JPH06217205A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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Publication number
JPH06217205A
JPH06217205A JP50A JP2059793A JPH06217205A JP H06217205 A JPH06217205 A JP H06217205A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2059793 A JP2059793 A JP 2059793A JP H06217205 A JPH06217205 A JP H06217205A
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JP
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circuit
pixels
row
signal
solid
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JP50A
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Inventor
Kazuya Yonemoto
和也 米本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハイビジョン方式に対しても画素からの信号
を低速で読出せるようにして、出力レートの高速化に伴
う動作不能状態を防止し、更に画素から発生する高域ラ
ンダムノイズの高域成分を除去して、撮像信号のS/N
を向上させる。 【構成】 多数の画素1がマトリクス状に配列された撮
像領域2と、行単位に画素1,1・・・を選択する垂直
走査回路3と、列単位に画素1,1・・・を選択する水
平走査回路4とが内蔵された固体撮像素子において、ビ
デオラインLに、水平画素数分のCDS回路5を接続し
て構成する。そして、CDS回路5を、水平ブランキン
グ期間HB中に、垂直走査回路3にて選択されたn行目
の画素1,1・・・における信号レベルを所定電位VCL
に保持するクランプ回路と、選択されたn行目の画素
1,1・・・におけるリセット後のレベルをサンプル・
ホールドするサンプル・ホールド回路にて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子に関し、
特に各画素毎に光信号電荷が増幅される内部増幅型の固
体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、固体撮像素子の高解像度化の要請
に従って、画素毎に光信号電荷を増幅する内部増幅型固
体撮像素子の研究・開発が進められている。
【0003】この内部増幅型固体撮像素子の主なものと
しては、静電誘導トランジスタ(SIT)、増幅型MI
Sイメージャ(AMI)、電荷変調デバイス(CMD)
等の各種撮像デバイス構造が知られている。
【0004】そして、これら内部増幅型固体撮像素子に
おいては、その出力段に、FPN(固定パターン雑音)
や1/fノイズの抑圧を目的とする相関二重サンプリン
グ回路(以下、単にCDS回路と記す)を接続するよう
にしている。
【0005】図7に、内部増幅型固体撮像素子としてC
MDを例にとった従来の構成を示す。この固体撮像素子
においては、1トランジスタ/画素のCMD(画素)1
01をマトリクス状に配列して構成された撮像領域10
2を有し、この撮像領域102の周辺に、行単位に画素
101,101・・・を選択する垂直走査回路103
と、列単位に画素101,101・・・を選択する水平
走査回路104が設けられている。
【0006】そして、1列の画素101,101・・・
に対して共通とされ、かつ列方向に配列された垂直信号
線VS1 ,VS2 ・・・VSn には、それぞれ対応する
列に関する画素(CMD)101,101・・・のソー
スが接続され、1行の画素101,101・・・に対し
て共通とされ、かつ行方向に配列された水平選択線VL
1 ,VL2 ・・・VLn には、それぞれ対応する行に関
する画素(CMD)101,101・・・のゲートが接
続されている。また、各画素101,101・・・のド
レインは、それぞれ共通とされ、電源電圧Vddが印加
されるような構造となっている。
【0007】上記垂直走査回路103は、例えば2値の
論理出力をするシフトレジスタと、その論理出力とクロ
ックタイミングから3値の電圧出力(Va,Vb,V
c)を発生するレベルミックス回路により構成されてい
る。
【0008】また、各垂直信号線VS1 ,VS2 ・・・
VSn は、出力端子φに通じるビデオラインLにそれぞ
れスイッチングトランジスタTrを介して接続されてお
り、水平走査回路104から延びる水平画素数分の列選
択線HL1 ,HL2 ・・・HLn は、それぞれ対応する
スイッチングトランジスタTrのゲートに接続されてい
る。
【0009】そして、この従来の固体撮像素子において
は、ビデオラインLの出力側に、各画素101,101
・・・における光信号電荷に伴う信号電流を電圧信号に
変換する負荷抵抗RL が接続され、この負荷抵抗RL と
出力端子φ間に1つのCDS回路105を接続して構成
されている。
【0010】この固体撮像素子の動作を図8のタイミン
グチャートに基づいて説明すると、まず、電荷蓄積(露
光)時においては、垂直走査回路3から各画素(CM
D)101,101・・・をカットオフする低い電圧V
aが出力され、各画素101,101・・・のゲートに
印加される。被写体からの光の入射に伴って、光発生正
孔が各画素101,101・・・のゲート部に蓄積され
ると、各画素101,101・・・の表面電位がそれぞ
れ蓄積された光発生正孔に応じて上昇する。
【0011】そして、従来においては、水平ブランキン
グ期間HB後の有効水平走査期Ha間に、垂直走査回路
103から、例えば1行目の画素101,101・・・
に対して上記電圧Vaよりも高い読出し用の電圧Vbを
供給する。これによって、1行目の画素101,101
・・・が選択されたことになる。
【0012】更に、この有効水平走査期間Haにおい
て、水平走査回路104から順次選択パルスP1 ,P2
・・・を出力することにより、対応するスイッチングト
ランジスタTr,Tr・・・を順次オンにする。これに
よって、上記垂直走査回路103にて選択された行と、
スイッチングトランジスタTrがオンになった列の画素
101が順次選択されることとなり、その選択された画
素101の信号がCDS回路105を介して出力端子φ
より取り出される。
【0013】実際には、水平走査回路103からの1つ
の選択パルスの出力期間中において、信号の読出し、画
素のリセット、リセット後の画素のレベル(黒レベル)
の読出しが行われる。即ち、垂直走査回路103にて選
択された1行の画素101,101・・・は、それぞれ
ゲートに読出し用の電圧Vbが印加されており、水平走
査回路104からの選択パルスによって、1つの画素1
01のソースと出力側のビデオラインLが接続される
と、その画素101におけるゲート電位とその画素に蓄
積されている光発生正孔とに伴う表面電位に応じた信号
電流がビデオラインLに流れる。
【0014】この信号電流が負荷抵抗RL に流れ、それ
による電圧変化(信号電圧)V(S)がCDS回路10
5に入力される。その後、垂直走査回路103から上記
選択された1行の画素101,101・・・に対して、
読出し用の電圧Vbよりも高いリセット電圧Vcが供給
される。このとき、水平走査回路104にて選択された
1つの画素101のみがリセットされる。即ち、その画
素101に蓄積されていた光発生正孔が基板側に掃き捨
てられる。
【0015】その後、再び垂直走査回路103から上記
選択された1行の画素101,101・・・に対して、
読出し用の電圧Vbが供給される。このとき、選択され
ている1つの画素101には、光発生正孔が存在しない
ので、その表面電位は、ゲートに印加される電位によっ
て変化することとなり、上記読出し時の表面電位よりも
低い値を示す。そのため、この期間にCDS回路105
に入力される電圧レベルは、信号電圧レベルV(S)よ
りも高くなり、その画素101を構成するCMDの特性
のみに依存したレベル、即ちその画素101の黒レベル
V(B)を示すことになる。そして、この黒レベルV
(B)と上記信号電圧レベルV(S)からその画素の信
号量Vを得ることができる。
【0016】この一連の動作を各画素101に対して行
うことにより、出力端子φから撮像信号を時系列に得る
ことができる。
【0017】また、従来においては、インターレース走
査に対応した全画素読出し方式の内部増幅型固体撮像素
子が提案されている。この固体撮像素子は、図9に示す
ように、各垂直信号線VS1 ,VS2 ・・・VSn にそ
れぞれ2つのCDS回路105A及び105Bが接続さ
れ、その出力がそれぞれスイッチングトランジスタTr
1 及びTr2 を介して2ラインのビデオラインL1 及び
L2 に接続された構成を有する(この構成については、
例えば特開昭64−14959号公報参照)。
【0018】ここで、図7及び図9で示すCDS回路1
05並びに105A及び105Bは、1つのクランプ回
路と1つのサンプル・ホールド回路にて構成されてい
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7で示す従来の固体撮像素子においては、図8に示すよ
うに、1つの画素101に対する一連の動作(読出し動
作trd,リセット動作trs,リセット後の黒レベルの読
出し動作trb)を、1有効水平走査期間Ha中に、水平
画素数分行う必要がある。この場合、画素信号の出力レ
ートを1/T[MHz]とすると、垂直信号線(VS1
,VS2 ・・・VSn )及びビデオラインLにおける
信号処理動作がT秒の間に上記一連の動作(読出し動作
trd,リセット動作trs,リセット後の黒レベルの読出
し動作trb)を行うことになり、垂直信号線(VS1 ,
VS2 ・・・VSn )及びビデオラインLでの信号処理
は、出力レートの2〜3倍のスピードで動作することに
なる。
【0020】現行の例えばNTSC方式の固体撮像素子
では、上記方式でも動作が可能であったが、特にハイビ
ジョン方式では、垂直信号線(VS1 ,VS2 ・・・V
Sn)及びビデオラインLにおける信号処理のスピード
が追いつかず、動作不能になるという不都合があった。
【0021】具体的に、200万画素の固体撮像素子の
場合は、出力レートが74.25[MHz]であり、こ
の場合、図8に示すように、1画素の出力レート1/T
=周期T秒内に、信号読出しtrd、リセットtrs、黒レ
ベル読出しtrbの3つの動作を行う必要から垂直信号線
(VS1 ,VS2 ・・・VSn )及びビデオラインLに
おける信号処理速度は150[MHz]以上という非常
に高速な動作を要求される。
【0022】一方、図9で示す固体撮像素子は、各垂直
信号線(VS1 ,VS2 ・・・VSn )に対応してそれ
ぞれ2つのCDS回路105A及び105Bを接続する
ことから、例えば固体撮像素子をハイビジョン方式に対
応させた場合、CDS回路を構成するクランプ回路が4
000個も必要になる。その結果、固体撮像素子の回路
構成が非常に複雑になり、固体撮像素子のサイズの大型
化及び製造コストの高価格化を招くという問題がある。
【0023】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、ハイビジョン方式に対
しても画素からの信号を低速で読出すことができ、出力
レートの高速化に伴う動作不能状態を防止することがで
きる固体撮像素子を提供することにある。
【0024】また、本発明は、出力レートの高速化に伴
って画素から発生する高域ランダムノイズの高域成分を
除去することができ、撮像信号のS/Nを向上させるこ
とができる固体撮像素子を提供することにある。
【0025】また、本発明は、固体撮像素子をインター
レース走査方式に適用した場合において、垂直信号線に
対応して接続されるCDS回路、特にCDS回路を構成
するクランプ回路の個数を削減でき、固体撮像素子自体
のサイズの小型化及び製造コストの低廉化を実現させる
ことができる固体撮像素子を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の画素1
がマトリクス状に配列された撮像領域2と、行単位に画
素1,1・・・を選択する垂直走査回路3と、列単位に
画素1,1・・・を選択する水平走査回路4とが内蔵さ
れた固体撮像素子において、撮像領域2と水平走査回路
4間に配された出力線Lに、水平画素数分の相関二重サ
ンプリング回路5を接続して構成する。
【0027】この場合、固体撮像素子をノンインターレ
ース走査方式に適用させる際には、上記相関二重サンプ
リング回路5を、水平ブランキング期間HB中に、上記
垂直走査回路3にて選択されたn行目の画素1,1・・
・における信号レベルを所定電位VCLに保持するクラン
プ回路11と、上記選択されたn行目の画素1,1・・
・におけるリセット後のレベルをサンプル・ホールドす
るサンプル・ホールド回路12にて構成する。
【0028】また、固体撮像素子をインターレース走査
方式に適用させる際には、上記相関二重サンプリング回
路5を、水平ブランキング期間HB中に、上記垂直走査
回路3にて時系列に選択されたn行目及びn+1行目の
画素1,1・・・における各信号レベルをそれぞれ所定
電位VCLに保持する1つのクランプ回路11と、上記選
択されたn行目の画素1,1・・・におけるリセット後
のレベルをサンプル・ホールドする第1のサンプル・ホ
ールド回路12Aと、上記選択されたn+1行目の画素
1,1・・・におけるリセット後のレベルをサンプル・
ホールドする第2のサンプル・ホールド回路12Bにて
構成する。
【0029】
【作用】本発明に係る固体撮像素子においては、例えば
固体撮像素子をノンインターレース走査方式に適用させ
た場合、まず、水平ブランキング期間HB中に、垂直走
査回路3にてn行目の画素1,1・・・を選択する。こ
のとき、選択されたn行目の画素1,1・・・の各蓄積
電荷に応じた信号が対応するCDS回路5にそれぞれ入
力される。CDS回路5は、入力された信号をクランプ
回路11にて所定電位VCLに保持する。その後、選択さ
れているn行目の画素1,1・・・をリセットして蓄積
電荷を掃き出す。
【0030】この画素に対するリセット動作のあと、C
DS回路5には、蓄積電荷のない場合の信号(黒レベ
ル)が入力される。CDS回路5は、入力された信号
(黒レベル)をサンプル・ホールド回路12にてサンプ
ル・ホールドするため、サンプル・ホールド回路11に
は、蓄積電荷に伴う信号と上記信号(黒レベル)との
差、即ち蓄積電荷に伴う実際の信号量が保持されること
になる。即ち、各CDS回路5の出力側には、n行目の
画素1,1・・・中、それぞれ対応する画素1,1・・
・の信号量が保持されることになる。
【0031】そして、上記水平ブランキング期間HB後
の有効水平走査期間Haにおいて、各CDS回路5から
順次信号量を読み出すことにより、n行目の画素1,1
・・・に関する撮像信号を取り出すことができる。
【0032】このように、信号の読出し動作、リセット
動作及びリセット後の黒レベルの読出し動作という一連
の動作を、水平ブランキング期間HB中に1回のみ行え
ばよいため、上記一連の動作を非常に低速に行うことが
可能となり、また、有効水平走査期間Haにおいては、
上記一連の動作を行わず、ただ単にCDS回路5から信
号量を読み出す動作を行うだけであるため、出力線Lの
信号処理を出力レートとほぼ速度にて行うことができ
る。従って、固体撮像素子をハイビジョン方式に適用し
た場合においても、画素1,1・・・からの信号を低速
で読出すことができ、出力レートの高速化に伴う動作不
能状態を防止することができる。
【0033】しかも、上記のように、出力線Lの信号処
理速度の帯域幅を狭くできることから、出力レートの高
速化に伴って画素1,1・・・から発生する高域ランダ
ムノイズの高域成分を除去することができ、撮像信号の
S/Nを向上させることができる。
【0034】次に、固体撮像素子をノンインターレース
走査方式に適用させた場合、まず、水平ブランキング期
間HB中に、垂直走査回路3にてn行目の画素1,1・
・・を選択する。このとき、選択されたn行目の画素
1,1・・・の各蓄積電荷に応じた信号が、対応するC
DS回路5にそれぞれ入力される。各CDS回路5は、
入力された信号をクランプ回路11にて所定電位VCLに
保持する。その後、選択されているn行目の画素1,1
・・・をリセットして蓄積電荷を掃き出す。
【0035】この画素1,1・・・に対するリセット動
作のあと、各CDS回路5には、蓄積電荷のない場合の
信号(黒レベル)が入力される。各CDS回路5は、入
力された信号(黒レベル)を、まず、第1のサンプル・
ホールド回路12Aにてサンプル・ホールドするため、
この第1のサンプル・ホールド回路12Aには、蓄積電
荷に伴う信号と上記黒レベルとの差(蓄積電荷に伴う実
際の信号量)が保持されることになる。即ち、第1のサ
ンプル・ホールド回路12Aには、n行目の画素1,1
・・・に関し、それぞれ対応する画素1の信号量が保持
されることになる。
【0036】その後、同じ水平ブランキング期間HB中
において、垂直走査回路3にてn+1行目の画素1,1
・・・を選択する。このとき、選択されたn+1行目の
画素1,1・・・の各蓄積電荷に応じた信号が対応する
CDS回路5にそれぞれ入力される。各CDS回路5
は、入力された信号をクランプ回路11にて所定電位V
CLに保持する。その後、選択されているn+1行目の画
素1,1・・・をリセットして蓄積電荷を掃き出す。
【0037】この画素1,1・・・に対するリセット動
作のあと、各CDS回路5には、蓄積電荷のない場合の
信号(黒レベル)が入力される。各CDS回路5は、入
力された信号(黒レベル)を、今度は、第2のサンプル
・ホールド回路12Bにてサンプル・ホールドするた
め、この第2のサンプル・ホールド回路12Bには、蓄
積電荷に伴う信号と上記黒レベルとの差(蓄積電荷に伴
う実際の信号量)が保持されることになる。即ち、第2
のサンプル・ホールド回路12Bには、n+1行目の画
素1,1・・・に関し、それぞれ対応する画素1の信号
量が保持されることになる。
【0038】そして、上記水平ブランキング期間HB後
の有効水平走査期間Haにおいて、各CDS回路5から
順次信号量を読み出すことにより、n行目及びn+1行
目の画素1,1・・・に関する撮像信号を取り出すこと
ができる。
【0039】このように、上記固体撮像素子において
は、垂直走査回路3にて時系列に選択されたn行目及び
n+1行目の画素1,1・・・における各信号レベル
を、1つのクランプ回路11にてそれぞれ所定電位VCL
に保持するようにしているため、従来のように、1本の
垂直信号線VSに2つのCDS回路、特に2つのクラン
プ回路を接続する必要がなくなり、1本の垂直信号線V
Sに対して1個のクランプ回路11を接続するだけでよ
い。従って、固体撮像素子をインターレース走査方式に
適用した場合において、垂直信号線VSに対応して接続
されるCDS回路5、特にCDS回路5を構成するクラ
ンプ回路11の個数を削減でき、固体撮像素子自体のサ
イズの小型化及び製造コストの低廉化を実現させること
ができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係る固体撮像素子をCMDに
よる内部増幅型固体撮像素子に適用した2つの実施例
(以下、第1実施例に係る固体撮像素子及び第2実施例
に係る固体撮像素子と記す)を図1〜図6を参照しなが
ら説明する。
【0041】第1実施例に係る固体撮像素子は、ノンイ
ンターレース走査方式に適用したもので、図1に示すよ
うに、1トランジスタ/画素のCMD(画素)1をマト
リクス状に配列して構成された撮像領域2を有し、この
撮像領域2の周辺に、行単位に画素1,1・・・を選択
する垂直走査回路3と、列単位に画素1,1・・・を選
択する水平走査回路4が設けられている。
【0042】そして、1列の画素1,1・・・に対して
共通とされ、かつ列方向に配列された垂直信号線VS1
,VS2 ・・・VSn には、それぞれ対応する列に関
する画素(CMD)1,1・・・のソースが接続され、
1行の画素1,1・・・に対して共通とされ、かつ行方
向に配列された水平選択線VL1 ,VL2 ・・・VLn
には、それぞれ対応する行に関する画素(CMD)1,
1・・・のゲートが接続されている。また、各画素1,
1・・・のドレインは、それぞれ共通とされ、電源電圧
Vddが印加されるような構造となっている。
【0043】上記垂直走査回路3は、例えば2値の論理
出力をするシフトレジスタと、その論理出力とクロック
タイミングから3値の電圧出力(Va,Vb,Vc)を
発生するレベルミックス回路により構成されている。
【0044】また、各垂直信号線VS1 ,VS2 ・・・
VSn の水平走査回路3側には、各画素1,1・・・に
おける光信号電荷に伴う信号電流を電圧信号V1 ,V2
・・・Vn に変換する負荷抵抗RL が接続され、各負荷
抵抗RL の後段にそれぞれCDS回路5が接続されてい
る。各CDS回路5は、出力端子φに通じるビデオライ
ンLにそれぞれスイッチングトランジスタTrを介して
接続されており、水平走査回路4から延びる水平画素数
分の列選択線HL1 ,HL2 ・・・HLn は、それぞれ
対応するスイッチングトランジスタTrのゲートに接続
されている。
【0045】各CDS回路5は、例えば図2に示すよう
に、1つのクランプ回路11と1つのサンプル・ホール
ド回路(以下、単にS/H回路と記す)12から構成さ
れている。クランプ回路11は、入力信号のDC成分を
除去する結合コンデンサCと、信号線VSにノードaを
介して接続されたスイッチングトランジスタTCLと、ゲ
ートに信号線VSが接続された駆動トランジスタQa と
定電流源を構成する負荷トランジスタQL からなるソー
スフォロア回路13とから構成されている。スイッチン
グトランジスタTCLは、ソースが信号線VSに接続さ
れ、ドレインがクランプ電位VCLに固定されている。従
って、このクランプ回路11においては、ゲートに制御
パルスPcが印加されることによって、オン動作が行わ
れ、信号線VSの電位がクランプ電位VCLに保持される
こととなる。
【0046】一方、S/H回路12は、クランプ回路1
1におけるソースフォロア回路13の共通のソース接点
bをドレインとするスイッチングトランジスタTSHと、
このスイッチングトランジスタTSHのソースから延びる
信号線Sのノードcと接地間に接続された容量Csと、
ゲートに信号線Sが接続された駆動トランジスタQaSと
定電流源を構成する負荷トランジスタQLSからなるソー
スフォロア回路14とから構成されている。そして、上
記スイッチングトランジスタTSHのゲートにサンプリン
グパルスPsを供給することによって、クランプ回路1
1からの信号電流に応じた電荷が容量Csに蓄積され、
その蓄積電荷に応じた電位がソースフォロア回路14の
共通のソース接点dに現れる。なお、このソース接点d
の電位は、図1で示すスイッチングトランジスタTrの
ドレインに供給されるようになっている。
【0047】次に、上記第1実施例に係る固体撮像素子
の動作を図3のタイミングチャートも参照しながら説明
する。なお、説明の簡単化のため、CDS回路5内にお
けるクランプ回路11及びS/H回路12の各ソースフ
ォロア回路13及び14のゲインを1として説明する。
【0048】まず、電荷蓄積(露光)時においては、垂
直走査回路3から各画素(CMD)1,1・・・をカッ
トオフする低い電圧Vaが出力され、各画素1,1・・
・のゲートに印加される。被写体からの光の入射に伴っ
て、光発生正孔が各画素1,1・・・のゲート部に蓄積
されると、各画素1,1・・・の表面電位がそれぞれ蓄
積された光発生正孔に応じて上昇する。
【0049】そして、水平ブランキング期間HB中に、
垂直走査回路3にて例えば1行目の画素1,1・・・に
対して上記電圧Vaよりも高い読出し用の電圧Vbを供
給する。これによって、1行目の画素1,1・・・が選
択されたことになり、この選択された1行目の画素1,
1・・・の各蓄積電荷に応じた信号電流がそれぞれ負荷
抵抗RL に流れ、それによる電圧変化(信号電圧)V1
(S1),V2(S1)・・・が、対応するCDS回路5
にそれぞれ入力される。このとき、各CDS回路5にお
けるクランプ回路11のスイッチングトランジスタTCL
のゲートに制御パルスが印加される。これによって、各
CDS回路5に供給された信号V1(S1),V2(S1)
・・・がクランプ電位VCLに保持される。また同時に、
S/H回路12におけるスイッチングトランジスタTSH
のゲートにサンプリングパルスPsが印加され、それに
よって、上記クランプ電位VCLに相当する電荷が容量C
sに蓄積される。
【0050】その後、垂直走査回路3から上記選択され
た1行目の画素1,1・・・に対して、読出し用の電圧
Vbよりも高いリセット電圧Vcが供給される。このリ
セット電位Vcの印加によって、1行目の画素1,1・
・・全部がリセットされる。即ち、1行目の画素1,1
・・・に蓄積されていた光発生正孔が基板側に掃き捨て
られる。
【0051】その後、再び垂直走査回路3から上記選択
された1行目の画素1,1・・・に対して、読出し用の
電圧Vbが供給される。このとき、選択されている1行
目の画素1,1・・・には、光発生正孔が存在しないの
で、その表面電位は、ゲートに印加される電位によって
変化することとなり、上記読出し時の表面電位よりも低
い値を示す。そのため、この期間に各CDS回路5に入
力される電圧レベルV1 ,V2 ・・・は、信号電圧レベ
ルV1(S1),V2(S1)・・・よりも高くなり、その
画素を構成するCMDの特性のみに依存したレベル、即
ちその画素の黒レベルV1(B1),V2(B1)・・・を
示すことになる。
【0052】この黒レベルV1(B1),V2(B1)・・
・の読出し時、S/H回路12のスイッチングトランジ
スタTSHのゲートにサンプリングパルスPsが印加され
る。このとき、各容量Csには、黒レベルV1(B1),
V2(B1)・・・に相当する電荷量と上記クランプ電位
(信号レベル)VCLに相当する電荷量の差、即ち光の入
射によって発生した蓄積電荷に伴う実際の信号電圧V1
1,V21・・・に相当する電荷が蓄積されることにな
る。従って、各CDS回路5のS/H回路12には、1
行目の画素1,1・・・に関し、それぞれ対応する画素
1,1・・・の信号量V11,V21・・・が保持されるこ
とになる。
【0053】そして、上記水平ブランキング期間HB後
の有効水平走査期間Haにおいて、水平走査回路4から
順次選択パルスP1 ,P2 ・・・を出力することによ
り、対応するスイッチングトランジスタTr,Tr・・
・を順次オンにする。これによって、各CDS回路5が
順次選択され、各S/H回路12に保持されている電荷
に応じた信号V11,V21・・・が時系列にビデオライン
Lに現れることになる。これは、垂直走査回路3にて選
択された1行目の画素1,1・・・中、スイッチングト
ランジスタTrがオンになった列の画素1が順次選択さ
れたことと等価であり、その選択された画素1の信号が
ビデオラインLを介して出力端子φより取り出されるこ
ととなる。即ち、水平ブランキング期間HB後の有効水
平走査期間Haにおいて、各CDS回路5から順次信号
V11,V21・・・を読み出すことにより、出力端子φか
ら1行目の画素1,1・・・に関する撮像信号を取り出
すことができる。
【0054】そして、次の水平ブランキング期間HBに
おいて、今度は2行目の画素1,1・・・が選択され、
上記と同様に、その水平ブランキング期間HB中に、2
行目の画素1,1・・・に関する信号量V12,V22・・
・がそれぞれS/H回路12に保持される。そして、上
記と同様に、水平ブランキング期間HB後の有効水平走
査期間Haにおいて、各CDS回路5から順次信号V1
2,V22・・・を読み出すことにより、出力端子φから
2行目の画素1,1・・・に関する撮像信号を取り出す
ことができる。
【0055】一般的に述べると、水平ブランキング期間
HBにおいて、n行目の画素1,1・・・を選択し、そ
の水平ブランキング期間HB中に、n行目の画素1,1
・・・に関する信号量をそれぞれS/H回路12に保持
し、水平ブランキング期間HB後の有効水平走査期間H
aにおいて、各CDS回路5から順次信号を読み出すこ
とにより、出力端子φからn行目の画素1,1・・・に
関する撮像信号を取り出すことができる。
【0056】このように、上記第1実施例に係る固体撮
像素子によれば、信号の読出し動作、リセット動作及び
リセット後の黒レベルの読出し動作という一連の動作
を、水平ブランキング期間HB中に1回のみ行えばよい
ため、上記一連の動作を非常に低速に行うことが可能と
なり、また、有効水平走査期間Haにおいては、上記一
連の動作を行わず、ただ単に各CDS回路5から信号量
を読み出す動作を行うだけでよいため、ビデオラインL
の信号処理を出力レートとほぼ速度にて行うことができ
る。従って、固体撮像素子をハイビジョン方式に適用し
た場合においても、その水平ブランキング期間(2.6
μs)内において、各画素1,1・・・からの信号を低
速で読出すことができ、出力レートの高速化に伴う動作
不能状態を防止することができる。
【0057】しかも、上記のように、ビデオラインLの
信号処理速度の帯域幅を狭くできることから、出力レー
トの高速化に伴って画素1,1・・・から発生する高域
ランダムノイズの高域成分を除去することができ、撮像
信号のS/Nを向上させることができる。
【0058】次に、第2実施例に係る固体撮像素子につ
いて図4〜図6を参照しながら説明する。なお、図1〜
図3と対応するものについては同符号を記す。
【0059】この第2実施例に係る固体撮像素子は、イ
ンターレース走査方式に適用したもので、図4に示すよ
うに、上記第1実施例とほぼ同じ構成を有するが、以下
の点で異なる。即ち、インターレース方式に対応して2
本のビデオラインL1 ,L2が配線されていること。各
垂直信号線VS1 ,VS2 ・・・VSn に接続されるC
DS回路5が1つのクランプ回路11と2つのS/H回
路(第1のS/H回路12A及び第2のS/H回路12
B)にて構成されていること。CDS回路5を選択する
スイッチングトランジスタが第1及び第2のS/H回路
12A及び12Bに対応してそれぞれ2つ(Tr1 及び
Tr2 )ずつ設けられていることである。
【0060】ここで、上記CDS回路5の構成要素の1
つであるクランプ回路11は、図5に示すように、上記
第1実施例の場合と同様に、結合コンデンサC、スイッ
チングトランジスタTCL及びソースフォロア回路13に
て構成され、また、第1のS/H回路12Aは、第1の
スイッチングトランジスタTSH1 、第1の容量Cs1及
び第1のソースフォロア回路14Aにて構成され、第2
のS/H回路12Bは、第2のスイッチングトランジス
タTSH2 、第2の容量Cs2 及び第2のソースフォロア
回路14Bにて構成されている。第1のスイッチングト
ランジスタTSH1 のドレイン及び第2のスイッチングト
ランジスタTSH2 のドレインはそれぞれクランプ回路1
1におけるソースフォロア回路13の共通のソース接点
bに接続されている。なお、第1及び第2のソースフォ
ロア回路14A及び14Bにおけるそれぞれ共通のソー
ス接点d1 及びd2 の電位は、対応するスイッチングト
ランジスタTr1 及びTr2 のドレインに供給されるよ
うになっている。
【0061】次に、上記第2実施例に係る固体撮像素子
の動作を図6のタイミングチャートも参照しながら説明
する。
【0062】まず、電荷蓄積(露光)時においては、上
記第1実施例と同様に、垂直走査回路3から各画素(C
MD)1,1・・・をカットオフする低い電圧Vaが出
力され、各画素1,1・・・のゲートに印加される。被
写体からの光の入射に伴って、光発生正孔が各画素1,
1・・・のゲート部に蓄積されると、各画素1,1・・
・の表面電位がそれぞれ蓄積された光発生正孔に応じて
上昇する。
【0063】そして、水平ブランキング期間HBの前半
に、垂直走査回路3にて例えば1行目の画素1,1・・
・に対して上記電圧Vaよりも高い読出し用の電圧Vb
を供給する。これによって、1行目の画素1,1・・・
が選択されたことになり、この選択された1行目の画素
1,1・・・の各蓄積電荷に応じた信号電流がそれぞれ
負荷抵抗RL に流れ、それによる電圧変化(信号電圧)
V1(S1),V2(S1)・・・が、対応するCDS回路
5にそれぞれ入力される。このとき、各CDS回路5に
おけるクランプ回路11のスイッチングトランジスタT
CLのゲートに制御パルスPcが印加される。これによっ
て、各CDS回路5に供給された信号V1(S1),V2
(S1)・・・がクランプ電位VCLに保持される。また
同時に、第1のS/H回路12Aにおける第1のスイッ
チングトランジスタTSH1 のゲートにサンプリングパル
スPs1 が印加され、それによって、上記クランプ電位
VCLに相当する電荷が第1の容量Cs1 に蓄積される。
【0064】その後、垂直走査回路3から上記選択され
た1行目の画素1,1・・・に対して、読出し用の電圧
Vbよりも高いリセット電圧Vcが供給される。このリ
セット電位Vcの印加によって、1行目の画素1,1・
・・全部がリセットされる。即ち、各画素1,1・・・
に蓄積されていた光発生正孔が基板側に掃き捨てられ
る。
【0065】その後、再び垂直走査回路3から上記選択
された1行目の画素1,1・・・に対して、読出し用の
電圧Vbが供給され、1行目の画素1,1・・・におけ
る黒レベルV1(B1),V2(B1)・・・が、対応する
CDS回路5にそれぞれ入力される。このとき、第1の
S/H回路12Aにおける第1のスイッチングトランジ
スタTSH1 のゲートにサンプリングパルスPs1 が印加
され、各第1の容量Cs1 には、黒レベルV1(B1),
V2(B1)・・・に相当する電荷量と上記クランプ電位
(信号レベル)VCLに相当する電荷量の差、即ち光の入
射によって発生した蓄積電荷に伴う実際の信号電圧V1
1,V21・・・に相当する電荷が蓄積されることにな
る。即ち、各CDS回路5の第1のS/H回路12Aに
は、1行目の画素1,1・・・に関し、それぞれ対応す
る画素1,1・・・の信号量V11,V21・・・が保持さ
れることになる。
【0066】その後、同じ水平ブランキング期間HBの
後半に、垂直走査回路3にて2行目の画素1,1・・・
に対して読出し用の電圧Vbを供給する。これによっ
て、2行目の画素1,1・・・が選択されたことにな
り、この選択された2行目の画素1,1・・・の各蓄積
電荷に応じた信号電流がそれぞれ負荷抵抗RL に流れ、
それによる電圧変化(信号電圧)V1(S2),V2(S
2)・・・が、対応するCDS回路5にそれぞれ入力さ
れる。このとき、各CDS回路5におけるクランプ回路
11のスイッチングトランジスタTCLのゲートに制御パ
ルスPcが印加される。これによって、各CDS回路5
に供給された信号V1(S2),V2(S2)・・・がクラ
ンプ電位VCLに保持される。また同時に、第2のS/H
回路12Bにおける第2のスイッチングトランジスタT
SH2 のゲートにサンプリングパルスPs2 が印加され、
それによって、上記クランプ電位VCLに相当する電荷が
第2の容量Cs2 に蓄積される。
【0067】その後、垂直走査回路3から上記選択され
た2行目の画素1,1・・・に対して、リセット電圧V
cが供給される。このリセット電位Vcの印加によっ
て、2行目の画素1,1・・・全部がリセットされる。
【0068】その後、再び垂直走査回路3から上記選択
された2行目の画素1,1・・・に対して、読出し用の
電圧Vbが供給され、2行目の画素1,1・・・におけ
る黒レベルV1(B2),V2(B2)・・・が、対応する
CDS回路5にそれぞれ入力される。このとき、第2の
S/H回路12Bにおける第2のスイッチングトランジ
スタTSH2 のゲートにサンプリングパルスPs2 が印加
され、各第2の容量Cs2 には、光の入射によって発生
した蓄積電荷に伴う実際の信号電圧V12,V22・・・に
相当する電荷が蓄積される。従って、各CDS回路5の
第2のS/H回路12Bには、2行目の画素1,1・・
・に関し、それぞれ対応する画素1の信号量V12,V22
・・・が保持されることになる。
【0069】そして、上記水平ブランキング期間HB後
の有効水平走査期間Haにおいて、水平走査回路4から
順次選択パルスP1 ,P2 ・・・を出力することによ
り、対応するスイッチングトランジスタTr1 ,Tr2
を順次オンにする。これによって、各CDS回路5が順
次選択され、各第1のS/H回路12Aに保持されてい
る電荷に応じた信号V11,V21・・・が時系列にビデオ
ラインL1 に現れ、各第2のS/H回路12Bに保持さ
れている電荷に応じた信号V12,V22・・・が時系列に
ビデオラインL2 に現れることになる。これは、垂直走
査回路3にて選択された1行目及び2行目の画素1,1
・・・中、対応するスイッチングトランジスタTr1 及
びTr2 がオンになった列の画素1が順次選択されたこ
とと等価であり、その選択された画素1の信号がそれぞ
れビデオラインL1 及びL2 を介してそれぞれ出力端子
φ1 及びφ2 より取り出されることとなる。即ち、水平
ブランキング期間HB後の有効水平走査期間Haにおい
て、各CDS回路5から順次信号を読み出すことによ
り、各出力端子L1 及びL2 からそれぞれ1行目及び2
行目の画素1,1・・・に関する撮像信号を取り出すこ
とができる。
【0070】そして、次の水平ブランキング期間HBに
おいて、今度は3行目及び4行目の画素1,1・・・が
選択され、上記と同様に、その水平ブランキング期間H
B中に、3行目及び4行目の画素1,1・・・に関する
信号量V13,V23・・・及びV14,V24・・・がそれぞ
れ第1のS/H回路12Aにおける第1の容量Cs1及
び第2のS/H回路12Bにおける第2の容量Cs2 に
それぞれ蓄積される。そして、上記と同様に、水平ブラ
ンキング期間HB後の有効水平走査期間Haにおいて、
各CDS回路5から順次信号V13,V23・・・及びV1
4,V24・・・を読み出すことにより、各出力端子φ1
及びφ2 から3行目及び4行目の画素1,1・・・に関
する撮像信号を取り出すことができる。
【0071】一般的に述べると、水平ブランキング期間
HBにおいて、n行目及びn+1行目の画素1,1・・
・を選択し、その水平ブランキング期間HB中に、n行
目及びn+1行目の画素1,1・・・に関する信号量を
それぞれ第1のS/H回路12Aにおける第1の容量C
s1 及び第2のS/H回路12Bにおける第2の容量C
s2 に蓄積し、水平ブランキング期間HB後の有効水平
走査期間Haにおいて、各CDS回路5から順次信号を
読み出すことにより、各出力端子φ1 及びφ2からn行
目及びn+1行目の画素1,1・・・に関する撮像信号
を取り出すことができる。
【0072】このように、第2実施例に係る固体撮像素
子によれば、上記第1実施例と同様に、ハイビジョン方
式に適用した場合においても、画素1,1・・・からの
信号を低速で読出すことができ、出力レートの高速化に
伴う動作不能状態を防止することができる。
【0073】しかも、上記のように、ビデオラインL1
及びL2 の信号処理速度の帯域幅を狭くできることか
ら、出力レートの高速化に伴って画素1,1・・・から
発生する高域ランダムノイズの高域成分を除去すること
ができ、撮像信号のS/Nを向上させることができる。
【0074】特にこの第2実施例においては、垂直走査
回路3にて時系列に選択されたn行目及びn+1行目の
画素1,1・・・における各信号レベルを、1つのクラ
ンプ回路11にてそれぞれクランプ電位VCLに保持する
ようにしているため、従来のように、1本の垂直信号線
に2つのCDS回路、特に2つのクランプ回路を接続す
る必要がなくなり、1本の垂直信号線VSに対して1個
のクランプ回路11を接続するだけでよい。従って、固
体撮像素子をインターレース走査方式に適用した場合に
おいて、垂直信号線VSに対応して接続されるCDS回
路5、特にCDS回路5を構成するクランプ回路11の
個数を削減でき、固体撮像素子自体のサイズの小型化及
び製造コストの低廉化を実現させることができる。
【0075】上記第1及び第2実施例に係る固体撮像素
子においては、その内部増幅型固体撮像素子としてCM
Dによる固体撮像素子に適用した例を示したが、その
他、AMI、SITなどの内部増幅型固体撮像素子にも
適用できる。
【0076】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る固体撮像素
子によれば、多数の画素がマトリクス状に配列された撮
像領域と、行単位に画素を選択する垂直走査回路と、列
単位に画素を選択する水平走査回路とが内蔵された固体
撮像素子において、撮像領域と水平走査回路間に配され
た出力線に、水平画素数分の相関二重サンプリング回路
を接続するようにし、固体撮像素子をノンインターレー
ス走査方式に適用させる際、上記相関二重サンプリング
回路を、水平ブランキング期間中に、上記垂直走査回路
にて選択されたn行目の画素における信号レベルを所定
電位に保持するクランプ回路と、上記選択されたn行目
の画素におけるリセット後のレベルをサンプル・ホール
ドするサンプル・ホールド回路にて構成するようにした
ので、ハイビジョン方式に対しても画素からの信号を低
速で読出すことができ、出力レートの高速化に伴う動作
不能状態を防止することができる。しかも、出力レート
の高速化に伴って画素から発生する高域ランダムノイズ
の高域成分を除去することができ、撮像信号のS/Nを
向上させることができる。
【0077】また、固体撮像素子をインターレース走査
方式に適用させる際、上記相関二重サンプリング回路
を、水平ブランキング期間中に、上記垂直走査回路にて
時系列に選択されたn行目及びn+1行目の画素におけ
る各信号レベルをそれぞれ所定電位に保持する1つのク
ランプ回路と、上記選択されたn行目の画素におけるリ
セット後のレベルをサンプル・ホールドする第1のサン
プル・ホールド回路と、上記選択されたn+1行目の画
素におけるリセット後のレベルをサンプル・ホールドす
る第2のサンプル・ホールド回路にて構成するようにし
たので、上記効果を奏するほか、垂直信号線に対応して
接続されるCDS回路、特にCDS回路を構成するクラ
ンプ回路の個数を削減でき、固体撮像素子自体のサイズ
の小型化及び製造コストの低廉化を実現させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子をCMDによる内部
増幅型固体撮像素子に適用した第1の実施例(以下、第
1実施例に係る固体撮像素子と記す)の構成を示す等価
回路図である。
【図2】第1実施例に係る固体撮像素子に接続される相
関二重サンプリング回路(以下、単にCDS回路と記
す)の構成を示す回路図である。
【図3】第1実施例に係る固体撮像素子の信号処理動作
を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係る固体撮像素子をCMDによる内部
増幅型固体撮像素子に適用した第2の実施例(以下、第
2実施例に係る固体撮像素子と記す)の構成を示す等価
回路図である。
【図5】第2実施例に係る固体撮像素子に接続されるC
DS回路の構成を示す回路図である。
【図6】第2実施例に係る固体撮像素子の信号処理動作
を示すタイミングチャートである。
【図7】従来例に係る固体撮像素子の構成を示す等価回
路図である。
【図8】従来例に係る固体撮像素子の信号処理動作を示
すタイミングチャートである。
【図9】他の従来例に係る固体撮像素子の構成を示す等
価回路図である。
【符号の説明】
1 画素(CMD) 2 撮像領域 3 垂直走査回路 4 水平走査回路 5 CDS回路 11 クランプ回路 12,12A,12B S/H回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の画素がマトリクス状に配列された
    撮像領域と、行単位に画素を選択する垂直走査回路と、
    列単位に画素を選択する水平走査回路とが内蔵された固
    体撮像素子において、 上記撮像領域と上記水平走査回路間に配された出力線
    に、水平画素数分の相関二重サンプリング回路が接続さ
    れていることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記相関二重サンプリング回路は、水平
    ブランキング期間中に、上記垂直走査回路にて選択され
    たn行目の画素における信号レベルを所定電位に保持す
    るクランプ回路と、上記選択されたn行目の画素におけ
    るリセット後のレベルをサンプル・ホールドするサンプ
    ル・ホールド回路にて構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 上記相関二重サンプリング回路は、水平
    ブランキング期間中に、上記垂直走査回路にて時系列に
    選択されたn行目及びn+1行目の画素における各信号
    レベルをそれぞれ所定電位に保持する1つのクランプ回
    路と、上記選択されたn行目の画素におけるリセット後
    のレベルをサンプル・ホールドする第1のサンプル・ホ
    ールド回路と、上記選択されたn+1行目の画素におけ
    るリセット後のレベルをサンプル・ホールドする第2の
    サンプル・ホールド回路にて構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の固体撮像素子。
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