JPH06260397A - X線露光用マスクとその製造方法 - Google Patents

X線露光用マスクとその製造方法

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JPH06260397A
JPH06260397A JP4623793A JP4623793A JPH06260397A JP H06260397 A JPH06260397 A JP H06260397A JP 4623793 A JP4623793 A JP 4623793A JP 4623793 A JP4623793 A JP 4623793A JP H06260397 A JPH06260397 A JP H06260397A
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JP
Japan
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film
ray
support film
silicon nitride
ray exposure
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JP4623793A
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Fuminobu Noguchi
文信 野口
Shoji Tanaka
正二 田中
Tadashi Matsuo
正 松尾
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Toppan Printing Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線照射耐性の向上が図れしかも製造中に透
過性支持膜の破損が起こり難いX線露光用マスクとその
製造方法を提供すること。 【構成】 このX線露光用マスクは、中央にX線透過窓
1を有するシリコン製の枠体2と、枠体2にその周縁部
が保持されかつX線を透過すると共にその内部応力が解
放されたSi34膜から成る透過性支持膜3と、透過性
支持膜3の主面上にパターン状に設けらたTaから成る
X線吸収体4と、上記枠体2の側面並びに裏面に設けら
れかつ透過性支持膜3と同一の材料で構成された保護膜
5とでその主要部が構成されている。そして、透過性支
持膜3がストイキオーメトリックなSi34膜で構成さ
れているためその化学結合状態が安定してX線照射耐性
が向上すると共に、その内部応力が解放されたSi34
膜で構成されているため製造中においてこの内部応力に
起因した透過性支持膜の破損を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線リソグラフィーに
使用されるX線露光用マスクとその製造方法に係り、特
に、X線照射耐性の向上が図れしかも製造中に透過性支
持膜の破損が起こり難いX線露光用マスクとその製造方
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のX線露光用マスクとしては、例
えば、図9に示すように中央にX線透過窓aを有する枠
体bと、この枠体bにその周縁部が保持されアライメン
ト光とX線を共に透過する透過性支持膜cと、この透過
性支持膜cの上記枠体bとは反対側の主面上にパターン
状に設けられたX線吸収体dと、上記枠体bの側面並び
に裏面に設けられかつ透過性支持膜と同一の材料で構成
される保護膜eとでその主要部が構成されるものが知ら
れている。尚、この保護膜eは、上記枠体を構成する基
材に対しバックエッチ処理してX線透過窓aを形成する
際、そのエッチングマスクとして作用するものである。
【0003】そして、このX線露光用マスクは、通常、
図10(A)〜(E)に示す工程を経て製造されてい
る。
【0004】まず、上記枠体bを構成する平坦状の基材
b’の主面に透過性支持膜cを成膜し、かつ、上記基材
b’の側面並びに裏面に保護膜eを成膜する(図10A
参照)。その際、上記透過性支持膜cと保護膜eは同一
の材料でかつ同時に成膜されるのが一般的である。次
に、図10(B)に示すように上記透過性支持膜c上に
Au、W等で構成されるX線吸収体膜d’を一様に成膜
し、かつ、このX線吸収体膜d’上にレジストパターン
を形成しこのレジストから露出するX線吸収体膜d’を
エッチングにより除去してパターニングし図10(C)
に示すようなX線吸収体dを形成する。また、上記保護
膜eについても同様なフォトリソグラフィー処理により
パターニングしてその中央部を除去し(図10D参
照)、かつパターニングされた保護膜eをマスクにして
基材b’をバックエッチ処理し、X線透過窓aを形成し
て図10(E)に示すようなX線露光用マスクが製造さ
れる。
【0005】ところで、このX線露光用マスクはX線露
光装置に装着して使用されるが、露光時に被露光体であ
る半導体基板等と位置整合(アライメント)させる必要
がある。そして、このアライメント操作は、上記X線露
光用マスクに対して400〜700nmの範囲の特定波
長の可視光(アライメント光)を照射し、このX線露光
用マスクを透過したアライメント光を被露光体側で検知
してその両者間の位置ずれを検出し、この検出信号に基
づいて上記X線露光用マスクをx方向並びにy方向へ適
量移動させて行われている。このため、X線露光用マス
クの透過性支持膜cには可視光透過率の高い膜が要求さ
れる。
【0006】また、X線露光用マスクは露光中、高い強
度のX線が照射されるため、上記透過性支持膜cにはX
線照射耐性の優れた膜が要求される。
【0007】そして、これ等の要求特性を満足させる材
料としてSiN、特に、ストイキオーメトリック(化学
量論比)なSi34が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記透過性
支持膜としてシリコンリッチのSiNを適用した場合、
このSiNは化学量論比から大きくずれてその化学結合
状態が不安定なためX線照射耐性が不十分となり、X線
の照射によって膜の変色等X線照射損傷が発生し易い問
題点を有していた。
【0009】一方、ストイキオーメトリック(化学量論
比)なSi34を適用して上記透過性支持膜を構成した
場合、このSi34は化学結合状態が安定なため優れた
X線照射耐性を有しているが、その反面、このSi34
膜は非常に大きな引っ張り応力を有しており、このSi
34膜から成る透過性支持膜に隣接して設けられた上記
基材の一部がバックエッチ処理により除去された際、こ
の透過性支持膜が有する大きな引っ張り応力に起因して
この透過性支持膜が破損され易い問題点を有していた。
【0010】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、X線照射耐性の
向上が図れしかも製造中に透過性支持膜の破損が起こり
難いX線露光用マスクとその製造方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、中央にX線透過窓を有する枠体と、この枠体
にその周縁部が保持されアライメント光とX線を共に透
過する透過性支持膜と、この透過性支持膜の上記枠体と
は反対側の主面上にパターン状に設けられたX線吸収体
と、上記枠体の側面並びに裏面に設けられかつ透過性支
持膜と同一の材料で構成される保護膜とを備えるX線露
光用マスクを前提とし、上記透過性支持膜が、SiNx
(但し、1.0 < x ≦ 1.5)で示されその内
部応力が解放された窒化シリコン膜により構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】この請求項1記載の発明に係るX線露光用
マスクによれば、SiNx(但し、1.0 < x ≦
1.5)で示された化学量論比からのずれの小さい窒
化シリコン膜により上記透過性支持膜が構成されている
ためその化学結合状態が安定してX線照射耐性が向上す
ると共に、化学量論比からのずれの小さい窒化シリコン
膜はシリコンリッチのSiNに較べてその屈折率が小さ
いため可視光(アライメント光)の透過率が向上し、か
つ、上記透過性支持膜はその内部応力が解放された窒化
シリコン膜により構成されているため製造中においてこ
の内部応力に起因した透過性支持膜の破損を回避でき
る。
【0013】特に、上記透過性支持膜がストイキオーメ
トリックなSi34膜で構成されている場合にその効果
は大きい。請求項2に係る発明はこのような技術的理由
からなされている。
【0014】すなわち、請求項2に係る発明は請求項1
記載の発明に係るX線露光用マスクを前提とし、上記窒
化シリコンがSi34であることを特徴とするものであ
る。
【0015】次に、請求項3に係る発明は、このように
X線照射耐性の向上が図れしかも製造中に上記透過性支
持膜の破損が起こり難いX線露光用マスクを製造する方
法に関するものである。
【0016】すなわち、請求項3に係る発明は、中央に
X線透過窓を有する枠体と、この枠体にその周縁部が保
持されアライメント光とX線を共に透過する透過性支持
膜と、この透過性支持膜の上記枠体とは反対側の主面上
にパターン状に設けられたX線吸収体と、上記枠体の側
面並びに裏面に設けられかつ透過性支持膜と同一の材料
で構成される保護膜とを備えるX線露光用マスクの製造
方法を前提とし、枠体を構成する平坦状の基材両面にS
iNx(1.0 < x ≦ 1.5)で示される窒化
シリコン膜を成膜し、かつ、主面側の窒化シリコン膜の
みを除去して上記基材をその主面側が凸状となる形状に
変形させる工程と、変形された上記基材の両面に再度S
iNx(1.0 < x ≦ 1.5)で示される窒化
シリコン膜を成膜し、かつ、裏面側に成膜された2番目
の窒化シリコン膜を除去して上記基材を平坦状に戻すこ
とにより基材の主面に成膜された窒化シリコン膜の内部
応力を解放させる工程、を具備することを特徴とするも
のである。
【0017】この請求項3記載の発明に係るX線露光用
マスクの製造方法によれば、枠体を構成する平坦状の基
材両面にSiNx(1.0 < x ≦ 1.5)で示
された化学量論比からのずれが小さい窒化シリコン膜を
成膜した後、主面側の窒化シリコン膜のみを除去する
と、裏面側に成膜された窒化シリコン膜の引っ張り応力
が上記基材に作用してこの基材をその主面側が凸状とな
る形状に変形させると共にこの変形による内部応力を基
材に生じさせる。
【0018】次に、変形された基材の両面に再度SiN
x(1.0 < x ≦ 1.5)で示された化学量論
比からのずれが小さい窒化シリコン膜を成膜すると、同
時に形成された表面側(すなわち主面側)と裏面側の窒
化シリコン膜の上記応力は均衡するため主面側が凸状の
基材形状はそのまま保持される。
【0019】この状態で裏面側に成膜された少なくとも
2番目の窒化シリコン膜を除去すると、その分、裏面側
における窒化シリコン膜の引っ張り応力が低減するた
め、上記基材は主面側に成膜された窒化シリコン膜の内
部応力を緩和させる方向へ変形して元の平坦形状に戻る
と共に基材に発生していた内部応力も解放される。
【0020】このため、SiNx(但し、1.0 <
x ≦ 1.5)で示されその内部応力が解放された窒
化シリコン膜により上記透過性支持膜を構成することが
可能となる。
【0021】そして、上記基材の一部をバックエッチ処
理により除去してX線透過窓を形成しても、上記透過性
支持膜はその内部応力が解放された窒化シリコン膜によ
り構成されているためその破損の恐れが解消され、従っ
て、上述したX線照射耐性とアライメント光の透過率が
向上したX線露光用マスクの製造が可能となる。
【0022】特に、上記透過性支持膜がストイキオーメ
トリックなSi34膜で構成されている場合にその効果
は大きい。請求項4に係る発明はこのような技術的理由
からなされている。
【0023】すなわち、請求項4に係る発明は請求項3
記載の発明に係るX線露光用マスクの製造方法を前提と
し、上記窒化シリコンがSi34であることを特徴とす
るものである。
【0024】このような技術的手段において、SiNx
(1.0 < x ≦ 1.5)で示され上記透過性支
持膜及び保護膜を構成する窒化シリコン膜の成膜方法と
しては、例えば、SiH2Cl2とNH3 等の材料ガスを
用いた公知の減圧化学気相蒸着法(LPCVD法)が適
用でき、また、その膜厚は0.5〜2.0μm程度に設
定される。また、この窒化シリコン膜を除去する手段と
してはC26等のエッチングガスを用いた反応性イオン
エッチング法等が適用できる。
【0025】次に、上記枠体を構成する基材としては公
知のシリコン基板等が適用でき、また、パターン状に形
成されるX線吸収体としてはAu、W、Ta等原子番号
の大きい重金属が適用でき、その膜厚は通常0.2〜
1.0μmに設定される。
【0026】
【作用】請求項1〜2に係る発明によれば、SiNx
(但し、1.0 < x ≦ 1.5)で示された化学
量論比からのずれの小さい窒化シリコン膜により透過性
支持膜が構成されているためその化学結合状態が安定し
てX線照射耐性が向上すると共に、化学量論比からのず
れの小さい窒化シリコン膜はシリコンリッチのSiNに
較べてその屈折率が小さいため可視光透過率が向上し、
かつ、上記透過性支持膜はその内部応力が解放された窒
化シリコン膜により構成されているため製造中において
この内部応力に起因した透過性支持膜の破損を回避する
ことが可能となる。
【0027】他方、請求項3〜4に係る発明によれば、
枠体を構成する平坦状の基材両面にSiNx(1.0
< x ≦ 1.5)で示された化学量論比からのずれ
が小さい窒化シリコン膜を成膜した後、主面側の窒化シ
リコン膜のみを除去すると、裏面側に成膜された窒化シ
リコン膜の引っ張り応力が上記基材に作用してこの基材
をその主面側が凸状となる形状に変形させると共にこの
変形による内部応力を基材に生じさせる。
【0028】次に、変形された基材の両面に再度SiN
x(1.0 < x ≦ 1.5)で示された化学量論
比からのずれが小さい窒化シリコン膜を成膜すると、同
時に形成された表面側(すなわち主面側)と裏面側の窒
化シリコン膜の上記応力は均衡するため主面側が凸状の
基材形状はそのままの状態で保持される。
【0029】この状態で裏面側に成膜された少なくとも
2番目の窒化シリコン膜を除去すると、その分、裏面側
における窒化シリコン膜の引っ張り応力が低減すること
から上記基材は主面側に成膜された窒化シリコン膜の内
部応力を緩和させる方向へ変形して元の平坦形状に戻る
と共に基材に発生していた内部応力も解放されるため、
SiNx(1.0 < x ≦ 1.5)で示されその
内部応力が解放された窒化シリコン膜により上記透過性
支持膜を構成することが可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0031】まず、この実施例に係るX線露光用マスク
は、図1に示すように中央にX線透過窓1を有するシリ
コン製の枠体2と、この枠体2にその周縁部が保持され
アライメント光とX線を共に透過する厚さ2μmのSi
34から成る透過性支持膜3と、この透過性支持膜3の
上記枠体2とは反対側の主面上にパターン状に設けら厚
さ1μmのTaから成るX線吸収体4と、上記枠体2の
側面並びに裏面に設けられかつ透過性支持膜3と同一の
材料で構成された厚さ2μmの保護膜5とでその主要部
が構成されている。
【0032】そして、このX線露光用マスクは以下のよ
うな工程を経て製造されているものである。
【0033】まず、直径3インチ、厚さ1mmのシリコ
ン基板20に対してSiH2Cl2とNH3 を原料ガスと
するLPCVD法によりその両面にSi34から成る厚
さ2μmの薄膜31、51を成膜した(図2参照)。
【0034】次に、上記シリコン基板20の主面(すな
わち表面)側に成膜した薄膜31に対し、C26をエッ
チングガスとした反応性イオンエッチング処理を施して
上記薄膜31を除去した。この処理により上記シリコン
基板20に対しその裏面側に成膜された薄膜51の引っ
張り応力が作用するため、図3に示すようにシリコン基
板20はその主面側が凸状となる形状に変形すると共に
この変形による内部応力がシリコン基板20内に発生す
る。
【0035】次いで、変形されたシリコン基板20の両
面に、再度、上記LPCVD法によりSi34から成る
厚さ2μmの薄膜32、52を成膜した。尚、同時に成
膜された上記薄膜32、52の引っ張り応力は均衡する
ため、シリコン基板20の主面側が凸状の形状はそのま
ま保持されている(図4参照)。
【0036】次に、この状態でシリコン基板20の裏面
側に成膜した2回目の薄膜52に対しC26をエッチン
グガスとした反応性イオンエッチング(RIE)処理を
施して除去すると、シリコン基板20の裏面側における
引っ張り応力が低減することから、上記シリコン基板2
0は主面側に成膜された薄膜32の内部応力を緩和させ
る方向へ変形して元の平坦形状に戻ると共にシリコン基
板20内に発生していた内部応力も解放される(図5参
照)。尚、この処理により上記シリコン基板20の主面
側に成膜されたSi34から成る薄膜32の内部応力は
解放された状態となる。
【0037】次に、上記シリコン基板20の裏面側に設
けられた薄膜51に対し反応性イオンエッチング処理を
施して図6に示すようにその中央部を窓状に開口した
後、上記Si34から成る薄膜32上に厚さ1μmのT
aから成るX線吸収体層40をRFスパッタリング法に
より一様に成膜した(図7参照)。そして、このX線吸
収体層40上にレジストパターン(図示せず)を形成
し、このレジストパターンをマスクとして反応性イオン
エッチングによるパターン処理を施し、図8に示すよう
なパターン状のX線吸収体4を形成した。
【0038】最後に、シリコン基板20の裏面側に残留
する薄膜51(すなわち保護膜5)をマスクにして上記
シリコン基板20を熱アルカリによるエッチング処理を
施し、X線透過窓1を有する枠体2を形成して図1に示
すようなX線露光用マスクを製造した。
【0039】尚、この処理の際、Si34から成る上記
薄膜32はその内部応力が解放されているため薄膜32
(すなわち透過性支持膜3)の破損は起こらなかった。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜2に係る発明によれば、Si
Nx(但し、1.0 < x ≦ 1.5)で示された
化学量論比からのずれの小さい窒化シリコン膜により透
過性支持膜が構成されているためその化学結合状態が安
定してX線照射耐性が向上すると共に、化学量論比から
のずれの小さい窒化シリコン膜はシリコンリッチのSi
Nに較べてその屈折率が小さいため可視光透過率が向上
し、かつ、上記透過性支持膜はその内部応力が解放され
た窒化シリコン膜により構成されているため製造中にお
いてこの内部応力に起因した透過性支持膜の破損を回避
できる効果を有している。
【0041】また、請求項3〜4に係る発明によれば、
X線照射耐性の向上が図れしかも製造中に透過性支持膜
の破損が起こり難いX線露光用マスクを確実にしかも容
易に製造できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るX線露光用マスクの断面説明図。
【図2】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図3】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図4】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図5】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図6】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図7】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図8】実施例に係るX線露光用マスクの製造工程を示
す説明図。
【図9】従来のX線露光用マスクの断面説明図。
【図10】(A)〜(E)は従来例に係るX線露光用マ
スクの製造工程を示す説明図。
【符号の説明】
1 X線透過窓 2 枠体 3 透過性支持膜 4 X線吸収体 5 保護膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央にX線透過窓を有する枠体と、この枠
    体にその周縁部が保持されアライメント光とX線を共に
    透過する透過性支持膜と、この透過性支持膜の上記枠体
    とは反対側の主面上にパターン状に設けられたX線吸収
    体と、上記枠体の側面並びに裏面に設けられかつ透過性
    支持膜と同一の材料で構成される保護膜とを備えるX線
    露光用マスクにおいて、 上記透過性支持膜が、SiNx(但し、1.0 < x
    ≦ 1.5)で示されその内部応力が解放された窒化
    シリコン膜により構成されていることを特徴とするX線
    露光用マスク。
  2. 【請求項2】上記窒化シリコンがSi34であることを
    特徴とする請求項1記載のX線露光用マスク。
  3. 【請求項3】中央にX線透過窓を有する枠体と、この枠
    体にその周縁部が保持されアライメント光とX線を共に
    透過する透過性支持膜と、この透過性支持膜の上記枠体
    とは反対側の主面上にパターン状に設けられたX線吸収
    体と、上記枠体の側面並びに裏面に設けられかつ透過性
    支持膜と同一の材料で構成される保護膜とを備えるX線
    露光用マスクの製造方法において、 枠体を構成する平坦状の基材両面にSiNx(1.0
    < x ≦ 1.5)で示される窒化シリコン膜を成膜
    し、かつ、主面側の窒化シリコン膜のみを除去して上記
    基材をその主面側が凸状となる形状に変形させる工程
    と、 変形された上記基材の両面に再度SiNx(1.0 <
    x ≦ 1.5)で示される窒化シリコン膜を成膜
    し、かつ、裏面側に成膜された2番目の窒化シリコン膜
    を除去して上記基材を平坦状に戻すことにより基材の主
    面に成膜された窒化シリコン膜の内部応力を解放させる
    工程、 を具備することを特徴とするX線露光用マスクの製造方
    法。
  4. 【請求項4】上記窒化シリコンがSi34であることを
    特徴とする請求項3記載のX線露光用マスクの製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004029736A (ja) * 2002-03-29 2004-01-29 Hoya Corp 電子デバイス用基板の平坦度決定方法および製造方法、マスクブランクおよび転写用マスクの製造方法
JP2008177468A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Tokyo Electron Ltd 基板の処理方法、塗布処理装置及び基板処理システム

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