JPH06217273A - 画像データ符号化方法および装置 - Google Patents

画像データ符号化方法および装置

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JPH06217273A
JPH06217273A JP370793A JP370793A JPH06217273A JP H06217273 A JPH06217273 A JP H06217273A JP 370793 A JP370793 A JP 370793A JP 370793 A JP370793 A JP 370793A JP H06217273 A JPH06217273 A JP H06217273A
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JP370793A
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English (en)
Inventor
Tsuguo Noda
嗣男 野田
Kimitaka Murashita
君孝 村下
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多値の画像データを複数の画素からなるブロッ
クに分割し、ブロック内の画素を直交変換して符号化す
る画像データ符号化方法及び装置に関し、画像間で変化
の少ない連続画像の画質劣化を抑えて小規模で高能率な
符号化を可能とし、また符号化条件に応じて最適なリフ
レッシュフレーム間隔を設定する。 【構成】現画像と基準画像の同一位置のブロックにおけ
る画素変化の有無を判定し、変化ありと判定されたブロ
ックの画素のみを符号化する。基準画像の現画像による
置き換えは、ブロック変化の有無に拘らずに毎回行う。
一方、リフレッシュフレーム数に達するごとに、基準画
像を現画像に置き換えると同時に、ブロック変化の有無
に拘らず現画像を符号化するリフレッシュ処理を行う。
リフレッシュ処理の間隔の設定値を、ブロック変化の判
別閾値、伝送レート、量子化閾値等の符号化条件に応じ
て変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値の画像データを複
数の画素からなるブロックに分割し、ブロック内の画素
を直交変換して符号化する画像データ符号化方法及び装
置に関する。数値データに比べて情報量が桁違いに大き
い画像データ、特に、中間調画像やカラー画像のデータ
を蓄積し、あるいは、高速、高品質で伝送するために
は、画素毎の階調値を高能率に符号化する必要がある。
画像データの高能率な圧縮方式として、例えば適応離散
コサイン変換符号化方式としてJPEG方式(JPEG, DI
S10918-1 DIGITAL COMPRESSION AND CODING OF CONTINU
OUS-TONE STILL IMAGESPART I REQUIREMENTS AND GUIDE
LINES」「JPEG, DIS10918-1 DIGITALCOMPRESSION AND C
ODING OF CONTINUOUS-TONE STILL IMAGES PART IREQUIR
EMENTS AND GUIDELINES」「JPEG, DIS10918-1 DIGITAL
COMPRESSION ANDCODING OF CONTINUOUS-TONE STILL IMA
GES PART I REQUIREMENTS ANDGUIDELINES 参照)があ
る。
【0002】JPEG方式は、画像を8×8画素からな
るブロックに分割し、各ブロックの画信号を2次元離散
コサイン変換(以下、「DCT」という)により空間周
波数分布の係数に変換し、視覚に適応した閾値で量子化
し、求まった量子化係数を統計的に求めたハフマン・テ
ーブルにより符号化するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の静止画像の符号化装置では、例え
ば静止画像の集合と考えられるアニメーション画像のよ
うに各画像間に相関が大きく変化が少ない場合でも各画
像を単独に符号化する。図13は静止画像を符号化する
従来の符号化装置を示す。まず、原画像から8×8画素
のブロックに分割されたブロック画素データはブロック
バッファ10に格納される。2次元DCT変換部20は
ブロックバッファ10から得られる各ブロックの画像信
号をDCTにより空間周波数分布のDCT係数に変換す
る。次に量子化部22で、視覚に適応した量子化閾値2
2で量子化して量子化係数を求め、最後に求まった量子
化係数を可変長符号化部26が統計的に求めたハフマン
符号表28を使用して可変長符号化し、符号データを出
力する。
【0004】図14は静止画像の符号データを復元する
従来の復元装置を示す。まず各ブロックごとに符号デー
タから可変長復号部52でハフマン符号表52を使用し
て量子化係数を復元し、逆量子化部56で量子化閾値5
8を掛け合せてDCT係数を復元し、更に逆DCT変換
部60で逆DCTを行って画素信号を復元する。復元さ
れた1ブロック分の画素信号は、ブロック内画素書込み
制御部64の制御によりブロックアドレス発生部66で
発生したブロックアドレスとなる画像メモリ62内の位
置に書込まれ、全ブロックの復元終了で1フレーム分の
画像データが得られる。
【0005】このような静止画の符号化技術に対しテレ
ビ会議などの連続した動画像の符号化技術がある。図1
5は従来の動画像符号化装置の基本部分の構成を示す。
動画像符号化装置は、、差分画像生成部75において、
逆量子化部68、逆DCT変換70、加算部72および
画像メモリ74によって前画像の符号化データを復元し
た前画像までの復元データと、現画像データとの差分を
ブロックごとに求める。
【0006】差分画像生成部75で生成された差分デー
タはブロックバッファ10に格納された後、DCT変換
部20、量子化部22およびハフマン符号表28を備え
た可変長符号化部26により符号化され、さらに図示し
ない動き補償などにより圧縮率を高める。図16は従来
の動画像復元装置を示したもので、ハフマン符号表54
を備えた可変長復号部52、逆量子化部56および逆D
CT変換部6によって図15の符号化と逆の順序で差分
画像をブロックごとに復元する。続いてブロック内画素
書込み制御部64およびブロックアドレス発生部66に
よって加算部76で画像メモリ62の前画面までの画像
に復元した差分画像を加算しながら画像メモリ62に再
び書き込み、各画面ごとに画像を復元する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の符号
化方法にあっては、静止画像の符号化技術をベースにし
た場合には、小規模の回路で装置を構成できるが、画像
間で変化が少ない画像に対しても各画像ごとに独立して
符号化するため、アニメーションやカメラを固定したテ
レビ電話の画像のように連続する静止画像の間で非常に
変化が少ない場合でも、圧縮率を高めることができない
という問題があった。
【0008】また、動画像の符号化技術を用いた場合に
は、圧縮率は高められるが、装置が大規模化する問題が
あった。そこで本願発明者にあっては、連続する静止画
像を対象に図17に示す画像データ符号化方法を提案し
ている(特願平4−77957号)。図17の符号化方
法は、まずステップS1で最初に保持した基準画像と現
画像の同一ブロック位置での画素信号の変化を検出す
る。続いてステップS2で画素信号の変化、例えば最も
大きい画素信号の差分が所定の判別閾値を越えたか否か
で変化の有無を判定する。変化ありを判定するとステッ
プS3に進み、現在処理中のブロックを符号化する。
【0009】符号化が済むとステップS4で現画像のブ
ロック画像を基準画像バッファにコピーし、基準画像の
対応ブロックを現画像ブロックに置き換える。一方、ス
テップS2で変化なしと判定された場合には、ステップ
S3の符号化、ステップS4の基準画像の更新は行わ
ず、次のブロックについてステップS1からの処理を繰
り返す。
【0010】しかし、このような本願発明者が既に提案
している変化ブロックのみを符号化する方法は、小規模
な装置構成で高能率な符号化を行うことはできるが、背
景部分が徐々に変化するような場合にブロック上のノイ
ズが散見される問題があった。図18は、例えば壁など
の背景が照明の変動などの影響によって徐々にレベル変
動した時のブロック状ノイズが発生する様子を示してい
る。
【0011】まず図18(a)は時刻t0 におけるブロ
ックi、ブロックi+1の各々に含まれる画素信号のレ
ベルを1次元分布で示し、ブロックi,i+1は共に前
画像に対し閾値を越える変化を生じ、前画像が更新され
たものとする。時刻ti-1 までは両ブロックは共に変化
がないと見做されており、次の時刻ti でブロックi内
の画素Pi に対し基準画像として保持している画素P0
との差分(Pi −P0)が判定閾値Tを越えて大きくな
ったとする。
【0012】このときブロックi+1では現画像の画素
i に対する基準画像として保持した画素Q0 の差分
(Qi −Q0 )が閾値Tより小さかったとする。この場
合、図18(b)に示すように、判別閾値Tを越える変
化が判定されたブロックiは符号化され、時刻ti の現
画像が復元されることになるが、変化なしと判定された
ブロックi+1は依然として時刻t0 で符号化された画
像の復元となっている。このためブロックiとブロック
i+1の境界で不連続となり、ブロック状のノイズとし
て認識されることになる。
【0013】一方、図15に示した復元画像と現画像の
差分画像を符号化する動画像の符号化技術では、符号化
が進むに連れて連続するフレームによる累積誤差が生じ
るため、一定間隔で差分画像ではなく現画像そのものを
符号化して誤差を解消させる必要がある。この誤差解消
を目的とした処理はリフレッシュと呼ばれる。例えば、
CCITTの定めた伝送用画像符号化方式の国際標準方
式であるH.261では、リフレッシュは最大132フ
レーム間隔毎に行うように規定されている。
【0014】この動画像の符号化技術におけるリフレッ
シュ技術を図17に示した本願発明者の提案している符
号化方法に適用すれば、図18に示したようなブロック
状ノイズの発生を防止することができる。図19は図1
7の符号化方法にリフレッシュ処理を取り入れた符号化
方法を示す。
【0015】ステップS1〜S4の図17と同じ処理が
済むとステップS5でフレーム内の全ブロックの処理が
終了したか否かチェックする。1フレーム分のブロック
処理が終了するとステップS6に進んでフレームカウン
タFCを1つインクリメントし、ステップS7で予め定
めたリフレッシュフレーム間隔(フレーム数)に達した
か否かチェックする。
【0016】リフレッシュフレーム間隔に達していた場
合には、ステップS8でリフレッシュ処理を行う。即
ち、次のフレームについて、ブロック変化の有無に係わ
らず、全ブロックを符号化し、且つ基準画像を全て現画
像のブロックに置き換える。リフレッシュ処理が済むと
ステップS9でフレームカウンタFCをクリアし、ステ
ップS10で全てフレームの処理が終了するまでステッ
プS1〜S9の処理を繰り返す。
【0017】ところで、ブロック状ノイズとして現われ
るブロックの数は、時間に比例して増加する関係にあ
り、図19に示したように、一定のフレーム間隔に達す
るごとにリフレッシュ処理を行うことで、ブロック状態
ノイズを消すことがてきる。しかし、図17の符号化方
法にあっては、所定のフレーム間隔(フレーム数)でリ
フレッシュを行うようにしていても、符号化条件によっ
てリフレッシュを行う時間間隔が変わってしまう問題が
ある。
【0018】図20はリフレッシュフレーム間隔(フレ
ーム数)をN0 の一定値とした場合のリフレッシュ時間
間隔を示す。図20において、直線Aは、1フレーム当
りの符号量が少ない場合であり、従って単位時間当りの
フレーム数(枚/秒)は大きくなり、短い時間T1 でリ
フレッシュフレーム数N0 に達する。直線Bは、1フレ
ーム当りの符号量が多い場合であり、従って単位時間当
りのフレーム数(枚/秒)は小さくなり、同じリフレッ
シュフレーム間隔N0 に達するまでの時間T2 は長くな
る。
【0019】したがって、符号化条件が直線Aのとき適
切なリフレッシュ時間間隔T1 であったリフレッシュフ
レーム間隔(フレーム数)N0 も、符号化条件が変って
直線Bにようになると、リフレッシュ時間間隔はT2
ように長くなるため、リフレッシュフレーム間隔(フレ
ーム数)N0 は適切とはいえなくなり、ブロック状ノイ
ズが目立つようになる。
【0020】逆に、符号化条件が直線Bのとき適切なリ
フレッシュ時間間隔T2 であったリフレッシュフレーム
間隔(フレーム数)N0 も、符号化条件が変って直線A
のようになると、リフレッシュ時間間隔T1 は必要以上
に短くなり、リフレッシュフレーム間隔(フレーム数)
0 は適切とはいえず、この場合には、符号量増加によ
る冗長が生じるという問題がある。本発明の目的は、画
像間で変化の少ない連続画像の画質劣化を抑えて小規模
で高能率な画像データ符号化方法および装置を提供す
る。
【0021】本発明の他の目的は、符号化条件に応じて
最適なリフレッシュフレーム間隔を設定するようにした
画像データ符号化方法および装置を提供する。。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明は、原画像を複数の画素からなる
複数のブロックに分割して得られる各ブロック毎に、ブ
ロック内の前記複数の画素の階調値を符号化する画像デ
ータ符号化方法を対象とする。
【0023】このような画像データ符号化方法として本
願第1発明にあっては、図1(a)に示すように、前画
像である基準画像に対する現画像の同一位置のブロック
における画素変化の有無を判定する変化判定過程S1
と、変化判定過程S1により変化ありと判定されたブロ
ックの画素のみを符号化する符号化過程S2,S3と、
変化判定過程S1の判定結果に拘らずに常に現画像のブ
ロック画素を基準画像の画素に置き換える更新過程S4
とを備えたことを特徴とする。
【0024】また第1発明の装置構成としては図1
(b)に示すように、前画像を基準画像として保持する
基準画像保持手段14と、同一位置ブロックの変化の有
無を判別する判別閾値を保持し、基準画像に対する現画
像の同一位置のブロックにおける画素変化の有無を判定
する変化判定手段16と、変化判定手段16で変化あり
と判定されたブロックの画素のみを符号化する符号化手
段100と、変化判定手段16の検出結果に拘らずに常
に現画像のブロック画素を基準画像の画素に置き換える
基準画像更新手段12とを設けたことを特徴とする。
【0025】また本願第2発明の画像データ符号化方法
は、前画像である基準画像に対する現画像の同一位置の
ブロックにおける画素変化の有無を所定の判別閾値と比
較して判定する変化判定過程S1と、変化判定過程S1
で変化ありと判定されたブロックの画素のみを符号化す
る符号化過程S2,S3に加え、予め定めた設定フレー
ム間隔に達するごとに現画像内の一部あるいは全部のブ
ロックをリフレッシュ領域に指定する領域指定過程と、
領域指定過程で指定した現画像のリフレッシュ領域を基
準画像に置き換えると共に変化検出過程S1の検出結果
に拘らず現画像のリフレッシュ領域を変化ありと見做し
て符号化過程S2,S3により符号化を行わせるリフレ
ッシュ制御過程と、フレームの符号化条件によって設定
フレーム間隔を変更する変更過程とを設けたことを特徴
とする。
【0026】このリフレッシュ処理を行う第2発明を装
置構成で示すと、図18(b)のように、基準画像を保
持する基準画像保持手段14と、必要に応じて現画像の
ブロック画素を基準画像の画素に置き換える基準画像更
新手段12と、同一位置ブロックの変化の有無を判別す
る判別閾値を保持し、現画像と基準画像の同一位置のブ
ロックにおける画素変化の有無を判別閾値と比較して判
定する変化判定手段16と、変化判定手段16で変化あ
りと判定されたブロックの画素のみを符号化する符号化
手段100と、予め定めた設定フレーム間隔nに達する
ごとに現画像内の一部あるいは全部のブロックをリフレ
ッシュ領域に指定する領域指定手段40と、領域指定手
段40で指定した現画像のリフレッシュ領域を基準画像
更新手段12により基準画像に置き換えさせると共に、
変化検出手段16の検出結果に拘らず現画像のリフレッ
シュ領域を変化ありと見做して符号化手段100により
符号化を行わせるリフレッシュ制御手段42と、符号化
条件に応じてリフレッシュ間隔を変更するリフレッシュ
間隔変更手段44とを設けたことを特徴とする。
【0027】ここでリフレッシュフレーム間隔は、ブロ
ック変化の判定に使用する判別閾値に応じて変更する。
具体的には判別閾値に比例したリフレッシュフレーム間
隔(フレーム数)を設定する。またリフレッシュフレー
ム間隔は、符号データを伝送する伝送レートに応じて変
更する。具体的には、伝送レートに比例したリフレッシ
ュフレーム間隔(フレーム数)を設定する。
【0028】更にリフレッシュフレーム間隔は、符号化
処理に使用する符号化制御パラメータに応じてフレーム
間隔を変更する。例えば量子化閾値に比例してリフレッ
シュフレーム間隔(フレーム数)を設定する。
【0029】
【作用】本願の第1発明は、基準画像の更新を各ブロッ
クの変化の有無とは無関係に毎回行うため、壁などの背
景が照明の変動などの影響によって徐々にレベルが変動
しても、変化ブロックとは見做されず、本来符号化すべ
き動きのある領域のみが符号化されることになる。
【0030】また本願の第2発明は、ノイズは符号化し
たフレーム数ではなく時間変化の累積誤差によって生
じ、また一定のリフレッシュフレーム間隔(フレーム
数)に達するまでの時間は1フレーム当たりの符号量に
よって変動する点に着目し、符号量を制御する符号化条
件よりリフレッシュフレーム間隔(リフレッシュフレー
ム数)を設定変更して効果的なリフレッシュを行う。
【0031】即ち、単位時間当りの符号化フレーム枚数
は、1フレーム当りの符号量によって決まる。1フレー
ム当りの符号量は符号化条件によって変化する。よって
リフレッシュフレーム間隔を符号量を制御する符号化条
件から設定する。また、符号化処理中に符号化条件が変
化した場合、符号化条件の変化に応じてリフレッシュフ
レーム間隔を設定変更する。
【0032】このため符号我条件が変化しても、つねに
最適となるほぼ一定のリフレッシュ時間間隔を維持する
ことができ、リフレッシュ時間間隔が長くなりすぎてブ
ロック状態ノイズが目立つ問題と、リフレッシュ時間間
隔が短くなり過ぎて符号化量が増加する問題を解消でき
る。
【0033】
【実施例】
<目次> 1.第1発明の第1実施例 2.第1発明の第2実施例 3.第1発明の第3実施例 4.第2発明の実施例 <1.第1発明の第1実施例>図2は第1発明の第1実
施例を示した実施例構成図である。
【0034】図2において、まず符号化部はブロックデ
ータ格納部10,DCT変換部20,量子化閾値24を
備えた量子化部22,ハフマン符号表28を備えた可変
長符号化部26及び符号データ格納部30で構成され
る。このような画像データの符号化部は、例えばJPE
G方式に従った符号化を行う。一方、基準画像と現画像
の変化をブロック単位に判定して符号化処理を行うた
め、基準画像データ格納部14,基準画像データ更新部
12,変化判定部16及びブロック情報格納部18が設
けられる。基準画像データ格納部14には基準となる1
フレーム分の画像データがブロックアドレス毎に格納さ
れる。基準画像データ更新部12は基準画像データ格納
部14の基準データを更新する。最初から画像データの
符号化を行う場合、最初の1フレームの画像データにつ
いては、初期値として基準画像データ格納部14に格納
する。
【0035】変化判定部16はリアルタイムで得られる
ブロックデータDiとブロックデータDiに対応する基
準画像データ格納部14の基準ブロックデータDriを
読み出してブロック変化を判定する。具体的には、基準
ブロックDriと現ブロックDiの各対応する画素の差
分を求め、求めた差分の中の最大値差分を予め定めた判
別閾値THと比較し、判別閾値THより大きければ変化
ブロックであると判定し、判別閾値THより小さければ
変化なしと判定する。
【0036】変化判定部16で現ブロックが変化ブロッ
クであると判定された場合には、ブロック情報格納部1
8に対し変化ブロックを示すフラグ信号E1としてE1
=1を出力する。また変化なしと判定された場合には変
化なしを示すフラグ信号E1としてE1=0を出力す
る。また現ブロックDiが変化ブロックと判定された場
合には、DCT変換部20に対し符号化指示信号E2を
出力して、ブロックデータ格納部10に格納している現
ブロックDiを読み出して符号化処理を行わせる。
【0037】更に、変化判定部16でブロック毎の変化
判定が行われる毎に、変化判定の判定結果の如何に関わ
らず、毎回、コピー信号E3を基準画像データ更新部1
2に出力する。コピー信号E3を受けた基準画像データ
更新部12はブロックデータ格納部10に格納している
現ブロックDiを基準画像データ格納部14の対応する
基準ブロックDriにコピーし、基準ブロックDriを
現ブロックDiに置き換える。
【0038】マルチプレクサ32は1フレーム内の全ブ
ロックの処理が終了した段階で、選択信号によりブロッ
ク情報格納部18に格納された変化ブロックの有無を示
すフラグ信号と符号格納部30に格納された1フレーム
分の符号データを切り替えて送出する。次に図3のフロ
ーチャートを参照して図2の第1実施例の処理動作を説
明する。
【0039】まず、画像を構成する各画素の画像データ
を受信すると、画像データをブロック毎にブロックデー
タ格納部10に書き込むと同時に変化判定部16に送出
する。変化判定部16では図3のステップS1に示すよ
うに、受信した現ブロックDiの画素と、同一ブロック
位置となる基準画像データ格納部14の基準ブロックD
riを読み出して量ブロックの画素の差分をそれぞれ求
める。この場合、基準データ格納部14の基準画像デー
タはブロック毎に毎回更新していることから、前回の画
像データとなっている。
【0040】変化判定部16はブロック内の差分の最大
値が予め定めた判別閾値THより大きいか否かで変化の
有無を判定する。ここで、現ブロックDiが変化ブロッ
クであると判定した場合には、補助情報としてのフラグ
信号E1をこのブロックの符号データが存在することを
示すE1=1にセットし、ブロック情報格納部18に格
納する。
【0041】同時に、現ブロックDiの符号化を開始す
る旨の符号化指示信号E2をDCT変換部20に出力す
る。更に、変化判定部16は基準画像データ更新部12
に対しブロックデータ格納部10の現ブロックデータD
iを基準画像データ格納部14の対応するブロックの基
準ブロックデータDriにコピーするようにコピー信号
E3を出力する。
【0042】このため、DCT変換部20は符号化指示
信号E2を受けて現ブロックDiの画像データを2次元
DCTし、得られたDCT係数はJPEG方式と同様に
量子化部22で量子化閾値24を用いて量子化され、更
に可変長符号化部26でハフマン符号表28を用いて可
変長符号化され、符号データ格納部30に格納される。
これが図3のフローチャートにおけるステップS3及び
S4の処理となる。
【0043】一方、現ブロックDiが変化判定部16で
変化ブロックでないと判定された場合には、補助情報と
してのフラグ信号E1をこのブロックの符号データが存
在しないことを示すE1=0にセットしてブロック情報
格納部18に送出する。同時に、変化判定部16は基準
画像データ更新部12に対しブロックデータ格納部10
の現ブロックデータDiを基準画像データ格納部14の
基準ブロックデータDriにコピーするようにコピー信
号E3を出力して指示する。
【0044】更に、変化ブロックでないと判定された場
合にはDCT変換部20に対する符号化指示信号E2に
よる符号化指示は行われない。以上の処理を1フレーム
内の全ブロックに対し繰り返すことで1フレーム分の符
号化を終了する。1フレーム分の符号化が済むと、図示
しない送信制御部はマルチプレクサ32に選択信号を出
力し、ブロック情報格納部18のブロック情報と符号デ
ータ格納部30の可変長データを切り替えて送出する。
【0045】一方、図2の実施例で得られた符号データ
の復元処理は、ブロック情報のフラグ信号E1=0,1
の数を係数してブロックアドレスを生成し、生成したブ
ロックアドレスについてE1=1のブロックについては
符号データが存在することから復元処理を行って復元し
たブロック画像をメモリ上で更新する。E1=0のブロ
ックについては符号データが存在しないことから。メモ
リの対応するブロック画像はそのまま維持する。 <第1発明の第2実施例>図4は第1発明の第2実施例
を示した実施例構成図である。この第2実施例は図3の
第1実施例にリフレッシュ指示部34を新たに加えたこ
とを特徴とする。リフレッシュ指示部34は釦やスイッ
チ等の利用者からの明示的な指示を受けてリフレッシュ
信号E4を変化判定部16に出力する。
【0046】リフレッシュ信号E4を受けた変化判定部
16は、リフレッシュが指示されたフレームの全ブロッ
クについて基準ブロックに対する現ブロックの値の変化
に関係なく全ブロックを強制的に変化ありと見做し、全
ブロックについてフラグ信号E1=1としてブロック情
報格納部18に格納し、また全ブロックについてDCT
変換部20に符号化指示信号E2を出力し、更に基準画
像データ更新部12に対し全ブロックについての更新を
行わせるコピー信号E3を出力する。 <第1発明の第3実施例>図5は第1発明の第3実施例
を示した実施例構成図であり、この実施例にあっては図
3の第1実施例に新たにフレームカウンタ36を設けた
ことを特徴とする。フレームカウンタ36はフレーム開
始信号E5を計数し、計数値が予め定めたリフレッシュ
フレーム数、即ちリフレッシュフレーム間隔に達したと
きにリフレッシュ信号E4を変化判定部16に出力す
る。同時にリフレッシュ信号E4でフレームカウンタ3
6の計数値をリセットして次の計数に備える。
【0047】フレームカウンタ36よりリフレッシュ信
号E4を受けた変化判定部16は、リフレッシュが指示
されたフレームについては基準画像データと現画像デー
タの変化の如何に関わらず1フレーム内の全ブロックに
ついて強制的に変化ありとし、全ブロックについてブロ
ック情報格納部18に対するフラグ信号E1をE1=1
とし、また全ブロックについてDCT変換部20に対し
符号化指示信号E2を出力し、更に全ブロックについて
基準画像データ更新部12に対するコピー信号E3を出
力して、基準画像データ格納部14に対する置換えを行
わせる。 <第2発明の実施例>図6は第2発明の一実施例を示し
た実施例構成図である。
【0048】図6において、符号化部は第1発明の場合
と同様、ブロックデータ格納部10,DCT変換部2
0,量子化閾値24を備えた量子化部22,ハフマン符
号表28を備えた可変長符号化部26及び符号データ格
納部30で構成される。また、1フレーム内の各ブロッ
クの符号化についても基準ブロックと現ブロックとの変
化を判定し、変化ブロックについてのみ符号化を行うよ
うにしていることから、基準画像データ更新部12,基
準画像データ格納部14,変化判定部16,ブロック情
報格納部18を備える。
【0049】ここで、図6の第2発明の実施例が第1発
明の実施例と異なるのは、第1発明にあっては1フレー
ムの全ブロックについて毎回、基準画像データ更新部1
2により基準画像データ格納部14の更新を行っていた
が、図6の第2発明の実施例にあっては、変化判定部1
6で変化ブロックと判定された場合にのみコピー信号E
3が出力され、基準画像データ更新部12は変化ブロッ
クと判定された現ブロックデータDiを基準画像データ
格納部14の対応する基準ブロックデータDriに置き
換えている。
【0050】更に図6の第2発明の実施例にあっては、
リフレッシュ処理部38が新たに設けられ、リフレッシ
ュ処理部38に対してはフレーム開始信号E5、1フレ
ーム内のブロック位置を示すブロックアドレスE6、更
にリフレッシュフレーム間隔変更情報信号E7が与えら
れる。図7は図6のリフレッシュ処理部38の詳細を示
した実施例構成図である。
【0051】図7において、リフレッシュ処理部38は
リフレッシュ領域指定部40,リフレッシュ制御部42
及びリフレッシュ間隔変更部44で構成される。リフレ
ッシュ領域指定部40はリフレッシュフレーム内のリフ
レッシュを行うブロック領域を指定する。リフレッシュ
領域指定部40によるリフレッシュブロック領域の指定
はモード切替信号E8によりモード1の全ブロック領域
指定とモード2の分割リフレッシュ領域の指定に分けら
れる。
【0052】モード1の全ブロック領域の指定はリフレ
ッシュフレーム内の全ブロックを対象にリフレッシュ処
理を行う。これに対しモード2の分割ブロック領域の指
定は、1フレーム内のブロックをm領域に分割し、m回
のリフレッシュ周期に分けて1フレーム分のリフレッシ
ュを完成する。図8はモード1の全ブロック領域指定と
モード2の分割ブロック領域指定を示す。図8(a)は
モード1の全ブロック領域指定を示しており、リフレッ
シュフレーム間隔をnフレームとした場合、符号化フレ
ーム数がnに達したときにn番目のフレーム内の全ブロ
ックを斜線部で示すようにリフレッシュ処理の対象とす
る。
【0053】これに対し、図8(b)の分割ブロック領
域の指定については、1フレームをm=2個に分割して
リフレッシュする場合を示しており、1フレーム全体の
リフレッシュを図8(a)の全ブロック領域指定と同じ
リフレッシュ周期で行うとすると、m=2であることか
ら半分の分割リフレッシュ周期が設定される。最初の分
割リフレッシュ周期ではi=n/2のリフレッシュフレ
ーム間隔の到達でフレームiの斜線で示す半分の分割領
域のリフレッシュ処理を行う。次の分割リフレッシュ周
期にあっては、nフレームの残りの半分の分割領域のリ
フレッシュ処理を行うことになる。
【0054】尚、図8(b)の分割ブロック領域の指定
については、説明を簡単にするためm=2とした場合を
例にとっているが、必要に応じて適宜の分割数とするこ
とができる。再び図7を参照するに、リフレッシュ制御
部42はフレーム開始信号E5を計数し、フレーム開始
信号E5の計数値と予め設定したリフレッシュフレーム
間隔の値とを比較し、両者が一致したときにリフレッシ
ュ周期に達したことを判定する。リフレッシュ周期への
到達を判定すると、そのとき入力しているブロックアド
レス信号E6をリフレッシュ領域指定部40からの領域
指定信号、具体的には領域ブロック信号と比較し、指定
したリフレッシュ領域に含まれるブロックアドレスであ
った場合にはリフレッシュ信号E4を出力する。
【0055】即ち、リフレッシュ領域指定部40でモー
ド切替信号E8によるモード1で全ブロック領域を指定
していた場合には、リフレッシュ周期に達したときのリ
フレッシュフレームの全てのブロックアドレス信号E6
が入力する毎にリフレッシュ信号E4を出力する。一
方、モード切替信号E8によりモード2の分割リフレッ
シュ領域の指定が行われていた場合には、分割リフレッ
シュ領域に含まれるブロックアドレス信号E6が入力し
た場合にのみリフレッシュ信号E4を出力する。
【0056】リフレッシュ間隔変更部44はリフレッシ
ュ間隔変更情報信号E7に基づいてリフレッシュ制御部
42に設定しているリフレッシュフレーム間隔の値を変
更する。リフレッシュ間隔変更情報信号E4としては、 (1)ブロック変化判定用の判別閾値 (2)符号データを送信する伝送レート (3)符号化制御パラメータとしての例えば量子化閾値 等がある。
【0057】図9は図7のリフレッシュ間隔変更部44
により変化ブロックを判定する判別閾値に基づくリフレ
ッシュフレーム間隔の設定変更の説明図である。図9に
おいて、リフレッシュフレーム間隔を変更するための判
別閾値は、図6の変化判定部16に設定して基準画像デ
ータと現画像データの同一位置のブロックを比較してブ
ロックの変化の有無を判別するパラメータである。
【0058】この判別閾値が大きい場合、変化ありと判
定されるブロック数が少なくなるため、1フレーム当た
りの符号量は少なくなり、従って単位時間当たりに符号
化されるフレーム数K1 は大きくなる。この関係を図9
(a)に示すと直線Aとなり、単位時間当たりの符号化
フレーム枚数K1 は直線Aの傾きを示している。逆に、
判別閾値が小さい場合、変化ありと判定されるブロック
数が多くなり、1フレーム当たりの符号量は多くなる。
従って単位時間当たりに符号化されるフレーム数K2
(枚/秒)は小さくなる。この関係を図9(a)に示す
と直線Bとなり、この場合の単位時間当たりのフレーム
数K2 (枚/秒)が直線Bの傾きを示す。
【0059】ここで図9(a)について最適リフレッシ
ュ時間をT0 とした場合、最適リフレッシュ時間T0
達するためのリフレッシュフレーム間隔、即ちリフレッ
シュフレーム数は判別閾値が大きい直線Aの場合はn1
となり、判別閾値が小さい直線Bの場合はn2と少なく
なる。即ち、判別閾値が大きいとリフレッシュフレーム
間隔はn1と大きく、逆に判別閾値が小さいとリフレッ
シュフレーム間隔はn2と小さくなり、判別閾値とリフ
レッシュフレーム間隔の間には比例関係がある。
【0060】この判別閾値に対する符号量,フレーム速
度(枚/秒)及びリフレッシュフレーム間隔の関係をま
とめると、図9(b)の表に示すようになる。従って、
図7のリフレッシュ間隔変更部14に対するリフレッシ
ュ間隔の変更情報信号E7として判別閾値を用いる場合
には、判別閾値に比例したリフレッシュフレーム間隔を
設定することで効果的なリフレッシュを行うことができ
る。
【0061】図10は図7のリフレッシュ間隔変更部4
4に対するリフレッシュ間隔変更情報信号E7として伝
送レートを用いた場合のリフレッシュフレーム間隔の変
更原理を示した説明図である。符号データの伝送レート
が高い場合には、伝送できる符号量が多くなるため単位
時間当たりの伝送枚数K1 (枚/秒)は多くなる。この
場合には図10(a)の直線Aに示す時間変化に対する
フレーム数の関係が得られる。逆に、伝送レートが低い
場合には単位時間当たりに伝送できる枚数K2 (枚/
秒)は小さくなり、図10(a)の直線Bに示す時間に
対するフレーム枚数の関係となる。
【0062】ここで、図10(a)について、最適リフ
レッシュ時間をT0 として設定すると、伝送レートが高
いときの単位時間当たり伝送枚数K1 を傾きとする直線
Aにより最適リフレッシュ時間T0 に達するまでのリフ
レッシュフレーム間隔即ちリフレッシュフレーム数はn
1 となる。これに対し伝送レートが低い場合の単位時間
当たりの伝送枚数K2 を傾きとする直線Bについては、
最適リフレッシュ時間T0 に達するまでのリフレッシュ
フレーム間隔即ちリフレッシュフレーム数はn 2 と小さ
くなる。
【0063】従って、伝送レートをパラメータとした場
合には、伝送レートが高ければリフレッシュフレーム間
隔もn1 と大きく、一方、伝送レートが低ければリフレ
ッシュフレーム間隔がn2 と小さいことから、伝送レー
トに比例したリフレッシュフレーム間隔を設定すること
で効果的なリフレッシュを行うことができる。図10
(b)は伝送レートに対するフレーム速度及びリフレッ
シュフレーム間隔の対応関係を表にまとめている。
【0064】図11は図7のリフレッシュ間隔変更部4
4に対するリフレッシュ間隔変更情報作成信号E7とし
て、量子化部22で使用している量子化閾値に基づいた
リフレッシュフレーム間隔の設定変更を示す。符号化に
使用する量子化閾値が大きい場合、1フレーム当たりの
符号量は少なくなり、従って、単位時間当たりに符号化
されるフレーム数K1 (枚/秒)は大きくなる。図11
(a)の直線Aは符号化閾値が大きいときの時間に対す
る符号化フレーム数の関係を示しており、直線Aの傾き
が符号化閾値が大きいときの単位時間当たりの符号化さ
れるフレーム数K1 (枚/秒)となる。
【0065】逆に量子化閾値が小さい場合には、1フレ
ーム当たりの符号量が多くなり、従って単位時間当たり
に符号化できるフレーム数K2 は小さくなる。図11
(a)の直線Bは符号化閾値が小さいときの時間に対す
る符号化されるフレーム数を示しており、単位時間当た
りの符号化されるフレーム数K2 (枚/秒)が直線Bの
傾きを与える。
【0066】ここで、図11(a)について、最適リフ
レッシュ時間をT0 とすると、最適リフレッシュ時間T
0 が得られる量子化閾値が大きい場合に直線Aに従った
リフレッシュフレーム間隔、即ちリフレッシュフレーム
数はn1 となる。これに対し、量子化閾値が小さい場合
の直線Bについては、最適リフレッシュ時間T0 が得ら
れるリフレッシュフレーム間隔、即ちリフレッシュフレ
ーム数はn2 と小さくなる。
【0067】このため、量子化閾値が大きい場合、リフ
レッシュフレーム間隔もn1 と大きく、一方、量子化閾
値が小さいとリフレッシュフレーム間隔がn2 と小さ
く、両者の間に比例関係がある。従って、量子化閾値に
比例したリフレッシュフレーム間隔を設定することで効
果的なリフレッシュを行うことができる。図11(b)
は量子化閾値によるリフレッシュフレーム間隔の変更に
ついて量子化閾値,符号量,フレーム速度及びリフレッ
シュフレーム間隔の関係を表にまとめている。
【0068】図12は図6に示した第2発明の実施例の
処理動作を示したフローチャートである。図12におい
て、まずステップS1で現在の符号化状況から、リフレ
ッシュ処理部38においてリフレッシュフレーム間隔が
設定される。続いて画像データから分割された8×8画
素のブロックデータDiを入力してブロックデータ格納
部10に格納し、変化判定部16において基準データ格
納部14から対応する基準ブロックデータDriを読出
し、両ブロックの画素の差分の最大値を判別閾値と比較
し、ブロックの変化の有無を判別する。これがステップ
S3の処理となる。
【0069】続いてステップS4でブロックの変化あり
が判定されるとステップS6に進み、変化判定部16は
符号化指示信号E2をDCT変換部20に出力し、全ブ
ロックDiの符号化を行う。同時に、変化判定部16は
ブロック情報格納部18にこのブロックの符号データが
存在することを示すフラグ信号E1=1を出力して格納
する。
【0070】一方、ステップS4で変化なしのブロック
と判定された場合にはステップS5に進み、現ブロック
Diはリフレッシュするブロックか否か判定する。もし
リフレッシュフレームのブロックの処理であればステッ
プS6でブロック変化の有無に関わらずDCT変換部2
0による符号化の開始、及びブロック情報格納部18に
対する符号データの存在を示すフラグ信号E1=1の格
納を行う。ステップS6でリフレッシュするブロックで
なければステップS6の符号化は行わない。
【0071】このようなステップS2〜S6の処理をス
テップS7で1フレーム内の全ブロックの処理が終了す
るまで繰り返す。ステップS7で1フレーム内の全ブロ
ックの処理を終了すると、マルチプレクサ32を切り替
えてブロック情報格納部18のフラグ信号と符号データ
格納部30の符号データを交互に送出した後、ステップ
S8でリフレッシュ処理部38において符号化状況が変
更したか否かチェックする。
【0072】ステップS8で符号化状況例えば変化判定
部16の判定閾値,伝送レート、あるいは量子化部22
で使用する量子化閾値が変更されていた場合にはステッ
プS9に進み、符号化状況に応じてリフレッシュフレー
ム間隔の値を最適リフレッシュ時間間隔が得られるよう
に再設定する。リフレッシュ間隔の再設定が済むと、ス
テップS10で全フレーム終了の有無をチェックし、再
びステップS2に戻り、次のフレームについて同様な処
理を繰り返す。
【0073】一方、ステップS4で変化ブロックと判定
された場合及びステップS5でリフレッシュブロックと
判定された場合、ステップS6に進んで現ブロックの符
号化を行うようになるが、同時に変化判定部16は基準
画像データ変更部12に対しコピー信号E3を出力し、
ブロックデータ格納部10の現ブロックデータDiを読
み出して基準画像データ格納部14の対応する基準ブロ
ックデータDriを置き換えるようになる。
【0074】尚、第2発明の実施例にあっては、リフレ
ッシュフレーム間隔を変更する符号化条件としてブロッ
ク変化を判定する判定閾値,伝送レート,量子化閾値を
例にとるものであったが、符号化条件の変更をもたらす
他の適宜のパラメータに基づいてリフレッシュフレーム
間隔を変更するようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように第1発明にあっ
ては、ブロックの符号化毎に毎回、基準画像を現画像に
更新することから、動きのない背景や緩やかな変動領域
が時間の経過に伴って単独で符号化することで現われる
ブロック上のノイズを防止すると共に、不要な符号化を
排除して圧縮率を向上させることができ、従って、固定
カメラで捕えたテレビ電話等の画質と圧縮率を高めるこ
とができる。
【0076】また第2発明にあっては、符号化条件によ
って変化した単位時間当たりの復元枚数(枚/秒)に比
例した(符号量に反比例した)リフレッシュフレーム間
隔を設定することで、常に最適な一定のリフレッシュ時
間間隔でリフレッシュを行うことができ、リフレッシュ
時間間隔が長過ぎることによるブロック上ノイズの発生
を防ぎ、またリフレッシュ時間間隔が短か過ぎることに
よる符号量の増加を防ぎ、最適なリフレッシュを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】第1発明の第1実施例を示した実施例構成図
【図3】図2の処理動作を示したフローチャート
【図4】第1発明の第2実施例を示した実施例構成図
【図5】第1発明の第3実施例を示した実施例構成図
【図6】第2発明の実施例を示した実施例構成図
【図7】図6のリフレッシュ処理部の詳細を示した実施
例構成図
【図8】図6の実施例における一括リフレッシュと分割
リフレッシュの説明図
【図9】ブロック変化の判別閾値に応じたリフレッシュ
フレーム間隔の設定変更の説明図
【図10】伝送レートに応じたリフレッシュフレーム間
隔の設定変更の説明図
【図11】量子化閾値に応じたリフレッシュフレーム間
隔の設定変更の説明図
【図12】図6の実施例の処理動作を示したフローチャ
ート
【図13】静止画を処理する従来の符号化装置の説明図
【図14】静止画を処理する従来の復元装置の説明図
【図15】動画像を処理する従来の符号化装置の説明図
【図16】動画像を処理する従来の復元装置の説明図
【図17】変化ブロックのみを符号化する本願発明者が
既に提案している符号化方法を示したフローチャート
【図18】背景部分等にブロック状ノイズが発生する様
子を示した説明図
【図19】図17の符号化方法に動画像のリフレッシュ
処理を適用した場合の動作を示したフローチャート
【図20】図19のリフレッシュ処理におけるリフレッ
シュフレーム間隔とリフレッシュ時間間隔との関係を示
した説明図
【符号の説明】
10:ブロックデータ格納部(ブロックバッファ) 12:基準画像データ更新部(基準画像更新手段) 14:基準画像データ格納部(基準画像格納手段) 16:変化判定部(変化判定手段) 18:ブロック情報格納部 20:DCT変換部 22:量子化部 24:領域閾値 26:可変長符号化部 28:ハフマン符号表 30:符号データ格納部 32:マルチプレクサ(MPX) 34:リフレッシュ指示部 36:フレームカウンタ 38:リフレッシュ処理部 40:リフレッシュ領域指定部(リフレッシュ領域指定
手段) 42:リフレッシュ制御部(リフレッシュ制御手段) 44:リフレッシュ間隔変更部(リフレッシュ間隔変更
手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像を複数の画素からなる複数のブロッ
    クに分割して得られる各ブロック毎に、該ブロック内の
    前記複数の画素の階調値を符号化する画像データ符号化
    方法に於いて、 前画像である基準画像に対する現画像の同一位置のブロ
    ックにおける画素変化の有無を判定する変化判定過程
    (S1)と、 前記変化判定過程(S1)により変化ありと判定された
    ブロックの画素のみを符号化する符号化過程(S2,S
    3)と、 前記変化判定過程(S1)の判定結果に拘らずに常に現
    画像のブロック画素を前記基準画像の画素に置き換える
    更新過程(S4)と、 を有することを特徴とする画像データ符号化方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像データ符号化方法に於
    いて、更に前記変化判定過程(S1)は、明示的なリフ
    レッシュ指示を受けた際に、基準画像に対する現画像の
    画素変化に関係なく該ブロックが変化したと見做して前
    記符号化過程で符号化を行わせることを特徴とする画像
    データ符号化方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像データ符号化方法に於
    いて、更に前記変化判定過程(S1)は、予め定められ
    た時間間隔のリフレッシュ周期ごとに、基準画像に対す
    る現画像の画素変化に関係なく該ブロックが変化したと
    見做して前記符号化過程で符号化を行わせることを特徴
    とする画像データ符号化方法。
  4. 【請求項4】原画像を複数の画素からなる複数のブロッ
    クに分割して得られる各ブロック毎に、該ブロック内の
    前記複数の画素の階調値を符号化する画像データ符号化
    装置に於いて、 前画像を基準画像として保持する基準画像保持手段(1
    4)と、 同一位置ブロックの変化の有無を判別する判別閾値を保
    持し、現画像と基準画像の同一位置のブロックにおける
    画素変化の有無を判定する変化判定手段(16)と、 前記変化判定手段(16)で変化ありと判定されたブロ
    ックの画素のみを符号化する符号化手段(20)と、 前記変化判定手段(16)の検出結果に拘らずに常に現
    画像のブロック画素を前記基準画像の画素に置き換える
    基準画像更新手段(12)と、 を設けたことを特徴とする画像データ符号化装置。
  5. 【請求項5】原画像を複数の画素からなる複数のブロッ
    クに分割して得られる各ブロック毎に、該ブロック内の
    前記複数の画素の階調値を符号化する画像データ符号化
    方法に於いて、 前画像である基準画像に対する現画像の同一位置のブロ
    ックにおける画素変化の有無を所定の判別閾値と比較し
    て判定する変化判定過程と、 前記変化判定過程で変化ありと判定されたブロックの画
    素のみを符号化する符号化過程と、 予め定めた設定フレーム間隔に達するごとに、現画像内
    の一部あるいは全部のブロックをリフレッシュ領域に指
    定する領域指定過程と、 前記領域指定過程で指定した現画像のリフレッシュ領域
    を前記基準画像に置き換えると共に、前記検出過程の検
    出結果に拘らず現画像のリフレッシュ領域を変化ありと
    見做して前記符号化過程で符号化を行わせるリフレッシ
    ュ制御過程と、 フレームの符号化条件によって前記設定フレーム間隔を
    変更する変更過程と、を有することを特徴とした画像デ
    ータ符号化方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像データ符号化方法に於
    いて、前記変更過程は、前記変化判定過程の判別閾値に
    応じてリフレッシュフレーム間隔を変更することを特徴
    する画像データ符号化方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の画像データ符号化方法に於
    いて、前記変更過程は、符号データを伝送する伝送レー
    トに応じてリフレッシュフレーム間隔を変更することを
    特徴とする画像データ符号化方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載の画像データ符号化方法に於
    いて、前記変更過程は、前記符号化過程で使用する符号
    化制御パラメータに応じてリフレッシュフレーム間隔を
    変更することを特徴とした画像データ符号化方法。
  9. 【請求項9】原画像を複数の画素からなる複数のブロッ
    クに分割して得られる各ブロック毎に、該ブロック内の
    前記複数の画素の階調値を符号化する画像データ符号化
    装置に於いて、 前画像を基準画像として保持する基準画像保持手段(1
    4)と、 必要に応じて現画像のブロック画素を前記基準画像の画
    素に置き換える基準画像更新手段(12)と、 同一位置ブロックの変化の有無を判別する判別閾値を保
    持し、基準画像に対する現画像の同一位置のブロックに
    おける画素変化の有無を前記判別閾値と比較して判定す
    る変化判定手段(16)と、 前記変化判定手段(16)で変化ありと判定されたブロ
    ックの画素のみを符号化する符号化手段(100)と、 予め定めた設定フレーム間隔に達するごとに現画像内の
    一部あるいは全部のブロックをリフレッシュ領域に指定
    する領域指定手段(40)と、 前記領域指定手段(40)で指定した現画像のリフレッ
    シュ領域を前記基準画像更新手段(12)により基準画
    像に置き換えると共に、前記変化検出手段(16)の検
    出結果に拘らず現画像のリフレッシュ領域を変化ありと
    見做して前記符号化手段(100り符号化を行わせるリ
    フレッシュ制御手段(42)と、 符号化条件に応じてリフレッシュフレーム間隔を変更す
    るリフレッシュ間隔変更手段(44)と、 を設けたことを特徴とする画像データ符号化装置。
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