JPH06269492A - 煙草用脱臭機 - Google Patents
煙草用脱臭機Info
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- JPH06269492A JPH06269492A JP5060160A JP6016093A JPH06269492A JP H06269492 A JPH06269492 A JP H06269492A JP 5060160 A JP5060160 A JP 5060160A JP 6016093 A JP6016093 A JP 6016093A JP H06269492 A JPH06269492 A JP H06269492A
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- JP
- Japan
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- tubular body
- deodorant
- deodorizer
- cigarette
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 煙草の主流煙の臭気と共に、副流煙の臭いも
除去することができる煙草用脱臭機を提供する。 【構成】 筒状体内の上方に吸引ファンを設け、該筒状
体の下方に該筒状体を支持し、かつ灰皿を配置する空間
を構成する支柱を設け、上記吸引ファンと空間内に配置
した灰皿との間に、その下層より集塵フィルター及び脱
臭剤層を配置した煙草用脱臭機であり、上記筒状体内に
配置する脱臭剤層は、その下層に配置した金属塩ヒドラ
ジン複塩を担持した脱臭剤層及びその上層に配置した活
性炭層を構成する。
除去することができる煙草用脱臭機を提供する。 【構成】 筒状体内の上方に吸引ファンを設け、該筒状
体の下方に該筒状体を支持し、かつ灰皿を配置する空間
を構成する支柱を設け、上記吸引ファンと空間内に配置
した灰皿との間に、その下層より集塵フィルター及び脱
臭剤層を配置した煙草用脱臭機であり、上記筒状体内に
配置する脱臭剤層は、その下層に配置した金属塩ヒドラ
ジン複塩を担持した脱臭剤層及びその上層に配置した活
性炭層を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タバコの臭いを除去す
る煙草用脱臭機に関し、本発明の煙草用脱臭機は、例え
ば、飲食店や事務所や家庭における喫煙場所に載置して
使用するのに適する。
る煙草用脱臭機に関し、本発明の煙草用脱臭機は、例え
ば、飲食店や事務所や家庭における喫煙場所に載置して
使用するのに適する。
【０００２】
【従来の技術】特定の空間、例えば、部屋等に充満した
煙草の燃焼排ガスの臭気を処理する方法としては、活性
炭を用いる吸着法や、他の香料を用いるマスキング法
や、臭気物質を化学反応させて化学的方法で悪臭物質を
除去したり、あるいは不快感を軽減したりすることが行
われている。
煙草の燃焼排ガスの臭気を処理する方法としては、活性
炭を用いる吸着法や、他の香料を用いるマスキング法
や、臭気物質を化学反応させて化学的方法で悪臭物質を
除去したり、あるいは不快感を軽減したりすることが行
われている。
【０００３】上記した活性炭を用いる吸着法としては、
例えば、定置型とか可搬型のファン吸引式脱臭機が知ら
れているが、タバコの臭気にはタール分を主体とするエ
アロゾルと呼ばれる微粒子が含まれるため、活性炭の脱
臭性能が短期間で劣化するという問題があり、該エアロ
ゾルを吸引するフィルターが必要となる。しかも、その
ようなフィルターを併用したとしても、燃焼排ガス中に
多く含まれるアセトアルデヒド(CH3CHO)の吸着容量が小
さいという基本的な欠点があり、結果として、上記ファ
ン吸引式脱臭機はアセトアルデヒドを部屋内に拡散して
いることとなるので好ましくない。
例えば、定置型とか可搬型のファン吸引式脱臭機が知ら
れているが、タバコの臭気にはタール分を主体とするエ
アロゾルと呼ばれる微粒子が含まれるため、活性炭の脱
臭性能が短期間で劣化するという問題があり、該エアロ
ゾルを吸引するフィルターが必要となる。しかも、その
ようなフィルターを併用したとしても、燃焼排ガス中に
多く含まれるアセトアルデヒド(CH3CHO)の吸着容量が小
さいという基本的な欠点があり、結果として、上記ファ
ン吸引式脱臭機はアセトアルデヒドを部屋内に拡散して
いることとなるので好ましくない。
【０００４】また、他の香料を用いるマスキング法で
は、使用する香料が新たな不快感を与えることがあり、
部屋の壁や備品等の表面に付着したタール分を主体とす
るエアロゾルについては、仮にマスキングできたとして
も変色して美観を損ねる等の問題があり、根本的な解決
策とならない。また、化学反応により悪臭物質を除去す
る化学的方法では、例えば、オゾンにより悪臭ガスを酸
化分解する方法等が考えられるが、これは過剰なオゾン
が人体に有害であるために新たな害を引き起こすおそれ
がある。即ち、悪臭ガス物質と化学量論的に反応する化
学物質の量を制御することが困難なために不要な化学物
質が残存することになり、根本的な解決と成りがたい。
は、使用する香料が新たな不快感を与えることがあり、
部屋の壁や備品等の表面に付着したタール分を主体とす
るエアロゾルについては、仮にマスキングできたとして
も変色して美観を損ねる等の問題があり、根本的な解決
策とならない。また、化学反応により悪臭物質を除去す
る化学的方法では、例えば、オゾンにより悪臭ガスを酸
化分解する方法等が考えられるが、これは過剰なオゾン
が人体に有害であるために新たな害を引き起こすおそれ
がある。即ち、悪臭ガス物質と化学量論的に反応する化
学物質の量を制御することが困難なために不要な化学物
質が残存することになり、根本的な解決と成りがたい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、特定
の空間、例えば、部屋等に一度拡散した臭いを脱臭機本
体に集めることは極めて困難であり非常に効率の悪い脱
臭方法になる。例えば、ファン吸引式脱臭機と同一水準
高さでほぼ１ｍ離れた位置に煙草の燃焼排ガスを発生さ
せた場合、煙草の燃焼排ガスの大半が発生源から１分以
内に脱臭機に到達することは皆無であり、殆どは部屋内
に拡散してしまい、そのために、脱臭機に到達する量や
時間の計測ができないことが確認できた。即ち、煙草の
燃焼排ガス中のタール等の微粒子は部屋内に拡散してい
る過程で例えば部屋の壁や備品等の表面に容易に付着し
てしまい、脱臭機に吸引される比率は極めて低いもので
あった。
の空間、例えば、部屋等に一度拡散した臭いを脱臭機本
体に集めることは極めて困難であり非常に効率の悪い脱
臭方法になる。例えば、ファン吸引式脱臭機と同一水準
高さでほぼ１ｍ離れた位置に煙草の燃焼排ガスを発生さ
せた場合、煙草の燃焼排ガスの大半が発生源から１分以
内に脱臭機に到達することは皆無であり、殆どは部屋内
に拡散してしまい、そのために、脱臭機に到達する量や
時間の計測ができないことが確認できた。即ち、煙草の
燃焼排ガス中のタール等の微粒子は部屋内に拡散してい
る過程で例えば部屋の壁や備品等の表面に容易に付着し
てしまい、脱臭機に吸引される比率は極めて低いもので
あった。
【０００６】公表されている調査データによると、１本
の煙草に火を点けてから消すまでの平均所要時間である
７分間のうちに、実際に人が吸う時間は１分位とされて
おり、人体を介して排出される主流煙の排出時間に比較
して煙草から大気中に直接放出される副流煙の排出時間
の方が長い。しかも、人が吸ってから吐き出す主流煙は
煙草の吸い口部に設けられているフィルター及び人の肺
がフィルターや吸着剤として機能しているので、燃焼排
ガスの大部分を占める煙草から直接空気中に放出される
副流煙を、空気中に拡散させる前に吸引して脱臭するこ
とが望まれている。
の煙草に火を点けてから消すまでの平均所要時間である
７分間のうちに、実際に人が吸う時間は１分位とされて
おり、人体を介して排出される主流煙の排出時間に比較
して煙草から大気中に直接放出される副流煙の排出時間
の方が長い。しかも、人が吸ってから吐き出す主流煙は
煙草の吸い口部に設けられているフィルター及び人の肺
がフィルターや吸着剤として機能しているので、燃焼排
ガスの大部分を占める煙草から直接空気中に放出される
副流煙を、空気中に拡散させる前に吸引して脱臭するこ
とが望まれている。
【０００７】タバコの臭気成分は非常に種類が多く、ま
た、タバコの臭気にはタール分を主体とするエアロゾル
と呼ばれる微粒子に含まれているものと、完全にガス化
しているものの２種類があり、ガス成分の大半を占める
アセトアルデヒドやアンモニアを除去するだけでは人が
感じる臭気を完全に除去したことにはならない。即ち、
タバコの臭いを除去する脱臭技術においては、脱臭剤の
表面に付着して脱臭効果を阻害するタール等のエアロゾ
ル成分を最初に除去し、次いで、ガス成分の大半を占め
るアセトアルデヒドやアンモニア等を除去することが必
要であり、従来の活性炭はそれに適してはおらず、これ
らの両者に対する吸着容量が大きく、経済的な脱臭素材
の開発が望まれていた。
た、タバコの臭気にはタール分を主体とするエアロゾル
と呼ばれる微粒子に含まれているものと、完全にガス化
しているものの２種類があり、ガス成分の大半を占める
アセトアルデヒドやアンモニアを除去するだけでは人が
感じる臭気を完全に除去したことにはならない。即ち、
タバコの臭いを除去する脱臭技術においては、脱臭剤の
表面に付着して脱臭効果を阻害するタール等のエアロゾ
ル成分を最初に除去し、次いで、ガス成分の大半を占め
るアセトアルデヒドやアンモニア等を除去することが必
要であり、従来の活性炭はそれに適してはおらず、これ
らの両者に対する吸着容量が大きく、経済的な脱臭素材
の開発が望まれていた。
【０００８】従って、本発明は前記した従来の煙草脱臭
技術の問題を排除し、タール等のエアロゾル成分を除去
すると共に、アセトアルデヒドやアンモニア等のガス状
臭気物質を除去することができる煙草用脱臭機を提供す
ることにある。
技術の問題を排除し、タール等のエアロゾル成分を除去
すると共に、アセトアルデヒドやアンモニア等のガス状
臭気物質を除去することができる煙草用脱臭機を提供す
ることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、筒状体
内上方に吸引ファンを設け、かつ該筒状体の下方に該筒
状体を支持し、灰皿を配置する空間内部に構成する支柱
を設け、上記吸引ファンと空間内に配置した灰皿との間
に、その下層より集塵フィルター及び複合脱臭剤層を配
置して成る煙草用脱臭機が提供される。
内上方に吸引ファンを設け、かつ該筒状体の下方に該筒
状体を支持し、灰皿を配置する空間内部に構成する支柱
を設け、上記吸引ファンと空間内に配置した灰皿との間
に、その下層より集塵フィルター及び複合脱臭剤層を配
置して成る煙草用脱臭機が提供される。
【００１０】本発明の好ましい態様に従えば、また上記
筒状体内に配置する複合脱臭剤層を、その下層に配置し
た金属塩ヒドラジン複塩を担持した脱臭剤層、その上層
に配置した活性炭層とから構成した煙草用脱臭機が提供
される。
筒状体内に配置する複合脱臭剤層を、その下層に配置し
た金属塩ヒドラジン複塩を担持した脱臭剤層、その上層
に配置した活性炭層とから構成した煙草用脱臭機が提供
される。
【００１１】また本発明の別の好ましい態様では、上記
筒状体の上部に嵌装する蓋部材に吸引ファンを固設し、
上記筒状体内に集塵フィルター及び脱臭剤層を着脱自在
に保持する凸状部材を設けた煙草用脱臭機が提供され
る。
筒状体の上部に嵌装する蓋部材に吸引ファンを固設し、
上記筒状体内に集塵フィルター及び脱臭剤層を着脱自在
に保持する凸状部材を設けた煙草用脱臭機が提供され
る。
【００１２】また本発明の更に別の好ましい態様に従え
ば、上記集塵フィルター収納部の筒状体に開閉蓋を設け
た煙草用脱臭機が提供される。
ば、上記集塵フィルター収納部の筒状体に開閉蓋を設け
た煙草用脱臭機が提供される。
【００１３】また本発明の更に別の好ましい態様に従え
ば、上記集塵フィルター収納部の筒状体を上下に二分割
自在に構成した煙草用脱臭機が提供される。
ば、上記集塵フィルター収納部の筒状体を上下に二分割
自在に構成した煙草用脱臭機が提供される。
【００１４】
【作用】本発明に係る煙草用脱臭機は、喫煙途中の煙草
を脱臭機の下端に配置する灰皿に載置することにより、
煙草から発生する燃焼排ガスをその直上で吸引するの
で、燃焼排ガスを拡散させることなく吸引でき、吸引さ
れた燃焼排ガス中のタール等のエアロゾル等は集塵フィ
ルターで吸着除去でき、次いでその上方の複合脱臭剤層
でガス状悪臭源を脱臭処理するので、脱臭性能が長期に
わたって安定し、副流煙を拡散する前に処理できる。
を脱臭機の下端に配置する灰皿に載置することにより、
煙草から発生する燃焼排ガスをその直上で吸引するの
で、燃焼排ガスを拡散させることなく吸引でき、吸引さ
れた燃焼排ガス中のタール等のエアロゾル等は集塵フィ
ルターで吸着除去でき、次いでその上方の複合脱臭剤層
でガス状悪臭源を脱臭処理するので、脱臭性能が長期に
わたって安定し、副流煙を拡散する前に処理できる。
【００１５】また、本発明に係る煙草用脱臭機はガス状
悪臭源を金属塩ヒドラジン複塩を担持した脱臭剤層と活
性炭層とで脱臭するので、ガス成分の大半を占めるアセ
トアルデヒドやアンモニアは金属塩ヒドラジン複塩で効
果的に脱臭され、ニコチン、その他のガス状悪臭は活性
炭層で効果的に脱臭できる。
悪臭源を金属塩ヒドラジン複塩を担持した脱臭剤層と活
性炭層とで脱臭するので、ガス成分の大半を占めるアセ
トアルデヒドやアンモニアは金属塩ヒドラジン複塩で効
果的に脱臭され、ニコチン、その他のガス状悪臭は活性
炭層で効果的に脱臭できる。
【００１６】また、本発明に係る煙草用脱臭機は吸引フ
ァンを着脱自在の蓋部材に設けたので、この蓋部材を筒
状体から外すことにより脱臭剤層及び集塵フィルターの
取替えでき、定期的なメンテナンスが容易となるという
利点がある。
ァンを着脱自在の蓋部材に設けたので、この蓋部材を筒
状体から外すことにより脱臭剤層及び集塵フィルターの
取替えでき、定期的なメンテナンスが容易となるという
利点がある。
【００１７】また、本発明に係る煙草用脱臭機は集塵フ
ィルター収納部の筒状体に開閉蓋を設ける態様あるいは
筒状体を上下に二分割自在に構成することにより、汚れ
の激しい集塵フィルターを脱臭剤層とは独立して取替え
でき、定期的なメンテナンスも容易となる。
ィルター収納部の筒状体に開閉蓋を設ける態様あるいは
筒状体を上下に二分割自在に構成することにより、汚れ
の激しい集塵フィルターを脱臭剤層とは独立して取替え
でき、定期的なメンテナンスも容易となる。
【００１８】以下、本発明を添付の図１に示す実施例に
基づいて具体的に説明するが、本発明の範囲をこの態様
に限定するものでないことは言うまでもない。図１は本
発明装置の構成概要を示した断面図である。本発明装置
の本体は筒状体１で構成される。筒状体１はその水平断
面を円形に構成することにより、後述する煙草の燃焼排
ガスの処理効率が良好となる。筒状体１の水平断面は円
形に限定されるものではなく、デザイン上の観点からは
任意の形状、例えば、楕円形状、多角形状あるいは四角
形状等とすることもできる。
基づいて具体的に説明するが、本発明の範囲をこの態様
に限定するものでないことは言うまでもない。図１は本
発明装置の構成概要を示した断面図である。本発明装置
の本体は筒状体１で構成される。筒状体１はその水平断
面を円形に構成することにより、後述する煙草の燃焼排
ガスの処理効率が良好となる。筒状体１の水平断面は円
形に限定されるものではなく、デザイン上の観点からは
任意の形状、例えば、楕円形状、多角形状あるいは四角
形状等とすることもできる。
【００１９】本発明では、筒状体１の上部にはファン２
を設け、筒状体１の下部は支柱３を設ける。この支柱３
は筒状体１を所定高さ位置に保持し、その下方に空間４
を形成する。この空間４には灰皿５が載置できる。尚、
支柱３の下端部に板部材６を固設すると、板部材６上に
灰皿５を載置でき、本装置を移動する場合、灰皿５を同
伴した状態で移動できる。筒状体１内にはその下層よ
り、集塵フィルター７、複合脱臭剤層８を設ける。
を設け、筒状体１の下部は支柱３を設ける。この支柱３
は筒状体１を所定高さ位置に保持し、その下方に空間４
を形成する。この空間４には灰皿５が載置できる。尚、
支柱３の下端部に板部材６を固設すると、板部材６上に
灰皿５を載置でき、本装置を移動する場合、灰皿５を同
伴した状態で移動できる。筒状体１内にはその下層よ
り、集塵フィルター７、複合脱臭剤層８を設ける。
【００２０】上記のように構成した煙草用脱臭機は、喫
煙に際して、ファン２を駆動すると筒状体１内には空気
が吸引されて上昇流が形成される。その状態で喫煙途中
の煙草９を灰皿に載置すると、その燃焼排ガスは空気上
昇流に随伴され、まず、集塵フィルター７を通過する過
程でタール等のエアロゾルが吸着除去される。次いで、
さらに上昇する燃焼排ガスは複合脱臭剤層８（８−１：
金属塩ヒドラジン複塩からなる脱臭剤層、８−２：活性
炭脱臭剤層）を通過する過程でガス状の悪臭源が吸着、
分解除去され、清浄化された空気として筒状体１の上端
から放出される。
煙に際して、ファン２を駆動すると筒状体１内には空気
が吸引されて上昇流が形成される。その状態で喫煙途中
の煙草９を灰皿に載置すると、その燃焼排ガスは空気上
昇流に随伴され、まず、集塵フィルター７を通過する過
程でタール等のエアロゾルが吸着除去される。次いで、
さらに上昇する燃焼排ガスは複合脱臭剤層８（８−１：
金属塩ヒドラジン複塩からなる脱臭剤層、８−２：活性
炭脱臭剤層）を通過する過程でガス状の悪臭源が吸着、
分解除去され、清浄化された空気として筒状体１の上端
から放出される。
【００２１】上記煙草の燃焼排ガス中のガス状の各種悪
臭源を効率的に脱臭するためには各悪臭源の種類に適応
した脱臭剤を選択し、複合脱臭剤として使用することが
必要となる。本発明は煙草の燃焼排ガス中に多量に含ま
れ、しかも活性炭で殆ど吸着されないアセトアルデヒド
やアンモニア等に対する脱臭性能の優れた脱臭剤とし
て、金属塩水溶液にヒドラジンを添加して製造する複塩
を多孔質物質に担持した脱臭剤８−１とニコチン、その
他の悪臭源を脱臭する活性炭層８−２を併用する。
臭源を効率的に脱臭するためには各悪臭源の種類に適応
した脱臭剤を選択し、複合脱臭剤として使用することが
必要となる。本発明は煙草の燃焼排ガス中に多量に含ま
れ、しかも活性炭で殆ど吸着されないアセトアルデヒド
やアンモニア等に対する脱臭性能の優れた脱臭剤とし
て、金属塩水溶液にヒドラジンを添加して製造する複塩
を多孔質物質に担持した脱臭剤８−１とニコチン、その
他の悪臭源を脱臭する活性炭層８−２を併用する。
【００２２】上記金属塩ヒドラジン複塩を多孔質物質に
担持した脱臭剤８−１は、例えば、アルミニウム、チタ
ン、ニッケル、コバルト、亜鉛などの硫酸塩、塩酸塩、
硝酸塩の１種もしくは２種以上の金属塩とヒドラジンの
混合水溶液とを例えば１：0.5 〜 0.5：１（モル比）、
好ましくはほぼ等モル比で、多孔質物質に塗着あるいは
該混合水溶液中に浸漬した後、乾燥することによって、
担持したものである。上記多孔質物質としては、その表
面に微細な凹凸又は気孔を有し、構造的に所定の通気性
を有する任意の公知物質が使用でき、ハニカム形状、板
状、コイル状、紐状あるいは粒子状の脱臭剤を任意に使
用できる。
担持した脱臭剤８−１は、例えば、アルミニウム、チタ
ン、ニッケル、コバルト、亜鉛などの硫酸塩、塩酸塩、
硝酸塩の１種もしくは２種以上の金属塩とヒドラジンの
混合水溶液とを例えば１：0.5 〜 0.5：１（モル比）、
好ましくはほぼ等モル比で、多孔質物質に塗着あるいは
該混合水溶液中に浸漬した後、乾燥することによって、
担持したものである。上記多孔質物質としては、その表
面に微細な凹凸又は気孔を有し、構造的に所定の通気性
を有する任意の公知物質が使用でき、ハニカム形状、板
状、コイル状、紐状あるいは粒子状の脱臭剤を任意に使
用できる。
【００２３】活性炭層８−２は活性炭粒子で構成するも
のである。この活性炭粒子は可燃性であり、燃焼してい
る煙草の直近で使用するため、万一の場合を想定して不
燃処理を施した活性炭粒子を使用することが好ましい。
具体的には、例えば、セピオライト等の不燃性多孔質材
料で活性炭粒子をコーティングするか、不燃性で通気性
の良い箱に活性炭粒子を収納したものなどの使用が好適
である。
のである。この活性炭粒子は可燃性であり、燃焼してい
る煙草の直近で使用するため、万一の場合を想定して不
燃処理を施した活性炭粒子を使用することが好ましい。
具体的には、例えば、セピオライト等の不燃性多孔質材
料で活性炭粒子をコーティングするか、不燃性で通気性
の良い箱に活性炭粒子を収納したものなどの使用が好適
である。
【００２４】図２は本発明の変形例を示したもので、筒
状体１の上部に嵌装する蓋部材10の下面側にシロッコ式
ファン２を設ける。このファン２の側面部と下面部には
通気性枠体11で覆ってある。ファン２はモータ12と連結
してあり、このモータ12には任意の電源、この事例では
乾電池13から供給される。14は電源スイッチである。
尚、電源は交流電源でもよい。蓋部材10に固設した通気
性枠体11は筒状体１の上端に嵌装され、着脱自在に固定
される。筒状体１の内面、所定高さ位置には集塵フィル
ター７、複合脱臭剤層８−１及び８−２を着脱自在に保
持する凸状部材15を設ける。この凸状部材15は筒状体１
の内面全周に設けてもよく、また、所定間隔に設けても
よい。
状体１の上部に嵌装する蓋部材10の下面側にシロッコ式
ファン２を設ける。このファン２の側面部と下面部には
通気性枠体11で覆ってある。ファン２はモータ12と連結
してあり、このモータ12には任意の電源、この事例では
乾電池13から供給される。14は電源スイッチである。
尚、電源は交流電源でもよい。蓋部材10に固設した通気
性枠体11は筒状体１の上端に嵌装され、着脱自在に固定
される。筒状体１の内面、所定高さ位置には集塵フィル
ター７、複合脱臭剤層８−１及び８−２を着脱自在に保
持する凸状部材15を設ける。この凸状部材15は筒状体１
の内面全周に設けてもよく、また、所定間隔に設けても
よい。
【００２５】上記のように構成した煙草用脱臭機は、所
定期間使用後に、脱臭フィルター７並びに脱臭剤８−１
及び８−２を交換するに際して、筒状体１から蓋部材10
を外すことにより、活性炭脱臭剤８−１、金属塩ヒドラ
ジン複塩脱臭剤８−２及び集塵フィルター７をこの順番
に取り出すことができ、新しいものと容易に交換して装
着することができる。
定期間使用後に、脱臭フィルター７並びに脱臭剤８−１
及び８−２を交換するに際して、筒状体１から蓋部材10
を外すことにより、活性炭脱臭剤８−１、金属塩ヒドラ
ジン複塩脱臭剤８−２及び集塵フィルター７をこの順番
に取り出すことができ、新しいものと容易に交換して装
着することができる。
【００２６】上記のように構成した煙草用脱臭機におい
て、活性炭脱臭剤８−１及び金属塩ヒドラジン複塩脱臭
剤８−２の表面汚染劣化は、脱臭フィルター７でエアロ
ゾルを除去処理された燃焼排ガスが通過することから極
めて軽微になっており、また、アセトアルデヒドとかア
ンモニア等のガス状悪臭源は金属塩ヒドラジン複塩脱臭
剤８−２で脱臭処理され、また、ニコチン等その他の大
多数の悪臭源は活性炭脱臭剤８−１で脱臭処理するとい
うように機能分担して処理するので吸着容量的な負荷は
軽微である。即ち、活性炭脱臭剤８−１と金属塩ヒドラ
ジン複塩脱臭剤８−２の寿命は脱臭フィルター７の寿命
より長いので、脱臭フィルター７は喫煙量によって異な
るが所定期間毎に単独に交換する必要がある。
て、活性炭脱臭剤８−１及び金属塩ヒドラジン複塩脱臭
剤８−２の表面汚染劣化は、脱臭フィルター７でエアロ
ゾルを除去処理された燃焼排ガスが通過することから極
めて軽微になっており、また、アセトアルデヒドとかア
ンモニア等のガス状悪臭源は金属塩ヒドラジン複塩脱臭
剤８−２で脱臭処理され、また、ニコチン等その他の大
多数の悪臭源は活性炭脱臭剤８−１で脱臭処理するとい
うように機能分担して処理するので吸着容量的な負荷は
軽微である。即ち、活性炭脱臭剤８−１と金属塩ヒドラ
ジン複塩脱臭剤８−２の寿命は脱臭フィルター７の寿命
より長いので、脱臭フィルター７は喫煙量によって異な
るが所定期間毎に単独に交換する必要がある。
【００２７】前記した脱臭フィルター７の単独交換を簡
便に行う場合には、例えば、図３に示すように、上記筒
状体１の集塵フィルター７の収納部に開閉蓋16を設け、
ヒンジ17で開閉可能に係止する。この開閉蓋16と筒状体
１の接合端部はガスの流通を阻害するように重設構造と
することが好ましい。しかして、開閉蓋16を開閉し、準
備してあるカセット状集塵フィルター７と交換できる。
上記開閉蓋16は片開きであってもよく、また両開きであ
ってもよい。
便に行う場合には、例えば、図３に示すように、上記筒
状体１の集塵フィルター７の収納部に開閉蓋16を設け、
ヒンジ17で開閉可能に係止する。この開閉蓋16と筒状体
１の接合端部はガスの流通を阻害するように重設構造と
することが好ましい。しかして、開閉蓋16を開閉し、準
備してあるカセット状集塵フィルター７と交換できる。
上記開閉蓋16は片開きであってもよく、また両開きであ
ってもよい。
【００２８】上記した脱臭フィルター７の単独交換を簡
便に行う他の態様は、図４に示すように、上記筒状体１
の集塵フィルター７収納部を上下に二分割自在に構成す
る。この筒状体１−１と１−２の連結は、筒状体１−１
に突設したピン18に、筒状体１−２に設けた爪19に係止
する方式、あるいは、図示していないが、筒状体１−１
を筒状体１−２に螺着する方式等公知の係止方式が適用
できる。
便に行う他の態様は、図４に示すように、上記筒状体１
の集塵フィルター７収納部を上下に二分割自在に構成す
る。この筒状体１−１と１−２の連結は、筒状体１−１
に突設したピン18に、筒状体１−２に設けた爪19に係止
する方式、あるいは、図示していないが、筒状体１−１
を筒状体１−２に螺着する方式等公知の係止方式が適用
できる。
【００２９】粒径が 0.1mm以下でかつ43μ以下の超微粉
末を20％含有するセピオライト微粉末を硫酸アルミニウ
ムとヒドラジンを各 0.5モル／リットルづつ混合した水
溶液に添加して混練し、押し出し成型機でハニカム構造
の金属塩ヒドラジン複塩からなる脱臭剤を製造した。ハ
ニカムの構造は壁厚 0.2mmで開孔部の断面形状は一辺が
約３mmである。全体の外形は直径10cmで高さ５cmの円筒
状である。
末を20％含有するセピオライト微粉末を硫酸アルミニウ
ムとヒドラジンを各 0.5モル／リットルづつ混合した水
溶液に添加して混練し、押し出し成型機でハニカム構造
の金属塩ヒドラジン複塩からなる脱臭剤を製造した。ハ
ニカムの構造は壁厚 0.2mmで開孔部の断面形状は一辺が
約３mmである。全体の外形は直径10cmで高さ５cmの円筒
状である。
【００３０】粒径が５〜10mmのヤシガラ活性炭に水で混
練したセピオライトをコーティングし、直径10cmの型に
厚さ２cmになるように充填し 120℃で３時間乾燥して固
めた。それらを図２に示したように下から通気性を改善
するために襞を折り込んだ集塵フィルター７、セピオラ
イトハニカム８−２、セピオライトコーティング成型活
性炭８−１を配置した。この脱臭機には灰皿を跨ぐ形で
高さ25cmの足をつけてある。ファンは 1.5Ｖの単三乾電
池２本で動かせるもので脱臭機出側の風量は10リットル
／分である。
練したセピオライトをコーティングし、直径10cmの型に
厚さ２cmになるように充填し 120℃で３時間乾燥して固
めた。それらを図２に示したように下から通気性を改善
するために襞を折り込んだ集塵フィルター７、セピオラ
イトハニカム８−２、セピオライトコーティング成型活
性炭８−１を配置した。この脱臭機には灰皿を跨ぐ形で
高さ25cmの足をつけてある。ファンは 1.5Ｖの単三乾電
池２本で動かせるもので脱臭機出側の風量は10リットル
／分である。
【００３１】上記脱臭機を実際に直径が10cmの灰皿に設
置して３本の煙草を燃焼させて出側の臭気を官能検査で
調査した。３本の煙草に火をつけて試験を開始してから
煙草が燃え尽きるまで10分を要したが、その間に５人の
パネラーで交代で検査したが臭気強度２以上の臭気は感
知できなかった。
置して３本の煙草を燃焼させて出側の臭気を官能検査で
調査した。３本の煙草に火をつけて試験を開始してから
煙草が燃え尽きるまで10分を要したが、その間に５人の
パネラーで交代で検査したが臭気強度２以上の臭気は感
知できなかった。
【００３２】
【発明の効果】本発明の脱臭機により、煙草からの副流
煙を空気中に拡散することなく、臭気を除去効率よく処
理できる。
煙を空気中に拡散することなく、臭気を除去効率よく処
理できる。
【図１】本発明装置の構成概要を示した断面図。
【図２】本発明装置の変形例を示した断面図。
【図３】本発明装置の他の態様の外観図。
【図４】本発明装置の他の態様の外観図。
１…筒状体 １−１…上部筒状体 １−２…下部筒状体 ２…ファン ３…支柱 ４…空間 ５…灰皿 ６…板部材 ７…集塵フィルター ８…脱臭剤層 ８−１…金属塩ヒドラジン複塩からなる脱臭剤層 ８−２…活性炭脱臭剤層 ９…煙草 10…蓋部材 11…通気性枠体 12…モーター 13…乾電池 14…スイッチ 15…凸状部材 16…開閉蓋 17…ヒンジ 18…ピン 19…係止爪
Claims (5)
- 【請求項１】 筒状体内の上方に吸引ファンを設け、該
筒状体の下方に該筒状体を支持し、かつ灰皿を配置する
空間を構成する支柱を設け、上記吸引ファンと空間内に
配置した灰皿との間に、その下層より集塵フィルター及
び複合脱臭剤層を配置したことを特徴とする煙草用脱臭
機。 - 【請求項２】 上記筒状体内に配置する複合脱臭剤層
を、その下層に配置した金属塩ヒドラジン複塩を担持し
た脱臭剤層と、その上層に配置した活性炭層とから構成
した請求項１に記載の煙草用脱臭機。 - 【請求項３】 上記筒状体の上部に嵌装する蓋部材に吸
引ファンを固設し、上記筒状体内に集塵フィルター及び
脱臭剤層を着脱自在に保持する凸状部材を設けた請求項
１又は２に記載の煙草用脱臭機。 - 【請求項４】 上記集塵フィルター収納部の筒状体に開
閉蓋を設けた請求項１、２又は３に記載の煙草用脱臭
機。 - 【請求項５】 上記集塵フィルター収納部の筒状体を上
下に二分割自在に構成した請求項１、２又は３に記載の
煙草用脱臭機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5060160A JPH06269492A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 煙草用脱臭機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5060160A JPH06269492A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 煙草用脱臭機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06269492A true JPH06269492A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13134126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5060160A Withdrawn JPH06269492A (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 煙草用脱臭機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06269492A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007054328A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Sinanen Zeomic Co Ltd | 消臭剤および消臭性樹脂組成物 |
| JP2009018104A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | R-Dec Co Ltd | 集塵脱臭具 |
| CN103994547A (zh) * | 2014-05-22 | 2014-08-20 | 杭州威仕顿环境设备有限公司 | 空气净化器控制*** |
| KR20170092532A (ko) * | 2014-09-24 | 2017-08-11 | 세브 에스.아. | 공기 정화 기기용 여과 장치 |
| CN109315832A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-12 | 东华大学 | 香烟辅助抽吸装置 |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP5060160A patent/JPH06269492A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007054328A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Sinanen Zeomic Co Ltd | 消臭剤および消臭性樹脂組成物 |
| JP2009018104A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | R-Dec Co Ltd | 集塵脱臭具 |
| CN103994547A (zh) * | 2014-05-22 | 2014-08-20 | 杭州威仕顿环境设备有限公司 | 空气净化器控制*** |
| KR20170092532A (ko) * | 2014-09-24 | 2017-08-11 | 세브 에스.아. | 공기 정화 기기용 여과 장치 |
| JP2017532120A (ja) * | 2014-09-24 | 2017-11-02 | セブ ソシエテ アノニム | 空気清浄機のための濾過装置 |
| CN109315832A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-12 | 东华大学 | 香烟辅助抽吸装置 |
| CN109315832B (zh) * | 2018-11-16 | 2021-05-11 | 东华大学 | 香烟辅助抽吸装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000530 |