JP3468694B2 - Szスロット型光ファイバケーブル - Google Patents
Szスロット型光ファイバケーブルInfo
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Description
ファイバケーブルに関し、特に多心の光ファイバテープ
心線を複数積層して収容した際に伝送特性の劣化がおこ
りにくいSZスロット型光ファイバケーブルに関する。
は、スロット溝がS撚りとZ撚りとを交互に繰り返すS
Z撚りに形成されてなるスロットを用いたものであり、
このスロット溝内に収容された光ファイバの後分岐を行
う際の操作性に優れているものである。
ァイバケーブルを用いた光ファイバケーブルの一例を示
したもので、図2は断面図、図3はSZスロットの構造
と後分岐の際の操作を示した模式図である。
ブルコア16と、このケーブルコア16を被覆するポリ
エチレンなどの合成樹脂からなるシース17とからなっ
ている。ケーブルコア16には、多数本の光ファイバ素
線あるいは、単心の光ファイバ心線、複数の光ファイバ
素線を並列して一括被覆してなる光ファイバテープ心線
16dが収容される。
16bが配され、その周上にスロット16aが設けら
れ、該スロット16aの外周面においてケーブルの長手
方向にそって複数本のU字形のスロット溝16cが設け
られて構成されている。前記スロット溝16c内には、
光ファイバテープ心線16dが複数積層された積層体が
それぞれ収容されている。さらに前記SZスロット16
aの上に押え巻きテープ16eが隙間なく巻きつけられ
てこのケーブルコア16が構成されている。
ように、SZ撚りのスロット溝16cが形成されている
ものである。ここで、S撚りからZ撚り(あるいはZ撚
りからS撚り)に撚り返す破線T−Tで表される部分を
反転部と呼び、破線R−Rで表される反転部から反転部
までの中間点を回転部と呼ぶ。このSZスロット型ケー
ブルの後分岐を行う際には、押え巻テープ16dとケー
ブルシース17の一部を剥離した後に、破線T−Tで表
される反転部にて光ファイバテープ心線16d(あるい
はその積層体)を解放して作業を行う。このようにSZ
撚りのスロット溝16cは、一方向撚りのスロット溝と
異なり、前記反転部にて容易に光ファイバテープ心線1
6dを取り出せるようになっている。
けるスロット溝16CのSZ撚りの一例を表したSZ撚
り構造パラメータであり、1つのスロット溝16Cの位
置をSZスロット型ケーブル13の長手方向に、1つの
反転部(T)から、1/2反転ピッチごとに、その断面
図で示したものである。
Zスロット型ケーブルにおいて、その曲げ歪を極力少な
くするために、反転角γ(例えば、反転部(T2)から
反転部(T3)までの1反転ピッチにおけるスロット溝
16Cの反転角γを約275度としている。
おいては、ケーブルを曲げた際の光ファイバの曲げ歪を
考慮してスロット溝16cの撚り形状を設計しなくては
ならない。SZスロット型ケーブルをSZ撚りとする場
合、1反転ピッチ内で、ケーブルを曲げたときにスロッ
ト溝16c内に収容されている光ファイバ(光ファイバ
テープ心線16dの積層体)の伸び歪と圧縮歪が相殺さ
れ、曲げ歪(伸び)がゼロとなることが重要である。こ
のために、スロット溝16Cへの光ファイバ心線の収納
方法が重要となる。
向がスロット溝に自然に沿った状態、言い換えれば、光
ファイバテープ心線の積層方向がスロット溝16Cの曲
率主軸方向と常に一致するような状態となるように前記
テープ心線の撚り返しなしで、前記SZスロット16a
のスロット溝16c内に光ファイバテープ心線16dが
収容される形態(これを撚り返しなしで収容するとい
い、以下、A収容と略記する。)と、スロット溝16c
の回転部における光ファイバテープ心線16dの幅方向
を基準としたときに、光ファイバテープ心線16dの幅
方向が、前記回転部における光ファイバテープ心線16
dの幅方向に対して常に略平行となるように、前記光フ
ァイバテープ心線16dが撚り返されつつ、前記スロッ
ト溝16c内に収容する形態(これを撚り返しありで収
容するといい、以下、B収容と略記する。)等が挙げら
れる。
光ファイバ心線を収容したものの一例を示すものであ
り、SZスロットの1本のスロット溝において、x軸上
の反転部(T)から回転部(R)をとおり、他の反転部
(T)に至るまでの1反転ピッチの間に、ケーブル長さ
方向(z軸)において変化する光ファイバテープ心線の
状態を、その断面で示したものである。このとき1反転
ピッチ(p)は250mm、反転角(γ)は275度で
ある。また、図5(b)は、図5(a)に示されたモデ
ル図の一部におけるスロット溝と光ファイバテープ心線
の位置関係を示した図であり、図中符号20は光ファイ
バテープ心線であり、直線cはスロット溝の中心軸を示
している。また、符号22はスロット溝を示している。
に収容する場合は、テープ心線の幅方向がスロット溝2
2に自然に沿った状態、言い換えれば、光ファイバテー
プ心線20の積層方向が、スロット溝22の曲率主軸方
向と常に一致するような状態となる場合、光ファイバテ
ープ心線20にケーブルの幅方向(光ファイバ素線の配
列方向)のケーブルの曲げが発生しない。
線20が、ケーブル長さ方向にそって、x軸上の反転部
(T)から反時計まわりに回転部(R)をとおり、他の
反転部(T)に至るまでの間に大きく捻回される。特に
反転部付近での捻回が大きいことがわかる。これは、図
4に示すように、スロット溝の曲率半径や曲率方向が複
雑に変化し、かつ光ファイバテープ心線20がその幅方
向に曲がらないようになっているためである。
その幅方向が反転部(T)においてはスロット溝22の
中心軸cに対して略平行となるように配置されている
が、回転部(R)においては、スロット溝22の中心軸
cに対して直交するように配置されている。したがっ
て、反転部(T)から回転部(R)までのわずか反転ピ
ッチ275度の1/2の角度の間に光ファイバテープ心
線20は大きく捻回され、このときに加えられる応力に
よって伝送特性劣化がおこると考えられる。
ルに収容する光ファイバとして、多心の光ファイバテー
プ心線を用いると、ケーブル製造時あるいはケーブル保
存時にこの光ファイバテープ心線の伝送損失が増加して
しまうという問題が発生する場合があった。これは、光
ファイバテープ心線は断面形状が平型であるために、そ
の幅方向(光ファイバ素線の配列方向)にそって曲げる
ことができず、光ファイバテープ心線の曲げ方向が制限
されることが原因のひとつとしてあげられる。この問題
は光ファイバ素線の数が多いほど、多くみられた。
示すように、スロット溝16cの中心軸cと光ファイバ
テープ心線20の位置関係は一定でないため、常に光フ
ァイバテープ心線20の幅方向がスロット溝の底面と略
平行に配置され、安定した状態で収容されているわけで
はない。このために、例えば、ケーブル巻き返し、ヒー
トサイクルなどの光ファイバ心線20に応力印加される
状況下において、捻回が局所に集中する現象が認めら
れ、伝送特性劣化の大きな要因となることが確認されて
いる。
ト型ケーブルに多心の光ファイバ心線を収納する方法と
して、撚り返しあり(B収容)で収納していく方法が提
案されている。図6(c)は、光ファイバテープ心線が
B収容で収容されている一例の状態を示したモデル図で
ある。図5と同様に、SZスロットの1本のスロット溝
において、x軸上の反転部(T)から回転部(R)をと
おり、他の反転部(T)に至るまでの間に、ケーブル長
さ方向(z軸)において変化する光ファイバテープ心線
の状態を、その断面で示したものである。SZスロット
の形状は図4に示したものと同様である。また、図6
(d)は、図6(c)に示されたモデル図の一部におけ
るスロット溝と光ファイバテープ心線の位置関係を示し
た図であり、符号21は、光ファイバテープ心線20の
積層体であり、符号23は、積層体21のスロット溝2
2で外接円を示す。このとき1反転ピッチ(p)は25
0mm、反転角γは275度である。
ァイバテープ心線20はスロット溝22の中心軸cに対
してその幅方向(光ファイバ素線の配列方向)が直交す
るように配置される。そして、この回転部(R)におけ
る光ファイバテープ心線20の幅方向を基準とし、前記
x軸上の反転部(T)から他の反転部(T)に至るまで
の光ファイバテープ心線20の幅方向が、前記回転部
(R)における光ファイバテープ心線20の幅方向に対
して常に略平行となるように、前記積層体21が撚り返
されつつ、スロット溝22内に積層状態を保ちながら収
容されている。このモデル図においては1本のスロット
溝22の状態が示されているが、実際は、SZスロット
の複数のスロット溝22においてそれぞれ同様にして積
層体21が収容されている。
バケーブルは、本出願人によってすでに特許出願された
特願平8−320334号に詳しく記載されている。
常に回転部(R)における光ファイバテープ心線20の
幅方向に対して光ファイバテープ心線20の幅方向は平
行に配置され、A収容で収容した場合のように、反転部
付近で光ファイバテープ心線20が大きく捻回されるこ
とがない。すなわち、捻回が大きく緩和されるので、伝
送特性劣化がおこりにくいものとすることができる。ま
た、図6(d)に示すように、上記構成のSZスロット
型光ファイバケーブルでは、光ファイバテープ心線がそ
の幅方向が常に回転部(R)における光ファイバテープ
心線の軸方向に対してほぼ平行となるように、かつ積層
状態を保ってスロット溝内に収容されているので、ケー
ブル巻き返し、ヒートサイクルなどの光ファイバテープ
心線に応力が印加される状況下においてもこの応力が局
所に集中することがなく、伝送特性劣化が起こりにくい
ものとなっている。
イバテープ心線の心数が多くなり、また積層数が増加す
るにしたがって、その回転部(R)と反転部(T)の間
で、光ファイバテープ心線20にその幅方向の曲げを発
生し、それが多心のものほど大きくなるという場合があ
り、この応力によって伝送特性が低下してしまうという
問題が起こる場合があった。
ット型ケーブルにおいては、多心の光ファイバ心線をそ
の内部に収容するにあたって、その積層枚数が増え、素
線の数が増えるほど、ケーブルを曲げた際の光ファイバ
の曲げ歪が複雑になり、伝送特性の低下が問題になる。
一方、近年では、利用者数の増加にともない、光ファイ
バケーブルの多心化が要望されており、4〜16心など
の多心テープ心線を1〜10本積層してスロット溝内に
収容したSZ型光ファイバケーブルが必要とされてお
り、SZスロット型ケーブルにおける光ファイバ心線の
よりよい収容方法が求められている。よって本発明にお
いては、特に、多心の光ファイバテープ心線を複数積層
して収容しても伝送特性劣化がおこりにくいSZスロッ
ト型光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
トのスロット溝内に光ファイバテープ心線が収容されて
なるSZスロット型光ファイバケーブルであって、この
スロット溝の反転部から他の反転部に至るまでを1反転
ピッチとしたときに、1/2反転ピッチごとに、前記ス
ロット溝の回転部における光ファイバテープ心線の幅方
向を基準とし、テープ心線の幅方向が、前記回転部にお
ける光ファイバテープ心線の幅方向に対して常に略平行
となるように、前記光ファイバテープ心線が撚り返され
つつ、前記スロット溝内に収容されている部分と、テー
プ心線の幅方向がスロット溝に自然に沿った状態となる
ように、前記テープ心線の撚り返しなしで、前記スロッ
ト溝内に収容されている部分とが交互に設けられている
ことを特徴とするSZスロット型光ファイバケーブルに
よって解決される。
て、このスロット溝の反転部および回転部においては、
光ファイバテープ心線が、その積層方向がスロット講の
中心軸方向に一致するように収容され、反転部から他の
反転部に至るまでを1反転ピッチとしたときに、反転部
から回転部までの1/2反転ピッチにおいては、前記ス
ロット溝の回転部における光ファイバテープ心線の幅方
向を基準とし、テープ心線の幅方向が、前記回転部にお
ける光ファイバテープ心線の幅方向に対して常に略平行
となるように、前記光ファイバテープ心線が撚り返され
つつ、前記スロット溝内に収容され、回転部から反転部
に至るまでの1/2反転ピッチにおいては、テープ心線
の幅方向がスロット溝に自然に沿った状態となるよう
に、前記テープ心線の撚り返しなしで前記スロット溝内
に収容されていることが好ましい。また、スロット溝内
に収容されている光ファイバテープ心線は、複数の光フ
ァイバテープ心線が積層された積層体とすると好まし
い。
明のSZスロット型光ファイバケーブルにおける光ファ
イバテープ心線が収容されている状態を示したモデル図
の一例を示すものである。すなわち、SZスロットの1
本のスロット溝において、x軸上の反転部(T1)から
回転部(R1)をとおり他の反転部(T2)に至るまで
の間(反転ピッチ(p1))と、また反転部(T2)か
ら回転部(R2)をとおり次の反転部(T3)に至るま
での間(反転ピッチ(p2))を示し、このケーブル長
さ方向(z軸)において変化する光ファイバテープ心線
の状態を、その断面で示したものである。SZスロット
の形状は図4に示したものと同様である。このとき、出
発点とした1つの反転部(T)の位置を(T1)とし、
それ以後1/2反転ピッチごとに、それぞれの位置を回
転部(R1)、反転部(T2)、回転部(R2)、反転
部(T3)した。また、図1(e)は、スロット溝に収
められた光ファイバテープ心線20の収容状態の一例を
示す拡大図である。1反転ピッチ(p)は250mm、
反転角(γ)は275度である。
り、符号21はこの光ファイバテープ心線20を複数積
層した積層体、直線cはスロット溝の中心軸を示してい
る。また、符号22はスロット溝を、符号23は前記積
層体21の外接円を示している。
スロット溝22に多心の光ファイバテープ心線20を収
容する形態としては、光ファイバテープ心線20の幅方
向がスロット溝に自然に沿った状態となるように、前記
テープ心線の撚り返しなしで収容されるもの(A収容)
と、スロット溝の回転部における光ファイバテープ心線
の幅方向を基準としたときに、テープ心線の幅方向が前
記回転部における光ファイバテープ心線の幅方向に対し
て常に略平行となるように、前記光ファイバテープ心線
が撚り返しありで収容するもの(B収容)とが考えられ
る。本発明のSZスロット型ケーブルは、上記A収容
と、B収容とを、1/2反転ピッチごとに、交互に用い
て光ファイバ心線20をスロット溝22へ収容したもの
である。
溝16Cの軌跡が、反転部(T1)から反転部(T2)
までを反時計回りだとすると、反転部(T2)から反転
部(T3)までは時計回りとなっている。よって、A収
容における光ファイバテープ心線の軌跡は、図に示すよ
うに、反転部(T1)から反転部(T2)までは、マイ
ナス方向に回転し、反転部(T2)から反転部(T3)
までは、プラス方向に回転するようになる。
ルのスロット溝22における曲率半径の変化を長手方向
にそって示したものである。曲率半径が1/2反転ピッ
チごとに、複雑に変化していることがわかる。この図か
ら、反転部(T1)から回転部(R1)にかけて曲率半
径が減少し、回転部(R1)において最低となり、回転
部(R1)から反転部(T2)にかけて曲率半径が増加
し、反転部(T2)において最大となり、また回転部
(R2)にかけて減少するといったように曲率半径が変
化していることがわかる。このような曲率半径の変化を
考慮にいれて、ケーブルを曲げた際の光ファイバの曲げ
歪を考慮してスロット溝へ光ファイバ心線20の撚り形
状を設計しなくてはならない。
れているので、ケーブルを曲げた場合、光ファイバテー
プ心線20は、常に上下方向に曲げられるため、幅方向
の曲げが生じない。しかし、光ファイバテープ心線20
は、1反転ピッチにおいて、極端に捻回される。この捻
回は、反転部(T)に極端にみられる。
収容されているので、A収容とは逆に、光ファイバテー
プ心線20の捻回することはないが、回転部(R)と反
転部(T)の間で必ず光ファイバテープ心線20の幅方
向の曲げが生じてしまう。この曲げは、回転部(R)と
反転部(T)の間で必ずおこる。そして光ファイバテー
プ心線の心数(光ファイバ素線の数)、さらにその積層
数が多くなる場合において伝送特性の低下が起こる場合
がある。
せることで、ケーブルの曲げによって生じる光ファイバ
テープ心線の曲げ歪みを最小限にできることを見出し
た。すなわち、本発明においては、光ファイバテープ心
線20のスロット溝22への収容方法を、反転部(T
1)から回転部(R1)にかけてはB収容で、回転部
(R1)から反転部(T2)にかけてはA収容で、反転
部(T2)から回転部(R2)にかけてはB収容で、回
転部(R2)から反転部(T3)にかけてはA収容でと
いうように、1/2反転ピッチごとに、収容方法をA収
容とB収容とを交互に用いる。また、各回転部(R)に
おいては、その積層方向がスロット溝22の中心軸方向
cと一致するように収容され、各反転部(T)において
は、その積層方向がスロット溝22の中心軸方向cに対
して直交するように収容されている。
変化に応じて、その収容方法を変化させているので、光
ファイバテープ心線の曲げ歪みが最小限に抑えられる。
すなわち、B収容において曲率半径が大きくなり、その
ために曲げ歪みが大きくなる(図7参照)回転部から反
転部にかけての間をA収容とし、曲げ歪みを最小限のも
のとする。A収容において回転部から反転部への1/2
反転ピッチ間においては、光ファイバテープ心線の捻回
は最小限のものとされる。特に、光ファイバ心線20の
光ファイバ素線の心数または/および積層数が増加すれ
ばするほどこの効果は発揮される。
ると、スロット溝22の中心軸cと積層体21(光ファ
イバテープ心線20)の位置関係は様々に変化する。こ
のため、図1(e)に示したように、この中心軸cと直
交する積層体21の外接円の直径Dに対応している、前
記スロット溝22の幅寸法Lを、前記直径Dよりも大き
くする必要がある。実質的には前記直径Dよりも0.2
〜1.0mm程度大きく設計する。また、このスロット
溝22の深さは前記直径D以上とする。このスロット溝
22の断面形状は略U字状であってもよいし、凹字状な
どであってもよい。
Zスロットを固定し、スロット溝22にそってこのスロ
ット溝22内に光ファイバテープ心線20からなる積層
体21を収容していく際に、1/2反転ピッチごとに、
A収容とB収容とが交互となるように、光ファイバ心線
20の積層状態を保ちつつ、前記スロット溝22にそっ
て収容していけばよい。
ルの構造の一例としては、光ファイバテープ心線の収容
状態以外は、図2〜図3に示した従来のSZスロット型
ケーブル13の構造と同様とすることができる。すなわ
ち、このSZスロット型光ファイバケーブルを用いたも
のとして、例えば図2〜3に示したものと同様の構造の
光ファイバケーブルとすることができる。なお、光ファ
イバテープ心線16d(20)としては4〜16心のも
のが用いられ、これを1〜10本積層して積層体が形成
される。本発明においては、特に、8心〜16心のもの
を5〜10本積層したものが好適に用いられる。この自
己支持型光ファイバケーブルは架空に布設されるもので
あるが、これに限らず、地下やダクトなどに布設される
様々な構造のものに本発明のSZスロット型光ファイバ
ケーブルを用いることができる。
反転ピッチ(P)、光ファイバテープ心線の幅、光ファ
イバテープ心線の積層数を設定し、光ファイバテープ心
線をSZスロット型ケーブルのスロット溝中に極力応力
を与えないように収容して試験番号1〜5のSZスロッ
ト型ケーブルを実際に作製した場合に、光ファイバテー
プ心線がどのような状態で収容されているかを調べた。
また、このとき、ケーブルコア16の外径は20mmと
し、ケーブルシース17はポリエチレンから形成し、S
Zスロット型ケーブル13の外径は23mmとした。ま
た、ケーブルシース厚さcは1.5mmとした。結果を
表1に示す。このとき、本発明のSZスロット型ケーブ
ルの光ファイバテープ心線の収容方法をC収容とした。
収容がSZスロット型ケーブルにおける光ファイバテー
プ心線が受ける応力を最小限にすることができる場合が
あることがわかるが、光ファイバテープ心線の心数およ
び積層数が増加した場合にはC収容が重要となってくる
ことがわかる。
型ケーブルの条件において、光ファイバテープ心線の収
容方法として、収容方法をA収容とB収容とを1/2反
転ピッチごとに交互に用いた実施例1のSZスロット型
ケーブルを作製した。また、同様に試験番号4のSZス
ロット型ケーブルの条件において、収容方法をB収容と
した比較例1のSZスロット型ケーブルを作製した。そ
して、上記実施例1および比較例1を用いて伝送損失の
変化を測定した。
ファイバケーブルおいて、−30〜70℃のヒートサイ
クルにおける伝送特性の変化を測定した。結果を表2に
示す。
ケーブルにおいては、比較例に比べて伝送特性が低下せ
ず、良好な伝送特性が保持されることがわかる。
Zスロット型光ファイバケーブルに光ファイバテープ心
線を収容しても伝送特性の劣化がおこらず、特に、光フ
ァイバテープ心線が多心で積層数が多い場合に、SZス
ロット型光ファイバケーブルを用途によって自由に設計
することが可能となる。また、光ファイバテープ心線を
積層して収容することができるので、スペース効率がよ
く、コンパクトに光ファイバを収容することができ、心
線交差などがおこらず、製造時の取扱いが容易である。
ケーブルにおける光ファイバテープ心線の収容状態を示
したモデル図である。 (p2)本発明のSZスロット型光ファイバケーブルに
おける光ファイバテープ心線の収容状態を示したモデル
図である。 (e)スロット溝と光ファイバテープ心線の積層体を拡
大したものである。
示した断面図である。
の操作を示した模式図(斜視図)である。
SZ撚りの奇跡を求撚り構造パラメータを示した説明図
である。
光ファイバテープ心線の収容状態の一例を示したモデル
図である。 (b)スロット溝と光ファイバテープ心線の積層体を拡
大したものである。
光ファイバテープ心線の収容状態の一例を示したモデル
図である。 (d)スロット溝と光ファイバテープ心線の積層体を拡
大したものである。
向での曲率半径の変化を示したグラフである。
光ファイバテープ心線、20…光ファイバテープ心線、
21…積層体、22…スロット溝、23…外接円、L…
スロット溝の幅寸法、D…外接円の直径
Claims (3)
- 【請求項1】 SZスロットのスロット溝内に光ファイ
バテープ心線が収容されてなるSZスロット型光ファイ
バケーブルであって、 このスロット溝の反転部から他の反転部に至るまでを1
反転ピッチとしたときに、1/2反転ピッチごとに、前
記スロット溝の回転部における光ファイバテープ心線の
幅方向を基準とし、テープ心線の幅方向が、前記回転部
における光ファイバテープ心線の幅方向に対して常に略
平行となるように、前記光ファイバテープ心線が撚り返
されつつ前記スロット溝内に収容されている部分と、 テープ心線の幅方向がスロット溝に自然に沿った状態と
なるように、前記テープ心線の撚り返しなしで、前記ス
ロット溝内に収容されている部分とが交互に設けられて
いることを特徴とするSZスロット型光ファイバケーブ
ル。 - 【請求項2】 SZスロットのスロット溝内に光ファイ
バテープ心線が収容されてなるSZスロット型光ファイ
バケーブルであって、 このスロット溝の反転部および回転部においては、光フ
ァイバテープ心線が、その積層方向がスロット溝の中心
軸方向に一致するように収容され、 反転部から他の反転部に至るまでを1反転ピッチとした
ときに、反転部から回転部までの1/2反転ピッチにお
いては、前記スロット溝の回転部における光ファイバテ
ープ心線の幅方向を基準とし、テープ心線の幅方向が、
前記回転部における光ファイバテープ心線の幅方向に対
して常に略平行となるように、前記光ファイバテープ心
線が撚り返されつつ前記スロット溝内に収容され、 回転部から反転部に至るまでの1/2反転ピッチにおい
ては、テープ心線の幅方向がスロット溝に自然に沿った
状態となるように、前記テープ心線の撚り返しなしで、
前記スロット溝内に収容されていることを特徴とする請
求項1記載のSZスロット型光ファイバケーブル。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のSZスロット型
光ファイバケーブルにおいて、 スロット溝内に収容されている光ファイバテープ心線
は、複数の光ファイバテープ心線が積層された積層体で
あることを特徴とするSZスロット型光ファイバケーブ
ル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15504898A JP3468694B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | Szスロット型光ファイバケーブル |
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JPH11344653A JPH11344653A (ja) | 1999-12-14 |
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JP15504898A Expired - Lifetime JP3468694B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | Szスロット型光ファイバケーブル |
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JP2014211511A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 住友電気工業株式会社 | 光ケーブル |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP15504898A patent/JP3468694B2/ja not_active Expired - Lifetime
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