JPH06247967A - アザインドール誘導体およびこれを有効成分とする抗潰瘍薬 - Google Patents

アザインドール誘導体およびこれを有効成分とする抗潰瘍薬

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JPH06247967A
JPH06247967A JP3526893A JP3526893A JPH06247967A JP H06247967 A JPH06247967 A JP H06247967A JP 3526893 A JP3526893 A JP 3526893A JP 3526893 A JP3526893 A JP 3526893A JP H06247967 A JPH06247967 A JP H06247967A
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正人 堀米
Kenichi Momose
研一 百瀬
Shinji Nagai
伸二 永井
Norio Oshida
紀男 押田
Masanori Sugita
正徳 杉田
Koichi Katsuyama
浩一 勝山
Chikako Suzuki
千華子 鈴木
Koichi Nakamaru
幸一 中丸
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)で表わされるインドール誘導体
および薬理学的に許容され得る酸との付加塩、それらの
製造方法ならびに当該化合物またはその酸付加塩を有効
成分として含有する抗潰瘍薬。 〔式中、R1はアリール、C1〜4アルカノイル、イン
ドール等を;R2は水素を;R3は水素、C1〜4アルキ
ル、C1〜4アルコキシカルボニルピリジル等を;R4
は水素、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、ハロ
ゲン等を;R5は水素、C1〜4アルキル、C1〜4
ルコキシを;X,Y,ZはNまたはCを;それぞれ表わ
し、あるいはR1とR2が一緒になって式(II)の基を表
わす。但しX,Y,Zの全てがCとなることはなく且つ
Y=Nの場合、R5は有しない。 〕 【効果】 優れた胃酸分泌抑制作用を示し、かつ副作用
がないため、抗潰瘍薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なインドール誘導
体、およびその薬理学的に許容され得る酸との付加塩、
さらにそれを有効成分として含有する抗潰瘍薬に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、抗潰瘍薬として使用されている薬
剤には、シメチジンに代表されるH2−阻害薬、および
プロトンポンプを阻害するオメプラゾールなどの胃酸分
泌抑制剤、さらに胃粘膜保護作用を持つ薬剤など多くの
薬物が知られており、これらは患者の症状に応じて用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の既知の薬剤には効果、副作用などの点で問題があるこ
とが知られている。例えばシメチジンに代表されるH2
−阻害薬では難治性の潰瘍が存在すること、オメプラゾ
ールについてはカルチノイドの発生およびジアゼパム、
フェニトインなどの肝クリアランスを低下させるという
ような他の薬剤との相互作用などの問題があり、改良が
望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の通り、従来の薬剤
にはその効果および副作用のためその使用方法が制限さ
れるなどの欠点があった。そこで本発明者らはこれらの
知見の上にたって鋭意研究の結果、下記のインドール誘
導体が著しい抗潰瘍効果を有することを見出して本発明
を完成させるに至った。
【0005】本発明によれば次の式(I)
【化12】 〔式中、R1はアリール、C1〜C4アルキル置換アリー
ル、C1〜C4アルカノイル、アリールアセチル、インド
ール、アリールインドール、C1〜C4アルコキシ置換イ
ンドールを表わすか、またはR1とR2は一緒になって環
を形成して式(II)
【化13】 を表わし、R2は水素を表わし、R3は水素、C1〜C4
ルキル、アラルキル、アリールアセチル、C1〜C4アル
コキシ置換アリールアセチル、アリールオキシカルボニ
ル、アラルキルオキシカルボニル、アリールスルホニル
またはC1〜C4アルコキシカルボニルピリジルを表わ
し、R4は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキ
シ、ハロゲン、ヒドロキシ、アラルキルオキシ、−NR
67(R6、R7はそれぞれ独立して水素、C1〜C4アル
キル、アラルキル、ヒドロキシ置換C1〜C4アルキルを
表わす)を表わし、R5は水素、C1〜C4アルキルまたは
1〜C4アルコキシを表わし、X、Y、Zは窒素または
炭素である、但し、R2、R3、R4、R5がすべて水素の
場合、R1はフェニルではないものとし、またX、Y、
Zのすべてが炭素であることはなく、そしてYが窒素の
場合、YはR5を有しないものとする〕で表わされる新
規なインドール誘導体およびその薬理学的に許容され得
る酸との付加塩が提供される。
【0006】式(I)で示される化合物中のR1の具体
例には、アリール例えばフェニル、C1〜C4アルキル置
換アリール例えばメチルフェニル、エチルフェニル、n
−プロピルフェニル、i−プロピルフェニル、n−ブチ
ルフェニル、i−ブチルフェニル、C1〜C4のアルカノ
イル例えばアセチル、n−プロピオニル、i−プロピオ
ニル、n−ブチリル、i−ブチリル、アリールアセチル
例えばフェニルアセチル、インドール、アリールインド
ール例えばフェニルインドール、C1〜C4アルコキシ置
換インドール例えばメトキシインドール、エトキシイン
ドール、n−プロポキシインドール、i−プロポキシイ
ンドール、n−ブトキシインドール、i−ブトキシイン
ドールが挙げられる。またR1およびR2は一緒になって
環を形成して式(II)
【化14】 で示される基を形成してもよい。
【0007】R2は水素を表わす。
【0008】R3の具体例には、水素、C1〜C4アルキ
ル例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、i−ブチル、アラルキル例えばベンジ
ル、フェネチル、アリールアセチル例えばフェニルアセ
チル、C1〜C4アルコキシ置換アリールアセチル例えば
メトキシフェニルアセチル、エトキシフェニルアセチ
ル、n−プロポキシフェニルアセチル、i−プロポキシ
フェニルアセチル、n−ブトキシフェニルアセチル、i
−ブトキシフェニルアセチル、アリールオキシカルボニ
ル例えばフェニルオキシカルボニル、アラルキルオキシ
カルボニル例えばベンジルオキシカルボニル、アリール
スルホニル例えばトルエンスルホニル、C1〜C4アルコ
キシカルボニルピリジル例えばメトキシカルボニルピリ
ジルが挙げられる。
【0009】R4の具体例には水素、C1〜C4アルキル
例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、
n−ブチル、i−ブチル、C1〜C4アルコキシ例えばメ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、
n−ブトキシ、i−ブトキシ、ハロゲン例えばフルオ
ロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ヒドロキシ、アラルキル
オキシ例えばベンジルオキシ、フェネチルオキシ、置換
アミノ基−NR67におけるR6、R7の具体例には、水
素、C1〜C4アルキル例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、アラル
キル例えばベンジル、フェネチル、ヒドロキシ置換C1
〜C4アルキル例えばヒドロキシエチルが挙げられる。
【0010】R5の具体例には、水素、C1〜C4アルキ
ル例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、i−ブチル、C1〜C4アルコキシ例え
ばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキ
シ、n−ブトキシ、i−ブトキシが挙げられる。但し、
2、R3、R4、R5がすべて水素の場合、R1はフェニ
ルではないものとする。
【0011】X、Y、Zは窒素または炭素である。但
し、X、Y、Zのすべてが炭素であることはなく、Yが
窒素の場合、YはR 5を有しない。
【0012】本発明の化合物は下記スキーム1およびス
キーム2に従って合成される。すなわち、本発明の式
(4)−(10)で示される化合物はスキーム1に示す
ような方法で合成される。それぞれの出発物質から公知
の方法(Mao-Chin Liu,Synth. Commun., 20, 2965 (199
0), H.E. Baumgarten, J. Am. Chem. Soc., 74,3828 (1
952))に準じて合成される式(1)の3−ニトロピリジ
ン誘導体をラネーニッケル、パラジウムカーボンなどの
還元性金属触媒存在下、メタノール、エタノールなどの
アルコール溶媒中で接触水素法にて、あるいは鉄、塩化
スズなどの還元性金属と塩酸などの酸触媒を用いて、メ
タノール、エタノールなどのアルコール溶媒中、室温か
ら使用する溶媒の沸点で還元する。さらに生じた式
(2)の化合物のアミノ基を塩酸などの酸性溶液中で亜
硝酸ナトリウムなどの酸化剤を用いてジアゾニウム基と
した後、塩化スズなどの還元剤を用いて、塩酸などの酸
性溶液中でヒドラジノ基へ変換し、式(3)の3−ヒド
ラジノピリジン誘導体を得た。式(3)の化合物に対し
て、フェニルアセトアルデヒド誘導体、あるいは2−テ
トラロンなどのカルボニル誘導体を縮合させヒドラゾン
とし、さらにA.H.Kelly等の方法(Canad. J. Chem., 4
4, 2455 (1966))に準じて、DMSO、DMF、ジエチ
レングリコールなどの高沸点溶媒中で室温からその溶媒
の沸点で反応させることによって、式(4)のような6
−アザインドール誘導体とした。式(5)で示される化合
物は、式(4)の化合物を水素化ナトリウム、トリエチ
ルアミン、炭酸ナトリウムなどの塩基の存在下で、ヨウ
化メチル、臭化ベンジル、臭化フェネチルなどのハロゲ
ン化アルキル、ハロゲン化アラルキルとDMSO、DM
F、THFなどの溶媒中で反応させることにより得られ
る。また、式(4)の化合物とフェニル酢酸などのカル
ボン酸誘導体を、ジシクロヘキシルカルボジイミドなど
の脱水剤とジメチルアミノピリジンなどの塩基の存在下
で、塩化メチレン、クロロホルムなどの溶媒中で反応さ
せることにより得られる。式(4)の化合物を塩酸など
の酸性溶液中で反応させ脱アルキル化を行ない式(6)
の化合物とし、さらにオキシ塩化リン、三臭化リンなど
のハロゲン化剤を用いて反応させることによりハロゲン
化し、式(7)の化合物を得た。式(7)の化合物をエ
タノールアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミンな
どの置換アミン、エタノール、ベンジルアルコールなど
のアルコールと縮合させ、式(8)の化合物を得た。式
(7)の化合物を式(4)の化合物に対して行なったの
と同様の方法でアルキル化、アラルキル化し、式(9)
の化合物とし、さらに式(7)の化合物に対して行なっ
たのと同様の方法でベンジルアミンなどのアラルキルア
ミンを縮合させ式(10)の化合物を得た。
【0013】
【化15】
【0014】本発明の式(13)−(17)で示される
化合物はスキーム2に示すような方法で合成される。そ
れぞれの出発物質より公知の方法(J.Am.Chem.Soc., 7
6, 3167 (1954)など)に準じて合成される式(11)の
ようなメチルニトロピリジン誘導体に対して特開昭60-2
58181の方法に準じてReissert反応を行ない式(13)の
ようなアザインドール誘導体とした。すなわち、式(1
1)の化合物をジメチルホルムアミドジアルキルアセタ
ールなどのDMF等価体を用いてDMSO、DMFなど
の溶媒中で室温から用いた溶媒の沸点で反応させ、式
(12)の化合物とし、さらにラネーニッケル、パラジ
ウムカーボンなどの還元性金属触媒存在下、メタノー
ル、エタノールなどのアルコール溶媒中で接触水素法に
て、あるいは鉄、塩化スズなどの還元性金属と塩酸など
の酸触媒を用いて、メタノール、エタノールなどのアル
コール溶媒中、室温から使用する溶媒の沸点で還元し、
アザインドールとした。アザインドールの1位への置換
基の導入は、1位水素を塩基例えば水素化ナトリウム、
トリエチルアミン、水酸化ナトリウムを用いて引き抜
き、ハロゲン化アルキル例えば臭化エチル、ハロゲン化
アラルキル例えば臭化ベンジル、ハロゲン化アリールア
セチル例えば塩化フェニルアセチル、ハロギ酸アリール
例えばクロロギ酸フェニル、クロロギ酸アラルキル例え
ばクロロギ酸ベンジル、ハロゲン化アルコキシカルボニ
ルピリジン例えば塩化メトキシカルボニルピリジンとD
MF、DMSO、THF、ベンゼン、ジクロロメタンな
どの溶媒中で反応させることにより行なわれた。式(1
3)の化合物に対して、塩化フェニルアセチルなどのハ
ロゲン化アシル、塩化アルミニウムなどのルイス酸性金
属を用いて、ニトロベンゼン、四塩化炭素などの溶媒中
でFriedel-Kraft反応を行ない、式(14)の化合物を
得た。式(14)の化合物に対してフェニルヒドラジン
誘導体を反応させるとFischer反応により式(15)の
化合物が得られるが、この反応を酢酸、塩酸などの酸の
存在下で行なうと脱アルキル化が同時に進行する。式
(15)の脱アルキル体をオキシ塩化リン、三臭化リン
などのハロゲン化剤を用いて反応させることによりハロ
ゲン化し、式(16)の化合物を得た。式(16)の化
合物にエタノールアミン、フェネチルアミンなどの置換
アミンを反応させ、式(17)の化合物を得た。
【0015】
【化16】
【0016】本発明化合物の具体名を列挙すると次のと
おりである。 (1) 7−メチル−3−フェニル−6−アザインドール (2) 7−メトキシ−3−フェニル−6−アザインドー
ル (3) 7−メトキシ−3−(o−メチルフェニル)−6
−アザインドール (4) 7−メトキシ−5−メチル−3−フェニル−6−
アザインドール (5) 6,7−ジヒドロ−3,5−ジアザナフト〔1,2
−b〕インデン (6) 1−ベンジル−7−メトキシ−3−フェニル−6
−アザインドール (7) 7−メチル−1−フェネチル−3−フェニル−6
−アザインドール (8) 7−メトキシ−1−フェネチル−3−フェニル−
6−アザインドール (9) 7−メトキシ−1−(o−メトキシフェニルアセ
チル)−3−フェニル−6−アザインドール (10) 7−ヒドロキシ−3−フェニル−6−アザインド
ール (11) 7−クロロ−3−フェニル−6−アザインドール (12) 7−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−3−フェ
ニル−6−アザインドール (13) 7−ベンジルアミノ−3−フェニル−6−アザイ
ンドール (14) 7−フェネチルアミノ−3−フェニル−6−アザ
インドール (15) 7−ベンジルオキシ−3−フェニル−6−アザイ
ンドール (16) 1−ベンジル−7−クロロ−3−フェニル−6−
アザインドール (17) 1−ベンジル−7−ベンジルアミノ−3−フェニ
ル−6−アザインドール (18) 3−フェニルアセチル−6−アザインドール (19) 7−メトキシ−3−フェニルアセチル−6−アザ
インドール (20) 5−メトキシ−3−フェニルアセチル−6−アザ
インドール (21) 3−(3′−フェニルインドール−2′−イル)
−6−アザインドール (22) 7−ヒドロキシ−3−(3′−フェニルインドー
ル−2′−イル)−6−アザインドール (23) 7−ヒドロキシ−3−(7′−メトキシ−3′−
フェニルインドール−2′−イル)−6−アザインドー
ル (24) 7−メトキシ−3−(3′−フェニルインドール
−2′−イル)−6−アザインドール (25) 7−メトキシ−3−(7′−メトキシ−3′−フ
ェニルインドール−2′−イル)−6−アザインドール (26) 5−メトキシ−3−(3′−フェニルインドール
−2′−イル)−6−アザインドール (27) 7−クロロ−3−(3′−フェニルインドール−
2′−イル)−6−アザインドール (28) 7−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−3−
(3′−フェニルインドール−2′−イル)−6−アザ
インドール (29) 7−フェネチル−3−(3′−フェニルインドー
ル−2′−イル)−6−アザインドール (30) 1−フェニルアセチル−4−アザインドール (31) 1−ベンジルオキシカルボニル−4−アザインド
ール (32) 1−ベンジル−5−アザインドール (33) 1−フェニルオキシカルボニル−5−アザインド
ール (34) 1−(3−メトキシカルボニルピリジン−6−イ
ル)−5−アザインドール (35) 1−エチル−3−フェニルアセチル−4−アザイ
ンドール (36) 3−フェニルアセチル−5−アザインドール (37) 3−フェニルアセチル−1−(p−トルエンスル
ホニル)−5−アザインドール
【0017】本発明の式(I)で示される化合物は所望
によって薬理学的に許容され得る酸との付加塩に交換す
ることができ、これらの酸付加塩も本発明の範囲に包含
される。酸付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、
硫酸、燐酸等の無機酸との塩類、酢酸、コハク酸、シュ
ウ酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸との塩類が挙げられ
る。
【0018】この一般式(I)で表わされる化合物を医
薬として使用する場合には種々の投与形態の製剤とする
ことができる。すなわち、この製剤は経口的に錠剤、糖
衣錠、硬質カプセル剤、軟質カプセル剤、溶液、エマル
ジョンまたは懸濁液のような液剤の形態で投与すること
ができる。また、非経口的投与の場合には注射溶液の形
態で投与される。
【0019】これらの製剤の調製にあたっては、製剤化
のための慣用の添加剤、例えば賦形剤、安定剤、防腐
剤、溶解剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、甘味剤、着色
剤、香味剤、張度調整剤、緩衝剤、酸化防止剤などを添
加して製剤化することができる。
【0020】本発明の抗潰瘍剤の投与方法、投与量には
特に制限はなく、各種製剤形態、患者の性別、疾患の程
度により適宜選択されるが、有効成分の一日あたりの投
与量は1mg〜2000mgである。
【0021】以下に本発明を実施例によってさらに詳細
に説明するが、これらは本発明を単に説明するだけのも
のであって、本発明を限定するものではない。なお実施
例に先立って記載される参考例は、実施例に記載される
化合物を合成するための原料物質の調製に関するもので
ある。
【0022】参考例1−(1) 3−ヒドラジノ−2−メチルピリジンの合成
【化17】 2−メチル−3−ニトロピリジン1.40gとラネーニ
ッケル0.80gをエタノール20mlに加え接触水素還
元を4.5時間行なった。触媒をセライト濾過後、溶媒
を減圧留去し3−アミノ−4−メチルピリジン1.13
gを得た。
【0023】3−アミノ−4−メチルピリジン2.16
gを濃塩酸20mlに加え、食塩氷冷却下、水12mlに溶
かした亜硝酸ナトリウム1.38gを加え、10分撹拌
した。別に塩化スズ11.36gを濃塩酸10mlに加え
食塩氷で冷却しておいた。先ほどの溶液をこの溶液に加
え、室温まで昇温し、3時間撹拌した。反応液を水酸化
カリウム水溶液で中和し、クロロホルム抽出し、硫酸マ
グネシウム乾燥後、減圧留去し、標記化合物1.73g
を得た。 結晶1 H-NMR(CDCl3)δ:2.37(3H,s), 3.56(2H,br-s), 5.17(1
H,br-s), 7.12(1H,dd,J=8,5), 7.31(1H,d,J=8), 7.97(1
H,d,J=5) MS m/z(%):123(M+,20), 106, 79, 65
【0024】参考例1−(2) 3−ヒドラジノ−2−メトキシピリジンの合成
【化18】 2−メトキシ−3−ニトロピリジンに参考例1−(1)
と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:3.51(2H,br-s), 3.97(3H,s), 5.59(1
H,br-s), 6.85(1H,dd,J=8,5), 7.16(1H,dd,J=8,2), 7.5
8(1H,dd,J=5,2)
【0025】参考例1−(3) 3−ヒドラジノ−2−メトキシ−5−メチルピリジンの
合成
【化19】 2−メトキシ−5−メチル−3−ニトロピリジンに参考
例1−(1)と同様の反応を行ない、標記化合物を得
た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:2.37(3H,s), 3.95(3H,s), 6.66(1H,
d,J=8), 7.05(1H,d,J=8)
【0026】実施例1 7−メチル−3−フェニル−6−アザインドール
【化20】 参考例1−(1)で得られた化合物0.99gとフェニ
ルアセトアルデヒド1.07gをトルエン10mlに加
え、100℃で3時間加熱した。溶媒を減圧留去後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、メ
タノール/クロロホルム(3/97)溶出部よりヒドラ
ゾン体1.59gを得た。
【0027】ヒドラゾン体1.59gをジエチレングリ
コール10mlに加え、180℃で2時間加熱した。反応
液に水20mlを加え、酢酸エチルで抽出し、水洗し、ブ
ライン洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥後減圧留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
酢酸エチル/ヘキサン(1/3)溶出部より標記化合物
0.44gを得た。 結晶(mp.195−200℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:2.77(3H,s), 7.32(1H,t,J=7), 7.47
(2H,t,J=7), 7.56(1H,s),7.65(2H,d,J=7), 7.71(1H,d,J
=6), 8.22(1H,d,J=6) MS m/z(%):208(M+, 100), 180, 83
【0028】実施例2 7−メトキシ−3−フェニル−6−アザインドール
【化21】 参考例1−(2)で得られた化合物に対して実施例1と
同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.142−143℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.13(3H,s), 7.31(1H,t-like,J=8),
7.43−7.47(4H,m), 7.63(2H,m), 7.84(1H,d,J=6), 8.74
(1H,br-s) MS m/z(%):224(M+, 100), 206, 194
【0029】実施例3 7−メトキシ−3−(o−メチルフェニル)−6−アザ
インドール
【化22】 参考例1−(2)で得られた化合物とo−トリルアセト
アルデヒドで実施例1と同様の反応を行ない、標記化合
物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:2.31(3H,s), 4.14(3H,s), 7.05−
7.79(7H,m), 8.65(1H,br-s) MS m/z(%):238(M+, 100), 220, 209
【0030】実施例4 7−メトキシ−5−メチル−3−フェニル−6−アザイ
ンドール
【化23】 参考例1−(3)で得られた化合物に実施例1と同様の
反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s), 4.10(3H,s), 7.24−7.3
0(2H,m), 7.36(1H,s), 7.44(2H,t,J=8), 7.62(2H,d,J=
8), 8.56(1H,br-s) MS m/z(%):238(M+, 100), 209, 193, 180
【0031】実施例5 6,7−ジヒドロ−3,5−ジアザナフト〔1,2−b〕
インデン
【化24】 参考例1−(2)で得られた化合物と2−テトラロンで
実施例1と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.170−172℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.00(2H,m), 3.06(2H,m), 7.11(1H,
t,J=7), 7.25(1H,d,J=7),7.31(1H,t,J=7), 7.50(1H,d,J
=6), 7.75(1H,d,J=7), 7.86(1H,d,J=6), 8.45(1H,br-s) MS m/z(%):250(M+, 100), 232, 178
【0032】実施例6 1−ベンジル−7−メトキシ−3−フェニル−6−アザ
インドール
【化25】 実施例2で得られた化合物1.00gをDMFに加え、
これに水素化ナトリウム(60%)0.22gを加え、
室温下1時間撹拌した。ベンジルブロマイド0.56ml
を加え、110℃まで加熱し、3時間撹拌した。反応液
を水、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムを用いて乾
燥し、減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、ベンゼン溶出部より標記化合物
1.27gを得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:4.04(3H,s), 5.59(2H,s), 7.13−7.8
0(13H,m) MS m/z(%):314(M+, 100), 223, 193
【0033】実施例7 7−メチル−1−フェネチル−3−フェニル−6−アザ
インドール
【化26】 実施例1で得られた化合物とフェネチルブロマイドで実
施例6と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.103−106℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.00(3H,s), 3.13(2H,t,J=7), 4.64
(2H,t,J=7), 7.05−7.08(3H,m), 7.26−7.31(4H,m), 7.
43(2H,t,J=8), 7.51(2H,d,J=7), 7.67(1H,d,J=6),8.18
(1H,d,J=6) MS m/z(%):313(M++1, 100), 222, 152, 91
【0034】実施例8 7−メトキシ−4−フェネチル−3−フェニル−6−ア
ザインドール
【化27】 実施例2で得られた化合物に実施例7と同様の反応を行
ない、標記化合物を得た。 結晶(79−80℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.13(2H,t,J=7), 4.15(3H,s), 4.62
(2H,t,J=7), 7.04(1H,s),7.10(2H,m), 7.24−7.29(4H,
m), 7.39−7.43(3H,m), 7.52(2H,m), 7.79(1H,d,J=6) MS m/z(%):329(M+, 99), 238, 207, 193
【0035】実施例9 7−メトキシ−1−(o−メトキシフェニルアセチル)
−3−フェニル−6−アザインドール
【化28】 実施例2で得られた化合物0.108g、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド0.13g、ジメチルアミノピリジ
ン0.062g、o−メトキシフェニル酢酸0.080g
を塩化メチレン10mlに加え、終夜撹拌した。析出物を
濾過し、母液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、ベンゼン溶出部より標記化合
物0.110gを得た。 結晶(mp.72−74℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.72(3H,s), 4.11(3H,s), 4.41(2H,
s), 7.24−8.01(12H,m) MS m/z(%):372(M+, 90), 224
【0036】実施例10 7−ヒドロキシ−3−フェニル−6−アザインドール
【化29】 実施例2で得られた化合物0.22gを濃塩酸3mlに加
え、11時間加熱還流した。生じた析出物を濾取し、
0.14gの標記化合物を得た。 結晶(mp.>300℃)1 H-NMR(CD3OD)δ:6.93(1H,d,J=7), 7.03(1H,d,J=7),
7.27(1H,t,J=7), 7.42(2H,t,J=7), 7.55−7.58(3H,m) MS m/z(%):210(M+, 100), 181, 154
【0037】実施例11 7−クロロ−3−フェニル−6−アザインドール
【化30】 実施例10で得られた化合物0.10gをオキシ塩化リ
ン0.18mlに加え、3時間加熱還流した。反応液を水
に加え、重曹で中和し、酢酸エチルで抽出し、水洗し、
ブライン洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、酢酸エチル/クロロホルム(5/95)溶出部よ
り標記化合物0.08gを得た。 結晶(mp.261−264℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:7.35(1H,t,J=7), 7.48(2H,t,J=7),
7.52−7.63(3H,m), 7.76(1H,d,J=6), 8.11(1H,d,J=6),
8.74(1H,br-s)
【0038】実施例12 7−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−3−フェニル−
6−アザインドール
【化31】 実施例11で得られた化合物0.05gにエタノールア
ミン3mlを加え、160℃で6時間加熱還流した。反応
液を水、酢酸エチルで抽出し、水洗し、ブライン洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧留去した。残渣を
クロロホルムにて結晶化し、標記化合物0.03gを得
た。 結晶(mp.215−220℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.65(2H,m), 3.82(2H,m), 7.14(1H,
m), 7.23(1H,m), 7.40(2H,m), 7.55−7.64(4H,m) MS m/z(%):253(M+, 1), 222, 194, 166
【0039】実施例13 7−ベンジルアミノ−3−フェニル−6−アザインドー
【化32】 実施例11で得られた化合物とベンジルアミンで実施例
12と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.80−83℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.89(1H,br-s), 4.66(2H,br-s), 7.0
2−7.77(14H,m) MS m/z(%):299(M+, 10), 281
【0040】実施例14 7−フェネチルアミノ−3−フェニル−6−アザインド
ール
【化33】 実施例11で得られた化合物とフェネチルアミンで実施
例12と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.171−174℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:2.24(4H,br-s), 2.84−2.86(2H,m),
3.69−3.71(2H,m), 6.99−7.63(14H,m) MS m/z(%):313(M+, 50), 223, 209
【0041】実施例15 7−ベンジルオキシ−3−フェニル−6−アザインドー
【化34】 実施例11で得られた化合物とベンジルアルコールで実
施例12と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.125−127℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:5.58(2H,s), 7.23−7.87(13H,m), 8.
71(1H,br-s) MS m/z(%):300(M+, 10), 223, 194
【0042】実施例16 1−ベンジル−7−クロロ−3−フェニル−6−アザイ
ンドール
【化35】 実施例11で得られた化合物に対して実施例6と同様の
反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:5.81(2H,s), 7.09−8.06(13H,m)
【0043】実施例17 1−ベンジル−7−ベンジルアミノ−3−フェニル−6
−アザインドール
【化36】 実施例16で得られた化合物に対して実施例13と同様
の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.145−146℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.01(1H,br-s), 4.48(2H,s), 5.55
(2H,s), 6.94−7.86(18H,m) MS m/z(%):389(M+, 15), 312
【0044】参考例2−(1) 6−アザインドールの合成
【化37】 4−メチル−3−ニトロピリジン1.22g、ジメチル
ホルムアミドジメチルアセタール1.41mlをDMFに
加え、100℃で3時間加熱した。溶媒を減圧留去し、
生じた結晶を濾取し、1.68gを得た。
【0045】これと、ラネーニッケル2.00gをメタ
ノール20mlに加え、接触水素還元を50℃で4時間行
なった。触媒をセライト濾過し、減圧留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、メタ
ノール/クロロホルム(1/5)溶出部より標記化合物
0.72gを得た。 結晶(mp.98−100℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:6.60(1H,d,J=3), 7.49(1H,d,J=3),
7.60(1H,d,J=6), 8.24(1H,d,J=6), 8.90(1H,d,J=6), 1
0.00(1H,br-s) MS m/z(%):118(M+, 100), 91, 63
【0046】参考例2−(2) 7−メトキシ−6−アザインドールの合成
【化38】 2−メトキシ−4−メチル−3−ニトロピリジン1.4
4g、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール1.3
7mlをDMFに加え、100℃で3時間加熱した。溶媒
を減圧留去し、生じた結晶を濾取し、1.50gを得
た。
【0047】これと、ラネーニッケル0.70gをメタ
ノール20mlに加え、接触水素還元を50℃で4時間行
なった。触媒をセライト濾過し、減圧留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、酢酸
エチル/クロロホルム(1/9)溶出部より標記化合物
0.55gを得た。 結晶(mp.84−85℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.10(3H,s), 6.52(1H,m), 7.17(1H,
d,J=6), 7.26(1H,m), 7.77(1H,d,J=6), 8.74(1H,br-s) MS m/z(%):148(M+, 99), 118, 105
【0048】参考例2−(3) 5−メトキシ−6−アザインドールの合成
【化39】 2−メトキシ−4−メチル−5−ニトロピリジンに参考
例2−(1)と同様の反応を行ない、標記化合物を得
た。 結晶(mp.95−97℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:3.97(3H,s), 6.45(1H,m), 6.93(1H,
s), 7.36(1H,t-like), 8.41(1H,s), 8.55(1H,br-s)
【0049】参考例2−(4) 4−アザインドールの合成
【化40】 2−メチル−3−ニトロピリジンに参考例2−(1)と
同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶1 H-NMR(CDCl3)δ:6.76(1H,m), 7.13(1H,dd,J=8,5), 7.
49(1H,t,J=3), 7.70(1H,d-like), 8.49(1H,dd,J=5,2),
9.16(1H,br-s)
【0050】参考例2−(5) 5−アザインドールの合成
【化41】 3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシドに参考
例2−(1)と同様の反応を行ない、標記化合物を得
た。 結晶1 H-NMR(CDCl3)δ:6.67(1H,d,J=3), 7.30(1H,d,J=3),
7.35(1H,d,J=6), 8.31(1H,d,J=6), 8.98(1H,s), 9.82(1
H,br-s)
【0051】実施例18 3−フェニルアセチル−6−アザインドール
【化42】 参考例2−(1)で得られた化合物0.55gをニトロ
ベンゼン5mlに加え、氷冷下フェニルアセチルクロライ
ド0.74ml、塩化アルミニウム0.74gを加え、室温
まで昇温し、6時間撹拌した。KOH水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、メタノール/クロ
ロホルム(1/6)溶出部より標記化合物0.27gを
得た。 結晶(mp.198−200℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.20(2H,s), 7.28−7.34(5H,m), 8.0
4(1H,s), 8.31(1H,d,J=6), 8.43(1H,d,J=6), 8.93(1H,
s) MS m/z(%):237(M++1, 5), 219, 145, 117
【0052】実施例19 7−メトキシ−3−フェニルアセチル−6−アザインド
ール
【化43】 参考例2−(2)で得られた化合物0.51gをニトロ
ベンゼン7mlに加え、氷冷下フェニルアセチルクロライ
ド0.46ml、塩化アルミニウム0.92gを加え、室温
まで昇温し、6時間撹拌した。KOH水溶液を加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥後、減圧留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、酢酸エチル
/クロロホルム(2/8)溶出部より標記化合物0.7
0gを得た。 結晶(mp.208−210℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.08(3H,s), 4.18(2H,s), 7.22−7.3
4(5H,m), 7.92(1H,d,J=6), 9.33(1H,br-s) MS m/z(%):266(M+, 99), 176, 160
【0053】実施例20 5−メトキシ−3−フェニルアセチル−6−アザインド
ール
【化44】 参考例2−(3)で得られた化合物に実施例18と同様
の反応を行な、標記化合物を得た。 結晶(mp.205−207℃)1 H-NMR(CD3OD)δ:3.92(3H,s), 4.18(2H,s), 7.20−7.4
0(5H,m), 7.55(1H,s), 8.35(1H,s), 8.34(1H,s) MS m/z(%):266(M+, 50), 176
【0054】実施例21 3−(3′−フェニルインドール−2′−イル)−6−
アザインドール
【化45】 実施例18で得られた化合物0.27g、フェニルヒド
ラジン0.34mlを酢酸3mlに加え、8時間加熱還流し
た。反応液を水に加え重曹で中和後酢酸エチルで抽出
し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグネシウムを用い
て乾燥後、減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、メタノール/クロロホルム
(1/6)溶出部より標記化合物0.14gを得た。 結晶(mp.136−138℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:7.14−7.30(6H,m), 7.37(1H,s), 7.4
1−7.44(3H,m), 7.73(1H,d,J=8), 8.04(1H,d,J=6), 8.6
3(1H,s), 8.98(1H,s) MS m/z(%):310(M++1, 100), 279, 253, 145
【0055】実施例22 7−ヒドロキシ−3−(3′−フェニルインドール−
2′−イル)−6−アザインドール
【化46】 実施例19で得られた化合物0.27g、フェニルヒド
ラジン0.20mlを酢酸3mlに加え、5時間加熱還流し
た。反応液を水に加え重曹で中和後、酢酸エチルで抽出
し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグネシウムを用い
て乾燥後、減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、メタノール/クロロホルム
(5/95)溶出部より標記化合物0.13gを得た。 結晶(mp.165−170℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:6.21(1H,d,J=7), 6.75(1H,d,J=7),
7.06(1H,t-like,J=8), 7.12−7.20(2H,m), 7.30(2H,t-l
ike,J=7), 7.40−7.45(4H,m), 7.64(1H,d,J=8) MS m/z(%):325(M+, 10), 149, 124
【0056】実施例23 7−ヒドロキシ−3−(7′−メトキシ−3−フェニル
インドール−2′−イル)−6−アザインドール
【化47】 実施例19で得られた化合物とo−メトキシフェニルヒ
ドラジン塩酸塩で実施例1と同様の反応を行ない、標記
化合物を得た。 不晶性固体1 H-NMR(CD3OD)δ:3.99(3H,s), 6.14(1H,d,J=7), 6.71
(2H,t,J=7), 6.97(1H,t,J=8), 7.05−7.50(7H,m) MS m/z(%):355(M+, 1), 326, 175
【0057】実施例24 7−メトキシ−3−(3′−フェニルインドール−2′
−イル)−6−アザインドール
【化48】 実施例19で得られた化合物0.27g、フェニルヒド
ラジン0.20mlをトルエン3mlに加え、120℃で5
時間加熱し、ヒドラゾン体0.39gを得た。
【0058】これをジエチレングリコール5mlに加え、
210℃で4時間加熱還流した。反応液を水に加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグ
ネシウムを用いて乾燥後、減圧留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、メタノール
/クロロホルム(3/97)溶出部より標記化合物0.
21gを得た。 不晶性固体1 H-NMR(CDCl3)δ:4.09(3H,s), 6.97(1H,d,J=6), 7.14
−7.50(9H,m), 7.73(2H,m), 8.39(1H,br-s), 8.80(1H,b
r-s) MS m/z(%):339(M+, 100), 175
【0059】実施例25 7−メトキシ−3−(7′−メトキシ−3′−フェニル
インドール−2′−イル)−6−アザインドール
【化49】 実施例19で得られた化合物とo−メトキシフェニルヒ
ドラジンで実施例24と同様の反応を行ない、標記化合
物を得た。 不晶性固体1 H-NMR(CDCl3)δ:4.01(3H,s), 4.10(3H,s), 6.71(1H,
d,J=7), 7.00(1H,d,J=6),7.09(1H,t,J=7), 7.23−7.35
(5H,m), 7.46(2H,m), 7.71(1H,d,J=6), 8.49(1H,br-s),
8.69(1H,br-s) MS m/z(%):370(M++1, 99), 175
【0060】実施例26 5−メトキシ−3−(3′−フェニルインドール−2′
−イル)−6−アザインドール
【化50】 実施例20で得られた化合物に対して実施例24と同様
の反応を行ない、標記化合物を得た。 不晶性固体1 H-NMR(CDCl3)δ:3.80(3H,s), 6.70(1H,s), 7.15−7.5
0(9H,m), 7.73(1H,d,J=8), 8.37(2H,m), 8.62(1H,d,br-
s) MS m/z(%):339(M+, 40), 294, 268
【0061】実施例27 7−クロロ−3−(3′−フェニルインドール−2′−
イル)−6−アザインドール
【化51】 実施例22で得られた化合物に対して実施例11と同様
の反応を行ない、標記化合物を得た。 不晶性固体1 H-NMR(CDCl3)δ:7.10(1H,d,J=6), 7.15−7.34(5H,m),
7.40−7.45(4H,m), 7.73(1H,d,J=8), 7.84(1H,d,J=6),
8.61(1H,br-s), 9.40(1H,br-s) MS m/z(%):343(M+, 50), 307, 279
【0062】実施例28 7−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−3−(3′−フ
ェニルインドール−2′−イル)−6−アザインドール
【化52】 実施例27で得られた化合物に対して実施例12と同様
の反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:2.80−3.80(4H,m), 6.50(1H,m), 7.0
0−7.40(10H,m), 7.63(1H,m), 8.80(1H,br-s) MS m/z(%):309(M+, 1), 149
【0063】実施例29 7−フェネチル−3−(3′−フェニルインドール−
2′−イル)−6−アザインドール
【化53】 実施例27で得られた化合物に対して実施例14と同様
の反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:2.60−3.80(4H,m), 6.60(1H,m), 7.0
0−7.50(10H,m), 7.70(1H,m), 8.03(1H,br-s), 8.80(1
H,br-s) MS m/z(%):428(M+, 80), 337
【0064】実施例30 1−フェニルアセチル−4−アザインドール
【化54】 参考例2−(4)で得られた4−アザインドール0.3
5g、DMAP 0.11g、トリエチルアミン2.09m
lをジクロロメタン10mlに溶かし、塩化フェニルアセ
チル0.48mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液
に飽和重曹水を加え、クロロホルムで抽出し、ブライン
洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、酢酸エチル/ヘキサン(2/1)溶出部より、標
記化合物0.28gを得た。 不晶性固体1 H-NMR(CDCl3)δ:4.27(2H,s), 6.84(1H,d,J=4), 7.2−
7.4(6H,m), 7.76(1H,d,J=4), 8.56(1H,m), 8.70(1H,m)
【0065】実施例31 1−ベンジルオキシカルボニル−4−アザインドール
【化55】 参考例2−(4)で得られた4−アザインドール0.2
4gを7.5%水酸化ナトリウム水溶液−ジクロロメタ
ンに溶かし、激しく撹拌しながら、クロロギ酸ベンジル
0.34mlを加え、室温で2時間撹拌した。クロロホル
ムで抽出し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥後、減圧留去した。シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、酢酸エチル/ヘキサン
(1/1)溶出部より、標記化合物0.42gを得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:5.47(2H,s), 6.81(1H,d,J=4), 7.23
(1H,dd,J=8,5), 7.36−7.50(5H,m), 7.87(1H,d,J=4),
8.39(1H,br-s), 8.53(1H,dd,J=5,2) MS m/z(%):253(M++1, 90), 209, 91
【0066】実施例32 1−ベンジル−5−アザインドール
【化56】 参考例2−(5)で得られた5−アザインドールに実施
例6と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:5.32(2H,s), 6.65(1H,d,J=3), 7.09
−7.32(7H,m), 8.29(1H,d,J=6), 8.94(1H,s) MS m/z(%):208(M+, 100), 149, 91
【0067】実施例33 1−フェニルオキシカルボニル−5−アザインドール
【化57】 参考例2−(5)で得られた5−アザインドールとクロ
ロギ酸フェニルで実施例31と同様の反応を行ない、標
記化合物を得た。 結晶(mp.89−90℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:6.80(1H,d,J=4), 7.31(2H,d,J=8),
7.36(1H,t,J=8), 7.49(2H,t,J=8), 7.80(1H,d,J=4), 8.
10(1H,d,J=5), 8.55(1H,d,J=5), 8.96(1H,s)
【0068】実施例34 1−(3−メトキシカルボニルピリジン−6−イル)−
5−アザインドール
【化58】 参考例2−(5)で得られた5−アザインドールと6−
クロロニコチン酸メチルで実施例6と同様の反応を行な
い、標記化合物を得た。 結晶(mp.149−151℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.00(3H,s), 6.86(1H,d,J=4), 7.54
(1H,d,J=8), 7.79(1H,d,J=4), 8.27(1H,d,J=6), 8.45(1
H,dd,J=8,2), 8.49(1H,d,J=6), 8.98(1H,s), 9.19(1H,
d,J=2)
【0069】実施例35 1−エチル−3−フェニルアセチル−4−アザインドー
【化59】 参考例2−(4)で得られた4−アザインドールとヨウ
化エチルで実施例6と同様の反応を行ない1−エチル−
4−アザインドールを合成し、これに対して実施例18
と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.52(3H,t,J=8), 4.19(2H,q,J=8),
7.19−7.28(5H,m), 7.43(1H,d-like), 7.69(1H,dd,J=8,
2), 8.10(1H,s), 8.68(1H,dd,J=5,2) MS m/z(%):264(M+, 30), 173(100), 145, 117
【0070】実施例36 3−フェニルアセチル−5−アザインドール
【化60】 参考例2−(5)で得られた5−アザインドールに実施
例18と同様の反応を行ない、標記化合物を得た。 結晶(mp.260−262℃)1 H-NMR(CDCl3)δ:4.21(2H,s), 7.33−7.38(6H,m), 7.9
2(1H,s), 8.43(1H,d,J=6), 9.66(1H,s) MS m/z(%):236(M+, 5), 145(100), 117, 91
【0071】実施例37 3−フェニルアセチル−1−(p−トルエンスルホニ
ル)−5−アザインドール
【化61】 実施例36で得られた化合物0.24g、硫酸水素テト
ラ−n−ブチルアンモニウム0.04gを50%水酸化
ナトリウム−ベンゼンに加え、激しく撹拌し、塩化トシ
ル0.29gを加えた。室温で2時間撹拌した。酢酸を
エチルで抽出し、水洗し、ブライン洗浄し、硫酸マグネ
シウムを用いて乾燥後、減圧留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノール/ク
ロロホルム(2/98)溶出部より、標記化合物0.1
3gを得た。 結晶1 H-NMR(CDCl3)δ:2.40(3H,s), 4.21(2H,s), 7.26−7.3
9(7H,m), 7.76(2H,d,J=8), 7.81(1H,dd,J=6,1), 8.18(1
H,s), 8.54(1H,d,J=6), 9.57(1H,d,J=1) MS m/z(%):390(M+, 50), 299(100), 155, 116, 91
【0072】(H+,K+−ATPase阻害活性試験)
ブタ胃より調製したH+,K+−ATPaseを用いて以
下のようにして測定した。H+,K+−ATPase希釈
溶液100μl(タンパク量として50μg)を4mM塩
化マグネシウム、20mM塩化カリウムを含む10mMパイ
プス−トリス(pH6.2)緩衝液40μlに加え、さら
に0.1%のナイジェリシンのエタノール溶液5μlを
加える。ここに5μlのジメチルスルホキシドを加え
て、37℃で30分間インキュベートした。ついで4mM
ATP二ナトリウムを含む10mMパイプス−トリス緩
衝液450μlを添加して反応を開始し、30分後に5
0%トリクロロ酢酸1μlを加えた反応を停止した。こ
の反応で生じた遊離燐酸量をD.Lebel、 G.Poirierらの方
法(Anal. Biochem., 85, 86〜89 (1978))により80
0nmの発色測定を行なって、この時の吸光度の読みをC
1とする。別に塩化カリウムを加えない場合も同様に測
定して、この時の吸光度の読みをC2とする。阻害活性
の測定は上記反応においてジメチルスルホキシドの変わ
りに1〜20mg/ml濃度の阻害物質を含むジメチルスル
ホキシド溶液5μlを加えて同様の操作を行ない、塩化
カリウムを加えた場合と加えない場合の吸光度の読みを
それぞれT1、T2とする。阻害物質の阻害%(I)は
以下の式で計算される。
【0073】I=〔(C1−C2)−(T1−T2)〕
×100/(C1−C2)
【表1】
【0074】 各成分を均一に混合し、直打用粉末とする。これをロー
タリー式打錠機で直径6mm、重量100mgの錠剤に成型
する。
【0075】製剤例2 顆粒剤(1分包) A. 実施例21の化合物 10mg 乳糖 90mg トウモロコシデンプン 50mg 結晶セルロース 50mg B. ヒドロキシプロピルセルロース 10mg エタノール 9mg Aの成分を均一に混合した後、Bの溶液を加えて練合
し、押出造粒法で整粒し、次いで50℃の乾燥機で乾燥
する。乾燥上がり顆粒を粒度297μm〜1460μm
にふるい分けたものを顆粒剤とする。1分包量を200
mgとする。
【0076】 白糖、D−ソルビトール、パラオキシ安息香酸メチル、
パラオキシ安息香酸プロピルおよび上記の有効成分を温
水60gに溶解する。冷却後グリセリンおよびエタノー
ルに溶解した香味料の溶液を加える。つぎにこの混合物
に水を加えて100mlにする。
【0077】 塩化ナトリウムおよび有効成分を蒸留水を加えて溶解
し、全量を1.0mlとする。
【0078】 グリセリンを有効成分に加えて溶解する。そこへ、ポリ
エチレングリコール4000を加えて加温し溶解後、坐
剤型に注入して冷却固化し1個当たり1.5gの坐剤を
製造する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 487/04 140 7019−4C (72)発明者 押田 紀男 埼玉県川越市末広町3丁目4番地8 (72)発明者 杉田 正徳 埼玉県坂戸市三光町50番地16 (72)発明者 勝山 浩一 埼玉県坂戸市日の出町1番27号 日の出マ ンション501号室 (72)発明者 鈴木 千華子 埼玉県富士見市山室2丁目23番22号 (72)発明者 中丸 幸一 埼玉県富士見市関沢2丁目24番47号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I) 【化1】 〔式中、 R1はアリール、C1〜C4アルキル置換アリール、C1
    4アルカノイル、アリールアセチル、インドール、ア
    リールインドール、またはC1〜C4アルコキシ置換イン
    ドールを表わすか、またはR1およびR2は一緒になって
    環を形成して式(II) 【化2】 を表わし、 R2は水素を表わし、 R3は水素、C1〜C4アルキル、アラルキル、アリール
    アセチル、C1〜C4アルコキシ置換アリールアセチル、
    アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
    ル、アリールスルホニルまたはC1〜C4アルコキシカル
    ボニルピリジルを表わし、 R4は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、
    ハロゲン、ヒドロキシ、アラルキルオキシ、−NR67
    (R6、R7はそれぞれ独立して水素、C1〜C4アルキ
    ル、アラルキル、ヒドロキシ置換C1〜C4アルキルを表
    わす)を表わし、 R5は水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキ
    シを表わし、 X、Y、Zは窒素または炭素である、 但し、R2、R3、R4、R5がすべて水素の場合、R1
    フェニルではないものとし、またX、Y、Zのすべてが
    炭素であることはなく、そしてYが窒素の場合、YはR
    5を有しないものとする〕で表わされるインドール誘導
    体およびその薬理学的に許容され得る酸との付加塩。
  2. 【請求項2】 次の式(III) 【化3】 〔式中、 R4′は水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコ
    キシを表わし、 R5′は水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコ
    キシを表わし、 X、Y、Zは窒素または炭素である、 但し、X、Y、Zのすべてが炭素であることはなく、そ
    してYが窒素の場合、YはR5′を有しないものとす
    る〕で表わされる化合物と次の式(IV) 【化4】 〔式中、 R1はアリール、C1〜C4アルキル置換アリールを表わ
    すか、またはR1およびR2は一緒になって環を形成して
    式(II) 【化5】 を表わし、 R2は水素を表わす〕で表わされる化合物と反応させ
    て、これにより生じた生成物を場合により置換反応に付
    して次の式(I) 【化6】 〔式中、 R1、R2、X、YおよびZは上記の意味を有し、 R3は水素、C1〜C4アルキル、アラルキル、アリール
    アセチル、、C1〜C4アルコキシ置換アリールアセチ
    ル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカル
    ボニル、アリールスルホニル、C1〜C4アルコキシカル
    ボニルピリジルを表わし、 R4は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、
    ハロゲン、アラルキルオキシ、−NR67(R6、R7
    それぞれ独立して水素、C1〜C4アルキル、アラルキ
    ル、ヒドロキシ置換C1〜C4アルキルを表わす)を表わ
    し、 R5は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシを
    表わす。但し、R2、R3、R4、R5がすべて水素の場
    合、R1はフェニルではないものとし、 X、Y、Zのすべてが炭素であることはなく、そしてY
    が窒素の場合、YはR5を有しないものとする〕で表わ
    されるアザインドール誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 次の式(V) 【化7】 〔式中、 R4′、R5′はそれぞれ水素、メトキシを表わし、 X、Y、Zは窒素または炭素である、 但し、X、Y、Zのすべてが炭素であることはなく、そ
    してYが窒素の場合、YはR5′を有しないものとす
    る〕で表わされる化合物をReissert反応によりアザイン
    ドール誘導体とした後、場合により置換反応を行ない、
    次の式(I) 【化8】 〔式中、 R1はC1〜C4アルカノイル、アリールアセチル、イン
    ドール、アリールインドール、C1〜C4アルコキシ置換
    インドールを表わすか、またはR2と一緒になって環を
    形成して式(II) 【化9】 を表わし、 R2は水素を表わし、 R3は水素、C1〜C4アルキル、アラルキル、アリール
    アセチル、C1〜C4アルコキシ置換アリールアセチル、
    アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
    ル、アリールスルホニル、C1〜C4アルコキシカルボニ
    ルピリジルを表わし、 R4は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、
    ハロゲン、ヒドロキシ、アラルキルオキシ、−NR67
    (R6、R7はそれぞれ独立して水素、C1〜C4アルキ
    ル、アラルキル、ヒドロキシ置換C1〜C4アルキルを表
    わす)を表わし、 R5は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシを
    表わし、 X、Y、Zは窒素または炭素である、 但し、R2、R3、R4、R5がすべて水素の場合、R1
    フェニルではないものとし、 X、Y、Zのすべてが炭素であることはなく、そしてY
    が窒素の場合、YはR5を有しないものとする〕で表さ
    われるインドール誘導体を製造する方法。
  4. 【請求項4】 次の式(I) 【化10】 〔式中、 R1はアリール、C1〜C4アルキル置換アリール、C1
    4アルカノイル、アリールアセチル、インドール、ア
    リールインドール、C1〜C4アルコキシ置換インドール
    を表わすか、またはR1およびR2は一緒になって環を形
    成して式(II) 【化11】 を表わし、 R2は水素を表わし、 R3は水素、C1〜C4アルキル、アラルキル、アリール
    アセチル、C1〜C4アルコキシ置換アリールアセチル、
    アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニ
    ル、アリールスルホニル、C1〜C4アルコキシカルボニ
    ルピリジルを表わし、 R4は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、
    ハロゲン、ヒドロキシ、アラルキルオキシ、または−N
    67(R6、R7はそれぞれ独立して水素、C1〜C4
    ルキル、アラルキル、ヒドロキシ置換C1〜C4アルキル
    を表わす)を表わし、 R5は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシを
    表わし、 X、Y、Zは窒素または炭素である、 但し、R2、R3、R4、R5がすべて水素の場合、R1
    フェニルではないものとし、またX、Y、Zのすべてが
    炭素であることはなく、そしてYが窒素の場合、YはR
    5を有しないものとする〕で表わされるインドール誘導
    体およびその薬理学的に許容され得る酸との付加塩を有
    効成分として含有する抗潰瘍薬。
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