JPH06264914A - 部品取付装置 - Google Patents

部品取付装置

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Publication number
JPH06264914A
JPH06264914A JP4678393A JP4678393A JPH06264914A JP H06264914 A JPH06264914 A JP H06264914A JP 4678393 A JP4678393 A JP 4678393A JP 4678393 A JP4678393 A JP 4678393A JP H06264914 A JPH06264914 A JP H06264914A
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JP
Japan
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screw
mounting member
mounting
hole
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP4678393A
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English (en)
Inventor
Kinmei You
錦明 楊
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06264914A publication Critical patent/JPH06264914A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ14を取付部材13に保持し、ねじ14の落下
を防止する。ねじ14の先端部は取付部材13から突出させ
ず、ねじ取付前に取付部材13と被取付部12とを接合状態
に組み合わせる取付構造にも適用可能とする。ねじ14の
取外し時に、ねじ落下防止具41に無理な力を加えず、ね
じ落下防止具41の落下を防止する。 【構成】 ねじ14の先端部側を取付部材13の挿入孔28で
保持する。ねじ14の頭部側をねじ落下防止具41で保持す
る。挿入孔28とねじ落下防止具41とにより、ねじ14を軸
方向に移動可能および回動可能な状態で取付部材13に保
持する。取付時、ねじ14の被取付部12への螺合により、
ねじ14が取付部材13に向けて移動し、取付部材13を被取
付部12に取り付ける。取外し時、ねじ14の被取付部12か
らの螺合解除により、ねじ14が取付部材13から離反する
方向へ移動し、ねじ14の頭部側がねじ落下防止具41に保
持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取付部材を被取付部に
ねじで取り付ける部品取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電気機器においては、図
12に示すように、機器の外側をケース1で覆った状態
で、ケース1内のフレーム2などに対して取付部材3を
ねじ4で最終的に取り付けるようにした部品取付構造が
用いられることがある。
【0003】この部品取付構造における取付作業は、例
えば磁気結合性を有するドライバ5の先端部にねじ4の
頭部4aを嵌合して磁気結合させ、ねじ4の先端をケース
1の窓孔1aおよび取付部材3の挿入孔3aに挿入してフレ
ーム2のねじ孔2aに押し当て、ねじ4を螺合方向に回動
させてねじ孔2aに螺合し、ねじ4で取付部材3をフレー
ム2に締付固定する。また、取外し作業時には、取付時
とは逆に、ドライバ5でねじ4を螺合解除方向に回動さ
せてねじ孔2aから螺合を外し、ねじ4を窓孔1aを通じて
ケース1の外側に取り出す。
【0004】このような部品取付構造の場合、ねじ4の
着脱時に、磁気結合性を有するドライバ5を用いても、
ドライバ5からねじ4が外れて落とすことがあり、特に
ねじ4をケース1と取付部材3との間に落としてしまう
と拾い出すことが困難になり、落下したねじが機器の回
路基板などの導電部分に接触すれば短絡事故などが発生
する問題を有している。
【0005】また、例えば実開平2−38514号公報
に記載されているように、ねじの頭部を覆うねじ落下防
止具を両面接着テープによって取付部材に取り付け、こ
のねじ落下防止具でねじの頭部を取付部材に押し当てた
状態で回動可能に予め保持し、ねじの落下を防止するよ
うにした取付構造がある。
【0006】しかし、このねじ落下防止具では、単にね
じの頭部を取付部材に押し当てた状態で回動自在に保持
するだけであるので、ねじの先端が取付部材からフレー
ム方向に突出し、ねじ取付前にフレームと取付部材とを
接合状態に組み合わせておくことはできず、すなわち図
12の取付構造には適用できず、しかも、ねじの螺合解
除時に、ねじの頭部が取付部材から離反する方向に移動
してねじ落下防止具を押圧し、両面接着テープが剥がれ
てねじ落下防止具自体も落下する問題を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来
は、ねじ落下防止具を用いても、図12のようにねじ取
付前に取付部材と被取付部とを接合状態に組み合わせる
ような取付構造への適用が不可であったり、ねじの取外
し時にねじ落下防止具に無理な力が加わってねじ落下防
止具自体も落下するような問題を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、ねじを軸方向に移動可能および回動可能な状態
で取付部材に保持し、ねじやねじ落下防止具の落下を確
実に防止できる部品取付装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、取付部材に設
けた挿入孔にねじを挿入し、このねじで取付部材を被取
付部に取り付ける部品取付装置において、前記取付部材
に固定され、前記ねじの頭部側を軸方向に移動可能およ
び回動可能に保持するとともに、ねじの頭部の端面に臨
み頭部側の挿通が不可でかつねじの取付用工具が挿通可
能とする開口部を設けたねじ落下防止具を備え、前記取
付部材に、前記ねじの先端部側を挿入する前記挿入孔と
ねじの頭部側を保持する前記ねじ落下防止具とによって
ねじを保持するものである。
【0010】
【作用】本発明では、取付部材の挿入孔とねじ落下防止
具とによって、ねじを軸方向に移動可能および回動可能
な状態で取付部材に保持する。そのため、ねじの先端部
が取付部材から突出しない状態での保持が可能で、ねじ
取付前に取付部材と被取付部とを接合状態に組み合わせ
るような取付構造にも適用可能となる。
【0011】そして、取付時には、取付用工具をねじ落
下防止具の開口部を通じてねじの頭部に係合し、ねじを
螺合方向に回動操作して被取付部に螺合することによ
り、ねじが取付部材の方向に移動して取付部材を被取付
部に取り付ける。また、取外し時には、取付用工具でね
じを螺合解除方向に回動操作して被取付部から外すこと
により、ねじが取付部材から離反する方向へ移動してね
じの頭部側がねじ落下防止具に保持され、挿入孔とねじ
落下防止具とによってねじが取付部材に保持される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の部品取付装置の第1実施例の
構成を図1ないし図3を参照して説明する。
【0013】部品取付装置は、電気機器の外側をケース
11で覆った状態で、ケース11内のフレームなどの被取付
部12に対して取付部材13をねじ14で最終的に取り付ける
構造となっている。
【0014】前記ケース11は、上面部21および側面部22
が形成され、側面部22には少なくともねじ14を回動操作
する取付用工具としてのドライバ23の先端部が挿通可能
とする窓孔24が形成されている。
【0015】前記被取付部12は、取付部材13を取り付け
る取付部分25にねじ14が螺合するねじ孔26が形成され、
このねじ孔26の開口端に外方へ向けてテーパ状に拡開す
る導入部27が形成されている。
【0016】前記取付部材13は、板状に形成され、取付
部分25のねじ孔26に略同軸に臨んでねじ14の後述するね
じ軸部31より大径の挿入孔28が形成され、この挿入孔28
の下方位置にねじ孔29が形成され、このねじ孔29の下方
両側位置に一対の保持孔30が形成されている。
【0017】前記ねじ14は、周囲に螺旋状ねじが形成さ
れたねじ軸部31と、このねじ軸部31の一端に設けた頭部
32とからなり、頭部32にはドライバ23の先端部が係合す
る係合凹部33が形成されている。ねじ軸部31には、頭部
32と略同径のスプリングワッシャ34および頭部32より大
径のリング状のワッシャ35が嵌合されており、ワッシャ
35はねじ軸部31の頭部32側に寄った図1に示す位置より
ねじ軸部31の先端方向への移動が規制された状態に嵌合
されている。
【0018】また、ねじ落下防止具41によって、ねじ14
が取付部材13に保持される。このねじ落下防止具41は、
ピアノ線などの鋼製線材からなり、両端部に取付部材13
の各保持孔30に挿入される一対の挿入線部42が形成さ
れ、この各挿入線部42から取付部材13の外面に接合取付
される一対の取付線部43が折曲形成され、この各取付線
部43からねじ14の頭部側(頭部32、スプリングワッシャ
34およびワッシャ35を含む)を嵌合保持する一対の略コ
字状の保持部44が折曲形成され、この両保持部44を連結
して取付部材13の外面に接合される連結線部45が折曲形
成されている。
【0019】各保持部44は、取付線部43および連結線部
45から上下一対の案内線部46が平行に折曲形成されてい
るとともに、この一対の案内線部46の先端間を連結して
規制線部47が形成され、両側の規制線部47間に開口部48
が形成されている。そして、両保持部44間に頭部側が嵌
合されたねじ14は、ワッシャ35が四方の案内線部46に案
内されて軸方向に移動可能に保持されるとともに、ワッ
シャ35が規制線部47の取付部材13と対向する当接部49に
当接して取付部材13から離反する外方への移動が規制さ
れる。
【0020】また、ねじ落下防止具41は、各取付線部43
の外面側に取付板50の両端部が当てがわれ、取付板50の
中央の通孔51を通じて固定用ねじ52が取付部材13のねじ
孔29に螺合されて、取付部材13に固定されている。
【0021】そして、ねじ落下防止具41の開口部48の間
隔をA、ねじ14の頭部32の直径をB、ワッシャ35の直径
をC、ドライバ23の先端部の直径をD、ねじ14の中心位
置から案内線部46までの最小距離をEとすると、E≧C
/2、D<B<A<Cの寸法関係にある。この寸法関係
から、ねじ14の頭部側は、ワッシャ35が四方の案内線部
46に案内されて軸方向に移動可能とするとともに、ねじ
14の頭部32は開口部48を挿通するがワッシャ35は規制線
部47の当接部49に当接して取付部材13から離反する外方
への移動が規制され、また、ねじ14を螺合操作するドラ
イバ23が開口部48を挿通可能になっている。
【0022】また、ねじ落下防止具41の当接部49から取
付部材13の外面までの距離をL1 、ワッシャ35の外面か
らねじ軸部31の先端までの距離をL2 、ねじ落下防止具
41の当接部49からねじ孔26の開口端までの距離をL3 と
すると、L1 <L2 <L3 の関係にある。この寸法関係
から、ねじ14は、ワッシャ35がねじ落下防止具41の当接
部49に当接した状態で、ねじ軸部31の先端部がねじ孔26
から離反した取付部材13の挿入孔28内に位置しており、
ねじ軸部31の先端部を保持する挿入孔28とねじ14の頭部
側を保持するねじ落下防止具41とによって保持される。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。
【0024】まず、ねじ14を取付部材13に保持するに
は、ねじ14のねじ軸部31の先端部を取付部材13の挿入孔
28に挿入するとともにねじ14の頭部側をねじ落下防止具
41の保持部44内に嵌合し、ねじ落下防止具41の各挿入線
部42を取付部材13の各保持孔30に挿入し、一対の取付線
部43に取付板50を押し当て、固定用ねじ52を取付板50を
通じて取付部材13のねじ孔30に螺合して締め付け固定す
る。
【0025】そして、被取付部12の取付部分25の端面に
ねじ14が保持された取付部材13を接合状態に組み立てる
とともに、それら被取付部12や取付部材13などの機器を
覆ってケース11を組み立てる。
【0026】そして、ケース11で覆った状態で、取付部
材13を被取付部12に取り付けるには、ドライバ23の先端
部をケース11の窓孔24を通じてねじ14の頭部32に係合
し、そのままねじ14を押動させてねじ軸部31の先端部を
被取付部12のねじ孔26に押し当てる。このとき、ねじ14
のねじ軸部31の先端部側が取付部材13の挿入孔28で案内
されるとともに頭部側がねじ落下防止具41の四方の案内
線部46で案内されるため、ねじ14は軸方向に平行移動
し、ねじ軸部31の先端部がねじ孔26に確実に押し当てら
れる。さらに、ねじ14を螺合方向に回動させてねじ軸部
31をねじ孔26に螺合させることにより、ねじ14が取付部
材13に向けて移動し、図3に示すように、ねじ14で取付
部材13を被取付部12に締付固定する。
【0027】また、取付部材13を被取付部12から取り外
すには、ドライバ23をケース11の窓孔24およびねじ落下
防止具41の開口部48を通じてねじ14の頭部32に係合し、
ねじ14を螺合解除方向に回動させてねじ軸部31を被取付
部12のねじ孔26から螺合解除して外す。ねじ軸部31がね
じ孔26から螺合解除されるのに伴って、ねじ14は取付部
材13から離反する外方へ移動し、ねじ14が挿入孔28とね
じ落下防止具41との間に保持される。
【0028】このように、取付部材13の挿入孔28とねじ
落下防止具41とによって、ねじ14を軸方向に移動可能な
状態で取付部材13に保持するため、ねじ軸部31の先端部
が取付部材13から突出しない状態での保持が可能で、ね
じ取付前に被取付部12と取付部材13とを接合状態に組み
合わせるような取付構造にも適用でき、また、ねじ14の
取外し時にねじ落下防止具41に無理な力が加わらず、ね
じ14やねじ落下防止具41の落下を防止することができ
る。
【0029】なお、ねじ落下防止具41は線材から形成さ
れているため、ねじ落下防止具31を取付部材13に取り付
けた後でも、保持部44間にねじ14のねじ軸部31を挿入す
るとともに保持部44間の間隔を弾性的に広げてねじ14の
頭部側を嵌合させることができる。
【0030】次に、本発明の部品取付装置の第2実施例
の構成を図4ないし図7を参照して説明する。
【0031】取付部材13には、挿入孔28の下方位置に、
ねじ孔61が形成されているとともに、取付部材13の外面
側に突出する突部62が形成されている。
【0032】ねじ落下防止具41は、金属製板材からな
り、取付部材13に接合取付される取付板部71が形成さ
れ、この取付板部71から外方へ略直角に折曲されて水平
板部72が形成され、この水平板部72から上方へ略直角に
折曲されて垂直板部73が形成されている。取付板部71に
は、取付部材13のねじ孔61に螺合される固定用ねじ74が
挿通する取付孔75が形成されているとともに、取付部材
13の突部62に嵌合する嵌合孔76が形成されている。垂直
板部73には挿入孔28と略同軸の円形の開口部48が形成さ
れている。
【0033】そして、ねじ落下防止具41の開口部48の内
径をA、ねじ14の頭部32の直径をB、ワッシャ35の直径
をC、ドライバ23の先端部の直径をD、ねじ14の中心位
置から水平板部72までの最小距離をEとすると、E≧C
/2、D<B<A<Cの寸法関係にある。この寸法関係
から、ねじ14の頭部側は、ねじ14の頭部32が開口部48を
挿通して軸方向に移動可能とするとともに、ワッシャ35
が垂直板部73に当接して取付部材13から離反する外方へ
の移動が規制され、また、ねじ14を螺合操作するドライ
バ23が開口部48を挿通可能になっている。
【0034】また、ねじ落下防止具41の垂直板部73の内
面から取付部材13の外面までの距離をL1 、ワッシャ35
の外面からねじ軸部31の先端までの距離をL2 、垂直板
部73の内面からねじ孔26の開口端までの距離をL3 とす
ると、L1 <L2 <L3 の関係にある。この寸法関係か
ら、ねじ14は、ワッシャ35がねじ落下防止具41の当接部
49に当接した状態で、ねじ軸部31の先端部が被取付部12
のねじ孔26から離反した取付部材13の挿入孔28内に位置
しており、ねじ軸部31の先端部を保持する挿入孔28とね
じ14の頭部側を保持するねじ落下防止具41とによって保
持される。
【0035】次に、第2実施例の作用を説明する。
【0036】ねじ14を取付部材13に保持するには、ねじ
14の先端部を取付部材13の挿入孔28に挿入するとともに
ねじ14の頭部32をねじ落下防止具41の開口部48内に嵌合
し、ねじ落下防止具41の取付板部71の嵌合孔76を取付板
部13の突部62に嵌合し、固定用ねじ74を取付板部71の取
付孔75を通じて取付部材13のねじ孔61に螺合して締付け
固定する。
【0037】そして、ケース11で覆った状態で、取付部
材13を被取付部12に取り付けるには、ドライバ23の先端
部をケース11の窓孔24を通じてねじ14の頭部32に係合
し、そのままねじ14を押動させてねじ軸部31の先端部を
被取付部12のねじ孔26に押し当てる。このねじ軸部31の
先端部をねじ孔26に押し当てた状態では、ねじ14の頭部
32はねじ落下防止具41の開口部48内に嵌合している。さ
らに、ねじ14を螺合方向に回動させてねじ軸部31をねじ
孔26に螺合させることにより、ねじ14が取付部材13に向
けて移動し、図7に示すように、ねじ14で取付部材13を
被取付部12に締付固定する。
【0038】また、取付部材13を被取付部12から取り外
すには、ドライバ23をケース11の窓孔24およびねじ落下
防止具41の開口部48を通じてねじ14の頭部32に係合し、
ねじ14を螺合解除方向に回動させてねじ軸部31を被取付
部12のねじ孔26から螺合解除して外す。ねじ軸部31がね
じ孔26から螺合解除されるのに伴って、ねじ14は取付部
材13から離反する外方へ移動し、ねじ軸部31がねじ孔26
から外れる前に頭部32がねじ落下防止具41の開口部48内
に嵌合し、ねじ14が挿入孔28とねじ落下防止具41との間
に保持される。
【0039】次に、本発明の部品取付装置の第3実施例
の構成を図8および図9を参照して説明する。
【0040】被取付部12の取付部分25は、ねじ14のワッ
シャ35よりやや大径の円筒状に形成されている。また、
取付部材13には、挿入孔28の周囲で取付部分25より外側
位置に3つの固定孔81が同心円上に等角度ごとに形成さ
れている。
【0041】ねじ落下防止具41は、プラスチック製で、
リング部材91と、3つの脚部材92とから構成される。リ
ング部材91は、中央に開口部48が形成され、周囲に3つ
の突部93が等角度ごとに突出形成され、各突部93の先端
部に球状の膨出部94が形成されている。脚部材92は、一
端に突部93に係合される略C字状の係合部95が形成さ
れ、他端に取付部材13の固定孔81に挿入される小径部96
が形成され、小径部96の先端に固定孔81を通過して取付
部材13の内面側に係止するやじり状のアンカ部97が形成
されている。
【0042】そして、ねじ落下防止具41の開口部48の内
径をA、ねじ14の頭部32の直径をB、ワッシャ35の直径
をC、ドライバ23の先端部の直径をD、ねじ14の中心位
置から脚部材92までの最小距離をEとすると、E≧C/
2、D<B<A<Cの寸法関係にある。この寸法関係か
ら、ねじ14の頭部側は、ワッシャ35が三方の脚部材92に
案内されて軸方向に移動可能とするとともに、ねじ14の
頭部32は開口部48を挿通するがワッシャ35はリング部材
91に当接して取付部材13から離反する外方への移動が規
制され、また、ねじ14を螺合操作するドライバ23が開口
部48を挿通可能になっている。
【0043】また、ねじ落下防止具41のリング部材91の
内面側から取付部材13の外面までの距離をL1 、ワッシ
ャ35の外面からねじ軸部31の先端までの距離をL2 、リ
ング部材91の内面側からねじ孔26の開口端までの距離を
L3 とすると、L1 <L2 <L3 の関係にある。この寸
法関係から、ねじ14は、ワッシャ35がねじ落下防止具41
のリング部材91に当接した状態で、ねじ軸部31の先端部
が被取付部12のねじ孔26から離反した取付部材13の挿入
孔28内に位置するようになっており、ねじ軸部31の先端
部を保持する挿入孔28とねじ14の頭部側を保持するねじ
落下防止具41とによって保持されるようになっている。
【0044】次に、第3実施例の作用を説明する。
【0045】ねじ14を取付部材13に保持するには、各脚
部材92のアンカ部97を取付部材13の各固定孔81に圧入し
て、アンカ部97を取付部材13の内面側に突出係止させ、
ねじ14のねじ軸部31の先端部を取付部材13の挿入孔28に
挿入し、各脚部材92の先端間にリング部材91を嵌合し
て、リング部材91の各突部93に各脚部材92の係合部95を
係合する。あるいは、リング部材91の各突部93に各脚部
材92を取り付けた状態で、ねじ14の頭部側を脚部材92間
に嵌合して、各脚部材92のアンカ部97を取付部材13の固
定孔81に圧入係止させる。
【0046】そして、ケース11で覆った状態で、取付部
材13を被取付部12に取り付けるには、ドライバ23の先端
部をケース11の窓孔24を通じてねじ14の頭部32に係合
し、そのままねじ14を押動させてねじ軸部31の先端部を
被取付部12のねじ孔26に押し当てる。このとき、ねじ14
のねじ軸部31の先端部側が取付部材13の挿入孔28で案内
されるとともに頭部側がねじ落下防止具41の三方の脚部
材92で案内されるため、ねじ14は軸方向に平行移動し、
ねじ軸部31の先端部がねじ孔26に確実に押し当てられ
る。さらに、ねじ14を螺合方向に回動させてねじ軸部31
をねじ孔26に螺合させることにより、ねじ14が取付部材
13に向けて移動し、図8に示すように、ねじ14で取付部
材13を被取付部12に締付固定する。
【0047】また、取付部材13を被取付部12から取り外
すには、ドライバ23をケース11の窓孔24およびリング部
材91の開口部48を通じてねじ14の頭部32に係合し、ねじ
14を螺合解除方向に回動させてねじ軸部31を被取付部12
のねじ孔26から螺合解除して外す。ねじ軸部31がねじ孔
26から螺合解除されるのに伴って、ねじ14は取付部材13
から離反する外方へ移動し、ねじ14が挿入孔28とねじ落
下防止具41との間に保持される。
【0048】次に、本発明の部品取付装置の第4実施例
の構成を図10および図11を参照して説明する。
【0049】取付部材13には、挿入孔28の周囲に3つの
ねじ孔101 を同心円上に等角度ごとに形成されている。
また、ねじ14は、皿状の頭部32を有する皿ねじからな
る。
【0050】ねじ落下防止具41は、取付部材13の各ねじ
孔101 に先端部が螺合された3本の保持用ねじ111 から
なる。この各保持用ねじ111 は、ねじ軸部112 と、この
ねじ軸部112 の一端に形成された頭部113 とからなり、
頭部113 の周囲にはフランジ部114 が形成され、頭部11
3 の端面にはドライバ23の先端部が係合される係合凹部
115 が形成されている。また、3つの保持用ねじ111 の
フランジ部114 間に開口部48が構成される。
【0051】そして、ねじ落下防止具41の開口部48の間
隔をA、ねじ14の頭部32の直径をB、ドライバ23の先端
部の直径をD、ねじ14の中心位置から保持用ねじ111 の
ねじ軸部112 までの最小距離をEとすると、E≧B/
2、D<A<Cの寸法関係にある。この寸法関係から、
ねじ14の頭部32は、三方の保持用ねじ111 のねじ軸部11
2 に案内されて軸方向に移動可能とするとともに、ねじ
14の頭部32が保持用ねじ111 のフランジ部114 に当接し
て取付部材13から離反する外方への移動が規制され、ま
た、ねじ14を螺合操作するドライバ23が開口部48を挿通
可能になっている。
【0052】また、ねじ落下防止具41の保持用ねじ111
のフランジ部114 の内面側から取付部材13の外面までの
距離をL1 、ねじ14の頭部32のフランジ部114 に当接す
る位置からねじ軸部31の先端までの距離をL2 、フラン
ジ部114 の内面側からねじ孔26の開口端までの距離をL
3 とすると、L1 <L2 <L3 の関係にある。この寸法
関係から、ねじ14は、頭部32が保持用ねじ111 のフラン
ジ部114 に当接した状態で、ねじ軸部31の先端部が被取
付部12のねじ孔26から離反した取付部材13の挿入孔28内
に位置するようになっており、ねじ軸部31の先端部を保
持する挿入孔28とねじ14の頭部32を保持するねじ落下防
止具41とによって保持されるようになっている。
【0053】次に、第4実施例の作用を説明する。
【0054】ねじ14を取付部材13に保持するには、ねじ
14のねじ軸部31の先端部を取付部材13の挿入孔28に挿入
し、各保持用ねじ111 のねじ軸部112 の先端部を取付部
材13の各ねじ孔101 に螺合する。
【0055】そして、ケース11で覆った状態で、取付部
材13を被取付部12に取り付けるには、ドライバ23の先端
部をケース11の窓孔24および開口部48を通じてねじ14の
頭部32に係合し、そのままねじ14を押動させてねじ軸部
31の先端部を被取付部12のねじ孔26に押し当てる。この
とき、ねじ14のねじ軸部31の先端部側が取付部材13の挿
入孔28で案内されるとともに頭部32が三方の保持用ねじ
111 で案内されるため、ねじ14は軸方向に平行移動し、
ねじ軸部31の先端部がねじ孔26に確実に押し当てられ
る。さらに、ねじ14を螺合方向に回動させてねじ軸部31
をねじ孔26に螺合させることにより、ねじ14が取付部材
13に向けて移動し、ねじ14で取付部材13を被取付部12に
締付固定する。
【0056】また、取付部材13を被取付部12から取り外
すには、ドライバ23をケース11の窓孔24および開口部48
を通じてねじ14の頭部32に係合し、ねじ14を螺合解除方
向に回動させてねじ軸部31を被取付部12のねじ孔26から
螺合解除して外す。ねじ軸部31がねじ孔26から螺合解除
されるのに伴って、ねじ14は取付部材13から離反する外
方へ移動し、ねじ14が挿入孔28とねじ落下防止具41との
間に保持される。
【0057】以上のように、第2、第3および第4実施
例においても、取付部材13の挿入孔28とねじ落下防止具
41とによって、ねじ14を軸方向に移動可能な状態で取付
部材13に保持するため、ねじ軸部31の先端部が取付部材
13から突出しない状態での保持が可能で、ねじ取付前に
被取付部12と取付部材13とを接合状態に組み合わせるよ
うな取付構造にも適用でき、また、ねじ14の取外し時に
ねじ落下防止具41に無理な力が加わらず、ねじ14やねじ
落下防止具41の落下を防止することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、取付部材の挿入孔とね
じ落下防止具とによって、ねじを軸方向に移動可能およ
び回動可能な状態で取付部材に保持することができる。
そのため、ねじの先端部が取付部材から突出しない状態
での保持が可能で、ねじ取付前に取付部材と被取付部と
を接合状態に組み合わせるような取付構造にも適用で
き、また、ねじの取外し時にねじ落下防止具に無理な力
が加わらず、ねじやねじ落下防止具の落下を確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品取付装置の第1実施例を示す断面
図である。
【図2】同上実施例の正面図である。
【図3】同上実施例のねじ締付状態の断面図である。
【図4】本発明の部品取付装置の第2実施例を示す断面
図である。
【図5】同上実施例の正面図である。
【図6】同上実施例の底面方向から見た断面図である。
【図7】同上実施例のねじ締付状態の断面図である。
【図8】本発明の部品取付装置の第3実施例を示す断面
図である。
【図9】同上実施例の正面図である。
【図10】本発明の部品取付装置の第4実施例を示す断
面図である。
【図11】同上実施例の正面図である。
【図12】従来の部品取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
12 被取付部 13 取付部材 14 ねじ 28 挿入孔 32 頭部 41 ねじ落下防止具 48 開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部材に設けた挿入孔にねじを挿入
    し、このねじで取付部材を被取付部に取り付ける部品取
    付装置において、 前記取付部材に固定され、前記ねじの頭部側を軸方向に
    移動可能および回動可能に保持するとともに、ねじの頭
    部の端面に臨み頭部側の挿通が不可でかつねじの取付用
    工具が挿通可能とする開口部を設けたねじ落下防止具を
    備え、 前記取付部材に、前記ねじの先端部側を挿入する前記挿
    入孔とねじの頭部側を保持する前記ねじ落下防止具とに
    よってねじを保持することを特徴とする部品取付装置。
JP4678393A 1993-03-08 1993-03-08 部品取付装置 Pending JPH06264914A (ja)

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