JPH06239490A - 転写材搬送装置 - Google Patents

転写材搬送装置

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Publication number
JPH06239490A
JPH06239490A JP5030297A JP3029793A JPH06239490A JP H06239490 A JPH06239490 A JP H06239490A JP 5030297 A JP5030297 A JP 5030297A JP 3029793 A JP3029793 A JP 3029793A JP H06239490 A JPH06239490 A JP H06239490A
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JP
Japan
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transfer material
suction
guide member
transfer
fixing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP5030297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Takagi
弘道 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP5030297A priority Critical patent/JPH06239490A/ja
Publication of JPH06239490A publication Critical patent/JPH06239490A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材の材質等の種類にかかわらず、吸湿し
た転写材のしわおよび像ずれの発生を防止できるように
する。 【構成】 案内部材20の下部には吸引装置21が配設
されている。この吸引装置21内には案内部材20の幅
方向に、2つの吸引ファン23a、23bが収容されて
いる。吸引ファン23a、23bと案内部材20との間
には吸引ダクト22が設けられている。案内部材20に
は2列に多数の吸引孔27が形成されている。吸引孔2
7の間隔は、吸引ファン23a、23bに対向する位置
の吸引孔27が粗の状態、一方、吸引ファン23a、2
3bから離れた位置の吸引孔27が密の状態になるよう
に設定されている。これにより吸引ファン23a、23
bによる吸引分布を均一化している。転写材Pが普通紙
である場合には、吸引ファン23a、23bはそれぞ
れ、転写材Pの先端および後端部が案内部材20上を移
動する場合のみ駆動され、転写材Pの中間部が移動する
場合には駆動されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真技術を用いた
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、トナー像
が転写された転写材を画像転写部から定着装置へ搬送す
るための転写材搬送装置に係り、特に定着装置の直前に
案内部材(シュート部材)を設け、この案内部材に沿っ
て定着部へ案内する転写材搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子複写機やレーザプリンタ等
のようにゼログラフィー方式を用いて記録紙を作成する
装置では、感光体ドラムに形成されたトナー像を用紙等
の転写材に転写し、このトナー像が転写された転写材を
搬送ベルト等により定着装置へ案内する。そして、この
定着装置においてトナーを転写材に定着し記録紙として
完成させるようになっている。
【0003】定着装置としては、従来、実開平2−13
6273号公報(画像形成装置の定着装置)等に開示さ
れたような加熱ローラ方式のものが用いられている。こ
の熱ローラ定着装置は、ヒータ(発熱ランプ)が内蔵さ
れた加熱ローラに、金属パイプの表面をシリコンゴム等
の弾性部材で被覆した加熱ローラを所定の圧力で押圧さ
せ、この加熱ローラと加圧ローラとの間に転写材をニッ
プさせて熱と圧力を加えることにより定着を行うもので
ある。
【0004】ところで、このような定着装置に対して画
像転写部から転写材を搬送するために、感光体ドラムの
下流側に、たとえば実開平2−89459号公報に開示
されたような吸引手段を用いたベルト搬送装置が設けら
れている。このベルト搬送装置では、トナー像が形成さ
れた転写材の裏面をベルト側に吸引し、転写材をベルト
との摩擦により、定着装置の加熱ローラと加圧ローラと
の間のニップ部に向けて搬送するようになっている。
【0005】しかしながら、このようなベルト搬送装置
を用いて転写材を搬送する際には、装置の設置環境によ
っては転写材が吸湿している場合がある。この吸湿度合
いが高いと、転写材の先端部がその幅方向に波打ち状に
弯曲している場合がある。このように弯曲したまま転写
材が加熱ローラと加圧ローラ間にニップされて定着が行
われると、定着後の転写材にしわが発生し、コピーの品
質が低下するという問題があった。
【0006】従来、この転写材のしわの発生を防止する
ために、種々の方法が取られている。たとえば、実開昭
60−39050号公報では、定着装置の上流側近傍に
配置される案内部材の先端部を円弧状に形成し、その中
央部の先端部分を加熱ローラと加圧ローラ間のニップ部
に近接するように突出させた構成が開示されている。す
なわち転写材の中央部を両端部よりも先にニップ部に挿
入させることにより、転写材にしわが発生するのをを防
止しようとするものである。また、このような方法の変
形例として、加熱ローラを軸方向につつみ状に形成する
とともに、このつつみ形状に対応させて加圧ローラを太
鼓状に形成することにより、転写材の中央部を両端部よ
りも先にニップ部に挿入させ、これによりしわの発生を
防止しようとするものもある。
【0007】しかしながら、このような方法では、いず
れも転写材が高速で搬送される場合には、転写材の幅方
向全体が案内部材に押圧された状態とならない。そのた
め転写材を案内部材に沿わせた状態で搬送することがで
きなくなり、しわの発生を確実に防止できなくなるとい
う問題があった。
【0008】そこで、このような問題を解決する手段と
して、従来、ベルト搬送装置と定着装置との間に円筒状
の吸引ガイド部材を設け、転写材を吸引密着させて搬送
する方法(特公平3−20748号公報)や、ベルト搬
送装置の下部に転写材吸引用のファンを設けて吸引密着
させて搬送する方法(特公平4−32454号公報)が
ある。
【0009】また、定着装置の上流側の案内部材の先端
部を、定着装置のうち上方に配置された加熱ローラの下
部位置に対向させ、転写材を案内部材の上面から一旦加
熱ローラに突き当て、その後下方に方向転換させて加熱
ローラと加圧ローラとの間のニップ部に導き、転写材に
しごきを与えることによりしわの発生を防止しようとす
る方法もある。
【0010】さらに、吸引手段を備えた搬送装置と定着
装置との間に配設される案内部材を、定着装置のニップ
部に向けて上向きに傾斜させて配置するとともに、この
案内部材に吸引手段を設けることにより、転写材を案内
部材に強制的に密着させて摺動状態で案内し、これによ
り転写材のしわの発生を防止しようとするものもある
(実願平3−60931号)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな搬送装置により搬送される転写材の材質としては、
普通紙の他に、トレーシングペーパーやフィルム等各種
あり、またサイズとしては、A0サイズのように幅広の
ものからからA4サイズ等のように幅狭のものまであ
る。さらに転写材の厚さも厚紙から和紙等の薄いものま
である。このように搬送される転写材には多くの種類が
あり、前述のように転写材の種類を問わず案内部材に対
して一律に密着させる等の方法では、しわの発生および
像ずれの発生の防止には十分ではなかった。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、転写材の材質、サイズ等の種類にか
かわらず、吸湿した転写材のしわおよび像ずれの発生を
防止することができる転写材搬送装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の転写材搬
送装置は、像担持体からトナー像が転写された転写材を
定着装置へ搬送する搬送手段と、前記転写材の搬送方向
に対して直交する方向に複数の吸引孔が形成されるとと
もに、前記搬送手段により搬送されてきた転写材を上面
に沿って前記定着装置へ案内する案内部材と、この案内
部材の下部に配設されるとともに、前記案内部材の上面
を移動する転写材を吸引して前記案内部材に密着させる
吸引手段と、前記転写材の種類に応じて前記吸引手段の
動作タイミングを、少なくとも前記転写材の先端部およ
び後端部を吸引するように切り替える制御手段とを具備
したものである。
【0014】この転写材搬送装置では、定着装置と搬送
手段との間の案内部材に対して吸引装置が設けられてお
り、この吸引装置の動作タイミングが転写材の種類(材
質等)に応じて切り替わり、転写材ごとに適性な吸引制
御が行われため、しわおよび像ずれの発生を効果的に防
止できる。
【0015】請求項2記載の転写材搬送装置は、像担持
体からトナー像が転写された転写材を定着装置へ搬送す
る搬送手段と、前記転写材の搬送方向に対して直交する
方向に複数の吸引孔が形成されるとともに、前記搬送手
段により搬送されてきた転写材を上面に沿って前記定着
装置へ案内する案内部材と、この案内部材の下部に配設
されるとともに、前記案内部材の上面を移動する転写材
を吸引して前記案内部材に密着させる吸引手段と、この
吸引手段による吸引分布を前記転写材の搬送方向に対し
て直交する方向にほぼ均一化する手段と、前記転写材の
種類に応じて前記吸引手段の動作タイミングを、少なく
とも前記転写材の先端部および後端部を吸引するように
切り替える制御手段とを具備したものである。
【0016】この転写材搬送装置では、吸引装置の動作
タイミングが転写材の種類(材質等)に応じて切り替わ
るとともに、吸引分布が均一化されるため、請求項1記
載のものに比べてより確実にしわおよび像ずれの発生を
防止することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】図1は本発明の一実施例に係る転写材搬送
装置の構成を表すものである。この転写材搬送装置は、
像担持体としての感光体ドラム11の画像転写部から、
定着装置26へ転写材Pを搬送するものである。
【0019】感光体ドラム11は図に矢印で示す方向に
一定の周速度で回転するもので、図示しない帯電コロト
ロンおよび現像装置により形成されたトナー像を、対向
配置された転写コロトロン12の放電により転写材Pへ
転写させる。トナー像が転写された転写材Pは剥離コロ
トロン13の放電により感光体ドラム11の表面から剥
離されるようになっている。
【0020】定着装置26は、ヒータ24aが内蔵され
た加熱ローラ24と、この加熱ローラ24に対して対向
配置されるとともに加熱ローラ24に対して所定の圧力
で押圧される加圧ローラ25とにより構成されている。
転写紙Pは、これら加熱ローラ24と加圧ローラ25と
の間にニップされて熱および圧力が加えられることによ
り定着が行われる。トナー像が定着された転写紙Pは図
示しない排出トレイに排出されるようになっている。
【0021】本実施例の転写材搬送装置は、感光体ドラ
ム11の下流側に水平に配置された吸引搬送装置14
と、この吸引搬送装置14と定着装置26との間に配置
された案内部材20とにより構成されている。
【0022】吸引搬送装置14は、対向配置された駆動
ローラ15aおよび従動ローラ15bと、これらローラ
15a、15b間に巻回された複数の搬送ベルト16と
により構成されており、搬送ベルト16の図に矢印方向
に示す方向への回転に伴い、転写材Pと搬送ベルト16
との摩擦により、転写材Pを定着装置26側へ搬送する
ものである。搬送ベルト16には図示しないが多数の吸
引孔が形成されている。搬送ベルト16の下部には、転
写材Pの搬送方向に対して直交する方向(紙面に対して
垂直方向、以下、幅方向という)に沿って、吸引ファン
19を備えた吸引装置18が複数、たとえば3個並設さ
れている。これら吸引装置18により搬送ベルト16に
より搬送される転写材Pを搬送ベルト16の表面に密着
させて、波打ちの発生を防止するものである。
【0023】搬送ベルト16の上面(転写材搬送路)に
は転写材検知センサ17が配設されており、転写材Pの
先端および後端を検知するようになっている。
【0024】案内部材20は吸引搬送装置14と定着装
置26との間で傾斜して配設されており、定着装置26
側の一端部はニップ部よりもわずかに加熱ローラ24側
に配置されている。すなわち案内部材20の上面を搬送
されてきた転写材Pは一旦加熱ローラ24側に突き当た
り、その後加熱ローラ24と加圧ローラ25間のニップ
部へ挿入されるようになっている。
【0025】案内部材20は図2に示すように、定着装
置26の加圧ローラ25に対して平行に配設されてお
り、加圧ローラ25とほぼ同一長さに設定されている。
案内部材20の下部には吸引装置21が配設されてい
る。この吸引装置21内には案内部材20の幅方向に、
2つの吸引ファン23a、23bが案内部材20の中心
線に対して対称位置になるように収容されている。これ
ら吸引ファン23a、23bと案内部材20との間には
吸引ダクト22が設けられている。
【0026】案内部材20には、たとえば2列に多数の
吸引孔27が形成されている。これら吸引孔27の間隔
は、吸引ファン23a、23bに対向する位置の吸引孔
27が粗の状態、一方、吸引ファン23a、23bから
離れた位置の吸引孔27が密の状態になるように設定さ
れている。これにより吸引ファン23a、23bによる
吸引分布を均一化している。
【0027】吸引孔27の形状は円形状等任意である
が、案内部材20の上面を走行する転写材Pができるだ
け引っ掛からないようにする必要がある。そのため吸引
孔27はバーリング孔により形成し、また、その位置
は、A0、A4サイズ等の全てのサイズごとに転写材P
の両端面がそれぞれ吸引孔27に対向しないように設定
することが望ましい。
【0028】図3は案内部材20の断面形状を表すもの
である。この案内部材20は幅方向に半径R(たとえば
24618mm)の円弧状に形成されている。すなわ
ち、この案内部材20の上面に転写材Pを沿わせた状態
で、転写材Pの中央部が高く、かつ両側が低くなるよう
に弯曲させ、この状態で定着装置26のニップ部に向け
て案内するようになっている。
【0029】図4は本実施例の画像記録装置の制御部の
構成を表すものである。この制御部はCPU(中央処理
装置)30を備えている。このCPU30はバス31を
介して装置の各部と接続されている。このうちROM
(リード・オンリ・メモリ)32にはこの装置の通常の
複写動作を制御するためのプログラムとともに、後述の
流れ図(図5)に示すような吸引制御プログラムが格納
されている。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)3
3には各種演算結果やデータ等が一時的に格納されるよ
うになっている。入力ポート34は転写材検知センサ1
7の検知信号、および材質設定部35から出力された材
質データをCPU30へ送るためのインターフェースで
ある。
【0030】材質設定部35では、転写材Pとして、た
とえば普通紙、トレーシングペーパーおよびフィルムの
3種類の材質のものが設定可能となっている。CPU3
0は転写材検知センサ17の検知状態(先端検知および
後端検知)および転写材Pの材質に応じて、吸引ファン
23a、23bによる吸引動作の制御を行うようになっ
ている。出力ポート36はCPU30から送出された制
御信号を駆動回路37へ送るためのインターフェースで
ある。駆動回路37はCPU30から出力された制御信
号により吸引ファン23a、23のオン・オフ動作のタ
イミングを切り替えるものである。
【0031】本実施例においては、転写材Pは図示しな
い搬送手段により感光体ドラム11の画像転写部へ送り
込まれ、ここで転写コロトロン12の放電により感光体
ドラム11からトナー像が転写される。その後転写材P
は剥離コロトロン13の放電により感光体ドラム11か
ら剥離される。感光体ドラム11から剥離された転写材
Pは搬送装置14により搬送され、さらに案内部材20
により案内されて定着装置26の加熱ローラ24と加圧
ローラ25との間のニップ部へ送り込まれ、ここを通過
することによりトナー画像が定着され、その後図示しな
い排出トレイへ排出される。
【0032】次に、吸引装置21による吸引制御動作に
ついて図5の流れ図を参照して説明する。
【0033】まず、CPU30はスタートスイッチ(図
示せず)が押されたか否かを判断し(ステップS50
0)、押された場合(Y)には、吸引ファン23a、2
3bを駆動させて吸引動作を開始させる(ステップS5
01)。この状態では、転写材Pの先端は、吸引搬送装
置14により搬送されるとともに案内部材20の上面に
密着しながら案内され、加熱ローラ24の下部に一旦突
き当たった後、加熱ローラ24と加圧ローラ25との間
のニップ位置へ送り込まれる。次に、CPU30は材質
設定部35においてオペレータが設定した転写材Pの材
質が、普通紙か否かを判断し(ステップS502)、以
下、次表のように材質に従って吸引制御を行う。
【0034】
【表1】
【0035】すなわち、転写材Pが普通紙である場合
(ステップS502;Y)には、吸引搬送装置14上に
設けられた転写材検知センサ17により転写材Pの先端
が検知されたか否かを判断し(ステップS503)、さ
らに転写材Pの先端が検知された時点から内蔵のタイマ
によりX秒経過したか否かを判断する(ステップS50
4)。ここで、Xは本実施例では2.3(秒)である。
この数値は、転写材Pの先端が転写材検知センサ17に
より検知された時点から定着装置26のニップ位置へ到
達するまでの時間に相当する値である。
【0036】X秒経過、すなわち転写材Pの先端が定着
装置26のニップ位置へ到達する(ステップS504;
Y)と、CPU30は吸引ファン23a、23bの駆動
を一旦停止する(ステップS505)。すなわち、転写
材Pの中間位置が案内部材20の上面に位置している間
は吸引ファン23a、23bによる吸引が停止される。
続いて、CPU30は、転写材検知スイッチ17により
転写材Pの先端が検知された後、(〔転写材の長さ〕÷
〔プロセス速度〕−Y)秒経過したか否かを判断する
(ステップS506)。たとえばプロセス速度を76.
2mm/秒、転写材の長さを1189mm(A0サイ
ズ)とすると、上記時間は14.6秒となる。CPU3
0はこの時間を経過すると(Y)と、吸引ファン23
a、23bの駆動を再開させる(ステップS507)。
これにより、再び転写材Pの後端部分が案内部材20の
上面に密着しながら案内される。
【0037】次に、CPU30はスタートスイッチがオ
フされたか否かを判断し(ステップS508)、オン状
態のままの場合(N)にはステップS502へ移行し、
上述の動作と同様に次の転写材Pの吸引制御を行う。ス
タートスイッチがオフされた場合(Y)には、吸引ファ
ン23a、23bの駆動を停止する(ステップS50
9)。なお、ステップS502において、転写材Pの材
質が普通紙以外、すなわち普通紙に比べて薄いため吸湿
により波打ちが発生しやすく、吸引動作がより必要な、
トレーシングペーパーまたはフィルムの場合(ステップ
S502;N)には、転写材Pの全長に渡って吸引しな
がら搬送される。
【0038】このように本実施例では、案内部材20に
おいて、転写材Pの材質に応じて、吸引ファン23a、
23bによる吸引動作を切り替えるようにしたので、転
写材Pごとに安定した搬送を行うことができる。したが
って、案内部材20の弯曲形状(図3)等と相俟ってし
わおよび像ずれの発生を効果的に防止することができ
る。また、本実施例では、吸引装置21による吸引分布
を均一化するようにしたので、この効果をより一層発揮
することができる。
【0039】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を変更しない範囲で種々変更可能である。たとえば上
記実施例では、案内部材20下の吸引装置21における
吸引動作を、転写材Pの材質に応じて切り替えるように
したが、転写材Pのサイズ(長さ)に応じて吸引ファン
23a、23bのオン・オフのタイミングを切り替える
ようにしてもよい。またこれらを併用するようにしても
よい。さらに、吸引ファンの数を転写材Pの幅方向に増
加させ、搬送される転写材Pの幅に応じて吸引ファンを
選択的に動作させるようにしてもよい。
【0040】また、上記実施例では吸引分布を均一化す
る手段として、案内部材20下の吸引ファンを複数と
し、また案内部材20に設ける吸引孔27の密度をファ
ン位置に応じて変化させるようにしたが、その他の方法
として吸引ダクト22内に遮蔽板等を設け、これにより
吸引分布を制御するようにしてもよい。
【0041】また、上記実施例では、案内部材20にお
ける吸引装置21の動作制御を説明したが、さらに吸引
搬送装置14における3個の吸引ファン19のうち、た
とえば中央部のファン19の動作を転写材Pの種類に応
じて制御するようにしてもよい。次表は、転写材Pのサ
イズがA0である場合の制御の一例である。なお、基本
動作は上記実施例と同様であるが、この場合、転写材P
の先端が転写材検知スイッチ17をオンしてX秒後に吸
引ファン19を停止させた後の動作において、前記ステ
ップS506(図5)とは異なり、単純に転写材Pの先
端が転写材検知スイッチ17をオンしてからY秒後に、
再び吸引ファン19を駆動させる。その後転写材Pは後
端部まで吸引される。なお、X>Yとする場合にはYを
優先、すなわち転写材Pの先端から後端部まで全長にわ
たって吸引する。
【0042】
【表2】
【0043】さらに、上記実施例では、転写材Pの吸引
動作を吸引ファン23a、23bのオン・オフ動作によ
り切り替える構成としたが、案内部材20の多数の孔2
7をソレノイド等を用いた遮蔽機構により選択的に塞ぐ
ことにより吸引制御を行うようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の転写
材搬送装置によれば、定着装置と搬送手段との間の案内
部材に対して吸引装置を設け、この吸引装置の動作タイ
ミングを転写材の種類に応じて切り替えるようにしたの
で、転写材ごとに適性な吸引制御が行われ、しわおよび
像ずれの発生を効果的に防止できる。
【0045】また、請求項2記載の転写材搬送装置によ
れば、吸引装置の動作タイミングが転写材の種類に応じ
て切り替わるとともに、吸引分布が均一化されるため、
請求項1記載のものに比べてより確実にしわおよび像ず
れの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る転写材搬送装置の概
略構成を表す断面図である。
【図2】 図1の転写材搬送装置における案内部材下の
吸引装置の構成を表す断面図である。
【図3】 図1のA−A線に沿う案内部材の断面図であ
る。
【図4】 図1の転写材搬送装置の制御部の構成を表す
ブロック図である。
【図5】 図1の転写材搬送装置の動作を説明するため
の流れ図である。
【符号の説明】
11…感光体ドラム(像担持体)、12…転写コロトロ
ン、14…吸引搬送装置、16…搬送ソレノイド、19
…吸引ファン、20…案内部材、21…吸引装置、22
…吸引ダクト、23a、23b…吸引ファン、24…加
熱ローラ、25…加圧ローラ、26…定着装置、27…
吸引孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体からトナー像が転写された転写
    材を定着装置へ搬送する搬送手段と、 前記転写材の搬送方向に対して直交する方向に複数の吸
    引孔が形成されるとともに、前記搬送手段により搬送さ
    れてきた転写材を上面に沿って前記定着装置へ案内する
    案内部材と、 この案内部材の下部に配設されるとともに、前記案内部
    材の上面を移動する転写材を吸引して前記案内部材に密
    着させる吸引手段と、 前記転写材の種類に応じて前記吸引手段の動作タイミン
    グを、少なくとも前記転写材の先端部および後端部を吸
    引するように切り替える制御手段とを具備したことを特
    徴とする転写材搬送装置。
  2. 【請求項2】 像担持体からトナー像が転写された転写
    材を定着装置へ搬送する搬送手段と、 前記転写材の搬送方向に対して直交する方向に複数の吸
    引孔が形成されるとともに、前記搬送手段により搬送さ
    れてきた転写材を上面に沿って前記定着装置へ案内する
    案内部材と、 この案内部材の下部に配設されるとともに、前記案内部
    材の上面を移動する転写材を吸引して前記案内部材に密
    着させる吸引手段と、 この吸引手段による吸引分布を前記転写材の搬送方向に
    対して直交する方向にほぼ均一化する手段と、 前記転写材の種類に応じて前記吸引手段の動作タイミン
    グを、少なくとも前記転写材の先端部および後端部を吸
    引するように切り替える制御手段とを具備したことを特
    徴とする転写材搬送装置。
JP5030297A 1993-02-19 1993-02-19 転写材搬送装置 Pending JPH06239490A (ja)

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