JPH06229375A - 輸液ポンプ - Google Patents

輸液ポンプ

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Publication number
JPH06229375A
JPH06229375A JP14710692A JP14710692A JPH06229375A JP H06229375 A JPH06229375 A JP H06229375A JP 14710692 A JP14710692 A JP 14710692A JP 14710692 A JP14710692 A JP 14710692A JP H06229375 A JPH06229375 A JP H06229375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
lube oil
housing
pump
space part
Prior art date
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Pending
Application number
JP14710692A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ide
徹也 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP14710692A priority Critical patent/JPH06229375A/ja
Publication of JPH06229375A publication Critical patent/JPH06229375A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ハウジングを分解することなく潤滑油を容易
に充填できるようにし、組立効率を向上させる。 【構成】 ハウジング11aの上部および下部位置には
潤滑油注入口23および潤滑油注入排出口24がそれぞ
れ設けられている。潤滑油注入口23と潤滑油排出口2
4との間は、上部空間部A、中間空間部Bおよび下部空
間部Cからなる潤滑油流路25を介して連通している。
医療用シリンジから潤滑油を押し出すと、潤滑油は潤滑
油注入口23から上部空間部Aおよび中間空間部Bへ充
填される。余剰の潤滑油は、下部空間部Cを介して潤滑
油排出口24から排出される。このとき同時に、劣化し
固化した潤滑油や、この潤滑油と混ざり合った薬液等も
潤滑油排出口24から外部に押し出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の体内に薬液を注
入するための輸液装置に用いられる輸液ポンプに係り、
特にポンプ手段に対して給油を行う給油手段を有する輸
液ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、輸液装置は、輸液バッグ等に収
容されたぶどう糖等の薬液を患者の血管内に導くために
輸液チューブを備え、この輸液チューブの途中に、輸液
ポンプ、たとえばペリスタリックフィンガポンプを設け
た構成となっている。
【0003】このペリスタリックフィンガポンプは、複
数のフィンガにより、順次輸液チューブを押圧し、その
蠕動運動により薬液を吸入側から吐出側に送り出すもの
で、複数のフィンガそれぞれに対応して互いに所定角ず
らして設けられた複数の偏心カムと、これら偏心カムを
回転駆動するための駆動モータとを駆動機構として備え
ている。このようなポンプでは、偏心カムを駆動するた
めのシャフトをポンプ本体のハウジング内に貫通させる
ため、通常、このハウジングは2分割され、2分割され
たハウジングにフィンガおよび偏心カムを組み込む構成
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このポンプでは、上述
の駆動機構部にシリコングリース等の潤滑油を給油する
必要があるが、従来、この給油は仮組立時に行うように
なっていた。このため、組立が完了し、製品として出荷
された後は、ポンプの本体ハウジングを分解しない限
り、給油ができなくなり、また劣化したシリコングリー
ス等の潤滑油を取り出すことは非常に困難であった。
【0005】また、この種のポンプでは、その使用中
に、薬液がフィンガ部に侵入することがあり、これが固
化すると、駆動機構部の摺動抵抗が増大して動かなくな
るため、ハウジングを分解してフィンガ等の部品を取り
外し、洗浄しなければならない。しかしながら、洗浄す
る度に、シリコングリース等の潤滑油が洗い出てしま
い、そのため無給油状態で運転されることが多く、騒音
や部品の磨耗が激しくなるなどの問題があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、潤滑油を、ハウジングを組み立てた
後、分解することなく容易に充填することができるとと
もに劣化した潤滑油や侵入した薬液等も容易に排出させ
ることができ、組立効率の向上した輸液ポンプを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジング内
に輸液チューブ内の薬液を移送させるためのポンプ手段
(ペリスタリックフィンガポンプ)を有するとともに、
このポンプ手段内の空間部に潤滑油流路を有する輸液ポ
ンプであって、前記ハウジングに、それぞれ前記液体流
路に連通した潤滑油注入口および潤滑油排出口を設け、
前記潤滑油注入口から注入した潤滑油を前記潤滑油流路
を介して前記潤滑油排出口から排出しうる構成としたも
のである。
【0008】この輸液ポンプでは、潤滑油は、潤滑油注
入口から注入された後、潤滑油流路に沿ってポンプ手段
の駆動部に給油される。そして、余剰の潤滑油が潤滑油
排出口から排出されると同時に、この余剰の潤滑油によ
り劣化し固化した潤滑油や、この潤滑油と混ざり合った
薬液等が潤滑油排出口から外部に押し出される。
【0009】この輸液ポンプでは、前記潤滑油注入口は
ポンプ手段の上方部に、また前記潤滑油排出口はポンプ
手段の下方部にそれぞれ設けることが好ましく、このよ
うな構成により余剰の潤滑油や侵入した薬液等が重力に
よっても流出しやすく、より効果的に潤滑油排出口から
排出される。
【0010】また、前記潤滑油注入口の形状は、一般に
病院等で使用される医療用シリンジの吐出部形状(ルア
テーパ)と相似形状とすることが好ましく、このような
形状とすることにより医療用シリンジを使用することが
できる。したがって、特別な給油装置を用意することな
く、手を汚さず、しかも潤滑油注入口とシリンジの吐出
部が合致するため、シリコングリース等の潤滑油の給油
中の漏れも極力抑えることができる。
【0011】さらに、前記潤滑油注入口には、ゴム等に
より形成したキャップ部材を着脱可能に設けることが好
ましく、これにより未給油時には液密に封止して、薬液
の吸入を防止することができる。
【0012】また、前記潤滑油注入口および潤滑油排出
口はそれぞれハウジングの前面に設け、このハウジング
の前面に扉を設ける構成とすることが好ましく、これに
よりハウジングを分解することなく給油作業を行うこと
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例に係る輸液ポンプ
装置の外観構成を表すものである。この輸液ポンプ装置
は本体1の正面に扉1aを備えている。この扉1aの内
側にはペリスタリックフィンガ方式の輸液ポンプ2が収
容されている。この輸液ポンプ2は、図2に取り出して
表すように、ユニット式となっており、2分割されたハ
ウジング11a、11bにより構成されている。輸液ポ
ンプ2の前面には、上下に縦長のチューブ取付部12が
設けられている。このチューブ取付部12にはたとえば
6個のフィンガ131 〜136 が配設されている。チュ
ーブ取付部12の上下の所定の位置にはそれぞれチュー
ブガイド部(図示せず)が設けられている。これらチュ
ーブガイド部により、たとえば軟質塩化ビニル樹脂によ
り形成された輸液チューブ(図示せず)が保持されるよ
うになっている。
【0015】フィンガ131 〜136 それぞれの内部に
は図2に表すように、複数の偏心カム141 〜146
配設されている。フィンガ131 〜136 にはそれぞれ
図3にフィンガ131 を代表して表すように、方形状の
カム穴15が穿設されており、このカム穴15に偏心カ
ム141 が収容されている。偏心カム141 〜146
各々は所定の角度、たとえば60度ずつずれてカムシャ
フト16に取り付けられている。カムシャフト16の上
下部それぞれは軸受け部17、18により回転自在に支
持されている。カムシャフト16の上端部にはタイミン
グプーリ19が取り付けられている。このタイミングプ
ーリ19にはタイミングベルト20およびタイミングプ
ーリ21を介して駆動モータ22の回転力が伝達される
ようになっている。
【0016】すなわち、この輸液ポンプ装置では、駆動
モータ22の回転力がタイミングプーリ21、タイミン
グベルト20およびタイミングプーリ19を介してカム
シャフト16に伝達され、その結果偏心カム141 〜1
6 が回転するとともにフィンガ131 〜136 がそれ
ぞれ蠕動運動し、輸液チューブを順次圧迫することによ
り輸液チューブ内の薬液を下方に向けて送り出す。
【0017】ハウジング11aの輸液ポンプ2の上部位
置には潤滑油注入口23が設けられている。潤滑油注入
口23はハウジング11a、11b内の上部空間部Aに
連通している。上部空間部Aはフィンガ131 〜136
の各カム孔15内の偏心カム141 〜146 との間の中
間空間部Bを介して下部空間部Cに連通している。一
方、ハウジング11a、11bの下部には、下部空間部
Cに連通した潤滑油排出口24が設けられている。すな
わち、潤滑油注入口23と潤滑油排出口24との間は、
上部空間部A、中間空間部Bおよび下部空間部Cからな
る潤滑油流路25を介して連通しており、この潤滑油流
路25にシリコングリース等の潤滑油が充填されるよう
になっている。
【0018】潤滑油の注入は図4および図5にそれぞれ
示すような医療用シリンジ26が用いられる。この医療
用シリンジ26は一般に病院で使用され、その先端部2
6aが統一規格の形状(ルアテーパ)となっている。潤
滑油注入口23は、このルアテーパ形状に相似した形状
のテーパ部23aを有している。
【0019】本実施例の輸液装置では、図4および図5
に示したように、シリコングリース等の潤滑油27が充
填された医療用シリンジ26の先端部26aを、ハウジ
ング11aに設けられた潤滑油注入口23へ挿入した
後、操作部26bにより潤滑油27を押し出すと、潤滑
油27は図2に矢印で示したように潤滑油注入口23か
ら上部空間部Aおよび中間空間部Bへ充填される。ま
た、余剰の潤滑油27は、下部空間部Cを介して潤滑油
排出口24から排出される。このとき同時に、劣化し固
化した潤滑油や、この潤滑油と混ざり合った薬液等も潤
滑油排出口24から外部に押し出される。
【0020】このように本実施例の輸液ポンプ装置で
は、ポンプユニットを組み立てた後、潤滑油27を充填
できるとともに、同時に、劣化し固化した潤滑油、薬液
等も容易に排出することができる。このため、従来のよ
うに固化した潤滑油等により駆動部が動かなくなるよう
なことがなく、さらには無給油状態で運転するようなこ
とがなくなる。したがって、ポンプユニットを組み立て
た後、分解する必要がなくなり、組立効率が著しく向上
する。また、余分な潤滑油27が潤滑油排出口24から
外部に排出されるので、常に適量の潤滑油27を内部に
保持することができる。さらに、潤滑油注入口23の形
状は、一般に病院等で使用される医療用シリンジ26の
先端部26aと相似形状とされているため、特別な給油
装置を用意することなく、しかも手を汚すことなく給油
することができる。しかも潤滑油注入口23とシリンジ
の吐出部が合致するため、給油中に潤滑油27が漏れる
おそれも殆どなくなる。
【0021】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0022】たとえば、上記実施例においては、潤滑油
注入口23および潤滑油排出口24をハウジング11
a、11bの前面に設けるようにしたが、これらの位置
は任意であり、各々ハウジング11a、11bの側面に
設けるようにしてもよい。また、潤滑油注入口23に
は、ゴム等により形成したキャップ部材を着脱可能に設
けるようにしてもよく、これにより未給油時において薬
液の吸入を防止することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の輸液ポンプ
によれば、ハウジング内に、それぞれ潤滑油流路に連通
した潤滑油注入口および潤滑油排出口を設け、潤滑油注
入口に注入した潤滑油を、潤滑油流路を介して潤滑油排
出口から排出しうるように構成したので、ハウジングを
分解することなく潤滑油を容易に充填することができ、
組立効率が向上するとともに、余剰の潤滑油を排出でき
るので、常に適量の潤滑油を内部に保持できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る輸液装置の外観構成を
表す斜視図である。
【図2】図1のI−I矢視方向の断面図である。
【図3】フィンガおよび偏心カムを取り出して示す平面
図てある。
【図4】ポンプユニットを取り出して給油状態を表す説
明するための斜視図である。
【図5】潤滑油注入口の形状を説明するための拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 本体 2 輸液ポンプ 11a、11b ハウジング 12 チューブ取付部 131 〜136 フィンガ 141 〜146 偏心カム 23 潤滑油注入口 24 潤滑油排出口 25 潤滑油流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に輸液チューブ内の薬液を
    移送させるためのポンプ手段を有するとともに、このポ
    ンプ手段内の空間部に潤滑油流路を有する輸液ポンプで
    あって、 前記ハウジングに、それぞれ前記潤滑油流路に連通した
    潤滑油注入口および潤滑油排出口を設け、前記潤滑油注
    入口から注入した潤滑油を、前記潤滑油流路を介して前
    記潤滑油排出口から排出しうる構成としたことを特徴と
    する輸液ポンプ。
JP14710692A 1992-06-08 1992-06-08 輸液ポンプ Pending JPH06229375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14710692A JPH06229375A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 輸液ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14710692A JPH06229375A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 輸液ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06229375A true JPH06229375A (ja) 1994-08-16

Family

ID=15422656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14710692A Pending JPH06229375A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 輸液ポンプ

Country Status (1)

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JP (1) JPH06229375A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8178404B2 (en) 2001-10-09 2012-05-15 Nxp B.V. Metal-insulator-metal (MIM) capacitor structure and methods of fabricating same

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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