JPH06273009A - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JPH06273009A
JPH06273009A JP6489593A JP6489593A JPH06273009A JP H06273009 A JPH06273009 A JP H06273009A JP 6489593 A JP6489593 A JP 6489593A JP 6489593 A JP6489593 A JP 6489593A JP H06273009 A JPH06273009 A JP H06273009A
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雅章 竹上
Hideki Tsujii
英樹 辻井
Kenji Miyata
賢治 宮田
Shinichi Oka
伸一 岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖房運転と除霜運転との間で運転状態が切換
わる際の電動膨脹弁の作動を良好に維持する。 【構成】 圧縮機(21)と室外熱交換器(23)と冷媒が双方
向に流れる電動膨脹弁(25)と上記圧縮機(21)に直接に繋
がる室内熱交換器(31)とが接続されて冷媒循環回路(1)
が形成されており、この冷媒循環回路(1) に、サイクル
を冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとに切換え可能
な四路切換弁(22)が備えられている。そして、暖房運転
と除霜運転との間で運転状態が切換わる際に、電動膨脹
弁(25)を全閉にするように閉作動を開始させ、この閉作
動が開始された後、所定時間経過後に四路切換弁(22)を
切換えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆運転可能な空気調
和装置に関し、特に、除霜運転時における電動膨脹弁の
動作の信頼性の向上対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、冷暖房運転を行う可逆
運転可能な空気調和装置には、特開平4−251158
号公報に開示されているように、圧縮機と、四路切換弁
と、室外熱交換器と、減圧機構としての電動膨脹弁と、
室内熱交換器とが順に可逆運転可能に接続されてなる冷
媒循環回路が備えられている。そして、該冷媒循環回路
は、冷房運転サイクル時に圧縮機からの冷媒を室外熱交
換器で凝縮させ、電動膨脹弁で減圧した後、室内熱交換
器で蒸発させる一方、暖房運転サイクル時に四路切換弁
を切換え、圧縮機からの冷媒を室内熱交換器で凝縮さ
せ、電動膨脹弁で減圧した後、室外熱交換器で蒸発させ
ている。また、暖房運転中に室外熱交換器が着霜する
と、四路切換弁を冷房側に切換えて圧縮機の吐出冷媒を
直接室外熱交換器に導入し、この除霜運転中に電動膨脹
弁を全開に制御することにより、速やかに室外熱交換器
の着霜を融解するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな冷媒循環回路において、暖房運転から除霜運転に切
換えられる際や除霜運転から暖房運転に切換えられる際
に、この運転の移行を円滑に行わせるために、四路切換
弁を切換える際に電動膨脹弁を一旦全閉にすることによ
って冷媒循環回路における冷媒循環量を低減させて冷媒
循環状態の急激な変化の発生を抑制して圧縮機へのショ
ックを抑制することが考えられる。
【0004】ところが、このような動作にあっては、圧
縮機への悪影響は生じないものの、四路切換弁の切換え
動作と同時に冷媒の循環方向が変更されることで、電動
膨脹弁の作動を良好に維持することができなくなってし
まうことがある。つまり、冷媒の循環方向が変更される
ことにより、この冷媒の流体力が急激に大きくなってそ
れが閉作動しようとする電動膨脹弁の開方向へ作用する
ことがあり、この冷媒の影響によって電動膨脹弁が開方
向に押し上げられたような場合には、該電動膨脹弁の開
度を設定する設定信号としてのパルス数と、実際の電動
膨脹弁の開度とに差が生じ、電動膨脹弁をパルス数に対
応した最適な開度に設定することができなくなって電動
膨脹弁の信頼性が確保できなくなってしまう。
【0005】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であって、暖房運転と除霜運転との間で運転状態が切換
える際の電動膨脹弁の作動を良好に維持することができ
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、暖房運転と除霜運転との
間で運転状態が切換える際には、四路切換弁の切換動作
に先立って電動膨脹弁を全閉にして、冷媒循環回路の冷
媒循環量を低減させた状態で冷媒の流通方向を変更する
ようにした。具体的に、図1に示すように、請求項1に
係る発明が講じた手段は、圧縮機(21)と、熱源側熱交換
器(23)と、電動膨脹弁(25)と、上記圧縮機(21)に直接に
繋がる利用側熱交換器(31)とが順に接続されてなる冷媒
循環回路(1) と、該冷媒循環回路(1) のサイクルを冷房
運転サイクルと暖房運転サイクルとに切換え可能な四路
切換弁(22)とを備えた冷凍装置を前提としている。そし
て、暖房運転サイクル中に除霜指令を受けたとき、前記
電動膨脹弁(25)が全閉状態となるように該電動膨脹弁(2
5)の閉作動を開始させる電動膨脹弁閉鎖手段(71)と、前
記電動膨脹弁閉鎖手段(71)の出力信号を受け、該電動膨
脹弁閉鎖手段(71)により前記電動膨脹弁(25)の閉作動が
開始された後、所定時間経過後に前記四路切換弁(22)を
冷房運転サイクル側に切換える四路切換弁制御手段(72)
とを備えさせるような構成としている。
【0007】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の冷凍装置の運転制御装置において、四路切換弁制御手
段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段(72)に
より四路切換弁(22)を冷房運転サイクル側に切換えた
後、所定時間経過後に電動膨脹弁(25)を全開にして熱源
側熱交換器(23)の着霜を融解するように制御する電動膨
脹弁全開手段(73)を備えさせるような構成としている。
【0008】請求項3記載の発明は、圧縮機(21)と、熱
源側熱交換器(23)と、電動膨脹弁(25)と、上記圧縮機(2
1)に直接に繋がる利用側熱交換器(31)とが順に接続され
てなる冷媒循環回路(1) と、該冷媒循環回路(1) のサイ
クルを冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとに切換え
可能な四路切換弁(22)とを備えた冷凍装置を前提として
いる。そして、除霜運転中に除霜終了指令を受けたと
き、前記電動膨脹弁(25)が全閉状態となるように該電動
膨脹弁(25)の閉作動を開始させる電動膨脹弁閉鎖手段(7
1)と、前記電動膨脹弁閉鎖手段(71)の出力信号を受け、
該電動膨脹弁閉鎖手段(71)により前記電動膨脹弁(25)の
閉作動が開始された後、所定時間経過後に前記四路切換
弁(22)を暖房運転サイクル側に切換える四路切換弁制御
手段(72)とを備えさせるような構成としている。
【0009】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載
の冷凍装置の運転制御装置において、四路切換弁制御手
段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段(72)に
より四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換えた
後、所定時間経過後に電動膨脹弁(25)の開度を調整して
該電動膨脹弁(25)の減圧作用が得られるように制御する
電動膨脹弁開度制御手段(74)を備えさせるような構成と
している。
【0010】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、先ず、
冷房運転サイクル時には、圧縮機(21)より吐出した高圧
の冷媒は、熱源側熱交換器(23)で凝縮して液化し、この
液冷媒は、電動膨張弁(25)で減圧された後、利用側熱交
換器(31)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環となる。一
方、暖房運転サイクル時には、圧縮機(21)より吐出した
高圧の冷媒は、利用側熱交換器(31)で凝縮して液化し、
この液冷媒は、電動膨脹弁(25)で減圧し、その後、熱源
側熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環とな
る。そして、上記暖房運転サイクル中に熱源側熱交換器
(23)に着霜が発生すると、電動膨脹弁閉鎖手段(71)によ
り電動膨脹弁(25)が全閉状態となるように該電動膨脹弁
(25)の閉作動が開始される。その後、所定時間経過後に
四路切換弁制御手段(72)により四路切換弁(22)が冷房運
転サイクル側に切換えられる。つまり、電動膨脹弁(25)
が閉作動されて、十分に冷媒循環回路(1) の循環冷媒量
が低減された状態で四路切換弁(22)が切換えられること
になり、この四路切換弁(22)の切換え時に電動膨脹弁(2
5)が冷媒からの大きな力を受けるようなことがなくな
る。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明に係る作用の如き動作によって四路切換弁(22)が冷
房運転サイクル側に切換えられた後、所定時間経過後に
電動膨脹弁全開手段(73)により電動膨脹弁(25)が全開に
されて、熱源側熱交換器(23)の着霜が融解される。従っ
て、四路切換弁(22)の切換時には電動膨脹弁(25)が全閉
状態であるので、この際に圧縮機(21)への急激な液バッ
クが生じることがない。
【0012】請求項3記載の発明では、除霜運転終了時
にあっても、上述した請求項1記載の発明に係る作用と
同様にして、十分に冷媒循環回路(1) の循環冷媒量が低
減された状態で四路切換弁(22)が暖房運転サイクル側に
切換えられることになり、この四路切換弁(22)の切換え
時に電動膨脹弁(25)が冷媒からの大きな力を受けるよう
なことがなくなる。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明に係る作用の如き動作によって四路切換弁(22)が暖
房運転サイクル側に切換えられた後、所定時間経過後に
電動膨脹弁開度制御手段(74)により電動膨脹弁(25)の開
度が調整されて通常の暖房運転に復帰されることにな
る。そして、この際にも、上述した請求項2記載の発明
に係る作用と同様に、四路切換弁(22)の切換時には電動
膨脹弁(25)が全閉状態であるので、この際に圧縮機(21)
への急激な液バックが生じることがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図2は、本発明の空気調和装置における冷
媒配管系統を示し、 (1)は、冷媒循環回路であって、一
台の室外ユニット(2) に対して一台の室内ユニット(3)
が接続された所謂セパレートタイプに構成されている。
上記室外ユニット(2) には、インバータにより運転周波
数が可変に調節されるスクロールタイプの圧縮機(21)
と、冷房運転時には図中実線のごとく、暖房運転時には
図中破線のごとく切換わる四路切換弁(22)と、冷房運転
時に凝縮器として、暖房運転時に蒸発器として機能する
熱源側熱交換器である室外熱交換器(23)と、該室外熱交
換器(23)の補助熱交換器(24)と、冷媒を減圧するための
膨脹機構である電動膨脹弁(25)と、冷媒調節器(4) とが
配置されている。一方また、上記室内ユニット(3) に
は、冷房運転時に蒸発器として、暖房運転時に凝縮器と
して機能する利用側熱交換器である室内熱交換器(31)が
配置されている。そして、上記圧縮機(21)と四路切換弁
(22)と室外熱交換器(23)と補助熱交換器(24)と電動膨脹
弁(25)と冷媒調節器(4) と室内熱交換器(31)とが順に冷
媒配管(11)によって接続され、上記冷媒循環回路(1)
は、冷媒の循環により熱移動を生ぜしめるように冷房運
転サイクルと暖房運転サイクルとに可逆運転可能な閉回
路に構成されている。
【0015】また、上記冷媒循環回路(1) は、上記電動
膨脹弁(25)を冷媒が双方向に流れるように配置して構成
され、つまり、電動膨脹弁(25)は、冷房運転サイクルと
暖房運転サイクルとで冷媒が異なる方向に流れて減圧す
るように構成されている(図2の実線は冷房時、破線は
暖房時における夫々の冷媒の流通方向を示している)。
更に、上記冷媒循環回路(1) は、アキュムレータを備え
ていないチャージレス回路に構成され、上記室内熱交換
器(31)の一端、具体的に、冷房運転サイクル時における
冷媒の出口側で、暖房運転サイクル時における冷媒の入
口側が上記四路切換弁(22)を介して直接に圧縮機(21)に
接続されている。
【0016】一方、冷媒調節器(4) は、冷房運転サイク
ル時に低圧液ラインとなり、暖房運転サイクル時に高圧
液ラインとなる冷媒配管(11)に介設されており、冷房運
転サイクル時において冷媒循環量を調節すると共に、暖
房運転サイクル時に余剰冷媒を貯溜するように構成され
ている。尚、図2において、(F1 〜 F3)は、冷媒中の塵
埃を除去するためのフィルタ、(ER)は、圧縮機(21)の運
転音を低減させるための消音器である。
【0017】更に、上記空気調和装置にはセンサ類が設
けられており、上記圧縮機(21)の吐出管には、吐出管温
度Tdを検出する吐出管センサ(Thd) が配置され、上記室
外ユニット(2) の空気吸込口には、外気温度である室外
空気温度Taを検出する外気温センサ(Tha) が配置され、
上記室外熱交換器(23)には、冷房運転時に凝縮温度とな
り、暖房運転時に蒸発温度となる室外熱交温度Tcを検出
する室外熱交センサ(Thc) が配置され、上記室内ユニッ
ト(3) の空気吸込口には、室内温度である室内空気温度
Trを検出する室温センサ(Thr) が配置され、上記室内熱
交換器(31)には、冷房運転時に蒸発温度となり、暖房運
転時に凝縮温度となる室内熱交温度Teを検出し、除霜運
転時にこの室内熱交温度Teを検出することによって室外
熱交換器(23)の着霜状態を認識するディアイサ(The) が
配置されている。更に、上記圧縮機(21)の吐出管には、
高圧冷媒圧力HPを検出して、該高圧冷媒圧力HPの過上昇
によりオンとなって高圧保護信号を出力する高圧保護圧
力スイッチ(HPS1)と、上記高圧冷媒圧力HPを検出して、
該高圧冷媒圧力HPが所定値になるとオンとなって高圧制
御信号を出力する高圧制御圧力スイッチ(HPS2)とが配置
され、上記圧縮機(21)の吸込管には、低圧冷媒圧力を検
出して、該低圧冷媒圧力の過低下によりオンとなって低
圧保護信号を出力する低圧保護圧力スイッチ(LPS1)が配
置されている。
【0018】そして、上記各センサ(Thd, 〜 ,The)及び
各スイッチ(HPS1,HPS2,LPS1)の出力信号は、コントロー
ラ(7) に入力されており、該コントローラ(7) は、入力
信号に基づいて空調運転を制御するように構成されてお
り、本発明でいう電動膨脹弁閉鎖手段(71)と、四路切換
弁制御手段(72)と、電動膨脹弁全開手段(73)と、電動膨
脹弁開度制御手段(74)とが設けられている。また、この
コントローラ(7) は、圧縮機(21)のインバータの運転周
波数を零から最大周波数まで20ステップNに区分する
と共に、室外熱交センサ(Thc) 及びディアイサ(The) が
検出する凝縮温度と蒸発温度とより最適な冷凍効果を与
える吐出管温度Tdの最適値Tkを算出し、該吐出管温度Td
が最適値Tkになるように周波数ステップNを設定して圧
縮機(21)の容量を制御し、所謂吐出管温度を制御するよ
うになっている。
【0019】また、このコントローラ(7) は、高圧制御
圧力スイッチ(HPS2)が高圧制御信号を出力すると、上記
電動膨脹弁開度制御手段(74)が電動膨脹弁(25)の開度を
大きく制御するように開動信号を出力するように構成さ
れている。
【0020】また、上記電動膨脹弁開度制御手段(74)
は、室外熱交センサ(Thc) が検出する凝縮温度や蒸発温
度などにより最適な冷凍効果を与える吐出管温度Tdの最
適値Tkを算出し、該吐出管温度Tdが最適値Tkになるよう
に弁開度を設定して電動膨脹弁(25)の開度を制御(所謂
PID制御)するように構成されている。次に、上述した
空気調和装置の冷暖房運転動作について説明する。先
ず、上記冷媒循環回路(1) において、冷房運転サイクル
時には、圧縮機(21)より吐出した高圧の冷媒は、室外熱
交換器(23)で凝縮して液化し、この液冷媒は、電動膨張
弁(25)で減圧された後、冷媒調節器(4) に流入し、その
後、室内熱交換器(31)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環
となる。一方、暖房運転サイクル時には、圧縮機(21)よ
り吐出した高圧の冷媒は、室内熱交換器(31)で凝縮して
液化し、この液冷媒は、冷媒調節器(4) に流入した後、
電動膨脹弁(25)で減圧し、その後、室外熱交換器(23)で
蒸発して圧縮機(21)に戻る循環となる。
【0021】この各運転サイクル時において、コントロ
ーラ(7) は、室外熱交センサ(Thc)及びディアイサ(The)
が検出する凝縮温度と蒸発温度とより最適な冷凍効果
を与える吐出管温度Tdの最適値Tkを算出し、該吐出管温
度Tdが最適値Tkになるように周波数ステップNを設定し
て圧縮機(21)の容量を制御すると共に、電動膨脹弁開度
制御手段(74)は、吐出管温度Tdが最適値Tkになるような
弁開度を設定し、この弁開度が得られるようなパルス信
号を電動膨脹弁(25)に送信して、該電動膨脹弁(25)の開
度を制御し、室内負荷に対応した空調運転を行ってい
る。
【0022】一方、上記冷房運転サイクル時において、
室内熱交換器(31)の要求負荷に対応した冷媒は、上記電
動膨脹弁(25)の開度と、冷媒調節器(4) とによって調節
され、所定の冷媒量が室内熱交換器(31)に供給されるこ
とになる。また、上記冷房運転サイクル時の過渡時など
において、高圧冷媒圧力HPが上昇した場合、この高圧冷
媒圧力HPが所定値に上昇すると、高圧制御圧力スイッチ
(HPS2)が高圧制御信号を出力することになり、これによ
り電動膨脹弁開度制御手段(74)が電動膨脹弁(25)への送
信パルス数を増大させて該電動膨脹弁(25)を開けぎみに
する。この結果、高圧冷媒圧力HPの上昇時に室外熱交換
器(23)に溜まった液冷媒が冷媒調節器(4) に流れ、高圧
冷媒圧力HPが低下すると共に、液冷媒が冷媒調節器(4)
に溜まることになる。従って、室内熱交換器(31)に必要
以上の液冷媒が供給されることがないので、アキュムレ
ータを備えていなくとも液バックが生ずることがない。
また、上記冷房運転サイクル時において、冷媒調節器
(4) に溜まった潤滑油、つまり、液冷媒上の潤滑油は、
室内熱交換器(31)から圧縮機(21)に戻ることになる。一
方、上記暖房運転サイクル時においては、余剰の冷媒が
冷媒調節器(4) に溜まることになる。
【0023】次に、本例の特徴とする動作としての除霜
運転時について図3のフローチャートに基いて説明す
る。先ず、暖房運転中に室外熱交換器(23)に着霜が発生
するとコントローラ(7) が除霜指令信号を受け、これに
よって、ステップST1 において電動膨脹弁(25)が全閉状
態になるように上記電動膨脹弁閉鎖手段(71)が電動膨脹
弁(25)の閉作動を開始させる。具体的には、電動膨脹弁
(25)の開度を設定するための設定信号としてのパルス数
を、該電動膨脹弁(25)が全閉となる値まで低下させるよ
うにしている。そして、この電動膨脹弁(25)の閉作動の
開始と同時にタイマが作動される。その後、ステップST
2 において前記タイマが5秒をカウントしたか否かが判
定され、5秒をカウントしたYESのときにはステップ
ST3 に移って四路切換弁制御手段(72)が四路切換弁(22)
を暖房側から冷房側へ切換える。つまり、冷媒循環回路
(1) の冷媒循環量が十分に低減された状態で冷媒の循環
方向が変更されることになる。尚、この設定時間の5秒
は、電動膨脹弁(25)が全開状態から全閉状態になるまで
に要する時間(例えば4秒)よりも長く設定されてお
り、これによって電動膨脹弁(25)が確実に全閉状態にな
った後、四路切換弁(22)が暖房側から冷房側へ切換えら
れることになる。その後、ステップST4 においてタイマ
が更に20秒をカウントしたか否かが判定され、20秒
をカウントしたYESのときにはステップST5 に移っ
て、現在の四路切換弁(22)の状態が冷房側であるか、つ
まり、暖房運転から除霜運転に切換えられる状態である
か否かが判定される。そして、今、除霜運転開始時にあ
るので、四路切換弁(22)の状態が冷房側であり、このス
テップST5 においてYESに判定され、ステップST6 に
移って電動膨脹弁全開手段(73)が電動膨脹弁(25)に対し
て該電動膨脹弁(25)が全開となるようなパルス信号を送
信して該電動膨脹弁(25)を全開状態として除霜運転を行
わせる。そして、ステップST7 に移り、このような除霜
運転が行われている間に、ディアイサ(The) によって検
出されている室内熱交温度Teが所定の除霜終了温度(例
えば10℃)に達するか若しくは電動膨脹弁(25)が全開
状態となってから10分が経過した場合には、十分に除
霜が行われたと認識して、除霜運転終了動作に移る。こ
の除霜運転終了動作は、上記ステップST7 においてYE
Sに判定されて再びST1 に戻り、上述と同様に、電動膨
脹弁(25)の閉作動開始後、5秒経過してから四路切換弁
(22)を切換える。つまり、この除霜運転終了時にも、冷
媒循環回路(1) の冷媒循環量が十分に低減された状態で
冷媒の循環方向が変更されることになる。尚、ここでは
四路切換弁(22)は、冷房側から暖房側に切換えられるこ
とになる。その後、ステップST4 において20秒経過し
てステップST5 に移る。そして、今、除霜運転終了時に
あるので、四路切換弁(22)の状態が暖房側であり、この
ステップST5 においてNOに判定され、ステップST8 に
移って電動膨脹弁開度制御手段(74)が電動膨脹弁(25)を
所定のPID 制御によってその開度を調整しながら暖房運
転が開始されてエンドされる。このように、ステップST
1 において電動膨脹弁閉鎖手段(71)が、ステップST3に
おいて四路切換弁制御手段(72)が、ステップST6 におい
て電動膨脹弁全開手段(73)が、ステップST8 において電
動膨脹弁開度制御手段(74)が夫々構成されている。
【0024】以上のように、本実施例によれば、暖房運
転と除霜運転との間で運転状態が切換える際に、電動膨
脹弁(25)を一旦全閉にした後、四路切換弁(22)を切換え
るようにしているので、従来のように冷媒の流体力が電
動膨脹弁(25)を開方向へ作用することにより該電動膨脹
弁(25)の開度を設定する設定信号としてのパルス数と実
際の電動膨脹弁(25)の開度とに差が生じて電動膨脹弁(2
5)をパルス数に対応した最適な開度に設定することがで
きなくなってしまうといったような不具合が回避され、
電動膨脹弁(25)の作動を良好に維持することができ、そ
の信頼性を確保することができることになる。また、本
例のように、四路切換弁(22)の切換動作の後、所定時間
(本例では20秒)経過後に電動膨脹弁(25)を開放する
ようにすれば、四路切換弁(22)の切換時には電動膨脹弁
(25)が全閉状態であるので、この際に圧縮機(21)へ急激
な液バックが生じることが防止されることになる。
【0025】尚、上記実施例おいて、電動膨脹弁開度制
御手段(74)は、吐出管温度制御するように構成したが、
本発明においては、室内熱交換器(31)の入口冷媒温度と
出口冷媒温度とによる過熱度制御を行うようにしてもよ
い。また、本例では、冷媒循環回路(1) に1個の電動膨
脹弁(25)を備えた冷凍機について説明したが、本発明
は、室内ユニット(3) 及び室外ユニット(2) 共に電動膨
脹弁を備えたような冷凍機に採用することも可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明によ
れば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記
載の発明によれば、暖房運転サイクル中に除霜指令を受
けたとき、電動膨脹弁(25)が全閉状態となるように該電
動膨脹弁(25)の閉作動を開始させる電動膨脹弁閉鎖手段
(71)と、前記電動膨脹弁閉鎖手段(71)の出力信号を受
け、該電動膨脹弁閉鎖手段(71)により前記電動膨脹弁(2
5)の閉作動が開始された後、所定時間経過後に四路切換
弁(22)を冷房運転サイクル側に切換える四路切換弁制御
手段(72)とを備えさせるような構成としたために、十分
に冷媒循環回路(1)の循環冷媒量が低減された状態で四
路切換弁(22)が切換えられることになり、この四路切換
弁(22)の切換え時に電動膨脹弁(25)が冷媒からの大きな
力を受けるようなことがなくなって、従来のように電動
膨脹弁(25)の開度を設定する設定信号としてのパルス数
と実際の電動膨脹弁(25)の開度とに差が生じて電動膨脹
弁(25)をパルス数に対応した最適な開度に設定すること
ができなくなってしまうといったような不具合が回避さ
れ、電動膨脹弁(25)の作動を良好に維持することがで
き、その信頼性を確保することができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、四路切換弁
制御手段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段
(72)により四路切換弁(22)を冷房運転サイクル側に切換
えた後、所定時間経過後に電動膨脹弁(25)を全開にして
熱源側熱交換器(23)の着霜を融解するように制御する電
動膨脹弁全開手段(73)を備えさせるような構成としたた
めに、四路切換弁(22)の切換時には電動膨脹弁(25)が全
閉状態であり、この際に圧縮機(21)への急激な液バック
の防止を図ることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、除霜運転中
に除霜終了指令を受けたとき、電動膨脹弁(25)が全閉状
態となるように該電動膨脹弁(25)の閉作動を開始させる
電動膨脹弁閉鎖手段(71)と、前記電動膨脹弁閉鎖手段(7
1)の出力信号を受け、該電動膨脹弁閉鎖手段(71)により
前記電動膨脹弁(25)の閉作動が開始された後、所定時間
経過後に四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換え
る四路切換弁制御手段(72)とを備えさせるような構成と
したために、上述した請求項1記載の発明に係る効果と
同様の効果を除霜運転終了時に発揮することができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、四路切換弁
制御手段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段
(72)により四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換
えた後、所定時間経過後に電動膨脹弁(25)の開度を調整
して該電動膨脹弁(25)の減圧作用が得られるように制御
する電動膨脹弁開度制御手段(74)を備えさせるような構
成としたために、上述した請求項2記載の発明に係る効
果と同様の効果を暖房復帰時に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】冷媒循環回路を示す冷媒配管系統図である。
【図3】除霜運転動作を説明するためのフローチャート
図である。
【符号の説明】
1 冷媒循環回路 21 圧縮機 22 四路切換弁 23 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 25 電動膨脹弁 31 室内熱交換器(利用側熱交換器) 71 電動膨脹弁閉鎖手段 72 四路切換弁制御手段 73 電動膨脹弁全開手段 74 電動膨脹弁開度制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 賢治 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 岡 伸一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(23)と、
    電動膨脹弁(25)と、上記圧縮機(21)に直接に繋がる利用
    側熱交換器(31)とが順に接続されてなる冷媒循環回路
    (1) と、該冷媒循環回路(1) のサイクルを冷房運転サイ
    クルと暖房運転サイクルとに切換え可能な四路切換弁(2
    2)とを備えた冷凍装置において、 暖房運転サイクル中に除霜指令を受けたとき、前記電動
    膨脹弁(25)が全閉状態となるように該電動膨脹弁(25)の
    閉作動を開始させる電動膨脹弁閉鎖手段(71)と、 前記電動膨脹弁閉鎖手段(71)の出力信号を受け、該電動
    膨脹弁閉鎖手段(71)により前記電動膨脹弁(25)の閉作動
    が開始された後、所定時間経過後に前記四路切換弁(22)
    を冷房運転サイクル側に切換える四路切換弁制御手段(7
    2)とを備えていることを特徴とする冷凍装置の運転制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、四路切換弁制御手段(72)の出力信号を受け、
    該四路切換弁制御手段(72)により四路切換弁(22)を冷房
    運転サイクル側に切換えた後、所定時間経過後に電動膨
    脹弁(25)を全開にして熱源側熱交換器(23)の着霜を融解
    するように制御する電動膨脹弁全開手段(73)が備えられ
    ていることを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(23)と、
    電動膨脹弁(25)と、上記圧縮機(21)に直接に繋がる利用
    側熱交換器(31)とが順に接続されてなる冷媒循環回路
    (1) と、該冷媒循環回路(1) のサイクルを冷房運転サイ
    クルと暖房運転サイクルとに切換え可能な四路切換弁(2
    2)とを備えた冷凍装置において、 除霜運転中に除霜終了指令を受けたとき、前記電動膨脹
    弁(25)が全閉状態となるように該電動膨脹弁(25)の閉作
    動を開始させる電動膨脹弁閉鎖手段(71)と、 前記電動膨脹弁閉鎖手段(71)の出力信号を受け、該電動
    膨脹弁閉鎖手段(71)により前記電動膨脹弁(25)の閉作動
    が開始された後、所定時間経過後に前記四路切換弁(22)
    を暖房運転サイクル側に切換える四路切換弁制御手段(7
    2)とを備えていることを特徴とする冷凍装置の運転制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、四路切換弁制御手段(72)の出力信号を受け、
    該四路切換弁制御手段(72)により四路切換弁(22)を暖房
    運転サイクル側に切換えた後、所定時間経過後に電動膨
    脹弁(25)の開度を調整して該電動膨脹弁(25)の減圧作用
    が得られるように制御する電動膨脹弁開度制御手段(74)
    が備えられていることを特徴とする冷凍装置の運転制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015111040A (ja) * 2015-02-05 2015-06-18 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫

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