JPH06258966A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06258966A
JPH06258966A JP5067453A JP6745393A JPH06258966A JP H06258966 A JPH06258966 A JP H06258966A JP 5067453 A JP5067453 A JP 5067453A JP 6745393 A JP6745393 A JP 6745393A JP H06258966 A JPH06258966 A JP H06258966A
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photosensitive drum
image
peripheral speed
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Application number
JP5067453A
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English (en)
Inventor
Takeo Yamamoto
武男 山本
Takeo Tsunemi
常見  健夫
Mitsutaka Abe
光香 安部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録材として厚紙を使用した場合の転写時の中
抜けを防止する。 【構成】感光ドラム1に転写ローラ6を接触させて転写
ニップ部Nを形成し、感光ドラム1上にトナー像を形成
する。転写ニップ部Nにて記録材Pを挟持搬送し、転写
ローラ6を介して記録材Pの裏面側に電荷を付与して、
感光ドラム1上のトナー像を記録材Pの表面側に転写す
る。記録材Pの厚さdが厚いと中抜けが生じがちであ
る。そこで、レジストローラ20、直流電源21、測定
器22によって厚さ検知手段を構成して記録材Pの厚さ
dを検知し、これに応じて周速度制御手段23を介し
て、感光ドラム1の搬送速度v1 と記録材Pの搬送速度
2 との速度差(周速差)Δvを変化させる。周速差Δ
vは、記録材Pが厚いほど大きく、薄いほど小さくし、
厚紙の中抜けと、薄紙の解像度の低下をともに防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、像担持体
上に形成された可視画像(トナー像)を記録材表面に転
写するための転写装置として、記録材の裏面に接触して
電荷を付与する接触帯電式の転写装置を用いた画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真方式の画像形成装
置や静電記録方式の画像形成装置においては、感光体や
誘電体等の像担持体上に形成された可視画像(トナー
像)を紙等の記録材に転写する転写手段として、コロナ
放電を利用した転写装置(コロナ帯電器)が広く使用さ
れている。
【0003】このようなコロナ転写装置は、記録材に接
触することなく非接触状態で、この記録材に対して所定
の電荷を付与し、像担持体上のトナー像を記録材に転写
する転写手段として有効である。しかしながら、コロナ
放電を生じされるためにかなりの高電圧を印加しなけれ
ばならず、このため高圧電源が必要となり、またコロナ
放電時にオゾンが発生する等の問題を有している。
【0004】このため、近年では比較的低い電圧を印加
すればよい接触帯電式の転写手段を使用した画像形成装
置が開発されている。この接触帯電式の転写手段は、一
般に、記録材の裏面に当接する導電ローラ、導電ブラシ
等の帯電部材を備え、この帯電部材に比較的低い転写用
のバイアス電圧を印加することにより、像担持体上のト
ナー像を記録材に転写するものである。このように接触
帯電式の転写手段は低電圧を印加すればよいので電源が
小型、軽量、低コスト化でき、またオゾンの発生量も少
ない等の長所があり、大いに注目されている。
【0005】図6に、像担持体を均一に帯電するための
一次帯電装置と、像担持体上の可視画像(トナー像)を
記録材に転写するための転写装置とに、それぞれ接触帯
電式の帯電装置及び転写装置を用いた電子写真方式の画
像形成装置の一例を示す。
【0006】この画像形成装置は、矢印R1方向に回転
駆動される感光ドラム(像担持体)1を備えている。感
光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感
光ドラム1表面を均一に帯電する一次帯電装置2、感光
ドラム1上に画像情報に応じた静電潜像を形成する露光
手段3、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を
形成する現像装置5、感光ドラム1上のトナー像を記録
材Pに転写するためのローラ形式の接触帯電式の転写装
置6、トナー像転写後の感光ドラム1上の残留トナーを
除去するクリーナ7、感光ドラム1表面を初期化する除
電器(ランプ)9等が配設されている。
【0007】上述の感光ドラム1は、アルミニウム、鉄
等からなる導電性基体層1bと、その外周面を被覆する
例えば有機光導電体からなる光導電層1aとを基本構成
層とするドラム型の電子写真感光体であり、その支軸1
cを中心に同図矢印R1方向に所定の周速度をもって回
転駆動される。なお、導電性基体層1bは接地されてい
る。
【0008】また、接触帯電式の一次帯電装置2は、芯
金となる金属ローラ等の導電体ローラ2cと、その外周
面に形成した導電層2bと、さらにその外周面に形成し
た抵抗層2a1 、2a2 とから構成されている。一次帯
帯電装置2は、その両端部を図示しない軸受部にて回転
自在に軸支されるとともに感光ドラム1と平行に配置さ
れ、図示しないスプリング等の押圧手段によって感光ド
ラム1方向に所定の押圧力で押圧されている。これによ
り、最外層の抵抗層2a1 が感光ドラム1に圧接され、
一次帯電装置2全体は、感光ドラム1の矢印R1方向の
回転に伴って矢印R2方向に従動回転するようになって
いる。さらに転写装置2の導電体ローラ2cには、電気
接触子10aが接触されており、この電気接触子10a
を介して電源10から所定の直流バイアス電圧が印加さ
れている。一次帯電装置2は、この電圧の印加と前述の
矢印R2方向の従動回転とによって、感光ドラム1表面
を所定の極性、所定の電位に均一に接触帯電するように
なっている。
【0009】また、転写装置6は、芯金となる金属ロー
ラ等の導電体ローラ6aと、その外周面に形成した円筒
状の導電層6bとから構成されている。転写装置6は、
導電体ローラ6aの両端部を図示しない軸受部材にて回
転自在に軸支されるとともに、感光ドラム1と平行に配
置され、不図示のスプリング等の押圧手段によって感光
ドラム1方向に所定の押圧力で押圧されている。これに
より、転写装置6は、外側の導電層6bが感光ドラム1
に圧接されて感光ドラム1との間に、記録材Pを挟持搬
送する転写ニップ部Nを形成し、記録材Pがこの転写ニ
ップ部Nに給紙された際に、導電層6bが記録材Pの裏
面に接触し、記録材Pの矢印K1方向の搬送に伴い矢印
R6方向に従動回転するようになっている。さらに転写
装置6の導電体ローラ6aには電源11が接続されてお
り、転写装置6は、この電源11によって所定のバイア
ス電圧が印加され、記録材Pの裏面にトナーと逆極性の
電荷を直接付与することによって、感光ドラム1上のト
ナー像を記録材P表面に転写するようになっている。な
お、上述の接触帯電式の帯電装置2及び転写装置6は、
導電体ローラ2c、6aにギヤを取り付け、モータ等の
駆動手段により強制駆動するようにしてもよい。
【0010】次に、上述構成の画像形成装置の画像形成
プロセスについて簡単に説明する。感光ドラム1表面
は、接触帯電式の一次帯電装置2によって均一に帯電さ
れた後、例えばレーザスキャナ、スリット露光手段等の
露光手段3からの画像情報に応じた走査光により露光を
受け、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装
置5の現像容器5b内に収納され現像スリーブ5a表面
に層状に担持された現像剤によって現像され、トナー像
となる。感光ドラム1上のトナー像は、不図示の給紙機
構によって感光ドラム1と転写装置6との間の転写ニッ
プ部Nに供給された記録材Pの表面に、転写装置6の作
用によって転写される。その後記録材Pは、感光ドラム
1から分離されて図示しない像定着手段に送られ、転写
画像が定着され、所望のプリント画像が形成されて画像
形成装置本体外部に排出される。一方、感光ドラム1
は、そのまま回転を続け、表面に付着している残留トナ
ー等の付着物がクリーナ7によって除去され、さらに除
電器9によって除電されて初期化され、次の画像形成プ
ロセスに備える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術によると、トナー像転写後の記録材P上に、
中抜けと称される、トナーがほとんど転写されない部分
が生ずることがあった。このような現象は、はがき等の
ように記録材Pの厚さdが厚い場合、記録材Pの剛性が
高い(腰が強い)場合等に生起しがちとなる。これは、
これらの記録材Pは転写時に感光ドラム1と転写装置6
との間の転写ニップ部で強く押圧されるため、本来は転
写装置6の電界の作用で記録材P側に引き寄せられるべ
きトナーが感光ドラム1と記録材P表面との間で機械的
に押し固められ、記録材P上に転写されないで感光ドラ
ム1上に残留してしまうために発生するものである。
【0012】従来、この中抜けを防止するための方策の
一つとして、感光ドラム1上のトナー像を記録材Pに転
写する際、感光ドラム1表面の周速度と記録材Pの搬送
速度とを変化させる方法が用いられている。このように
両者の周速度と搬送速度との差(以下「周速差」とい
う。)を設けることによって、感光ドラム1側に固着し
がちなトナーに対し、このトナーを感光ドラム1表面か
ら引き剥すような剪断力を付与するものである。すなわ
ち、記録材Pに対するトナー像の転写時に、トナー像を
記録材Pに垂直な方向から押し付けるだけでなく、少し
横方向(水平方向)の力を与えて、トナー像を記録材P
上に擦り付けるようにして、トナー像が記録材P上によ
く転写するようにするものである。
【0013】ところで、この周速差は、厚さdが厚く、
しかも腰の強い記録材P程大きくする必要がある。した
がって、その画像形成装置において使用しうる最大の厚
さ、最も腰の強い記録材Pを想定し、この記録材Pに合
わせて周速差を設定するようにすれば、その画像形成装
置で使用するすべての記録材Pに対して中抜けを有効に
防止することができる。
【0014】ところが、周速差を大きくすると、画像の
歪みが生じる。すなわち、感光ドラム1上に形成された
トナー像は、例えば原稿画像に正確に対応している。こ
こで、転写時の感光ドラム1の周速度v1 に対して、記
録材Pの搬送速度v2 を大きくする(v1 <v2 )と、
記録材P上に転写されたトナー像は、記録材Pの搬送方
向に伸びてしまう。反対に、搬送速度v2 を周速度v1
よりも小さくする(v1 >v2 )と、転写後のトナー像
は、同じく搬送方向に縮んでしまう。このようなトナー
像の搬送方向の伸縮の度合いは、周速差Δv(|v1
2 |)が大きいほど大きく、したがって画像の解像度
を低下させる。すなわち、例えば、はがき等の厚紙の中
抜けを防止するために周速差Δvを大きくすると、その
大きくした度合いに比例するように画質が低下してしま
う。
【0015】そこで、本発明は、記録材の厚さに応じて
記録材と像担持体(感光ドラム)との周速差を変化させ
ることによって、画像の解像度の低下を最小限に抑えな
がら、しかも中抜けを防止するようにした画像形成装置
を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、像担持体に転写装置を所定
圧で接触させて転写ニップ部を形成するとともに前記像
担持体上にトナー像を形成し、前記転写ニップ部にて挟
持搬送する記録材の裏面側に前記転写部材を介して転写
用の電荷を付与することによって前記像担持体上のトナ
ー像を前記記録材の表面側に転写してなる画像形成装置
において、前記記録材の搬送方向についての前記転写ニ
ップ部の上流側に配置され、前記記録材の厚さを検知す
る厚さ検知手段と、該厚さ検知手段の出力に応じて、前
記転写ニップ部における前記記録材の搬送速度と前記像
担持体の周速度との速度差を変化させる周速差制御手段
とを備える、ことを特徴とする。
【0017】また、像担持体に転写装置を所定圧で接触
させて転写ニップ部を形成するとともに前記像担持体上
にトナー像を形成し、前記転写ニップ部にて挟持搬送す
る記録材の裏面側に前記転写部材を介して転写用の電荷
を付与することによって前記像担持体上のトナー像を前
記記録材の表面側に転写してなる画像形成装置におい
て、前記記録材の搬送方向についての前記転写ニップ部
の上流側に配置され、前記記録材の剛性を検知する剛性
検知手段と、該剛性検知手段の出力に応じて、前記転写
ニップ部における前記記録材の搬送速度と前記像担持体
の周速度との速度差を変化させる周速差制御手段とを備
える、ことを特徴とする。
【0018】
【作用】以上構成に基づき、転写ニップ部の上流側に設
けた厚さ検知手段によって、トナー像の転写前に記録材
の厚さを検知することができる。そして、例えば予め記
録材の厚さと、中抜けを起こさない最低の周速差との関
係を求めておき、記録材の厚さに応じて、周速差制御手
段によって周速差を変化させる。
【0019】なお、記録材の剛性が変化する場合も、同
様である。すなわち、転写ニップ部の上流側に設けた剛
性検知手段によって、トナー像の転写前に記録材の剛性
を検知することができる。予め記録材の剛性と、中抜け
を起こさない最低の周速差との関係を求めておき、記録
材の剛性に応じて、周速差制御手段によって周速差を変
化させるのである。
【0020】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1に、本発明に係る画像形成装置の像担
持体近傍の概略を示す。このものは、電子写真方式の画
像形成装置であって、、後述のように、像担持体を帯電
するための帯電装置、及び像担持体上のトナー像を記録
材に転写するための転写装置は、いずれも接触帯電式の
ものを使用している。
【0021】この画像形成装置は、像担持体として、不
図示の画像形成装置本体(以下単に「装置本体」とい
う。)によって回動自在に支持された感光ドラム1を備
えいている。感光ドラム1は、アルミニウム等の導電性
基体1bと、その外周に形成された光導電層1aを基本
構成とする円筒状の電子写真感光体である。その中心に
は支軸1cを有し、この支軸1cを中心として矢印R1
方向に、不図示の駆動手段によって回転駆動されるよう
になっている。
【0022】感光ドラム1の上方には、一次帯電装置2
が配置されている。一次帯電装置2は、感光ドラム1表
面に接してこの表面を所定の極性、電位に一様均一に帯
電するものであり、全体としてローラ状に構成されてい
る(以下「帯電ローラ2」という。)帯電ローラ2は、
中心に配置された導電体ローラ(芯金)2cと、その外
周に形成された導電層2bと、さらにその外周に形成さ
れた抵抗層2a1 、2a2 とからなり、芯金2cの両端
部が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されると
ともに、感光ドラム1に対して平行に配置されている。
これら両端部の軸受部材は不図示の押圧手段によって感
光ドラム1向けて付勢されており、これにより、帯電ロ
ーラ2表面の抵抗層2a1 は、感光ドラム1表面に所定
の押圧力を持って圧接されている。帯電ローラ2は、感
光ドラム1の矢印R1方向の回転に伴って矢印R2方向
に従動回転する。帯電ローラ2の芯金2cには、電源1
0に接続された電気接触子10aに接触されている。帯
電ローラ2は、電源10によってバイアス電圧が印加さ
れ、これにより、感光ドラム1表面を一様均一に接触帯
電するようになっている。
【0023】感光ドラム1の回転方向についての帯電ロ
ーラ2の下流側には、露光手段3が配設されている。露
光手段3は、例えば原稿画像をスリット露光し、この露
光によって感光ドラム1表面に画像情報に応じた静電潜
像を形成するものである。
【0024】露光手段3の下流側に配置された現像装置
5は、現像剤を収納する現像容器5bと、現像剤を静電
潜像に付着させる現像スリーブ5aとを有する現像装置
5が配置されている。現像容器5b内の現像剤は、現像
スリーブ5a表面に所定の厚さで塗布され現像スリーブ
の矢印R5方向の回転によって担持され、感光ドラム1
表面に対向する現像位置において、トナーが現像スリー
ブ5aから感光ドラム1上に転移し、感光ドラム1上の
静電潜像に付着されるようになっている。静電潜像はト
ナーが付着されて可視像(トナー像)となる。なお、ト
ナーは所定の極性に帯電されている。
【0025】現像装置5の下流側の感光ドラム1の下方
には、ローラ状の転写装置6(以下「転写ローラ6」と
いう。)が配設されている。転写ローラ6は、電源11
に接続された導電体ローラ(芯金)6aと、その外周面
に円筒状に形成された導電層6bとによって構成されて
いる。転写ローラ6は、感光ドラム1に平行に配置され
るとともに、芯金6aの両端部が不図示の軸受部材によ
って矢印R6方向に回転自在に支持されている。この軸
受部材は不図示のスプリング等の押圧部材によって感光
ドラム1に向けて付勢されており、これにより転写ロー
ラ6の導電層6bは、所定の押圧力で感光ドラム1表面
に圧接され、感光ドラム1と転写ローラ6との間には転
写ニップ部Nが形成される。転写ニップ部Nには、不図
示の給紙機構によって矢印K1方向に搬送された記録材
Pが、感光ドラム1の回転と同期をとって供給される。
記録材Pは、転写ニップ部Nにて挟持搬送されることに
なるが、この際、表面側が感光ドラム1に、また裏面側
が転写ローラ6に接する。この通過の際、記録材Pの裏
面には、電源11によってトナーの極性と逆極性のバイ
アス電圧が印加され、これによって感光ドラム1上のト
ナー像が記録材P表面に転写される。
【0026】トナー像の転写を受けた記録材Pは、感光
ドラム1から分離されて、不図示の像定着手段へ搬送さ
れ、ここでトナー像が定着された後、最終的なコピーと
して装置本体外部に排出される、または多重複写、両面
複写の場合には最搬送手段を介して、再度、感光ドラム
1をはじめとする画像形成部に送られる。
【0027】像転写後の感光ドラム1は、クリーナ7に
よって残留トナー等の付着物が除去され、さらに除電器
9により除電された後、次の画像形成プロセスに供され
る。
【0028】上述の構成において、転写ローラ6の導電
層6bとして、その抵抗値が107〜1010Ω・cm程度
になるように、単泡性あるいは連泡性のEPDM、SB
R、BR等をローラ径20mm、長さ300mm程度に
加工したものを用いた。さらに感光ドラム1から記録材
Pへトナー像を転写する際の中抜けを防止するために、
感光ドラム1の駆動系とは、独立させて転写ローラ6の
駆動系を設置した。そして、例えば、記録材Pとしては
がきを用い、このはがきにトナー像を転写する際、感光
ドラム1の周速度v1 が転写ローラ6の周速度よりも遅
くなるように設定し、これにより、感光ドラム1の周速
度v1 が記録材Pの搬送速度v2 よりも2%遅くなるよ
うにした(v1 −v2 =0.02)。この結果、中抜け
は、防止することができたが、今度は、画像の解像度の
低下が発生した。
【0029】そこで、解像度の低下を防止するために、
記録材Pの搬送方向(矢印K1方向)について、転写ニ
ップ部Nの上流側に、レジストローラ対20、直流電源
21、測定器22等によって構成された厚さ検知手段を
配設する。レジストローラ対20に、直流電源21、測
定器22を連結して、記録材Pの電気容量を測定し、こ
の測定結果から、記録材Pの厚さdを検出する。さら
に、図2に示すように、記録材Pの厚さdと、中抜けを
発生しない最低の周速差Δv(|v1 −v2 |)との関
係を求めた。すなわち、このグラフ上の直線は、中抜け
がなく、しかも解像度の低下を最低限に抑えることので
きる周速差Δvを示すものである。
【0030】図2の結果を、測定器22に接続した周速
差制御手段23に記憶させておき、記録材Pに画像形成
装置を行う際に、レジストローラ20にて測定したこの
記録材Pの厚さdに応じて、図2の関係を基に周速差Δ
vを求め、例えば周速差制御手段23の制御信号によっ
て感光ドラム1の周速度v1 や露光手段3の一部を構成
する光学系の移動を調整する。
【0031】このようにすることによって、厚さdが厚
いはがき等の記録材Pに対しては、最適な周速差Δvを
設けることによって、中抜けがなく、しかも画像の解像
度の低下を最低限に抑えることができる。一方、従来か
ら中抜けの問題がなかった薄い記録材Pに対しては、周
速差Δvを設けないようにすることによって、解像度の
低下を防止することができる。 〈実施例2〉図3に、記録材の剛性(腰の強さ)が変化
する場合の実施例を図示する。図1に示す前述の実施例
1と異なる点は、転写ニップ部Nに上流側に、厚さ検知
手段を配設するに代えて、剛性検知手段を配置する点で
ある。
【0032】剛性検知手段は、記録材Pの搬送を案内す
る搬送ガイド30に設けた圧電素子31と、測定器32
とを備えている。これによって、記録材Pが転写ニップ
部Nに供給される前に、搬送ガイド30中を記録材Pが
通過する際にその記録材Pが圧電素子31を押す圧力、
すなわち記録材Pの剛性(腰の強さ)を検知することが
できる。また、図4に示すように、予め、記録材Pの剛
性と、中抜けを起こさない記録材Pの最低の周速差との
関係を求めておく。そして、上述の剛性検知手段によっ
て検知した記録材Pの剛性を図4の関係に当てはめて、
周速差Δvを決定する。この周速差Δvに基づいて、周
速差制御手段33により、感光ドラム1の周速度v1
または記録材Pの搬送速度v2 を決定する。
【0033】なお、実施例2は、実施例1と組合せるこ
とができる。すなわち、例えば、OHPシートやカール
量の多い記録材Pは、比較的厚さdが厚く、しかも剛性
が高い場合が多い。このような場合、実施例1のよう
に、記録材Pの厚さdのみに応じて周速差Δvを設定し
た場合には、多少の中抜けが発生することがある。した
がって、さらに剛性に応じても周速差Δvを調整するよ
うにすれば、中抜けを有効に防止することができる。 〈実施例3〉カール量が大きい記録材Pに対しては、例
えば図5に示すように、レジストローラ20の上流側
に、カール矯正ローラ25、26を配設するとよい。例
えば、上側のローラ25は、直径8mmの芯金の周囲
を、肉厚8mmの円筒状のゴム状部材によって囲繞して
構成し、また、下側のローラ26は、直径13mmのア
ルミニウムのローラによって構成する。このような構成
のローラ対25、26間を、カール量の大きい記録材P
を通過させることによって、適度にカールを除去するこ
とができ、したがって、転写ニップ部Nにおける周速差
Δvを小さくすることが可能となる。
【0034】以上説明した実施例1ないし実施例3にお
いては、電子写真方式の画像形成装置を説明したが、本
発明に係る画像形成装置は、これに限定されるものでは
なく、接触帯電式の転写装置6を使用する画像形成装置
であればいずれの形式の画像形成装置であっても、同様
の効果を期待することができる。また、感光ドラム1の
周速度v1 と記録材Pの搬送速度v2 との周速差Δvを
設けるための手段としては、画質の解像度の低下を招く
ことなく、中抜けを有効に防止することができる周速差
Δvを実現することができるものであれば、任意の手段
を採用することが可能であるのはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
トナー像の転写に際し、記録材の厚さ(剛性)に応じ
て、像担持体の周速度と記録材の搬送速度との速度差を
変化させることによって、種々の厚さ(剛性)の記録材
に対して、画像の解像度を低下させることなく、中抜け
を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】厚さ検知手段を備えた実施例1の画像形成装置
の概略を示す断面図。
【図2】記録材の厚さと中抜けを起こさない周速差との
関係を示す図。
【図3】剛性検知手段を備えた実施例2の画像形成装置
の概略を示す断面図。
【図4】記録材の剛性と中抜けを起こさない周速差との
関係を示す図。
【図5】カール矯正ローラを備えた実施例3の画像形成
装置の概略を示す図。
【図6】従来の画像形成装置の概略を示す断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 6 転写装置(転写ローラ) 20、21、22厚さ検知手段(レジストローラ対、直
流電源、測定器) 23、33 周速度制御手段 31、32 剛性検知手段(圧電素子、測定器) d 記録材の厚さ N 転写ニップ部 P 記録材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に転写装置を所定圧で接触させ
    て転写ニップ部を形成するとともに前記像担持体上にト
    ナー像を形成し、前記転写ニップ部にて挟持搬送する記
    録材の裏面側に前記転写部材を介して転写用の電荷を付
    与することによって前記像担持体上のトナー像を前記記
    録材の表面側に転写してなる画像形成装置において、 前記記録材の搬送方向についての前記転写ニップ部の上
    流側に配置され、前記記録材の厚さを検知する厚さ検知
    手段と、 該厚さ検知手段の出力に応じて、前記転写ニップ部にお
    ける前記記録材の搬送速度と前記像担持体の周速度との
    速度差を変化させる周速差制御手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に転写装置を所定圧で接触させ
    て転写ニップ部を形成するとともに前記像担持体上にト
    ナー像を形成し、前記転写ニップ部にて挟持搬送する記
    録材の裏面側に前記転写部材を介して転写用の電荷を付
    与することによって前記像担持体上のトナー像を前記記
    録材の表面側に転写してなる画像形成装置において、 前記記録材の搬送方向についての前記転写ニップ部の上
    流側に配置され、前記記録材の剛性を検知する剛性検知
    手段と、 該剛性検知手段の出力に応じて、前記転写ニップ部にお
    ける前記記録材の搬送速度と前記像担持体の周速度との
    速度差を変化させる周速差制御手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
JP5067453A 1993-03-03 1993-03-03 画像形成装置 Pending JPH06258966A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005266749A (ja) * 2004-02-17 2005-09-29 Canon Inc 画像形成装置
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JP2011191378A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2019003119A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 富士ゼロックス株式会社 回転部材の支持構造、搬送装置、帯電装置および画像形成装置

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