JPH06265761A

JPH06265761A - 高密度多心光ケーブル及びその製造方法

Info

Publication number: JPH06265761A
Application number: JP5079066A
Authority: JP
Inventors: Naoki Okada; 直樹岡田; Shin Saito; 伸斎藤; Koichiro Watanabe; 幸一郎渡辺; Hiroyuki Sawano; 弘幸沢野; Suehiro Miyamoto; 末広宮本
Original assignee: Fujikura Ltd
Current assignee: Fujikura Ltd
Priority date: 1993-03-12
Filing date: 1993-03-12
Publication date: 1994-09-22

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、伝送損失の向上を図った高密度多
心光ケーブルを提供せんとするものである。【構成】かゝる本発明は、長尺なテープ収納スペース
部分を有する収納体１０の当該収納スペース部分に１又
は複数枚の光ファイバテープ３０を捻回しながら収納さ
せたファイバ収納体ユニット２０の複数本を、これらの
各ユニット２０の前記収納スペース部分のテープ取出部
１０ａを同一面方向に揃え、各ユニット２０を撚り戻し
有りとして中心テンションメンバ４０の周囲に撚り合わ
せてなる高密度多心光ケーブルにあり、上記捻回状態の
収納により、光ファイバテープ３０の収納体１０内壁面
への接触部分が特定部分に限定されることなく、全体的
に均一に分散され、極めてストレスの少ない収納が実現
されると同時に、上記撚り戻しにより、収納時の光ファ
イバテープ３０の収納状態がそのまま保持され、ケーブ
ル全体として良好な伝送特性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、割りパイプやグルーブ
などの収納体中に光ファイバテープを収納させたファイ
バ収納体ユニットを中心テンションメンバの周囲に撚り
合わせた高密度多心光ケーブル及びその製造方法に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、情報の高度化による情報量の増大
に伴って、ケーブルも高密度化されたものが用いられる
ようになり、図１０に示すような、長尺なテープ収納ス
ペース部分を有する部材（スロット）１のスロット溝１
ａに複数枚の光ファイバテープ２を積層収納させ、最外
層にシース３を被覆したスロット型の高密度多心光ケー
ブルＣ₁が用いられている。また、最近はこうしたケー
ブル構造とは異なる図１１に示すような長尺なテープ収
納スペース部分を有する角グルーブ５などに同じく複数
枚の光ファイバテープ２を積層収納させてファイバ収納
体ユニット６を作り、このファイバ収納体ユニット６の
複数本を中心テンションメンバ７の周囲に撚り合わせ、
最外層にシース３を被覆したグルーブ型の高密度多心光
ケーブルＣ₂が提案され、実用化に向けての検討が進め
られている。

【０００３】ところで、上記のような構造のケーブルＣ
₁〜Ｃ₂を製造する場合、スロット溝１ａ内や角グルー
ブ５内に収納される光ファイバテープ２は出来る限り高
密度な状態となるように、当該光ファイバテープ２の片
面が常にスロット１や中心テンションメンバ７の中心軸
方向に向けて積層された構造とするため、複数本の光フ
ァイバテープ群や複数本のファイバ収納体ユニット群を
撚り合わせる際、これらの光ファイバテープ２やファイ
バ収納体ユニット６が巻かれたリールなどの送出装置８
を、図１２に示したように、スロット１や中心テンショ
ンメンバ７の回りに配置し、この送出装置群の全体をス
ロット１や中心テンションメンバ７の回りに回転させな
がら集合させている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法でケーブルを製造することは、製造時に光ファ
イバテープ２に不均一な応力が生じ易く、伝送特性の低
下を招くという問題がある。さらにまた、最近はより一
層の高密度化を図るためにファイバの被覆層を薄肉化し
たり、テープ心線を増やすことが検討されており、そう
した場合、上記スロット型の光ケーブルＣ₁において、
上述のように光ファイバテープ２の片面が常にスロット
１の中心軸方向に向くように収納することは、当該収納
自体が大変困難であり、また、スロット溝１ａ内に収納
する際に光ファイバテープ２に対して局部的な応力が生
じ易く、その結果伝送特性が低下するという問題があ
る。したがって、このスロット方式は薄肉化したり、心
線数を増やしたりして高密度化することについては、限
界があるため、余り高度に高密度化することが困難であ
るという問題がある。

【０００５】また、一方、上記グルーブ型の光ケーブル
Ｃ₂においても、従来提案されているものは、光ファイ
バテープ２の片面が常に中心テンションメンバ７の中心
軸方向に向くように、光ファイバテープ２を角グルーブ
５に収納しながら集合させるため、上記スロット型の光
ケーブルＣ₁と同様に、ファイバの被覆層を薄くした
り、テープの心線数を増やしたりした場合には、内部に
収納された光ファイバテープ２に局部的な応力が生じ易
く、伝送特性が低下するという問題があった。

【０００６】そこで、本発明者等は、上記問題を解決す
るために、グルーブなどのファイバテープ収納体に光フ
ァイバテープ自体を捻回させながら収納させたファイバ
収納体ユニットを作り、このファイバ収納体ユニットの
複数本を中心テンションメンバの回りに撚り合わせる
（大撚りする）ことにより、伝送特性の低下を防止する
ことを試みた。しかしながら、この場合においても、テ
ープ収納体内には捻回された光ファイバテープが収納さ
れていることから、従来のように複数本のファイバ収納
体ユニットの特定の面、例えば各グルーブの底面を常に
中心テンションメンバの中心軸方向に向くように回転
（自転）させると、内部の光ファイバテープの捻回状態
との関係で不都合が生じることが分かった。

【０００７】つまり、複数本のファイバ収納体ユニット
を中心テンションメンバの周囲に回転させる（大撚りす
る）場合、この大撚り方向と収納体内部の光ファイバテ
ープの捻回方向とを同方向にしたときには、光ファイバ
テープの撚りがより強く締り、光ファイバテープに過度
の応力が掛かるようになる。一方、逆に、大撚り方向と
収納体内部の光ファイバテープの捻回方向とを逆方向に
したときには、光ファイバテープの撚りが弛み、光ファ
イバテープが収納体内で蛇行するようになり、光ファイ
バテープに局部的な応力が生じるようになるため、いず
れの場合も、伝送特定の劣化原因となることが分かっ
た。

【０００８】そこで、本発明者等は、さらにテープ収納
体内に捻回されながら光ファイバテープが収納されたフ
ァイバ収納体ユニットを大撚りして中心テンションメン
バの周囲に集合してなる高密度多心光ケーブルを得るに
おいて、上記のような問題を生じることがないケーブル
構造とその製造方法について検討を重ね本発明に到達し
たものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かゝる本発明の第１は、
長手方向に光ファイバテープを取り出すことのできる開
口部または開口して光ファイバテープを取り出すことの
できる取出部を有する長尺なテープ収納体に光ファイバ
テープが捻回状態で収納され、かつ前記テープ収納体の
開口部または取出部を同一面方向に向けて中心テンショ
ンメンバの周囲に撚り合わせてなる高密度多心光ケーブ
ルにある。

【００１０】本発明の第２は、長尺なテープ収納スペー
ス部分を有するテープ収納体の当該収納スペース部分に
１又は複数枚の光ファイバテープを捻回しながら収納さ
せてファイバ収納体ユニットを形成し、しかる後、この
ファイバ収納体ユニットの複数本を、中心テンションメ
ンバの周囲に撚り合わせる際、これらの各ユニットを撚
り戻し有りとして前記中心テンションメンバの周囲に撚
り合わせる高密度多心光ケーブルの製造方法にある。

【００１１】

【作用】上記本発明の高密度多心光ケーブルでは、テー
プ収納体内に光ファイバテープが捻回した状態で収納さ
れているため、光ファイバテープの特定部分だけがテー
プ収納体の内壁面に強く押し付けられて、局部的な応力
集中を受けることがなく、応力が全体に均一に分散さ
れ、極めてストレスの少ない収納状態となっているの
で、ケーブルを巻き取る際のようにケーブルが曲げられ
ても、伝送特性が低下することがない。

【００１２】さらにまた、本発明によるケーブルの製造
方法においては、光ファイバテープの収納されたテープ
収納体からなるファイバ収納体ユニットを大撚りして中
心テンションメンバの周囲に集合するにおいて、各ユニ
ットを大撚り方向とは逆方向に回転（自転）させて、す
なわち当該各ユニットの収納体の開口部や開口してテー
プを取り出すことのできる取出部などを同一面方向に向
けて撚り合わせる、撚り戻し有りの状態で撚り合わせ集
合してあるため、集合時にテープ収納体に収納されてい
る光ファイバテープに余分な捻回が加わったり、あるい
は光ファイバテープの撚りが弛みテープ収納体中で光フ
ァイバテープが蛇行したりして、局部的な応力を受ける
ことがない。したがって、光ファイバテープの収納時の
良好な捻回状態が保持されたままで集合されるため、伝
送特性の良好な高密度多心光ケーブルが得られる。

【００１３】

【実施例】以下、図示の実施例により、本発明に係る高
密度多心光ケーブル及びその製造方法について詳説す
る。図１は、本発明に係る高密度多心光ケーブルの一実
施例を示したもので、この高密度多心光ケーブルＣ₁₁に
おいて、１０は長尺なテープ収納スペース部分を有する
テープ収納体である割りパイプ、２０は割りパイプ１０
中の収納スペース部分に複数枚（１枚も可）の光ファイ
バテープ３０が捻回しながら収納されたファイバ収納体
ユニット、４０は中心テンションメンバ、５０は最外層
に被覆されたシースである。

【００１４】上記割りパイプ１０は、図２の如くで、そ
の長手方向には、開口してテープを取り出すことのでき
るテープ取出部１０ａとしての切り割りが形成され、そ
の内部には、例えば図３に示した如き装置系により、上
記複数枚の光ファイバテープ３０が捻回しながら収納さ
れる。つまり、収納体送出装置６０から割りパイプ１０
を送り出すと共に、切り割り部分を開き、光ファイバテ
ープ積層収納部７０に達した当該割りパイプ１０中に多
数の光ファイバテープ送出装置８０から送り出された複
数枚の光ファイバテープ３０を捻回しながら一括した積
層状態となるようにして収納し、図４に示した如き、フ
ァイバ収納体ユニット２０を製造する。ここで、光ファ
イバテープ３０を捻回状態で収納させるのは、光ファイ
バテープ３０の割りパイプ１０の内壁面と接触する部分
が積層された光ファイバテープ３０の特定部分のみに限
定されることがないように応力を適度に分散させるため
で、このような収納状態となすことにより、局部的なス
トレスの少ない収納が得られ、当該ファイバ収納体ユニ
ット２０をドラムなどに巻き付けた際に起こる伝送特性
の劣化などを防止することができる。

【００１５】このようにして製造されたファイバ収納体
ユニット２０の複数本を、テンションメンバ４０の周囲
に撚り合わせる（大撚りする）には、図５に示したよう
にして行う。つまり、ファイバ収納体ユニット２０の巻
かれたリールなどからなる収納体ユニット送出装置９０
の複数台を、その設置方向を例えば工場などの床面（地
面）に対して垂直に保ったままで保持し、これらの収納
体ユニット送出装置群の全体を、矢印Ａに示したように
中心テンションメンバの回りに回転させて大撚りすると
共に、個々の収納体ユニット送出装置９０、すなわちフ
ァイバ収納体ユニット２０を、矢印Ｂのように、大撚り
の方向とは逆の方向に大撚り量に等しい量だけ回転（自
転）させる。その結果、各ファイバ収納体ユニット２０
の収納スペース部分のテープ取出部１０ａが同一面方向
（例えば図１の場合は上方の面方向）に向けて集合され
る。

【００１６】すなわち、本発明でいう、撚り戻し有りの
状態に集合される。この撚り戻しにより、ファイバ収納
体ユニット２０の大撚りの際に生じる当該ユニット２０
の捻じれが解消されるため、内部の光ファイバテープ３
０に対しても集合時において、撚り締りや撚り弛みがな
い状態で集合されるため、ケーブル全体として良好な伝
送特性が得られる。なお、上記ファイバ収納体ユニット
２０にあっては、図２の鎖線で示したように、テープ巻
きや押し出しなどによって、被覆層１００を設けてもよ
く、また、シース５０の被覆に先立って、ユニット２０
の集合層上に抑テープなどを巻き付けることもできる。

【００１７】なお、上記実施例では、長尺なテープ収納
スペース部分を有するテープ収納体が割りパイプ１０の
場合であったが、本発明は、これに限定されず、その他
の構造のテープ収納体を用いてもよい。例えば図６〜図
７に示した高密度多心光ケーブルＣ₁₂の場合は、テープ
収納体としてＵ字型グルーブ１１を用いたもので、テー
プの取り出すことができる開口部１１ａが図中上方の同
一面方向に揃えて大撚りしてある。図８〜図９に示した
高密度多心光ケーブルＣ₁₃の場合は、テープ収納体とし
て断面形状が角型の角グルーブ１２を用いたもので、テ
ープの取り出すことができる開口部１２ａの開口部がや
はり図中上方の同一面方向に揃えて大撚りしてある。こ
れらのケーブルＣ₁₂〜Ｃ₁₃のファイバ収納体ユニット２
０においても、必要により、図７または図９の鎖線で示
したように、テープ巻きや押し出しなどによって、被覆
層１００を設けてもよく、もちろん、シース５０の被覆
に先立って、ユニット２０の集合層上に抑テープなどを
巻き付けることも可能である。

【００１８】因に、上記図１に示した如き割りパイプ型
の高密度多心光ケーブル（使用光ファイバテープは１８
０μｍ素線×１２本型、テープ厚さは２２μｍ、テープ
巾は２．３ｍｍ）Ｃ₁₁であって、割りパイプ１０への光
ファイバテープ３０の捻回ピッチが５００ｍｍ、その捻
回方向が時計方向、ファイバ収納体ユニット２０の大撚
り時のピッチが７５０ｍｍ、その捻回方向が時計方向
で、かつ、大撚り時に撚り戻し有りとした光ケーブルを
製造した（実施例１）。

【００１９】また、比較のため、図１３に示した如き、
Ｕ字型グルーブ１１を用いた高密度多心光ケーブル（使
用光ファイバテープ３０は実施例１のものと同じ）Ｃ₃
であって、Ｕ字型グルーブ１１への光ファイバテープ３
０の捻回ピッチが５００ｍｍ、その捻回方向が時計方
向、ファイバ収納体ユニット２０の大撚り時のピッチが
７５０ｍｍ、その捻回方向が時計方向で、かつ、大撚り
時、Ｕ字型グルーブ１１の底面が常に中心テンションメ
ンバ４０の中心軸方向に向くように、撚り戻し無しとし
た光ケーブルを製造した（比較例１）。この光ケーブル
の場合、内部の光ファイバテープ３０の撚りがより強く
締ることとなる。なお、図中５０は最外層のシースであ
る。

【００２０】上記図１３のＵ字型グルーブ１１を用いた
高密度多心光ケーブルと同構造のケーブルであって、Ｕ
字型グルーブ１１への光ファイバテープ３０の捻回ピッ
チが５００ｍｍ、その捻回方向が反時計方向、ファイバ
収納体ユニット２０の大撚り時のピッチが７５０ｍｍ、
その捻回方向が時計方向で、かつ、大撚り時、Ｕ字型グ
ルーブ１１の底面が常に中心テンションメンバ４０の中
心軸方向に向くように、撚り戻し無しとした光ケーブル
を製造した（比較例２）。この光ケーブルの場合、内部
の光ファイバテープ３０の撚りが弛んで蛇行することと
なる。

【００２１】上記図１０に示した如きスロット型の高密
度多心光ケーブル（使用光ファイバテープ２は実施例１
のものと同じ）Ｃ₁であって、撚りピッチ（＝スロット
の溝ピッチ）を５００ｍｍとした光ケーブルを製造した
（比較例３）。

【００２２】上記各光ケーブル（実施例１、比較例１〜
３）について、伝送損失をそれぞれ測定したところ、表
１のような結果を得た。ここで、伝送損失の測定は、Ｏ
ＴＤＲ（光パルス試験器）を用い、測定波長λを１．３
μｍの場合と１．５５μｍの場合の２通りで行った。

【００２３】

【表１】

【００２４】この表１から、実施例１では、伝送損失が
小さく、優れた伝送特性が得られることが判る。これに
対して、比較例１〜３では、いずれの場合においても、
相当大きな伝送損失があることが判る。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による高密度多心光ケーブルの場合、テープ収納体への
光ファイバテープの収納が捻回した状態で収納されてい
るため、光ファイバテープの収納体内壁面への接触部分
が特定の部分のみに限定されることがなく、均一に分散
されるため、ケーブルを曲げた場合にも局部的な応力集
中の少ない収納状態のケーブルが得られる。さらにま
た、本発明によるケーブルの製造方法の場合は、光ファ
イバテープの収納されたテープ収納体からなるファイバ
収納体ユニットを中心テンションメンバの周囲に撚り合
わせる大撚りにおいて、当該大撚り時にテープ収納体に
捻回状態で収納されている光ファイバテープが過度に捻
回されたり、撚りが戻ったりして局部的な応力集中を受
けることがないように、ファイバ収納体ユニットを撚り
戻し有りとして集合してあるため、無理のない光ファイ
バテープの収納がそのまま保持され、ケーブル全体とし
て良好な伝送特性を有する高密度多心光ケーブルが得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る高密度多心光ケーブルの一実施例
を示した縦断面図である。

【図２】図１の光ケーブルで使用されたファイバ収納体
ユニットを示した縦断面図である。

【図３】図２のファイバ収納体ユニットの製造工程を示
した概略斜視図である。

【図４】ファイバ収納体ユニットのテープ収納体中にお
ける光ファイバテープの捻回状態を示した側面図であ
る。

【図５】図１の光ケーブルの中心テンションメンバの周
囲にファイバ収納体ユニットを、撚り戻し有りで、大撚
りする場合を説明した概略説明図である。

【図６】本発明に係る高密度多心光ケーブルの他の実施
例を示した縦断面図である。

【図７】図６の光ケーブルで使用されたファイバ収納体
ユニットを示した縦断面図である。

【図８】本発明に係る高密度多心光ケーブルのさらに別
の実施例を示した縦断面図である。

【図９】図８の光ケーブルで使用されたファイバ収納体
ユニットを示した縦断面図である。

【図１０】従来のスロット型の高密度多心光ケーブルを
示した縦断面図である。

【図１１】従来のグルーブ型の高密度多心光ケーブルを
示した縦断面図である。

【図１２】従来の光ケーブルにおけて、撚り戻しなしの
で大撚りする場合を説明した概略説明図である。

【図１３】比較のため製造したＵ字型のグルーブを用い
た高密度多心光ケーブルを示した縦断面図である。

【符号の説明】

１０テープ収納体（割りパイプ）１１テープ収納体（Ｕ字型グルーブ）１２テープ収納体（角グルーブ）２０ファイバ収納体ユニット３０光ファイバテープ４０中心テンションメンバ５０シース６０収納体送出装置７０光ファイバテープ積層収納部８０光ファイバテープ送出装置９０収納体ユニット送出装置Ｃ₁₁〜Ｃ₁₃ 高密度多心光ケーブル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者沢野弘幸千葉県佐倉市六崎1440番地株式会社フジクラ佐倉工場内 (72)発明者宮本末広千葉県佐倉市六崎1440番地株式会社フジクラ佐倉工場内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】長手方向に光ファイバテープを取り出す
ことのできる開口部または開口して光ファイバテープを
取り出すことのできる取出部を有する長尺なテープ収納
体に光ファイバテープが捻回状態で収納され、かつ前記
テープ収納体の開口部または取出部を同一面方向に向け
て中心テンションメンバの周囲に撚り合わせてなること
を特徴とする高密度多心光ケーブル。
【請求項２】前記の長尺なテープ収納体が、長手方向
に切り割りを有する割りパイプであることを特徴とする
請求項１記載の高密度多心光ケーブル。
【請求項３】前記の長尺なテープ収納体の断面形状が
Ｕ字型であることを特徴とする請求項１記載の高密度多
心光ケーブル。
【請求項４】前記の長尺なテープ収納体の断面形状が
角型であることを特徴とする請求項１記載の高密度多心
光ケーブル。
【請求項５】長尺なテープ収納スペース部分を有する
テープ収納体の当該収納スペース部分に１又は複数枚の
光ファイバテープを捻回しながら収納させてファイバ収
納体ユニットを形成し、しかる後、このファイバ収納体
ユニットの複数本を、中心テンションメンバの周囲に撚
り合わせる際、これらの各ユニットを撚り戻し有りとし
て前記中心テンションメンバの周囲に撚り合わせること
を特徴とする高密度多心光ケーブルの製造方法。