JPH06206483A - 車両のシート装置 - Google Patents

車両のシート装置

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JPH06206483A
JPH06206483A JP2053493A JP2053493A JPH06206483A JP H06206483 A JPH06206483 A JP H06206483A JP 2053493 A JP2053493 A JP 2053493A JP 2053493 A JP2053493 A JP 2053493A JP H06206483 A JPH06206483 A JP H06206483A
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JP
Japan
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seat
seat cushion
link
lift mechanism
cushion
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JP2053493A
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Inventor
Takahito Yokouchi
敬人 横打
Naomune Moriyama
尚宗 森山
Toshifumi Suzuki
俊史 鈴木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートクッションとシートバックとでなるシ
ート装置の全体を前後方向に移動させるスライド機構
と、上記シートクッションをリフトさせる第1リフト機
構とを有する車両のシート装置において、このシート装
置を利用して当該車両の盗難防止を図ることを目的とす
る。 【構成】 前方にインストルメントパネル1が、その下
方にペダル類3が配設されている運転席用のシート装置
10において、スライド機構50によりシート装置10
の全体が最前位置までスライドされ、かつ第1リフト機
構50によりシートクッション11の前部が最上位置ま
でリフトされた状態で、シートクッション11を前方へ
移動させながら上動させることにより、その前部をイン
ストルメントパネル1に近接もしくは当接させる第2リ
フト機構80を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のシート装置、特に
盗難防止機能を備えたシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両に備えられるシート装置は、
乗員の体格に拘らず最適な着座姿勢を取り得るように全
体が前後方向に移動可能とされ、また、シートバックの
リクライニング角度やシートクッションのチルト角度等
も調整可能とされるのが通例である。さらに、実開平3
−112047号公報によれば、シートバックを下部シ
ートバックと上部シートバックとにより中折れ可能に構
成することにより、さらに快適な姿勢で着座可能とした
ものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、車両には盗
難を防止するためのキーシステムが装備されている。ま
た、近年においては、上記キーシステムに加えて、盗難
を一層確実に防止するための各種のシステムが提案され
ているが、盗難防止の確実性や構造或はコスト等の点
で、さらに新たなシステムの実現が求められているとこ
ろである。
【0004】そこで、本発明は、前述のようなシート装
置を利用することにより、比較的簡素であり、しかも盗
難防止の確実性に優れた新たな構造を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0006】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、シートクッションとシートバック
とを有し、かつ前方にインストルメントパネルが、その
下方にペダル類が配設されている車両のシート装置にお
いて、上記シートクッション及びシートバックを一体的
に車体前後方向にスライドさせるスライド機構と、シー
トクッションを上方へリフトさせる第1リフト機構とを
設けると共に、上記スライド機構により最前位置までス
ライドされ、かつ上記第1リフト機構によりシートクッ
ションが最上位置までリフトされた状態で、少なくとも
該シートクッションを上記最上位置よりさらに上方へリ
フトさせて、その前部を上記インストルメントパネルに
近接もしくは当接させる第2リフト機構を備えたことを
特徴とする。ここで、この第1発明における第1、第2
リフト機構には、シートクッションの全体をリフトさせ
るものと、前部のみをリフトさせるものとが含まれる。
【0007】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明における第2リフト機構
を、シートクッションの後端部をシートバックに対して
回動可能に支持する軸支部を設けることにより、第1リ
フト機構によって最上位置までリフトされた該シートク
ッションの前部をさらに上方へリフトさせ得るように構
成したことを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3に係る発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明もしくは第2発明におい
て、スライド機構により最前位置までスライドされ、か
つ第1リフト機構によりシートクッションが最上位置ま
でリフトされた状態で、第2リフト機構により、少なく
ともシートクッションを上記最前位置より前方へ移動さ
せ、かつ上記最上位置より上方へリフト可能とすること
により、該シートクッションの前部を上記インストルメ
ントパネルに近接もしくは当接させ得るように構成した
ことを特徴とする。
【0009】そして、請求項4に係る発明(以下、第4
発明という)は、この第3発明を具体化したもので、第
2リフト機構を、シートクッションの後部を回動及び前
後動可能に支持する軸支部と、前端部が固定された前部
リンクの後端部と後端部が前後に移動可能とされた後部
リンクの前端部とを連結して、後部リンクの後端部の前
方への移動により両リンクの連結部が上昇しながら前方
へ移動するように構成された中折れリンク機構と、該中
折れリンク機構の後部リンクの後端部に螺合されて、回
動することにより該後部リンクの後端部を前後動させる
ねじ軸と、該ねじ軸を回動させるアクチュエータとで構
成し、上記中折れリンク機構における前部リンクと後部
リンクとの連結部を上記シートクッションの前部下面に
連結したことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項5に係る発明(以下、第5
発明という)は、上記第1〜第4発明のいずれかを、シ
ートバックが上部シートバックと下部シートバックとで
構成されているシート装置に適用し、シートクッション
を上記下部シートバックに対して回動可能としたことを
特徴とする。
【0011】
【作用】次に、上記発明の作用を説明する。
【0012】まず、第1、第2発明によれば、シートク
ッションとシートバックとでなるシート装置の全体がス
ライド機構により最前位置までスライドされ、かつシー
トクッションが第1リフト機構により最上位置までリフ
トされた状態で、第2リフト機構によって少なくともシ
ートクッションの前部がさらに上方へリフトされること
により、該シートクッションの前部がインストルメント
パネルに近接もしくは当接することになる。そのため、
このシートクッションとインストルメントパネルとの間
に足を入れるだけの間隙がなくなり、また該インストル
メントパネルの下方に配設されているペダル類がシート
クッションによって覆われることになる。したがって、
ペダル類を操作することが不可能となり、その結果、車
両を運転することができないことになる。
【0013】また、第3、第4発明によれば、上記第
1、第2発明と同様に、シート装置の全体がスライド機
構により最前位置までスライドされ、かつシートクッシ
ョンの前部が第1リフト機構により最上位置までリフト
された状態で、第2リフト機構により、シートクッショ
ンが上記最前位置より前方へ移動し、かつその前部が上
記最上位置より上方へリフトされることになる。したが
って、シートクッションとインストルメントパネルとの
間の間隙がさらに狭くなり、ペダル類の操作が一層確実
に阻止されることになる。
【0014】さらに、第5発明によれば、 シートバッ
クが上部シートバックと下部シートバックとで構成され
ているシート装置において、上記第1〜第4発明の作用
が実現されることになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0016】図1に示すように、本実施例に係るシート
装置10は、前方にインストルメントパネル1と、該パ
ネル1から突出したハンドル2とが位置し、かつ、その
下方にアクセルペダルやブレーキペダル等のペダル類3
が配設された運転席のシート装置であって、全体がシー
トクッション11とシートバック12とで構成されてい
ると共に、シートバック12は、下部シートバック12
aと上部シートバック12bとに分割されている。
【0017】このシート装置10は、図2及び図3に示
すように、両側部下方に車体前後方向に延びる左右一対
のベースフレーム13,13(一方のみ図示、以下同
様)を有し、このベースフレーム13,13上に同じく
車体前後方向に延びる左右一対のチルトフレーム14,
14が配設されていると共に、さらに両側のチルトフレ
ーム14,14の上方に枠形のクッションフレーム15
が載置されており、このクッションフレーム15のさら
に上方に上記シートクッション11が載置、固定されて
いる。
【0018】また、図2に示すように、上記チルトフレ
ーム14,14の後端部には上記シートバック12の支
持機構20が設けられている。
【0019】この支持機構20は、チルトフレーム1
4,14の後端部にそれぞれ固設された左右一対の略L
字状の固定ブラケット21,21と、該ブラケット2
1,21の上端部に下端部がそれぞれ回動自在に連結さ
れた左右一対の第1可動フレーム22,22と、さらに
この第1可動フレーム22,22の上端部に下端部がそ
れぞれ回動自在に連結された左右一対の第2可動フレー
ム23,23と、上記固定ブラケット21と第1可動フ
レーム22との左右の連結部間に架設された第1バー2
4と、該第1可動フレーム22と第2可動フレーム23
との左右の連結部間に架設された第2バー25と、左右
の第2可動フレーム23,23の上端部間に架設された
第3バー26とで構成されている。そして、図1に示す
下部シートバック12aが第1可動フレーム22,22
に、上部シートバック12bが第2可動フレーム23,
23にそれぞれ取り付けられている。
【0020】また、一方の固定ブラケット21と第1可
動フレーム22との連結部の周辺には、固定ブラケット
21に固着された固定ギヤ31と、第1可動フレーム2
2に回転自在に支持されて上記固定ギヤ31に噛合され
た回転ギヤ32と、ウォームギヤ33を介して上記回転
ギヤ32を回転させるモータ34とでなる第1リクライ
ニング機構30が設けられており、上記モータ34によ
りウォームギヤ33を介して回転ギヤ32を回転させれ
ば、第1可動フレーム22,22が固定ブラケット2
1,21との連結点を中心として前後に回動し、これに
より下部シートバック12aのリクライニング角度が調
整されるようになっている。
【0021】同様に、一方の第1可動フレーム22と第
2可動フレーム23との連結部の周辺には、第2バー2
5を介して第1可動フレーム22に固定された固定ギヤ
41と、第2可動フレーム23に回転自在に支持されて
上記固定ギヤ41に噛合された回転ギヤ42と、ウォー
ムギヤ43を介して上記回転ギヤ42を回転させるモー
タ44とでなる第2リクライニング機構40が設けられ
ており、上記モータ44によりウォームギヤ43を介し
て回転ギヤ42を回転させれば、第2可動フレーム2
3,23が第1可動フレーム22,22との連結点を中
心として前後に回動し、上部シートバック12bのリク
ライニング角度が調整されるようになっている。
【0022】さらに、このシート装置10には、車体フ
ロア4に対して上記ベースフレーム13,13を介して
該シート装置10の全体を車体前後方向にスライドさせ
るスライド機構50と、上記チルトフレーム14,14
に対してクッションフレーム15及び該フレーム15上
に載置されたシートクッション11をチルトアップさせ
る第1リフト機構60と、さらに当該車両の盗難防止用
としての第2リフト機構80とが設けられており、次に
これらの機構50,60,80の構成を説明する。
【0023】まず、スライド機構50について説明する
と、図3に示すように、車体フロア4には脚部材51…
51を介して前後方向に延びる左右一対のガイドレール
52,52が配設されており、このガイドレール52,
52に上記ベースフレーム13,13がそれぞれ前後に
スライド可能に係合されている。そして、左右のガイド
レール52,52間には車体幅方向に延びる前部フレー
ム53と後部フレーム54とが固設され、両フレーム5
3,54間に前後方向に延びるねじ軸55が回転自在に
架設されていると共に、一方のベースフレーム13には
雌ねじスリーブ56が固設されて上記ねじ軸55に螺合
されている。また、上記前部フレーム53にはスライド
用モータ57が設置され、該モータ57の回転軸に取り
付けられたべベルギヤ58と、上記ねじ軸55の前端部
に取り付けられたべベルギヤ59とが互いに噛合されて
いる。
【0024】したがって、モータ57の回転により両ベ
ベルギヤ58,59を介してねじ軸55が回動されたと
きに、その回動方向に応じて前方または後方に雌ねじス
リーブ56ないしベースフレーム13が移動することに
なり、これにより、シート装置10の全体が前後にスラ
イドされるようになっている。
【0025】次に、第1リフト機構60の構成を説明す
ると、図2に示すように、クッションフレーム15は、
後端部がピン61,61を介してチルトチルトフレーム
14,14に連結されて、前端部が上下に揺動可能とさ
れている。一方、チルトフレーム14,14の前端部に
は、前方及び上方に延びる第1、第2アーム62a,6
2bを有するベルクランク62,62が回動自在に取り
付けられていると共に、左右のベルクランク62,62
の第1アーム62a,62a間に車体幅方向に延びる連
結軸63が架設されており、また、上記クッションフレ
ーム15の前端部下面にはブラケット64,64が固設
され、その下端部が上記連結軸63に挿通されている。
【0026】そして、一方のチルトフレーム14には取
り付け部材65を介してチルト用モータ66が設置され
ていると共に、該モータ66の回転軸に固設されたベベ
ルギヤ67が上記取り付け部材65に後端部を支持され
たねじ軸68上のベベルギヤ69に噛合されており、か
つ、該ねじ軸68の前端部が上記ベルクランク62の第
2アーム62aに設けられたナット部材70に螺合され
ている。
【0027】したがって、上記モータ66により一対の
ベベルギヤ67,69を介してねじ軸68を回動させれ
ば、ベルクランク62が図示の位置からa方向に回動す
ることにより、上記連結軸63及びブラケット64,6
4を介してクッションフレーム15の前端部が上方へリ
フトされることになり、これによりシートクッション1
5のチルト角度が調整されることになる。
【0028】さらに、第2リフト機構80の構成を説明
すると、図3及び図4に示すように、まず、上記チルト
フレーム14,14の後端部下面とベースフレーム1
3,13の後端部上面とにはそれぞれブラケット81,
81,82,82が固設され、各対応するブラケット8
1,82がピン83によって連結されていると共に、ベ
ースフレーム13,13側のブラケット82,82に設
けられたピン穴82a,82aは前後方向に長い長穴と
されている。したがって、チルトフレーム14,14
は、ベースフレーム13,13に対して上記ピン83,
83による連結点を中心として前部が上方に回動可能と
され、かつ、全体が前後方向に移動可能とされている。
【0029】また、ベースフレーム13,13の前端部
上面には、中折れリンク機構84,84が設けられてい
る。このリンク機構84は、前端部がベースフレーム1
3に回動可能に連結された前部リンク84aと、該前部
リンク84aの後端部に前端部が連結された後部リンク
84bとで構成されている。そして、両側のリンク機構
84,84における前部リンク84aと後部リンク84
bとの連結点に、連結ピン84c,84cを介して上記
チルトフレーム14,14の前端部下面に固設されたブ
ラケット85,85が連結されている。
【0030】さらに、一方の中折れリンク機構84にお
ける後部リンク84bの後端部には、ナット部材86が
取り付けられていると共に、ベースフレーム13の上面
には前端部が回動自在に支持されたねじ軸87が車体前
後方向に配設されて、上記ナット部材86に螺合されて
いる。そして、このねじ軸87の後端部には、ベベルギ
ヤ88が取り付けられ、また、ベースフレーム13には
取り付け部材89を介してモータ90が固設され、該モ
ータ90の回転軸に取り付けられたベベルギヤ91と上
記ベベルギヤ88とが互いに噛合されている。
【0031】したがって、上記モータ90を所定方向に
回転させれば、一方の中折れリンク機構84における後
部リンク84bの後端部が前方へ移動されることに伴っ
て、該リンク機構84の前部リンク84aと後部リンク
84bとが、図4に示すほぼ水平状態から図5に示す中
折れ状態となる。このとき、両リンク84a,84bの
連結点(ピン84c)が前方へ移動しながら上動するこ
とにより、この連結点に連結されたチルトフレーム1
4,14の前端部が同じく前方へ移動しながら上動する
ことになり、また、該チルトフレーム14,14の後端
部は、上記のように、ベースフレーム13,13に対し
て回動及び前後動可能に支持されているから、該チルト
フレーム14,14が、その上方に配設されているクッ
ションフレーム15やシートクッション11と共に、前
方へ移動しながら前端部が上方へリフトされることにな
る。
【0032】上記の構成によれば、図1に示すように、
まず、スライド機構50によりシート装置10の全体を
鎖線で示す最前位置までスライドさせることができ、ま
た、第1リフト機構60によりシートクッション11の
前部を同じく鎖線で示す最上位置まで上動させることが
可能となり、これにより、乗員の体格等に応じた座席位
置の設定が可能となる。さらに、シートバック12は下
部シートバック12aと上部シートバック12bとに分
割されて、それぞれのリクライニング角度が調整可能と
されているから、乗員にとって最も快適な着座姿勢を取
り得ることになる。
【0033】そして、このシート装置10には、上記ス
ライド機構50や第1リフト機構60、或はリクライニ
ング角度調整機構30,40等に加えて、当該車両の盗
難防止用の第2リフト機構80が設けられているから、
スライド機構50により最前位置にスライドされ、か
つ、第1リフト機構60により最上位置にリフトされた
シートクッション11の前部を、さらに前方へ移動さ
せ、かつ、上方へリフトさせることができるのである。
つまり、図3〜図5に示すように、モータ90を所定方
向に回動させることにより、一対のベベルギヤ91,8
8、ねじ軸87及び中折れリンク機構84を介してチル
トフレーム14,14の前部が前方へ移動しながら上動
するのである。
【0034】これにより、該チルトフレーム14,14
上にクッションフレーム15を介して載置されているシ
ートクッション11の前部が、図6に実線で示す位置か
ら鎖線で示す位置に移動して、インストルメントパネル
1のごく近傍まで近付くことになる。そのため、当該シ
ート装置10に着座しようとしても足を前方へ伸ばすこ
とができず、また、上記インストルメントパネル1の下
方に配設されているペダル類3がシートクッション11
によって覆われてしまうので、これらのペダル類3を操
作することができなくなるのである。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明に係る車両のシート
装置によれば、スライド機構により最前位置までスライ
ドされ、かつ、第1リフト機構によりシートクッション
前部が最上位置までリフトされた状態で、少なくともシ
ートクッションの前部を上記最上位置より上方へ移動さ
せて、上記インストルメントパネルに近接もしくは当接
させる第2リフト機構を備えたから、当該車両からの下
車時にこの第2リフト機構によりシートクッションの前
部をインストルメントパネルに近接もしくは当接させて
おけば、運転者等以外のものがこのシート装置に着座し
ようとしても足を前方へ伸ばすことができず、また、上
記インストルメントパネルの下方に配設されているペダ
ル類がシートクッションによって覆われてしまうから、
これらのペダル類を操作することができなくなるのであ
る。これにより、当該車両の盗難が確実に防止されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るシート装置の概略側面
図である。
【図2】 同シート装置における第1リフト機構周辺の
フレーム構造を示す斜視図である。
【図3】 同じく第2リフト機構周辺のフレーム構造を
示す斜視図である。
【図4】 第2リフト機構の構成を示す拡大側面図であ
る。
【図5】 同じく第2リフト機構の作用状態を示す拡大
側面図である。
【図6】 シート装置全体としての作用状態を示す概略
側面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 3 ペダル類 10 シート装置 11 シートクッション 12 シートバック 12a 下部シートバック 12b 上部シートバック 50 スライド機構 60 第1リフト機構 80 第2リフト機構 84 中折れリンク機構 84a 前部リンク 84b 後部リンク 87 ねじ軸 90 アクチュエータ(モータ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションとシートバックとを有
    し、かつ前方にインストルメントパネルが、その下方に
    ペダル類が配設されている車両のシート装置であって、
    上記シートクッション及びシートバックを一体的に車体
    前後方向にスライドさせるスライド機構と、シートクッ
    ションを上方へリフトさせる第1リフト機構とを有する
    と共に、上記スライド機構により最前位置までスライド
    され、かつ上記第1リフト機構によりシートクッション
    が最上位置までリフトされた状態で、少なくとも該シー
    トクッションを上記最上位置よりさらに上方へ移動させ
    て、その前部を上記インストルメントパネルに近接もし
    くは当接させる第2リフト機構が備えられていることを
    特徴とする車両のシート装置。
  2. 【請求項2】 第2リフト機構は、シートクッションの
    後端部を回動可能に支持する軸支部を有し、該軸支部を
    中心としてシートクッションをシートバックに対して回
    動させることにより、第1リフト機構により最上位置ま
    でリフトされた該シートクッションの前部をさらに上方
    へ移動させるようになっている請求項1に記載の車両の
    シート装置。
  3. 【請求項3】 第2リフト機構は、スライド機構により
    最前位置までスライドされ、かつ第1リフト機構により
    シートクッションが最上位置までリフトされた状態で、
    少なくとも該シートクッションを上記最前位置より前方
    へ移動させ、かつ上記最上位置より上方へリフトさせる
    ことにより、該シートクッションの前部を上記インスト
    ルメントパネルに近接もしくは当接させるようになって
    いる請求項1または請求項2に記載の車両のシート装
    置。
  4. 【請求項4】 第2リフト機構は、シートクッションの
    後部を回動及び前後動可能に支持する軸支部と、前端部
    が固定された前部リンクの後端部と後端部が前後に移動
    可能とされた後部リンクの前端部とを連結して、後部リ
    ンクの後端部の前方への移動により両リンクの連結部が
    上昇しながら前方へ移動するように構成された中折れリ
    ンク機構と、該中折れリンク機構の後部リンクの後端部
    に螺合されて、回動することにより該後部リンクの後端
    部を前後動させるねじ軸と、該ねじ軸を回動させるアク
    チュエータとを有し、上記中折れリンク機構における前
    部リンクと後部リンクとの連結部にシートクッションの
    前部下面が連結されている請求項3に記載の車両のシー
    ト装置。
  5. 【請求項5】 シートバックは、上部シートバックと下
    部シートバックとからなり、シートクッションは、上記
    下部シートバックに対して回動可能とされている請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載の車両のシート装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056951A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Shiroki Corp チルト機構
WO2016042681A1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-24 株式会社タチエス 高さ調整装置付き車両用シート

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