JPH06287878A - 脱墨剤 - Google Patents

脱墨剤

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JPH06287878A
JPH06287878A JP1374194A JP1374194A JPH06287878A JP H06287878 A JPH06287878 A JP H06287878A JP 1374194 A JP1374194 A JP 1374194A JP 1374194 A JP1374194 A JP 1374194A JP H06287878 A JPH06287878 A JP H06287878A
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大介 柴
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芳孝 宮内
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エチレンオキシドを必須として含むポリオキ
シアルキレン基(下記式のAO)の両側に、親水性の低
いプロピレンオキシド又はブチレンオキシド(下記式の
1O、X2O)を特定の付加モル数で配置した配列を有
する高級脂肪酸のアルキレンオキシド付加物を含有する
脱墨剤。 R1−COO−(X1O)l−(AO)m−(X2O)n−R2 【効果】 優れたインキ除去能を示し、特に熱劣化古紙
から未剥離インキが少なく、かつ高b値の脱墨パルプを
得ることができる。またフロテーションリジェクトでの
泡切れ性も良好で、安定な操業が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新聞、雑誌等の古紙再生
時に用いられる脱墨剤に関する。更に詳しくは新聞、雑
誌等をフロテーション法及びフロテーション/洗浄コン
ビネーションシステムで脱墨処理を行うに際し、安定操
業かつ高b値でしかも未剥離インキの少ない脱墨パルプ
を得ることができる脱墨剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】新聞、
雑誌等の再生利用は古くから行われてきているが、特に
最近はパルプ資源の不足やその価格の高騰、更にはゴミ
対策、森林資源保護といった観点からもその有効利用は
益々重要性を帯びて来ている。その強まるニーズに応え
るように脱墨パルプの高度利用技術開発に拍車がかかっ
ている。一方、最近の古紙は印刷技術、印刷方式、印刷
インキ成分の変化等による難脱墨化、特に夏場における
古紙、インキの熱・酸化劣化等による難脱墨化が問題と
なってきている。更には従来回収利用されなかった古紙
の利用等、脱墨という点から見ればより一層険しい状況
になってきている。
【0003】そこで、より以上脱墨を促進させるため、
装置へも改良が加えられて来ている。例えば、タワーの
設置による高濃度熟成処理、物理力によってより一層イ
ンキ剥離を促進させるためのディスパーザー、ニーダー
の導入、更には高濃度離解パルパーの設置等が挙げられ
る。また、フロテーターにおいても、高気泡型フロテー
ターの導入が盛んになりつつある。しかしながら、物理
的な方法では脱墨効果の向上には限界がある。
【0004】また、古紙からインキその他の不純物を分
離除去するため従来から用いられてきた薬剤としては、
苛性ソーダー、珪酸ソーダー、炭酸ソーダー、リン酸ソ
ーダー等のアルカリ剤、過酸化水素、次亜硫酸塩、次亜
塩素酸塩等の漂白剤、EDTA、DTPA等の金属イオ
ン封鎖剤と共に、脱墨剤として、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート等の
陰イオン活性剤、高級アルコール、アルキルフェノール
及び脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、アルカノール
アマイド類等の非イオン活性剤が単独または2種以上配
合されて使用されてきた。
【0005】しかし、これらの脱墨剤ではフロテーショ
ン処理における起泡性は大きいもののインキ捕集能が小
さく、また、洗浄法ではその洗浄力が弱いうえ、高起泡
性のため排水工程での泡トラブルを引き起こし、結果と
して低グレードの脱墨パルプしか得られなかった。更に
は、高白色度であってもくすみがあるため、脱墨パルプ
の用途制限(板紙の表下への使用量減少、新聞紙への配
合量減少等)や、くすみを無くすため、漂白剤使用量を
増加せざるを得ない状況であった。
【0006】くすみがなく、明るい色調の脱墨パルプを
得るためにはハンター色差式のLab表示系のb値を高
めればよい。b値が高い脱墨パルプは4μm 以下の微細
インキの除去率が高いことを示す。b値が高いとパルプ
の色調が明るくなるので、過酸化水素等の漂白剤使用量
低減、脱墨パルプの高配合、ワングレード上の用途への
利用が可能となる。
【0007】b値を高めるための方法としては2つあ
り、前述した様な4μm 以下の微細インキを効率よく除
去してやるか、アルカリ類を多量使用する方法がある。
ところが、後者はスティッキー(粘着物)の増加、排水
負荷の増大かつパルプの脆化が生じるという欠点を有し
ている。前者の4μm 以下の微細インキを捕集除去する
技術に関しては、いくつか例示されているが効果のある
ものはなかった。
【0008】インキ捕集能の大きい脱墨剤として、高級
脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物が古くから知られ
ている。例えば日本特許第1525644号、及び日本
特許第1531613号にはその脱墨剤としての利用が
開示されている。また、特開昭64−11756号等に
も高級脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物からなる脱
墨剤が開示されている。
【0009】しかし、これらの技術に開示されている脱
墨剤を用いても、高b値の脱墨パルプを得ることはでき
なかった。また、従来公知の脂肪酸のアルキレンオキサ
イド付加物を用いた場合、未剥離インキが多いという欠
点を有していた。更に詳細に脱墨工程での挙動を検討す
ると、上記脱墨剤を用いた場合、高気泡型、高圧型フロ
テーターを使用したシステムではリジェクトの泡切れ性
が悪くなり、また泡の上インキが吸着しないため、その
結果、完成パルプの白色度が低下するという欠点を有し
ていることがわかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、フロテー
ション法、洗浄法及びそれらの折衷法において、優れた
インキ除去能を示し、特に熱劣化古紙を処理したときの
未剥離インキの少ない、かつ高b値の脱墨パルプを得る
ことができ、かつ、泡トラブルをなくし安定操業できる
脱墨剤を開発すべく鋭意研究を行った結果、驚くべきこ
とにエチレンオキシドを含むポリオキシアルキレン基の
両側に、親水性の低いプロピレンオキシド又はブチレン
オキシドを配置した特定の配列を有する高級脂肪酸のア
ルキレンオキシド付加物を用いることにより、上記欠点
を克服できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0011】すなわち、本発明は、下記一般式(1)で
表される化合物を含有することを特徴とする脱墨剤を提
供するものである。 R1−COO−(X1O)l1−(AO)m1−(X2O)n1−R2 (1) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
ル基又はアルケニル基、R2 は直鎖又は分岐鎖の炭素数
1〜22のアルキル基、アルケニル基又はアシル基であ
る。X1O、X2Oはそれぞれプロピレンオキシド及び/
又はブチレンオキシドであり、l1、n1はそれぞれ1〜
50の整数、m1は10〜100の整数であり、l1、m1及びn
1の合計は12〜120である。AOはエチレンオキシド単
独、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド及び/
もしくはブチレンオキシドをブロック又はランダム重合
させたポリオキシアルキレン基である。)また、本発明
は、下記一般式(2)で表される化合物を含有すること
を特徴とする脱墨剤を提供するものである。 R1−COO−(PO)l2−(AO)m2−(PO)n2−H (2) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
ル基又はアルケニル基である。POはプロピレンオキシ
ドを意味し、l2は1〜20の整数、m2は51〜100 の整
数、n2は1〜50の整数、であり、l2、m2及びn2の合
計は53〜120である。AOはエチレンオキシド単独、又
はエチレンオキシドとプロピレンオキシド及び/もしく
はブチレンオキシドをブロック又はランダム重合させた
ポリオキシアルキレン基である。)また、本発明は、下
記一般式(3)で表される化合物を含有することを特徴
とする脱墨剤を提供するものである。 R1−COO−(PO)l3−(AO)m3−(PO)n3−H (3) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数22〜23のアルキ
ル基又はアルケニル基である。POはプロピレンオキシ
ドを意味し、l3は1〜20の整数、m3は10〜50の整数、
3は1〜50の整数であり、l3、m3及びn3の合計は12
〜120 である。AOはエチレンオキシド単独、又はエチ
レンオキシドとプロピレンオキシド及び/もしくはブチ
レンオキシドをブロック又はランダム重合させたポリオ
キシアルキレン基である。)また、本発明は、下記一般
式(4)で表される化合物を含有することを特徴とする
脱墨剤を提供するものである。 R1−COO−(PO)l4−(AO)m4−(PO)n4−H (4) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
ル基又はアルケニル基である。POはプロピレンオキシ
ドを意味し、l4は21〜50の整数、m4は10〜100 の整
数、n4は1〜50の整数、であり、l4、m4及びn4の合
計は32〜120である。AOはエチレンオキシド単独、又
はエチレンオキシドとプロピレンオキシド及び/もしく
はブチレンオキシドをブロック又はランダム重合させた
ポリオキシアルキレン基である。)更に、本発明は、下
記一般式(5)で表される化合物を含有することを特徴
とする脱墨剤を提供するものである。 R1−COO−(X3O)l5−(AO)m5−(X4O)n5−H (5) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
ル基又はアルケニル基である。X3O、X4Oはそれぞれ
プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドであ
り、少なくともどちらか一方はブチレンオキシドであ
る。l5、n5はそれぞれ1〜50の整数、m5は10〜100
の整数であり、l5、m5及びn5の合計は12〜120 であ
る。AOはエチレンオキシド単独、又はエチレンオキシ
ドとプロピレンオキシド及び/もしくはブチレンオキシ
ドをブロック又はランダム重合させたポリオキシアルキ
レン基である。)。
【0012】脱墨剤に必要な機能としては、セルロー
ス/インキ間の界面張力低下によるインキ剥離性、セ
ルロースから剥離したインキの再付着防止性、気泡へ
のインキ吸着性、泡沫膜での分子配向及び膜厚、粘性
による起泡性及び破泡性の4つを挙げることができる。
脱墨剤は、この4つの機能をバランスよく有していなけ
ればならない。本発明の化合物は、特に、及びに
優れている。
【0013】本発明に係わる一般式(1)〜(5)で表
される化合物は、何れもその式を満足させることが極め
て重要であって、その式に該当しないものは、本発明の
顕著な効果を得ることができない。一般式(1)〜
(5)で表される化合物は、それぞれの脱墨剤におい
て、1種でも2種以上を任意の割合で併用してもよい。
【0014】一般式(1),(2),(4)及び(5)
中のR1 アルキル基又はアルケニル基の炭素数が7より
小さい場合は、インキ捕集能が弱く、高白色度、高b値
の脱墨パルプを得ることができず、炭素数が23を超える
と、セルロースからのインキ剥離性が小さくなるため、
未剥離インキの残存量が多く、見栄えの悪い脱墨パルプ
しか得られない。なお、一般式(1),(2),(4)
及び(5)において、各一般式中のR1 のアルキル基又
はアルケニル基は、直鎖でも分岐鎖のものでもよい。
【0015】また、一般式(1)においては、R2 の炭
素数が22を超えると、セルロースからのインキ剥離性が
小さくなるため、未剥離インキの残存量が多く、見栄え
の悪い脱墨パルプしか得られない。R2 のアルキル基、
アルケニル基又はアシル基は、直鎖でも分岐鎖のもので
もよい。R2 がアシル基の場合、最も凝集力が強い脱墨
剤が得られ、アルキル基の場合は脱墨性能の全体のバラ
ンスがとれた脱墨剤が得られる。
【0016】また、一般式(3)においても、R1 の炭
素数が23を超えると、セルロースからのインキ剥離性が
小さくなるため、未剥離インキの残存量が多く、見栄え
の悪い脱墨パルプしか得られない。
【0017】前記一般式(1)〜(5)に共通して、各
式中のAOは、エチレンオキシドを必須として含むもの
であることが重要である。AOがプロピレンオキシド又
はブチレンオキシドの単独、又はプロピレンとブチレン
オキシドの2種の併用であると、疎水性が強いため、フ
ロテーション時の消泡に働き、泡が立たない状態にな
る。その結果、インキが系外に排出されず、脱墨パルプ
の白色度、b値が低くなる。また、アルキレンオキシド
の付加モル数l、m及びnの値も各式で規定する範囲を
外れると、脱墨剤の必要機能のバランスが崩れ、脱墨品
質の低下及び操業トラブルを起こすことになる。AOは
エチレンオキシドであるのが、好ましく、その付加モル
数は、各式におけるアルキレンオキシドの全付加モル数
に対し、40〜80モル%であることが好ましい。
【0018】前記一般式(1)〜(5)に共通して、各
式中のX1O、X2Oは、それぞれプロピレンオキシド及
び/又はブチレンオキシドであることが重要であり、こ
れがエチレンオキシドであると、泡沫膜の分子配向及び
膜厚が変化し起泡性が大きくなり、かつ、破泡性もプロ
ピレンオキシド又はブチレンオキシドに比べて悪くな
る。更には、X1O、X2Oをプロピレンオキシド及び/
又はブチレンオキシドにすることにより、インキとの親
和性が強くなり、その結果、高白色度、高b値で見栄え
の良い脱墨パルプを得ることが可能となる。
【0019】一般式(1)で表される化合物を用いるこ
とにより、凝集力が強く、インキ剥離力、起泡力に富
み、泡の排出行程での泡切れが良好な脱墨剤が得られ
る。また、一般式(2)〜(5)で表される化合物を用
いることにより、泡切れが良好な脱墨剤が得られる。
【0020】以上のことにより、本発明で規定する範囲
内において、安定操業かつ高b値のそして未剥離インキ
の少ない脱墨パルプを得ることができる。
【0021】本発明に係わる一般式(1)〜(5)で表
される化合物は、従来公知のアルキレンオキシド付加反
応方法で得ることができ、特に限定されるものではな
い。例えば、脂肪酸もしくは脂肪酸とアルコールとの混
合物に触媒量のアルカリ性物質を加え、まず始めにプロ
ピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドを所定量付
加反応させた後、次いでエチレンオキシドと、プロピレ
ンオキシド及び/又はブチレンオキシドとをブロック又
はランダム付加重合反応させた後、再度プロピレンオキ
シド及び/又はブチレンオキシドを付加することによっ
て得ることができる。また、脂肪酸を上記と同様して得
たアルキレンオキシド付加物をエーテル化又はエステル
化したものを使用することもできる。更に、アルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等の上
記同様にして得たアルキレンオキシド付加物をエステル
化して得られた化合物を使用することができる。もちろ
んこれらは一例であって、その他の方法によって製造す
ることも可能である。
【0022】本発明に係る一般式(1)〜(5)で表さ
れる化合物の原料として用いられる脂肪酸は、R1 に相
当するアルキル基又はアルケニル基の炭素数が7〜23の
脂肪酸であり、直鎖状、分岐状のいずれでもよく、具体
例としては、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イ
ソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン
酸、ベヘニン酸等、これらの脂肪酸を含むヤシ脂肪酸、
大豆油脂肪酸、菜種油脂肪酸、トール油脂肪酸、ひまし
油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、魚油脂肪酸等
の脂肪酸、その他の天然物より得られる油脂、これらの
脂肪酸の水素添加物、合成脂肪酸等を挙げることができ
る。
【0023】また、本発明に係わる一般式(1)で表さ
れる化合物の原料として用いられるR2 の炭素数が1〜
22の脂肪酸の具体例としては、プロピオン酸、酪酸、吉
草酸等及び上記のR1 に係る脂肪酸等を挙げることがで
きる。また、R2 の炭素数が1〜22のアルコールの具体
例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ヘキ
サノール、2−エチルヘキサノール、オクタノール、ラ
ウリルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリル
アルコール、イソステアリルアルコール、ヒドロキシス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルア
ルコール等の天然アルコール及びオキソアルコール等の
合成アルコール、分岐アルコール等を挙げることができ
る。
【0024】本発明の脱墨剤は、単独で用いても優れた
脱墨効果を示すため、従来公知の脱墨剤を併用すること
ができる。従来公知の脱墨剤としては、例えば高級アル
コール硫酸塩、ポリオキシアルキレン高級アルコール硫
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸又はその
塩、高級アルコール又はアルキルフェノールのアルキレ
ンオキシド付加物、脂肪酸アルキレンオキシド付加物、
油脂アルキレンオキシド付加物、モノ,ジ,トリアルキ
ルグリセライドアルキレンオキシド付加物、多価アルコ
ール部分エステル又は完全エステルアルキレンオキシド
付加物等が挙げられる。
【0025】これらの脱墨剤のうち、特に脂肪酸又はそ
の塩、高級アルコール及びアルキルフェノールアルキレ
ンオキシド付加物と併用することにより更に優れた脱墨
性能を発現する。
【0026】併用する脂肪酸又はその塩は、炭素数が8
〜24の脂肪酸又はその塩であり、例えばカプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、ベヘニン酸等及びそれらの脂肪酸を含むや
し油脂肪酸、大豆油脂肪酸、菜種油脂肪酸、トール油脂
肪酸、ひまし油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、
魚油脂肪酸等、及びそれらの脂肪酸の水素添加物の天然
物より得られる脂肪酸及び合成脂肪酸等を挙げることが
できる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩が好ま
しい。
【0027】併用する高級アルコール又はアルキルフェ
ノールアルキレンオキシド付加物としては、特に下記一
般式(6)で表される化合物が好ましい。 R3−O−(YO)p−H (6) (式中、R3 は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜24のア
ルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数6〜16のアル
キル基を有するアルキルフェニル基である。Yはエチレ
ンオキシドを必須とし、更にプロピレンオキシド及び/
又はブチレンオキシドを付加させた混合アルキレンオキ
シド基である。pは10〜100 の整数であり、かつエチレ
ンオキシドの付加モル数はpに対して40〜80モル%であ
る。)上記一般式(6)で表される化合物は、直鎖もし
くは分岐鎖の炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケ
ニル基を有する高級アルコール又は炭素数6〜16のアル
キル基を有するアルキルフェノールから製造され、かか
る高級アルコールとしては、例えばオクタノール、ラウ
リルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルア
ルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等
の天然アルコール及びオキソアルコール等の合成アルコ
ールが挙げられる。また、かかるアルキルフェノールと
しては、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデ
シルフェノール等が挙げられる。一般式(6)で表され
る化合物は、高級アルコール又はアルキルフェノール
に、エチレンオキシドを必須とし更にプロピレンオキシ
ド及び/又はブチレンオキシドとをブロック又はランダ
ム付加して得た化合物であり、その全アルキレンオキシ
ドの付加モル数pが10〜100 モルで、かつ、エチレンオ
キシドの付加モル数が全アルキレンオキシド付加モル数
pに対して40〜80モル%となる化合物である。
【0028】一般式(1)〜(5)で表される化合物
と、炭素数8〜24脂肪酸もしくはその塩及び/又は一般
式(6)で表される化合物の重量比は、〔一般式(1)
〜(5)で表される化合物の何れか〕/〔脂肪酸もしく
はその塩及び/又は一般式(2)で表される化合物〕=
90/10〜10/90、特に好ましくは70/30〜30/70であ
る。
【0029】本発明の脱墨剤は、いずれの工程へ添加し
ても、より高品質の脱墨パルプを得ることができる。一
般には、脱墨剤はミキシング工程或いはフロテーション
工程のいずれか、或いは両方に添加する。各工程に分割
添加する場合は、パルピング、ニーディング、ディスパ
ージング、ケミカルミキシング、リファイニングの各工
程に添加できるが、前工程と後工程の脱墨剤の分割比率
は10/90〜90/10(重量比率)が好ましく、特に好まし
くは40/60〜60/40(重量比率)である。脱墨剤の添加
量は、操業性を損なわず、かつ経済的な範囲が望ましい
が、原料古紙に対して0.03〜 1.0重量%が好ましい。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】実施例1 本実施例は脱墨剤のパルピング工程一括添加の例であ
る。熱劣化古紙を2×5cmに細断後、その一定量を卓上
離解機に入れ、その中に水及び苛性ソーダ(対原料)0.
8 %(重量基準、以下同じ)、珪酸ソーダ(対原料)2.
2 %、30%過酸化水素水(対原料)3.5 %、表1に示す
各種の脱墨剤(対原料)0.5 %を加え、パルプ濃度15
%、45℃、10分離解した後、パルプ濃度4%に希釈し、
その後高速脱水機で25%まで脱水し、55℃、 120分間、
パルプ濃度25%で熟成処理を行った。その後回転速度20
0rpmの2軸型ラボニーダーでニーディング処理を行った
後、パルプ濃度4%になる様に水を加え、卓上離解機で
3分間離解処理を行い、更に水を加えてパルプ濃度1%
に希釈し、30℃にて10分間フロテーション処理を施し、
フロテーションリジェクトの泡切れ性を同時に測定し
た。次いで、フロテーション後のパルプスラリーを80メ
ッシュワイヤーで20%濃度まで濃縮後、水を加えて1%
濃度に希釈し、TAPPIシートマシンにてパルプシー
トを作成した。なお、用いた用水の硬度は5°dHであ
り、硬度はCaCl2 、MgCl2 を使用し、Ca/M
g=8/2(モル比)になる様に調整した。得られたパ
ルプシートを測色色差計(拡散反射型)にてb値を測定
し、画像解析装置(×100 倍)にて未剥離インキ面積率
(%)を以下の式によって求めた。その結果を表1に示
す。
【0032】
【数1】
【0033】尚、ここでいう熱劣化古紙とは、オフセッ
ト新聞紙の残紙を80℃で1ケ月間熱処理した古紙と折込
みチラシとを80/20(重量比)の割合で配合したもので
ある(以下同じ)。また、フロテーションリジェクトの
泡切れ性とはラボフロテーターより3分後にかき出され
た泡を2リットルのシリンダーに取り、直後(H0)及び
1分後(H1)の泡量を測定し、以下の式により算出する
破泡率のことであり(以下同じ)、H0 、H1 が小さ
く、破泡率が大きいほど泡切れは良い。
【0034】
【数2】
【0035】また、b値とは、ハンター色差式のLab
表色系でのb値をいい、三刺激値XYZとの関係は下式
である。 b=7.0(Y−0.847Z) /Y この式から判る様に、b値はYとZとの関数であり、正
の値ならば黄味、負ならば青味の強さを表す。
【0036】尚、表1中、EOはエチレンオキシド、POは
プロピレンオキシド、BOはブチレンオキシドを意味し、
(AO)m のうち、[ ]で囲んだものは[ ]内のアルキレン
オキシドをランダム付加させたことを意味し、その他の
ものはブロック付加させたものである(以下同じ)。
【0037】更に、表1中「XaO」は各一般式に対応
する「X1O」「X3O」「X5O」「X7O」「X9O」
の何れかを、「XbO」は各一般式に対応する「X2O」
「X4O」「X6O」「X8O」「X10O」の何れかを、
「l」は各一般式に対応するl1〜l5の何れかを、
「m」は各一般式に対応するm1〜m5の何れかを、
「n」は各一般式に対応するn1〜n5の何れかを意味す
る。また、一般式(2)〜(5)の末端水素を便宜的に
表中のR2 の欄に記載した(以下の表にても同様)。
【0038】
【表1】
【0039】実施例2 本実施例は脱墨剤のパルピング工程とケミカルミキシン
グ工程分割添加の例である。熱劣化古紙を2×5cmに細
断後、その一定量を卓上離解機に入れ、その中に水及び
苛性ソーダ(対原料)0.2 %、表2に示す各種の脱墨剤
(対原料)0.1 %を加え、パルプ濃度5%、50℃、15分
間離解後、パルプ濃度を18%になる様に脱水し、その中
に苛性ソーダ(対原料)0.6 %、珪酸ソーダ(対原料)
2.2 %、30%過酸化水素水(対原料)3.5 %、表2に示
す各種の脱墨剤 (対原料)0.2%を加え、水でパルプ濃度
15%に調整し、卓上離解機にて1分間混合した。55℃、
120分間、パルプ濃度15%で熟成処理を行った。その後
パルプ濃度4%になる様に水を加え、卓上離解機で3分
間離解処理を施し、更に水を加えてパルプ濃度を1%に
希釈し、30℃にて10分間フロテーション処理を施し、フ
ロテーションリジェクトの泡切れ性を同時に測定した。
次いで、フロテーション後のパルプスラリーを80メッシ
ュワイヤーで6%濃度まで濃縮後、水を加えて1%濃度
に希釈し、TAPPIシートマシンにてパルプシートを
作成した。なお、用いた用水の硬度は5°dHであり、
硬度はCaCl2 、MgCl2 を使用し、Ca/Mg=
8/2(モル比)になる様に調整した。得られたパルプ
シートを測色色差計(拡散反射型)にてb値を測定し、
また、画像解析装置(×100 倍)にて未剥離インキ数面
積率(%)を前記同様に求めた。その結果を表2に示
す。
【0040】
【表2】
【0041】実施例3 本実施例は脱墨剤のパルピング工程とニーディング工程
分割添加の例である。熱劣化古紙を2×5cmに細断後、
その一定量を卓上離解機に入れ、その中に水及び苛性ソ
ーダ(対原料)0.2 %、表3に示す各種の脱墨剤(対原
料)0.2 %を加え、パルプ濃度5%、50℃、15分間離解
後、パルプ濃度を28%になる様に脱水し、その中に苛性
ソーダ(対原料)0.6 %、珪酸ソーダ(対原料)2.2
%、30%過酸化水素水(対原料)3.5 %、表3に示す各
種の脱墨剤(対原料)0.2 %を加え、水でパルプ濃度25
%に調整し、回転速度200rpmの2軸型ラボニーダーでニ
ーディング処理を行った。その後、55℃、 120分間、パ
ルプ濃度25%で熟成処理を行い、次いでパルプ濃度4%
になる様に水を加え、卓上離解機で3分間離解処理を施
し、更に水を加えてパルプ濃度を1%に希釈し、30℃に
て10分間フロテーション処理を施し、フロテーションリ
ジェクトの泡切れ性を同時に測定した。次いで、フロテ
ーション後のパルプスラリーを80メッシュワイヤーで6
%濃度まで濃縮後、水を加えて1%濃度に希釈し、TA
PPIシートマシンにてパルプシートを作成した。な
お、用いた用水の硬度は5°dHであり、硬度はCaC
2 、MgCl2 を使用し、Ca/Mg=8/2(モル
比)になる様に調整した。得られたパルプシートを測色
色差計(拡散反射型)にてb値を測定し、また、画像解
析装置(×100 倍)にて未剥離インキ面積率(%)を前
記同様に求めた。その結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】実施例4 本実施例は脱墨剤のパルピング工程とフロテーション工
程前分割添加の例である。熱劣化古紙を2×5cmに細断
後、その一定量を卓上離解機に入れ、その中に水及び苛
性ソーダ(対原料)0.2 %、表4に示す各種の脱墨剤
(対原料)0.2 %を加え、パルプ濃度15%、45℃で12分
離解した後、55℃で 120分間熟成処理を行った。その
後、高速脱水機で23%まで脱水し、苛性ソーダ(対原
料)0.6 %、珪酸ソーダ (対原料)2.2%、30%過酸化水
素(対原料)3.5 %を加え、水でパルプ濃度22%に調整
し卓上離解機にて1分間混合した。その後、回転速度30
0 rpm の2軸型ラボニーダーでニーディング処理を行っ
た。その後、水を加えてパルプ濃度4%まで希釈し、卓
上離解機で再度30秒離解した。その後、表4に示す各種
の脱墨剤(対原料)0.2 %を加え、水で1%に希釈した
後、30℃にて10分間フロテーション処理を行なった。次
いで、フロテーション後のパルプスラリーを60メッシュ
ワイヤーで4%濃度まで濃縮後、水を加えて1%濃度に
希釈しタッピースタンダート抄紙機にてパルプシートを
作製した。なお、用いた用水の硬度は40°dHであり、
硬度はCaCl2 、MgCl2 を使用し、Ca/Mg=
8/2(モル比)になる様に調整した。得られたパルプ
シートを測色色差計(拡散反射型)にてb値を測定し、
また、画像解析装置(×100 倍)にて未剥離インキ面積
率(%)を前記同様に求めた。その結果を表4に示す。
【0044】
【表4】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物を含
    有することを特徴とする脱墨剤。 R1−COO−(X1O)l1−(AO)m1−(X2O)n1−R2 (1) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
    ル基又はアルケニル基、R2 は直鎖又は分岐鎖の炭素数
    1〜22のアルキル基、アルケニル基又はアシル基であ
    る。X1O、X2Oはそれぞれプロピレンオキシド及び/
    又はブチレンオキシドであり、l1、n1はそれぞれ1〜
    50の整数、m1は10〜100の整数であり、l1、m1及びn
    1の合計は12〜120である。AOはエチレンオキシド単
    独、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド及び/
    もしくはブチレンオキシドをブロック又はランダム重合
    させたポリオキシアルキレン基である。)
  2. 【請求項2】 X1O、X2Oが共にプロピレンオキシド
    であり、かつAOがエチレンオキシドである請求項1記
    載の脱墨剤。
  3. 【請求項3】 下記一般式(2)で表される化合物を含
    有することを特徴とする脱墨剤。 R1−COO−(X3O)l2−(AO)m2−(X4O)n2−H (2) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
    ル基又はアルケニル基である。X3O、X4Oはそれぞれ
    プロピレンオキシドを意味し、l2 は1〜20の整数、m
    2は51〜100 の整数、n2は1〜50の整数であり、l2
    2及びn2の合計は53〜120 である。AOはエチレンオ
    キシド単独、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシ
    ド及び/もしくはブチレンオキシドをブロック又はラン
    ダム重合させたポリオキシアルキレン基である。)
  4. 【請求項4】 下記一般式(3)で表される化合物を含
    有することを特徴とする脱墨剤。 R1−COO−(X5O)l3−(AO)m3−(X6O)n3−H (3) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数22〜23のアルキ
    ル基又はアルケニル基である。X5O、X6Oはそれぞれ
    プロピレンオキシドを意味し、l3は1〜20の整数、
    は10〜50の整数、n3は1〜50の整数であり、l3
    3及びn3 の合計は12〜120 である。AOはエチレン
    オキシド単独、又はエチレンオキシドとプロピレンオキ
    シド及び/もしくはブチレンオキシドをブロック又はラ
    ンダム重合させたポリオキシアルキレン基である。)
  5. 【請求項5】 下記一般式(4)で表される化合物を含
    有することを特徴とする脱墨剤。 R1−COO−(X7O)l4−(AO)m4−(X8O)n4−H (4) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
    ル基又はアルケニル基である。X7O、X8Oはそれぞれ
    プロピレンオキシドを意味し、l4 は21〜50の整数、m
    4 は10〜100 の整数、n4 は1〜50の整数、であり、l
    4、m4及びn4の合計は32〜120である。AOはエチレン
    オキシド単独、又はエチレンオキシドとプロピレンオキ
    シド及び/もしくはブチレンオキシドをブロック又はラ
    ンダム重合させたポリオキシアルキレン基である。)
  6. 【請求項6】 下記一般式(5)で表される化合物を含
    有することを特徴とする脱墨剤。 R1−COO−(X9O)l5−(AO)m5−(X10O)n5−H (5) (式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜23のアルキ
    ル基又はアルケニル基である。X9O、X10Oはそれぞ
    れプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドであ
    り、少なくともどちらか一方はブチレンオキシドであ
    る。l5、n5はそれぞれ1〜50の整数、m5は10〜100
    の整数であり、l5、m5及びn5の合計は12〜120 であ
    る。AOはエチレンオキシド単独、又はエチレンオキシ
    ドとプロピレンオキシド及び/もしくはブチレンオキシ
    ドをブロック又はランダム重合させたポリオキシアルキ
    レン基である。)
  7. 【請求項7】 AOがエチレンオキシドである請求項1
    〜6の何れか1項記載の脱墨剤。
  8. 【請求項8】 エチレンオキシドの付加モル数が、全ア
    ルキレンオキシドの付加モル数に対し、40〜80モル%で
    ある請求項1〜7の何れか1項記載の脱墨剤。
  9. 【請求項9】 更に、炭素数8〜24の脂肪酸又はその塩
    を含有する請求項1〜8のいずれか1項記載の脱墨剤。
  10. 【請求項10】 更に下記一般式(6)で表される化合
    物を含有する請求項1〜9のいずれか1項記載の脱墨
    剤。 R3−O−(YO)p−H (6) (式中、R3 は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜24のア
    ルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数6〜16のアル
    キル基を有するアルキルフェニル基である。Yはエチレ
    ンオキシドを必須とし、更にプロピレンオキシド及び/
    又はブチレンオキシドを付加させた混合アルキレンオキ
    シド基である。pは10〜100 の整数であり、かつエチレ
    ンオキシドの付加モル数はpに対して40〜80モル%であ
    る。)
  11. 【請求項11】 一般式(1)〜(5)で表されるいず
    れかの化合物と、炭素数8〜24脂肪酸もしくはその塩及
    び/又は一般式(6)で表される化合物の重量比が、
    〔一般式 (1) 〜(5)で表されるいずれかの化合物〕
    /〔脂肪酸もしくはその塩及び/又は一般式(6)で表
    される化合物〕=90/10〜10/90である請求項9又は1
    0記載の脱墨剤。
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