JPH06190620A - 基板カット装置 - Google Patents

基板カット装置

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JPH06190620A
JPH06190620A JP34949392A JP34949392A JPH06190620A JP H06190620 A JPH06190620 A JP H06190620A JP 34949392 A JP34949392 A JP 34949392A JP 34949392 A JP34949392 A JP 34949392A JP H06190620 A JPH06190620 A JP H06190620A
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JP
Japan
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moving mechanism
board
printed circuit
cutting blade
printed board
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JP34949392A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Ogita
芳巳 荻田
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Komatsu Giken Co Ltd
Original Assignee
Komatsu Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板材1に配置されたプリント基板2のブリ
ッジ5を切断する装置であって、プリント基板2を把持
するチャック部12と、チャック部12の下方に設けら
れ、かつ側面に切削刃を有する回転切削刃25と、回転
切削刃25を回転させるエアモータ24とを備える加工
ヘッド部16と、加工ヘッド部16を水平面内において
直交する二方向および鉛直方向に移動可能とする移動機
構18と、移動機構18の作動を制御する制御装置(図
示なし)と、回転切削刃25に付設したバキューム機構
17とを具備した構成とした。 【効果】 基板材1のプリント基板2と捨て基板3とを
分割し、さらには、ブリッジ5を切断する際に、プリン
ト基板2に実装された電子部品およびハンダ付け部を損
傷することなく、キリコをプリント基板2に付着させず
にブリッジ5を切断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板を、捨て
基板と分割して形成したり、多数個取りのプリント基板
を1枚ずつ分割するのに好適な基板カット装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子回路用の、チップ部品等を
実装したプリント基板は、プリント基板を所定の位置に
組込むために様々な形状を有している。このような様々
な形状を有するプリント基板を形成するためには、図6
に示すように、所定の寸法の基板材1に複数個のプリン
ト基板2,2,…を配置し、基板材1からプリント基板
2,2,…を切断して、捨て基板3と分割している。
【0003】このような基板材1からプリント基板2,
2,…を切断し、捨て基板3と分割するには、まず、そ
れぞれのプリント基板2上にチップ部品等を実装する前
段において、形成すべきプリント基板2と捨て基板3と
を分離させる分離スリット4,4,…を形成し、隣り合
う分離スリット4,4間には、基板材1からプリント基
板2が脱落するのを防止するため、捨て基板3とプリン
ト基板2とを接続するブリッジ5を残して形成する。そ
して、プリント基板2上に所定のチップ部品等を実装
し、ハンダ付けを行った後に、基板材1のブリッジ5,
5,…を切断してプリント基板2を形成し、捨て基板3
と分割している。
【0004】従来、このようなブリッジ5を切断するた
めには、手作業によりブリッジ5を折る他に、図7に示
すように、プレス機械等を用いて、基板材1の下方に金
型6を配置し、上方から切断刃7を下降させてブリッジ
5を切断する方法や、図8に示すように鋸状の刃8を手
動もしくは自動で上下動させてブリッジ5を切断する方
法等が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の基板のカット方法には、以下のような問
題が存在する。まず、手作業によりブリッジ5を折る方
法や、プレス機械等により切断刃7を下降させて切断す
る方法においては、切断時にブリッジ5の周辺部に応力
がかかるため、プリント基板2に歪みが生じ、チップ部
品およびチップ部品のハンダ付け部が損傷する場合があ
る。また、プレス機械等により切断刃7を下降させて切
断する方法においては、上記のほかにも、形成すべきプ
リント基板2の形状ごとに金型6が必要であり、コスト
の増加を招くという問題がある。また、鋸状の刃8を上
下動させて切断する方法においては、ブリッジ5を切断
する際に発生するキリコが、プリント基板2に付着し、
品質上の問題の原因となることがある。本発明は、以上
のような点を考慮してなされたもので、ブリッジを切断
する際に、プリント基板に歪みが生じることなく、かつ
キリコをプリント基板に付着させずにブリッジを切断す
ることのできる基板カット装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
プリント基板の外周部の少なくとも一部を切断する装置
であって、プリント基板を支持する基板支持部と、該基
板支持部の下方に設けられ、側面に切削刃を有する回転
切削刃と、該回転切削刃を回転させる回転駆動源と、前
記基板支持部と前記回転切削刃のいずれか一方または双
方を水平面内において直交する二方向および鉛直方向に
移動可能とする移動機構と、該移動機構の作動を制御す
る制御装置とを具備してなることを特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の基
板カット装置において、前記回転切削刃あるいは該回転
切削刃の近傍に、バキューム機構が付設されていること
を特徴としている。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の基板カット装置において、プリント基板の近傍に
静電気を除去する静電気除去機構が付設されていること
を特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、プリント基板支持部
によりプリント基板を支持し、側面に切削刃を有する回
転切削刃を回転駆動源により回転させ、移動機構と制御
装置により、基板支持部と回転切削刃のいずれか一方ま
たは双方を水平面内において直交する二方向および鉛直
方向に移動させて、プリント基板と捨て基板との接続部
を切断する。
【0010】請求項2記載の発明では、回転切削刃ある
いは該回転切削刃の近傍にバキューム機構が付設され、
このバキューム機構により回転切削刃近傍を吸引して、
切断時に生じるキリコを吸引する。
【0011】請求項3記載の発明では、プリント基板の
近傍に静電気を除去する静電気除去機構が付設され、こ
の静電気除去機構によりプリント基板の切断時に生じる
静電気を除去する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。図1ないし図5は、本発明に係る基板カッ
ト装置10を示すもので、この基板カット装置10が、
例えば、各加工工程が搬送コンベアにより連結されたプ
リント基板2の自動生産ラインに組み込まれたものであ
る。基板カット装置10は、図1に示すように、前加工
工程側10aと後加工工程側10bとの間に、加工すべ
き基板材1(図6)を搬送する搬送コンベア11が架設
され、この搬送コンベア11の上方には、加工すべきプ
リント基板2を把持するチャック部(基板支持部)12
が設けられ、搬送コンベア11の下方には、基板材1
(図6)のブリッジ5を切断する加工部13が設けられ
た概略構成とされている。
【0013】搬送コンベア11は、フレーム14上に水
平に架設され、搬送方向に延在する互いに平行な搬送レ
ール15,15により、加工すべき基板材1(図6)の
両側部を支持して搬送する構造とされている。
【0014】チャック部12は、搬送コンベア11の上
方に設けられている。チャック部12には、基板材1の
分離スリット4にその先端部を挿入してプリント基板2
を把持する係止凹部12b,12bを有する爪部12
a,12aが対向して設けられている。また、この爪部
12a,12aは、図示しない例えばシリンダ等を有
し、爪部12a,12aを水平方向に開閉自在とする構
造とされている。さらに、爪部12a,12aは、鉛直
方向に延びるシリンダ等(図示なし)を有し、爪部12
a,12a全体を鉛直方向に上下動自在とする構造とさ
れている。上記の構成のチャック部12は、本実施例の
場合、同一の構成のものが4組備えられている。
【0015】加工部13は、図1に示すように、搬送コ
ンベア11の下方に設けられ、基板材1のブリッジ5を
切断する加工ヘッド部16と、加工ヘッド部16に接続
され、ブリッジ5を切断する際に生じるキリコを吸引す
るバキューム機構17と、加工ヘッド部16を水平面内
で直交する二方向および鉛直方向に移動自在とする移動
機構18と、移動機構18の作動を制御する図示しない
制御装置とから構成されている。本実施例の場合、加工
部13の支持板19に、同一の構成の加工ヘッド部16
とバキューム機構17とが2組設けられた構成とされて
いる。
【0016】移動機構18は、加工ヘッド部16を、搬
送コンベア11の搬送方向に沿って水平に移動自在とす
るX軸移動機構20,同一平面内においてX軸移動機構
20と直交する方向に移動自在とするY軸移動機構2
1,および鉛直方向に移動自在とするZ軸移動機構22
と、これらX軸移動機構20,Y軸移動機構21,Z軸
移動機構22の作動を制御する図示しない制御装置とか
ら概略構成されている。これらX軸移動機構20,Y軸
移動機構21,Z軸移動機構22は、移動機構本体20
a,21a,22aと、移動機構本体20a,21a,
22aに沿って移動する可動板20b,21b,22b
とによって構成されている。
【0017】X軸移動機構20は、フレーム14に移動
機構本体20aが固定され、搬送コンベア11の搬送方
向に沿って水平に設けられている。Y軸移動機構21の
移動機構本体21aは、X軸移動機構20の可動板20
bの上面に固定されている。Z軸移動機構22の移動機
構本体22aは、Y軸移動機構21の可動板21bに固
定されている。このZ軸移動機構22の可動板22b
に、搬送コンベア11の搬送方向に沿って延びる鉛直面
を有する支持板19が固定され、この支持板19に加工
ヘッド部16,16が設けられている。これらのX軸移
動機構20,Y軸移動機構21,Z軸移動機構22に
は、図示しない制御装置が付設され、予め入力した加工
すべきプリント基板2(図6)の形状データにより移動
量,加工速度等が制御されている。上記の構成の移動機
構18により、支持板19に設けられている加工ヘッド
部16,16は、X軸移動機構20,Y軸移動機構21
の可動板20b,21bの移動により、水平面内におい
て移動自在な構造とされ、加工すべきプリント基板2の
形状に応じて加工ヘッド部16,16を移動させる構成
とされている。さらに、加工ヘッド部16.16は、Z
軸移動機構22の可動板22bの移動により、鉛直方向
に移動自在な構造とされている。
【0018】前記加工ヘッド部16は、図1および図2
に示すように、鉛直方向に伸縮自在に取り付けられたエ
アシリンダ23(図1)と、圧縮空気により回転駆動さ
れるエアモータ(回転駆動源)24と、加工すべき基板
材1(図6)のブリッジ5を切断する回転切削刃25と
を備えた概略構成とされている。
【0019】エアシリンダ23は、図1に示したよう
に、そのシリンダ本体23aが支持板19に固定されて
いる。エアシリンダ23の伸縮ロッド23bの両側方に
は、伸縮ロッド23bと平行にガイドシャフト27,2
7が配設されている。
【0020】図2に示したように、このガイドシャフト
27,27の上端には、略L字状のブラケット30を介
してクランプ31が設けられている。このクランプ31
には、鉛直方向を中心として回転するエアモータ24が
固定されている。エアモータ24の上端には、圧縮空気
により回転自在とされる回転軸24aが備えられてお
り、この回転軸24aには、鉛直方向に軸線を有する回
転切削刃25が装着されている。さらに、エアモータ2
4の上端には、中心部に貫通孔を有するノズル32が付
設されている。このノズル32の下方からエアモータ2
4が挿入されて、ノズル32の貫通孔に回転切削刃25
が貫通され、回転切削刃25が上方に突出する形態とさ
れている。ここで、エアモータ24を用いる構成とする
ことにより、回転切削刃25を高速度で回転させること
ができる。
【0021】回転切削刃25は、図3に示すように、例
えばエンドミルのように、外周部25aに切削刃が多数
形成され、回転切削刃25が回転することにより、外周
部25aの切削刃で加工対象物を切削するものである。
上記の構成の加工ヘッド部16により、加工ヘッド部1
6の先端部に設けられた回転切削刃25をエアモータ2
4により回転させて、加工すべき基板材1(図6)のブ
リッジ5を切断する構造とされている。さらに、エアシ
リンダ23の伸縮により、加工ヘッド部16の先端部を
上下動させる構造とされている。
【0022】さらに、エアモータ24の上端部には、図
2に示したように、筒状のホルダー33が設けられてい
る。ホルダー33には、前述した、先端部にノズル32
および回転切削刃25を備えたエアモータ24が挿入さ
れ、ホルダー33から、回転切削刃25が上方に突出し
た形態とされている。このホルダー33は、下部ホルダ
ー34と上部ホルダー35とから構成されている。
【0023】下部ホルダー34は、図4に示すように下
部ホルダー34の軸線に沿って切り込み34aを有し、
略C字状の形状とされている。この切り込み34aの延
在する方向に直交する方向の螺子穴34bに図示しない
ボルトが螺合されており、図3に示したように下部ホル
ダー34の内部に挿入されたエアモータ24を締め付け
て固定する構造とされている。さらに、下部ホルダー3
4は、下部ホルダー34の軸線方向に沿って、その両端
が開口しているバキューム穴34c,34c,…を有し
ている。上部ホルダー35は、図2および図5に示すよ
うに、ノズル32との間に上方に開口する吸い込み口3
5aを有し、この吸い込み口35aに連続して、下部ホ
ルダー34のバキューム穴34cに対向する位置に開口
しているバキューム穴35bを有している。上記の構成
のホルダー33は、下部ホルダー34と上部ホルダー3
5とがボルトで固定され、上部ホルダー35のバキュー
ム穴35bと下部ホルダー34のバキューム穴34cと
により、連続するバキューム通路33aがホルダー内に
形成された構成とされている。ここで、図2に示した断
面図は、図4および図5に示した下部ホルダー34と上
部ホルダー35の矢視方向の断面図である。
【0024】また、ホルダー33の上部33bには、図
2および図3に示したように、円筒状のブラシ(静電気
除去機構)36が嵌着されている。ブラシ36の先端
は、前記回転切削刃25の先端より若干低くされ、すな
わち、側方視するとブラシ36の先端から回転切削刃2
5が若干突出する形態とされている。このブラシ36は
導電性の物質で形成され、ブラシ36がプリント基板2
の裏面と摺動する部分の静電気を除去し、プリント基板
2(図6)へのブリッジ5のキリコ等、異物の付着を防
ぐと共に、バキューム機構17により吸引を行う際に、
基板材1(図6)の下面に接触して吸引圧の低下を防ぐ
ものである。
【0025】ホルダー33の下部には、図2に示したよ
うに、筒状の吸入管37が設けられている。吸入管37
は、その内部にエアモータ24が挿入された形態とさ
れ、吸入管37とエアモータ24との間の空間37aが
ホルダー33のバキューム通路33aと繋がっている。
吸入管37は、その下部に外方に向けて開口部37bを
有している。この開口部37bの外方にはダクトホース
39が接続されている。ダクトホース39の他端には、
例えばバキュームエジェクター等のバキューム源(図示
なし)と、吸引したキリコ等を回収するためのフィルタ
ー(図示なし)とが接続されている。上記の構成によ
り、バキューム通路33aを有するホルダー33,吸入
管37,ダクトホース39,負圧源(図示なし),およ
びフィルター(図示なし)は、加工ヘッド部16の回転
切削刃25で基板材1のブリッジ5を切断する際に生じ
るキリコを吸引・回収するバキューム機構17を構成し
ている。
【0026】上記の構成の、加工ヘッド部16とバキュ
ーム機構17とは、本実施例の場合、図1に示したよう
に、同一の構成のものが搬送方向に沿って2組、前記チ
ャック部12,12と対向して支持板19に設けられ、
加工部13は2ヘッドの加工ヘッド部16,16を有す
る構成とされている。
【0027】次に、上記の構成の基板カット装置10の
作用について、図1ないし図6を参照して説明する。ま
ず、前加工工程において、図6に示したプリント基板2
に電子部品やチップ部品の実装,ハンダ付け等の加工を
行った基板材1を、搬送コンベア11により前加工工程
側から搬送し、基板カット装置10の所定の位置で停止
させる。
【0028】次いで、図1に示したチャック部12を下
降させて、加工すべき基板材1(図6)の分離スリット
4内に爪部12a,12aを挿入させた後、シリンダ
(図示なし)により対向する爪部12a,12aを閉
じ、基板材1のプリント基板2を把持する。本実施例の
場合、基板材1には4個のプリント基板2,2,…が配
置され、一方、チャック部12も同一の構成のものが4
組備えられ、それぞれのプリント基板2,2,…を把持
する構成とされている。
【0029】次いで、加工すべき基板材1の下方の加工
部13の加工ヘッド部16,16を、制御装置(図示な
し)により移動機構18のX軸移動機構20とY軸移動
機構21とを駆動させて、所定の位置に移動させる。こ
の時、加工ヘッド部16,16は、搬送コンベア11の
搬送方向に沿って2基設けられているので、基板材1の
プリント基板2,2,…のうち、まず、搬送方向に沿っ
て直列する2個のプリント基板2,2を同時に加工する
ことになる。
【0030】次いで、移動機構18のZ軸移動機構22
を所定の高さまで上昇させるとともに、加工ヘッド部1
6のエアシリンダ23を伸長させて、各加工ヘッド部1
6の回転切削刃25を、加工すべきプリント基板2(図
6)の外周部の分離スリット4から若干上方に突出させ
る(図2)。この時ブラシ36は、基板材1の下面に軽
く接触した状態とされている。
【0031】次いで、エアモータ24を駆動させ、回転
切削刃25を回転させる。これと共に、バキューム源
(図示なし)を駆動させ、バキューム機構17により吸
引を開始する。そして、制御装置(図示なし)により移
動機構18のX軸移動機構20とY軸移動機構21とを
駆動させて加工ヘッド部16を移動させ、回転切削刃2
5によりブリッジ5を切断していく。ブリッジ5の切断
時に生じるキリコは、回転切削刃25の下方の上部ホル
ダー35の吸い込み口35aからバキューム通路33a
内に吸引され、フィルター(図示なし)に堆積して回収
される。
【0032】加工ヘッド部16により、プリント基板2
の全てのブリッジ5,5,…を切断した後に、加工ヘッ
ド部16のエアシリンダ23を収縮させて、加工ヘッド
部16を下降させ、元の位置に復帰させる。上記のよう
にして、基板材1のプリント基板2,2,…のうち、搬
送コンベア11の搬送方向に沿って直列する2個のプリ
ント基板2,2の加工が完了する。加工が完了したプリ
ント基板2,2は、チャック部12,12により把持さ
れているので、落下することはない。
【0033】次いで、加工すべき基板材1の下方の加工
部13の加工ヘッド部16,16を、制御装置(図示な
し)により移動機構18を駆動させて、基板材1のプリ
ント基板2,2,…のうち未加工のプリント基板2,2
の所定の位置に移動させる。そして、上記と同様にし
て、搬送方向に沿って直列する加工すべきプリント基板
2,2を同時に加工する。このようにして、基板材1の
全てのプリント基板2,2,…のブリッジ5,5,…の
切断が完了した後に、制御装置(図示なし)により移動
機構18を駆動させて、加工ヘッド部16,16を元の
位置に復帰させる。
【0034】次に、基板材1のプリント基板2,2,…
と捨て基板3を分割する。前記プリント基板2,2,…
のブリッジ5,5,…の切断が完了した時点で、基板材
1のプリント基板2,2,…はチャック部12,12,
…により把持されている。図示しない移動機構により、
チャック部12,12,…を搬送コンベア11上から上
昇させ、後工程側のロボット(図示なし)にプリント基
板2,2,…を受け渡す。一方、搬送コンベア11上に
残された基板材1の捨て基板3は、搬送コンベア11を
駆動させて、後加工工程側に搬送し、図示しないバキュ
ーム機構により捨て基板3を吸着保持して図示しない移
動機構により上昇させ、搬送コンベア11上から回収す
る。以上のようにして、基板カット装置10により、基
板材1のプリント基板2と捨て基板3との分割が完了す
る。
【0035】上述したように、基板カット装置10で
は、チャック部12により加工すべき基板材1のプリン
ト基板2を把持して固定した状態で、基板材1の下方か
ら、回転切削刃25をエアモータ24により回転させる
とともに、移動機構18と制御装置(図示なし)によ
り、回転切削刃25を水平面内および鉛直方向に移動さ
せて、加工すべきプリント基板2の外周部のブリッジ5
を切断して、基板材1のプリント基板2と捨て基板3と
を分割することができる。これにより、ブリッジ5の切
断時の応力が少なく、プリント基板2に歪みが生じるこ
とがないので、チップ部品およびチップ部品のハンダ付
け部などに損傷が生じることがない。また、制御装置
(図示なし)により、移動機構18を駆動させて、予め
入力した加工すべきプリント基板2の形状データに沿っ
て回転切削刃25を移動させることができる。これによ
り、様々な形状のプリント基板を加工するに際して、プ
リント基板2の形状データを制御装置(図示なし)に予
め入力するのみで加工を行うことができ、特に形状の複
雑なプリント基板の加工に際しては、従来の金型を用い
る場合に比較してコストを低減することができる。
【0036】また、回転切削刃25の下方に、バキュー
ム機構17を付設し、回転切削刃25の切削時に生じる
キリコを吸引する構造としたので、プリント基板2への
キリコの付着を防止することができ、品質を向上するこ
とができる。
【0037】さらに、導電性のブラシ36を加工すべき
プリント基板2の下面に接触させる構造としたので、回
転切削刃25の切削時に、プリント基板2の下面へのキ
リコの付着を防止することができ、また、静電気による
IC等の破壊も防ぐことができ、この点からも品質の向
上を図ることができる。
【0038】なお、上記実施例において、基板材1のプ
リント基板2と捨て基板3とを分割する際に、プリント
基板2を、チャック部12からロボット(図示無し)に
受け渡す構成としたが、ブリッジ部5の切断時にプリン
ト基板2を保持することができるのであれば、上記チャ
ック部12に吸着パッド等を用いてもよく、さらに、後
工程に分割後のプリント基板2の移載を行う機能を合わ
せて有する構造としてもよい。また、プリント基板2を
チャック部12により把持し、プリント基板2の下方で
加工ヘッド部16を水平面内で直交する二方向および鉛
直方向に移動自在な構造とし、プリント基板2の加工を
行う構造としたが、これに限らず、加工ヘッド部16を
固定し、プリント基板2を水平面内において直交する二
方向および鉛直方向に移動自在としても良い。また、加
工ヘッド部16を水平面内で一方向に移動自在とし、プ
リント基板2を加工ヘッド部16の移動方向に直交する
方向に移動自在とし、どちらか一方あるいは両方を鉛直
方向に移動自在とする構成としても良いことは言うまで
もない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る装
置によれば、基板支持部により加工すべきプリント基板
2を支持した状態で、回転切削刃を回転駆動源により回
転させ、移動機構と制御装置により、基板支持部と回転
切削刃のいずれか一方または双方を水平面内において直
交する二方向および鉛直方向に移動させて、加工すべき
プリント基板と捨て基板との接続部を切断して、プリン
ト基板を形成することができる。これにより、切断時に
プリント基板に大きな応力がかからないので、チップ部
品およびチップ部品のハンダ付け部などに損傷が生じる
ことがない。また、制御装置により、移動機構を駆動さ
せて、加工すべきプリント基板の形状に沿って回転切削
刃を移動させることができるので、様々な形状のプリン
ト基板を加工するに際して、プリント基板の形状データ
を制御装置に入力することにより加工することができ、
特に形状の複雑なプリント基板の加工に際しては、従来
の金型を用いる場合などに比較してコストを低減するこ
とができる。
【0040】請求項2に係る装置によれば、回転切削刃
あるいは回転切削刃の近傍に、バキューム機構を付設
し、回転切削刃の切削時に生じるキリコを吸引する構造
としたので、プリント基板へのキリコの付着を防止する
ことができ、品質を向上することができる。
【0041】請求項3に係る装置によれば、プリント基
板の近傍に静電気を除去する静電気除去機構を付設し、
この静電気除去機構によりプリント基板の切断時に生じ
る静電気を除去する構造としたので、静電気によるプリ
ント基板へのキリコ,異物等の付着を防止し、品質を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基板カット装置を示す正面図で
ある。
【図2】本発明にかかる基板カット装置の一部を示す断
面図である。
【図3】本発明にかかる回転切削刃を示す斜視図であ
る。
【図4】本実施例にかかる基板カット装置の下部ホルダ
ーを示す平面図である。
【図5】本実施例にかかる基板カット装置の上部ホルダ
ーを示す下面図である。
【図6】本発明にかかる基板を示す平面図である。
【図7】従来の基板のカット方法の一例を示す基板およ
びカット具の斜視図である。
【図8】従来の基板のカット方法の一例を示す基板およ
びカット具の斜視図である。
【符号の説明】
10 基板カット装置 12 チャック部(基板支持部) 17 バキューム機構 18 移動機構 24 エアモータ(回転駆動源) 25 回転切削刃 36 ブラシ(静電気除去機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板の外周部の少なくとも一部
    を切断する装置であって、プリント基板を支持する基板
    支持部と、該基板支持部の下方に設けられ、側面に切削
    刃を有する回転切削刃と、該回転切削刃を回転させる回
    転駆動源と、前記基板支持部と前記回転切削刃のいずれ
    か一方または双方を水平面内において直交する二方向お
    よび鉛直方向に移動可能とする移動機構と、該移動機構
    の作動を制御する制御装置とを具備してなることを特徴
    とする基板カット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板カット装置におい
    て、前記回転切削刃あるいは該回転切削刃の近傍にバキ
    ューム機構が付設されていることを特徴とする基板カッ
    ト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の基板カット装置
    において、プリント基板の近傍に静電気を除去する静電
    気除去機構が付設されていることを特徴とする基板カッ
    ト装置。
JP34949392A 1992-12-28 1992-12-28 基板カット装置 Withdrawn JPH06190620A (ja)

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