JP4074025B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係わり、詳しくは感光体ドラム、中間転写ベルト等の像担持体の転写位置に用紙を搬送して像を転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フルカラー画像の複写やプリントが可能な電子写真方式のカラー画像形成装置が実用化されている。このカラー画像形成装置における画像の転写材への転写方式として、中間転写方式が知られている。
【0003】
この中間転写方式では、中間転写ベルト上の基準マークを基準として、感光体上に色毎に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各画像を、一次転写領域で中間転写体上に順次重ね合わせて転写し、この中間転写体上のフルカラーのトナー像を二次転写領域で転写材に一括転写する。この中間転写方式によれば、厚紙等にも転写できるというペーパーフリー性を有する点、全面コピーが可能である点等の利点がある。
【0004】
このような中間転写方式では、一般的に、転写部位での紙搬送速度とレジストローラ部での搬送速度とに速度差を設けている。この速度差は、転写部位での紙搬送速度よりレジストローラ部での搬送速度の方が大きくすることにより、転写材である紙に張力がかからないように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記速度差により転写前にて紙の撓みが発生し、転写前の紙挙動が安定しないために像担持体と転写材との間に空隙が出来やすく、トナー画像のプレ転写による転写チリが発生しやすかった。
【0006】
また、転写材後端がガイドを抜けるときのショックにより、転写ニップ直前部での転写材挙動が不安定となるため画像乱れが発生していた。この画像乱れは特に転写材のコシが強い厚紙ほど顕著である。
【0007】
そこで、本発明は、転写チリの発生を防止できる画像形成装置を提供することをその目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、転写ニップ直前部での転写材挙動が不安定となることにより生じる画像乱れの発生を防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体と、転写位置へ転写材を案内するガイド部材とを有する画像形成装置において、前記ガイド部材は、転写材の両側にそれぞれ位置して像担持体側の第ガイドと該第ガイドに対向する第ガイドとからなる一対のガイドを有し、前記第 1 ガイドは前記転写位置に進入する前記転写材に像担持体に向けて押さえる接触圧を作用させるものであって、前記転写材に対して像担持体と反対側の第1ガイドの頂点は、転写ニップの上流端における接線よりも像担持体側に配置され、前記第1ガイドは該頂点から下流側及び上流側にそれぞれガイド面を有し、かつ、前記第1ガイドの前記下流側のガイド面は、前記接線と鋭角に交わる角度で設けられていることを特徴とする画像形成装置である。この構成では、転写位置に進入する転写材に第1ガイドから接触圧を作用させることが出来、これにより転写材を像担持体に向けて押さえることができる。転写材を像担持体に向けて押さえることができるので、トナーが飛散して転写するチリ現象を防止することができる。
さらに、上記のように第1ガイドの前記下流側のガイド面は、前記接線と鋭角に交わる角度で設けられているために、第1ガイドのガイド面に沿って転写材後端が抜けるため、転写材が上記頂点を抜けたときに転写材後端が振動することが無く転写ブレを防止することができる。
【0011】
また、請求項の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記一対のガイドの間隔は、転写材搬送方向上流ほど拡開していることを特徴としている。この構成では、転写材の撓みを搬送路の上流側の広い空間内で吸収するようにしたため、第1ガイドと第2ガイドとの出口付近である下流側では撓みの影響を受けず狭い空間内でガイドすることができ、転写材の挙動を安定させて転写位置に搬送することができる。
【0012】
また、請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記第2ガイドの先端は薄板状の弾性部材で構成されていることを特徴としている。この構成では、転写材として厚紙を用いた場合には弾性部材のダンパー効果により、厚紙の後端が第2ガイドから抜ける時のショックを吸収するため、画像乱れが発生しない。
【0013】
また、請求項の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記薄板状の弾性部材は、前記転写材の後端により変形する弾性を有することを特徴としている。この構成では、転写材として厚紙を用いた場合には弾性部材が変形することにより、厚紙の後端が第2ガイドから抜ける時のショックを吸収するため、画像乱れが発生しない。
【0014】
また、請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記第2ガイドの先端位置は、転写ニップの上流端と第1ガイドの頂点とを結ぶ直線上又は該直線よりも像担持体側に配置されていることを特徴としている。この構成では、第2ガイドの先端により転写材が撓むことがなくブレ画像の発生を防止することができる。
【0015】
また、請求項の発明は、請求項3または請求項4に記載の画像形成装置において、前記薄板状の弾性部材の自由長は、前記弾性部材の可倒支点から像担持体までの最短距離より短いことを特徴としている。この構成では、弾性部材が大きく撓んだとしても像担持体に弾性部材の先端が接触することがない。したがって、上第2ガイドの先端によって像担持体上の像に悪影響を与えることがない。
【0016】
また、請求項の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記転写材が前記像担持体に接触する位置は、転写ニップの上流端及び下流端を結んだ線からの距離が1〜6mmの範囲内であることを特徴としている。この構成では、転写材の浮きを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
先ず本発明が適用されるフルカラー電子写真複写機について説明する。
図1は、第1の実施形態のプリンタ部における主要部の概略構成図である。
このプリンタ部には、像担持体としての感光体ドラム10が設けられており、該感光体ドラムの周囲に、図示しない露光手段としての書込光学ユニットと、クリーニング手段としての感光体クリーニング装置111と、帯電手段としての帯電チャージャ13と、現像手段としての回転型現像装置であるリボルバ現像ユニット110と、中間転写手段としての中間転写ユニット120とが配設されている。また、このプリンタ部には、転写手段としての転写ユニット130と、定着手段としての定着ユニット145と、上記第1実施形態と同様の図示しない給紙部及び制御部なども設けられている。
【0018】
上記感光体クリーニング装置111は、ファーブラシ111bと感光体クリーニングブレード111cとを有し、1次転写後の感光体ドラム10の表面をクリーニングする。また、上記定着ユニット145は、定着ローラ対145aと、図示しない排出ローラ対とを有する。
また、上記ファーブラシ111bの周囲には、潤滑剤としての固形潤滑剤111dがブラシ先端に接触するよう配置されている。この固形潤滑剤111dとしては、上記実施形態1同様に例えば、板状に成型された微粒子からなるステアリン酸亜鉛を使用することができる。
【0019】
上記リボルバ現像ユニット110は、Bk現像器115と、C現像器116と、M現像器117と、Y現像器118とを有し、該リボルバ現像ユニットが回転することで、各色の現像器における感光体ドラム10と対向する現像位置を位置決めすることができる。
【0020】
上記中間転写ユニット120は、中間転写体としての中間転写ベルト121を、電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ122と、これに接続した電源としての1次転写電源128と、1次転写前除電手段としてのアースローラ123と、ベルト駆動手段としての駆動ローラ124と、テンションローラ125と、2次転写対向ローラ126と、クリーニング対向ローラ127とに張架した構成をとっている。上記中間転写ベルト121と張架するすべてのローラは導電性材料で形成されており、上記1次転写バイアスローラ122以外の各ローラはそれぞれ接地されている。この1次転写バイアスローラ122には、1次転写電源128によって定電流又は定電圧制御された所定の1次転写バイアスが供給される。また、上記中間転写ベルト121は、上記第1実施形態と同様の構成であるが、その体積抵抗率が1012〜1014Ωcm、好ましくは1013Ωcmとなるように形成されている。また、この中間転写ベルト121の表面層側における表面抵抗率は、107 〜1014Ωcmとなるように構成されている。
また、上記中間転写ベルト121の周囲には、潤滑剤付与手段としての潤滑剤塗布ブラシ129aと、ベルトクリーニングブレード129bと、転写ユニット130とが配設されており、これらは図示しない接離機構によってそれぞれ上記中間転写ベルト121から接離可能となっている。
【0021】
上記転写ユニット130は、転写材担持体としての2次転写ベルト134と、該2次転写ベルト表面をクリーニングする転写クリーニングブレード132と、上記中間転写ユニット120の2次転写対向ローラ126に対向する2次転写バイアスローラ131と、これに接続された2次転写電源139と、給紙部側の端部に位置する第1支持ローラ135aと、定着ユニット145側の端部に位置する第2支持ローラ135bと、上記転写クリーニングブレード132に対向する第3支持ローラ135cと、転写紙除電チャージャ136と、転写ベルト除電チャージャ137とを有する。上記2次転写ベルト134は、PVDFからなる体積抵抗率が1013Ωcm以上の高抵抗となるように形成されている。尚、上記転写ユニット130は、この構成に限定されず、例えば上記2次転写ベルト134の変わりにドラムなどの他の形状の部材を適用した構成とすることも可能である。
【0022】
次に、現像の順序をBk、C、M、Yの順とした場合における上記複写機の動作について説明する。
画像形成サイクルを開始する前に、上記感光体ドラム10が、図1における矢印Cの方向すなわち反時計回りに回転駆動し、上記帯電チャージャ13がコロナ放電を開始する。このとき、例えば負電荷で上記感光体ドラム10を所定電位に一様帯電する。また、上記中間転写ユニット120の中間転写ベルト121は、上記感光体ドラム10と等速で駆動し、図1における矢印Dの方向すなわち時計回りに回転する。
【0023】
上記スキャナ部では、上記第1実施形態のように、所定のタイミングで原稿のカラー画像情報を読み取り、この画像情報から得られたBk画像データに基づいて、上記書込光学ユニットによるレーザ光での光書き込み(例えばラスタ露光)を行う。これにより、上記感光体ドラム10上には、Bk画像データに対応したBk潜像が形成される。その後、感光体ドラム10上に形成されたBk潜像は、上記リボルバ現像ユニット110のBk現像器115によって、負帯電トナーで反転現像される。これにより、感光体ドラム10上には、Bkトナー像が形成される。
【0024】
このように感光体ドラム10上に形成されたBkトナー像は、1次転写領域における転写電界によって中間転写ベルト121表面に1次転写される。この転写電界は、上記1次転写バイアスローラ122により中間転写ベルト121に付与される電荷によって形成される。このとき、上記1次転写バイアスローラ122には、上記1次転写電源128によって、例えば、1色目のBkトナー像に対して1.5kV、2色目のCトナー像に対して1.6〜1.8kV、3色目のMトナー像に対して1.8〜2.0kV、4色目のYトナー像に対して2.0〜2.2kVの適切な大きさの1次転写バイアスが印加される。尚、現像後に感光体ドラム10上に残留する1次転写残トナーは、上記感光体クリーニング装置111によって該感光体ドラム上から除去される。
【0025】
上記Bkトナー像が1次転写された中間転写ベルト121上の画像面は、上記第1実施形態と同様に、再び1次転写領域に戻される。このとき、上記実施形態1と同様に、上記トナー像が乱されないよう、潤滑剤塗布ブラシ129a及びベルトクリーニングブレード129bを、それぞれ接離機構によって上記中間転写ベルト121から離間させる。更に、上記転写ユニット130における第1支持ローラ135a及び2次転写バイアスローラ131を図示しない転写用接離機構によって移動させ、該2次転写バイアスローラを上記中間転写ベルト121から離間させる。このとき、上記2次転写バイアスローラ131に接続した2次転写電源139による電圧印加を停止する。
上記の状態は、中間転写ベルト121上に1次転写されたトナー像を転写紙に2次転写するまで維持される。
【0026】
一方、上述したBk工程が終了した後、上記感光体ドラム10側ではC工程が開始され、所定のタイミングで再び原稿のカラー画像情報を読み取り、この画像情報から得られたC画像データに基づいて、レーザ光により感光体ドラム10上にC潜像を形成し、C現像器116によってCトナー像を形成する。
本実施形態においては、上記Bk潜像後端部分が通過した後、速やかに上記リボルバ現像ユニット110の回転動作が開始される。そして、この回転動作は、感光体ドラム10上に形成されたC潜像の先端部分がC現像器116の現像位置に到達する前に、完了するようにする。これにより、C現像器116は現像位置に位置決めされ、この現像位置に移動してくるC現像をCトナーで現像する。
【0027】
以後、M工程及びY工程においても、上述したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づいて、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにして、中間転写ベルト121上における同一の画像面に、上記感光体ドラム10上に順次形成されるBk、C、M、Yの各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト上には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成される。
【0028】
以上のようにして中間転写ベルト121上に転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写するため、上記2次転写領域に送られる。このとき、上記転写ユニット130の2次転写バイアスローラ131は、図示しない転写用接離機構によって上記中間転写ベルト121に押圧される。その後、この2次転写バイアスローラ131には所定の2次転写バイアスが印加され、上記2次転写領域に2次転写電界を形成する。これにより、上記中間転写ベルト121上のトナー像は上記転写紙100上に転写される。また、上記2次転写領域に搬送される転写紙100は、上記中間転写ベルト121上のトナー像の先端部が該2次転写領域に到達するタイミングに合わせて給紙される。
【0029】
上述のように、上記中間転写ベルト121上に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写された転写紙100は、その後、上記転写ユニット130における転写紙除電チャージャ136との対向部に搬送される。この対向部を通過するとき、上記転写紙は、作動状態にある上記転写紙除電チャージャ136によって除電され、2次転写ベルト134から剥離される。そして、剥離した転写紙は、定着ユニット145の定着ローラ対145aのローラ間に向けて送られる。この定着ローラ対145aでは、これらローラ間に形成されるニップ部からなる定着領域で、上記転写紙100上の未定着トナー像を溶融し、該未定着トナー像の定着を行う。そして、この転写紙は、図示しないコピートレイに搬出され、スタックされる。
【0030】
一方、2次転写後の中間転写ベルト121は、ベルトクリーニングブレード129bが図示しないベルトクリーニング用接離機構によって該中間転写ベルト121に押圧することで、その表面に残留した2次転写残トナーを除去する。更に、クリーニング性の向上及び2次転写性の向上を図るために、図示しない接離機構で中間転写ベルト121に押圧される潤滑剤塗布ブラシ129aによって、潤滑剤収納部129cに収納された潤滑剤が塗布される。この潤滑剤としては、例えば板状に成型された微粒子からなるステアリン酸亜鉛を使用することができる。また、転写紙を剥離した後、上記2次転写ベルト134表面に残留した電荷は、上記転写ベルト除電チャージャ137によって除電される。尚、この2次転写ベルト134表面は、更に、上記ベルトクリーニングブレード129bによってクリーニングされる。
【0031】
また、図2は、第2実施形態のプリンタ部における主要部の概略構成図であり、前記第1実施形態と同様の構成部材については同じ符号を付している。この複写機は、主に低コスト化を図ったものであり、プリンタ部における構造及び動作は前記第1実施形態と僅かに異なっているのみであるので、前記第1実施形態と同様に構成され、動作する部分についての説明は省略する。
【0032】
本実施形態においては、中間転写ユニット220における中間転写ベルト221の中間層を、体積抵抗率が108 〜1011Ωcmの中抵抗層としている。また、この中間転写ベルト221は、全体として、1010〜1012Ωcmの体積抵抗率を有している。また、この中間転写ベルト221の表面層側における表面抵抗率は、107 〜1014Ωcmとなるように構成されている。このような中抵抗の中間転写ベルト221を用いることで、1次転写後の中間転写ベルト221表面に発生する帯電ムラを防止することができる。また、本実施形態において、中間転写ユニット220における駆動ローラ224は、2次転写領域のベルト回転方向下流側かつ1次転写領域のベルト回転方向上流側に配置されている。そして、この駆動ローラ224に対向するようにベルトクリーニングブレード129bを配設することで、該駆動ローラを上記第2実施形態におけるクリーニング対向ローラ127としても兼用している。
【0033】
また、本実施形態においては、転写手段として、前記第1実施形態における転写ユニットの代わりに、中間転写ユニット220の2次転写対向ローラ126に対向するように配設された2次転写バイアスローラ231を用いている。これにより、2次転写工程に必要な構成部材数が減少し、前記第1実施形態に比べて低コスト化を図ることができる。
本実施形態における給紙の際、給紙された転写紙100は、上記2次転写バイアスローラ231と中間転写ベルト221との間で直接挟持され、定着ユニット145の定着ローラ対145aのローラ間に向けて送られる。
【0034】
以下、本実施形態の特徴的な構成について説明する。
図3は本発明の画像形成装置の転写位置周辺を示す図、図4は転写材をガイドするガイド部材の先端部周辺を示す図、図5は下ガイドの配置を示す図である。
図3に示すように、転写材を搬送方向PHに搬送する1対のレジストローラ150の下流側には第1ガイドである下ガイド1と第2ガイドである上ガイド2とからなるガイド部材が配置され、このガイド部材の下流側に2次転写対向ローラ126等に張架された中間転写ベルト221と2次転写バイアスローラ231との間の転写位置が配置されている。
【0035】
この2次転写対向ローラ126等に張架された像担持体である中間転写ベルト221と2次転写バイアスローラ231との間の転写位置には、1対のレジストローラ150から搬送方向PHに搬送された転写材が上下のガイド部材を介して搬送される。
【0036】
前記ガイド部材は、転写材の下側をガイドする下ガイド1と、転写材の上側をガイドする上ガイド2とからなり、転写材の両側にそれぞれ配置されている。即ち、ガイド部材は、像担持体側である中間転写ベルト221側の上ガイド2と上ガイド2に対向する下ガイド1とからなる。
【0037】
図4に示すように、2次転写対向ローラ126と2次転写バイアスローラ231との間の転写位置には、転写ニップが形成されている。この転写ニップは転写ニップの上流端N1と転写ニップの下流端N2との間に形成されている。
【0038】
前記転写材に対して中間転写ベルト221と反対側の下ガイド1の頂点1aは、図5にも示すように、転写ニップの上流端N1における像担持体の接線L1よりも中間転写ベルト221側に配置されている。ただし、下ガイド1の頂点1aは、中間転写ベルト221に接触しない程度に中間転写ベルト221からは充分に離間している。
【0039】
このように配置することにより、転写位置に進入する転写材に下ガイド1から接触圧を作用させることが出来、これにより転写材を中間転写ベルト221に向けて押さえることができる。転写材を中間転写ベルト221に向けて押さえることができるので、転写材が2次転写バイアスローラ231側に接近して起こるトナーが飛散して転写するチリ現象を防止することができる。
【0040】
また、図4に示すように、上ガイド2の先端に固定されている弾性部材21の先端21aは、転写ニップの上流端N1と下ガイド1の下流側の頂点1aとを結ぶ線L2より中間転写ベルト221側に配置されているか、又は、線L2上に配置されている。
前記弾性部材21は、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の十分な弾性があり、薄くしても必要な強度が得られる材料が用いられる。
【0041】
上記のように配置した場合には、上ガイド2の先端21aを下ガイド1の頂点1aと転写ニップの上流端N1とを結ぶ線L2より中間転写ベルト221側に配置したので、転写材が撓むことがなくブレ画像の発生を防止することができる。上ガイド2の先端21aが2次転写バイアスローラ231側だと転写材が撓む。転写材が撓んだ状態で転写材の後端が上ガイド2の先端を離れると転写材の後端が振動してブレ画像が生じる虞がある。
【0042】
上ガイド2の先端21aが中間転写ベルト221側だと転写材が線L2に沿う自由状態に近く、転写材である紙の腰が働かないので、転写材の後端が上ガイド2の先端を離れるときに振動することがない。これは、転写材が線L2に沿うと転写材に蓄積された弾性エネルギーが開放状態となるためである。このため、転写材の後端が上ガイド2の先端21aから離れるときには転写材が線L2に沿う真っ直ぐな状態で上ガイド2の先端から離間させたい。そのためには、弾性部材21の先端21aが線L2より中間転写ベルト221側にあれば、転写材は線L2に沿って振動せずに送られる。更に、図7に示すように、転写材として厚紙Pを用いた場合には弾性部材21のダンパー効果により、厚紙Pの後端が上ガイド部材2から抜ける時のショックを吸収するため、画像乱れが発生しない。また、転写材の後端により薄板状の弾性部材21が変形して撓むので、特に厚紙時には弾性部材21のダンパー効果により厚紙の後端がガイドを抜ける時のショックを吸収することができるため、画像乱れが発生しない。
【0043】
また、図4、5に示すように、下ガイド1の頂点1aから下流方向のガイド面1bは、転写ニップ上流側接線L1と鋭角θ3に交わるように構成されている。このように構成したので、下ガイド1のスロープに沿って転写材後端が第1ガイド1の頂点1aを抜けるため、頂点1aを抜けたときに転写材後端が振動することが無く転写ブレを防止することができる。
【0044】
図6は、上ガイドの形状を示す図であり、(A)は図3の上ガイドと同様の角度を2段階に変えた場合、(B)は角度を連続的に変えた場合である。
図3及び図6(A)に示すように、上ガイド2の下流側と下ガイド1との角度θ1を小さくして狭空間S1を形成し、上ガイド2の上流側と下ガイド1との角度θ2を大きくすることにより広空間S2を形成する。また、図6(B)のように、上ガイドを曲面から構成し、狭空間S1から広空間S2へ連続して拡大するようにしてもよい。
【0045】
このように構成したので、転写材に張力を与えないための転写材の搬送速度の違いによる撓みを広空間S2で吸収することができ、下ガイド1と上ガイド2との出口付近の狭空間S1内で転写材の座屈を生じることなくガイドすることができる。即ち、転写材の撓みを搬送路の広空間S2内で吸収するようにしたため、下ガイド1と上ガイド2との出口付近である下流側では撓みの影響を受けず転写材の挙動を安定させて転写位置に搬送することができる。
【0046】
図8は、上ガイドの先端部を示す図である。
前記上ガイド2の先端部に固定されている弾性部材21の自由長Xは、弾性部材21の可倒支点21bから中間転写ベルト221までの最短距離Yより短く構成されている。
このように構成したので、弾性部材21が大きく撓んだとしても中間転写ベルト221に弾性部材21の先端21aが接触することがない。したがって、上ガイド2の先端によって中間転写ベルト221上の像に悪影響を与えることがない。
【0047】
図9は、転写材の進入位置を示す図である。
図9に示すように、転写材が中間転写ベルト221に進入する位置である接触する位置は、転写ニップの上流端N1及び下流端N2を結んだ線L3からの距離が1〜6mmの範囲内であることが望ましい。
【0048】
転写材の進入位置が転写ニップから遠い場合には、転写材が浮いてしまう虞があるので、出来るだけ転写ニップに近い部分に進入させたい。下限の1mmは2次転写バイアスローラ231と下ガイド2との距離が接近しすぎないための条件である。更に、1mm以内に進入させようとすると、ガイドを遠ざける必要があり、転写材の先端が不安定になる。したがって、1mm以内に入れるのは事実上困難である。また、上限の6mmを越えると転写材が浮く虞がある。
【0049】
以上の実施形態では、図2の画像形成装置に適用した場合について説明したが、図1の2次転写ローラ126と2次転写バイアスローラ131との間の転写位置に転写材を進入させる場合も同様である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1の発明によれば、トナー像を担持する像担持体と、転写位置へ転写材を案内するガイド部材とを有する画像形成装置において、前記ガイド部材は、転写材の両側にそれぞれ位置して像担持体側の第ガイドと該第ガイドに対向する第ガイドとからなる一対のガイドを有し、前記転写材に対して像担持体と反対側の第1ガイドの頂点は、転写ニップの上流端における接線よりも像担持体側に配置されており、かつ、前記第1ガイドは該頂点から下流側及び上流側にそれぞれガイド面を有するので、転写位置に進入する転写材に第1ガイドから接触圧を作用させることが出来、トナーが飛散して転写するチリ現象を防止することができる。
さらに、上記のように第1ガイドの前記下流側のガイド面は、前記接線と鋭角に交わる角度で設けられているために、第1ガイドのガイド面に沿って転写材後端が抜けるため、転写材が上記頂点を抜けたときに転写材後端が振動することが無く転写ブレを防止することができる。
【0052】
また、請求項の発明によれば、請求項に記載の画像形成装置において、前記一対のガイドの間隔は、転写材搬送方向上流ほど拡開しているので、転写材の撓みを搬送路の上流側の広い空間内で吸収することができ、第1ガイドと第2ガイドとの出口付近である下流側では撓みの影響を受けず狭い空間内でガイドすることができ、転写材の挙動を安定させて転写位置に搬送することができる。
【0053】
また、請求項の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記第2ガイドの先端は薄板状の弾性部材で構成されているので、転写材として厚紙を用いた場合には弾性部材のダンパー効果により、厚紙の後端が第2ガイドから抜ける時のショックを吸収するため、画像乱れが発生しない。
【0054】
また、請求項の発明によれば、請求項に記載の画像形成装置において、前記薄板状の弾性部材は、前記転写材の後端により変形する弾性を有するので、転写材の後端が第2ガイドから抜ける時のショックを吸収するため、画像乱れが発生しない。
【0055】
また、請求項の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記第2ガイドの先端位置は、転写ニップの上流端と第1ガイドの頂点とを結ぶ直線上又は該直線よりも像担持体側に配置されているので、第2ガイドの先端により転写材が撓むことがなくブレ画像の発生を防止することができる。
【0056】
また、請求項の発明は、請求項3または請求項4に記載の画像形成装置において、前記薄板状の弾性部材の自由長は、前記弾性部材の可倒支点から像担持体までの最短距離より短いので、弾性部材が大きく撓んだとしても像担持体に弾性部材の先端が接触することがなく、上第2ガイドの先端によって像担持体上の像に悪影響を与えることがない。
【0057】
また、請求項の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記転写材が前記像担持体に接触する位置は、転写ニップの上流端及び下流端を結んだ線からの距離が1〜6mmの範囲内であるので、転写材の浮きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のプリンタ部における主要部の概略構成図である。
【図2】第2実施形態のプリンタ部における主要部の概略構成図である。
【図3】本発明の画像形成装置の転写位置周辺を示す図
【図4】転写材をガイドするガイド部材の先端部周辺を示す図
【図5】下ガイドの配置を示す図である。
【図6】上ガイドの形状を示す図であり、(A)は図3の上ガイドと同様の角度を2段階に変えた場合、(B)は角度を連続的に変えた場合である。
【図7】上ガイドと転写材の後端との関係を示す図である。
【図8】上ガイドの先端部を示す図である。
【図9】転写材の進入位置を示す図である。
【符号の説明】
1 下ガイド(第1ガイド)
1a 第1ガイドの頂点
1b ガイド面
2 上ガイド(第2ガイド)
21 弾性部材
21b 可倒支点
121 中間転写ベルト(像担持体)
221 中間転写ベルト(像担持体)
L1 直線
L2 直線
N1 転写ニップの上流端
N2 転写ニップの下流端
S1 狭空間
S2 広空間
X 弾性部材の自由長

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、転写位置へ転写材を案内するガイド部材とを有する画像形成装置において、
    前記ガイド部材は、転写材の両側にそれぞれ位置して像担持体側の第ガイドと該第ガイドに対向する第ガイドとからなる一対のガイドを有し
    前記第 1 ガイドは前記転写位置に進入する前記転写材に像担持体に向けて押さえる接触圧を作用させるものであって、
    前記転写材に対して像担持体と反対側の第1ガイドの頂点は、転写ニップの上流端における接線よりも像担持体側に配置され
    前記第1ガイドは該頂点から下流側及び上流側にそれぞれガイド面を有し、かつ、
    前記第1ガイドの前記下流側のガイド面は、前記接線と鋭角に交わる角度で設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記一対のガイドの間隔は、転写材搬送方向上流ほど拡開していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2ガイドの先端は薄板状の弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記薄板状の弾性部材は、前記転写材の後端により変形する弾性を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2ガイドの先端位置は、転写ニップの上流端と第1ガイドの頂点とを結ぶ直線上又は該直線よりも像担持体側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記薄板状の弾性部材の自由長は、前記弾性部材の可倒支点から像担持体までの最短距離より短いことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写材が前記像担持体に接触する位置は、転写ニップの上流端及び下流端を結んだ線からの距離が1〜6mmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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