JPH06240180A - 導電性塗料組成物 - Google Patents

導電性塗料組成物

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JPH06240180A
JPH06240180A JP5028866A JP2886693A JPH06240180A JP H06240180 A JPH06240180 A JP H06240180A JP 5028866 A JP5028866 A JP 5028866A JP 2886693 A JP2886693 A JP 2886693A JP H06240180 A JPH06240180 A JP H06240180A
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Toshiya Sugimoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬度、耐アルカリ性、透明性及び導電性の優
れた被膜を得ることができる導電性塗料組成物を提供す
ること。 【構成】 (メタ)アクリロイル基を2つ以上有してい
る(メタ)アクリレート化合物100重量部、アニリン
系導電性重合体5〜30重量部及び活性光線により増感
する光重合開始剤0.1〜10重量部からなる導電性塗
料組成物。 【効果】 硬度、耐アルカリ性、透明性及び導電性の優
れた被膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性塗料組成物に関
し、詳しくは、硬度、耐アルカリ性、透明性及び導電性
の優れた被膜を得ることができる導電性塗料組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、導電性高分子、例えば、ポリアニ
リン、ポリチオフェン、ポリピロール等は、半導体とし
ての性質を活かした電子デバイスや、酸化還元時の吸収
波長の変化を利用したエレクトロクロミック材料,電池
の電極材料や電気化学的活物質、帯電防止や電磁波シー
ルド材料等の導電フィラーとして実用化されつつある。
【0003】これらの導電性高分子は金属的な電導性を
付与するため、ドーパントと導電性高分子との錯体を形
成させるドーピング処理を施される。導電性高分子がポ
リアニリンの場合、ドーパントとして無機・有機のプロ
トン酸が用いられて安定的な導電性を示すものの、溶剤
に溶け難いため塗料を製造するときの加工性が劣るとい
う欠点がある。
【0004】上記欠点を解消するため、特開平1−13
1288号公報では、特定の溶剤に、細かく切断された
ポリアニリンを溶解して得られる導電性塗料が提案され
ているが、得られる被膜の硬度が低く、しかも、アルカ
リに接触した場合、ドーパントである酸が流出あるいは
脱離して被膜の導電性が低下してしまうという欠点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
に鑑み、硬度、耐アルカリ性、透明性及び導電性の優れ
た被膜を得ることができる導電性塗料組成物を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明で使用される(メ
タ)アクリレート化合物は、(メタ)アクリロイル基を
2つ以上有している化合物であり、例えば、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ノナプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリス−
(2−ヒドロキシエチル)−イソシアヌル酸エステル
(メタ)アクリレート、2,2−ビス〔4−(アクリロ
キシジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス
〔4−(メタクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパ
ン、3−フェノキシ−2−プロパノイルアクリレート、
1,6−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロ
ピル)−ヘキシルエーテル等が挙げられる。
【0007】本発明で使用されるアニリン系導電性重合
体は、アニリン系単量体の重合物であって、導電性を有
するものであれば特に限定されない。
【0008】上記アニリン系単量体としては、例えば、
アニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、
ジフェニルアニリン、o−トルイジン、m−トルイジ
ン、2−エチルアニリン、3−エチルアニリン、2,4
−ジメチルアニリン、2,5−ジメチルアニリン、2,
6−ジメチルアニリン、2,6−ジエチルアニリン、2
−メトキシアニリン、4−メトキシアニリン、2,4−
ジメトキシアニリン、o−フェニレンジアミン、m−フ
ェニレンジアミン、2−アミノビフェニル、N,N−ジ
フェニル−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。
【0009】上記アニリン系単量体の重合方法として
は、例えば、攪拌装置及び滴下ロート付フラスコに、
水、ジメチルホルムアミド(DMF)等の溶媒、アニリ
ン系単量体及び酸を所定量供給して溶解させ、得られた
溶液に酸化剤を所定量添加し攪拌しながら酸化重合させ
る方法が挙げられる。
【0010】上記酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝
酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸など
が挙げられる。
【0011】上記酸化剤としては、例えば、過硫酸塩、
過酸化水素、過マンガン酸塩等の過酸化物、二酸化鉛、
重クロム酸塩、二酸化マンガン等の酸化物、塩化鉄等の
ルイス酸などが挙げられる。
【0012】上記アニリン系導電性重合体の添加量は、
少なくなると得られる被膜の導電性が低下し、多くなる
と得られる被膜の硬度及び耐アルカリ性が低下するた
め、(メタ)アクリレート化合物100重量部に対し5
〜30重量部に限定される。
【0013】本発明で使用される光重合開始剤は、紫外
線、可視光線等の活性光線により増感する性質を有する
化合物である。
【0014】上記光重合開始剤のうち、紫外線により増
感する光重合開始剤としては、例えば、ソジウムメチル
ジチオカーバメイトサルファイド、ジフェニルモノサル
ファイド、ジベンゾチアゾイルモノサルファイド、ジベ
ンゾチアゾイルジサルファイド等のサルファイド化合
物;チオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−
クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン等のチオキサントン化合物;ヒドラゾン、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ベンゼンジアゾニウム等の(ジ)ア
ゾ化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾフェノン、ジメチルア
ミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジルアント
ラキノン、t−ブチルアントラキノン、2−メチルアン
トラキノン、2−エチルアントラキノン、2−アミノア
ントラキノン、2−クロロアントラキノン等の芳香族カ
ルボニル化合物;p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、
p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミ
ノ安息香酸ブチル、p−ジエチルアミノ安息香酸イソプ
ロピル等のジアルキルアミノ安息香酸エステル化合物;
ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、キュメンハイドロパー
オキサイド等の過酸化物;9−フェニルアクリジン、9
−p−メトキシフェニルアクリジン、9−アセチルアミ
ノアクリジン、ベンズアクリジン等のアクリジン化合
物;9,10−ジメチルベンズフェナジン、9−メチル
ベンズフェナジン、10−メトキシベンズフェナジン等
のフェナジン化合物;6,4’,4”−トリメトキシ−
2,3−ジフェニルキノキサリン等のキノキサリン化合
物;2,4,5−トリフェニルイミダゾイル二量体;ハ
ロゲン化ケトン;アシルホスフィノキシド、アシルホス
フォナート等のアシル化リン化合物などが挙げられる。
【0015】また、可視光線により増感する光重合開始
剤としては、2−ニトロフルオレン、2,4,6−トリ
フェニルピリリウム四フッ化ホウ素塩、2,4,6−ト
リス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
3,3’−カルボニルビスクマリン、チオミヒラーケト
ン等が挙げられる。
【0016】上記光重合開始剤の添加量は、少なくなる
と活性光線に対する反応系の感度が低下して(メタ)ア
クリレート化合物の光重合反応性が低下し、多くなると
活性光線に対する反応系の感度は向上するものの得られ
る被膜の硬度が低下するため、(メタ)アクリレート化
合物100重量部に対し0.1〜10重量部に限定され
る。
【0017】本発明の導電性塗料組成物の構成は上述の
通りであるが、その物性を損なわない範囲内で、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤等が添加されてもよ
い。
【0018】本発明2の導電性塗料組成物は、本発明の
導電性塗料組成物の組成のうちアニリン系導電性重合体
の添加量の範囲が変更され、更に、スルホン基、カルボ
キシル基及びホスフィニコ基のうちいずれか一つの基を
有している(メタ)アクリレート化合物が添加された導
電性塗料組成物である。
【0019】上記アニリン系導電性重合体の添加量は、
少なくなると得られる被膜の導電性が低下し、多くなる
と得られる被膜の硬度及び透明性が低下するため、(メ
タ)アクリレート化合物100重量部に対し5〜100
重量部に限定される。
【0020】上記スルホン基、カルボキシル基及びホス
フィニコ基のうちいずれか一つの基を有している(メ
タ)アクリレート化合物のうち、スルホン基を有してい
る(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、一般
式(1)又は(2)で表される化合物等が挙げられる。
【0021】
【化1】
【0022】式中、R1 及びR2 は、-C(CH3)2CH2-、-
(CH2)j - 、-(CH2O) k - 及び -(CH2CH2O) m - のうち
いずれか1つの基を表し、j、k及びmは、0又は1〜
15の正の整数を示す。
【0023】上記カルボキシル基を有している(メタ)
アクリレート化合物としては、例えば、アクリル酸、メ
タクリル酸等が挙げられる。
【0024】上記ホスフィニコ基を有している(メタ)
アクリレート化合物としては、例えば、一般式(3)で
表される化合物が挙げられる。
【0025】
【化2】
【0026】式中、R3 及びR4 は、一般式(4)及び
(5)のうちのいずれか一方の式で表され、同一でもよ
いし異なってもよいし、いずれか一方が水酸基でもよ
い。
【0027】
【化3】
【0028】式中、R5 、R6 及びR7 は、水素原子、
メチル基又はハロゲン化メチル基を表し、その中に異な
る基があってもよいし全て同一の基でもよく、nは、0
又は1〜8の正の整数を示す。
【0029】
【化4】
【0030】式中、R8 は、水素原子、メチル基又はハ
ロゲン化メチル基を表し、p、q及びrは、0又は1〜
8の正の整数を示す。
【0031】上記ハロゲン化メチル基としては、例え
ば、クロロメチル基、ブロモメチル基等が挙げられる。
【0032】上記スルホン基、カルボキシル基及びホス
フィニコ基のうちいずれか1つの基を有している(メ
タ)アクリレート化合物の添加量は、少なくなると得ら
れる被膜の導電性が低下し、多くなると得られる被膜の
透明性が低下するため、(メタ)アクリレート化合物1
00重量部に対し1〜30重量部に限定される。
【0033】本発明及び本発明2の導電性塗料組成物
は、液体状に混合され、基材上に塗布して用いられる。
【0034】上記導電性塗料組成物を製造する方法とし
ては、例えば、ディゾルバー、アトライター、三本ロー
ル等に(メタ)アクリレート化合物、アニリン系導電性
重合体、光重合開始剤等を所定量供給して攪拌する方法
が挙げられる。
【0035】上記導電性塗料組成物を製造するときに、
例えば、メチルエチルケトン等の溶剤が添加されてもよ
い。
【0036】上記導電性塗料組成物を用いて被膜を得る
方法としては、例えば、スプレー法、バーコート法、ド
クターブレード法、ディッピング法等の方法により基材
の表面に塗料組成物層を形成し、該層に活性光線を照射
して硬化させる方法が挙げられる。
【0037】上記基材としては、特に限定されないが、
例えば、塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメタクリ
レート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体等の樹脂;ガラスの成形体などが挙げられる。
【0038】上記活性光線の光源としては、例えば、高
圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、窒素
レーザー、ヘリウム−カドミウムレーザー、アルゴンレ
ーザー等が挙げられる。
【0039】上記活性光線の照射強度は、弱くなると光
重合の反応性が低下して得られる被膜の硬度が低下し、
所定強度以上に強くなっても光重合の反応性は向上しな
いため、500〜2000mJ/cm2 が好ましい。
【0040】上記活性光線の照射時間は、短くなると光
重合の反応性が低下して得られる被膜の硬度が低下し、
所定時間以上に長くなっても光重合の反応性は向上しな
いため、1〜60分が好ましい。
【0041】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。なお、
「部」とあるのは、「重量部」を意味する。 実施例1 (1)アニリン系導電性重合体分散溶液の製造 攪拌装置付セパラブルフラスコに、p−トルエンスルホ
ン酸160部及び脱イオン化水1000mlを供給し、
攪拌しながら溶解させてp−トルエンスルホン酸水溶液
を得た。得られたp−トルエンスルホン酸水溶液を50
0mlずつ2等分し、一方にはアニリン36.5部を供
給し、もう一方にはペルオキソ二硫酸アンモニウム91
部を供給してそれぞれ溶解させ、アニリン含有p−トル
エンスルホン酸水溶液及びペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム含有p−トルエンスルホン酸水溶液を得た。
【0042】得られたアニリン含有p−トルエンスルホ
ン酸水溶液を、攪拌装置、冷却管及び滴下ロート付セパ
ラブルフラスコに供給し、水浴にて昇温を抑えて攪拌し
ながら、得られたペルオキソ二硫酸アンモニウム含有p
−トルエンスルホン酸水溶液を滴下ロートにて30分で
滴下し、更に3時間攪拌を続けて沈殿物を得た。得られ
た沈殿物を濾取してメタノールにて洗浄し、アニリン系
導電性重合体の緑色粉末を得た。
【0043】得られたアニリン系導電性重合体50部及
びエチルセルソルブ150部を分散機に供給して24時
間分散させ、固形分濃度25重量%のアニリン系導電性
重合体分散溶液を得た。
【0044】(2)導電性塗料組成物の製造 得られたアニリン系導電性重合体分散溶液40部、ペン
タエリスリトールトリアクリレート100部、ベンゾフ
ェノン4部、ミヒラーケトン1部を攪拌装置付セパラブ
ルフラスコに供給し攪拌して導電性塗料組成物を得た。
【0045】(3)被膜の製造 得られた導電性塗料組成物をアクリル板上にバーコート
し、バーコートした部分に高圧水銀ランプ光線1000
mJ/cm2 を照射して硬化させ、厚さ4μmの被膜を
得た。
【0046】(4)被膜の評価 得られた被膜を用い、硬度試験を実施して硬度を評価
し、耐アルカリ性試験を実施して耐アルカリ性を評価
し、得られた結果を表1に示した。
【0047】上記硬度試験は、JIS K 5400に
準拠して実施した。即ち、9H〜6Bの硬度の鉛筆を9
Hから順に用い、被膜の表面を位置を換えて5回引っ掻
き、アクリル板にとどく被膜の破れが5回のうち2回未
満になったときの鉛筆の硬度を調べた。
【0048】上記耐アルカリ性試験は、ASTM D
257に準拠して実施した。即ち、得られた被膜を10
%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、温度30℃に保持
して所定時間経過後(直後、10分後、20分後、10
0分後及び200分後)の被膜の表面固有抵抗値(Ω/
□)を測定した。
【0049】実施例2 アニリン系導電性重合体分散溶液20部を用いたこと以
外は実施例1と同様にして被膜を得、得られた被膜を用
いて実施例1と同様にして評価し、得られた結果を表1
に示した。
【0050】比較例1 アニリン系導電性重合体分散溶液200部を用いたこと
以外は実施例1と同様にして被膜を得、得られた被膜を
用いて実施例1と同様にして評価し、得られた結果を表
1に示した。
【0051】比較例2 アニリン系導電性重合体分散溶液5部を用いたこと以外
は実施例1と同様にして被膜を得、得られた被膜を用い
て実施例1と同様にして評価し、得られた結果を表1に
示した。
【0052】
【表1】
【0053】実施例3 (1)導電性塗料組成物の製造及び被膜の製造 実施例1と同様にして得られたアニリン系導電性重合体
分散溶液40部(アニリン系導電性重合体10部)、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート100部、2−ア
クリロイルオキシエチルアシッドホスフェート(共栄社
油脂化学工業社製、商品名:ライトエステルPA)1
部、ベンゾフェノン4部、ミヒラーケトン1部、メチル
エチルケトン100部を攪拌装置付セパラブルフラスコ
に供給し攪拌して導電性塗料組成物を得、得られた導電
性塗料組成物を用い、実施例1と同様にして被膜を得
た。
【0054】(2)被膜の評価 得られた被膜を用い、全光線透過率(%)及び曇価
(%)を測定して透明性を評価し、表面固有抵抗値(Ω
/□)を測定して導電性を評価し、得られた結果を表2
に示した。
【0055】上記全光線透過率(%)及び曇価(%)
は、ASTM D 1003に準拠して測定し、表面固
有抵抗値(Ω/□)はASTM D 257に準拠して
測定した。
【0056】実施例4 2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートを
3部用いたこと以外は実施例3と同様にして被膜を得、
得られた被膜を用いて実施例3と同様にして評価し、得
られた結果を表2に示した。
【0057】実施例5 2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートを
20部用いたこと以外は実施例3と同様にして被膜を
得、得られた被膜を用いて実施例3と同様にして評価
し、得られた結果を表2に示した。
【0058】実施例6 2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートの
代わりに、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸(日東化学社製、商品名:TABS−Q)を3
部用いたこと以外は実施例3と同様にして被膜を得、得
られた被膜を用いて実施例3と同様にして評価し、得ら
れた結果を表2に示した。
【0059】実施例7 2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートの
代わりに、アシッドホスホオキシポリオキシエチレング
リコールモノメタクリレート(ユニケミカル社製、商品
名:ホスマーPE)を3部用いたこと以外は実施例3と
同様にして被膜を得、得られた被膜を用いて実施例3と
同様にして評価し、得られた結果を表2に示した。
【0060】比較例3 2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートを
50部用いたこと以外は実施例3と同様にして被膜を
得、得られた被膜を用いて実施例3と同様にして評価
し、得られた結果を表2に示した。
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】本発明の導電性塗料組成物の構成は上述
の通りであるから、基材上に塗布されて硬度及び耐アル
カリ性の優れた被膜が得られ、更に、本発明2の導電性
塗料組成物は、スルホン基、カルボキシル基及びホスフ
ィニコ基のうちいずれか一つの基を有している(メタ)
アクリレート化合物が添加された構成であるから、基材
上に塗布されて透明性及び導電性の優れた被膜が得られ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリロイル基を2つ以上有し
    ている(メタ)アクリレート化合物100重量部、アニ
    リン系導電性重合体5〜30重量部及び活性光線により
    増感する光重合開始剤0.1〜10重量部からなること
    を特徴とする導電性塗料組成物。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリロイル基を2つ以上有し
    ている(メタ)アクリレート化合物100重量部、アニ
    リン系導電性重合体5〜100重量部、スルホン基、カ
    ルボキシル基及びホスフィニコ基のうちいずれか1つの
    基を有している(メタ)アクリレート化合物1〜30重
    量部及び活性光線により増感する光重合開始剤0.1〜
    10重量部からなることを特徴とする導電性塗料組成
    物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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