JPH06272132A - 無機繊維織物の製造法 - Google Patents

無機繊維織物の製造法

Info

Publication number
JPH06272132A
JPH06272132A JP5053835A JP5383593A JPH06272132A JP H06272132 A JPH06272132 A JP H06272132A JP 5053835 A JP5053835 A JP 5053835A JP 5383593 A JP5383593 A JP 5383593A JP H06272132 A JPH06272132 A JP H06272132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
woven fabric
fiber woven
inorganic fiber
weft
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5053835A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Kimura
康之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP5053835A priority Critical patent/JPH06272132A/ja
Priority to BE9400223A priority patent/BE1007324A3/fr
Priority to KR1019940003596A priority patent/KR970008880B1/ko
Publication of JPH06272132A publication Critical patent/JPH06272132A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】テクスチャードヤーンを用いた無機繊維織物
を、効率よく、かつ安価に製造することができる無機繊
維織物の製造法を提供する。 【構成】無機繊維からなるタテ糸とヨコ糸をエアジェッ
トルームを用いて織成する無機繊維織物の製造法におい
て、ヨコ糸を気体の乱流域または渦流域中に通過せし
め、その吐出速度を維持したまま織成することを特徴と
する無機繊維織物の製造法および前記製造法において、
気体の乱流域または渦流域から吐出されるヨコ糸の速度
または張力を検出し、検出されたヨコ糸の速度または張
力を基準として気体の乱流域または渦流域に供給するヨ
コ糸の速度を制御することを特徴とする無機繊維織物の
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機繊維織物の製造法に
関し、さらに詳しくは積層板の補強材として好適な無機
繊維織物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、積層板用の基材としては、ガラス
繊維織物、炭素繊維織物、芳香族ポリアミド繊維織物等
が使用されている。特にガラス繊維織物は積層板用基材
として利用度が高い。近年、ガラス繊維織物の中でもヨ
コ糸にテクスチャードヤーンと一般に呼ばれるかさ高な
ガラス繊維を使用した織物(例えば、旭シュエーベル社
製、スタイル7642ガラス繊維織物)などの使用が注
目されている。テクスチャードヤーンをヨコ糸に使用し
たガラス繊維織物は、積層板の補強材とした場合、樹脂
とのなじみがよいため樹脂と繊維との均一性がよく、積
層板の耐熱性、ドリル加工性等を向上させるという効果
をもたらす。
【0003】しかしながら、ヨコ糸にテクスチャードヤ
ーンを用いたガラス繊維織物は、糸のテクスチャード加
工という別工程が必要なため、コストが高くなり、その
使用が限定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、テクスチャードヤーンを用い
た無機繊維織物を、効率よく、かつ安価に製造すること
ができる無機繊維織物の製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、ヨコ糸のテクスチャード加
工を織成時に同時に行うことにより解決できることを見
出し、本発明に到達した。本願の第1発明は、無機繊維
からなるタテ糸とヨコ糸をエアジェットルームを用いて
織成する無機繊維織物の製造法において、ヨコ糸を気体
の乱流域または渦流域中に通過せしめ、その吐出速度を
維持したまま織成することを特徴とする無機繊維織物の
製造法である。
【0006】本願の第2発明は、気体の乱流域または渦
流域から吐出されるヨコ糸の速度または張力を検出し、
検出されたヨコ糸の速度または張力を基準として気体の
乱流域または渦流域に供給するヨコ糸の速度を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の無機繊維織物の製造法
である。
【0007】ここで気体の渦流とは気体が一定の軸を有
して回転しながら流動している状態をいい、気体の乱流
とは気体が一定の規則性を有さずに流動している状態を
いう。複数の渦流により乱流を形成することもある。渦
流または乱流を形成させる方法には公知の方法が採用さ
れ、特に限定されない。本発明では、無機繊維の織成時
にヨコ糸に加工を施し、加工の際の速度を維持したまま
続けて織成するため、従来のように、糸に加工を施す工
程と織成工程とが別々である場合に比べ、効率よく、か
つ安価に無機繊維織物を得ることができる。
【0008】無機繊維のヨコ糸の加工はインターレース
器、テクスチャリングノズル等により行うことが可能で
あり、必要とされるヨコ糸の加工程度により糸の加工ス
ピード、加工エア条件、加工器の構造等が適宜選定され
る。また加工器から吐出されるヨコ糸の速度または張力
を測定し、その値をもとに、加工器に供給するヨコ糸の
供給速度を制御し、ヨコ糸の加工器への供給スピードと
加工器から織機への糸の移行スピードとの比率を一定に
維持することにより、ヨコ糸の加工状態をより均一にす
ることができる。また複数の糸をエア加工し、これらを
同時に1本のヨコ糸として打ち込むことにより、その加
工状態はより均一化される。
【0009】さらに、本発明においては、織物のカサ高
性を向上させるためにタテ糸に対して機械上でエッジ加
工を施すことが好ましい。このようにすることにより、
テクスチャード加工されたヨコ糸を用いて向上させた織
物のカサ高性をさらに向上させることが可能である。ま
た製織された織物に対してエッジ加工等の物理的加工を
加えてもよい。ここでいうエッジ加工とは、角度のある
エッジを有したバーを所定の張力で走行する糸または織
物の進行方向に対し、直角方向に配置して接触させ、開
繊加工することをいう。エッジ加工条件は必要とされる
加工程度により任意に決められる。
【0010】本発明にはガラス繊維等の無機繊維が用い
られ、通常、タテ方向とヨコ方向とも同じ材料を用いて
織成して無機繊維織物とされる。この無機繊維織物は積
層板の補強材(基材)として用いられる。積層板用基材
ガラス繊維織物に使用されている糸は、通常片撚糸であ
り、番手範囲は5〜300Tex、好ましくは20〜1
40Texである。糸を構成する単糸の形状、太さ等に
ついては特に限定はない。また通常、糸の撚り数は3回
/インチ以下、織物密度は20〜100本/インチ、重
量は30〜400g/m2であり、織り方は平織り、朱
子織り、綾織り、ななこ織り等が使用できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されない。 〔実施例1〕タテ糸にECG75 1/0を使用し、ヨ
コ糸にはECG75 1/0 2本を織成時にテクスチ
ャリングノズルを用いてエア加工したものを用い、エア
ジェットルームでガラス繊維織物を製織した。この場合
のヨコ糸のノズルへの供給速度は、吐出速度に対して
1.05の比率となるように制御し、その吐出速度のま
ま2本同時にヨコ糸を打ち込み、タテ糸44本/25m
m、ヨコ糸20本/25mmの織り密度を有し、重量23
2g/m2 、厚み0.28mmのガラス織物繊維を得た。
【0012】〔実施例2〕タテ糸にはECG75 1/
0を織成時にエッジ加工したもの、ヨコ糸にはECG3
7 1/0を織成時にテクスチャリングノズルを用いて
エア加工したものを用い、エアジェットルームでガラス
繊維織物を製織した。この場合のヨコ糸のノズルへの供
給速度は、吐出速度に対して1.07の比率となるよう
に制御し、吐出速度のまま2本同時にヨコ糸を打ち込
み、タテ糸44本/25mm、ヨコ糸20本/25mmの織
り密度を有し、重量232g/m2 、厚み0.28mmの
ガラス繊維織物を得た。
【0013】〔実施例3〕実施例1で織製されたガラス
繊維織物に、さらにエッジ加工を施し、重量232g/
2 、厚み0.28mmのガラス繊維織物を作製した。
【0014】〔試験例〕実施例1〜3で得られたガラス
繊維織物にエポキシ樹脂を含浸し、乾燥してプリプリグ
を得、次いでこのプリプレグ4枚と上下面に厚み35μ
mの胴箔を重ね、175℃、40kg/cm2 で加熱加
圧して厚み約1.6mm角の積層板をそれぞれ作製した。
各積層板はいずれも耐熱性およびドリル加工性に優れて
いた。
【0015】
【発明の効果】本発明の無機繊維織物の製造法によれ
ば、織成時にヨコ糸のテクスチャード加工を行うため、
カサ高性に優れた無機繊維織物を工程の増加なしに、効
率よく、安価に作製することが可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維からなるタテ糸とヨコ糸をエア
    ジェットルームを用いて織成する無機繊維織物の製造法
    において、ヨコ糸を気体の乱流域または渦流域中に通過
    せしめ、その吐出速度を維持したまま織成することを特
    徴とする無機繊維織物の製造法。
  2. 【請求項2】 気体の乱流域または渦流域から吐出され
    るヨコ糸の速度または張力を検出し、検出されたヨコ糸
    の速度または張力を基準として気体の乱流域または渦流
    域に供給するヨコ糸の速度を制御することを特徴とする
    請求項1記載の無機繊維織物の製造法。
JP5053835A 1993-02-26 1993-03-15 無機繊維織物の製造法 Pending JPH06272132A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5053835A JPH06272132A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 無機繊維織物の製造法
BE9400223A BE1007324A3 (fr) 1993-02-26 1994-02-25 Tissu tisse en fibres de verre et procede de fabrication de celui-ci.
KR1019940003596A KR970008880B1 (ko) 1993-02-26 1994-02-26 유리 섬유 직물 및 이를 생산하는 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5053835A JPH06272132A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 無機繊維織物の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06272132A true JPH06272132A (ja) 1994-09-27

Family

ID=12953851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5053835A Pending JPH06272132A (ja) 1993-02-26 1993-03-15 無機繊維織物の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06272132A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW382642B (en) Hybrid yarn, textile sheet material, permanent deformation capable textile sheet material and fiber reinforced shaped article and their production processes
US3474613A (en) Air jet process and apparatus for making novelty yarn and product thereof
AU711934B2 (en) Hybrid yarn and permanent deformation capable textile material produced therefrom, its production and use
CN1041759C (zh) 生产混纺纱之方法及装置
JPS626935A (ja) 織物織成方法
US5439364A (en) Apparatus for delivering and depositing continuous filaments by means of aerodynamic forces
GB2068822A (en) Coagulating wet-spun aromatic polyamide filaments
US4971539A (en) Device for coagulating filaments
US4446299A (en) Melt spinning of synthetic fibers
JP6680417B1 (ja) 耐炎化繊維束の製造方法および炭素繊維束の製造方法
JPH06272132A (ja) 無機繊維織物の製造法
WO2012047511A1 (en) Fabric for non-woven web forming process and method of using same
US4217159A (en) Laying oriented fibrous webs
CN109610072A (zh) 一种pps纤维滤材基布及其生产方法
WO2021187518A1 (ja) 耐炎化繊維束、および炭素繊維束の製造方法ならびに耐炎化炉
JPH08246292A (ja) ガラス繊維織物およびその製造方法
US12012671B2 (en) Method for producing flame-proof fiber bundle, and method for producing carbon fiber bundle
JP2000290851A (ja) 電気的及び電子工業的用途を含む積層複合構造体の寸法安定性を最適化するための織布補強材
JP2003166114A (ja) 溶融紡糸装置
JPH01190733A (ja) 繊維複合材料の製造方法
JP2536245B2 (ja) 一方向補強性複合材成形用織物
JPH0578945A (ja) プリント配線基板用ガラス繊維織物
KR960014768B1 (ko) 복합가연사 직물의 제조방법
JP2001146669A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂成形材用の連続繊維不織布
JP3308999B2 (ja) 積層板