JPH0627704Y2 - 帯パネル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、建物の内外の壁の装飾用の帯パネルの取付装
置に関する。

（従来の技術） 建物の躯体の外装用に帯パネルを並設して張ることが成
される。この場合、建物の躯体に固定され且つ下地材と
なる支持部材に帯パネルを直接着脱自在に取付けてい
る。又、支持部材は、スチール製を採用している。

（考案が解決しようとする課題） 下地材となる支持部材に帯パネルを着脱自在に取付ける
には、実公昭51-23452号公報にみられる如く、支持部材
に穿設した対の溝に、帯パネルの縁を弾力的に係止させ
る必要がある。このため、支持部材には溝の加工を必須
とし、加えて、帯パネルは自己弾力性を持たせる形状に
限定され、強風に対する帯パネルの落下のおそれがあ
る。

帯パネルを弾力的に支持する必要性から、帯パネル材は
剛性を要し、ステンレス製やAl等の特殊合金を使用して
いる。このため、材料上の材料製作や重量が増し作業性
が悪い。

それ故に、本考案は、前述した不具合を解消させること
を解決すべき課題とする。

（課題を解決するための手段） 本考案は、前述した課題を解決するために、基本的に
は、固定部材の第１の切起し片を支持部材に設けた孔又
は切欠きに係止させ且つ帯パネルに係止された受具に係
止具を固定部材を介して保持させる技術的手段を用い
る。

（作用） 建物等の躯体側の長尺支持部材と、外装用の帯パネルと
の間に固定部材を介在させ、この固定部材の第１の切起
し片を支持部材の孔又は切欠きに係止させるので、固定
部材のピッチを任意に選択でき、しかも、その取付作業
が簡便となる。

本考案では、帯パネルに弾性力を必須としていないの
で、帯パネルを任意形状の型材とすることができ、軽量
化による作業の容易性が確保される。

（実施例） 第１図に示す例について説明する。建屋、屋外階段囲い
等の躯体側に固定された骨材１に長尺にして且つアルミ
合金型材からなる支持部材２をボルト３止めする。支持
部材２は、垂設な取付縁４と、該取付縁４の一端より水
平な支持縁５と、該支持縁５の上端にして且つ取付縁４
とは反対側に延出する垂設状の支え縁６とを有する断面
略 字状となっている。支持縁５には突縁７が上向き状に設
けられ、又、支え縁６の一端に上向きの別の突縁８を設
ける。

固定部材９は、第５図に示すように、一端に折曲げ片１
０を有すプレート体で、その中央部であって折曲げ片１
０とは反対側に上向きにして比較的長い第１の切起し片
１１を設け且つその両側に第１の切起し片１１とは逆向
きに切り起された第２の片１２を設ける。第１の切起し
片１１は、支持縁５の突縁７の根部に穿設した孔１３内
に挿入され、第２の切起し片１２は固定部材９の基板１
４を突縁８と垂上縁６間に配するようにして、支え縁６
の突縁８に係止させる。この結果、固定部材９の左およ
び上向きの抜けは、第１の切起し片１１の支持縁５の孔
１３への挿入と基板１４の突縁７への当接により左側へ
の位置が防止され、又、固定部材９の回転と上方への移
動は、対の第２の切起し片１２の突縁８への係止並びに
第１の切起し片１１の孔１３内への挿入により阻止され
る。

支持縁５の孔１３のピッチは可能な限り小さくし、固定
部材９の支持縁５に対する相対位置を任意に選択できる
ようにする。

長尺状の帯パネル１５は、開口１６を有するように対向
状に足縁から向き合うその縁の端縁を突状に設ける字
型の当り面１７とする。この開口１６より帯パネル１５
の内部に配される受具１８は、その両側に当り面１７へ
の係合片１９を有し且つその背面にスポンジ等のクッシ
ョン材２０を有す。受具１８は、又、ビス孔を有す。

受具１８を開口１６よりパネル１５内に入れて左右にず
らして所定位置に配すと、クッション材２０が受具１８
をパネル１５に止着させる。

固定部材９の穴を通してボルトナット等の係止具２１を
受具１８のビス孔に螺合させ、帯パネル１５を固定部材
９に支持させる。この際、帯パネル１５の当り面１７が
支え縁６に面接触し且つ突縁８が固定部材９の基板１４
に当接する。隣り合う固定部材９のピッチは帯パネル１
５の幅より小さな寸法に間隔をおいて設定してある支持
部材２の孔１３と切起し片１１との係合位置を変えるこ
とで自在に変更できる。

第３図に示す例は、支持部材２′に取付縁をなくし、支
持縁５を骨材１の基壁に固定し、さらに、孔１３に代え
て支持縁５の突縁７に間隔を隔て複数の切欠き１３′を
設け、固定部材９の第１の切起し片１１をこの切欠き１
３′に係合させる外は、第１図の例と同じである。従っ
て、その組付法の説明については省略する。

第４図に示す例は、支持部材２″に溝付きの取付縁４′
を、断面略チャンネル形にし、骨材１とは同金属のアン
カー具２２を介して互いに溶接させている以下、第３図
の例と同でなのでその説明は省略する。

支持部材２、２′、２″と骨材１とは、ボルト３止め以
外に溶接手段を用いてもよい。又、固定部材９にナット
を溶接し、ボルト２１をこのナットを介して受具１８に
螺合してもよい。

又、固定部材９は長尺状に第１の切起し片１１と第２の
切起し片１２を基板４に一体形成するアルミ合金型材を
短尺状に切断して形成してもよい。この場合孔１３は切
欠き１３′を大きくする。

又、第１の切起し片１１の第２の切起し片１２を別部材
に形成したこれら片をプレート体に溶接・リベット等止
めしてもよい。尚、この場合の取付け位置決めとしてプ
レート体に凹部、又は凸部をもうければよい。

（効果） 固定部材の支持部材への取付けは切起し片の孔又は切欠
きへの係合のみであるからきわめて簡便な施工で落下し
ない強固な取付けができ、しかも、支持部材を単純形状
とさせ得るので製造が容易で、しかも、アルミ化による
軽量化ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例の断面図、第２図はその側面図、
第３図は別の例の断面図、第４図は他の例の断面図、第
５図は固定部材を示す図である。 図中：２…支持部材、９…固定部材、 １３、１３′…孔又は切欠き、１５…帯パネル、 １８…受具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】建屋驅体側に固定された長尺支持部材に複
   数個の帯パネルを固定部材を介して支持させるための帯
   パネル取付装置において、支持部材に設けた孔又は切欠
   きに固定部材の切起し片を係止させ且つ帯パネルに係止
   された受具に固定部材を介して係止具で保持させている
   ことを特徴とする帯パネル取付装置。