JPH06249111A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH06249111A
JPH06249111A JP3642893A JP3642893A JPH06249111A JP H06249111 A JPH06249111 A JP H06249111A JP 3642893 A JP3642893 A JP 3642893A JP 3642893 A JP3642893 A JP 3642893A JP H06249111 A JPH06249111 A JP H06249111A
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JP
Japan
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pinion
diameter portion
shaft
ring gear
clearance
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JP3642893A
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Masahiro Kato
雅浩 加藤
Yukihiro Nishio
行広 西尾
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ピニオン移動体の軸受であるピニオンメタル
の摩耗を軽減する。 【構成】 一端側に設けられた大径部101bと、他端
側に設けられたスプライン部101aと、このスプライ
ン部と大径部との間に設けられ大径部の外径より小さい
外径を有する小径部101cとを有するシャフト101
と、このシャフトのスプライン部101aに第1のクリ
アランスをもって嵌合するスプライン102aが形成さ
れたクラッチアウタ102、内周に固定された軸受10
6を介して前記シャフトの大径部、小径部間を摺動自在
に配設されると共に一端側にピニオン105が形成さ
れ、クラッチアウタ102の回転力が伝達されるピニオ
ンインナ104とを備え、軸受とシャフトの小径部との
間の第2のクリアランスは第1のクリアランスより大き
く、軸受は、ピニオンとリングギヤとの噛合時にシャフ
トの大径部上に配設され、ピニオンとリングギヤとの離
間時にシャフトの小径部上に配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタータに関し、特に、
スタータモータから内燃機関への動力伝達を可能とする
ピニオン移動体を保持するシャフトの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に基づいて従来のスタータを説明す
る。図2は、従来のスタータの特に一方向クラッチを示
す半断面図である。シャフト101は、スタータモータ
の回転軸と一体形成されており、その外周にはスプライ
ン101aが形成されている。
【0003】ピニオン移動体Pは、主に、シャフト10
1の回転力が伝達される原動筒(以下「クラッチアウ
タ」とする)102,このクラッチアウタ102の回転
力が伝達される従動筒(以下「ピニオンインナ」とす
る)104及び、クラッチアウタ102,ピニオンイン
ナ104間の回転力伝達を可能とするローラ103から
構成されている。
【0004】クラッチアウタ102は、周知の如く内周
が楔状に形成されており、また上記スプライン101a
に嵌合するスプライン102aが形成されている。ピニ
オンインナ104の一端には内燃機関のリングギヤ(図
示せず)に噛み合うピニオン105が一体形成されてお
り、他端はクラッチアウタ102の内周に配置されると
共に該クラッチアウタ内周との間に環状の空間を形成す
る。このピニオンインナ104は、内周に圧入されたピ
ニオンメタル106を介してシャフト上に回転自在かつ
摺動自在に配置されている。
【0005】また、クラッチアウタ102とピニオンイ
ンナ104とにより形成される上記環状の空間には、周
知の如くローラ103およびスプリング(図示せず)が
収納されており、ローラ103は、クラッチアウタ10
2に対するピニオンインナ104の一方方向の回転時に
のみクラッチアウタ102の内周及びピニオンインナ1
04の外周に噛み合うことにより、スタータモータから
内燃機関(図示せず)への動力伝達のみを可能とする。
【0006】上記構成により、スタータモータが駆動さ
れるとシャフト101が回転し、このシャフト101の
スプライ101aに嵌合したクラッチアウタ102が回
動しつつ図の左方向へ移動する。その際、ローラ103
がクラッチアウタ102の内周及びピニオンインナ10
4の外周に噛み合うため、ピニオンインナ104がクラ
ッチアウタ102と共に回動しつつ図の左方向へ移動
し、ピニオン105が内燃機関のリングギヤに噛み合っ
て内燃機関に動力が伝達される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスタータに
あっては、ピニオンメタル106とシャフト101との
間にガタつきが生じることがなくピニオンの回転を内燃
機関のリングギヤに良好に伝達することができるよう
に、ピニオンメタル106とシャフト101との間のク
リアランスを10〜40μm程度に設定するのが一般的
である。また、この微小なクリアランスは、ピニオンイ
ンナ104が図2の位置にある場合及び内燃機関の始動
時に図の左方向に移動した場合において常に一定であ
る。これに対してクラッチアウタ102とシャフト10
1とのスプライン嵌合はクラッチアウタ102の摺動性
を良好にするために嵌合ガタを比較的大きく設定してい
る。
【0008】従って、クラッチアウタ102およびピニ
オンインナ104からなる一方向クラッチは、ほとんど
ピニオンメタル106のみによって支持されることにな
る。そして、内燃機関始動後においては、該機関の高回
転での連続運転による振動等に応じてピニオンメタル1
06がシャフトと接触するため、ピニオンメタル106
が摩耗するという不具合が生じる。
【0009】また、上述した従来技術とは別に、ピニオ
ンインナがナイロン等の樹脂で成形されており、このピ
ニオンインナの内周を軸受部として上記ピニオンメタル
を不要とする構造のものにおいても、上述した従来技術
と同様に、軸受部を形成するピニオンインナの内周が振
動等に起因して摩耗するという不具合が生じる。
【0010】そこで、本発明は、軸受部の摩耗を軽減す
ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ピニオンメタル106とシャフト101
との間のクリアランスが内燃機関始動時にのみ微小であ
れば良い点に着目し、内燃機関のリングギヤと噛み合う
ピニオンを有し、スタータモータの回転力が伝達される
シャフト上に摺動自在に配置され、前記シャフトの一端
側への摺動により前記ピニオンと前記リングギヤとが噛
み合うと共に前記スタータモータの回転力を前記ピニオ
ンを介して前記リングギヤに伝達するピニオン移動体を
備えたスタータにおいて、前記シャフトは、前記一端側
に設けられた大径部と、他端側に設けられたスプライン
部と、このスプライン部と前記大径部との間に設けられ
前記大径部より外径の小さい小径部とを有し、前記ピニ
オン移動体は、内周に前記シャフトのスプライン部に第
1のクリアランスをもって嵌合すると共に前記ピニオン
移動体を回動させるスプライン部と、前記シャフトの大
径部、小径部間を摺動すると共に、前記ピニオンとリン
グギヤの離間時に前記大径部上に配置され、前記ピニオ
ンとリングギヤとの噛合時に前記小径部上に配置される
軸受部と、を有し、前記軸受部と前記小径部との間の第
2のクリアランスは前記第1のクリアランスより大きい
ことを特徴とするスタータを提供する。
【0012】
【作用および発明の効果】ピニオン移動体の軸受部は、
ピニオンとリングギヤとの離間時にシャフトの小径部上
に配設され、ピニオン移動体のシャフト一端側への移動
によるピニオンとリングギヤとの噛合時に、シャフト一
端側の大径部上に配設されるため、ピニオンとリングギ
ヤとの噛合時のシャフトと軸受部との間のクリアランス
は、ピニオンとリングギヤとの離間時のそれより小さく
なる。そして、シャフトの小径部と軸受部との間の第2
のクリアランスは、スプライン部分の第1のクリアラン
スより大きいため、ピニオンとリングギヤとの離間時に
はピニオン移動体がスプライン部分によって支持される
ことになる。
【0013】従って、ピニオンとリングギヤとの離間時
に、内燃機関の振動に起因する軸受部とシャフトとの接
触が防止することができ、軸受部の摩耗を軽減すること
ができ、一方、ピニオンとリングギヤとの噛合時には、
大径部によってシャフトと軸受部との間のクリアランス
が小さく設定され、ピニオンとリングギヤ間の回転力の
伝達を良好に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明スタータを図1に基づいて説明
する。この図1に示すスタータと図2に示す従来のスタ
ータとでは、シャフト101のピニオンメタル(軸受)
106を支持する部分の形状が異なるのみであり、その
他の部分については同一構成である。同一構成には同一
符号を付しており、これらの説明は省略する。
【0015】図1に示すように、本発明スタータのシャ
フト101は大径部101b,小径部101dおよびこ
れらの間に設けられたテーパ部101cとを有してい
る。大径部101bは内燃機関始動時にピニオンメタル
106を支持するものであり、シャフト101の先端側
に設けられている。この大径部101bは従来と同様に
ピニオンの回転を内燃機関のリングギヤに良好に伝達す
ることができるように、ピニオンメタル106との間の
クリアランスを10〜40μmとする外径を有する。小
径部101dは内燃機関始動時以外の時(以下、「クラ
ッチ静止時」とする)にピニオンメタル106を支持す
るものであり、ピニオンメタル106との間のクリアラ
ンスを50〜150μmとする外径を有する。テーパ部
101cは大径部101bの外周と小径部101dの外
周とを滑らかに連結してクラッチの前進を良好に行える
ようにするものである。
【0016】上記構成によると、内燃機関始動時には、
従来の如くピニオンメタル106とシャフト101(大
径部101b)との間のクリアランスが微小であるた
め、ピニオンの回転を内燃機関のリングギヤに良好に伝
達することができる。
【0017】そして、クラッチ静止時には、ピニオンメ
タル106とシャフト101(小径部101d)との間
のクリアランスが内燃機関始動時に対して大きくなるた
め、この時のクラッチはスプライン嵌合部と共に支持さ
れようになる。従って、内燃機関の振動によりシャフト
101が振動した際にピニオンメタル106に加わる力
は、従来クラッチ静止時においてもクラッチの支持をほ
とんどピニオンメタル106により支持していたものに
対して低減され、ピニオンメタル106の摩耗が低減す
る。尚、上述の如くクラッチ静止時のクリアランスを5
0〜150μmとした場合には、ピニオンインナ104
に加わる振動Gは1〜3割低減することが実験により確
認されている。
【0018】上記実施例では、クラッチの前進を良好に
行えるようにシャフト101にテーパ部101cを設け
ているが、このテーパ部101cを廃止してもよい。こ
の場合、シャフト101の大径部101bと小径部10
1dとの間には段差が形成されるが、ピニオンメタル1
06に、入口の開口面積が大きく内側に向かってこの開
口面積が小さくなるようなテーパ部を設けることにより
クラッチの前進を良好に行えるようにすることができ
る。
【0019】また、実施例に示したクラッチは、ローラ
103を備えるローラクラッチであるが、これに限られ
るものではなく、ゴムクラッチであってもよく、また、
マグネットスイッチ及び該マグネットスイッチとクラッ
チとを連結するシフトレバーを備えたシフト式スタータ
であってもよい。
【0020】また、ピニオンインナの内周により軸受部
が形成されて、上記ピニオンメタル106を不要とする
クラッチであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スタータの実施例を示す半断面図であ
る。
【図2】従来のスタータを示す半断面図である。
【符号の説明】
P ピニオン移動体 101 シャフト 101a スプライン 101b 大径部 101c 小径部 102 クラッチアウタ 102a スプライン 103 ローラ 104 ピニオンインナ 105 ピニオン 106 ピニオンメタル(軸受部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のリングギヤと噛み合うピニオ
    ンを有し、スタータモータの回転力が伝達されるシャフ
    ト上に摺動自在に配置され、前記シャフトの一端側への
    摺動により前記ピニオンと前記リングギヤとが噛み合う
    と共に前記スタータモータの回転力を前記ピニオンを介
    して前記リングギヤに伝達するピニオン移動体を備えた
    スタータにおいて、 前記シャフトは、前記一端側に設けられた大径部と、他
    端側に設けられたスプライン部と、このスプライン部と
    前記大径部との間に設けられ前記大径部より外径の小さ
    い小径部とを有し、 前記ピニオン移動体は、内周に前記シャフトのスプライ
    ン部に第1のクリアランスをもって嵌合すると共に前記
    ピニオン移動体を回動させるスプライン部と、前記シャ
    フトの大径部、小径部間を摺動すると共に、前記ピニオ
    ンとリングギヤの離間時に前記大径部上に配置され、前
    記ピニオンとリングギヤとの噛合時に前記小径部上に配
    置される軸受部と、を有し、 前記軸受部と前記小径部との間の第2のクリアランスは
    前記第1のクリアランスより大きいことを特徴とするス
    タータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1970560A1 (en) * 2007-03-13 2008-09-17 Denso Corporation Engine starter having improved helical spline structure for ensuring reliable engagement between output shaft and pinion gear
CN108979947A (zh) * 2018-09-11 2018-12-11 国家***天津海水淡化与综合利用研究所 一种透平式高压泵进口流量的调节机构

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EP1970560A1 (en) * 2007-03-13 2008-09-17 Denso Corporation Engine starter having improved helical spline structure for ensuring reliable engagement between output shaft and pinion gear
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