JPH062769B2 - 耐塩性に優れた高吸水性樹脂の製造法 - Google Patents

耐塩性に優れた高吸水性樹脂の製造法

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JPH062769B2
JPH062769B2 JP59205965A JP20596584A JPH062769B2 JP H062769 B2 JPH062769 B2 JP H062769B2 JP 59205965 A JP59205965 A JP 59205965A JP 20596584 A JP20596584 A JP 20596584A JP H062769 B2 JPH062769 B2 JP H062769B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電解質溶液を高度に吸収することができ、し
かも吸収した電解質溶液を安定に保持できる耐塩性に優
れた高吸水性樹脂の製造法に関するものである。更に詳
しくは、電解質の種類や濃度にかかわらず電解質溶液を
すばやく吸収し、しかも外圧によりこれらの吸収液が樹
脂から露出することなく保持できるビーズ状の高吸水性
樹脂の製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、紙、パルプ、海綿等が吸水ないしは保水材料とし
て衛生材料(生理用ナプキン、紙おむつ)の分野及び農
林業分野に使用されてきたが、これらの材料はその吸水
能力も低く、しかも一旦吸収された水も外圧によりその
かなりの部分が容易にしぼり出されてしまう。
そこで、わずかな重量で多量の水を吸収し、保持する高
吸水性樹脂の開発が種々なされ、衛生材料等に使用され
ている。これらの樹脂には、澱粉グラフト重合体(特公
昭53−46199)、ポリアクリル酸塩の架橋物(特
公昭54-30710)等があり、本発明者らは、更に改良した
吸水材料についても提案してきた(特開昭57-158210、
特開昭59−62665)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記の高吸水性樹脂は、アニオン性の高分
子電解質であるため、1重量%以下の低濃度電解質溶液
や蒸留水に対しては高い吸水能を示しても、1重量%以
上の電解質溶液では著しく吸水性が低下するという大き
な欠点を有している。高吸水性樹脂の主たる用途である
生理用ナプキン、紙おむつ等の衛生材料分野や土壌保水
剤等の農林業分野では、対象とする吸収液のほとんどが
電解質溶液であり、しかも多くの種類の塩(一価、多価
塩)を含み、かつ、その塩濃度もさまざまのものであ
る。従って、これらの状況下で好ましく使用しうる高吸
水性樹脂、即ち、耐塩性に優れ、かつ、吸水速度、ゲル
強度に優れた高吸水性樹脂の出現が望まれていた。
これまでに、電解質溶液を吸収させる目的で、両性タイ
プの樹脂が開発され、特開昭58−154710号公報
に於いてその技術内容が公開されているが、そこでは水
溶液重合を採用しており、重合時の増粘により、重合熱
の除去や溶液の攪拌が困難となり、得られる樹脂の物性
が不均一化しやすいという欠点を有している。さらに、
重合生成物が含水したゴム状となり、その後の粉砕、乾
燥等の煩雑な工程を必要とすることの他、粉砕によって
製品に微粉が生じやすく、そのためいわゆる“ままこ”
現象を起こして吸水能が低下するという欠点も有してい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、上記の問題点に応えるべく鋭意研究した結
果、電解質溶液に対して、電解質の種類に関係なく広い
濃度範囲で優れた吸収能を有する高吸水性樹脂を見い出
し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、酸性ビニル単量体(A成分)と塩
基性ビニル単量体(B成分)とを、モル比A:B=2
0:80〜80:20の組成比となるようにモノマー水
溶液を調整し、このものを分散剤の存在下、疎水性溶媒
中に分散、懸濁させて、これに水溶性ラジカル重合開始
剤を添加してモノマーを共重合させ、その後樹脂の水分
含有量が10〜35重量%となる様に調整し、共重合体
中の酸性基又は塩基性基と反応しうる2個以上の官能基
を有する架橋剤で架橋せしめることを特徴とする耐塩性
に優れたビーズ状高吸水性樹脂の製造法を提供するもの
である。
本発明に係る酸性ビニル単量体とは、1分子中にカルボ
キシル基、スルホン酸基などの酸性基と、重合可能なビ
ニル基とを有する化合物であって、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチ
レンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アクリルスルホン
酸、メタリルスルホン酸等を挙げることが出来る。
本発明に係る塩基性ビニル単量体とは、1分子中に1級
アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基等の塩基性基
と、重合可能なビニル基とを有する化合物であって、例
えば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、2−ビニルピリジン、4−ビ
ニルピリジン、ジメチルアリルアミン、ジアリルメチル
アミン等を挙げることが出来る。
本発明に於いて、単量体の種類は限定されるものではな
く、上記の単量体の3種類以上の組み合わせを用いても
よい。酸性ビニル単量体(A)と塩基性ビニル単量体(B)の
モル比は、吸収しようとする対象等の条件によりA:B
=20:80〜80:20の範囲から選択できるが、吸
収能等の物性を考慮するとA:B=30:70〜70:
30の範囲が好ましい。さらに、樹脂の性能を低下させ
ない範囲で2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、アクリルアミド等の非イオン性水溶性ビニル単量体
を共重合せしめた樹脂もまた、本発明の方法に使用し得
る。また、上記の単量体を用いて共重合体を製造するに
際して、極く微量の架橋剤を添加することは本発明の効
果を防げるものではない。
上記の単量体を共重合せしめて吸水物性の優れた樹脂を
得る方法として、本発明では、含水樹脂脂中の水分含量
をコントロールすることを要件としているので、通常、
樹脂を合成した後、脱水する工程を必要とする。このた
め、上記単量体を共重合せしめる場合に、W/O懸濁重
合を用いるのが後の作業性等からして望ましい。W/O
懸濁重合する場合の保護コロイド(分散剤)としては、
ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノラウレー
ト等のソルビタン樹脂酸エステル及び、エチルセルロー
ス、ベンジルセルロース等のセルロースエーテル、セル
ロースアセテート、セルロースブチレート等のセルロー
スエステル、マレイン化ポリブタジエン、マレイン化ポ
リエチレン、マレイン化α−オレフイン等の高分子分散
剤を挙げる事が出来、これらの1種又は2種以上いずれ
を用いても良い。得られるポリマーの粒径、及び粉塵対
策の面から考えると大きい粒子径を与える高分子分散剤
が望ましい。又、その時に用いる疎水性溶媒としてはヘ
キサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカリン等の脂環
式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素、クロルベンゼン、ブロムベンゼン、ジクロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素を挙げる事が出来る。
酸性ビニル単量体と塩基性ビニル単量体、さらには非イ
オン性水溶性ビニル単量体を合わせたモノマー水溶液の
濃度は広い範囲で変更が可能であり、一般的に30〜7
0重量%である。この上限は特に両単量体混合時の溶解
性に依存するが、下限は経済的理由により一般的に前記
の値より低くはならない。ラジカル重合開始剤として
は、過硫酸塩等の水溶性開始剤が使用される。ラジカル
重合開始剤の使用量はその単量体の種類により異なる
が、一般に全単量体に対し、0.01〜5重量%程度が好適
である。
懸濁重合は、除熱効果が大きいため、容易に高分子量の
樹脂が得られ、かつ、ビーズ状の樹脂を得ることがで
き、微粉が発生しにくいので粉じん対策が不用となり、
しかも粒子間におい均一な性能を有す樹脂を得ることが
出来、高吸水性樹脂としての商品形態上好ましい方法で
ある。
本発明の方法に於いて特に重要な要件は、架橋剤を添加
して架橋反応を行なわしめる時の樹脂含水物中の水分含
量を、10〜36重量%(対樹脂含水物の全量)の範囲
にコントロールすることである。更に好ましくは、15
〜30重量%の範囲にコントロールする。樹脂中の水分
含量が上記範囲を外れた場合には、吸水量及び/又は吸
水速度が劣り、本発明の顕著な効果が得られない。本発
明に於いては、酸性ビニル単量体と塩基性ビニル単量体
水溶液を用い、W/O懸濁重合法により得られる樹脂を
濃縮して上記の範囲の水分含量にコントロールすること
により所期の効果を達成することができ、これにより、
吸水量、吸水速度、ゲル強度ともに優れ、かつ、耐塩性
に優れた高吸水性樹脂が得られる。
本発明に用いられる架橋剤は、酸性基又は塩基性基と反
応しうる官能基を2個以上有する化合物であれば、いず
れでもよい。かかる架橋剤としては、例えばエチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエ
ーテル等のポリグリシジルエーテル、エピクロルヒドリ
ン、α−メチルクロルヒドリン等のハロエポキシ化合
物、グルタールアルデヒド、グリオキザール等のポリア
ルデヒド類、等を挙げることが出来る。
架橋剤の添加量は架橋剤の種類及び重合体の種類によっ
ても異なるが通常、重合体に対して0.01〜5.0重量%が
適切な範囲である。架橋剤の添加量が0.01重量%より少
ない場合には添加効果が十分発現せず、吸水するとゲル
が半溶解状態となる。反対に5.0重量%よりも多い場合
には架橋密度が高くなり吸水量の低下をまねく結果とな
り、本発明の意図する所ではない。
本発明により得られる脂肪は、広い濃度範囲の各種電解
質溶液に対して高い吸水能を有している。特に従来のア
ニオン型高吸水性樹脂と比較すると、例えばMgSO4、CaC
l2、Al3SO4等の2価以上の多価電解質に対しての著しく
高い吸水能を有している。従って、衛生材料分野、農林
業分野をはじめとして、従来のアニオン型高吸水性樹脂
では適用困難であった産業廃棄物や汚水等の高い濃度の
電解質を含んだ含水物の固型化剤としても幅広く利用で
きる。
〔実施例〕
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定される
ものではない。
尚、以下の実施例及び比較例に於ける吸水量とは次の操
作によって求められる値である。即ち樹脂約1gを大過
剰の吸収する電解質溶液に分散し、充分膨潤させ、つい
で80メツシユの金網で過し、得られた膨潤樹脂重量
(W)を測定し、この値を初めの樹脂重量(Wo)で割って得
られる値である。
つまり吸水量(g/g)=W/Woとした。又、吸水量速
度は、樹脂0.3gが10分間に吸収した電解質溶液の量
で表わした。
実施例1〜3 攪拌機、還流冷却器、滴下斗、及び窒素ガス導入管を
付した500mlの4つ口丸底フラスコにシクロヘキサン
230ml、スチルセルロースN−200(ハーキユリー
ズ社製)1.0gを仕込み、75℃まで昇温した。別に三
角フラスコ中でアクリル酸12.0gジメチルアミノエチル
メタクリレート26.2gを70gの蒸留水に溶解し、35
%塩酸5gを加えた。さらに重合開始剤として過硫酸ア
ンモニウム0.02gを添加し、均一に溶解させ、このモノ
マー水溶液を上記の4つ口フラスコに窒素雰囲気下で1.
5時間かけて滴下して重合せしめた後、70〜75℃で
0.5時間放置し、重合を完了させた。この後共沸脱水
(シクロヘキサンは還流)によりシクロヘキサン中に懸
濁している樹脂中の水分を35%(実施例1)、25%
(実施例2)、20%(実施例3)にそれぞれコントロ
ールした。この後、それぞれにエチレングリコールジグ
リシジルエーテル0.02gを水1mlに溶解した水溶液を7
3℃で添加し、この温度に2時間保持した後、シクロヘ
キサンを除去し、樹脂を80〜100℃で減圧下に乾燥
し、中心粒径が100〜350μmの高吸水性樹脂を得
た。
実施例4 実施例1に準じて重合を行なった。但し、モノマー部分
でアクリル酸20g、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート20g、35%塩酸2gとし、重合終了後共沸脱水
により樹脂の水分量を22%とした以外実施例1と同様
の操作をし、中心粒径100〜350μmの高吸水性樹
脂を得た。
実施例5 実施例−1に準じて重合を行なった。但し、開始剤とし
てV−50(和光純薬社製;2,2′−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)ジ塩酸塩)0.05gを用い、更にN,
N′−メチレンビスアクリルアミド0.003gを加えた。
重合後、共沸脱水により樹脂中の水分量を25%にコン
トロールしたのち、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル(n=9)0.15gを水1mlに溶解した水溶液
を73℃で添加、この温度に3時間放置した後、シクロ
ヘキサンを除去し、樹脂を80〜100℃で減圧下に乾
燥し、中心粒径100〜350μmの高吸水性樹脂を得
た。
実施例6 実施例1に準じて重合を行なった。但し、モノマー部分
でアクリル酸に代わり、ビニルスルホン酸11.5g、ジメ
チルアミノエチルメタクリレートに代わりジエチルアミ
ノエチルメタクリレート20gを用い、重合終了後、共
沸脱水により樹脂の水分含量を25%とし、以下実施例
1と同様の操作をし、中心粒径100〜350μmの高吸水
性樹脂を得た。
実施例7 実施例1に準じて重合を行なった。但し、モノマー部分
でアクリル酸に代わり、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸27g、ジメチルアミノエチルメ
タクリレートに代わり4−ビニルピリジン15gを用
い、重合終了後、共沸脱水により樹脂の水分含量を20
%として、以下実施例1と同様の操作をし、中心粒径1
00〜350μmの高吸水性樹脂を得た。
比較例1 実施例−1に準じて重合を行なった。但し、エチレング
リコールジグリシジルエーテル0.02gをモノマー水溶液
に添加し重合と同時に架橋を行なった。重合終了後シク
ロヘキサンを除去し、樹脂を80℃〜100℃で減圧下
に乾燥し、中心粒径100〜350μmの高吸水性樹脂
を得た。
比較例2 実施例−1に準じて重合を行なった。但し、エチレング
リコールジグリシジルエーテル0.03gを水1mlに溶解し
た水溶液を共沸脱水により樹脂中の水分含量を45%に
コントロールした後に添加し、73℃で2時間保持し
た。架橋反応終了後シクロヘキサンを除去し、樹脂を8
0℃〜100℃で減圧下に乾燥し、中心粒径100〜3
50μmの高吸水性樹脂を得た。
比較例3 アクリル酸12.0g、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト26.2gを70gの蒸留水に溶解し、35%塩酸5gを
加えた。さらにN,N−メチレンビスアクリルアミドを0.0
5g加え均一に溶解させた。この水溶液を攪拌機、還流
冷却器及び窒素ガス導入管を付した500mlのセパラブ
ルフラスコに移し、窒素雰囲気下に開始剤として過硫酸
アンモニウム0.02gを添加し、昇温し、70℃に保つ
た。重合が進行するにつれて系は増粘しやがて攪拌不可
能となる。攪拌不可能となってから、攪拌を停止し50
℃にて2時間静置、その後冷却し、ゴム状の含水重合物
を得た。これを80℃にて減圧下乾燥し、粉砕、粉末状
の樹脂を得た。
比較例4 市販品吸水性樹脂、ポリアクリル酸ソーダ架橋物(商品
名アクアキープ10SH−P;製鉄化学製)を用い、吸
水量、吸水速度を比較した。
実施例1〜7、比較例1〜4で得られた各高吸水性樹脂
の各種電解質溶液の吸水量、吸水速度、ならびに100
g/cm2圧力下での吸水した樹脂の崩壊有無の結果を第
1表に示した。
第1表から、本発明により得られる樹脂が、いかに耐塩
性に優れ、かつ優れた吸水物性を示すかが明らかであ
る。
〔発明の効果〕 一般に、高吸水性樹脂に要求される物性としては、1)吸
水量、2)吸水速度、3)ゲル強度、4)形状が挙げられ、こ
れらの物性を全て満足してはじめて優れた高吸水性樹脂
と言うことが出来る。
実施例及び比較例に於いても具体的に示したように、本
発明により得られる樹脂は、広い濃度範囲の各種電解質
溶液に対して高い吸水能を有している。特に、従来のア
ニオン型高吸水性樹脂と比較すると、例えばMgSO4、CaC
l2、Al3SO4等の2価以上の多価電解質に対しての著しく
高い吸水能を有している。従って、衛生材料分野、農林
業分野をはじめとして、従来のアニオン型高吸水性樹脂
では対処が困難であって産業廃棄物や汚水等の高濃度の
電解質を含んだ含水物に対しても、その固型化剤等とし
て利用できる等、幅広い利用が可能である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性ビニル単量体(A成分)と塩基性ビニ
    ル単量体(B成分)とを、モル比A:B=20:80〜
    80:20の組成比となるようにモノマー水溶液を調整
    し、このものを分散剤の存在下、疎水性溶媒中に分散、
    懸濁させて、これに水溶性ラジカル重合開始剤を添加し
    てモノマーを共重合させ、その後樹脂の水分含量が10
    〜35重量%となる様に調整し、共重合体中の酸性基又
    は塩基性基と反応しうる2個以上の官能基を有する架橋
    剤で架橋せしめることを特徴とする耐塩性に優れたビー
    ズ状高吸水性樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】酸性ビニル単量体がアクリル酸、メタクリ
    ル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、2−アクリルアミ
    ド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン
    酸、ビニルスルホン酸及びメタリルスルホン酸から成る
    群より選ばれる1種又は2種以上である特許請求の範囲
    第1項記載の高吸水性樹脂の製造法。
  3. 【請求項3】塩基性ビニル単量体がジメチルアミノエチ
    ルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
    ト、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミ
    ノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタク
    リルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
    2−ビニルピリジン及び4−ビニルピリジンからなる群
    より選ばれる1種又は2種以上である特許請求の範囲第
    1項記載の高吸水性樹脂の製造法。
  4. 【請求項4】酸性基又は塩基性基と反応しうる2個以上
    の官能基を有する架橋剤が、ポリグリシジルエーテル、
    ハロエポキシ化合物又はポリアルデヒドである特許請求
    の範囲第1項記載の高吸水性樹脂の製造法。
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