JP3214145B2 - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JP3214145B2
JP3214145B2 JP06489593A JP6489593A JP3214145B2 JP 3214145 B2 JP3214145 B2 JP 3214145B2 JP 06489593 A JP06489593 A JP 06489593A JP 6489593 A JP6489593 A JP 6489593A JP 3214145 B2 JP3214145 B2 JP 3214145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可逆運転可能な空気調
和装置に関し、特に、除霜運転時における電動膨張弁の
動作の信頼性の向上対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、冷暖房運転を行う可逆
運転可能な空気調和装置には、特開平4−251158
号公報に開示されているように、圧縮機と、四路切換弁
と、室外熱交換器と、減圧機構としての電動膨張弁と、
室内熱交換器とが順に可逆運転可能に接続されてなる冷
媒循環回路が備えられている。
【0003】そして、該冷媒循環回路は、冷房運転サイ
クル時に圧縮機からの冷媒を室外熱交換器で凝縮させ、
電動膨張弁で減圧した後、室内熱交換器で蒸発させる一
方、暖房運転サイクル時に四路切換弁を切換え、圧縮機
からの冷媒を室内熱交換器で凝縮させ、電動膨張弁で減
圧した後、室外熱交換器で蒸発させている。また、暖房
運転中に室外熱交換器が着霜すると、四路切換弁を冷房
側に切換えて圧縮機の吐出冷媒を直接室外熱交換器に導
入し、この除霜運転中に電動膨張弁を全開に制御するこ
とにより、速やかに室外熱交換器の着霜を融解するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな冷媒循環回路において、暖房運転から除霜運転に切
換えられる際や除霜運転から暖房運転に切換えられる際
に、この運転の移行を円滑に行わせるために、四路切換
弁を切換える際に電動膨張弁を一旦全閉にすることによ
って冷媒循環回路における冷媒循環量を低減させて冷媒
循環状態の急激な変化の発生を抑制して圧縮機へのショ
ックを抑制することが考えられる。
【0005】ところが、このような動作にあっては、圧
縮機への悪影響は生じないものの、四路切換弁の切換え
動作と同時に冷媒の循環方向が変更されることで、電動
膨張弁の作動を良好に維持することができなくなってし
まうことがある。つまり、冷媒の循環方向が変更される
ことにより、この冷媒の流体力が急激に大きくなってそ
れが閉作動しようとする電動膨張弁の開方向へ作用する
ことがあり、この冷媒の影響によって電動膨張弁が開方
向に押し上げられたような場合には、該電動膨張弁の開
度を設定する設定信号としてのパルス数と、実際の電動
膨張弁の開度とに差が生じ、電動膨張弁をパルス数に対
応した最適な開度に設定することができなくなって電動
膨張弁の信頼性が確保できなくなってしまう。
【0006】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であって、暖房運転と除霜運転との間で運転状態が切換
える際の電動膨張弁の作動を良好に維持することができ
るようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、暖房運転と除霜運転との
間で運転状態が切換える際には、四路切換弁の切換動作
に先立って電動膨張弁を全閉にして、冷媒循環回路の冷
媒循環量を低減させた状態で冷媒の流通方向を変更する
ようにした。
【0008】具体的に、図1に示すように、請求項1に
係る発明が講じた手段は、圧縮機(21)と、熱源側熱交換
器(23)と、電動膨張弁(25)と、上記圧縮機(21)に直接に
繋がる利用側熱交換器(31)とが順に接続されてなる冷媒
循環回路(1) と、該冷媒循環回路(1) のサイクルを冷房
運転サイクルと暖房運転サイクルとに切換え可能な四路
切換弁(22)とを備えた冷凍装置を前提としている。そし
て、暖房運転サイクル中に除霜指令を受けたとき、前記
電動膨張弁(25)が全閉状態となるように該電動膨張弁(2
5)の閉作動を開始させる電動膨張弁閉鎖手段(71)と、前
記電動膨張弁閉鎖手段(71)の出力信号を受けた前記電動
膨張弁(25)が全閉状態となってから直ぐに前記四路切換
弁(22)を冷房運転サイクル側に切換える四路切換弁制御
手段(72)とを備えさせるような構成としている。
【0009】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の冷凍装置の運転制御装置において、四路切換弁制御手
段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段(72)に
より四路切換弁(22)を冷房運転サイクル側に切換えた
後、所定時間経過後に電動膨張弁(25)を全開にして熱源
側熱交換器(23)の着霜を融解するように制御する電動膨
張弁全開手段(73)を備えさせるような構成としている。
【0010】請求項3記載の発明は、圧縮機(21)と、熱
源側熱交換器(23)と、電動膨張弁(25)と、上記圧縮機(2
1)に直接に繋がる利用側熱交換器(31)とが順に接続され
てなる冷媒循環回路(1) と、該冷媒循環回路(1) のサイ
クルを冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとに切換え
可能な四路切換弁(22)とを備えた冷凍装置を前提として
いる。そして、除霜運転中に除霜終了指令を受けたと
き、前記電動膨張弁(25)が全閉状態となるように該電動
膨張弁(25)の閉作動を開始させる電動膨張弁閉鎖手段(7
1)と、前記電動膨張弁閉鎖手段(71)の出力信号を受け
前記電動膨張弁(25)が全閉状態となってから直ぐに前記
四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換える四路切
換弁制御手段(72)とを備えさせるような構成としてい
る。
【0011】請求項4記載の発明は、前記請求項3記載
の冷凍装置の運転制御装置において、四路切換弁制御手
段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段(72)に
より四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換えた
後、所定時間経過後に電動膨張弁(25)の開度を調整して
該電動膨張弁(25)の減圧作用が得られるように制御する
電動膨張弁開度制御手段(74)を備えさせるような構成と
している。
【0012】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、先ず、
冷房運転サイクル時には、圧縮機(21)より吐出した高圧
の冷媒は、熱源側熱交換器(23)で凝縮して液化し、この
液冷媒は、電動膨張弁(25)で減圧された後、利用側熱交
換器(31)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環となる。一
方、暖房運転サイクル時には、圧縮機(21)より吐出した
高圧の冷媒は、利用側熱交換器(31)で凝縮して液化し、
この液冷媒は、電動膨張弁(25)で減圧し、その後、熱源
側熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環とな
る。
【0013】そして、上記暖房運転サイクル中に熱源側
熱交換器(23)に着霜が発生すると、電動膨張弁閉鎖手段
(71)により電動膨張弁(25)が全閉状態となるように該電
動膨張弁(25)の閉作動が開始される。その後、電動膨張
弁(25)が全閉状態に至ってから直ぐに、四路切換弁制御
手段(72)により四路切換弁(22)が冷房運転サイクル側に
切換えられる。つまり、電動膨張弁(25)が閉作動され
て、十分に冷媒循環回路(1) の循環冷媒量が低減された
状態で四路切換弁(22)が切換えられることになり、この
四路切換弁(22)の切換え時に電動膨張弁(25)が冷媒から
の大きな力を受けるようなことがなくなる。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明に係る作用の如き動作によって四路切換弁(22)が冷
房運転サイクル側に切換えられた後、所定時間経過後に
電動膨張弁全開手段(73)により電動膨張弁(25)が全開に
されて、熱源側熱交換器(23)の着霜が融解される。従っ
て、四路切換弁(22)の切換時には電動膨張弁(25)が全閉
状態であるので、この際に圧縮機(21)への急激な液バッ
クが生じることがない。
【0015】請求項3記載の発明では、除霜運転終了時
にあっても、上述した請求項1記載の発明に係る作用と
同様にして、十分に冷媒循環回路(1) の循環冷媒量が低
減された状態で四路切換弁(22)が暖房運転サイクル側に
切換えられることになり、この四路切換弁(22)の切換え
時に電動膨張弁(25)が冷媒からの大きな力を受けるよう
なことがなくなる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明に係る作用の如き動作によって四路切換弁(22)が暖
房運転サイクル側に切換えられた後、所定時間経過後に
電動膨張弁開度制御手段(74)により電動膨張弁(25)の開
度が調整されて通常の暖房運転に復帰されることにな
る。そして、この際にも、上述した請求項2記載の発明
に係る作用と同様に、四路切換弁(22)の切換時には電動
膨張弁(25)が全閉状態であるので、この際に圧縮機(21)
への急激な液バックが生じることがない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0018】図2は、本発明の空気調和装置における冷
媒配管系統を示し、 (1)は、冷媒循環回路であって、一
台の室外ユニット(2) に対して一台の室内ユニット(3)
が接続された所謂セパレートタイプに構成されている。
【0019】上記室外ユニット(2) には、インバータに
より運転周波数が可変に調節されるスクロールタイプの
圧縮機(21)と、冷房運転時には図中実線のごとく、暖房
運転時には図中破線のごとく切換わる四路切換弁(22)
と、冷房運転時に凝縮器として、暖房運転時に蒸発器と
して機能する熱源側熱交換器である室外熱交換器(23)
と、該室外熱交換器(23)の補助熱交換器(24)と、冷媒を
減圧するための膨張機構である電動膨張弁(25)と、冷媒
調節器(4) とが配置されている。一方また、上記室内ユ
ニット(3) には、冷房運転時に蒸発器として、暖房運転
時に凝縮器として機能する利用側熱交換器である室内熱
交換器(31)が配置されている。
【0020】そして、上記圧縮機(21)と四路切換弁(22)
と室外熱交換器(23)と補助熱交換器(24)と電動膨張弁(2
5)と冷媒調節器(4) と室内熱交換器(31)とが順に冷媒配
管(11)によって接続され、上記冷媒循環回路(1) は、冷
媒の循環により熱移動を生ぜしめるように冷房運転サイ
クルと暖房運転サイクルとに可逆運転可能な閉回路に構
成されている。
【0021】また、上記冷媒循環回路(1) は、上記電動
膨張弁(25)を冷媒が双方向に流れるように配置して構成
され、つまり、電動膨張弁(25)は、冷房運転サイクルと
暖房運転サイクルとで冷媒が異なる方向に流れて減圧す
るように構成されている(図2の実線は冷房時、破線は
暖房時における夫々の冷媒の流通方向を示している)。
更に、上記冷媒循環回路(1) は、アキュムレータを備え
ていないチャージレス回路に構成され、上記室内熱交換
器(31)の一端、具体的に、冷房運転サイクル時における
冷媒の出口側で、暖房運転サイクル時における冷媒の入
口側が上記四路切換弁(22)を介して直接に圧縮機(21)に
接続されている。
【0022】一方、冷媒調節器(4) は、冷房運転サイク
ル時に低圧液ラインとなり、暖房運転サイクル時に高圧
液ラインとなる冷媒配管(11)に介設されており、冷房運
転サイクル時において冷媒循環量を調節すると共に、暖
房運転サイクル時に余剰冷媒を貯溜するように構成され
ている。
【0023】尚、図2において、(F1 〜 F3)は、冷媒中
の塵埃を除去するためのフィルタ、(ER)は、圧縮機(21)
の運転音を低減させるための消音器である。
【0024】更に、上記空気調和装置にはセンサ類が設
けられており、上記圧縮機(21)の吐出管には、吐出管温
度Tdを検出する吐出管センサ(Thd) が配置され、上記室
外ユニット(2) の空気吸込口には、外気温度である室外
空気温度Taを検出する外気温センサ(Tha) が配置され、
上記室外熱交換器(23)には、冷房運転時に凝縮温度とな
り、暖房運転時に蒸発温度となる室外熱交温度Tcを検出
する室外熱交センサ(Thc) が配置され、上記室内ユニッ
ト(3) の空気吸込口には、室内温度である室内空気温度
Trを検出する室温センサ(Thr) が配置され、上記室内熱
交換器(31)には、冷房運転時に蒸発温度となり、暖房運
転時に凝縮温度となる室内熱交温度Teを検出し、除霜運
転時にこの室内熱交温度Teを検出することによって室外
熱交換器(23)の着霜状態を認識するディアイサ(The) が
配置されている。更に、上記圧縮機(21)の吐出管には、
高圧冷媒圧力HPを検出して、該高圧冷媒圧力HPの過上昇
によりオンとなって高圧保護信号を出力する高圧保護圧
力スイッチ(HPS1)と、上記高圧冷媒圧力HPを検出して、
該高圧冷媒圧力HPが所定値になるとオンとなって高圧制
御信号を出力する高圧制御圧力スイッチ(HPS2)とが配置
され、上記圧縮機(21)の吸込管には、低圧冷媒圧力を検
出して、該低圧冷媒圧力の過低下によりオンとなって低
圧保護信号を出力する低圧保護圧力スイッチ(LPS1)が配
置されている。
【0025】そして、上記各センサ(Thd, 〜 ,The)及び
各スイッチ(HPS1,HPS2,LPS1)の出力信号は、コントロー
ラ(7) に入力されており、該コントローラ(7) は、入力
信号に基づいて空調運転を制御するように構成されてお
り、本発明でいう電動膨張弁閉鎖手段(71)と、四路切換
弁制御手段(72)と、電動膨張弁全開手段(73)と、電動膨
張弁開度制御手段(74)とが設けられている。
【0026】また、このコントローラ(7) は、圧縮機(2
1)のインバータの運転周波数を零から最大周波数まで2
0ステップNに区分すると共に、室外熱交センサ(Thc)
及びディアイサ(The) が検出する凝縮温度と蒸発温度と
より最適な冷凍効果を与える吐出管温度Tdの最適値Tkを
算出し、該吐出管温度Tdが最適値Tkになるように周波数
ステップNを設定して圧縮機(21)の容量を制御し、所謂
吐出管温度を制御するようになっている。
【0027】また、このコントローラ(7) は、高圧制御
圧力スイッチ(HPS2)が高圧制御信号を出力すると、上記
電動膨張弁開度制御手段(74)が電動膨張弁(25)の開度を
大きく制御するように開動信号を出力するように構成さ
れている。
【0028】また、上記電動膨張弁開度制御手段(74)
は、室外熱交センサ(Thc) が検出する凝縮温度や蒸発温
度などにより最適な冷凍効果を与える吐出管温度Tdの最
適値Tkを算出し、該吐出管温度Tdが最適値Tkになるよう
に弁開度を設定して電動膨張弁(25)の開度を制御(所謂
PID制御)するように構成されている。
【0029】次に、上述した空気調和装置の冷暖房運転
動作について説明する。
【0030】先ず、上記冷媒循環回路(1) において、冷
房運転サイクル時には、圧縮機(21)より吐出した高圧の
冷媒は、室外熱交換器(23)で凝縮して液化し、この液冷
媒は、電動膨張弁(25)で減圧された後、冷媒調節器(4)
に流入し、その後、室内熱交換器(31)で蒸発して圧縮機
(21)に戻る循環となる。一方、暖房運転サイクル時に
は、圧縮機(21)より吐出した高圧の冷媒は、室内熱交換
器(31)で凝縮して液化し、この液冷媒は、冷媒調節器
(4) に流入した後、電動膨張弁(25)で減圧し、その後、
室外熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環とな
る。
【0031】この各運転サイクル時において、コントロ
ーラ(7) は、室外熱交センサ(Thc)及びディアイサ(The)
が検出する凝縮温度と蒸発温度とより最適な冷凍効果
を与える吐出管温度Tdの最適値Tkを算出し、該吐出管温
度Tdが最適値Tkになるように周波数ステップNを設定し
て圧縮機(21)の容量を制御すると共に、電動膨張弁開度
制御手段(74)は、吐出管温度Tdが最適値Tkになるような
弁開度を設定し、この弁開度が得られるようなパルス信
号を電動膨張弁(25)に送信して、該電動膨張弁(25)の開
度を制御し、室内負荷に対応した空調運転を行ってい
る。
【0032】一方、上記冷房運転サイクル時において、
室内熱交換器(31)の要求負荷に対応した冷媒は、上記電
動膨張弁(25)の開度と、冷媒調節器(4) とによって調節
され、所定の冷媒量が室内熱交換器(31)に供給されるこ
とになる。
【0033】また、上記冷房運転サイクル時の過渡時な
どにおいて、高圧冷媒圧力HPが上昇した場合、この高圧
冷媒圧力HPが所定値に上昇すると、高圧制御圧力スイッ
チ(HPS2)が高圧制御信号を出力することになり、これに
より電動膨張弁開度制御手段(74)が電動膨張弁(25)への
送信パルス数を増大させて該電動膨張弁(25)を開けぎみ
にする。この結果、高圧冷媒圧力HPの上昇時に室外熱交
換器(23)に溜まった液冷媒が冷媒調節器(4) に流れ、高
圧冷媒圧力HPが低下すると共に、液冷媒が冷媒調節器
(4) に溜まることになる。従って、室内熱交換器(31)に
必要以上の液冷媒が供給されることがないので、アキュ
ムレータを備えていなくとも液バックが生ずることがな
い。
【0034】また、上記冷房運転サイクル時において、
冷媒調節器(4) に溜まった潤滑油、つまり、液冷媒上の
潤滑油は、室内熱交換器(31)から圧縮機(21)に戻ること
になる。
【0035】一方、上記暖房運転サイクル時において
は、余剰の冷媒が冷媒調節器(4) に溜まることになる。
【0036】次に、本例の特徴とする動作としての除霜
運転時について図3のフローチャートに基いて説明す
る。
【0037】先ず、暖房運転中に室外熱交換器(23)に着
霜が発生するとコントローラ(7) が除霜指令信号を受
け、これによって、ステップST1 において電動膨張弁(2
5)が全閉状態になるように上記電動膨張弁閉鎖手段(71)
が電動膨張弁(25)の閉作動を開始させる。具体的には、
電動膨張弁(25)の開度を設定するための設定信号として
のパルス数を、該電動膨張弁(25)が全閉となる値まで低
下させるようにしている。そして、この電動膨張弁(25)
の閉作動の開始と同時にタイマが作動される。その後、
ステップST2 において前記タイマが5秒をカウントした
か否かが判定され、5秒をカウントしたYESのときに
はステップST3 に移って四路切換弁制御手段(72)が四路
切換弁(22)を暖房側から冷房側へ切換える。つまり、冷
媒循環回路(1) の冷媒循環量が十分に低減された状態で
冷媒の循環方向が変更されることになる。尚、この設定
時間の5秒は、電動膨張弁(25)が全開状態から全閉状態
になるまでに要する時間(例えば4秒)よりも長く設定
されており、これによって電動膨張弁(25)が確実に全閉
状態になった後、四路切換弁(22)が暖房側から冷房側へ
切換えられることになる。
【0038】その後、ステップST4 においてタイマが更
に20秒をカウントしたか否かが判定され、20秒をカ
ウントしたYESのときにはステップST5 に移って、現
在の四路切換弁(22)の状態が冷房側であるか、つまり、
暖房運転から除霜運転に切換えられる状態であるか否か
が判定される。そして、今、除霜運転開始時にあるの
で、四路切換弁(22)の状態が冷房側であり、このステッ
プST5 においてYESに判定され、ステップST6 に移っ
て電動膨張弁全開手段(73)が電動膨張弁(25)に対して該
電動膨張弁(25)が全開となるようなパルス信号を送信し
て該電動膨張弁(25)を全開状態として除霜運転を行わせ
る。
【0039】そして、ステップST7 に移り、このような
除霜運転が行われている間に、ディアイサ(The) によっ
て検出されている室内熱交温度Teが所定の除霜終了温度
(例えば10℃)に達するか若しくは電動膨張弁(25)が
全開状態となってから10分が経過した場合には、十分
に除霜が行われたと認識して、除霜運転終了動作に移
る。この除霜運転終了動作は、上記ステップST7 におい
てYESに判定されて再びST1 に戻り、上述と同様に、
電動膨張弁(25)の閉作動開始後、5秒経過してから四路
切換弁(22)を切換える。つまり、この除霜運転終了時に
も、冷媒循環回路(1) の冷媒循環量が十分に低減された
状態で冷媒の循環方向が変更されることになる。尚、こ
こでは四路切換弁(22)は、冷房側から暖房側に切換えら
れることになる。その後、ステップST4 において20秒
経過してステップST5 に移る。そして、今、除霜運転終
了時にあるので、四路切換弁(22)の状態が暖房側であ
り、このステップST5 においてNOに判定され、ステッ
プST8 に移って電動膨張弁開度制御手段(74)が電動膨張
弁(25)を所定のPID 制御によってその開度を調整しなが
ら暖房運転が開始されてエンドされる。
【0040】このように、ステップST1 において電動膨
張弁閉鎖手段(71)が、ステップST3において四路切換弁
制御手段(72)が、ステップST6 において電動膨張弁全開
手段(73)が、ステップST8 において電動膨張弁開度制御
手段(74)が夫々構成されている。
【0041】以上のように、本実施例によれば、暖房運
転と除霜運転との間で運転状態が切換える際に、電動膨
張弁(25)を一旦全閉にした後、四路切換弁(22)を切換え
るようにしているので、従来のように冷媒の流体力が電
動膨張弁(25)を開方向へ作用することにより該電動膨張
弁(25)の開度を設定する設定信号としてのパルス数と実
際の電動膨張弁(25)の開度とに差が生じて電動膨張弁(2
5)をパルス数に対応した最適な開度に設定することがで
きなくなってしまうといったような不具合が回避され、
電動膨張弁(25)の作動を良好に維持することができ、そ
の信頼性を確保することができることになる。
【0042】また、本例のように、四路切換弁(22)の切
換動作の後、所定時間(本例では20秒)経過後に電動
膨張弁(25)を開放するようにすれば、四路切換弁(22)の
切換時には電動膨張弁(25)が全閉状態であるので、この
際に圧縮機(21)へ急激な液バックが生じることが防止さ
れることになる。
【0043】尚、上記実施例おいて、電動膨張弁開度制
御手段(74)は、吐出管温度制御するように構成したが、
本発明においては、室内熱交換器(31)の入口冷媒温度と
出口冷媒温度とによる過熱度制御を行うようにしてもよ
い。
【0044】また、本例では、冷媒循環回路(1) に1個
の電動膨張弁(25)を備えた冷凍機について説明したが、
本発明は、室内ユニット(3) 及び室外ユニット(2) 共に
電動膨張弁を備えたような冷凍機に採用することも可能
である。
【0045】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明によ
れば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記
載の発明によれば、暖房運転サイクル中に除霜指令を受
けたとき、電動膨張弁(25)が全閉状態となるように該電
動膨張弁(25)の閉作動を開始させる電動膨張弁閉鎖手段
(71)と、前記電動膨張弁閉鎖手段(71)の出力信号を受け
た前記電動膨張弁(25)が全閉状態となってから直ぐに
路切換弁(22)を冷房運転サイクル側に切換える四路切換
弁制御手段(72)とを備えさせるような構成としたため
に、十分に冷媒循環回路(1) の循環冷媒量が低減された
状態で四路切換弁(22)が切換えられることになり、この
四路切換弁(22)の切換え時に電動膨張弁(25)が冷媒から
の大きな力を受けるようなことがなくなって、従来のよ
うに電動膨張弁(25)の開度を設定する設定信号としての
パルス数と実際の電動膨張弁(25)の開度とに差が生じて
電動膨張弁(25)をパルス数に対応した最適な開度に設定
することができなくなってしまうといったような不具合
が回避され、電動膨張弁(25)の作動を良好に維持するこ
とができ、その信頼性を確保することができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、四路切換弁
制御手段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段
(72)により四路切換弁(22)を冷房運転サイクル側に切換
えた後、所定時間経過後に電動膨張弁(25)を全開にして
熱源側熱交換器(23)の着霜を融解するように制御する電
動膨張弁全開手段(73)を備えさせるような構成としたた
めに、四路切換弁(22)の切換時には電動膨張弁(25)が全
閉状態であり、この際に圧縮機(21)への急激な液バック
の防止を図ることができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、除霜運転中
に除霜終了指令を受けたとき、電動膨張弁(25)が全閉状
態となるように該電動膨張弁(25)の閉作動を開始させる
電動膨張弁閉鎖手段(71)と、前記電動膨張弁閉鎖手段(7
1)の出力信号を受けた前記電動膨張弁(25)が全閉状態と
なってから直ぐに四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側
に切換える四路切換弁制御手段(72)とを備えさせるよう
な構成としたために、上述した請求項1記載の発明に係
る効果と同様の効果を除霜運転終了時に発揮することが
できる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、四路切換弁
制御手段(72)の出力信号を受け、該四路切換弁制御手段
(72)により四路切換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換
えた後、所定時間経過後に電動膨張弁(25)の開度を調整
して該電動膨張弁(25)の減圧作用が得られるように制御
する電動膨張弁開度制御手段(74)を備えさせるような構
成としたために、上述した請求項2記載の発明に係る効
果と同様の効果を暖房復帰時に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】冷媒循環回路を示す冷媒配管系統図である。
【図3】除霜運転動作を説明するためのフローチャート
図である。
【符号の説明】
1 冷媒循環回路 21 圧縮機 22 四路切換弁 23 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 25 電動膨張弁 31 室内熱交換器(利用側熱交換器) 71 電動膨張弁閉鎖手段 72 四路切換弁制御手段 73 電動膨張弁全開手段 74 電動膨張弁開度制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 伸一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平4−90461(JP,A) 実開 昭59−54062(JP,U) 実開 昭55−139359(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/02 550

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(23)と、
    電動膨張弁(25)と、上記圧縮機(21)に直接に繋がる利用
    側熱交換器(31)とが順に接続されてなる冷媒循環回路
    (1) と、該冷媒循環回路(1) のサイクルを冷房運転サイ
    クルと暖房運転サイクルとに切換え可能な四路切換弁(2
    2)とを備えた冷凍装置において、 暖房運転サイクル中に除霜指令を受けたとき、前記電動
    膨張弁(25)が全閉状態となるように該電動膨張弁(25)の
    閉作動を開始させる電動膨張弁閉鎖手段(71)と、 前記電動膨張弁閉鎖手段(71)の出力信号を受けた前記電
    動膨張弁(25)が全閉状態となってから直ぐに前記四路切
    換弁(22)を冷房運転サイクル側に切換える四路切換弁制
    御手段(72)とを備えていることを特徴とする冷凍装置の
    運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、 四路切換弁制御手段(72)の出力信号を受け、該四路切換
    弁制御手段(72)により四路切換弁(22)を冷房運転サイク
    ル側に切換えた後、所定時間経過後に電動膨張弁(25)を
    全開にして熱源側熱交換器(23)の着霜を融解するように
    制御する電動膨張弁全開手段(73)が備えられていること
    を特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(23)と、
    電動膨張弁(25)と、上記圧縮機(21)に直接に繋がる利用
    側熱交換器(31)とが順に接続されてなる冷媒循環回路
    (1) と、該冷媒循環回路(1) のサイクルを冷房運転サイ
    クルと暖房運転サイクルとに切換え可能な四路切換弁(2
    2)とを備えた冷凍装置において、 除霜運転中に除霜終了指令を受けたとき、前記電動膨張
    弁(25)が全閉状態となるように該電動膨張弁(25)の閉作
    動を開始させる電動膨張弁閉鎖手段(71)と、 前記電動膨張弁閉鎖手段(71)の出力信号を受けた前記電
    動膨張弁(25)が全閉状態となってから直ぐに前記四路切
    換弁(22)を暖房運転サイクル側に切換える四路切換弁制
    御手段(72)とを備えていることを特徴とする冷凍装置の
    運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、 四路切換弁制御手段(72)の出力信号を受け、該四路切換
    弁制御手段(72)により四路切換弁(22)を暖房運転サイク
    ル側に切換えた後、所定時間経過後に電動膨張弁(25)の
    開度を調整して該電動膨張弁(25)の減圧作用が得られる
    ように制御する電動膨張弁開度制御手段(74)が備えられ
    ていることを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
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