JPH0624517B2 - 眼底観察装置の合焦検出装置 - Google Patents

眼底観察装置の合焦検出装置

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JPH0624517B2
JPH0624517B2 JP60181421A JP18142185A JPH0624517B2 JP H0624517 B2 JPH0624517 B2 JP H0624517B2 JP 60181421 A JP60181421 A JP 60181421A JP 18142185 A JP18142185 A JP 18142185A JP H0624517 B2 JPH0624517 B2 JP H0624517B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は眼底カメラの合焦検出装置に関するものであ
る。
(発明の背景) 眼底を観察する装置では、眼底の低い反射率による光量
不足やコントラストの悪さから、合焦することが困難で
ある。そこで特公昭57−13294号公報などにみら
れるように、眼底に指標を投影し、その指標像によって
合焦する装置が提案されている。
この装置は、指標像をスプリットプリズム等で分割して
眼底に結像させ、その横ずれを観察し、合焦させるもの
であった。ここでは観察光学系は、この横ずれの様子を
見るためだけのものであり、直接眼底に合焦させるのは
指標投影光学系である。そしてこの指標と観察像面(必
要なら撮影像面も)とを機械的連動装置によって共動せ
しめ指標を眼底と共役にすることによって間接的に眼底
に合焦させている。
しかしながら、このような間接的な構造では、指標投影
光学系と観察光学系の連動装置の機械的誤差、あるいは
各々の光学系の違いによる誤差(指標投影光学系はN.A.
が大きく、かつ周辺の光束を使うので収差が大きくな
り、観察光学系はN.A.が小さく焦点深度が深く、収差が
比較的小さいという違いによる)が入る可能性があり、
また連動装置自体も複雑になり、装置の大型化、コスト
アップにつながるという欠点があった。また、変倍する
と光量不足ということがおこったり、また眼底は部位に
より反射率がことなるためある部位では光量不足になっ
たりある部位では光量過剰になったりして受光素子(た
とえばCCD)が飽和をおこしたり、光量不足のため信
号検出が難かしくなるという欠点があった。
(発明の目的) 本発明の目的はこれらの欠点を解消し、眼底の反射率の
違いや変倍等にかかわらず、正確な信号検出の行なえる
合焦検出装置を供することを目的とする。
(発明の概要) そこで本発明は、被検眼眼底に発光指標を投影する指標
投影光学系と被検眼眼底の前記指標を受光する光電変換
器を有し、該光電変換器の出力によって、合焦情報を検
出する合焦情報検出光学系とを備えた眼底観察装置の合
焦検出装置において、前記指標を投影するか否かを選択
する選択手段と、前記指標の投影時の前記光電変換器か
ら得られる第1の信号と前記指標の非投影時に前記光電
変換器から得られる第2の信号との差信号を求め、該差
信号から合焦信号を出力する減算手段と、前記選択手段
により前記指標が投影されているときに、前記光電変換
器から得られる信号が所定のレベル以上のときに、前記
レベル以下になるように前記指標の光量を減少させる制
御手段と、を設けたことを特徴とする。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例の合焦検出装置を有する眼底
カメラ全体の構成を示す図である。
通常、照明系は観察用照明光源1、光源用リレーレンズ
2、反射鏡3、光源用リレーレンズ2によって光源1と
共役に配設されるストロボ管4、リングスリット5、
(平面図は第3図に示す)、リングスリット用リレーレ
ンズ6,8、穴あきミラー9、対物レンズ11によって構
成される。リングスリット5はリングスリット用リレー
レンズ6,8、対物レンズ11によって、よく知られてい
るように、被検眼12の角膜にほぼ共役になるように眼底
カメラと被検眼12との作動距離が調節される。後述の指
標投影用光源駆動手段によって点灯、消灯が可能な指標
投影用光源16は指標投影用リレーレンズ17aを通り、ス
リットを形成した指標板18(平面図は第4図に示す)を
背後から照明する。光源16は指標板18のスリットを通過
後、結像し、指標投影用リレーレンズ17b、ダイクロイ
ックプリズム7およびリングスリット用リレーレンズ8
によって穴あきミラー9の付近に再び結像され、さらに
対物レンズ11によって被検眼12の瞳孔付近に結像され眼
底を照明する。これらの光線は第1図で二点鎖線で描か
れている。
ところで第1図で示した光学系の場合、指標投影用光源
16は例えば赤外発光ダイオードであり、ダイクロイック
プリズム7は赤外光反射・可視光透過の特性になってい
る。従ってダイクロイックプリズム7は観察用光源1、
ストロボ管4からの可視光を通過するが、これらの光源
1,4から出る赤外光を反射して照明光学系外に出して
しまい、結局眼底は指標投影用光源16からの赤外光によ
って照明されることになる。そしてダイクロイックミラ
ー14を赤外光反射、可視光透過の特性にすると、後述の
アレイセンサー23に到達する光は、指標投影用光源16に
よって照明された指標板18の透過光だけとなり、指標像
(スリット像)はコントラストの比較的良いものとな
る。
一方、第1図の点線で示すように、指標板18のスリット
は、指標投影系用リレーレンズ17bによってダイクロイ
ックプリズム7の付近に結像した後、リレーレンズ8、
穴あきミラー9、によって対物レンズ11の後側焦点位置
に結像する。従って対物レンズ11を経たスリットの透過
光はほぼ平行光となって被検眼12に入射し、被検眼12が
正視眼であれば、眼底上にスリットが結像する。ところ
が被検眼12の視度によってはスリット像はデフォーカス
する場合がある。しかし実際に指標像18を照明している
光源は、被検眼12に関して瞳孔付近にその共役像がで
き、かつ光源像の大きさが小さいので実質的にスリット
から出る光束の開口数(N.A.)が小さくなったことにな
り、焦点深度は深くなる。従って、実質的な被検眼の範
囲(±15ジオプトリー程度)では、デフォーカスによる
像のぼけはあまり大きくなく、合焦検出に耐えるコント
ラストが保障される。
第2図に第1図における合焦情報検出光学系のみを示
す。本実施例は変倍、ズームに対しても合焦情報が得ら
れるようにしたものであるが、説明上、ある倍率での動
作について述べ、そのあと変倍、ズームに際しての工夫
を説明する。
第2図の実線で示すように、眼底上に投影されたスリッ
ト像は2次光源となって、対物レンズ11によって一度結
像された後、穴あきミラー9の開口、開口絞り10、合焦
リレーレンズ13を通り、赤外反射・可視光透過のダイク
ロイックミラー14で反射された後に、視野絞り19付近に
結像される。この視野絞り19は、再結像レンズ21によっ
てアレイセンサー23と共役になっており、さらにアレイ
センサー23は撮像面(観察像面は不図示)15と共役にな
っている。したがって、眼底からのスリット像は再結像
レンズ21によってアレイセンサー23付近に結像するわけ
だが、その際、瞳分割屋根型プリズム22(第5図に立体
図を示す…第1図と第2図ではその稜が紙面に垂直にか
いてあるが、それは表現の便宜のためであり、実際は光
軸のまわりに90゜回転していて稜が紙面と平行になる
ように配設されている)によって光束は2分され、各々
の光束はアレイセンサー23(プリズム22の稜の方向に合
わせてアレイセンサー23のセルの配列方向が紙面に直交
するように配設される)の違った部分に結像される。
ここで第2図の点線で示すように、瞳分割プリズム22の
プリズムの稜は、合焦リレーレンズ13と視野絞り19の背
後のフィールドレンズ20によって開口絞り10とほぼ共役
になっている。
この開口絞り10は合焦光学系の射出瞳に相当するので、
アレイセンサー23上の像はこの光学系の瞳の異なった2
つの部分からの光束によって結像したものとなり、この
ようにして得られらた2つの像は良く知られているよう
に前ピン,後ピンによって互いに横ずれを起こす。従っ
て合焦状態の検出は、アレイセンサー23上での2つの像
の間隔を測定することによって行なうことができる。す
なわち第6図に実線で示した如く、合焦時に2つの像の
間隔がLだったとすると、合焦点が視野絞り19より後方
の場合(第6図では点線)では、像間隔は第6図に点線
で示した如く、Lよりも狭くなり、合焦点が視野絞り19
より前方の場合は像間隔はLよりも広くなる。
ここで像の間隔を測る場合、像自体がコントラストの良
い良好な結像状態であれば、2つの像位置の間隔は簡単
にはかれる。しかし実際には、アレイセンサー23上には
デフォーカスした状態で結像する場合が多く、必ずしも
よい像が得られるとは限らない。
そこで、このような条件の悪い場合であっても、像の横
変位を正確に抽出するために特開昭54−68667号
公報等に提案されている方法を使う。
これはアレイセンサー23上の像をフーリエ変換し、その
位相成分を抽出して、フーリエ変換の推移定理により横
ずれを求める方法である。
アレイセンサー23上での像の強度を位置Xの関数f(x)
とすれば、像が変位する前の関数f(x)のフーリエ変換
1は空間周波数をSとして式(1)のように表わすことが
できる。
この像が横にαだけ変位した場合のフーリエ変換F2
は推移定理により式(2)のようになる。
2(s)=e-2 π ias1(s)……(2) 式(1)と(2)をくらべると変位によってフーリエ成分の大
きさは変わらず、位相だけが2πasずれるので、ずれた
位相をΔθとすると、Δθを知ることにより変位αが式
(3)のように求まる。
これを具体的に実現するには、空間周波数をアレイセン
サー23上でのサンプル長lの逆数(1/l)として離散的
フーリエ変換(DFT)を行う。
すなわち第7図で示したように、アレイセンサー23上の
2つのスリット像のうちの一方の像についてアレイセン
サー23上の各セルに入射する光量に対応した電気信号を
i,セルのサンプル数をNi,サンプルした部分のアレ
イセンサー23の長さをlとして次の電気量をIx,Iyを求
める。
このIx,Iyはアレイセンサー23上の像のうち、空間周波
数1/lのフーリエ成分の実部(Ix)と虚部(Iy)にN/lを
乗じたものになっている。従って、このIx,Iyによりフ
ーリエ成分の位相偏角θが(6)のように求まる。
像の横変位がおこればこの位相偏角θが変位することに
なり、演算により求めたθの変化分は式(3)に従って横
変位になおすことができる。
そこで位相偏角θにより次の距離dを式(7)のように定
義する。
この距離dをアレイセンサー23上の2つのスリット像に
ついて各々求め、それにより2つのスリット像の間隔を
算出して、これを合焦時の間隔と比較することによって
合焦情報を得ることができる。第1図に示したように、
アレイセンサー23からは駆動手段24からの信号によって
各セルが順次駆動され、各セルに対応した光電変換信号
が順次出力される。この出力から演算手段25によって上
記演算を行なわせ、その結果に基づいてモータ駆動手段
26によりモータMを駆動し、合焦リレーレンズ13を光軸
方向へ動かして合焦させる。
上述の処理を行なう電気処理系を第8図のブロック図に
示すと共に、その動作を第9図及びマイクロコンピュー
タ252のフローチャートである第10図(a)、第10図(b)
によって説明する。第8図のブロック図において第1図
と同一部材には同一符号を付すが、アレイセンサー23は
例えば電荷結合素子(CCD)と呼ばれるものであっ
て、周知の駆動手段24からのスタート信号(第9図
(b))に引き続くクロックパルス(第9図(C)によって各
セルが駆動される。すなわちスタート信号が生じた後、
一番目のパルスP1でアレイセンサー23(第9図(a))の
一番目のセルC1に入射した光量に応じた電気信号がア
レイセンサー23により出力される。また、たとえば7番
目のパルスP7で7番目のセルC7に入射した光量に応じ
た電気信号が出力される。
ところでアレイセンサー23から出力される電気信号をみ
てみると、各種の雑音成分が含まれている。
つまりアレイセンサー23に入射する光束には得たい信号
成分としての眼底の投影したスリット像からの光束Sと
不要な雑音成分としての観察N1、迷光N2等の光束があ
る。さらにアレイセンサー23自身の暗電流による雑音成
分N3がある。したがって、アレイセンサー23から出力
される電気信号はS+N1+N2+N3ということになる
(第12図(a))。以上は指標投影用光源駆動回路253
によって指標投影用光源16を点灯した場合だが、次に指
標投影用光源16を消灯した場合について考えてみると、
アレイセンサー23から出力される電気信号は不要な雑音
成分としての観察光N1、迷光N2、暗電流N3の合成信
号N1+N2+N3である(第12図(b))。そこで指標投影
用光源16を点灯したときのアレイセンサー23の出力(第
12図(a))と指標投影用光源16を消灯したときのアレイ
センサー23の出力(第12図(b))との差をとることで、
信号成分Sだけを得ることができる(第12図(c))。
指標投影用光源16を点灯したときと消灯したときのアレ
イセンサー23の出力の差をとる方法について説明する。
アレイセンサー23によって光電変換された電気信号は、
アレイセンサー23の蓄積時間Tint毎に出力される。そこ
で指標投影用光源16をあらかじめ消灯し、1回目に点灯
する期間TをToとしておき、(第10図(a)のステップ1
00)少なくとも一蓄積時間Tint経過後のN番目のスタ
ートパルス(第13図(a))に同期して(第10図(a)のステ
ップ101)指標投影用光源16を点灯すると(第10図
(a)のステップ102)ここで出力されるアレイセンサ
ー23の出力は光源16が消灯時に光電変換した値であり第
12図(b)の雑音成分となる。アレイセンサー23から出力
された信号は増幅器250等を経てA/D変換器251によって
デジタル信号に変換される。このデジタル信号はマイク
ロコンピュータ252に入力される。すなわちマイクロコ
ンピュータ252はアレイセンサー23の走査に同期してA/D
変換器251の出力Iiを読み込み、各セルに対応させてそ
の出力を内蔵したメモリM1-1,M2-1に記憶する。(第
10図(a)のステップ103)。ここでメモリM1-1は第9
図(a)に示した如く、アレイセンサー23のほぼ左半分に
ある長さlのセル群からの信号を記憶し、メモリM2-1
は同様にアレイセンサー23のほぼ右半分にある長さl2
のセル群からの信号を記憶することになる。マイクロコ
ンピュータ252は光源16が点灯してから所定期間Tが
経過したことを検出し(第10図(a)のステップ10
4)、光源16を消灯する(第10図(a)のステップ10
5)。次にN+2番目のスタートパルスに同期されるア
レイセンサー23の出力は光源16が消灯時に光電変換した
値であり、第12図(a)の信号成分+雑音成分となる(第1
0図(a)のステップ106)。この出力された信号は雑音
成分だけのときの処理と同様にしてメモリM1-2,M2-2
記憶される(第10図(a)のステップ107)。第10図(a)
のステップ105における指標投影用光源16の消灯のタ
イミングは後述することとして、次にマイクロコンピュ
ータ252はメモリM1-1,M1-2,M2-1,M2-2,の記憶値
が所定値以上か否かの判断を行ない(第10図(a)のステ
ップ108)、所定値以下であれば上記記憶値のうちメ
モリN2-1からメモリM1-1の差をとりメモリM1に記憶し、
メモリM2-2からメモリM2-1との差をとりメモリM2に記憶
する(第10図(a)のステップ109)。そして、メモリM
1,M2に記憶された値の大きさから、次に光源16を点灯
する期間Tを決定する(第10図(a)のステップ11
0)。
次にマイクロコンピュータ252はメモリM1の記憶値に
よって式(4),式(5),式(6),式(7)の演算を順次行な
い、求めた距離d1をメモリM3に記憶させる(第10図(b)
のステップ111)。また同様にメモリM2の記憶値より
求めた距離d2をメモリM4に記憶させる(第10図(b)のス
テップ112)。
次にマイクロコンピュータ252はメモリM3,M4の記憶
値d1,d2と距離l1との間で演算(l1−d1+d2)を行なう
(第10図(b)のステップ113)。そしてステップ11
3で求めた値(l−d1+d2)……この値は2つのスリッ
ト像の間隔に相当する……を合焦時の間隔と比較してそ
の差を求め、この差を合焦情報として用いればよい。
モーター駆動手段26はマイクロコンピュータ252から出
力された合焦情報に応じて異なった周波数のパルス信号
をモータMに入力する。その際モーターMに入力される
信号の周波数は合焦用リレーレンズ13が合焦位置から大
きくはずれるときは大きく従ってモータMは急速に回転
し、合焦用リレーレンズ13が合焦位置に近づくとパルス
信号が小さく、モーターMは低速に回転し合焦位置でモ
ーターMがすみやかに停止するように制御される。
以下、上述のフローチャートのステップ108,110
及び変倍に応じた合焦制御について詳述する。ステップ
108は、まばたき等によりアレイセンサー23の入射光
量が大きくなった時に、合焦制御不能として再び測定値
を取り直すための判断を行なっており、入射光量が所定
値以下ならば一応合焦制御可能としている。
ところで眼定は、部位により反射率がかなり異なる。例
えば乳頭部の反射率は黄斑部のそれにくらべて10倍くら
い大きい。そのために、光源16の出力を合焦検出系で得
られたメモリM1,M2の記憶値の最大値を一定のレベルに
なるようにコントロールしないと黄斑部では光量が不足
あるいは乳頭部では光量過剰の為にアレイセンサー23が
飽和を起こす可能性が出てくる。そこで合焦検出系で上
述のレベルが一定になるようにする為には、アレイセン
サー23が蓄積時間をコントロールすることでもある程度
可能であるが、蓄積時間をコントロールすると暗電流を
影響でアレイセンサー23のダイナミックレンジを小さく
してしまうことになる。そこでステップ110では、蓄
積時間は一定のままつまり一蓄積時間内で光源16の点灯
時間Tを指標投影用光源駆動回路253を介してコント
ロールすることで、一定のレベルの信号を得ている。既
に述べたように、第13図(a)はスタートパルス、第13図
(b)は光源16の消灯期間と点灯期間の関係で、例えば期
間T1は合焦検出系で信号レベルが大きい場合の光源16
の点灯時間を示している。また期間T2はレベルが小さい
場合の光源16の点灯時間を示している。しかし実際にこ
れを実現しようとすると、人間の眼に入射可能な光源の
輝度には限界があるので、アレイセンサー23の出力した
電気信号を増幅する増幅器250等を利得が可能なプロ
グラマブルアンプと、アンプの利得をマイクロコンピュ
ータ252によってコントロールすることにより、光源
の輝度と点灯時間のコントロールと合わせて非常に小さ
い信号から大きい信号までを少ない部品で実現するよう
にしてもよい。
次に変倍、ズームについて述べる。変倍、ズームにおい
ても合焦検出ができるように光学設計上次のような工夫
を行なった。
変倍、ズームを行なうとアレイセンサー23上での合焦位
置も指標像の大きさもわかる。第11図に変倍されたとき
のアレイセンサー23上での像の移動を示す。(被検眼O
D)アレイセンサー23の大きさを十分に考慮し、高倍時
において被検眼視度による移動(アレイセンサー23上で
の像の横変位)は低倍時よりも大きいので、実用的な被
検眼視度(±15D程度)を満足するように合焦検出光学
系の倍率(フィールドレンズ20と再結像レンズ21によっ
て定める)と指標の大きさ(スリット)を決める。ここ
で注意しなければならないのは、瞳分割された2つのス
リット像がかさならないよにすることである。
このようにして構成した変倍、スムーズでの合焦検出の
動作は以下の如くである。
たとえば、今変倍として3変倍を行なうものを例にと
る。その場合には、ターレット等により、第1図、第2
図の合焦用リレーレンズ13を他の合焦用リレーレンズ13
aに置き換えればよい。
a倍(低倍)、b倍(中倍)、c倍(高倍)に対応する
合焦間隔A,B,Cをマイクロコンピュータに記憶させ
ておき、眼底観察装置から変倍の情報を受け(第10図
(b)のステップ114,115)それによってステップ
113で求めた演算結果をそれぞれの倍率時における合
焦間隔と比較し(第10図(b)のステップ116,11
7,118)、合焦情報を得ればよい(第10図(b)のス
テップ119)。またズームの場合も同様に、ズーミン
グしたときのアレイセンサー23上でのそれぞれの倍率時
での合焦位置の変動をある曲線にのせるなりして、それ
をマイクロコンピュータに記憶させ、ズームの情報を眼
底観察装置からうけてその倍率時での位置を求め、ステ
ップ114ないしステップ119にのべたと同様の処理
を行なえばよい。
ここで各種雑音成分N1,N2,N3を除く方法を前述した
が、先の方法では1回の処理をするのに最低2蓄積時間
必要だった、そこでより短かい時間で処理する方法につ
いて述べる。
蓄積時間を2段階に可変できるアレイセンサー駆動手段
であって、つまり光源16が点灯している時の蓄積時間を
Tinton として第13(a)と同じ蓄積時間すなわちT2に定め
る。また消灯している時の蓄積時間をTintoffとして、T
intoff<Tintonとなるように設定しておくこととする。
このようにして前述の方法で信号成分だけを得ようとし
ても蓄積時間の長さが点灯、消灯時で異なっている為に
正確な信号成分は得られない。すなわち、アレイセンサ
ー23の光電出力は入射光量だけでなく蓄積時間にも比例
するからである。そこであらかじめアレイセンサー23の
暗時出力値を蓄積時間をTintonとTintoffとで測定し
て、その値をNintonとNintoffとしてメモリーに記憶し
ておく(アレイセンサー23の出力=入射光量による光電
変換成分+暗時出力成分)。
またアレイセンサー23の同一入射光量による蓄積時間Ti
ntonとTintoffとの光電変換の比例定数Kを測定してお
き、メモリーに記憶させておく。
このようにして消灯時にアレイセンサーに蓄積された信
号成分を読み出すときに読み出されたアレイセンサーデ
ータSintoffに対して(Sintoff-Nintoff)×Kを計算す
る。点灯時のデータをSintonに対して(Sinton-Ninton)
を計算し、さらに(Sinton-Ninton)-(Sintoff-Nintoff)
×Kを求めることによって信号成分だけを得ることがで
きる。
暗時出力値が信号成分に対して無視できるようであれば
(Sinton-Sintoff)×Kを求めることもでも十分である。
それならばアレイセンサー駆動手段と同期してA/Dコ
ンバータの基準電源VrefをTintonとTintoffとの光電変
換の比例定数Kの割合でつまりVrefonとVrefoff(Vrefon
=Vrefoff×K)とに切り替えるか、VrefonとVrefoffを
基準電源とした2つのA/Dコンバータを使用して、A
/Dコンバータを切り替えるようにすれば、光源16が消
灯時に蓄積されたアレイセンサー出力を読み取った後に
比例定数Kを乗ずる必要もなく、さらに蓄積時間を短く
することによって出力値が小さくなり、それによるダイ
ナミックレンジの低下を避けることもできる。
なお、以上の説明では指標板18を指標投影用光源16によ
って背後から照明し、指標板18のスリットを発光指標と
して用いていたが、スリットの代わりに長方形の発光体
を設け、この発光体を発光指標として用いても良いこと
は勿論である。
また、指標の光量を変化させるためには他の種々の光量
調節手段、例えば絞りやNDフィルターを用いることも
同様に考えることができる。
(発明の効果) 以上のように本発明を実施することにより光学的ノイズ
(観察光によるノイズや迷光等)や電気的ノイズを除く
ことができ、また指標の光量をコントロールすることに
より眼底のどこでも正確な合焦検出ができるようになっ
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を有する眼底カメラの光学
系及び電気ブロックを示す図、 第2図は、第1図のうち、合焦情報検出光学系および観
察光学系のみを示した図、 第3図は、リングスリットの拡大平面図、 第4図は、指標を有する指標の拡大平面図、 第5図は、瞳分割屋根形プリズムの拡大斜視図、 第6図は、合焦情報検出光学系の主要部拡大図、 第7図は、アレイセンサー上の光像の強度分布を示す
図、 第8図は、第1図の電気ブロックの詳細図、 第9図は、アレイセンサーの駆動状態を示す図、 第10図(a),(b)は、第8図で用いたマイクロコンピュー
タの作動を説明するためのフローチャート、 第11図は、変倍したときの合焦時のスリット像の移動
(被検眼OD)を示す図、 第12図(a),(b),(c)は、信号成分+不要な雑音成分
(a)、不要な雑音成分(b)、信号成分(c)を各々示す図、 第13図(a),(b)は、スタートパルス(a)、光源16の消灯
期間と点灯期間の関係(b)を示す図、 第14図(a),(b)は、スタートパルス(a)の光源16の消灯
期間と点灯期間の関係(b)を示す図、である。 (主要部分の符号の説明) 7……ダイクロイックプリズム、8……リングスリット
用リレーレンズ、9……穴あきミラー、10……開口絞
り、11……対物レンズ、13……リレーレンズ、13a……
変倍リレーレンズ、14……ダイクロイックミラー、16…
…指標投影用光源、17a,17b……指標投影系用リレーレ
ンズ、18……指標板、19……視野絞り、20……フィール
ドレンズ、21……再結像レンズ、22……瞳分割屋根形プ
リズム、23……アレイセンサー、24……駆動手段、25…
…演算手段、26……モーター駆動手段、M……モータ
ー、252……マイクロコンピュータ、253……指標投影用
光源駆動回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼眼底に発光指標を投影する指標投影
    光学系と被検眼眼底の前記指標を受光する光電変換器を
    有し、該光電変換器の出力によって、合焦情報を検出す
    る合焦情報検出光学系とを備えた眼底観察装置の合焦検
    出装置において、前記指標を投影するか否かを選択する
    選択手段と、前記指標の投影時に前記光電変換器から得
    られる第1の信号と前記指標の非投影時に前記光電変換
    器から得られる第2の信号との差信号を求め、該差信号
    から合焦信号を出力する減算手段と、前記選択手段によ
    り前記指標が投影されているときに、前記光電変換器か
    ら得られる信号が所定のレベル以上のときに、前記レベ
    ル以下になるように前記指標の光量を減少させる制御手
    段と、を設けたことを特徴とする合焦検出装置。
JP60181421A 1985-08-19 1985-08-19 眼底観察装置の合焦検出装置 Expired - Lifetime JPH0624517B2 (ja)

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