JPH04308289A - 脱墨方法 - Google Patents

脱墨方法

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JPH04308289A
JPH04308289A JP3066498A JP6649891A JPH04308289A JP H04308289 A JPH04308289 A JP H04308289A JP 3066498 A JP3066498 A JP 3066498A JP 6649891 A JP6649891 A JP 6649891A JP H04308289 A JPH04308289 A JP H04308289A
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Japan
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carbon atoms
alkylene oxide
fatty acids
deinking
acid
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JP3066498A
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English (en)
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Yoichi Ishibashi
洋一 石橋
Yoshitaka Miyauchi
芳孝 宮内
Koji Hamaguchi
公司 浜口
Hideaki Urushibata
漆畑 英明
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新聞、雑誌、OA古紙等
の古紙再生時に用いられる脱墨方法に関する。更に詳し
くは新聞、雑誌、OA古紙等をフロテーション法、洗浄
法及びそれらの折衷法で脱墨処理を行うに際し、高白色
度で高b値のそして未剥離インキの少ない脱墨パルプを
得る事の出来る脱墨方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】新聞、
雑誌、OA古紙等の再生利用は古くから行われているが
、特に最近は森林資源保護、ごみ処理等の地球環境問題
とも連動し、古紙の有効利用は重要性を増してきている
。更に脱墨パルプの用途も新聞古紙から中質紙用への例
にも見られるように、ワンランク上のパルプへの高度利
用がなされて来ている。一方、最近の古紙は印刷技術、
印刷方式、印刷インキ成分等の変化により、脱墨という
観点からは、一層険しい状況になりつつある。このため
、より以上に脱墨を促進するため、装置へも改良が加え
られて来ている。古紙からインキその他の不純物を分離
除去するため、従来から用いられてきた薬剤としては、
苛性ソーダ、硅酸ソーダ、炭酸ソーダ、リン酸ソーダ等
のアルカリ剤、過酸化水素、次亜硫酸塩、次亜塩素酸塩
等の漂白剤、EDTA、DTPA等の金属イオン封鎖剤
と共に、脱墨剤として、アルキルベンゼンスルホン酸塩
、高級アルコール硫酸エステル塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート等の陰イオン
活性剤、高級アルコール、アルキルフェノール及び脂肪
酸のエチレンオキサイド付加物、アルカノールアマイド
類等の非イオン活性剤が単独または2種以上配合されて
使用されて来た。しかし、これらの脱墨剤ではフロテー
ション処理における起泡性は大きいもののインキ捕集能
が小さく、また、洗浄法ではその洗浄力が弱いうえ、高
起泡性のため排水処理での泡トラブルを引き起こし、結
果として低グレードの脱墨パルプしか得られなかった。 更には、高白色度であってもくすみがあるため、脱墨パ
ルプの用途制限(板紙の表下への使用量減少、新聞紙へ
の配合量減少等)や、くすみを無くするため、漂白剤使
用量を増加せざるを得ない状況であった。くすみがなく
、明るい色調の脱墨パルプを得るためにはハンター色差
式のLab表示系のb値を高めればよい。b値が高い脱
墨パルプは4μm 以下の微細インキの除去率が高い事
を示す。b値が高いとパルプの色調が明るくなるので、
過酸化水素等の漂白剤使用量低減、脱墨パルプの高配合
、ワングレード上の用途への利用が可能となる。
【0003】b値を高めるための方法としては2つあり
、前述した様な4μm 以下の微細インキを効率よく除
去してやるか、アルカリ類を多量使用する方法がある。 ところが、後者はスティッキー(粘着物)の増加、排水
負荷の増大かつパルプの脆化が生じるという欠点を有し
ている。前者の4μm 以下の微細インキを捕集除去す
る技術に関しては、いくつか例示されているが効果のあ
るものはなかった。
【0004】インキ捕集能の大きい脱墨剤として、高級
脂肪酸が古くから知られている。例えば、日本特許登録
第80988号、日本特許登録第82089号、及び日
本特許登録第83901号には、単独で用いる事によっ
てインキ捕集能の優れた脱墨剤としての利用が開示され
ている。また、特開昭51−13762号公報、特開昭
53−130309号公報、及び特開昭54−6840
3号公報には他の界面活性剤との併用によって更に優れ
た効果を示す事が開示されている。
【0005】その後、技術の発達によりエチレンオキサ
イドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイド
を付加させた化合物よりなり、脱墨パルプの白色度を著
しく改善させる等の高性能の脱墨剤の発明がなされた(
特開昭58−109696号公報、特開昭59−130
400号公報)。
【0006】しかし、これらの技術に開示されている脱
墨剤を用いても、高b値の脱墨パルプを得るためには充
分ではなかった。また、従来公知の高級脂肪酸またはそ
の塩を用いた場合、未剥離インキが多く、白色度が低い
という欠点を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はフロテーシ
ョン法、洗浄法及びそれらの折衷法において、優れたイ
ンキ除去能を示し、操業性が良好で、特に高白色度、高
b値で未剥離インキの少ない脱墨パルプを得る事の出来
る脱墨剤を開発すべく鋭意研究を行った結果、驚くべき
事にある特定の界面活性剤を古紙離解(パルピング)時
のみに、且つ特定の高級脂肪酸又はその塩の混合物をパ
ルピング工程後のミキシング工程及び/又はフロテーシ
ョン工程のみに添加することにより、上記欠点を克服で
きる事を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、下記一般式(a−1)
〜(a−3)で表される化合物、及び天然油脂と多価ア
ルコールを混合物にアルキレンオキサイドを付加して得
られる反応生成物(a−4)からなる群から選ばれる1
種以上の界面活性剤を古紙離解(パルピング)時のみに
、且つ(b) 炭素数8〜24の高級脂肪酸又はその塩
を、平均炭素数が12.7〜22.5となる範囲で含有
し、炭素数20〜24の高級脂肪酸又はその塩の含有率
が 9.6〜70.6重量%であり、且つヨウ素価(I
V)が45以下である混合物をパルピング工程後のミキ
シング工程及び/又はフロテーション工程のみに添加す
ることを特徴とする脱墨方法を提供するものである。 R1−O−(−AO−)p−H           
 (a−1)〔式中、R1は炭素数8〜24のアルキル
基又はアルケニル基、或いは炭素数6〜14のアルキル
基を有するアルキルフェニル基を表し、AOは炭素数2
〜4のアルキレンオキサイドで、2種以上のアルキレン
オキサイドが存在する場合は、ブロック重合鎖でもラン
ダム重合鎖でもよく、p は全体の分子量が 800〜
10000 となる1以上の数である。〕 R2−COO−(−AO−)m−H         
 (a−2)〔式中、R2は炭素数7〜23のアルキル
基又はアルケニル基を表し、AOは炭素数2〜4のアル
キレンオキサイドで、2種以上のアルキレンオキサイド
が存在する場合は、ブロック重合鎖でもランダム重合鎖
でもよく、m は全体の分子量が 800〜10000
 となる1以上の数である。〕 R3−O−(−AO−)n−SO3M        
(a−3)〔式中、R3は炭素数8〜24のアルキル基
、アルケニル基、シクロアルキル基又は炭素数8〜12
のアルキル基を有するアルキルフェニル基を表し、AO
は炭素数2〜4のアルキレンオキサイドで、2種以上の
アルキレンオキサイドが存在する場合は、ブロック重合
鎖でもランダム重合鎖でもよく、n は1〜5、M は
アルカリ金属又はアンモニウムを表す。〕本発明に係わ
る化合物(a−1)〜(a−4)に関する数値規定は臨
界的であって、これに類似する化合物であっても、本発
明の規定に該当しないものは本発明の顕著な効果は得ら
れない。従って、一般式(a−1)〜(a−3)で示さ
れる官能基或いは数値の限定は極めて重要である。一般
式(a−1)のR1がアルキル基、アルケニル基の場合
、炭素数が8より小さいとインキ補集能が弱く、高白色
度の脱墨パルプを得る事ができず、また、R1の炭素数
が24を越えるとセルロースからのインキ剥離性が小さ
くなるため、未剥離インキの残存量が多くなり、見栄え
の悪い脱墨パルプしか得られない。
【0009】また、一般式(a−1)で表される化合物
は従来公知の方法でアルコールにアルキレンオキサイド
を付加して製造されるものであり、アルコールへのアル
キレンオキサイド付加物の全分子量が 800〜100
00 、好ましくは1000〜4000の範囲にあるこ
とも重要である。この分子量はGPC(ゲル・パーミエ
ーション・クロマトグラフィー)でポリエチレングリコ
ール換算分子量で求めた数平均分子量である。分子量が
 800未満であるとインキ補集能が弱く高白色度の脱
墨パルプを得る事ができない。一方、分子量が1000
0 を越えるとフロテーター液面での泡沫形成力が弱い
ため、凝集したインキがフロテーターリジェクトされに
くくなり、その結果、低白色度の脱墨パルプしか得られ
ない。
【0010】アルコールに付加するアルキレンオキサイ
ドはエチレンオキサイド(以下EOと略す)、プロピレ
ンオキサイド(以下POと略す)、ブチレンオキサイド
(以下BOと略す)を単独或いは混合して用いることが
できる。特に好ましくはEOとPOの混合であり、その
モル比はEO/PO= 0.5/1〜3/1である。更
には抄紙工程、排水処理工程での発泡トラブルを低減さ
せるためにアルキレンオキサイドの付加方法としてはラ
ンダム付加がよい。
【0011】一般式(a−1)で表される化合物を製造
するために用いられるアルコールとしては、炭素数8〜
24のアルキル基又はアルケニル基を有するもの、或い
は炭素数6〜14のアルキル基を有するアルキルフェニ
ル基を有するものであり、具体例としては、1−オクタ
ノール、1−ノナノール、1−デカノール、1−ウンデ
カノール、1−ドデカノール、1−トリデカノール、1
−テトラデカノール、1−ペンタデカノール、1−ヘキ
サデカノール、1−ヘプタデカノール、1−オクタデカ
ノール、1−ノナデカノール、1−イコサノール、1−
ヘンイコサノール、1−ドコサノール、1−トリコサノ
ール、1−テトラコサノール、2−オクタノール、2−
ノナノール、2−デカノール、2−ウンデカノール、2
−ドデカノール、2−トリデカノール、2−テトラデカ
ノール、2−ペンタデカノール、2−ヘキサデカノール
、2−ヘプタデカノール、2−オクタデカノール、2−
ノナデカノール、2−イコサノール、2−オクテン−1
−オール、2−ドデセン−1−オール、2−ウンデセン
−1−オール、2−テトラデセン−1−オール、2−ペ
ンタデセン−1−オール、2−ヘキサデセン−1−オー
ル、2−オクタデセン−1−オール、8−ノネン−1−
オール、10−ウンデセン−1−オール、11−ドデセ
ン−1−オール、12−トリデセン−1−オール、15
−ヘキサデセン−1−オール、オレイルアルコール、エ
ライジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニ
ルアルコール、エレオステアリルアルコール、リシノイ
ルアルコール、シクロノナノール、シクロデカノール、
シクロウンデカノール、シクロドデカノール、シクロト
リデカノール、シクロテトラデカノール、シクロペンタ
デカノール、シクロヘキサデカノール、シクロヘプタデ
カノール、シクロオクタデカノール、シクロノナデカノ
ール、シクロコサノール、オクチルフェノール、ノニル
フェノール等を挙げることができる。
【0012】一般式(a−1)で表される化合物として
は、式中のR1の炭素数が14〜24のものが好ましく
、更に好ましくはR がアルキル基のものである。
【0013】本発明に係わる一般式(a−2)で表され
る化合物のR2の炭素数が7より小さい場合、インキ補
集能が弱く高白色度の脱墨パルプを得る事ができず、ま
た、Rの炭素数が24を越えるとセルロースからのイン
キ剥離性が小さくなるため未剥離インキの残存量が多く
なり、見栄えの悪い脱墨パルプしか得られない。
【0014】また、一般式(a−2)で表される化合物
は従来公知の方法で脂肪酸にアルキレンオキサイドを付
加して製造されるものであり、一般式(a−1)で表さ
れる化合物の場合と同様に、脂肪酸へのアルキレンオキ
サイド付加物の全分子量が800〜10000、好まし
くは1000〜4000の範囲にあることが重要である
。分子量が800未満であるとインキ補集能が弱く高白
色度の脱墨パルプを得る事ができない。一方、分子量が
10000 を越えるとフロテーター液面での泡沫形成
力が弱いため、凝集したインキがフロテーターリジェク
トされにくくなり、その結果、低白色度の脱墨パルプし
か得られない。
【0015】脂肪酸に付加するアルキレンオキサイドは
EO、PO、BOを単独或いは混合して用いることがで
きる。 特に好ましくはEOとPOの混合であり、そのモル比は
EO/PO=0.5/1〜3/1である。更には抄紙工
程、排水処理工程での発泡トラブルを低減させるために
アルキレンオキサイドの付加方法としてはランダム付加
がよい。
【0016】一般式(a−2)で表される化合物を製造
するために用いられる脂肪酸としては、R2相当部分の
炭素数が7〜23のものであり、具体例としては、具体
例としては、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、
ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン
酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リノレイン酸、ステアロール酸、リシノール酸、リシノ
エライジン酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ヘンイコ
サン酸、ベヘン酸、ブラシジン酸、エルカ酸、トリコサ
ン酸、テトラコサン酸、椰子油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パ
ーム油脂肪酸、トール油脂肪酸、なたね油脂肪酸、魚油
脂肪酸等を挙げることができる。
【0017】一般式(a−2)で表される化合物として
は、式中のR2の炭素数が11〜23のものが好ましく
、更に好ましくはR がアルキル基のものである。
【0018】本発明に係わる一般式(a−3)で表され
る化合物のR3の炭素数は8〜24の範囲にあることが
重要である。R3の炭素数が8未満であるとインキ補集
性が小さく高白色度の脱墨パルプが得られない。また、
R3の炭素数が24を越えるとセルロースからのインキ
剥離性が小さくなるため、結果として未剥離インキの残
存量が多くなり、見栄えの悪い脱墨パルプしか得られな
い。更に炭素数8〜12のアルキル基を有するアルキル
フェニル基の場合も同様であり、アルキル基の炭素数が
8未満であるとインキ補集性が小さく高白色度の脱墨パ
ルプが得られない。また、アルキル基の炭素数が12を
越えると未剥離インキが多く、見栄えの悪い脱墨パルプ
しか得られない。
【0019】一般式(a−3)で表される化合物は従来
公知の方法で炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニ
ル基、或いは炭素数8〜12のアルキル基を有するアル
キルフェニル基を有するアルコールに、アルキレンオキ
サイドを付加した後、スルホン化、中和することにより
得ることができる。アルキル基としては直鎖状のもので
も環状のものでもよい。かかるアルコールの具体例とし
ては、1−オクタノール、1−ノナノール、1−デカノ
ール、1−ウンデカノール、1−ドデカノール、1−ト
リデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカ
ノール、1−ヘキサデカノール、1−ヘプタデカノール
、1−オクタデカノール、1−ノナデカノール、1−イ
コサノール、1−ヘンイコサノール、1−ドコサノール
、1−トリコサノール、1−テトラコサノール、2−オ
クタノール、2−ノナノール、2−デカノール、2−ウ
ンデカノール、2−ドデカノール、2−トリデカノール
、2−テトラデカノール、2−ペンタデカノール、2−
ヘキサデカノール、2−ヘプタデカノール、2−オクタ
デカノール、2−ノナデカノール、2−イコサノール、
2−ヘンイコサノール、2−ドコサノール、2−トリコ
サノール、2−テトラコサノール、2−オクテン−1−
オール、2−ドデセン−1−オール、2−ウンデセン−
1−オール、2−テトラデセン−1−オール、2−ペン
タデセン−1−オール、2−ヘキサデセン−1−オール
、2−オクタデセン−1−オール、8−ノネン−1−オ
ール、10−ウンデセン−1−オール、11−ドデセン
−1−オール、12−トリデセン−1−オール、15−
ヘキサデセン−1−オール、オレイルアルコール、エラ
イジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニル
アルコール、エレオステアリルアルコール、リシノイル
アルコール、シクロノナノール、シクロデカノール、シ
クロウンデカノール、シクロドデカノール、シクロトリ
デカノール、シクロテトラデカノール、シクロペンタデ
カノール、シクロヘキサデカノール、シクロヘプタデカ
ノール、シクロオクタデカノール、シクロノナデカノー
ル、シクロコサノール、オクチルフェノール、ノニルフ
ェノール等を挙げることができる。アルコールとしては
アルキル基を有するものが好ましい。
【0020】アルコールに付加するアルキレンオキサイ
ドはEO、PO、BOを単独或いは混合して用いること
ができる。特に好ましくはEOとPOの混合であり、そ
のモル比はEO/PO=1/1〜5/1である。また、
アルキレンオキサイドの付加モル数は1〜5モルが好ま
しい。付加モル数が1未満であるとフロテーター液面で
の泡沫形成力が小さいため、凝集インキのフロテーター
リジェクトが十分でなく、結果として低白色度の脱墨パ
ルプしか得られない。また、付加モル数が5を越えると
フロテーションリジェクトの泡切れ性が悪くなるため、
フロテーションリジェクトのフロテーターセルへの逆流
が起こり、その結果、脱墨率が低くなり、低白色度で、
低b値の脱墨パルプしか得られない。
【0021】一般式(a−3)において、M はナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属又はアンモニウムを表
す。
【0022】本発明に係わる(a−4)成分は、天然油
脂と多価アルコールとの混合物のアルキレンオキサイド
付加物である。本発明の(a−4)成分の天然油脂と多
価アルコールの混合割合やアルキレンオキサイドの付加
モル数等は極めて重要である。アルキレンオキサイドは
、天然油脂1モルに対して5モル以上付加することが望
ましい。特に好ましくは20〜100 モルである。ア
ルキレンオキサイド付加モル数が5モル未満であるとフ
ロテーション時の起泡性が不足し、凝集インキが系外へ
スムースにリジェクトされにくい。その結果、低白色度
の脱墨パルプしか得られない。天然油脂と多価アルコー
ルの混合割合は、天然油脂/多価アルコールのモル比で
1/0.1 〜1/3であることが好ましい。特に好ま
しくは1/0.2 〜1/2である。このモル比が1/
0.1 を越えるとフロテーション時の起泡性が不足し
、凝集インキが系外へスムースにリジェクトされにくい
。その結果、低白色度の脱墨パルプしか得られない場合
がある。また前記モル比が1/3未満であるとフロテー
ションリジェクトのフロテーターセルへの逆流が起こり
、その結果、脱墨率が低くなり、低白色度で低b値の脱
墨パルプしか得られない場合がある。
【0023】上記天然油脂と多価アルコールの混合物に
付加するアルキレンオキサイドはEO、PO、BO等を
単独或いは混合して用いることができる。特に好ましく
はEOとPOである。アルキレンオキサイドの付加方法
としては、異種のアルキレンオキサイドを混合して付加
(ランダム付加)するか、もしくは順次付加(ブロック
付加)する方法がある。いずれの付加方法でも構わない
が、特に抄紙工程、排水処理工程での発泡トラブルを考
慮するとランダム付加が好ましい。
【0024】本発明の(a−4)成分に用いられる天然
油脂としては、椰子油、パーム油、オリーブ油、大豆油
、菜種油、アマニ油等の植物油、豚脂、牛脂、骨油等の
動物油、魚油、及びこれらの硬化油、半硬化油、更には
これら油脂の精製工程で得られる回収油等が挙げられる
【0025】また、本発明の(a−4)成分に用いられ
る多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチレン
グリコール、1,6 −ヘキサングリコール、2−エチ
ルブタン−1,2,3 −トリオール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2
,4 −ブタントリオール、1,2,6 −ヘキサント
リオール、1,1,1 −トリメチロールヘキサン、テ
トラメチロールシクロヘキサノール、ジグリセリン、マ
ンニタン、ペンタエリトリット、エリトリット、アラビ
ット、ソルビット、D −グリセロ−D −ガラクトヘ
プトース、D −グリセロ−D −グルコヘプトース、
D −グリセロ−D −マンノヘプトース、D −グリ
セロ−L −マンノヘプトース、D −アルトロヘプツ
ロース、D −マンノヘプツロース、D −アルトロ−
3−ヘプツロース、D −グリセロ−D −ガラヘプチ
トール、D −エリスロ−D −ガラオクチトール、D
−グリセロ−D −マンノオクツロース、D −エリス
ロ−L −グロノヌロース、セロビオース、マルトース
、ラクトース、ゲンチアノース、セロトリオース、スタ
キオース等が挙げられる。特に好ましくは2〜6価アル
コールである。
【0026】本発明に係わる(b) 成分の脂肪酸混合
物に関する数値規定は臨界的であって、これに類似する
化合物であっても、本発明の規定に該当しないものは本
発明の顕著な効果は得られない。従って、本発明の化合
物の炭素数の限定等の数値の限定は極めて重要である。 後記の実施例及び比較例により明らかにされるが、平均
炭素数が12.7より小さいと微細インキ凝集効果が低
下するため、高b値の脱墨パルプを得る事ができない。 また、平均炭素数が22.5を越えてもフロテーション
工程での起泡性が不足し、凝集インキが系外へリジェク
トされにくい。また、炭素数20〜24の脂肪酸の含有
率が9.6 重量%より少ない場合、微細インキ凝集効
果が低下するため、高b値の脱墨パルプを得る事ができ
ない。一方、70.6重量%より大きければインキ剥離
性が弱くなり、未剥離インキが多量残存し、その結果、
見栄えの悪い脱墨パルプしか得られない。本発明の化合
物は、炭素数8〜24の脂肪酸を本発明の範囲内で任意
に配合できる。特に炭素数20の脂肪酸又はその塩を2
.0〜33.2重量%、且つ炭素数22の脂肪酸を 9
.5〜32.0重量%含有するのが好ましい。
【0027】また、ヨウ素価(IV)が45より大きい
と、フロテーション工程での起泡性が不足し、泡沫層上
の凝集インキが系外へリジェクトされにくく、その結果
、低白色度の脱墨パルプしか得られない。更には、イン
キ剥離性が小さいため未剥離インキが多量に残存する。
【0028】本発明の(b) 成分は、前述した様に炭
素数8〜24の脂肪酸及びその塩を本発明の範囲内で任
意に配合できるが、具体的には、カプリル酸、ペラルゴ
ン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデ
カン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸
、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジ
ン酸、リノール酸、リノレイン酸、ステアロール酸、リ
シノール酸、リシノエライジン酸、ノナデカン酸、アラ
キジン酸、ヘンイコサン酸、ベヘン酸、ブラシジン酸、
エルカ酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、椰子油、脂
肪酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、トール油脂肪酸、
なたね油脂肪酸、魚油脂肪酸、或いはこれらの半硬化乃
至硬化された脂肪酸、及びこれら全ての脂肪酸の塩を挙
げる事ができる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等
を挙げる事ができる。これらの中でもコスト面や単独で
使用できる容易性から半硬化乃至硬化された魚油脂肪酸
又はその塩が好ましい。本発明の魚油脂肪酸の原料であ
る魚油は、タラ油、イワシ油、サンマ油、サバ油、ニシ
ン油、メンヘーデン油等やこれらの精製工程で得られる
回収油等が挙げられる。
【0029】従来技術で高級脂肪酸を脱墨剤として使用
することは知られていたが、特定炭素数の脂肪酸を特定
比率で含有する混合物によってのみ、かかる脱墨効果が
示される事は全く知られていなかった。つまり、従来技
術は椰子油や牛脂油由来のアニオン性界面活性剤或いは
その原料として一般に用いられている高級脂肪酸を炭素
数にこだわる事無く用いているにすぎなかった。従来技
術には高級脂肪酸を特定比率で使用する事は開示されて
いない。上記特許公報においてもその実施例で本発明で
開示する脂肪酸混合物を使用するものは皆無に等しい。 更には、これらは炭素数12〜18の脂肪酸を主成分と
しており、本発明の範囲とは明らかに異なる。
【0030】本発明に用いられる脂肪酸の一つに魚油脂
肪酸またはその塩を挙げる事ができる。従来技術の特開
昭61−89394号公報、特開昭62−250291
号公報では炭素数20以上の脂肪酸を含有する魚油脂肪
酸の併用使用の記載があるものの具体例が記載されてお
らず、かつ本発明の4μm 以下の微細インキ除去によ
りb値を高めるといった効果とは別の効果をうたってい
る。 更には、本発明はある特定のヨウ素価(IV)を有する
事が必須であり、上記従来技術の魚油脂肪酸はヨウ素価
(IV)がおよそ175 であり、魚油脂肪酸そのもの
ではヨウ素価(IV)が高すぎて本用途には使えない。
【0031】本発明の(b) 成分は、単独で使用して
も十分な脱墨効果を示すため、他の界面活性剤を併用し
たり、アルキレンオキサイドを付加させたりしなくても
構わない。よって、脱墨性能のみならず脱墨剤の製造や
配合などの工程の簡略化、それに伴い汎用性や安全性が
向上するといった産業上極めて有益な発明を開示するも
のである。
【0032】本発明の(b) 成分の構成成分である脂
肪酸は、ほとんどが天然油脂由来のものであり、脂肪酸
の製造法としては従来公知技術のTwitchell 
分解、中圧触媒分解、連続高圧分解法がある。また、ヨ
ウ素価(IV)を下げる一般的な方法としては、ニッケ
ル触媒を用い高温高圧下で水素添加を行う方法を挙げる
事ができる。
【0033】本発明に係わる(a−1)〜(a−4)成
分は古紙離解(パルピング)時のみに、また、(b) 
成分はパルピング工程後のミキシング工程及び/又はフ
ロテーション工程のみに添加することによって優れた効
果を示す。(a) 成分と(b) 成分の混合使用や添
加時期の逆転によってもある程度の品質の脱墨パルプを
得ることができるが、本発明の方法により、更に高品質
の、即ち、高白色度で高b値で未剥離インキの少ない脱
墨パルプを得ることが可能となることを開示するもので
ある。
【0034】(a−1)〜(a−4)成分及び(b) 
成分の添加割合も重要である。即ち、重量比で、それぞ
れ、(a−1)/(b) =10/90〜90/10、
好ましくは40/60〜60/40、(a−2)/(b
) =10/90〜90/10、好ましくは40/60
〜60/40、(a−3)/(b) =5/95〜30
/70、好ましくは10/90〜25/75、(a−4
)/(b) =10/90〜70/30、好ましくは2
0/80〜50/50 が好ましい。それぞれ、重量比が最低値以上であれば、
セルロースからのインキ剥離性が更によくなり、その結
果未剥離インキの残存が低減する。一方、重量比の最高
値以下であれば、インキ補集性が強く更に高白色度で高
b値の脱墨パルプを得ることができる。特に(a−3)
/(b) の重量比の場合は、その最高値以下であれば
フロテーションリジェクトの泡切れ性が大変よくなるた
め、フロテーションリジェクトのフロテーターセルへの
逆流が非常に起こりにくく、その結果、脱墨率が高くな
り、高白色度で高b値の脱墨パルプを得ることができる
【0035】本発明に係わる(a) 成分及び(b) 
成分の添加量の和は操業性を損なわず、かつ経済的な範
囲が望ましいが、原料古紙に対し0.03〜1.0 重
量%が好ましい。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0037】実施例1〜5 本実施例は脱墨剤のパルピング工程とケミカルミキシン
グ工程分割添加の例である。市中回収新聞を2×5cm
に細断後、その一定量を卓上離解機に入れ、その中に水
及び苛性ソーダ(対原料)0.2 %、表1及び/又は
表2に示す脱墨剤の所定量を加え、パルプ濃度15%、
45℃で12分離解した後、55℃で 120分間熟成
処理を行った。その後、高速脱水機で23%まで脱水し
、苛性ソーダ(対原料)0.6 %、珪酸ソーダ3号(
対原料)2.2 %、30%過酸化水素(対原料)3.
5 %、表1及び/又は表2に示す脱墨剤の所定量を添
加し、水でパルプ濃度22%に調整し卓上離解機にて1
分間混合した。その後、回転速度300rpmの2軸型
ラボニーダーでニーディング処理を行った。 その後、水を加えて4%まで希釈し、卓上離解機で再度
30秒離解する。そのスラリーを水で1%に希釈した後
、30℃にて10分間フロテーション処理を施した。な
お、フロテーション時にCaCl2 (対原料)0.4
 %添加した。フロテーション後のパルプスラリーを8
0メッシュワイヤーで4%濃度まで濃縮後、水を加えて
1%濃度に希釈しタッピースタンダート抄紙機にてパル
プシートを作製した。なお、用いた用水の硬度は5°d
Hであり、硬度はCaCl2 、MgCl2 を使用し
、Ca/Mg=8/2(モル比)になる様に調整した。 得られたパルプシートを測色色差計にて白色度及びb値
を測定し、画像解析装置(×100 倍)にて未剥離イ
ンキ個数を測定した。ここでいうb値とは、ハンター色
差式のLab 表色系でのb値をいい、三刺激値XYZ
との関係は下式である。
【0038】
【数1】
【0039】この式からもわかる様に、b値はYとZの
関数であり、正の値ならば黄味、負の値ならば青味の強
さを表す。各種脱墨方法による脱墨性能を表3に示す。 尚、表2中の高級脂肪酸混合物はNo. α〜δ全て脂
肪酸単体を所定炭素数組成になる様に配合したものであ
る。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】実施例6〜10 本実施例及び比較例は脱墨剤のパルピング工程とニーデ
ィング工程分割添加の例である。市中回収新聞を2×5
cmに細断後、その一定量を卓上離解機に入れ、その中
に水及び苛性ソーダ(対原料)0.2 %、表4及び/
又は表5に示す脱墨剤の所定量を加え、パルプ濃度15
%、45℃で12分離解した後、55℃で 120分間
熟成処理を行った。 その後、高速脱水機で23%まで脱水し、苛性ソーダ(
対原料)0.6 %、珪酸ソーダ3号(対原料)2.2
 %、30%過酸化水素(対原料)3.5 %、表4及
び/又は表5に示す脱墨剤(対原料)0.2 %を添加
し、水でパルプ濃度22%に調整し卓上離解機にて1分
間混合した。その後、回転速度300rpmの2軸型ラ
ボニーダーでニーディング処理を行った。その後、水を
加えて4%まで希釈し、卓上離解機で再度30秒離解す
る。そのスラリーを水で1%に希釈した後、30℃にて
10分間フロテーション処理を施した。なお、フロテー
ション時にCaCl2 (対原料)0.5 %を添加し
た。フロテーション後のパルプスラリーを80メッシュ
ワイヤーで4%濃度まで濃縮後、水を加えて1%濃度に
希釈しタッピースタンダート抄紙機にてパルプシートを
作製した。なお、用いた用水の硬度は10°dHであり
、硬度はCaCl2 、MgCl2 を使用し、Ca/
Mg=8/2(モル比)になる様に調整した。得られた
パルプシートを測色色差計にて白色度及びb値を測定し
、画像解析装置(×100 倍)にて未剥離インキ個数
を測定した。各種脱墨方法による脱墨性能を表6に示す
。なお、表5中の脱墨剤の一成分である高級脂肪酸は、
 No.ε〜ηまでそれぞれイワシ、サンマ、サバ油脂
肪酸の硬化品である。 更に、θ及びιはそれぞれステアリン酸及びイワシ油脂
肪酸(ヨウ素価(IV)=175 )である。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】実施例11〜19 本実施例及び比較例は脱墨剤のパルピング工程とフロテ
ーション工程前分割添加の例である。市中回収新聞を2
×5cmに細断後、その一定量を卓上離解機に入れ、そ
の中に水及び苛性ソーダ(対原料)0.2 %、表7及
び/又は表8に示す脱墨剤の所定量を加え、パルプ濃度
15%、45℃で12分離解した後、55℃で 120
分間熟成処理を行った。その後、高速脱水機で23%ま
で脱水し、苛性ソーダ(対原料)0.6 %、硅酸ソー
ダ3号(対原料)2.2 %、30%過酸化水素(対原
料)3.5 %を加え、水でパルプ濃度22%に調整し
卓上離解機にて1分間混合した。その後、回転速度30
0rpmの2軸型ラボニーダーでニーディング処理を行
った。その後、水を加えて4%まで希釈し、卓上離解機
で再度30秒離解する。そのパルプスラリーに表7及び
/又は表8に示す脱墨剤の所定量を添加した後、スラリ
ーを水で1%に希釈した後、30℃にて10分間フロテ
ーション処理を施した。なお、フロテーション後のパル
プスラリーを60メッシュワイヤーで4%濃度まで濃縮
後、水を加えて1%濃度に希釈しタッピースタンダート
抄紙機にてパルプシートを作製した。なお、用いた用水
の硬度は40°dHであり、硬度はCaCl2 、Mg
Cl2 を使用し、Ca/Mg=8/2(モル比)にな
る様に調整した。 得られたパルプシートを測色色差計にて白色度及びb値
を測定し、画像解析装置(×100 倍)にて未剥離イ
ンキ個数を測定した。各種脱墨方法による脱墨性能を表
9に示す。なお、表8中の高級脂肪酸混合物は、すべて
ナトリウム塩である。また、No. κ〜πは、脂肪酸
ナトリウム塩単体を所定炭素数組成になる様に配合した
ものである。
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】上記に例示した如く、一般式(a−1)〜
(a−3)で表される化合物及び天然油脂と多価アルコ
ールを混合物にアルキレンオキサイドを付加して得られ
る反応生成物(a−4)からなる群から選ばれる1種以
上の界面活性剤を古紙離解(パルピング)時のみに添加
し、炭素数8〜24の高級脂肪酸又はその塩を、平均炭
素数が12.7〜22.5となる範囲で含有し、炭素数
20〜24の高級脂肪酸又はその塩の含有率が 9.6
〜70.6重量%であり、且つヨウ素価(IV)が45
以下である混合物をパルピング工程後のミキシング工程
及び/又はフロテーション工程にのみ、好ましくはある
特定の比率で添加することにより、高白色度、高b値で
未剥離インキの少ない脱墨パルプを得ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 下記一般式(a−1)〜(a−3
    )で表される化合物、及び天然油脂と多価アルコールの
    混合物にアルキレンオキサイドを付加して得られる反応
    生成物(a−4)からなる群から選ばれる1種以上の界
    面活性剤を古紙離解(パルピング)時のみに、且つ(b
    ) 炭素数8〜24の高級脂肪酸又はその塩を、平均炭
    素数が12.7〜22.5となる範囲で含有し、炭素数
    20〜24の高級脂肪酸又はその塩の含有率が9.6 
    〜70.6重量%であり、且つヨウ素価(IV)が45
    以下である混合物をパルピング工程後のミキシング工程
    及び/又はフロテーション工程のみに添加することを特
    徴とする脱墨方法。 R1−O−(−AO−)p−H           
     (a−1)〔式中、R1は炭素数8〜24のアルキル
    基又はアルケニル基、或いは炭素数6〜14のアルキル
    基を有するアルキルフェニル基を表し、AOは炭素数2
    〜4のアルキレンオキサイドで、2種以上のアルキレン
    オキサイドが存在する場合は、ブロック重合鎖でもラン
    ダム重合鎖でもよく、p は全体の分子量が 800〜
    10000 となる1以上の数である。〕 R2−COO−(−AO−)m−H         
     (a−2)〔式中、R2は炭素数7〜23のアルキル
    基又はアルケニル基を表し、AOは炭素数2〜4のアル
    キレンオキサイドで、2種以上のアルキレンオキサイド
    が存在する場合は、ブロック重合鎖でもランダム重合鎖
    でもよく、m は全体の分子量が 800〜10000
     となる1以上の数である。〕 R3−O−(−AO−)n−SO3M        
    (a−3)〔式中、R3は炭素数8〜24のアルキル基
    、アルケニル基、シクロアルキル基又は炭素数8〜12
    のアルキル基を有するアルキルフェニル基を表し、AO
    は炭素数2〜4のアルキレンオキサイドで、2種以上の
    アルキレンオキサイドが存在する場合は、ブロック重合
    鎖でもランダム重合鎖でもよく、n は1〜5、M は
    アルカリ金属又はアンモニウムを表す。〕
  2. 【請求項2】反応生成物(a−4)が天然油脂1モル対
    して5モル以上のアルキレンオキサイドを付加して得ら
    れたものである請求項1記載の脱墨方法。
  3. 【請求項3】天然油脂と多価アルコールの混合物の混合
    割合が、モル比で1/0.1 〜1/3である請求項1
    又は2記載の脱墨方法。
  4. 【請求項4】(b) 成分が、炭素数20の脂肪酸又は
    その塩を 2.0〜33.2重量%、且つ炭素数22の
    脂肪酸を9.5 〜32.0重量%含有する請求項1〜
    3の何れか1項記載の脱墨方法。
  5. 【請求項5】炭素数8〜24の高級脂肪酸又はその塩が
    、半硬化乃至硬化された魚油脂肪酸又はその塩である請
    求項1〜5の何れか1項記載の脱墨方法。
  6. 【請求項6】(a−1)〜(a−4)成分と(b) 成
    分の使用割合が重量比でそれぞれ、 (a−1)/(b) =10/90〜90/10、(a
    −2)/(b) =10/90〜90/10、(a−3
    )/(b) =5/95〜30/70、(a−4)/(
    b) =10/90〜70/30の範囲にある請求項1
    〜5の何れか1項記載の脱墨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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