JPH06262392A - 溶接用フラックス入りワイヤの接続方法 - Google Patents

溶接用フラックス入りワイヤの接続方法

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JPH06262392A
JPH06262392A JP5425093A JP5425093A JPH06262392A JP H06262392 A JPH06262392 A JP H06262392A JP 5425093 A JP5425093 A JP 5425093A JP 5425093 A JP5425093 A JP 5425093A JP H06262392 A JPH06262392 A JP H06262392A
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JP
Japan
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wire
welding
flux
cored wire
butt
Prior art date
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Pending
Application number
JP5425093A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Sedo
達也 背戸
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接用フラックス入りワイヤの接続が簡単に
行え、溶接結果が以降の工程または使用状態に好影響を
与える。 【構成】 接続すべき2本の溶接用フラックス入りワイ
ヤ端部のフラックスを除去し、該ワイヤ端部にNi粉を
充填したのち、ワイヤ端部を溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動、半自動溶接に使
用される溶接用フラックス入りワイヤの接続方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に溶接用ワイヤどうしを接続して連
続作業を行う場合、通電による抵抗発熱を利用して接触
部付近を溶接温度まで高め、加圧して圧着するバット溶
接が用いられる。溶接用ワイヤのバット溶接の手順は、 (1)被溶接材の端面を研磨し、端面をそろえ強く突合
せる。 (2)通電し、溶接部付近を抵抗発熱によって加熱す
る。 (3)スプリングなどによる、アプセット圧力をかけ
る。 (4)溶接後バリを取除き、焼鈍を行う。 であり、この手順により溶接用ソリッドワイヤは問題な
く接続される。
【0003】ところが外皮金属管例えば外皮鋼管内に溶
接作業性,溶接金属のじん性等、必要な種々の特性を与
えるフラックスを充填してなる溶接用フラックス入りワ
イヤにおいては、溶接用ソリッドワイヤと同様な手順で
バット溶接を行うと、図2に示すようにバット溶接の熱
で充填されたフラックス1が溶融してスラグ6となり、
被溶接材の境界面に残留するため融合不充分となり、バ
ット溶接以降に伸線を行う場合、断線を頻発する結果を
もたらす。また、製品径ワイヤでの接続においてはスプ
−ルへの巻取りやペイルパックへ装填する時に接続部が
折れる場合がある。
【0004】この点を解消するため、特公昭64−68
77号公報に、接続すべき2本のワイヤ端面のフラック
スを除去し、溶接代の長さを所定長以下に制限する方法
が開示されている。しかし、この溶接代の調整は手間が
かかり、かつワイヤの接続部に空隙ができるため強度が
劣る傾向にあり、ワイヤの伸線時に接続部の伸び,つぶ
れによる異径が発生し易く、断線につながる場合があ
る。また製品径での接続においては、溶接時のワイヤ送
給中、ワイヤの座屈,曲がりが発生し易く、送給不良を
もたらす場合がある。
【0005】また、特公平5−1118号公報には、接
続すべき2本のワイヤ端部のフラックスを除去し、この
空胴部を圧着したのち溶接する方法が提示されている。
この空胴を圧着する方法も手間がかかる。一方、ワイヤ
接続部はソリッドワイヤと同様になるが、この部分は焼
鈍を行っても、他のフラックスが充填されている部分に
比べ硬く、かつ脆いことから次工程の伸線時に断線しや
すくなる。さらに製品ワイヤ径での接続においても、溶
接のワイヤ送給時コンジットチュ−ブ内で接続部が硬い
ので抵抗となって、送給性が悪くなるばかりでなくコン
ジットチュ−ブが曲がっている場合接続部が脆いので折
れる場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決するものである。すなわち溶接用フラ
ックス入りワイヤの接続が簡単に行え、溶接結果が以降
の工程または使用状態に好影響を与えるバット溶接方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、外皮金属管にフラックスを充填してなる溶接用フ
ラックス入りワイヤの接続方法であって、接続すべき2
本のワイヤ端部のフラックスを除去し、該ワイヤ端部に
Ni粉末を充填したのち、ワイヤ端部を突合せ溶接する
ことにある。
【0008】
【作用】本発明では、溶接用フラックス入りワイヤの端
部のフラックスを除去しているので、溶接時の熱によっ
てフラックスが溶融してスラグ化することはなく、従っ
て溶融状態の良好な接続部が得られる。さらに、フラッ
クス除去後のワイヤ端部の空隙部にNi粉を充填してい
るので、接続部の強度は他のワイヤ部分の強度に比べ劣
ることはない。また、該接続部はNiを含んだ金属で延
性,展性のすぐれた接続部となる。従って製造時におい
ては良好な伸線状態、製品においては良好な送給状態を
もたらす。
【0009】なお、溶接用フラックス入りワイヤの端部
のフラックス除去は、端部から0.2〜2.0mm程度、
Ni粉のNi含有量は97%以上、Ni粉の粒度構成は
150μm以下であることが好ましい。該Ni粉は接続
部端部に付着したままバット溶接しても何らさしつかえ
ない。また、本発明方法では、溶接用フラックス入りワ
イヤの外皮断面形状において、各種形状の合わせ目有り
はもちろんのこと、合わせ目なしのシ−ムドワイヤ等い
ずれの場合も適用可能である。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。図1は本発明の接続方法を示す説明図である。
図1aは、バット溶接開始状態を示している。図中1は
外皮金属管3に充填したフラックス、2はフラックスを
除去した後に外皮金属管3に充填したNi粉である。こ
の状態で電極4により通電,圧接しバット溶接した。図
1bは、接続後の状態を示したもので、接続部の溶接金
属5にフラックスが溶融したスラグが残留していない。
接続部周辺のバリは、グラインダ−等で削り取られ、ワ
イヤ接続作業が完了する。この作業は、溶接用フラック
ス入りワイヤの製造途中で、また製品径において何ら支
障なく、簡易かつ迅速になし得た。
【0011】本発明による実際の接続結果を以下にのべ
る。まず、溶接用フラックス入りワイヤ製造途中である
シ−ムドワイヤの外径3.2mm、外皮肉厚平均0.82
mm、フラックス充填率約13%、JIS Z3313 YFW 24のフ
ラックス入りワイヤを10mおきに同一方法で10ヶ所
接続した。その後、製品径1.2mmまでダイス10個を
用いて伸線し、断線の有無を調べた。その接続条件およ
び接続後の伸線の結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1中、試験例1が本発明例で、3.2mm
から1.2mmまでの伸線過程で10ヶ所の接続部のいず
れも部分的な伸びやつぶれもなく断線は全く発生せず極
めて良好であった。比較例中、試験例2はワイヤ先端部
のフラックスを除去しないで接続した例、試験例3はワ
イヤ先端部のフラックスは除去してあるが、Ni粉を充
填しないで接続した例であるが、いずれも伸線過程で断
線した。
【0014】次に、製品径である1.2mm、外皮肉厚平
均0.29mm、フラックス充填率約13%、JIS Z3313
YFW 24の溶接用フラックス入りワイヤのO断面(シ−ム
ドワイヤ)およびC断面(合わせ目有り)の2種を用い
て、ワイヤ3mおきに同一方法で10ヶ所接続した。そ
の後ワイヤ巻取り用スプ−ルに巻取り、コンジットチュ
−ブ長さ3mを備えた溶接機を用い、溶接条件270
A,30V,30cm/分で炭酸ガスシ−ルドア−ク溶接
を行い、ワイヤの送給性を調べた。その接続条件および
送給性調査結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】表2中、試験例4および試験例5が本発明
例で、いずれも送給状態は極めて良好であった。比較例
中、試験例6はワイヤ端部のフラックスを除去しないで
接続した例であるが、バット溶接した後スプ−ルに巻取
る時、接続部から折れたので溶接による送給性の調査は
中止した。試験例7は、ワイヤ端部のフラックスは除去
してあるものの、Ni粉が充填されてないので、溶接中
接続部がコンジットチュ−ブ内で座屈した。
【0017】
【発明の効果】この発明の溶接用フラックス入りワイヤ
の接続方法によれば、接続が簡単に行え、次工程の伸線
状態が良好で、製品径への適用でも良好なワイヤ送給が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明におけるバット溶接開始状態を
示す図。(b)は本発明におけるバット溶接後の状態を
示す図。
【図2】従来のバット溶接後の状態を示す図。
【符号の説明】
1 充填フラックス 2 Ni粉 3 外皮金属管 4 電極 5 バット溶接部 6 スラグ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外皮金属管にフラックスを充填してなる
    溶接用フラックス入りワイヤの接続方法であって、接続
    すべき2本のワイヤ端部のフラックスを除去し、該ワイ
    ヤ端部にNi粉末を充填したのち、ワイヤ端部を突合せ
    溶接することを特徴とする溶接用フラックス入りワイヤ
    の接続方法。
JP5425093A 1993-03-15 1993-03-15 溶接用フラックス入りワイヤの接続方法 Pending JPH06262392A (ja)

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JPH06262392A true JPH06262392A (ja) 1994-09-20

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ID=12965310

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