JP2803594B2 - 眼底観察装置の合焦検出装置 - Google Patents

眼底観察装置の合焦検出装置

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JP2803594B2
JP2803594B2 JP7103885A JP10388595A JP2803594B2 JP 2803594 B2 JP2803594 B2 JP 2803594B2 JP 7103885 A JP7103885 A JP 7103885A JP 10388595 A JP10388595 A JP 10388595A JP 2803594 B2 JP2803594 B2 JP 2803594B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は眼底カメラの合焦検出装
置に関するものである。 【0002】 【従来技術】眼底を観察する装置では、眼底の低い反射
率による光量不足やコントラストの悪さから、合焦する
ことが困難である。そこで特公昭57-13294号公報などに
みられるように、眼底に指標を投影し、その指標像によ
って合焦する装置が提案されている。 【0003】この装置は、指標像をスプリットプリズム
等で分割して眼底に結像させ、その横ずれを観察し、合
焦させるものであった。ここでは観察光学系は、この横
ずれの様子をみるためだけのものであり、直接眼底に合
焦させるのは指標投影光学系である。そしてこの指標と
観察像面(必要なら撮影像画も)とを機械的連動装置に
よって共動せしめ指標を眼底と共役にすることによって
間接的に眼底に合焦させている。 【0004】しかしながら、このような間接的な構造で
は、指標投影光学系と観察光学系の連動装置の機械的誤
差、あるいは各々の光学系の違いによる誤差(指標投影
光学系はN.A.が大きく、かつ周辺の光束を使うので収差
が大きくなり、観察光学系はN.A.が小さく焦点深度が深
く、収差が比較的小さいという違いによる)が入る可能
性があり、また連動装置自体も複雑になり、装置の大型
化、コストアップにつながるという欠点があった。ま
た、変倍すると光量不足ということがおこったり、また
眼底は部位により反射率が異なるため、ある部位では光
量不足になったりある部位では光量過剰になったりして
受光素子(たとえばCCD)が飽和をおこしたり、光量不足
のため信号検出が難しくなるという欠点があった。 【0005】また人間の眼に入射できる光源の輝度には
限界があるため、合焦検出に必要な大きな信号を得るた
めに単に光源の輝度を高めることは、眼底を損傷させる
恐れが生じるという欠点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、こ
れらの欠点を解消し、眼底の反射率の違いや変倍等にか
かわらず、正確な信号検出の行える合焦検出装置を供す
ることを目的とする。 【0007】 【問題点を解決するための手段】そこで本発明は、被検
眼眼底に発光指標を投影する指標投影光学系と被検眼眼
底の前記指標を受光する光電変換器を有し、該光電変換
器の出力によって、合焦情報を検出する合焦情報検出光
学系とを備えた眼底観察装置の合焦検出装置において、
前記指標を投影するか否かを選択する選択手段と、前記
指標の投影時に前記光電変換器から得られる第1の信号
と前記指標の非投影時に前記光電変換器から得られる第
2の信号との差信号を求め、該差信号から合焦信号を出
力する演算手段と、前記発光指標の点灯時間を制御する
制御手段とを設けたことを特徴とする。 【0008】 【実施例】図1は本発明の一実施例の合焦検出装置を有
する眼底カメラ全体の構成を示す図である。通常、照明
系は観察用照明光源1、光源用リレーレンズ2、反射鏡
3、光源用リレーレンズ2によって光源1と共役に配設
されるストロボ管4、リングスリット5、(平面図は図
3に示す)、リングスリット用リレーレンズ6、8、穴
あきミラー9、対物レンズ11によって構成される。リン
グスリット5はリングスリット用リレーレンズ6、8、
対物レンズ11によってよく知られているように、被検眼
12の角膜にほぼ共役になるように眼底カメラと被検眼12
との作動距離が調節される。後述の指標投影用光源駆動
手段によって点灯、消灯が可能な指標投影用光源16は指
標投影用リレーレンズ17aを通り、スリットを形成した
指標板18(平面図は図4に示す)を背後から照明する。
光源16は指標板18のスリットを通過後、結像し、指標投
影用リレーレンズ17b、ダイクロイックプリズム7およ
びリングスリット用リレーレンズ8によって穴あきミラ
ー9の付近に再び結像され、さらに対物レンズ11によっ
て被検眼12の瞳孔付近に結像され眼底を照明する。これ
らの光源は図1で二点鎖線で描かれている。 【0009】ところで図1で示した光学系の場合、指標
投影用光源16は例えば赤外発光ダイオードであり、ダイ
クロイックプリズム7は赤外光反射・可視光透過の特性
になっている。従ってダイクロイックプリズム7は観察
用光源1、ストロボ管4からの可視光を通過するが、こ
れらの光源1、4から出る赤外光を反射して照明光学系
外に出してしまい、結局眼底は指標投影用光源16からの
赤外光によって照明されることになる。そしてダイクロ
イックミラー14を赤外光反射、可視光透過の特性にする
と、後述のアレイセンサー23に到達する光は、指標投影
用光源16によって照明された指標板18の透過光だけとな
り、指標像(スリット像)はコントラストの比較的よい
ものとなる。 【0010】一方、図1の点線で示すように、指標板18
のスリットは、指標投影系用リレーレンズ17bによって
ダイクロイックプリズム7の付近に結像した後、リレー
レンズ8、穴あきミラー9、によって対物レンズ11の後
側焦点位置に結像する。したがって対物レンズ11を経た
スリットの透過光はほぼ平行光となって被検眼12に入射
し、被検眼12が正視眼であれば、眼底上にスリットが結
像する。ところが被検眼12の視度によってはスリット像
はデフォーカスする場合がある。しかし実際に指標像18
を照明している光源は、被検眼12に関して瞳孔付近にそ
の共役像ができ、かつ光源像の大きさが小さいので実質
的にスリットから出る光束の開口数(N.A.) が小さくな
ったことになり、焦点深度は深くなる。したがって、実
質的な被検眼の範囲(±15ジオプトリー程度)では、デ
フォーカスによる像のぼけはあまり大きくなく、合焦検
出に耐えるコントラストが保障される。 【0011】図2に図1における合焦情報検出光学系の
みを示す。本実施例は変倍、ズームに対しても合焦情報
が得られるようにしたものであるが、説明上、ある倍率
での動作について述べ、そのあと変倍、ズームに際して
の工夫を説明する。図2の実線で示すように、眼底上に
投影されたスリット像は2次光源となって、対物レンズ
11によって一度結像された後、穴あきミラー9の開口、
開口絞り10、合焦リレーレンズ13を通り、赤外反射・可
視光透過のダイクロイックミラー14で反射された後に視
野絞り19付近に結像される。この視野絞り19は、再結像
レンズ21によってアレイセンサー23と共役になってお
り、さらにアレイセンサー23は撮像面(観察像面は不図
示)15と共役になっている。従って、眼底からのスリッ
ト像は再結像レンズ21によってアレイセンサー23付近に
結像するわけだが、その際、瞳分割屋根型プリズム22
(図5に立体図を示す…図1と図2ではその稜が紙面に
垂直にかいてあるが、それは表現の便宜のためであり、
実際は光軸のまわりに90°回転していて稜が紙面と平行
になるように配設されている)によって光束は2分さ
れ、各々の光束はアレイセンサー23(プリズム22の稜の
方向に合わせてアレイセンサー23のセルの配列方向が紙
面に直交するように配設される)の違った部分に結像さ
れる。 【0012】ここで図2の点線で示すように、瞳分割プ
リズム22のプリズムの稜は、合焦リレーレンズ13と視野
絞り19の背後のフィールドレンズ20によって開口絞り10
とほぼ共役になっている。この開口絞り10は合焦光学系
の射出瞳に相当するので、アレイセンサー23上の像はこ
の光学系の瞳の異なった2つの部分からの光束によって
結像したものとなり、このようにして得られた2つの像
は良く知られているように前ピン、後ピンによって互い
に横ずれを起こす。従って合焦状態の検出は、アレイセ
ンサー23上での2つの像の間隔を測定することによって
行うことができる。すなわち図6に実線で示した如く、
合焦時に2つの像の間隔がLだったとすると、合焦点が
視野絞り19より後方の場合(図6では点線)では、像間
隔は図6に点線で示した如く、Lよりも狭くなり、合焦
点が視野絞り19より前方の場合は像間隔はLよりも広く
なる。 【0013】ここで像の間隔を測る場合、像自体がコン
トラストの良い良好な結像状態であれば、2つの像位置
の間隔は簡単にはかれる。しかし実際には、アレイセン
サー23上にはデフォーカスした状態で結像する場合が多
く、必ずしも良い像が得られるとは限らない。そこで、
このような条件の悪い場合であっても、像の横変位を正
確に抽出するために特開昭54−68667 号公報等に提案さ
れている方法を使う。 【0014】これはアレイセンサー23上の像をフーリエ
変換し、その位相成分を抽出して、フーリエ変換の推移
定理により横ずれを求める方法である。アレイセンサー
23上での像の強度を位置Xの関数f(x)とすれば、像
が変位する前の関数f(x)のフーリエ変換F1 は空間
周波数をSとして式(1)のように表すことができる。 【0015】 【数1】 【0016】この像が横にαだけ変位した場合のフーリ
エ変換F2 は推移定理により式(2)のようになる。 【0017】 【数2】 【0018】式(1)と(2)をくらべると変位によっ
てフーリエ成分の大きさは変わらず、位相だけが2πas
ずれるので、ずれた位相をΔθとすると、Δθを知るこ
とにより変位αが式(3)のように求まる。 【0019】 【数3】 【0020】これを具体的に実現するには、空間周波数
をアレイセンサー23上でのサンプル長lの逆数(1/
1)として離散的フーリエ変換(DET)を行う。すなわち
図7で示したように、アレイセンサー23上の2つのスリ
ット像のうちの一方の像についてアレイセンサー23上の
各セルに入射する光量に対応した電気信号をI1 、セル
のサンプル数をN1 サンプルした部分のアレイセンサー
23の長さを1として次の電気量をIx、Iyを求める。 【0021】 【数4】 【0022】 【数5】 【0023】このIx、Iyはアレイセンサー23上の像のう
ち、空間周波数1/lのフーリエ成分の実部(Ix)と虚
部(Iy)にN/1を乗じたものになっている。従って、
このIx、Iyによりフーリエ成分の位相偏角θが(6)の
ように求まる。 【0024】 【数6】 【0025】像の横変位がおこればこの位相偏角θが変
位することになり、演算により求めたθの変化分は式
(3)に従って横変位になおすことができる。そこで位
相偏角θにより次の距離dを式(7)のように定義す
る。 【0026】 【数7】 【0027】この距離dをアレイセンサー23上の2つの
スリット像について各々求め、それにより2つのスリッ
ト像の間隔を算出して、これを合焦時の間隔と比較する
ことによって合焦情報を得ることができる。図1に示し
たように、アレイセンサー23からは駆動手段24からの信
号によって各セルが順次駆動され、各セルに対応した光
電変換信号が順次出力される。この出力から演算手段25
によって上記演算を行なわせ、その結果に基づいてモー
タ駆動手段26によりモータMを駆動し、合焦リレーレン
ズ13を光軸方向へ動かして合焦させる。 【0028】上述の処理を行う電気処理系を図8のブロ
ック図に示すと共に、その動作を図9及びマイクロコン
ピュータ252のフローチャートである図10、図11によっ
て説明する。図8のブロック図において図1と同一部材
には同一符号を付すが、アレイセンサー23は例えば電荷
結合素子(CCD)と呼ばれるものであって、周知の駆動手
段24からのスタート信号(図9(b))に引き続くクロ
ックパルス(図9(c))によって各セルが駆動され
る。すなわちスタート信号が生じた後、一番目のパルス
1 でアレイセンサー23(図9(a))の一番目のセル
1 に入射した光量に応じた電気信号がアレイセンサー
23により出力される。また、たとえば7番目のパルスP
7 で7番目のセルC7 に入射した光量に応じた電気信号
が出力される。 【0029】ところでアレイセンサー23から出力される
電気信号をみてみると、各種の雑音成分が含まれてい
る。つまりアレイセンサー23に入射する光束には得たい
信号成分としての眼底の投影したスリット像からの光束
Sと不要な雑音成分としての観察N1 、迷光N2 等の光
束がある。さらにアレイセンサー23自身の暗電流による
雑音成分N3 がある。したがって、アレイセンサー23か
ら出力される電気信号はS+N1 +N2 +N 3 というこ
とになる(図13(a))。以上は指標投影用光源駆動回
路253 によって指標投影用光源16を点灯した場合だが、
次に指標投影用光源16を消灯した場合について考えてみ
ると、アレイセンサー23から出力される電気信号は不要
な雑音成分としての観察光N1 、迷光N2 、暗電流N3
の合成信号N1 +N2 +N3 である(図13(b))。そ
こで指標投影用光源16を点灯したときのアレイセンサー
23の出力(図13(a))と指標投影用光源16を消灯した
ときのアレイセンサー23の出力(図13(b))との差を
とることで、信号成分Sだけを得ることができる(図13
(c))。 【0030】指標投影用光源16を点灯したときと消灯し
たときのアレイセンサー23の出力の差をとる方法につい
て説明する。アレイセンサー23によって光電変換された
電気信号は、アレイセンサー23の蓄積時間Tint 毎に出
力される。そこで指標投影用光源16をあらかじめ消灯
し、一回目に点灯する期間T(<Tint)をT0 としてお
き、(図10のステップ100)すくなくとも一蓄積時間Tin
t 経過後のN番目のスタートパルス(図14(a))に同
期して(図10のステップ101)指標投影用光源16を点灯す
ると(図10のステップ102)ここで出力されるアレイセン
サー23の出力は光源16が消灯時に光電変換した値であり
図13(b)の雑音成分となる。アレイセンサー23から出
力された信号は増幅器250 等を経てA/D変換器251 に
よってデジタル信号に変換される。このデジタル信号は
マイクロコンピュータ252 に入力される。すなわちマイ
クロコンピュータ252 はアレイセンサー23の走査に同期
してA/D変換器251 の出力Ii を読み込み、各セルに
対応させてその出力を内蔵したメモリM1-1 、M2-1
記憶する。(図10のステップ103)。ここでメモリM1-1
は図9(a)に示した如く、アレイセンサー23のほぼ左
半分にある長さl1 のセル群からの信号を記憶し、メモ
リM2-1 は同様にアレイセンサー23のほぼ右半分にある
長さl2 のセル群からの信号を記憶することになる。マ
イクロコンピュータ252 は光源16が点灯してから所定期
間Tが経過したことを検出し(図10のステップ104)、光
源16を消灯する(図10のステップ105)。次にN+1番目
のスタートパルスに同期されるアレイセンサー23の出力
は光源16が消灯時に光電変換した値であり、図13(a)
の信号成分+雑音成分となる(図10のステップ106)。こ
の出力された信号は雑音成分だけのときの処理と同様に
してメモリM1-2 、M2-2 に記憶される(図10のステッ
プ107)。図10のステップ105 における指標投影用光源16
の消灯のタイミングは後述することとして、次にマイク
ロコンピュータ252 はメモリM1-1 、M1-2 、M2- 1
2-2 、の記憶値が所定値以上か否かの判断を行ない。
(図10のステップ108)、所定値以下であれば上記記憶値
のうちメモリM1-2 からメモリM1-1 の差をとりメモリ
1 に記憶し、メモリM2-2 からメモリM2-1 との差を
とりメモリM 2 に記憶する(図10のステップ109)。そし
て、メモリM1 、M2 に記憶された値の大きさから、次
に光源16を点灯する期間Tを決定する(図10のステップ
110)。 【0031】次にマイクロコンピュータ252 はメモリM
1 の記憶値によって式(4)、式(5)、式(6)、式
(7)の演算を順次行ない、求めた距離d1 をメモリM
3 に記憶させる(図11のステップ111)。また同様にメモ
リM2 の記憶値より求めた距離d2 をメモリM4 に記憶
させる(図11のステップ112)。次にマイクロコンピュー
タ252 はメモリM3 、M4 の記憶値d1 、d2 と距離l
1 との間で演算(l1 −d1 +d2 )を行なう(図11の
ステップ113)。そしてステップ113 で求めた値(l−d
1 +d2 )……この値は2つのスリット像の間隔に相当
する……を合焦時の間隔と比較してその差を求め、この
差を合焦情報として用いればよい。 【0032】モーター駆動手段26はマイクロコンピュー
タ252 から出力された合焦情報に応じて異なった周波数
のパルス信号をモータMに入力する。その際モーターM
に入力される信号の周波数は合焦用リレーレンズ13が合
焦位置から大きくはずれるときは大きく従ってモーター
Mは急速に回転し、合焦用リレーレンズ13が合焦位置に
近づくとパルス信号が小さく、モーターMは低速に回転
し合焦位置でモーターMがすみやかに停止するように制
御される。 【0033】以下、上述のフロ−チャ−トのステップ10
8、110及び変倍に応じた合焦制御について詳述する。ス
テップ108はまばたき等によりアレイセンサ−23の入射
光量が大きくなった時に、合焦制御不能として再び測定
値を取り直すための判断を行なっており、入射光量が所
定値以下ならば一応合焦制御可能としている。ところで
眼底は、部位により反射率がかなり異なる。例えば乳頭
部の反射率は黄班部のそれにくらべて10倍くらい大き
い。そのために、光源16の出力を合焦検出系で得られた
メモリM1、M2の記憶値の最大値を一定のレベルになる
ようにコントロ−ルしないと黄班部では光量が不足ある
いは乳頭部では光量過剰の為にアレイセンサ−23が飽和
を起こす可能性が出てくる。そこで合焦検出系で上述の
レベルが一定になるようにする為には、アレイセンサ−
23が蓄積時間をコントロ−ルすることでもある程度可能
であるが、蓄積時間をコントロ−ルすると暗電流の影響
でアレイセンサ−23のダイナミックレンジを小さくして
しまうことになる。そこでステップ110では、蓄積時間
は一定のままつまり−蓄積時間内で光源16の点灯時間T
を指標投影用光源駆動回路253 を介してコントロ−ルす
ることで、一定のレベルの信号を得ている。既に述べた
ように、図13(a)はスタ−トパルス、図13(b)は光
源16の消灯時間と点灯時間の関係で、例えば期間T1 は
合焦検出系で信号レベルが大きい場合の光源16の点灯時
間を示している。また期間T2はレベルが小さい場合の
光源16の点灯時間を示している。しかし実際にこれを実
現しようとすると、人間の眼に入射可能な光源の輝度に
は限界があるので、アレイセンサ−23の出力した電気信
号を増幅する増幅器250 等を利得が可変なプログラマブ
ルアンプと、画角によるアンプの利得をマイクロコンピ
ュ−タ252によってコントロ−ルすることにより、光源
の輝度と点灯時間のコントロ−ルと合わせて非常に小さ
い信号から大きい信号までを少ない部分で実現するよう
にしてもよい。 【0034】次に変倍、ズームについて述べる。変倍、
ズームにおいても合焦検出ができるように光学設計上次
のような工夫を行なった。変倍、ズームを行なうとアレ
イセンサー23上での合焦位置も指標像の大きさもわか
る。図12に変倍されたときのアレイセンサー23上での像
の移動を示す。(被検眼OD)アレイセンサー23の大きさ
を十分に考慮し、高倍時において被検眼視度による移動
(アレイセンサー23上での像の横変位)は底倍時よりも
大きいので、実用的な被検眼視度(±15D程度)を満足
するように合焦検出光学系の倍率(フィールドレンズ20
と再結像レンズ21によって定める)と指標の大きさ(ス
リット)を決める。ここで注意しなければならないの
は、瞳分割された2つのスリット像はかさならないよう
にすることである。 【0035】このようにして構成した変倍、スムーズで
の合焦検出の動作は以下の如くである。たとえば、今変
倍として3変倍を行なうものを例にとる。その場合に
は、ターレット等により、図1、図2の合焦用リレーレ
ンズ13を他の合焦用リレーレンズ13aに置き換えればよ
い。 【0036】a倍(低倍)、b倍(中倍)、c倍(高
倍)に対応する合焦間隔A、B、Cをマイクロコンピュ
ータに記憶させておき、眼底観察装置から変倍の情報を
受け(図11のステップ114 、115)それによってステップ
113 で求めた演算結果をそれぞれの倍率時における合焦
間隔と比較し(図11のステップ116 、117 、118)、合焦
情報を得ればよい(図11のステップ119)。またズームの
場合も同様に、ズーミングしたときのアレイセンサー23
上でのそれぞれの倍率時での合焦位置の変動をある曲線
にのせるなりして、それをマイクロコンピュータに記憶
させ、ズームの情報を眼底観察装置からうけてその倍率
時での位置を求め、ステップ114 ないしステップ119 に
のべたと同様の処理を行なえばよい。 【0037】ここで各種雑音成分N1 、N2 、N3 を除
く方法を前述したが、先の方法では1回の処理をするの
に最低2蓄積時間必要だった、そこでより短い時間で処
理する方法について述べる。蓄積時間を2段階に可変で
きるアレイセンサー駆動手段であって、つまり光源16が
点灯している時の蓄積時間をTinton として図14(a)
と同じ蓄積時間すなわちT2 に定める。また消灯してい
る時の蓄積時間をTintoffとして、Tintoff<Tinton
となるように設定しておくこととする。 【0038】このようにして前述の方法で信号成分だけ
を得ようとしても蓄積時間の長さが点灯、消灯時で異な
っている為に正確な信号成分は得られない。すなわち、
アレイセンサー23の光電出力は入射光量だけでなく蓄積
時間にも比例するからである。そこであらかじめアレイ
センサー23の暗時出力値を蓄積時間をTinton とTinto
ffとで測定して、その値をNintonとNintoff としてメモ
リーに記憶しておく(アレイセンサー23の出力=入射光
量による光電変換成分+暗時出力成分)。 【0039】またアレイセンサー23の同一入射量による
蓄積時間Tinton とTintoffとの光電変換の比例定数K
を測定しておき、メモリーに記憶させておく。このよう
にして消灯時にアレイセンサーに蓄積された信号成分を
読み出すときに読み出されたアレイセンサーデータSint
off に対して(Sintoff −Nintoff)×Kを計算する。点
灯時のデータをSintonに対して(Sinton−Ninton)を計
算し、さらに(Sinton−Ninton)−(Sintoff −Nintof
f)×Kを求めることによって信号成分だけを得ることが
できる。 【0040】暗時出力値が信号成分に対して無視できる
ようであれば(Sinton−Sintoff)×Kを求めることでも
十分である。それならばアレイセンサー駆動手段と同期
してA/Dコンバータの基準電源VrefをTinton とTin
toffとの光電変換の比例定数Kの割合でつまりVrefonと
Vrefoff (Vrefon=Vrefoff ×K)とに切り替えるか、
VrefonとVrefoff を基準電源とした2つのA/Dコンバ
ータを使用して、A/Dコンバータを切り替えるように
すれば、光源16が消灯時に蓄積されたアレイセンサー出
力を読み取った後に比例定数Kを乗ずる必要もなく、さ
らに蓄積時間を短くすることによって出力値が小さくな
り、それによるダイナミックレンジの低下を避けること
もできる。 【0041】なお、以上の説明では指標板18を指標投影
用光源16によって背後から照明し、指標板18のスリット
を発光指標として用いていたが、スリットの代わりに長
方形の発光体を設け、この発光体を発光指標として用い
ても良いことは勿論である。また、指標の光量を変化さ
せるためには他の種々の光量調節手段、例えば絞りやND
フィルターを用いることも同様に考えることができる。 【0042】 【発明の効果】以上のように本発明を実施することによ
り光学的ノイズ(観察光によるノイズや迷光等)や電気
的ノイズを除くことができ、また指標の点灯時間をコン
トロ−ルすることにより眼底のどこでも正確な合焦検出
ができるようになった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を有する眼底カメラの光学系
及び電気ブロックを示す図 【図2】図1のうち、合焦検出光学系および観察光学系
のみを示した図 【図3】リングスリットの拡大平面図 【図4】指標を有する指標の拡大平面図 【図5】瞳分割屋根形プリズムの拡大斜視図 【図6】合焦情報検出光学系の主要部拡大図 【図7】アレイセンサー上の光像の強度分布を示す図 【図8】図1の電気ブロックの詳細図 【図9】アレイセンサーの駆動状態を示す図 【図10】図8で用いたマイクロコンピュータの作動を説
明するためのフローチャート 【図11】図8で用いたマイクロコンピュータの作動を説
明するためのフローチャート図10の続き 【図12】変倍したときの合焦時のスリット像の移動(被
検眼OD)を示す図 【図13(a)、(b)、(c)】信号成分+不要な雑音
成分(a)、不要な雑音成分(b)、信号成分(c)を
各々示す図 【図14(a)、(b)】スタートパルス(a)、光源16
の消灯期間と点灯期間の関係(b)を示す図 【図15(a)、(b)】スタートパルス(a)の光源16
の消灯期間と点灯期間の関係(b)を示す図 【主要部分の符号の説明】 7 ダイクロイックプリズム 8 リングスリット用リレーレンズ 9 穴あきミラー 10 開口絞り 11 対物レンズ 13 リレーレンズ 13a 変倍リレーレンズ 14 ダイクロイックミラー 16 指標投影用光源 17a、17b 指標投影系用リレーレンズ 18 指標板 19 視野絞り 20 フィールドレンズ 21 再結像レンズ 22 瞳分割屋根形プリズム 23 アレイセンサー 24 駆動手段 25 演算手段 26 モーター駆動手段 M モーター 252 マイクロコンピュータ 253 指標投影用光源駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 3/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.被検眼眼底に発光指標を投影する指標投影光学系と
    被検眼眼底の前記指標を受光する光電変換器を有し、該
    光電変換器の出力によって、合焦情報を検出する合焦情
    報検出光学系とを備えた眼底観察装置の合焦検出装置に
    おいて、前記指標を投影するか否かを選択する選択手段
    と、前記指標の投影時に前記光電変換器から得られる第
    1の信号と前記指標の非投影時に前記光電変換器から得
    られる第2の信号との差信号を求め、該差信号から合焦
    信号を出力する演算手段と、前記発光指標の点灯時間を
    制御する制御手段とを設けたことを特徴とする合焦検出
    装置。
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