JPH0620559U

JPH0620559U - 配管排水用アダプター

Info

Publication number: JPH0620559U
Application number: JP6900792U
Authority: JP
Inventors: 一正鈴木
Original assignee: 一正鈴木
Priority date: 1992-08-22
Filing date: 1992-08-22
Publication date: 1994-03-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】配管排水用アダプターにおいて、水質の低下
に加え、近年腐食、電食防止の為の対策管の各種管が出
始めてきている。これらの各種管は、その内径が、それ
ぞれに相違のため、排水管内に挿入接続する軟質アダプ
ターのシール機能の障害となっており、その為に管種毎
のアダプター品種の増加の傾向を、１品種で対応し、生
産効率の向上、生産設備費の逓減、商品管理の簡易化を
目的とするものである。【構成】アダプター胴部の形状、リップの形状、径差
あるリップにより、排水管の径差の吸収を図るものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

【０００１】設備工事において、洗面器、化粧台、洗濯機、等の排水パイプ、又は便器等のフランジ等の接続は、従来は鉛管による鉛工接続、鋼管の場合のネジ接続であったが、鉛工技術者の不足、現場施工の煩雑さ等より、近年確実、容易な施工性をもつものとして、軟質材によるアダプターが大きく使用され始めている。

【従来の技術】

【０００２】この軟質材アダプターは、壁又は床に予め配管されてる排水管の内径にアダプターを押し込む形で、嵌合装着し、次いで設備機器側の排水パイプ、又は機具と接続するものである、従ってアダプターのシール機能は、その外径又は外径形状が問題であり、それぞれに配慮されおり、アダプター胴部径を、対象排水管内径に合わせる、アダプター外周上に僅かに突出した環状帯を設ける、又は外周上に山形の環状のリップを設け、シールさせている。しかしながら、近年水質の低下による腐蝕、電蝕の防止の為ビニールパイプ、鋼管の他、ライニング鋼管、粉体塗装鋼管、排水ライニング鋼管、排水塗装鋼管、アルファー管等々各種のパイプが出始めており、それらが、それぞれ内径差がある。僅かな内径差であるが、現状の胴部径のみで、外周上の環状帯で、外周上の単一形状のリップのみでは、対応出来ない。アダプター胴部径を大きくしたり、リップ径を大きくして、径差のある各種排水管に対応しようとしても、排水管径が僅かでも、小径であると、波を打つ形状に変形したり、花ビラ状に変形し、シール性は破壊されてしまう。為に各管種毎にアダプターが必要になっている。又は〇リングを胴部に装着、排水管が小径の場合は〇リングを外し、排水管内径が大きい場合は、〇リングを嵌めたまま、の〇リング方式があるが、これにしても２管種に対応できるのみである。

【課題を解決する為の手段】

【０００３】本案はこれを解決を図る事を目的として考案されたものであり、以下に図面と共に説明すると、図１の側面の部分断面図に示す如く、（ア）筒状の胴部（９）の上端部に、一体に連結せる鍔部を持ち、（イ）胴部（９）の外周上に、環状に１又は複数のリップ（１）及びリップ（１）より外周径の小径のリップ（２）を備えしめる。（ウ）リップの下面の根本部の胴部（９）の外径及び鍔部下面の根本の胴部（９）外径より、リップ（１）及び（２）の上面の根本部の胴部（９）の外径を小径とし、（エ）胴部（９）の外径が小径のリップ上面根本より、胴部の外径が大きいリップ下面の根本、又は鍔部下面の根本に向い凹斜面状の胴部を形成する構造を有するゴム、軟質合成樹脂、ゴム系素材になる配管排水用アダプター。

【０００４】及び胴部に一体に形成せるリップ（１）及び（２）の下面の胴部に接する部位に、環状に胴部に向かっての切込み凹部（３）を、リップ上面の胴部に接するリップの根本に、環状に切込み凹部（４）を形成せしめる。

【作用】

【０００５】このような外周構造にすると、従来のアダプターと相違し、径差ある１種以上のリップが排水管径差に対応できる。また排水管内に押込み嵌合される場合、リップ下面の胴部に向かっての切込み凹部（３）が、同じく、リップ上面の胴に接する部位の切込み凹部（４）が、リップの押上げ曲げを容易とし、押上げ曲げられたリップは胴部に形成されている凹状斜面に変形することなく吸収される。

【実施例】

【０００６】実施例にもとずき説明すると、排水管の内径が、設定上の最小径の排水管に嵌合の場合は、図３の実施例に示す如く、小径リップ（２）によりシールされる、その場合外径の大きいリップ（１）は、リップ下面の胴部に接する胴部に向かう切込み凹部（３）、及びリップ上面の胴部に接する部位の切込凹部（４）がリップの押し曲げを容易にし、上方に押し曲げられ、上部の凹斜面に収まる形で押し込まれれ、変形する事なくリップ（１）と共に排水管内径に強く密接し、完全にシールされる。仮にリップ（１）が変形状となったとしてもリップ（２）がシール機能を果たす為、シール性は破壊されることはない。径差が少ない寸法種の排水管の場合は、径差あるリップは２種でよく、リップ根本の切込み凹部（３）又は（４）も、１方を設けるのみで良い。

【０００６】尚、排水管（９）の内径が大きい場合は、実施例図４の部分断面図に示す如くリップ（１）により、前項と同様の状況により、排水管内径に、密接シールされる。この場合も、多少接続排水管径が小径にても、リップは、上方に押曲げられながらシール機能ははたされる。

【０００７】尚、図２は、０リングを併用した場合、図５は０リングを併用した場合の実施例であるが、排水管内径がより大きいものも対応しようとする場合は、本案アダプターに０リングを併用すれば、排水管径差に対応する巾がひろがる。図１より５図は、胴上部にフランジ状の鍔部としてあるが、接続機器対象によって鍔形状は変えれば良い。

【考案の効果】

【０００８】以上説明の如く、排水管の管種による内径差の吸収は、（ア）数種類の排水管毎のアダターは必要なく、１種のアダプターで良く、（イ）数種を１点種でよいとは、生産効率は向上し（ウ）生産の為の金型も１型でよく、設備投資額の軽減に連がり（エ）現在の僅かな径差の形状の外見上同一の為の見誤りのミス、それに連がる現場の施工ミス、在庫負担、管理負担の軽減

【提出日】平成５年５月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

【従来の技術】

【０００２】この軟質材アダプターは、壁又は床に予め配管されてる排水管の内径にアダプターを押し込む形で、嵌合装着し、次いで設備機器側の排水パイプを軟質材アダプー内径内に挿入接続する、又は機器排水口に軟質材アダプーの上面鍔部を押圧状に接続するものである、従ってアダプターのシール機能は、その外径又は外径、胴部形状が問題であり、それぞれに配慮されおり、アダプター胴部径を接続対象排水管内径に合わせる、アダプター外周上に僅かに突出した環状帯を設ける、又は外周上に山形の環状のリップを設け、シールさせている。しかしながら、近年水質の低下による腐蝕、電蝕の防止の為ビニールパイプ、鋼管の他、ライニング鋼管、粉体塗装鋼管、排水ライニング鋼管、排水塗装鋼管、アルフアー管等々各種のパイプが出始めており、それらが、それぞれ内径差がある。僅かな内径差であるが、アダプター径を大きくしたり、リップ径を大きくして径差ある各種排水管に対応しようとしても排水管径が僅かでも、小径であると波を打つ形状に変形したり、花ビラ状に変形しシール性は破壊されてしまう。即ち胴部径によって接続管とのシールをしょうとする既成のアダプターでは、径差ある各管種には対応出来ない。為に各管種毎にアダプターが必要になっている、又はＯリングを胴部に装着、排水管が小径の場合はＯリングを外し、排水管内径が大きい場合は、Ｏリングを嵌めたまま、のＯリング方式があるが、それにしても２管種に対応できるのみである。

【課題を解決する為の手段】

【０００３】本案はこれらの解決を図る事を目的として考案されたものであり、以下に図面と共に説明すると、図１の側面の部分断面図に示す如く、（ア）筒状の胴部（１０）の上端部に、一体に連結せる鍔部を持ち、（イ）胴部（１０）の外周上に、環状に１又は複数のリップ（１）及びリップ（１）より外周径の小径のリップ（２）を備えしめる。（ウ）リップの下面の根本部の胴部（１０）の外径及び鍔部下面の根本の胴部（１０）外径より、リップ（１）及び（２）の上面の根本部の胴部（１０）の外径を小径とし、（エ）胴部（１０）の外径が小径のリップ上面根本より、胴部の外径が大きいリップ下面の根本、又は鍔部下面の根本に向い凹斜面状の胴部を形成する構造を形成せしめる。

【０００５】及び胴部内径に、胴部長さ内の、１ケ所を縦に切離された筒状リング（７）を、胴部内径に密接状に装着せしめる。

【作用】

【０００６】このような外周構造にすると、従来のアダプターと相違し、径差あるリップが排水管径差に対応できる。即ち排水管の内径が、最小径の嵌合の場合は、図４の実施例に示す如く、リップ（１）及び（２）によりシールされる。その場合外径の大きいリップ（１）はリップ下面の胴部に接する胴部に向かう切込み凹部（３）、及びリップ上面の胴部に接する部位の切込凹部（４）が設けられている事より、且つリップの曲がりの支点の相違する切込み凹部（３）及び（４）の為、リップの押し曲げが容易となり、上方に押し曲げられ、上部の凹斜面部に収納される形で押し込まれれ、変形する事なくリップ（１）と共に排水管内径に強く密接し、完全にシールされる。仮にリップ（１）が変形状となったとしても径差のあるリップ、この場合リップ（２）がシール機能を果たす為、シール性は破壊される事はない。径差が少ない寸法種の排水管の場合は、径差あるリップは２種でよく、リップ根本の切込み凹部（３）又は（４）も、１方を設けるのみでよい。

【０００７】尚、排水管（１２）の内径が大きい場合は、実施例図５の部分断面図に示す如くリップ（１）により、前項と同様の状況により、排水管内径に、密接シールされる。この場合も、多少接続排水管径が小径にても、リップは上方に押曲げられながらシール機能は果たされ、排水管径に対応する巾は大きくシール機能ガ発揮される。

【０００８】内径内に設備機器の排水パイプが挿入されないアダプターの場合は、胴部の内径の設定はある程度任意に設定できる、即ち胴部の肉厚は、保持できるが、設備機器の排水パイプ（１２）が挿入されるアダプターの場合は、内径内に挿入される設備機器の排水パイプ（１２）の径に左右され、一定以下に設定できない。が胴部外形を単純形状とせず、押込み嵌合する排水管径に対応する為、Ｏリングを装着したり、胴部外径形状に変化をつけると、胴部外径は狭められ胴部肉厚は薄くなってしまう、且つ排水管に押込み嵌合するときの胴部の変形を考慮しなければならない。本案図３に示す、縦の１ケ所の切離しが、リング自体の緩衝機能となり、アダプター内径に密接状に装着し易い筒状リング（７）をアダプター内径内に装着すれば胴部に押し圧が加わっても変形は防がれる。従って胴部肉厚さは、物性上に必要な肉厚を保てるまで薄くする事ができる、即ち筒状リング（７）を装着する事は、胴部の変形防止、即ちシール機能の完全保持、且つ外形状の設定の容易さとなる。

【０００９】図３は、Ｏリングを併用した場合、図６はＯリングを併用した場合の実施例であるが、排水管内径がより大きいものも対応しようとする場合は、本案アダプターにＯリングを併用すれば、より排水管径差に対応する巾が広がる。図１より図６は、胴上部にフランジ状の鍔部としてあるが、接続機器対象によって鍔形状は変えれば良い。

【０００１０】図１及び図４，５に示す内径内の下方に向かう縦型のリップ内筒（７）は本願人の平成３年１月１６日出願、出願番号「実願平３−２１９２７」になる配管用ジョイントの構造であり、本案アダプターの構造と併せた構成とすれば、押込み嵌合する径差ある排水管と共に、アダプター内径内に挿入接続する径差ある１種以上の設備機器排水パイプにも対応できるアダプターとなる。

【考案の効果】

【００１１】以上説明の如く、排水管の管種による径差の吸収は、内径差による管種は数種あり、仮に、接続管口径３２φ、４０φ、５０φの３口径に各７種とした場合、２１種となり、且つこれに内径に差し込まれる接続機器よりの排水パイプの３２ φ、４０φ、の２口径パイプに対応しようとすれば４２種のアダプターが必要となる、に対して本案アダプターは、（ア）４２種の排水管毎のアダターは必要なく、径差ある全管種対応の一口径一品種アダプターが可能となり、４２種アダプターが数種でよいこととなる。（イ）４０数種が数点種でよくなれば生産性の向上は図り知れない。（ウ）生産の為の金型も４０数点が、数点でよければ、金型設備投資の金額もほぼ十分の一前後となり、桁違いな軽減となる。（エ）現在の僅かな径差の形状の外見上同一の為の見誤りのミス、それに連がる現場の施工ミスも解消される。（オ）当然に４０数種が数点種でよい在庫管理は容易となり、且つ在庫負担の軽減も図り知れない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案配管排水用アダプターの側面図の半断面図

【図２】本案配管排水用アダプターの側面図の半断面図

【図３】本案配管用アダプターの実施例、側面図の半断
面図

【図４】本案配管用アダプターの実施例、側面図の半断
面図

【図５】本案配管用アダプターの実施例、側面図の半断
面図

【符号の説明】

１外周上のリップ。２リップ（１）より小径のリップ３リップ下面、胴部に接する部位の切込み凹部４リップ上面、胴部に接する部位の切込み凹部５〇リング上面のリップ。６〇リング下面のリップ。７〇リング。８排水管。９胴部。１０胴部上端の鍔部。

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【手続補正書】

【提出日】平成５年５月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】明細書

【考案の名称】配管排水用アダプター

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】本案配管排水用アダプターの側面図の半断面図

【図２】本案配管排水用アダプターに装着の筒状リング
の斜視図

【図３】本案配管排水用アダプターの側面図の半断面図

【図６】本案配管用アダプターの実施例、側面図の半断
面図

【符号の説明】１外周上のリップ（１）２リップ（１）より小径のリップ３リップ下面、胴部内側に向かう切込み凹部４リップ上面、胴部に接する部位の切込み凹部５Ｏリング上面のリップ。６Ｏリング下面のリップ。７縦に１ケ所切離された筒状リング８胴部内径内の下方に向かう縦型の筒状リップ９Ｏリング１０胴部。１１鍔部１２設備機器よりの排水パイプ１３排水管

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】【請求項１】上端部に鍔部（１０）を一体
に形成せる筒状の胴部（９）の、外周上にリップ先端外
径寸法が、それぞれ径差のあるリップを１種以上を各１
本又は複数備え、各リップの上面根本部の胴部外径を、
各リップ下面根本部の胴部外径より小径とし、胴部外径
が小径のリップ上面根本部より、胴部外径が大きいリッ
プ下面、及び鍔部下面根本部に向かう凹斜面状を形成せ
る胴部（９）を構成する軟質合成樹脂，ゴム系素利にな
る配管排水用アダプター【請求項２】【請求項１】の配管排水用アダプターにおいて、筒状の
胴部（９）に一体に形成せるリップの下面の胴部に接す
る部位に、胴部に向かっての環状に切込み凹部（３）
を、リップ上面の胴部に接するリップに、環状に凹部
（４）を形成せる配管排水用アダプター