JPH0624819B2 - 積層フイルムまたはシ−ト - Google Patents

積層フイルムまたはシ−ト

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JPH0624819B2
JPH0624819B2 JP10420686A JP10420686A JPH0624819B2 JP H0624819 B2 JPH0624819 B2 JP H0624819B2 JP 10420686 A JP10420686 A JP 10420686A JP 10420686 A JP10420686 A JP 10420686A JP H0624819 B2 JPH0624819 B2 JP H0624819B2
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昌治 熊崎
克彦 林
幸夫 山口
義輝 桜沢
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリアミド樹脂あるいはエチレン−ビニルアル
コール共重合樹脂層と接着性樹脂組成物層とエチレン−
α,β不飽和カルボン酸共重合体あるいはその金属塩の
層から少なくとも構成される積層フイルム又はシートに
関し、詳しくは層間接着強度の改良された、包装資材等
として有用な積層フイルム又はシートに関する。
〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕
ポリオレフインとポリアミド樹脂あるいはエチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂を積層したフイルム又はシー
トはポリオレフインの耐水性、ヒートシート性等の特徴
とポリアミド樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合
樹脂の耐油性、ガスバリヤー性などの特徴を兼ね備え包
装資材として広い用途に用いられる。ポリオレフインと
ポリアミド樹脂あるいはエチレン−ビニルアルコール共
重合樹脂との積層において、接着層あるいはポリオレフ
イン層そのものとして変性ポリオレフインが用いられて
きた。また積層体の製造においては更に多層化が成さ
れ、積層体の最内層にはポリオレフインのかわりにエチ
レン−α,β不飽和カルボン酸共重合体あるいはその金
属塩が用いられることがある。特に金属塩はヒートシー
ル性、耐油性、耐薬品性、耐ピンホール性、深絞り性等
が実用上の特徴を持つているが金属塩が例えばナトリウ
ム塩か亜鉛塩かの違いによりこれらの特徴が異なる。亜
鉛塩はポリアミド樹脂と共押出することにより熱接着す
るがその接着強さは実用上において未だ満足出来るもの
とは言い難く、更にはナトリウム塩の場合にはポリアミ
ド樹脂とは殆ど熱接着しない。またエチレン−ビニルア
ルコール共重合樹脂とは、殆ど熱接着することが出来な
い。
この様にエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体の
金属塩はいくつかの特徴を兼ね備えているがポリアミド
樹脂あるいはエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂と
の積層体の製造においては実用上、満足出来る層間接着
力が得られない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的はポリアミド樹脂あるいはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合樹脂とエチレン−α,β不飽和カル
ボン酸共重合体あるいはその金属塩との層間接着力を更
に高めた複合フイルム又はシートを提供することであ
る。すなわち本発明の要旨はポリアミド樹脂あるいはエ
チレン−ビニルアルコール共重合樹脂層の少なくとも片
面に、密度が0.91g/cm3未満のエチレンと炭素数3
以上のα−オレフインとの共重合体60〜100重量%
と結晶性ポリオレフイン樹脂0〜40重量%とからなる
混合物100重量部に対して不飽和カルボン酸又はその
無水物0.05〜2.0重量部及び有機過酸化物0.001〜
0.1重量部を配合して溶融混練することにより得られた
変性ポリオレフイン((A)成分)と、エチレン−α,β
不飽和カルボン酸共重合体又はその金属塩((B)成分)
と、あるいは更に結晶性ポリオレフイン樹脂((C)成
分)とから成る組成物であつて、 (A)成分の含量が20〜55重量%であり、 (B)成分の含量が45〜80重量%であり、且つ (C)成分の含量が0〜25重量%である 接着性樹脂組成物層を介して、エチレン−α,β不飽和
カルボン酸共重合体あるいはその金属塩層を積層してな
ることを特徴とする積層フィルム又はシートに関する。
以下本発明を詳細に説明するに、本発明において用いら
れる接着性樹脂組成物は変性ポリオレフインとエチレン
−α,β不飽和カルボン酸共重合体又はその金属塩ある
いは更に結晶性ポリオレフイン樹脂とからなる。該変性
ポリオレフインはエチレンと炭素数3以上のα−オレフ
インとの共重合体とあるいは更に結晶性ポリオレフイン
とからなる混合物に不飽和カルボン酸又はその無水物、
及び有機過酸化物とを配合し、溶融混練することにより
得られる。該変性ポリオレフインの製造に用いられるエ
チレンと炭素数3以上のα−オレフインとの共重合体
(以下単にエチレン共重合体と略称する。)としては密
度が0.91g/cm3未満のものが用いられる。より好ま
しくは密度が0.90g/cm3以下のものである。エチレ
ンと共重合されるα−オレフインとしてはプロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル
ペンテン−1等がある。この中でもプロピレン、ブテン
−1が好ましい。なお、本発明において用いられるエチ
レン共重合体のメルトフロ−レートは0.1〜20g/1
0分の範囲にある事が好ましい。
メルトフロ−レートが0.1未満又は20を越えると高い
層間接着力が得られず好ましくない。特に、メルトフロ
−レートが0.1未満では接着性樹脂組成物におけるエチ
レン共重合体の分散性が悪化する。
結晶性ポリオレフイン樹脂は密度が0.91g/cm3以上
のものである。この様な結晶性ポリオレフイン樹脂とし
ては高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、結晶性エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(酢酸ビニル含量28重量%以下)、結晶性エチレ
ン−ブテン−1共重合体等の結晶性エチレン系単独重合
体や共重合体が挙げられる。特に密度が0.91〜0.93
g/cm3の低密度ポリエチレンが好ましい。
一方グラフト重合させる不飽和カルボン酸又はその無水
物としてはアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマ
ール酸、ハイミツク酸、シトラコン酸又はこれらの無水
物が用いられる。特に無水マレイン酸を用いる事が好ま
しい。更には用いられる不飽和カルボン酸又はその無水
物の量はエチレン共重合体あるいは更には結晶性ポリオ
レフイン樹脂との混合物100重量部に対し0.05〜2.
0重量部の範囲であり、0.05重量部未満では接着強度
が低く、2.0重量部を越えると臭いの為に好ましくな
い。より好ましくは0.1〜1.0重量部の範囲である。
有機過酸化物の使用量はエチレン共重合体と結晶性ポリ
オレフイン樹脂との混合物100重量部に対し0.001
〜0.1重量部の範囲である。使用量が0.001重量部未
満ではグラフト効率が上がらない。又0.1重量部を越え
て使用するとゲル化が進行し製品フイルムに異物(いわ
ゆるゲル)が生ずる。
有機過酸化物としてはベンゾイルパーオキサイド、アセ
チルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド、α,α′−ビス−t−ブチル
パーオキシ−p−ジイソプロピルベンゼン、2.5−ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサン、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、2.5−ジメチル−2.5−ジ−t−ブチル
パーオキシヘキサン等が挙げられる。
グラフト重合させる為の溶融混練方法としてはエチレン
共重合体のペレツト又は粉砕物と結晶性ポリオレフイン
樹脂のペレツト又は粉末にグラフトモノマー及び有機過
酸化物を均一に分散させることによりバンバリーミキサ
ー、ダブルスクリユー押出機、単軸押出機等で行う事が
できる。
以上のようにして得られる変性ポリオレフインはエチレ
ン共重合体あるいは更には結晶性ポリオレフイン樹脂と
の混合物に不飽和カルボン酸又はその無水物がグラフト
重合したもの、即ちエチレン共重合体と結晶性ポリオレ
フイン樹脂の一部又は全部に不飽和カルボン酸又はその
無水物のモノマー又はポリマーが化学的に結合したもの
である。
該変性ポリオレフインにおいて、エチレン共重合体の含
量は60〜100重量%であり、結晶性ポリオレフイン
樹脂の含量は0〜40重量%である。該範囲外において
は、つまりエチレン共重合体の含量が60重量%未満で
は満足出来る層間接着力が得られない。
(B)成分として用いられるエチレン−α,β不飽和カル
ボン酸共重合体又はその金属塩はエチレンとアクリル酸
あるいはメタアクリル酸との共重合体又はその金属塩で
あり、金属塩の場合金属イオンとしてはNa,K,Liなど
の1価の金属イオンとともにMg,Cu,Znなどの2価金属
イオン、Al,Feなどの3価金属イオンも用いられるが通
常Na,Znが良く用いられる。又、(C)成分として用いら
れる結晶性ポリオレフイン樹脂は(A)成分の変性ポリオ
レフイン製造時に用いられる結晶性ポリオレフイン樹脂
の中から選ぶ事が出来る。(C)成分としては(A)成分製造
時に用いる結晶性ポリオレフイン樹脂と同じ方が好まし
い。
本発明において、接着性樹脂組成物を得るには該変性ポ
リオレフイン((A)成分)とエチレン−α,β不飽和カ
ルボン酸共重合体あるいはその金属塩((B)成分)とあ
るいは更に結晶性ポリオレフイン樹脂((C)成分)とを
混合する。
それぞれの成分の混合割合は、(A)成分が20〜55重
量%、(B)成分が45〜80重量%であり、(C)成分が0
〜25重量%であり該混合割合を外れると優れた層間接
着力を得ることができない。混合方法としてはそれぞれ
の成分を単に混合して用いても良く、またバンバリーミ
キサー、ダブルスクリユー押出機、単軸押出機等により
溶融混練し、次いで造粒し、その後に用いても良いが、
溶融混練後に造粒して用いる方がより好ましい。
又、本発明の組成物に通常プラスチツク成形の分野で使
用される各種の安定剤、充填剤、成形性改良剤、顔料等
を加えることも当然行い得る。
本発明の積層フイルム又はシートはポリアミド樹脂ある
いはエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂層の少なく
とも片面に、上記接着性樹脂組成物層を介してエチレン
−α,β不飽和カルボン酸共重合体あるいはその金属塩
層を積層したものである。
上記接着性樹脂組成物を介して接着されるエチレン−
α,β不飽和カルボン酸共重合体又はその金属塩は(B)
成分と同じくエチレンとアクリル酸あるいはメタアクリ
ル酸との共重合体又はその金属塩であるのが良い。
積層する方法としては例えば同一ダイによるインフレー
シヨン共押出、同一Tダイによる共押出及びダイ外ラミ
ネーシヨン(共押出ラミネーシヨン)等の公知の方法が
利用できる。
ポリアミド樹脂としてはラクタムの開環、ジアミンとジ
カルボン酸の縮合等により得られる酸アミド結合を有す
る線状高分子で、例えば平均分子量1.5万〜6.0万のも
のが使用され、具体的には例えばナイロン6、ナイロン
6.6、ナイロン11、ナイロン6.12、ナイロン12等
が使用できる。
エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂はエチレン−酢
酸ビニル共重合体の酢酸基を部分的もしくはほとんどケ
ン化し、OH基化したものでありその化学的組成を限定
するものではなく例えば平均分子量が1万〜10万、エ
チレン含量10モル%〜70モル%のものが使用できる
がガスバリヤー性、フイルム成形性等を考慮してエチレ
ン含有量30〜60モル%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体をそのケン化度が90%以上になるようにケン化す
るとにより得られるものが好ましい。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によつて説明するが、実施例は本発
明を限定するものではない。
実施例1 エチレン含有量が87モル%、ブテン−1含有量が13
モル%のエチレン共重合体(密度0.88g/cm3、メル
トフローレート48g/10分)80重量%と結晶性ポ
リオレフイン樹脂として低密度ポリエチレン〔ノバテツ
ク−L、F−150(三菱化成工業株式会社製)、密度
0.93g/cm3、メルトフロ−レート2g/10分〕2
0重量%とをヘンシエルミキサーで混合した。続いてこ
の混合物100重量部と少量のアセトンで溶かしたα,
α′−ビス−t−ブチルパーオキシ−p−ジイソプロピ
ルベンゼン0.025重量部及び無水マレイン酸0.5重量
部をヘンシエルミキサーで混合する。この混合物を内径
40mm、L/D28の押出機を用いて230℃で押出し
ペレツト化して変性ポリオレフインを得た。この変性ポ
リオレフインのメルトフローレートは2g/10分であ
つた。又このペレツトの一部を粉砕した後、アセトンに
て未反応無水マレイン酸をソツクスレー抽出器にて12
時間抽出、赤外スペクトルにて定量した結果では無水マ
レイン酸のグラフト量は0.45重量%であつた。
この様にして得られた変性ポリオレフインと結晶性ポリ
オレフイン樹脂として低密度ポリエチレン〔ノバテツク
−L F−150〕を用い、エチレン−α,β不飽和カ
ルボン酸共重合体としてエチレン−アクリル酸共重合体
〔ユカロンEAA A−201K(三菱油化株式会社製)、
メルトフロ−レート5g/10分〕を使用して表−1に
示す割合で配合し、再度溶融混練後ペレツト化して接着
性樹脂組成物とした。
この様にして得られた接着性樹脂組成物を中間層(接着
層)とし、外層にポリアミド樹脂〔ノバミツド 1030CA
(三菱化成工業株式会社製)、ナイロン6〕を用い、内
層にはエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体の金
属塩であるアイオノマー〔ハイミラン 1707(三井・デ
ユポンポリケミカル株式会社の商品名)、ナトリウム
塩〕を使用して三層によるダイ内共押出し複合インフレ
ーシヨンフイルムを作成した。
共押出成形条件としては、ダイスはダイスリツプ径75
mm、ダイスクリアランス1.2mm、ダイス設定温度250
℃であり、ポリアミド樹脂用の押出機は内径40mm、L
/D26であり、押出機設定温度は250℃とした。接
着性樹脂組成物用の押出機は内径35mm、L/D26
で、押出機設定温度は220℃、アイオノマーの押出し
用として使用した押出機は内径40mm、L/D26であ
り、押出機の設定温度は220℃である。又フイルムの
ブロ−アツプ比は1.2であり、巻取速度は6m/min.
である。フイルム厚みは90μで、個々の層の厚みはそ
れぞれ30μとなるように調整した。
得られた複合フイルムのポリアミド樹脂層又はアイオノ
マー層と接着層との間でのT形剥離強度をJIS K6854に
準じて測定した。測定結果を表−1に示した。
なお、ポリマーの密度およびメルトフローレートはJIS
K6760に準拠して測定した。
実施例2−3および比較例1 実施例2−3および比較例1では、該実施例および比較
例で用いた変性ポリオレフイン((A)成分)として実施
例1で用いたエチレン共重合体及び低密度ポリエチレン
の配合割合を表−1に示した割合とした他は、全て実施
例1と同様にした。
実施例2で用いた変性ポリオレフインのメルトフロ−レ
ートは2g/10分、無水マレイン酸のグラフト量は0.
46重量%である。実施例3および比較例1で用いた変
性ポリオレフインのメルトフロ−レートはそれぞれ1.9
g/10分および1.3g/10分であり、無水マレイン
酸のグラフト量はそれぞれ0.45重量%及び0.40重量
%である。複合フイルムのポリアミド樹脂層又はアイオ
ノマー層と接着層との間でのT形剥離強度を表−1に示
した。
実施例4−5および比較例2−8 実施例2に於て使用した変性ポリオレフイン((A)成
分)を用いて表−2に示す割合で配合し、実施例1と同
様にして接着性樹脂組成物を得た。
その後更に実施例1と同じ方法にて複合フイルムを得
た。得られた結果については表−2に示した。
実施例6および比較例9−10 実施例1におけるエチレン−アクリル酸共重合体〔ユカ
ロン EAA、A-201K〕の代わりにエチレン−α,β不飽
和カルボン酸共重合体の金属塩であるアイオノマー〔ハ
イミラン1650(三井・デユポンポリケミカル株式会社の
商品名)、亜鉛塩〕を用いた。他の条件は実施例1と同
様にして複合フイルムを得た。なおハイミラン1650自体
を接着性樹脂として接着層に用いた場合とも比較した。
ポリアミド樹脂層又はアイオノマー層と接着層の間での
T形剥離強度についての測定結果を表−3に示した。更
には実施例1で用いたハイミラン1707自体を接着層とし
た場合についても検討したがポリアミド樹脂層と接着層
間でのT形剥離強度は10g/15mm巾と非常に低いも
のであつた。
実施例7および比較例11 接着層として、それぞれ表−1に示した実施例1および
比較例1に於て使用した接着性樹脂組成物を用い、外層
にはポリアミド樹脂の代わりにエチレン−ビニルアルコ
ール共重合樹脂〔ソアノールET(日本合成化学株式会
社製)〕を用いた。エチレン−ビニルアルコール共重合
樹脂用の押出機の設定温度を230℃とし、更にはダイ
スの設定温度を230℃とした他は全て実施例1と同じ
方法により複合フイルムを得た。表−4に、エチレン−
ビニルアルコール樹脂層又はアイオノマー層と接着層と
の間でのT形剥離強度の測定結果を示した。
〔発明の効果〕 このようにして得られたポリアミド樹脂あるいはエチレ
ン−ビニルアルコール共重合樹脂層の少なくとも片面
に、上記接着性樹脂組成物層を介して、エチレン−α,
β不飽和カルボン酸共重合体あるいはその金属塩層を積
層した積層フイルム又はシートは優れた層間接着力を有
しており、しかもガスバリヤー性、ヒートシール性、耐
油性などの性質が良好であるばかりでなく熟成形におけ
る深絞り性にも優れる等の特色を有している。そのた
め、この積層フイルム又はシートは各種食品の包装資材
として、あるいは食品や飲料の容器等として食品産業分
野に有用して利用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂あるいはエチレン−ビニル
    アルコール共重合樹脂層の少なくとも片面に、密度0.9
    1g/cm3未満のエチレンと炭素数3以上のα−オレフ
    インとの共重合体60〜100重量%と結晶性ポリオレ
    フイン樹脂0〜40重量%とからなる混合物100重量
    部に対して不飽和カルボン酸又はその無水物0.05〜2.
    0重量部、及び有機過酸化物0.001〜0.1重量部を配
    合して溶融混練する事により得られた変性ポリオレフイ
    ン((A)成分)とエチレン−α,β不飽和カルボン酸共
    重合体又はその金属塩((B)成分)とあるいは更に結晶
    性ポリオレフイン樹脂((C)成分)とからなる組成物で
    あつて、 (A)成分の含量が20〜55重量%であり、 (B)成分の含量が45〜80重量%であり、 且つ (C)成分の含量が0〜25重量%である 接着性樹脂組成物層を介して、エチレン−α,β不飽和
    カルボン酸共重合体あるいはその金属塩層を積層してな
    ることを特徴とする積層フイルムまたはシート。
  2. 【請求項2】エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合
    体がエチレンとアクリル酸あるいはメタアクリル酸との
    共重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の積層フイルムまたはシート。
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