JPH06242674A

JPH06242674A - トナーカートリッジ

Info

Publication number: JPH06242674A
Application number: JP5026920A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Iijima; 健飯島
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-02-16
Filing date: 1993-02-16
Publication date: 1994-09-02

Abstract

(57)【要約】【目的】トナーカートリッジに廃トナータンクを一体
化することによりサービスメンテナンスの簡素化、画質
の低下防止し、かつトナーカートリッジの包装を小さく
して輸送、保管の容易化及び包装材のコストダウンを図
ることができるトナーカートリッジを提供する。【構成】一体型トナーカートリッジＡの円筒状容器１
を、軸方向に伸縮可能としたので、サービスメンテナン
スの簡素化、画質の低下防止し、かつトナーカートリッ
ジの包装を小さくして輸送、保管の容易化及び包装材の
コストダウンを図る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ用のトナーカートリッジに係り、特に、廃
トナー処理に特徴のあるトナーカートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ用のト
ナーカートリッジとして、例えば、特開平２−６９７８
号公報に、補給用トナーを重力落下によって放出する開
口を有するトナー容器と回収トナー容器を一体化した技
術が開示されている。

【０００３】また、特開平２−９３６７３号公報には、
トナー回収部とトナー補給部との開口を１８０°ずらし
た一体型カートリッジが開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカー
トリッジでの、クリーニング部よりの廃トナーの処理
は、クリーニング部又はその近傍に廃トナータンクを設置
し、定期点検時等にサービスマンが回収処理をしたり、
廃トナーを現像タンク内又はトナータンク内へ送り再
使用をしていた。

【０００５】しかし、の場合は、廃トナータンクを点
検時迄もたさなければならないので、廃トナータンクの
容量を多くとる必要があり、そのため機械が大きくなっ
てしまう欠点があった。又の場合は廃トナーを再使用
するので、紙粉の混入、トナーの変質により画像への悪
影響があった。

【０００６】本発明の目的は、トナーカートリッジに廃
トナータンクを一体化することによりサービスメンテナ
ンスの簡素化、画質の低下防止し、かつトナーカートリ
ッジの包装を小さくして輸送、保管の容易化及び包装材
のコストダウンを図ることができるトナーカートリッジ
を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的は、クリーニン
グ手段で回収されたトナーを収容するトナー回収容器
と、現像装置に補給するトナーを収容したトナー補給容
器とが一体的に取り扱えるようにされ、容器は円筒状で
回転可能になっており、その内壁面に螺旋状の突起を設
け、トナー回収部とトナー補給部の間に仕切部材を設置
してなるトナーカートリッジにおいて、前記円筒状容器
を、軸方向に伸縮可能とした第１の手段により達成され
る。

【０００８】前記目的は、前記第１の手段において、前
記トナー回収部位置を前記円筒状容器の中心部へ設置し
た第２の手段により達成される。

【０００９】前記目的は、前記第１の手段において、前
記容器の回転をトナー補給指令により制御するととも
に、前記トナー補給部から現像部へトナーの経路を設
け、この経路途中にトナーの移動を制御する規制部材を
設け、この規制部材はトナー補給指令により制御される
ようにした第３の手段により達成される。

【００１０】前記目的は、前記第１の手段において、前
記トナー補給部の円周上に開口部を設け、この開口部を
覆うカバーを摺動可能に取付け、このカバーの円周上の
一部にトナーの経路を設け、この経路途中にトナーの移
動を制御する規制部材を設け、この規制部材はトナー補
給指令により制御されるようにした第４の手段により達
成される。

【００１１】

【作用】第１の手段においては、トナーカートリッジと
廃トナータンクを一体化することによりサービスメンテ
ナンスの簡素化、画質の低下防止し、かつトナーカート
リッジの包装を小さくして輸送、保管の容易化及び包装
材のコストダウンを図ることができる。

【００１２】第２の手段においては、中心部より排トナ
ー受渡し部と連結しているので、比較的機構が簡単とな
り、トナー落ちも少ない。

【００１３】第３及び４の手段においては、現像部への
トナー制御の確実化、交換時のトナー飛散防止を図るこ
とができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明に係るトナーカートリッジの概略を
示す斜視図、図２はトナー補給部の断面図、図３は図２
のＡ−Ａ線に沿った断面図、図４は補給部の概略を示す
斜視図、図５はトナー回収部の断面図、図６はトナーカ
ートリッジを駆動部及び廃トナー受渡し部と連結した状
態を示す説明図、図７は本発明に係るトナーカートリッ
ジの変形例を示す説明図である。図８（ａ），（ｂ），
（ｃ）は一体化カートリッジの各形態を示し、図８
（ａ）はセット前、図８（ｂ）はセット時、図８（ｃ）
は回収時の状態を示す説明図である。

【００１５】これらの図において、Ａはトナー回収、補
給一体型のトナーカートリッジ（以下一体型トナーカー
トリッジと言う）で、このカートリッジＡの中空円筒部
材１はその内面に螺旋状の突起２が設けられ、また仕切
板３によって中空円筒部材１はトナー補給部４、トナー
回収部５に分けられている。トナー補給部４の仕切板３
の反対方向、即ち、中空円筒部材１の端部にはカバー６
が嵌装されて覆われている。この中空円筒部材１はセッ
トされ回転可能に軸支される。中空円筒部材１の中のト
ナーは中空円筒部材１が回転することによりトナー補給
部４、トナー回収部５の各々の手前方向（図１において
左方向）へ搬送される。トナー補給部４の端部は、図２
〜図４に示すように、その外周に複数の開口部７，７…
が形成されている。

【００１６】カバー６には、一体型トナーカートリッジ
Ａを作像装置（図示せず）へセットする際の位置決めピ
ン８と、中空円筒部材１の外周とカバー６の内周に接す
るシール部材９，９と、トナー吐出口１０と、トナー吐
出口１０に設けられたバルブ１１と、バルブ１１の軸１
１ａに連動しているレバー１２とが設けられている。

【００１７】中空円筒部材１のトナー回収部５の端部外
面にはギア１３が固定され、このギア１３の中心には軸
受部材１４が配設されている。軸受部材１４の開口部
は、その内側から遮蔽部材１６がスプリング１５により
押圧され、図５に示すように通常は密閉されている。

【００１８】一方、図示しない作像装置のブラケット１
７上には、一体型トナーカートリッジＡの軸受部材１４
と嵌合する中空軸受１８が図６に示すように設けられて
いる。この中空軸受１８の内部にはコイルスプリング１
９を有する廃トナー用パイプ２０が固定されている。こ
の廃トナー用パイプ２０の先端は中空軸受１８から突出
されて設けられている。また、ブラケット１７上の固定
ピン２１にスプリング２２を介して駆動ギア２３が取付
けられており、駆動ギア２３はギア１３と噛み合う。

【００１９】ところで、前述したように、中空円筒部材
１はトナー回収部５を一体に有しているので、コピー動
作中、中空円筒部材１は回転しており、このままでは現
像部へトナーを送り続けることになり何らかの制御が必
要である。この制御の一つの方法はバルブ１１の開閉を
制御することである。つまり、トナー補給指令によりバ
ルブ１１の開閉を制御する。また他の制御方法としては
中空円筒部材１の回転を制御することがある。例えば、
トナー補給信号により図６に示す駆動ギア２３の回転を
制御する。中空円筒部材１は間欠回転をし、従ってトナ
ー回収部５も間欠回転をする訳であるが廃トナーの量は
僅かずつであるので問題は発生しない。また、図７に示
すように、バルブ１１若しくは搬送部材２４の制御の２
通りの方法がある。

【００２０】次に、この実施例の動作について説明す
る。一体型トナーカートリッジＡをセットする場合、廃
トナー用パイプ２０及び中空軸受１８を軸受部材１４内
に挿入し、図６に示すように、廃トナー用パイプ２０の
先端部は遮蔽部材１６をコイルスプリング１９に抗して
押し開き、この状態で廃トナーはコイルスプリング１９
によって廃トナーパイプ２０のサイドから矢印に示すよ
うにトナー回収部５へ落ちる。一方、ブラケット１７上
の駆動ギア２３に、図６に示すように、ギア１３が噛み
合う。駆動ギア２３は例えばコピー中回転されているの
で、ギア１３及びギア１３と一体の中空円筒部材１も回
転する。トナー回収部５へ落ちたトナーは、回転する螺
旋状の突起２により仕切板３方向へ搬送される。

【００２１】円筒部材１は、図８（ａ）のセット前の状
態ではトナー回収部５を縮ませて（例えば蛇腹状に形成
して蛇腹を縮ませる）包装され、図８（ｂ）のセット時
では蛇腹を解放し、図８（ｃ）の回収時ではトナー補給
部４を縮ませる。

【００２２】前記実施例にあっては、クリーニング手段
で回収されたトナーを収容するトナー回収部５と、現像
装置に補給するトナーを収容したトナー補給部４とが一
体的に取り扱えるようにされ、容器１は円筒状で回転可
能になっており、その内壁面に螺旋状の突起２を設け、
トナー回収部５とトナー補給部４の間に仕切板３を設置
してなるトナーカートリッジＡにおいて、円筒状容器１
を、軸方向に伸縮可能としたので、サービスメンテナン
スの簡素化、画質の低下防止し、かつ円筒状容器１を、
軸方向に伸縮させることでトナーカートリッジＡの包装
を小さくして輸送、保管の容易化及び包装材のコストダ
ウンを図ることができる。

【００２３】前記実施例にあっては、トナーの回収部位
置を円筒状容器１の中心部（軸受部材１４）へ設置した
ため、中心部より排トナー受渡し部と連結しているの
で、比較的機構が簡単となり、トナー落ちも少ない。

【００２４】前記実施例にあっては、容器１の回転をト
ナー補給指令により制御するとともに、トナー補給部４
から現像部へトナーの経路を設け、この経路途中にトナ
ーの移動を制御するバルブ１１を設け、このバルブ１１
はトナー補給指令により制御されるようにし、あるいは
トナー補給部４の円周上に開口部７を設け、この開口部
７を覆うカバー６を摺動可能に取付け、このカバー６の
円周上の一部にトナーの経路を設け、この経路途中にト
ナーの移動を制御するバルブ１１を設け、このバルブ１
１はトナー補給指令により制御されるようにしたので、
現像部へのトナー制御の確実化、交換時のトナー飛散防
止を図ることができる。

【００２５】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、トナーカ
ートリッジに廃トナータンクを一体化することによりサ
ービスメンテナンスの簡素化、画質の低下防止し、かつ
トナーカートリッジの包装を小さくして輸送、保管の容
易化及び包装材のコストダウンを図ることができる。

【００２６】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の発明による作用効果に加えて、中心部より排トナー
受渡し部と連結しているので、比較的機構が簡単とな
り、トナー落ちも少ない。

【００２７】請求項３及び４記載の発明によれば、請求
項１記載の発明による作用効果に加えて、現像部へのト
ナー制御の確実化、交換時のトナー飛散防止を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るトナーカートリッジの概略を示す
斜視図である。

【図２】本発明に係るトナーカートリッジのトナー補給
部の断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図４】本発明に係るトナーカートリッジのトナー補給
部の概略を示す斜視図である。

【図５】本発明に係るトナーカートリッジのトナー回収
部の断面図である。

【図６】本発明に係るトナーカートリッジを駆動部及び
廃トナー受渡し部と連結した状態を示す説明図である。

【図７】本発明に係るトナーカートリッジの変形例を示
す説明図である。

【図８】本発明に係るトナーカートリッジの各形態を示
す説明図である。

【符号の説明】

１円筒状容器２突起３仕切板４トナー補給部５トナー回収部６カバー７開口部１１バルブ１４軸受部材Ａトナーカートリッジ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】クリーニング手段で回収されたトナーを
収容するトナー回収容器と、現像装置に補給するトナー
を収容したトナー補給容器とが一体的に取り扱えるよう
にされ、容器は円筒状で回転可能になっており、その内
壁面に螺旋状の突起を設け、トナー回収部とトナー補給
部の間に仕切部材を設置してなるトナーカートリッジに
おいて、前記円筒状容器を、軸方向に伸縮可能としたこ
とを特徴とするトナーカートリッジ。
【請求項２】前記トナー回収部位置を前記円筒状容器
の中心部へ設置したことを特徴とする請求項１記載のト
ナーカートリッジ。
【請求項３】前記容器の回転をトナー補給指令により
制御するとともに、前記トナー補給部から現像部へトナ
ーの経路を設け、この経路途中にトナーの移動を制御す
る規制部材を設け、この規制部材はトナー補給指令によ
り制御されるようにしたことを特徴とする請求項１記載
のトナーカートリッジ。
【請求項４】前記トナー補給部の円周上に開口部を設
け、この開口部を覆うカバーを摺動可能に取付け、この
カバーの円周上の一部にトナーの経路を設け、この経路
途中にトナーの移動を制御する規制部材を設け、この規
制部材はトナー補給指令により制御されるようにしたこ
とを特徴とする請求項１記載のトナーカートリッジ。