JPH0626700U - 乗物用座席 - Google Patents

乗物用座席

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JPH0626700U
JPH0626700U JP7019592U JP7019592U JPH0626700U JP H0626700 U JPH0626700 U JP H0626700U JP 7019592 U JP7019592 U JP 7019592U JP 7019592 U JP7019592 U JP 7019592U JP H0626700 U JPH0626700 U JP H0626700U
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cloth
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dimensional
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JP7019592U
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芳章 長江
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Suminoe Textile Co Ltd
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Suminoe Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮,表皮裏面積層材,内部クッションを、
フロンや代替フロンを使用せずに形成でき、かつ、有毒
ガスの発生を防止できると共にリサイクル可能とし得る
乗物用座席を提供する。 【構成】 立体編物8をもって表皮又は表皮裏面積層材
を形成する。立体編物8を複数枚積層して、ブロック状
の内部クッション材を形成する。立体編物8は、相互に
平行に配設される第1・第2布状体9,10と、第1・第
2布状体9,10を所定間隔Sをもって支持するパイル糸
11と、から成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、乗物用座席に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車,電車,航空機等の乗物の座席のクッション材は、一般に、発泡ウレタ ンにて形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ウレタン発泡時のフロン及び代替フロンの使用は地球のオゾン層を破 壊することが判明し、地球環境の問題からウレタンの使用禁止をせまられるよう になった。
【0004】 さらに、ウレタンは、焼却時に有毒ガスが発生するため廃棄処理が困難であり 、かつ、リサイクル性がないという問題がある。
【0005】 また、発泡ウレタン製のクッション材は吸湿性,吸汗性がないため、着座した 人と座席の表皮との間において汗が乾燥し難く、快適な座り心地(乗り心地)が 得られなかった。
【0006】 そこで、本考案は上述の問題を解決して、ウレタン使用量を減少させることが でき、あるいは、ウレタンを使用せずに製造でき、地球環境保護に貢献すると共 に快適な座り心地が得られる乗物用座席を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案に係る乗物用座席は、相互に平行に配設 される第1・第2布状体と、この第1・第2布状体の間を往復して縫込まれると 共に該第1・第2布状体を所定間隔をもって支持するパイル糸と、から成る立体 編物をもって、表皮又は表皮裏面積層材を形成したものである。
【0008】 また、本考案に係る他の乗物用座席は、相互に平行に配設される第1・第2布 状体と、この第1・第2布状体の間を往復して縫込まれると共に該第1・第2布 状体を所定間隔をもって支持するパイル糸と、から成る立体編物を、複数枚積層 してブロック状の内部クッション材を形成したものである。
【0009】
【作用】
乗物用座席の表皮,若しくは表皮裏面積層材,又は内部クッション材として、 ウレタンの代わりに立体編物を使用することにより、フロンや代替フロンの発生 を防止できる。
【0010】 立体編物は第1・第2布状体とパイル糸とから成るため吸湿性,吸汗性,通気 性に優れ、汗等が乾燥し易い。
【0011】
【実施例】
以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。
【0012】 図5に於て、1は自動車,電車,航空機等に使用する乗物用座席の一例を示し 、この乗物用座席1は、座部2と背部3と頭部4とを備えている。
【0013】 座部2と背部3と頭部4は、夫々、ウレタン等から成る内部クッション材5と 、この内部クッション材5の外表面に接着される表皮裏面積層材6と、表皮裏面 積層材6の外面に接着され又は縫付けられる布地,レザー,革等から成る表皮7 と、を備える。
【0014】 しかして、この表皮裏面積層材6は、図1に示す立体編物8をもって形成され る。
【0015】 立体編物8は、相互に平行に配設される第1・第2布状体9,10と、この第1 ・第2布状体9,10の間を往復して縫込まれると共に第1・第2布状体9,10を 所定間隔Sをもって支持するパイル糸11と、から成る。
【0016】 この立体編物8の厚み寸法Tは、 2.0mm〜 100mm程度とされる。また、所定間 隔Sは、この厚み寸法より約1mm程度小さい。
【0017】 具体的には、立体編物8は、図2に略示するような構造となっている。即ち、 第1布状体9と第2布状体10は、夫々、鎖編みした地糸12,13…にて形成される 。
【0018】 そして、パイル糸11は、第1布状体9と第2布状体10の間をSの字状に往復し てジグザグに縫込まれている。
【0019】 このように、パイル糸11はSの字状にターンしているため、地糸13…の廻りに 1回転あるいは複数回転巻きつけられてターンする場合に比して、パイル糸11が 第1布状体9と第2布状体10の外面側に露出する部分が少なくなる。
【0020】 従って、パイル糸11が他部材と接触する部分を少なくすることができ、耐磨耗 性等の耐久性を向上できる。さらに、特に表皮7として形成する場合、表面を綺 麗に仕上げることができる。
【0021】 また、パイル糸11は、反発弾性力を大きくするためにモノフィラメント糸とさ れている。
【0022】 このパイル糸11に適した材質としては、例えば、ポリエステル繊維やポリアミ ド繊維バインダー糸があげられる。ポリエステル繊維とすれば、リサイクルが可 能となる。
【0023】 また、モノフィラメントとした場合のパイル糸11の太さは、15d〜 220d程度 とするのが好ましい。
【0024】 地糸12,13…は、例えば難燃ポリエステル繊維と、図3に示す芯鞘二層構造の ポリアミド繊維バインダー糸17と、から成るバインダ複合糸が望ましい。
【0025】 この難燃ポリエステル繊維とポリアミド繊維バインダー糸17との比率は、例え ば、60%対40%とするのが好ましい。なお、この他にも、50%対50%〜70%対30 %程度の範囲内で比率を変更するも自由である。
【0026】 また、ポリアミド繊維バインダー糸17は、心材部14と、その心材部14を被覆す る外層部15と、から成る。
【0027】 具体的には、心材部14は融点が約 220℃の高融点ポリアミドから成り、かつ、 外層部15は融点が約 140℃の低融点ポリアミドから成る。
【0028】 他に下記の表1の組合せがある。
【0029】
【表1】
【0030】 このように、地糸12,13…はバインダ複合糸とされているため、第1布状体9 と第2布状体10は、腰が強くなり、へたらない。
【0031】 上述の構成により、図4に示すように、この立体編物8に、第1・第2布状体 9,10を相互に接近させる方向の力Fが作用すると、第1・第2布状体9,10の 間にてパイル糸11が弾性エネルギーを蓄積しつつ弯曲して第1・第2布状体が相 互に接近し、所定間隔Sが減少する。
【0032】 また、パイル糸11はモノフィラメントとされているため大きな反発弾性力を有 する。従って、立体編物8に良好なクッション性をもたせることができる。
【0033】 しかして、図5に示すように、乗物用座席1に人16が着座した場合、内部クッ ション材5のクッション性に、表皮裏面積層材6───即ち立体編物8───の 良好なクッション性が加わり、良好な座り心地を得ることができる。
【0034】 また、表皮裏面積層材6は編物であるため吸湿性,吸汗性,通気性に優れ、涼 感性が得られる。従って、人16と乗物用座席1との間に汗が溜まるのを防止でき 、快適な乗り心地が得られることとなる。
【0035】 なお、乗物用座席1としては、上記実施例以外にも、背部3と頭部4とが連続 一体状に形成されたものとするも好ましい。
【0036】 次に、図示省略したが、立体編物8をもって表皮7を形成してもよい。つまり 、その場合は、立体編物8が座部2,背部3,頭部4の外表面に露出することと なる。
【0037】 このようにすれば、さらに涼感性のある乗物用座席1を形成することができる 。
【0038】 さらに、立体編物8の外表面側に、編み込み,織り込み,縫い込み等により、 所望の図柄を形成するも好ましい。
【0039】 上述の実施例によれば、ウレタンの使用量を減少でき、これにより、オゾン層 を破壊するフロンや代替フロンの使用量を減少できる。
【0040】 次に、図8は、他の実施例の背部3の断面を示す。19, 20は枠体18の横骨部材 である。
【0041】 枠体18には、内部クッション材21,21が被覆状に固着され、さらに、この内部 クッション材21,21を表皮7が被覆している。
【0042】 しかして、図6に示すように、内部クッション材21は、(上述の)立体編物8 …を複数枚積層してブロック状に形成されている。
【0043】 このように積層して形成したことにより、内部クッション材21の表て面Aと裏 面Bとを相互に接近させる力が作用した場合には、各立体編物8…のパイル糸11 が弾性エネルギーを蓄積しつつ弯曲することとなり、大きなクッション性が得ら れる。
【0044】 また、この内部クッション材21に使用される立体編物8に於て、図7に示すよ うに、パイル糸11はふり糸としての地糸13…の廻りを1回転あるいは複数回転す ると共に地糸13…を1つ飛び(場合によっては2つ、3つ、乃至それ以上の飛び としても良い)としてニッティングされ、第1布状体9と第2布状体10の間を往 復してジグザグに縫込まれている。
【0045】 このように1つ飛びとしてニッティングされているため、パイル糸11が第1布 状体9と第2布状体10の外面側に露出する部分は少なくなる。
【0046】 従って、図2の実施例の場合と同様、耐磨耗性等の耐久性を向上でき、かつ、 表面を綺麗に仕上げることができる。
【0047】 なお、座部2及び頭部4を図8の場合と同様に形成するも望ましい。
【0048】 また、図8に於ける表皮7をも立体編物8にて形成するも好ましく、このよう にすれば、ウレタンを使用することなく乗物用座席1を製造することができる。 従って、フロン及び代替フロンは不必要となり、地球環境の保護に貢献できる。
【0049】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0050】 表皮裏面積層材6,表皮7,内部クッション材21を、ウレタンを使用せずに製 造でき、乗物用座席1全体としてのウレタンの使用量を減少あるいはゼロとする ことができる。
【0051】 従って、フロンガスや代替フロンの使用量を減少あるいはゼロとすることがで き、かつ、廃棄処理等に於て有毒ガスの発生を防止でき、さらに、リサイクル性 をもたせることができる。これにより、地球環境の保護に貢献できる。
【0052】 また、吸湿性,吸汗性,通気性が良好となり、涼感性のある快適な座り心地( 乗り心地)が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体編物の要部断面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】要部断面図である。
【図5】本考案の一実施例を示す一部破断側面図であ
る。
【図6】他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】要部拡大断面図である。
【図8】要部断面図である。
【符号の説明】
6 表皮裏面積層材 7 表皮 8 立体編物 9 第1布状体 10 第2布状体 11 パイル糸 21 内部クッション材 S 所定間隔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に平行に配設される第1・第2布状
    体9,10と、この第1・第2布状体9,10の間を往復し
    て縫込まれると共に該第1・第2布状体9,10を所定間
    隔Sをもって支持するパイル糸11と、から成る立体編物
    8をもって、表皮7又は表皮裏面積層材6を形成したこ
    とを特徴とする乗物用座席。
  2. 【請求項2】 相互に平行に配設される第1・第2布状
    体9,10と、この第1・第2布状体9,10の間を往復し
    て縫込まれると共に該第1・第2布状体9,10を所定間
    隔Sをもって支持するパイル糸11と、から成る立体編物
    8を、複数枚積層してブロック状の内部クッション材21
    を形成したことを特徴とする乗物用座席。
JP7019592U 1992-09-10 1992-09-10 乗物用座席 Expired - Lifetime JPH0753600Y2 (ja)

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JP7019592U JPH0753600Y2 (ja) 1992-09-10 1992-09-10 乗物用座席

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JPH0626700U true JPH0626700U (ja) 1994-04-12
JPH0753600Y2 JPH0753600Y2 (ja) 1995-12-13

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017495A (ja) * 2000-07-10 2002-01-22 Delta Tooling Co Ltd 折り畳み式シート
JP2002238694A (ja) * 2001-02-20 2002-08-27 Central Japan Railway Co 鉄道車両又は航空機用シート
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