JPH06231727A - 閃光放電管用陰極材及びその製造方法 - Google Patents

閃光放電管用陰極材及びその製造方法

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JPH06231727A
JPH06231727A JP1634493A JP1634493A JPH06231727A JP H06231727 A JPH06231727 A JP H06231727A JP 1634493 A JP1634493 A JP 1634493A JP 1634493 A JP1634493 A JP 1634493A JP H06231727 A JPH06231727 A JP H06231727A
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JP
Japan
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cesium
flash discharge
discharge tube
cathode material
cathode
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Application number
JP1634493A
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English (en)
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Tsutomu Hida
勉 飛田
Hideaki Takeuchi
英明 竹内
Tatsuya Isomura
竜矢 磯村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閃光放電管の品質安定化、及び陰極材製造工
程の簡略化を図る。 【構成】 閃光放電管10は、ガラス管12、陽極1
4、及び陰極15から構成されている。陰極15のタン
グステン棒17に陰極材22が固着されている。陰極材
22は、基体金属の粉末とジルコン酸セシウム、タング
ステン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナジン酸セシ
ウム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシウムのいず
れか1つ、または2種類以上の混合したものとからなる
電子放射性材料の粉末とを混合,成型,焼結したもので
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのストロボ装置
に用いられる閃光放電管用陰極材及び陰極材の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ等のストロボ装置には、クセノン
(Xe)ガスを封入した閃光放電管が用いられている。
この閃光放電管は常態では陽極,陰極間の抵抗が高いた
め、メインコンデンサに蓄えられている電荷が放電され
ることはないが、シャッタの開放に同期してトリガコン
デンサが放電され、その放電電流による高電圧でクセノ
ンガスがイオン化して抵抗が小さくなった瞬間、メイン
コンデンサに蓄えられていた電荷が閃光放電管内で放電
して発光が得られる。
【0003】このような閃光放電管の陰極材には、閃光
放電管内に多量の電子を瞬間的に放出する機能が要求さ
れるため、電子放射性に優れたセシウム(Cs)が利用
されている。従来、セシウムを用いた陰極材を作る際に
は、炭酸セシウムや蓚酸セシウムなどのセシウム化合物
を水やアルコ−ルに溶かしておき、この溶液中に陰極材
の基体金属(例えばニッケル)を浸漬してその表面にセ
シウムを被着させる方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法では、セシウム化合物を含む溶液の作成及び基体金属
の浸漬(塗布)処理の後、さらに乾燥処理や表面の活性
化処理が必要となり、工程数が多くて製造が面倒であ
る。また、閃光放電管の発光寿命や最低発光電圧にバラ
ツキが出やすく、品質を安定に保つことができないとい
う欠点がある。さらに、セシウム含有量を一定にするこ
とが困難であることから、含有量不足による発光不良や
含有量過多による発光寿命の低下をもたらしている。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、製造が容易で、しかも品質が安定した閃光
放電管用陰極材及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、閃光放電管用陰極材の電子放射性材料とし
てジルコン酸セシウム、タングステン酸セシウム、チタ
ン酸セシウム、バナジン酸セシウム、ニオブ酸セシウ
ム、モリブデン酸セシウムのいずれか1つ、または複数
を用いたものである。また、この閃光放電管用陰極材を
製造するに際しては、基体金属材料の粉末とジルコン酸
セシウム、タングステン酸セシウム、チタン酸セシウ
ム、バナジン酸セシウム、ニオブ酸セシウム、モリブデ
ン酸セシウムのうちの1種類以上の粉末とを混合した
後、成型,焼結するのが簡便である。
【0007】
【実施例】図1に示すように、閃光放電管10は、ガラ
ス管12、陽極14、及び陰極15とから構成されてい
る。陽極14は、タングステン棒17を一端面から突出
させるようにビ−ドガラス18で保持させ、タングステ
ン棒17と接触するようにビ−ドガラス18の他端面に
ニッケル棒19が溶着されている。また、陰極15は、
陰極材22が固着されたタングステン棒17を一端面か
ら突出させるようにビ−ドガラス18に保持させ、タン
グステン棒17と接触するようにビ−ドガラス18の他
端面にニッケル棒19が溶着されている。これらのビ−
ドガラス18は陽極14及び陰極15それぞれのタング
ステン棒17をガラス管12で密封する際の受けとな
り、管内にはクセノンガスが封入される。
【0008】陰極材22は、基体金属材料となるニッケ
ル(Ni)とタンタル(Ta)との粉末に、電子放射性
材料となるジルコン酸セシウム、タングステン酸セシウ
ム、チタン酸セシウム、バナジン酸セシウム、ニオブ酸
セシウム、モリブデン酸セシウムのいずれか1つ、また
は複数の粉末を混合し、さらに適量のバインダを添加し
てこれらを均一に分散,混合してから成型した後、真空
中において900℃で焼結したものである。
【0009】上記製法により、陰極材22については混
合比率を表1に示すように、基体金属材料にニッケル粉
末を65%とタンタル粉末を20%用い、電子放射性材
料の粉末の混合比率を変えた9種類のサンプルと、基体
金属材料にニッケル粉末を60%とタンタル粉末を15
%用い、電子放射性材料としてジルコン酸セシウム粉末
を25%用いたサンプル、及び基体金属材料にニッケル
粉末を63%とタンタル粉末を17%用い、電子放射性
材料としてジルコン酸セシウム粉末を20%用いたサン
プルの計11種類を作成した。
【0010】
【表1】
【0011】サンプル1〜11を外径3.15mm、管
長24mmのガラス管12にそれぞれ組み付け、またク
セノンガスを600Torr(800 hPa)で封入して閃光放電
管を作って1000回の発光テストを行った。成型性の
評価、最低発光電圧値、1000回の発光が適正に行わ
れたか否かの評価は表2のとおりである。
【0012】
【表2】
【0013】表2によれば、閃光放電管の陰極材22に
用いる電子放射性材料としてジルコン酸セシウム、タン
グステン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナジン酸セ
シウム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシウムのう
ちのいずれか1つでも、2種類以上を混合したものでも
適していることが分る。さらに、電子放射性材料として
陰極材22に含まれるジルコン酸セシウム、タングステ
ン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナジン酸セシウ
ム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシウムの含有率
が変化しても問題ないことが分かる。なお上記実施例で
は、陰極材22の基体金属材料としてニッケルとタンタ
ルとの合金が用いられているが、本発明の実施する上で
は基体金属材料はこれのみに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の閃光放電
管用陰極材の電子放射性材料としてジルコン酸セシウ
ム、タングステン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナ
ジン酸セシウム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシ
ウムのいずれか1つ、または2種類以上の混合したもの
を用いたから、長寿命で安定した発光動作が得られる。
また、この閃光放電管用陰極材を製造するに際しては、
基体金属材料の粉末とジルコン酸セシウム、タングステ
ン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナジン酸セシウ
ム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシウムのうちの
1種類以上の粉末とを基体金属とともに粉末にし、これ
らを混合,成型,焼結して閃光放電管用陰極材を製造す
ることができるので、セシウム化合物の溶液を用いるの
と比較して製造工程が簡単になり品質のバラツキを少な
くすることができ、また電子放射性材料として上記のセ
シウム化合物の含有率が変化したとしても、安定した品
質が得られるので量産適性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閃光放電管を示す断面図である。
【符号の説明】
10 閃光放電管 12 ガラス管 14 陽極 15 陰極 17 タングステン棒 18 ビ−ドガラス 22 陰極材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体金属材料と電子放射性材料とからな
    る閃光放電管用陰極材において、前記電子放射性材料に
    ジルコン酸セシウム、タングステン酸セシウム、チタン
    酸セシウム、バナジン酸セシウム、ニオブ酸セシウム、
    モリブデン酸セシウムのいずれか1つを用いたことを特
    徴とする閃光放電管用陰極材。
  2. 【請求項2】 前記電子放射性材料にジルコン酸セシウ
    ム、タングステン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナ
    ジン酸セシウム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシ
    ウムのうちの2種類以上を混合したものを用いたこと特
    徴とする閃光放電管用陰極材。
  3. 【請求項3】 基体金属材料の粉末とジルコン酸セシウ
    ム、タングステン酸セシウム、チタン酸セシウム、バナ
    ジン酸セシウム、ニオブ酸セシウム、モリブデン酸セシ
    ウムのうちの1種類以上の粉末とを混合した後、成型
    し、焼結することを特徴とする閃光放電管用陰極材の製
    造方法。
JP1634493A 1992-12-25 1993-02-03 閃光放電管用陰極材及びその製造方法 Pending JPH06231727A (ja)

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JP1634493A JPH06231727A (ja) 1993-02-03 1993-02-03 閃光放電管用陰極材及びその製造方法
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