JPH0625119U - 食品を展示収納する装飾箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 資源の有効利用ができる食品を展示収納する
装飾箱を提供することを目的とする。 【構成】 紙製容器１１と、該紙製容器１１内に配置さ
れた仕切り紙１２と、該仕切り紙１２の上部全体に被さ
るタオル１３または布巾とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハム等の食品（酒類も含む）を展示収納する場合に使用する食品を 展示収納する装飾箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ハムを製造する場合には、鋳型のような物に入れて同じサイズのハムを製造す ることは困難であり、実際には色々なサイズの物ができあがる。従って、これら のハムの形状に合わせて箱を作ることは困難であるから、大方の大きさに合わせ た箱に入れてから、箱とハムとの間の空間を木綿等で埋めていたのだが、美的感 覚に欠けるので、現在はボール紙の中枠の表面に布（サテン地）やビニール等を 貼り付けた装飾的なものが主流となっている。 また、酒ビンも色々な形のビンを一定の箱に詰めようとすると、ハムと同様に 布貼りの中枠が必要であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、箱とハム、酒等の隙間を埋めるために緩衝材が必要であるもの の前記布地は商品全体の容積を大きく見せる過大包装を増長し、しかも、該布地 は強固な接着剤によって内箱に接着されているので、一旦購入された後は、箱と 共に捨てるしか使い途が無く、全く資源の無駄であった。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、資源の有効利用ができる食品を 展示収納する装飾箱を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的に沿う請求項１記載の食品を展示収納する装飾箱は、紙製容器と、該 紙製容器内に配置された仕切り紙と、該仕切り紙の上部全体に被さるタオルまた は布巾とを有して構成されている。 また、前記目的に沿う請求項２記載の食品を展示収納する装飾箱は、請求項１ 記載の装飾箱において、タオルまたは布巾の両端は、仕切り紙の両側に取外し可 能に接着されて構成されている。

【０００５】

【作用】

請求項１記載の食品を展示収納する装飾箱は、紙製容器と、該紙製容器内に配 置された仕切り紙と、該仕切り紙の上部全体に被さるタオルまたは布巾とを有し て構成されている。 また、請求項２記載の食品を展示収納する装飾箱は、請求項１記載の装飾箱に おいて、タオルまたは布巾は、仕切り紙の両側または裏側に取外し可能に接着さ れている。

【０００６】

【実施例】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図１は本考案の一実施例に係る食品を展示収納する装飾箱の斜視図、 図２は同正断面図、図３は他の実施例に係る仕切り紙及び布巾の断面図である。

【０００７】 図１、図２に示すように、本考案の一実施例に係る食品を展示収納する装飾箱 １０は、紙製容器１１と、内部に配置された中枠となる仕切り紙１２と、該仕切 り紙１２の上部全体に被さるタオル１３とを有して構成されている。 前記紙製容器１１は、比較的厚いボールを折り曲げてなり、周囲に段状の縁１ ４を有し、上部の蓋１６が該縁１４に当接するようにして被さるようになってい る。

【０００８】 該紙製容器１１の内側には、図２に示すように比較的厚いボールを折り曲げて 形成される仕切り紙１２が配置されている。この実施例においては、前記紙製容 器１１を２つに仕切るので、中央に突出部１７が設けられているが、箱をＮ個に 区分する場合には（Ｎ−１）個の突出部を設けることになる。 また、該仕切り紙１２の両側には更に折り曲げ部１８、１９ａが設けられてい る。

【０００９】 前記仕切り紙１２の表面には、所定の大きさのタオル１３が設けられているが 、該タオル１３の両端は前記仕切り紙１２の両側に両面テープあるいは感圧接着 剤によって固着されている。なお、このタオル１３が長い場合には、該タオル１ ３の両側は前記仕切り紙１２の底部に取外し可能に接着しても良いし、折り曲げ て該仕切り紙１２の両側あるいは底部に接着しても良い。

【００１０】 前記実施例は、仕切り紙１２の表面にタオル１３を設けたが、タオル１３の代 わりに布巾を配置し、その両端を仕切り紙１２の両側あるいは底部に取外し可能 に接着することも可能である。

【００１１】 該食品を展示収納する装飾箱１０を使用する場合には、図１、図２に示すよう に、蓋１６を開けて、内側の窪み１９の部分にハム２２等の食品を配置し、タオ ル１３によって装飾効果を発揮させている。 そして、該装飾箱１０に入ったハム２２を購入後は、装飾箱本体は収納箱とし て使用し、仕切り紙１２の上に配置されたタオル１３（あるいは布巾）は、通常 のタオルあるいは布巾として使用する。これによって従来の装飾布の如く捨てる ことがないので、資源の有効利用が図られる。

【００１２】 図３には他の実施例に係る仕切り紙２０を示すが、比較的直角に曲げられて内 部の有効容積を高めるように構成され、表面に布巾２１（あるいはタオル）が貼 着されている。 なお、以上の実施例においては、仕切り紙は単純に一方向のみ折り曲げる物を 示したが、内側に折り曲げて窪みを形成するようにすることも可能である。 また、前記布巾、タオル（ハンカチも含む）に例えば、製造会社等の名前を記 載すれば、更に後利用されるタオル等が宣伝媒体となる。

【００１３】

【考案の効果】 請求項１または２記載の食品を展示収納する装飾箱は以上の説明から明らかな ように、紙製容器内に配置された仕切り紙の上部全体に被さるタオルまたは布巾 を有しているので、これによって食品を美しく展示することは当然として、更に 購入後は、該タオルまたは布巾を仕切り紙から分離して、タオルまたは布巾とし てそのまま使用でき、資源としての有効利用が図られる。 そして、その後利用するタオル、布巾に広告等を記載することで宣伝媒体とし て活用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る食品を展示収納する装
飾箱の斜視図である。

【図２】同正断面図である。

【図３】他の実施例に係る仕切り紙及び布巾の断面図で
ある。

【符号の説明】

１０ 食品を展示収納する装飾箱 １１ 紙製容器 １２ 仕切り紙 １３ タオル １４ 縁 １６ 蓋 １７ 突出部 １８ 折り曲げ部 １９ 窪み １９ａ 折り曲げ部 ２０ 仕切り紙 ２１ 布巾 ２２ ハム

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙製容器と、該紙製容器内に配置された
   仕切り紙と、該仕切り紙の上部全体に被さるタオルまた
   は布巾とを有することを特徴とする食品を展示収納する
   装飾箱。
2. 【請求項２】 タオルまたは布巾は、仕切り紙の両側ま
   たは裏側に取外し可能に接着されていることを特徴とす
   る請求項１記載の食品を展示収納する装飾箱。