JPH0622563Y2 - 自動車用空気調和装置のリンク機構 - Google Patents

自動車用空気調和装置のリンク機構

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JPH0622563Y2
JPH0622563Y2 JP1987137511U JP13751187U JPH0622563Y2 JP H0622563 Y2 JPH0622563 Y2 JP H0622563Y2 JP 1987137511 U JP1987137511 U JP 1987137511U JP 13751187 U JP13751187 U JP 13751187U JP H0622563 Y2 JPH0622563 Y2 JP H0622563Y2
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JP
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door
doors
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guide groove
mode
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JP1987137511U
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JPS6455111U (ja
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幸夫 尾関
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車用空気調和装置に組込まれたドアを開閉
動するためのリンク機構に関し、特にドアを確実に固定
し得るようにしたものである。
(従来の技術) 自動車用空気調和装置は主としてインテークユニットと
クーラユニットとヒータユニットとから構成されてお
り、インテークユニット内には外気取入口と内気取入口
とを交互に開閉するためのインテークドアが取付けられ
ている。また、ヒータユニット内にはデフ吹出口を開閉
するためのデフドアと、ベント吹出口を開閉するためベ
ントドアと、フット吹出口を開閉するためのフットドア
とが取付けられている。上述した種々のドアはリンク機
構によって開閉するようになっている。
ヒータユニット内に取付けられている上記ベントドア等
の種々のドアは、従来例えば実公昭55−1932号公
報に示されるようなリンク機構によってなされている。
通常は上記公報に記載されているように、主リンク(メ
インリンク)の回動運動を、それぞれ前記ドアが固着さ
れたドア軸にドアレバーを介して伝達し、主リンクを作
動することによって複数のドアの開閉を行なうようにし
ている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記主リンクはこれに接続されたコントロールケーブル
の作動により回動するようになっており、このコントロ
ールケーブルの作動により前記それぞれのドアは所定の
位置に設定される。ところが、それぞれのドアにはイン
テークユニット内やヒーータユニット内を流れる空気に
より風圧を受けることになり、この風圧がドアに対して
これを開くように作用することがある。例えば、ヒータ
ユニットにあっては、主リンクを介して全てのドアが連
動されるようになっているために、1つのドアに対して
風圧が作用しても、このドアに加わる回動力が、ドアレ
バーや主リンクを介して他のドアにも回動力として伝達
されることになることがある。これにより、従来ではド
アのシール性が良好とならない場合があるという問題点
があった。
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、主リンクが所定の位置になったときには、ドアを
その位置で確実にロックし得るようにすることを目的と
する。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、ユニットケース内
に装着されたドアをユニットケースに回動自在に取付け
られたドア軸に固定し、前記ユニットケースの外側に回
動自在に取付けられた主リンクに長孔を形成し、当該長
孔と係合するピンを有するドアレバーを前記ドア軸に連
結し、前記ピンが係合する案内溝を前記ユニットケース
の外表面に形成し、前記案内溝の両端部に溝の傾斜方向
を逆に変化させたロック部を形成してなる自動車用空気
調和装置のリンク機構である。
(作用) 主リンクを回動してピンが案内溝の両端部に形成された
ロック部に係合すると、ドアに風圧が作用してもドアは
戻ることなく、確実に所定の位置で締結され、ユニット
ケースに設けられた吹出口をシールすることになる。
(実施例) 以下、図示する本考案の一実施例に基いて詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係るヒータユニットの一部
を示す正面図であり、このヒータユニット内には第3図
(A)〜(E)に示すような3種類のドアが設けられて
いる。樹脂製のユニットケース1にはデフ吹出口2が上
部壁に形成され、左側の部分にはベント吹出口3が形成
され、下部にはフット吹出口4が形成されている。デフ
吹出口2から吹出された空気は図示しないデフダクトを
介して車両のフロントガラス内面に案内され、ベント吹
出口3から吹出された空気は、図示しないベントダクト
を介して乗員の上半身に向けて吹出される。また、フッ
ト吹出口4から吹出された空気は、乗員の足元に向けて
吹出されることになる。これらの吹出口2〜4の開閉
は、それぞれデフドア5、ベントドア6a、6b、及び
フットドア7によりなされる。尚、ベントドアは図示す
るように二枚のドアを有しており、相互に逆方向に回動
するようになっている。また、符号3aはサイドベント
ダクトに通じる吹出口を示し、ここからインストルメン
トパネルの左右両端から乗員に向けて吹出される。
上述したそれぞれのドア5〜7には、第3図(A)〜
(E)に示す5つの開閉態様がある。第3図(A)はベ
ントモードと言われる態様であり、この場合にはベント
ドア6a、6bが全開となり、他のドア5、7は全閉状
態となっている。この場合は車室内を冷房したり換気し
たりする場合に設定される。第3図(B)はバイレベル
モードと言われる態様であり、ベントドア6a、6bと
フットドア7とが約2分の1開き、デフドア5は閉じて
いる。この場合には比較的冷たい空気がベント吹出口
3、3aから吹出され、比較的暖かい空気がフット吹出
口4から吹出され、いわゆる頭寒足熱のモードが得られ
る。
第3図(C)はフットモードと言われる態様であり、ベ
ントドア6a、6bが全閉となり、フットドア7が全開
となり、デフドア5は約4分の1程度開いている。した
がって、このモードにあっては、殆どの温調空気がフッ
ト吹出口4から乗員の足元に向けて吹出され、最大の暖
房状態が得られる。第3図(D)はデフフットモードと
言われる態様であり、この場合にはベントドア6a、6
bの開度は第3図(C)の場合と変化せず、デフドア5
が3分1程度開き、フットドア7が3分の2程度開く。
この場合にはフットモードの場合よりも多量の空気がデ
フ吹出口2からフロントガラスの内面に向けて吹出され
る。更にデフ吹出口2に至る空気の量を最大に設定し得
るようにしたのが、第3図(E)に示すデフモードであ
る。この場合にはデフドア5が全開となり、他のドアは
全閉状態となっている。
上述したそれぞれのドア5〜7を上述した態様に開閉作
動するためのリンク機構を示すと第1図の通りである。
この第1図は第3図に示したヒータユニットケース1の
外表面を示す。
前記デフドア5はユニットケース1に回動自在に取付け
られたドア軸10に固定され、前記それぞれのベントド
ア6a、6bは同様のドア軸11a、11bに固着さ
れ、前記フットドア7は同様のドア軸12に固着されて
いる。デフドア用のドア軸10にはカム溝13が形成さ
れたドアレバー14が連結され、2つのベントドア用の
ドア軸11a、11bにはそれぞれカム溝15a、15
bが形成されたドアレバー16a、16bが連結されて
いる。また、フットドア用のドア軸12にはピン17に
より接合された2つのレバー18、19からなるドアレ
バー20が連結されている。
それぞれのドアレバー14、16a、16b、及び20
を回動するために、ユニットケース1には主リンク21
が支持軸22を中心に回動自在に取付けられており、こ
の主リンク21に固着されたピン23がドアレバー14
のカム溝13に係合し、ピン24a、24bがそれぞれ
ドアレバー16a、16bのカム溝15a、15bにそ
れぞれ係合している。また、ドアレバー20をなすレバ
ー19の部分に固着されたピン25は主リンク21に形
成された長孔26に摺動可能に係合しており、このピン
25は同時にユニットケースの外表面に形成された案内
溝27にも係合している。
この案内溝27を拡大して示すと第2図の通りであり、
図中左側から順次ベントモードの位置V、バイレベルモ
ードの位置B/L、フットモードの位置F、デフフット
モードの位置D/F、及びデフモードの位置Dの5つの
モードに対応したピン25の停止位置を有し、全体的に
弓形に湾曲して形成されている。この案内溝27の両端
部、つまりベントモード位置Vと、デフモード位置Dの
部分には、これらに隣接しして、ロック部30、31が
案内溝27に連続して形成されている。
これらのロック部30、31は弓形に湾曲した案内溝2
7に対して逆方向に傾斜して形成されている。
次に、主リンク21に取付けられたコントロールケーブ
ル32を操作することによって、主リンク21を回動さ
せて、前記ドア5〜7の開閉状態について説明する。
第1図に示される主リンク21の状態はベントモードに
対応しており、この状態から順次コントロールケーブル
32により主リンク21を反時計方行に回動すると、そ
れぞれのドア5〜7は第3図(A)〜(E)に示すよう
に順次ベントモード、バイレベルモード、フットモー
ド、デフフットモード、及びデフモードに変化する。こ
の変化においては、ピン23はカム溝13内を摺動し、
ピン24aはカム溝15a内を摺動し、ピン24bはカ
ム溝15b内を摺動することになる。
一方、ピン25は主リンク21の回動に伴なって長孔2
6内を摺動すると共に案内溝27内を摺動し、2本のレ
バー18、19からなるドアレバー20が屈曲状態を変
化しつつドア軸12を中心に回動することになる。
そして、主リンク21がベントモードとデフモードの位
置にまで回動すると、ピン25は案内溝27の端部にお
いて溝の傾斜方向を逆に変化させて形成したロック部3
0、31内に入り込んで積極的にロックされ、それぞれ
の位置でピン25が固定されることになる。この場合、
前記ロック部30、31に係る溝の逆方向に変化させた
傾斜角は所定の角度に設定されており、各ドア5〜7に
風圧が作用してもピン25が移動することはなく、コン
トロールケーブル32による所定値以上の操作力によっ
てのみ移動され得ることになる。これにより、それぞれ
のドア5〜7に風圧が作用すると、その風圧によって逆
に主リンク21に回動力が伝達されることになるが、ピ
ン25がロック部30、31に入り込んでいると、この
回動力は主リンク21の回動運動には伝達されなくな
り、それぞれのドア5〜7は確実にそれぞれの吹出口を
シールすることとなる。しかも、ロック部30、31を
有する案内溝27は、各ドアについて備える必要は必ず
しもなく、1個所にのみ設けるだけでも、複数のドアの
閉時のシール性を確保することが可能である。
したがって、このような簡易な構成を付加する僅かな変
更のみで、ドア閉時のシール性を飛躍的に向上させるこ
とができる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、ユニットケース内に装
着されたドアをユニットケースに回動自在に取付けられ
たドア軸に固定し、前記ユニットケースの外側に回動自
在に取付けられた主リンクに長孔を形成し、当該長孔と
係合するピンを有するドアレバーを前記ドア軸に連結
し、前記ピンが係合する案内溝を前記ユニットケースの
外表面に形成し、前記案内溝の両端部に溝の傾斜方向を
逆に変化させてロック部を形成したので、主リンクの回
動に伴なって、案内溝に係合するピンが案内溝の両端部
に位置することになり、ピンがロック部に入り込んで係
合し、積極的にロックされることになる。これになり、
各ドアに対して風圧が作用しても主リンクは回動せず、
したがって、ドアが吹出口から離れることなく、確実に
吹出口をシールすることができる。
しかも、ロック部を有する案内溝は、各ドアについて備
える必要は必ずしもなく、1箇所にのみ設けるだけで
も、複数のドアの閉時のシール性を確保することが可能
である。
したがって、このような簡易な構成を付加する僅かな変
更のみで、ドア閉時のシール性を飛躍的に向上させるこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装置
のリンク機構を示す正面図、第2図は第1図に示された
案内溝を示す拡大断面図、第3図(A)〜(E)は第1
図に示す自動車用空気調和装置に組込まれたドアの回動
状態を示す断面図である。 1……ユニットケース、2、3、4……吹出口、7……
ドア、12……ドア軸、20……ドアレバー、21……
主リンク、26……長孔、27……案内溝、30、31
……ロック部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユニットケース(1)内に装着されたドア(7)
    をユニットケース(1)に回動自在に取付けられたドア軸
    (12)に固定し、前記ユニットケースの外側に回動自在に
    取付けられた主リンク(21)に長孔(26)を形成し、当該長
    孔(26)と係合するピン(25)を有するドアレバー(20)を前
    記ドア軸(12)に連結し、前記ピン(25)が係合する案内溝
    (27)を前記ユニットケースの外表面に形成し、前記案内
    溝(27)の両端部に溝の傾斜方向を逆に変化させたロック
    部(30,31)を形成してなる自動車用空気調和装置のリン
    ク機構。
JP1987137511U 1987-09-10 1987-09-10 自動車用空気調和装置のリンク機構 Expired - Lifetime JPH0622563Y2 (ja)

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JP1987137511U JPH0622563Y2 (ja) 1987-09-10 1987-09-10 自動車用空気調和装置のリンク機構

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Publication Number Publication Date
JPS6455111U JPS6455111U (ja) 1989-04-05
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JPH055048Y2 (ja) * 1985-08-01 1993-02-09

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