JPH06214481A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06214481A
JPH06214481A JP5006890A JP689093A JPH06214481A JP H06214481 A JPH06214481 A JP H06214481A JP 5006890 A JP5006890 A JP 5006890A JP 689093 A JP689093 A JP 689093A JP H06214481 A JPH06214481 A JP H06214481A
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JP
Japan
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static electricity
transfer paper
image forming
charge
forming apparatus
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JP5006890A
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English (en)
Inventor
Masato Ohashi
理人 大橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH06214481A publication Critical patent/JPH06214481A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除電ブラシを設けることなしに転写紙上に帯
電した静電気を除電できるようにする。 【構成】 定着装置11の定着ローラ12の転写紙Pに
接する面を、表面コート材の中に自己放電式の静電気中
和材を混入させた表面コート層15で形成すると共に、
加圧ローラ13の外周部分にもその静電気中和材を混入
させた表面コートチューブを被せ、帯電した転写紙Pが
そのローラ間を通過する際に静電気中和材に接すること
によって、その帯電されている静電気が帯電電荷と逆極
性の電荷で除電されるようにする。また、上記各ローラ
に表面コート層がない場合には、上記静電気中和材をロ
ーラのゴム材の中に混入させるとよい。さらに、それを
転写紙をガイドする絶縁性物質で形成される搬送ガイド
部材に混入させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、給紙したシート状の
転写紙に画像を形成する複写機,ファクシミリ,プリン
タ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成装置では、
画像形成の過程において転写紙がコロナチャージを受け
たり、帯電されたトナーがそこに転写されたり、さらに
はそれが搬送過程において絶縁体と摩擦しながら搬送さ
れたりするため、そこに静電気が帯電され易い。
【0003】一般的に静電気が帯電された転写紙は絶縁
物と吸着しやすくなるため、それをそのまま排出する
と、例えば図13の(a),(b)に示すように転写紙
Pが装置本体1から排紙トレイ2上に排出された際に、
先に排出された転写紙Pの後端側に次の転写紙Pの先端
側が吸着し、先に排出された転写紙Pが排紙トレイ2上
で押し出されてスタック位置がずれてしまうことがあ
る。
【0004】また、図14の(a),(b)に示すよう
に、転写紙Pの先端がカールにより丸まってしまい、そ
れが先に排出された転写紙Pの後端側に吸着した場合
も、同様に正常なスタックができなくなってしまう。そ
こで、例えば特開昭61−291365号公報に記載さ
れいる画像形成装置の場合には、シート状の用紙の搬送
経路上に静電気除去部材を設けると共に、その先端が搬
送経路を搬送される用紙に大きな抵抗とならないように
わずかに接触するようにして、帯電された際の用紙上の
静電気を除電するようにしている。
【0005】また、これ以外の画像形成装置において
も、導電性の除電用ブラシ5を、例えば図15及び図1
6に示すように装置本体1の排紙口3等に設けて、その
先端を転写紙Pにわずかに接触させることによって除電
するようにしている場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな除電専用のブラシ等による静電気除去部材を設けれ
ば、それだけコストアップになる。また、このような導
電性の除電用ブラシは、転写紙上の静電気をブラシを介
してアースに落とすことで除電するが、その一方で装置
の方は近年において軽量化によりこれまでの金属部品で
あったものがプラスチック等の絶縁部材に置き換えられ
ることが多くなっているため、図16に示した排紙口3
の付近に設けられている側板4が板金製である場合に
は、図示のように除電用ブラシ5の導電性部材で形成さ
れる基部5aを側板4にネジ6によって締め付けて固定
するだけでよいが、排紙口3の付近の側板4を含む各部
品がプラスチック等の絶縁部材で形成されている場合に
は問題があった。
【0007】すなわち、このような場合には、除電用ブ
ラシ5の配設位置を板金製の部材が設けられている位置
に変更したり、図17に示すように除電用ブラシ5の基
部5aにアース用コード7の一端側を取り付け、その他
端側を板金製の本体側板8等に接続する必要があったの
で、それだけ装置が複雑化したり組付性が悪化したりす
ることがあった。
【0008】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、静電気を除電するための専用の除電用ブラ
シ等を設けることなしに、帯電した転写紙から静電気を
除電することができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したような画像形成装置において、
定着部材と加圧部材の少なくとも一方の転写紙に接する
面の表面コート層を、静電気が帯電した部材に接した際
にその部材をその帯電電荷と逆極性の電荷で除電して中
和する自己放電式の静電気中和材を混入した表面コート
材によって形成したものである。
【0010】また、トナー像が転写された転写紙を挾持
して加熱定着する定着部材と加圧部材を有し、その少な
くとも一方の転写紙に接する部分がゴム材で形成されて
いる定着装置を備えた画像形成装置において、上記ゴム
材の中に、静電気が帯電した部材に接した際にその部材
をその帯電電荷と逆の極性の電荷で除電して中和する自
己放電式の静電気中和材を混入したものである。
【0011】さらに、画像が形成された転写紙を搬送方
向にガイドするガイド面が絶縁性物質で形成された搬送
ガイド部材を備えた画像形成装置において、上記絶縁性
物質の中に静電気が帯電した部材に接した際にその部材
をその帯電電荷と逆の極性の電荷で除電して中和する自
己放電式の静電気中和材を混入したものである。そし
て、その画像形成装置において、転写紙を搬送ガイド部
材のガイド面に搬送可能な状態で押し付ける押し付け部
材を設けると効果的である。
【0012】
【作用】このように構成した画像形成装置によれば、定
着装置の定着部材と加圧部材の少なくとも一方の転写紙
に接する面は、表面コート材の中に自己放電式の静電気
中和材を混入させた表面コート層で形成されているの
で、帯電した転写紙がそこを通過する際に表面コート層
の表面に接すると、静電気中和材によってその帯電され
ている静電気が帯電電荷と逆極性の電荷で除電される。
【0013】また、トナー像が転写された転写紙を挾持
して加熱定着する定着部材と加圧部材を有し、その少な
くとも一方の上記転写紙に接する部分がゴム材で形成さ
れている定着装置を備えた画像形成装置において、上記
ゴム材の中に、静電気が帯電した部材に接した際にその
部材をその帯電電荷と逆の極性の電荷で除電して中和す
る自己放電式の静電気中和材を混入すれば、帯電した転
写紙がそこを通過する際にゴム材に接すると、静電気中
和材によってその帯電されている静電気が帯電電荷と逆
極性の電荷で除電される。
【0014】さらに、画像が形成された転写紙を搬送方
向にガイドするガイド面が絶縁性物質で形成された搬送
ガイド部材を備えた画像形成装置において、上記絶縁性
物質の中に静電気が帯電した部材に接した際にその部材
をその帯電電荷と逆の極性の電荷で除電して中和する自
己放電式の静電気中和材を混入すれば、帯電した転写紙
がそこを通過する際に搬送ガイド部材のガイド面に接す
ると、静電気中和材によってその帯電されている静電気
が帯電電荷と逆極性の電荷で除電される。
【0015】そして、その画像形成装置において、転写
紙を搬送ガイド部材のガイド面に搬送可能な状態で押し
付ける押し付け部材を設ければ、転写紙は押し付け部材
によって静電気中和材が混入されたガイド面に押し付け
られながら搬送されるようになるので、より確実な除電
ができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である画像
形成装置の定着装置を示す概略図、図2はその定着装置
に設けられている定着ローラの一端側を示す斜視図、図
3は同じくその定着装置に設けられている加圧ローラの
一端側を示す斜視図である。
【0017】図1に示す定着装置11を有する画像形成
装置は、電子写真方式によりトナー像を転写紙P上に形
成し、それをこの定着装置11によって定着する。その
電子写真方式による画像形成プロセスは公知であること
と、この発明には直接関係しないため詳しい説明は省略
するが、感光体ドラムの表面を帯電装置によるコロナ放
電により一様に帯電し、そこに画像に対応した光を照射
して露光することによって潜像を形成し、その潜像に現
像装置によりトナーを付着させて可視像(トナー像)化
して、それを転写チャージャにより転写紙に転写紙した
後、それを定着装置11によって定着して機外の排紙ト
レイ等に排出する。
【0018】定着装置11は、トナー像が転写された転
写紙Pを挾持して加熱定着する定着ローラ12と加圧ロ
ーラ13を上下方向に圧接させており、その定着ローラ
12は、円筒状の例えばアルミニウムや鉄等の金属ロー
ラ14の転写紙Pに接する外周面に、図2に明示するよ
うに表面コート層15を形成したものであり、金属ロー
ラ14の内部には加熱用のヒータ16(図1)を配設し
ている。
【0019】表面コート層15は、金属ローラ14の外
周面に剥離性の良い例えば4フッ化エチレンを塗布する
ことによって所定の厚さの層を形成したものであり、そ
れによってトナー像が転写された転写紙Pの定着ローラ
12への巻き付きや、トナーの定着ローラ12の表面へ
の固着を防止する。
【0020】また、加圧ローラ13は、図3に示すよう
に円筒状に形成した金属製の芯金17の外側にゴムロー
ラ18を一体に被せ、さらにその外周部分に表面コート
層を形成するチューブ状の表面コートチューブ19を被
せたものである。そして、この実施例では、図2に示す
定着ローラ12の表面コート層15を、静電気が帯電し
た部材に接した際にその部材を帯電電荷と逆極性の電荷
で除電して中和する自己放電式の静電気中和材20を混
入した表面コート材によって形成している。
【0021】同様に、図3に示す加圧ローラ13の表面
コートチューブ19も、その製造時に材料内に上記の自
己放電式の静電気中和材20を混入して形成している。
その自己放電式の静電気中和材(例えば商標名ソルディ
オン)20は、従来の制電素材とは別の構成による静電
気防止用の特殊機能素材であり、紙,ゴム,プラスチッ
ク,コーティング剤,塗料などの素材と複合化して広く
使用することができるものである。
【0022】その特徴としては、静電気を瞬時に中和
し、アースなしで接触した部材の静電気を減衰させるこ
とができ、効果が瞬時に現われることがあげられる。ま
た、静電気防止効果の経時変化がないことも特徴の一つ
であり、特に低湿度の環境条件において大きな効果が発
揮される。
【0023】この自己放電式の静電気中和材20は、導
電物質(繊維状物体)の先端からコロナ放電をして、接
触している部材を帯電電荷と逆極性の電荷で除電して中
和する。したがって、放電形態はコロナ放電であり、除
電方式は自己放電式である。
【0024】このように、この実施例では、定着ローラ
12の表面コート層15と、加圧ローラ13の外周部分
に被せた表面コートチューブ19に自己放電式の静電気
中和材20を混入させているので、画像が形成されて図
1に示した定着装置11に達した転写紙Pが帯電されて
いたとしても、その転写紙Pは定着ローラ12と加圧ロ
ーラ13とによって挾持搬送されると、その通過時に表
面コート層15及び表面コートチューブ19に混入され
ている静電気中和材20に接触することによって、それ
が帯電電荷と逆極性の電荷で除電される。
【0025】そして、この静電気中和材20は、前述し
たようにコロナ放電による自己放電型であるため、この
除電に際して定着ローラ12の表面コート層15及び加
圧ローラ13の表面コートチューブ19を共にアースさ
せる必要がない。
【0026】なお、この実施例のように、定着ローラ1
2と加圧ローラ13の双方に静電気中和材20を混入さ
せた場合には、転写紙がOHPシートのように紙以外の
物である場合であっても、その転写紙上の静電気を有効
に除電することができる。しかしながら、その静電気中
和材20を混入させる側を定着ローラ12と加圧ローラ
13の一方のみにした場合であっても、転写紙が紙であ
る場合には、そこに帯電された静電気を有効に除電する
ことができる。
【0027】図4はこの発明を表面コートをしない定着
ローラを有する定着装置に適用した実施例を説明するた
めの斜視図であり、図2に対応する部分には同一の符号
を付してある。この実施例は、カラーの電子写真方式に
よる画像形成装置の場合に適する。この画像形成装置は
画像に光沢を出すため、金属ローラ14の外側にシリコ
ンゴムによるゴムローラ層23を一体に形成して定着ロ
ーラ22とし、その表面をコートしていない。その代わ
り、そのゴムローラ層23を形成しているゴム材の中
に、図2及び図3で説明した自己放電式の静電気中和材
20を直接混入させている。
【0028】このようにしても、帯電した転写紙Pが定
着ローラ22に接触しながらそこを通過すると、その接
した転写紙P上の静電気をゴムローラ層23に混入させ
ている静電気中和材20が、その帯電電荷と逆極性の電
荷で除電するため、転写紙に静電気が帯電していた場合
に生じやすい転写紙同士の吸着を防止できる。
【0029】図5は画像が形成された転写紙を搬送方向
にガイドする搬送ガイド部材のガイド面に静電気中和材
を混入した画像形成装置の実施例を要部のみ示す斜視図
である。この実施例は、画像が形成された転写紙Pを搬
送方向にガイドするガイド面35aを含む全体が、例え
ばプラスチックによる絶縁性物質で形成された搬送ガイ
ド部材35を備えた画像形成装置の例を示すものであ
り、プラスチック製の搬送ガイド部材35の中に、図2
及び図3で説明した自己放電式の静電気中和材20を混
入させている。
【0030】すなわち、プラスチック製の搬送ガイド部
材35を射出成形する過程で静電気中和材20を成形材
料中に混入させることによって、その搬送ガイド部材3
5に帯電した転写紙が接触した時に、その静電気を除電
できるようにしている。
【0031】このようにすれば、転写紙Pは定着ローラ
32と加圧ローラ33を備えた定着装置31でトナーが
紙面に固着された後、搬送ガイド部材35のガイド面3
5a上を摺接しながら排出口に向かって搬送されるの
で、その搬送過程においてガイド面35aに混入されて
いる静電気中和材20に接触した際に、静電気がその静
電気中和材20によって中和されて除電される。したが
って、静電気による転写紙同士の吸着を防止できる。
【0032】このように、この実施例では、帯電した転
写紙Pが搬送ガイド部材35のガイド面35aに混入さ
れている静電気中和材20に接触することによって静電
気が除電されるので、ガイド面35aはできるだけ広い
範囲で転写紙Pと接触できるようにしておくことが望ま
しい。
【0033】そこで、搬送ガイド部材35のガイド面3
5aは、全面をフラットにして突起部分を無くすように
すれば、搬送ガイド部材35に混入させた静電気中和材
20に転写紙Pがより接触しやすくなるが、このように
すると転写紙Pをガイド面35a全体で受けるようにな
って転写紙搬送に対して抵抗になり易い。
【0034】そのため、このような場合には、図6に示
す搬送ガイド部材35′のように、ガイド面に転写紙の
搬送方向(矢示A方向)に沿う多数のリブ36を、図示
のように互い違いに所定の間隔を置いて突設すれば、転
写紙をガイドする際の摩擦抵抗を小さくしてスムーズな
転写紙搬送ができる。
【0035】なお、図6の各リブ36は、図7に示すよ
うに転写紙の搬送上流側(図で右方側)に傾斜部36a
を設けて、その部分に転写紙の先端が引っ掛からないよ
うにするとよい。また、そのリブを、図8に示すリブ3
7のように、転写紙の搬送方向(矢示A方向)に対して
傾斜させて平行に多数本形成すると共に、それをガイド
面35aの転写紙の紙幅方向の中心に対して左右対称に
配置すれば、効果的である。
【0036】図9は自己放電式の静電気中和材を反転部
の曲率半径の小さな搬送ガイド部材に混入させた画像形
成装置の実施例を示す概略図、図10は同じくその搬送
ガイド部材を示す斜視図である。この実施例は、画像形
成装置である複写機の例えば小スペース化、あるいはプ
リンタとファクシミリの複合化のため、転写紙を裏面排
紙する場合等に設けられる曲率半径の小さな転写紙反転
用の搬送路を構成する搬送ガイド部材45に、図2等で
説明した自己放電式の静電気中和材20を、図10に示
すように混入させている。
【0037】このように、曲率半径の小さな反転部に設
けた搬送ガイド部材45のガイド面45aに静電気中和
材20が混入されているようにすれば、図9の搬送路4
6を搬送される転写紙Pは必ずそのガイド面45aに接
触するので、転写紙P上の静電気をその静電気中和材2
0によって確実に除電することができる。図11は押し
付け部材により転写紙を搬送ガイド部材に確実に押し付
けるようにした画像形成装置の実施例を要部付近のみ示
す概略図である。
【0038】この実施例は、定着装置31の搬送方向下
流側に搬送ガイド板55,56を設けると共に、その下
流側に自己放電式の静電気中和材20を混入させると共
に、図6で説明したような多数のリブ36を上面に形成
したプラスチック製の搬送ガイド部材57を配設し、そ
の上部に転写紙Pを搬送ガイド部材57のガイド面(こ
の場合リブ36上になる)に搬送可能な状態で押し付け
る押し付け部材である押し付けローラ58を設けてい
る。
【0039】このようにすれば、転写紙Pの排出経路が
直線状である場合には、図12に示すように転写紙Pが
定着装置31によって加熱された状態で加圧された後に
冷却されると波打ち状態になることがあるが、このよう
な場合であっても転写紙Pは押し付け部材58によって
静電気中和材20が混入されている搬送ガイド部材57
のガイド面に強制的に押し付けられながら搬送されるよ
うになるので、転写紙上の静電気をより確実に除電する
ことができる。
【0040】以上、自己放電式の静電気中和材20を画
像形成装置内の各種の部材に混入させた場合の例につい
て説明したが、これらの各実施例における定着装置は、
定着部材としてヒータを内部に備えた定着ローラに加圧
部材として加圧ローラを圧接させるタイプの共にローラ
を使用するものについて説明したが、定着装置はヒータ
によって加熱される板状あるいはそれ以外の形状の定着
部材に加圧ローラを圧接させるものであってもよいし、
逆に定着ローラに板状あるいはそれ以外の形状でガイド
面を備えた加圧部材を圧接させるものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、定着装置の定着部材と加圧部材の少なくとも一方の
転写紙に接する面は、表面コート材の中に自己放電式の
静電気中和材を混入させた表面コート層で形成されてい
るので、帯電した転写紙がそこを通過する際に表面コー
ト層の表面に接すると、静電気中和材によってその帯電
されている静電気が除電される。
【0042】したがって、装置の軽量化によりプスチッ
ク化が進む中で取り付けが面倒になりつつある除電ブラ
シを用いることなしに転写紙に帯電した静電気を除電す
ることができるため、除電ブラシが不要となる分だけコ
ストの低減が図れると共に、除電ブラシに接続したアー
ス用のコードを金属部品のある位置まで引き回して組み
付けるようなことをしなくて済むため組み付け性が向上
する。
【0043】また、定着装置の定着部材と加圧部材の少
なくとも一方の転写紙に接する部分がゴム材で形成され
ている場合に、そのゴム材の中に上記静電気中和材を混
入すれば、帯電した転写紙がそこを通過する際にゴム材
に接すると、その帯電されている静電気が静電気中和材
によって除電されるため、同様に除電ブラシが不要とな
る。
【0044】さらに、搬送ガイド部材のガイド面が絶縁
性物質で形成されている場合に、その絶縁性物質の中に
上記静電気中和材を混入すれば、帯電した転写紙がそこ
を通過する際に搬送ガイド部材のガイド面に接すると、
その帯電されている静電気が静電気中和材によって除電
されるため、同様に除電ブラシが不要となる。
【0045】そして、その場合に、転写紙を搬送ガイド
部材のガイド面に搬送可能な状態で押し付ける押し付け
部材を設ければ、転写紙は押し付け部材によって静電気
中和材が混入されたガイド面に押し付けられながら搬送
されるようになるので、より確実な除電ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である画像形成装置の定着
装置を示す概略図である。
【図2】その定着装置に設けられている定着ローラの一
端側を示す斜視図である。
【図3】同じくその定着装置に設けられている加圧ロー
ラの一端側を示す斜視図である。
【図4】この発明を表面コートをしない定着ローラを有
する定着装置に適用した実施例を説明するための斜視図
である。
【図5】画像が形成された転写紙を搬送方向にガイドす
る搬送ガイド部材のガイド面に静電気中和材を混入した
画像形成装置の実施例を要部のみ示す斜視図である。
【図6】静電気中和材を混入したガイド面に転写紙の搬
送方向に沿う多数のリブを突設した搬送ガイド部材を示
す斜視図である。
【図7】転写紙の搬送方向上流側に傾斜部を設けて転写
紙の先端が引っ掛からないようにしたリブを示す正面図
である。
【図8】リブを転写紙の搬送方向に対して傾斜させて平
行に多数本を左右対称に配置した例を示す平面図であ
る。
【図9】自己放電式の静電気中和材を反転部の曲率半径
の小さな搬送ガイド部材に混入させた画像形成装置の実
施例を示す概略図である。
【図10】同じくその画像形成装置の反転部に設けた搬
送ガイド部材を示す斜視図である。
【図11】押し付け部材により転写紙を搬送ガイド部材
に確実に押し付けるようにした画像形成装置の実施例を
要部付近のみ示す概略図である。
【図12】転写紙の排出経路が直線状である場合に波打
ち状態になった転写紙が搬送ガイド部材のガイド面に接
触しにくくなる様子を説明するための概略図である。
【図13】転写紙が装置本体から排紙トレイに排出され
た際に転写紙同士が静電気によって吸着してスタック位
置がずれてしまう様子を段階的に示した概略図である。
【図14】転写紙の先端が丸まった状態で転写紙同士が
静電気によって吸着した時に正常なスタックができなく
なってしまう様子を段階的に示した概略図である。
【図15】導電性の除電用ブラシを装置本体の排紙口に
設けて転写紙を除電するようにした画像形成装置の例を
示す斜視図である。
【図16】同じくその画像形成装置の排紙口付近の構成
を示す概略図である。
【図17】除電用ブラシの基部に取り付けたアース用コ
ードの一端側を板金製の本体側板に取り付けるようにし
た画像形成装置の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11,31 定着装置 12,22,32 定
着ローラ(定着部材) 13,33 加圧ローラ(加圧部材) 15 表面
コート層 18 ゴムローラ 19 表面
コートチューブ 20 静電気中和材 23 ゴム
ローラ層 35,45,57 搬送ガイド部材 35a,4
5a ガイド面 58 押し付け部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が転写された転写紙を挾持して
    加熱定着する定着部材と加圧部材を有し、その少なくと
    も一方の前記転写紙に接する面に表面コート層が形成さ
    れている定着装置を備えた画像形成装置において、 前記表面コート層を、静電気が帯電した部材に接した際
    に該部材をその帯電電荷と逆極性の電荷で除電して中和
    する自己放電式の静電気中和材を混入した表面コート材
    によって形成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナー像が転写された転写紙を挾持して
    加熱定着する定着部材と加圧部材を有し、その少なくと
    も一方の前記転写紙に接する部分がゴム材で形成されて
    いる定着装置を備えた画像形成装置において、 前記ゴム材の中に、静電気が帯電した部材に接した際に
    該部材をその帯電電荷と逆の極性の電荷で除電して中和
    する自己放電式の静電気中和材を混入したことを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像が形成された転写紙を搬送方向にガ
    イドするガイド面が絶縁性物質で形成された搬送ガイド
    部材を備えた画像形成装置において、前記絶縁性物質の
    中に静電気が帯電した部材に接した際に該部材をその帯
    電電荷と逆の極性の電荷で除電して中和する自己放電式
    の静電気中和材を混入したことを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、
    転写紙を前記搬送ガイド部材のガイド面に搬送可能な状
    態で押し付ける押し付け部材を設けたことを特徴とする
    画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9142734B2 (en) 2003-02-26 2015-09-22 Cree, Inc. Composite white light source and method for fabricating
US11971672B2 (en) 2021-12-08 2024-04-30 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying device and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9142734B2 (en) 2003-02-26 2015-09-22 Cree, Inc. Composite white light source and method for fabricating
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