JPH0620371A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振構造を有するポータブルタイプの記録再
生装置で、カートリッジをカートリッジホルダから挿脱
する時は容易に挿脱でき、かつ記録再生状態では振動が
加わったときでも良好な再生状態を得ることを目的とす
る。 【構成】 メカシャーシを防振部材を介して相対移動可
能に支持するフレームとフレーム部に支持されカートリ
ッジホルダ部を覆うカバープレートと、カートリメカシ
ャーシとフレーム間の相対移動を阻止するロック手段
と、カバープレートまたはカートリッジホルダの動作に
連動して前記ロック手段のロックを解除する解除手段と
で構成された記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの記録再生
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、光ディスクの再生装置として音質
の良いコンパクトディスク（以下ＣＤと呼ぶ）の再生装
置が広く普及してきている。さらにこのＣＤ再生装置は
携帯が可能なポータブル型のものも広く普及し使用され
ている。しかしこのＣＤは手で直接触ると汚れが付着し
たり、ほこりが付着しやすいために常に良好な再生状態
を得ることが難い。このため図４に示すようにカートリ
ッジにディスク内蔵したタイプのものが開発されてい
る。このカートリッジにはシャッターがあり、記録再生
時はこのシャッターを開口させ、この開口部から光ピッ
クアップでディスクに記録または、再生をおこなうもの
である。

【０００３】従来のポータブルタイプの光ディスク（Ｃ
Ｄ）の再生装置としては、図５に示すようなものがあ
る。

【０００４】以下に、従来の光ディスクの再生装置につ
いて説明する。図５は、この従来の光ディスクの再生装
置の側面図（断面図）である。図５においてメカシャー
シ５０はフレーム５１に固定されたダンパ５２，５３の
一端と結合されている。スピンドルモータ５４はターン
テーブル５５を有しメカシャーシ５０に取り付けられて
いる。クランパ５７の凸部５７ａは蓋５８の凹５８ａと
係合している。そして５９は支軸６０はディスクであ
る。

【０００５】以上のように構成された光ディスクの再生
装置の動作について説明する。まず、蓋５８が開いた状
態（一点鎖線で示す）でディスク６０をターンテーブル
５５上に載置する。そして蓋５８を閉じるとクランパ５
７が、ターンテーブル５５に内蔵されたマグネット（図
示せず）に吸引されてディスク６０を挟持する。そして
スピンドルモータ５４が回転してディスク６０の信号を
ピックアップ（図示せず）が読み取り再生を行う。この
状態でフレーム５０に振動が加わったときには、ダンパ
５２，５３がメカシャーシ５０への振動を遮断するので
良好な再生状態を得ることができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のように常時メカシャーシが遊動する構成では、記録媒
体であるディスクを内蔵したカートリッジを使用する光
ディスクの記録再生装置においては問題となる。つまり
図４に示すようなカートリッジを記録再生装置に装着す
る時には、カートリッジを保持するカートリッジホルダ
が必要になる。そしてポータブルタイプの再生装置で、
ダンパを取り付けた構成にした時はメカシャーシが揺動
可能な状態となっている。このためにカートリッジをカ
ートリッジホルダに挿入したり取り出したりするとき、
カートリッジが動くためにカートリッジの挿入や取り出
しがやりにくいという問題点を有する。

【０００７】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ディ
スクを内蔵するカートリッジを記録再生装置に装着と取
り出しのとき、簡単にかつ確実に装着または取り出しが
でき、さらに記録再生状態においてはメカシャーシに伝
わる振動を遮断して、良好な記録再生状態を得ることが
できる記録再生装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の記録再生装置装置は、記録媒体のディスクを
内蔵したカートリッジを挿脱する第１の位置と、記録及
び再生を行う第２の位置間をカートリッジを移送するカ
ートリッジホルダと、メカシャーシを防振部材を介して
相対移動可能に支持するフレームと、第１の位置でメカ
シャーシとフレーム間の相対移動を阻止するロック手段
と、カートリッジホルダが第１の位置から第２の位置へ
移動する間に前記カバープレートまたはカートリッジホ
ルダの動作に連動してロック手段のロックを解除するロ
ック解除手段を備えた構成にして達成する。

【０００９】

【作用】上記した構成とすることにより本発明の記録再
生装置は、カートリッジ挿脱状態ではメカシャーシの動
きがロックされカートリッジホルダにカートリッジの挿
脱が簡単に行える。そして記録再生時には、メカシャー
シのロックが解除されフレームからの振動が遮断されて
良好な記録再生状態を得ることができる。

【００１０】

【実施例】以下本発明の１実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１１】図１は本発明の実施例における記録再生装
置でカートリッジを挿脱する状態を示す側面図（断面
図）、図２はロック解除直前の状態を示す側面図（断面
図）、図３は記録再生状態の状態を示す側面図（断面
図）、図４はカートリッジの平面図である。図１，図
２，図３において、メカシャーシ１はフレーム２との間
に設けたダンパ３，４によって揺動自在に支持されてい
る。スピンドルモータ５はメカシャーシ１に固着され上
端にターンテーブル６を有している。ロックピン７，８
と位置決めピン９，１０とアングル１１はそれぞれメカ
シャーシ１に固着されている。ロック板１２はフレーム
２に設けたガイドピン１３，１４に摺動自在に取り付け
られている。ロックばね１５はロック板１２とフレーム
２間に張架されている。ロックレバー１６はフレーム２
に固着されたレバー支軸１７に回動自在に取付られ１端
にはピン１８が固着されている。プレートロック板１９
はフレーム２に固着されたロック板支軸２０に回動自在
に取り付けられている。ロックばね２１はロック板支軸
２０にとりつけられプレートロック板１９を時計方向に
付勢する。エジェクトボタン２２はフレーム２に摺動自
在に取り付けられ一端はプレートロック板１９の凸部１
９ａと係合する。カートリッジ２３は記録媒体のディス
ク２４を内蔵する。リング２５は磁性体の材料で作られ
ており、ディスク２４に固着されている。カートリッジ
ホルダ２５は一端がアングル１１に固着されたホルダ支
軸２７に回動自在に取り付けられている。カバープレー
ト２８はフレーム２に固着されたプレート支軸２９に回
動自在に取り付けられている。カバープレート２８には
ホルダ係合部２８ａとロック部２８ｂとアーム部２８ｃ
を形成している。ホルダばね３０はカートリッジホルダ
２６とメカシャーシ１間に設けられカートリッジホルダ
２６を時計方向に付勢している。プレートばね３１はプ
レート支軸２７に取り付けられカバープレート２８を反
時計方向に付勢する。

【００１２】図４に示すシャッター３２（鎖線で示す）
はカートリッジ２３に摺動自在に取り付られている。な
お、一点鎖線で示すシャッター３２は開いた状態を示
す。

【００１３】以上のように構成された本実施例の記録再
生装置について、以下その動作について説明する。図１
に示す状態ではロック板１２のＶ溝部１２ａがロックピ
ン８を、またロックレバー１６のＶ溝部１６ａがロック
ピン７をロックばね１５のばねにより付勢しているので
メカシャーシ１は完全にロックされている。この状態で
矢印Ａ方向よりカートリッジ２３をカートリッジホルダ
２６内に装着する時は、カートリッジホルダ２６が動か
ないようになっているのでスムーズに装着ができるよう
になっている。図１のカートリッジ２３を装着した状態
からカバープレート２８を矢印Ｂ方向に押圧して回動さ
せる。この回動時にカートリッジ２３も、ホルダばね３
０の付勢力によりカバープレート２８のホルダ係合部２
８ａに当接しながらホルダ支軸２７を中心に回動する。
そして図２に示すようにカートリッジ２３が位置決めピ
ン９，１０に位置決めされ、さらにリング２５がターン
テーブル６に内蔵されたマグネット（図示せず）に吸引
され、ディスク２４がターンテーブル６に載置される。

【００１４】この状態からさらにカバープレート２８を
回動させると、カバープレート２８のアーム部２８ｃが
ロック板１２の突出部１２ｂに当接してロック板を矢印
Ｃ方向に移動させる。そして最後に図３の状態に示すよ
うに、カバープレート２８のロック部２８ｂとプレート
ロック板１９が係合することによりにロックされる。こ
の状態においてはロック板のＶ溝１２ａがロックピン８
から完全に離れる。またピン１８がロック板１２の動作
と連動することにより、ロックレバー１６はレバー支軸
１７を中心に時計方向に回動して、Ｖ溝１６ａがロック
ピン７から完全に離れる。そして再生ボタン（図示せ
ず）をオンするとスピンドルモータ５が回転をしてディ
スク２４の信号を光ピックアップ（図示せず）が読み取
り再生をおこなう。この再生状態では、メカシャーシ１
とフレーム２間にダンパ３，４を取り付けてあるので、
フレーム２に振動が加わった場合でもメカシャーシ１に
伝わる振動をダンパ３、４により遮断できるので音飛び
等がない良好な再生状態を得ることができる。

【００１５】次にカートリッジ２３のエジェクト動作を
説明する。図３に示す状態でエジェクトボタン２２を押
圧すると、プレートロック板１９がロック板支軸２０を
中心に反時計方向に回転してカバープレート２８のロッ
クが解除される。そしてプレートばね３１の付勢力によ
りカバープレート２８が反時計方向へ回動すると、アー
ム部２８ｃが突出部１２ｂから離れる。ロック板１２は
ロックばね１５の付勢力で図２に示す矢印Ｄ方向移動し
てＶ溝１２ａがロックピン８に、またロックレバー１６
がレバー支軸１７を中心に回動しＶ溝１６ａがロックピ
ン７に当接してメカシャーシ１をロックする。さらに図
２に示す状態から図１に示す状態に動作する時カートリ
ッジホルダ２６にホルダ係合部が当接し、カートリッジ
ホルダ２６をホルダ支軸２７を中心に反時計方向に回動
させ、図１に示す状態になった位置でエジェクト動作を
完了する。なお、プレートばね３１の付勢力はホルダば
ねの付勢力より大きく設定してある。図１に示す状態か
らカートリッジ２３を取り出すときには、カートリッジ
ホルダ部は動かないようになっているのでスムーズに取
り出すことができる。

【００１６】以上のように本実施例によれば、カートリ
ッジを挿脱する状態ではメカシャーシはロックされてい
るので、カートリッジホルダは動くことはない。この状
態ではカートリッジの挿脱をスムーズに行うことができ
る。また、再生状態においてはカバープレートと連動さ
せてロックを解除することにより、ダンパがメカシャー
シに伝わる振動を遮断して良好な再生状態を得ることが
できる。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明は記録媒体のディス
クを内蔵したカートリッジを挿脱する第１の位置と、記
録及び再生を行う第２の位置間を保持して前記カートリ
ッジを移送するカートリッジホルダと、メカシャーシを
防振部材を介して相対移動可能に支持するフレームと、
第１の位置でメカシャーシとフレーム間の相対移動を阻
止するロック手段と、カートリッジホルダが第１の位置
から第２の位置へ移動する間に前記カバープレートまた
はカートリッジホルダの動作に連動してロック手段のロ
ックを解除するロック解除手段を設けることにより、カ
ートリッジホルダにカートリッジを挿脱する時に、スム
ーズにかつ確実に挿脱ができ、さらに記録再生状態にお
いてはメカシャーシに伝わる振動を遮断して、良好な記
録再生状態を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における記録再生装置でカー
トリッジを挿脱する状態を示す側面図（断面図）

【図２】ロック解除直前の状態を示す側面図（断面図）

【図３】記録再生状態の状態を示す側面図（断面図）

【図４】カートリッジの平面図

【図５】従来の光ディスクの再生装置の側面図（断面
図）

【符号の説明】

１ メカシャーシ ２ フレーム ３，４ ダンパ ７，８ ロックピン １２ ロック板 １６ ロックレバー ２３ カートリッジ ２６ カートリッジホルダ ２８ カバープレート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体のディスクを内蔵したカートリ
   ッジを挿脱する第１の位置と、記録及び再生を行う第２
   の位置間を前記カートリッジを保持して移送するカート
   リッジホルダと、前記ディスクに記録及び再生を行う記
   録再生手段と、前記記録再生手段と前記カートリッジホ
   ルダを保持するメカシャーシと、前記メカシャーシを防
   振部材を介して相対移動可能に支持するフレームと、前
   記フレーム部に支持され、前記カートリッジホルダと略
   同じ動作を行い前記カートリッジホルダ部を覆うカバー
   プレートと、前記第１の位置で前記メカシャーシと前記
   フレーム間の相対移動を阻止するロック手段と、前記カ
   ートリッジホルダが前記第１の位置から前記第２の位置
   へ移動する間に、前記カバープレートまたは前記カート
   リッジホルダの動作に連動して前記ロック手段のロック
   を解除するロック解除手段を備えたことを特徴とする記
   録再生装置。