JPH0621822Y2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH0621822Y2
JPH0621822Y2 JP355288U JP355288U JPH0621822Y2 JP H0621822 Y2 JPH0621822 Y2 JP H0621822Y2 JP 355288 U JP355288 U JP 355288U JP 355288 U JP355288 U JP 355288U JP H0621822 Y2 JPH0621822 Y2 JP H0621822Y2
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JP
Japan
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vehicle body
front side
side frame
dash
wall
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JP355288U
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信広 小松
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Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の前部車体構造に関し、特にその両側に
おいて車体前後方向に向けて配置されたフロントサイド
フレームの構造に関するものである。
(従来の技術およびその問題点) 自動車の前部車体構造の一つとして、クロスメンバーを
配置することなく、フロントサスペンションのロアーア
ームの車体側支持部を形成するようにしたものが提案さ
れている。例えば、実開昭61−17377号公報には
この形式の車体前部構造が開示されている。この構造に
おいては、車体前部の側部を形成するホイールエプロン
の内側に沿ってフロントサイドフレームが車体前後方向
に配置されており、ダッシュパネル部材に接合された後
側部分が、車体下方向に向けて延長された形状となって
いる。この延長部の下面が、サスペンション装置のロア
ーアームの車体側支持部とされている。そして、このよ
うに車体下側に向けて延長したフロントサイドフレーム
の後部延長部には、車幅方向に貫通した開口が形成さ
れ、この開口を通してステアリング装置のタイロッドを
車幅方向に配置できるようにしている。
なっている。
(考案が解決しようとする問題点) このような構造においては、フロントサイドフレームの
後部延長部は、フロントサイドフレームの前側およびサ
スペンションアーム側から荷重が伝達され応力集中が起
こり易い部分である。従って、この後部延長部は、ダッ
シュロアーパネル部材に対して強固に結合されてた構造
となっていることが望まれる。
本考案の目的は、かかる点に鑑みて、フロントサイドフ
レームの後端部が強固にダッシュパネル部材に結合され
た構造の自動車の前部車体構造を実現することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案の自動車の前部車
体構造では、自動車の前部車体の側壁を形成するホイー
ルエプロンの内側において、車体前方端からダッシュパ
ネル部材に到るまで、車体前後方向に向けて閉断面形状
のフロントサイドフレームが配置され、前記ダッシュパ
ネル部材に接合されたこのフロントサイドフレームの後
方端部には、ステアリング装置の車幅方向に延びる部材
を挿通させるめの挿通孔と前記ダッシュパネルとの間に
位置するフロントサイドフレームの閉断面内には補強部
材が配置されており、この補強部材は、その後端が前記
ダッシュパネル部材に、その前端が前記挿通孔面に、そ
の底部がフロントサイドフレームの後方端部において底
面を形成する底板部材にそれぞれ結合されることを特徴
とする。
このような構造とすると、フロントサイドフレームとダ
ッシュパネル部材との結合強度が補強部材によって一段
と高まる。この結果、この結合部分の強度不足に起因し
た振動特性の悪化、騒音の増加といった問題を解消する
ことができる。
(実施例) 以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示す図であ
る。まず、第5図には本例の車体前部の基本的な骨組み
を示してある。左右の構造は対称なので、以下の説明で
は左側の部分に付いて説明する。図に示すように、車体
前部1の側壁はホイールエプロン2によって形成されて
おり、このエプロンのほぼ中央部分には筒状のサスペン
ションタワー3が一体成形されている。ホイールエプロ
ン2の車幅方向の内側における下方位置には、車体前後
方向にフロントサイドフレーム4が配置されている。こ
のフレーム4は、車体前端から、ダッシュロアーパネル
5およびダッシュロアーメンバ6の位置まで延びてお
り、これらに結合されている。フレームの後部は、一定
の長さに渡って車体下方に向けて内方に湾曲した状態に
延長されており、この延長部4bのほぼ中央には、ステ
アリング装置のタイロッド8を車幅方向に挿通させるた
めの挿通孔9が形成されている。
一方、第1図および第2図に示すように、ダッシュロア
ーパネル5の下部は車体後方側に向けて折り曲げられて
傾斜壁5aが形成されている。これに対して、ダッシュ
ロアーメンバ6はL形断面をしており、上記のダッシュ
ロアーパネル5に接合されて、車幅方向に延びる三角形
の筒状断面5bが形成されている。第2図から分かるよ
うに、このダッシュロアーパネルおよびダッシュロアー
メンバは、上記のフロントサイドフレームの延長部4b
に接合された位置に隣接した位置から車体後方側に向け
て湾曲した形状とされており、その端部が車体側部の下
端を車体前後方向に延びるサイドシル10の前端内側面
10aに接合されている。ここに、上記のダッシュロア
ーパネルおよびダッシュロアーメンバーによって構成さ
れた三角形の筒状断面5bの下面6aは、フロントサイ
ドフレームの延長部4bの下面と同一の高さ位置にあ
り、これらの下面に、サスペンション装置のロアーアー
ム11の車体側支持部を構成するロアーアームブラケッ
ト12がボルト結合されている。
第3図および第4図も併せて参照して、上記のフロント
サイドフレームの延長部4bおよびこれとダッシュロア
ーメンバとの結合部分の構造をさらに詳しく説明する。
フロントサイドフレーム4は車幅方向の外側および内側
に位置するフロントサイドフレームアウタ13およびフ
ロントサイドフレームインナ14から構成されている。
インナ14は車幅方向の外側に向けて開いた溝形断面と
されており、この開放側に、平板状のアウタ13がスポ
ット溶接によって接合されて、箱形の閉じ断面が形成さ
れている。また、アウタ13の上端部分は、ホイールエ
プロン2の下端部の内側面に接合されている。フロント
サイドフレームの後端部に形成した延長部4bにおいて
は、溝形のインナ14の上端壁14aはその侭水平に延
び、その後方端に形成したフランジ14dがダッシュロ
アーパネル5に接合されている。これに対して下端壁1
4bは下方に向けて湾曲しており、ダッシュロアーメン
バ6の下面とほぼ同一の高さ位置まで延びている。これ
ら両端壁を繋いでいる側壁14cの下端壁14bよりも
下方の位置まで延びている。また、この側壁の車体後方
端には、上記の上端壁14aの後方端に形成したフラン
ジに連続するフランジ14eが形成されており、このフ
ランジが同じくダッシュロアーパネルおよびダッシュロ
アーメンバーに接合されている。
一方、アウタ13の側は、インナ14の下端壁14bと
同一の位置まで延びている。このアウタの中央部分はイ
ンナの側壁14cの側にプレスされて、タイロッド8の
挿通孔9の内周壁9aとされている。この内周壁9aの
先端、すなわち車幅方向の内側端は、インナの側壁14
cに開けた開口の外周縁をアウタ側に折り曲げて形成し
たフランジに接合されている。延長部4bの下端開口
は、別個の底板部材15によって塞がれている。この底
板部材15は、第3図に示すように車幅方向の外側縁お
よび内側縁がそれぞれ上下に折り曲げられて、フランジ
15a、15bが形成され、これらがそれぞれアウタ1
3およびインナ14の下端内側面にスッポト溶接されて
いる。また、この底板部材15の車体前方側縁も上側に
折り曲げられてフランジ15cが形成され、これがイン
ナ14の下端内側面にスポット溶接されている。
ここに、延長部4bにおいて、ダッシュロアーメンバ6
とタイロッド挿通孔9との間に位置する閉断面内部4c
の下隅には、ダッシュロアーメンバに接合された補強部
材16が取り付けられている。この補強部材16は長方
形の平坦な傾斜壁161を備え、この傾斜壁161の上
下にはこれらの部分を僅かに折り曲げて形成したフラン
ジ162、163が形成されている。下フランジ163
は、フロントサイドフレームインナの側壁14cの下端
縁と底板部材のフランジ15bとの間に挟まれ、これら
に接合されている。上フランジ162は、第3図から分
かるように、フロントサイドフレームインナの側壁14
cにおける車幅方向の外側に大きく傾斜した部分141
の内側面に接合されている。この傾斜壁161の車体前
方側の縁端に連続して、車幅方向の外側に折り曲がった
前壁164が形成されており、この前壁の上端部分は、
第2図に示すように、アウタ13の挿通孔内周面9aの
縁端に接合されたインナ側壁14cの縁端部分に接合さ
れている。また前壁164の下端部分は車体前方側に折
り曲げられてフランジ165が形成され、このフランジ
が底壁部材15の上面に接合されている。一方、傾斜壁
161の車体後方側の縁端に連続して、車幅方向の内側
に折り曲がった後壁166が形成されており、この後壁
はダッシュロアーメンバ6とフロントサイドフレームイ
ンナ14のフランジ14eとの間に位置するように配置
され、ダッシュロアーメンバ6に接合されている。
次に、延長部4bの底側に配置したサスペンション装置
のロアーアームブラケット12は、L形断面形状のイン
ナおよびアウタパネル12a、12bを接合して構成さ
れた箱形断面形状となっている。このブラケット12
は、延長部の底板部材15の下面に対して、二本のボル
ト17によって結合されている。また、ブラケット12
の車体後方側は、車幅方向に配列した二本のホルト18
によって、ダッシュロアーパネルおよびダッシュロアー
メンバによって構成された三角形の筒状断面5bの下面
に結合されている。
このように構成した本例においては、補強部材16によ
て、フロントサイドフレームとダッシュロアーメンバ6
との間の結合部分のうちの、特に車幅方向の内側下隅部
分の結合が補強部材16によって強化されている。この
部分は、第2図から理解できるように、サスペンション
ロアーアームを支持する延長部下部を片持梁状に支持し
ている部分である。従ってかかる結合部分の強度を高め
ることにより、特にこの延長部下部の横方向の振動を抑
制することができる。
また、本例においては、第2図および第3図から分かる
ように、延長部4bの閉断面内部4cにおいて、その内
部空間の一部分が補強部材の傾斜壁161によって仕切
られて節が形成された状態となっている。このように内
部が仕切られた構造となっているので、閉断面の剛性が
高められるという利点もある。
なお、上記の実施例は本考案の一形態を示すものであ
り、本考案をこの実施例に限定するものではない。例え
ば、補強部材は別の形状であってもよい。また補強部材
の取り付け範囲を変えてもよく、例えばフロントサイド
フレームアウタ側にも取り付けてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案では、フロントサイドフレ
ームにおいて、ダッシュロアー部材とステアリング装置
用の挿通孔との間に位置する閉断面内に、ダッシュロア
ー部材に結合した補強部材を取り付け、この補強部材を
閉断面を形成しているフロントサイドフレームの部分に
結合するようにしている。従って、この補強部材によっ
て、フロントサイドフレームとダッシュロアー部材との
結合が強化され、かかる部分の結合強度が不足すること
に起因する振動、騒音等の発生を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるフロントサイドフレ
ームの後側部分を拡大して示す部分斜視図、第2図は第
1図のII−II線で切断した部分を示す部分断面図、第3
図は第1図のIII−III線で切断した部分を示す部分断面
図、第4図は補強部材を示す斜視図、第5図は車体前部
構造の基本的な骨組みを示す概略構成図である。 1……車体前部 2……ホイールエプロン 4……フロントサイドフレーム 4b……フロントサイドフレームの延長部 4c……ダッシュロアーメンバと挿通孔との間に位置す
る閉断面 5……ダッシュロアーパネル 6……ダッシュロアーメンバ 9……タイロッド挿通孔 11……サスペンションロアーアーム 12……ロアーアームブラケット 15……底板部材 16……補強部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の前部車体の側壁を形成するホイー
    ルエプロンの内側において、車体前方端からダッシュパ
    ネル部材に到るまで、車体前後方向に向けて閉断面形状
    のフロントサイドフレームが配置され、前記ダッシュパ
    ネル部材に接合されたこのフロントサイドフレームの後
    方端部には、ステアリング装置の車幅方向に延びる部材
    を挿通させるための挿通孔と前記ダッシュパネルとの間
    に位置するフロントサイドフレームの閉断面内には補強
    部材が配置されており、この補強部材は、その後端が前
    記ダッシュパネル部材に、その前端が前記挿通孔面に、
    その底部がフロントサイドフレームの後方端部において
    底面を形成する底板部材にそれぞれ結合されることを特
    徴とする自動車の前部車体構造。
JP355288U 1988-01-14 1988-01-14 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JPH0621822Y2 (ja)

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JP355288U JPH0621822Y2 (ja) 1988-01-14 1988-01-14 自動車の前部車体構造

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JPH01108875U JPH01108875U (ja) 1989-07-24
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