JPH06182613A - 穴明け工具 - Google Patents

穴明け工具

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JPH06182613A
JPH06182613A JP5231876A JP23187693A JPH06182613A JP H06182613 A JPH06182613 A JP H06182613A JP 5231876 A JP5231876 A JP 5231876A JP 23187693 A JP23187693 A JP 23187693A JP H06182613 A JPH06182613 A JP H06182613A
Authority
JP
Japan
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tip
chip discharge
wall surface
tool
axis
Prior art date
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Pending
Application number
JP5231876A
Other languages
English (en)
Inventor
Gurosuman Guntaa
グロスマン グンター
Yoshikazu Iwata
芳和 岩田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Publication of JPH06182613A publication Critical patent/JPH06182613A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/04Drills for trepanning
    • B23B51/0486Drills for trepanning with lubricating or cooling equipment
    • B23B51/0493Drills for trepanning with lubricating or cooling equipment with exchangeable cutting inserts, e.g. able to be clamped
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/48Chip breakers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/44Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product
    • Y10T408/45Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product including Tool with duct
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    • Y10T408/905Having stepped cutting edges
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/909Having peripherally spaced cutting edges
    • Y10T408/9095Having peripherally spaced cutting edges with axially extending relief channel
    • Y10T408/9097Spiral channel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 軸線Oを有する略円柱状の工具本体10に、
先端側に向かって漸次縮径する縮径部13aと、後端側
を向く環状面13cが形成されたフランジ部13bとを
備えた鍔部13が設けられ、環状面13cは工作機械側
の保持部H先端面に当接可能とされている。工具本体1
0の先端部には、内壁面が第1および第2壁面14a,
14bとこれらに対して陥没する断面円弧状の第3壁面
14cとから成る切屑排出溝14A,14Bが形成さ
れ、それぞれの先端には内周側および外周側切刃チップ
16A,16Bが装着されている。切屑排出溝14A,
14Bの断面は軸線Oに関して非対称、かつ前者の断面
積SAが後者の断面積SBよりも大きく設定され、さらに
第3壁面13cには切屑排出溝14に沿って複数列の溝
25…が形成されている。 【効果】 工具取付剛性を向上して振れやビビリを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具本体の先端に底刃
を形成する切刃を備えた穴明け工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】このような穴明け工具としては、例えば
図20に示すようなスローアウェイ式穴明け工具が知ら
れている。これは実開昭62−201612号公報に記
載されたものであって、軸線O回りに回転される工具本
体1の先端部に、内周側切刃チップ2と外周側切刃チッ
プ3とが装着されて構成されている。これらの切刃チッ
プ2,3は、互いに同形状同大の平面視略正三角形状を
なすポジティブスローアウェイチップであり、その各辺
稜が辺稜部切刃4…とされるとともに、この正三角形の
頂部にはその頂角より大なる角をなす2つのノーズ部切
刃5,5が形成されている。また、この2つのノーズ部
切刃5,5同士の交差部にはノーズアール刃6が、さら
に辺稜部切刃4とノーズ部切刃5との交差部には切刃間
アール刃7が形成されている。なお、図中に符号8で示
すのは、工具本体1に形成された切屑排出溝である。
【0003】ここで内周側切刃チップ2は、一の辺稜部
切刃4とこの辺稜部切刃4に隣接してその内周側に位置
するノーズ部切刃5とが底刃とされており、これらの辺
稜部切刃4とノーズ部切刃5との交差部の切刃間アール
刃7を軸線O方向先端側に突出させて工具本体1に装着
されている。またこの内周側切刃チップ2は、底刃とさ
れたノーズ部切刃5に隣接するノーズアール刃6が軸線
Oを越えてオーバーセンターとなるように配設されてい
る。一方、外周側切刃チップ3は、やはり一の辺稜部切
刃4とこの辺稜部切刃4に隣接してその外周側に位置す
るノーズ部切刃5とが底刃とされており、これらの辺稜
部切刃4とノーズ部切刃5との交差部の切刃間アール刃
7を軸線O方向先端側に突出させて工具本体1に装着さ
れている。さらにこの外周側切刃チップ3は、底刃とさ
れたノーズ部切刃5にノーズアール刃6を介して隣接す
るノーズ部切刃5が軸線O方向後方に向かうに従い、こ
の軸線Oに対して半径方向内方に向かうように配設され
ている。
【0004】そして、これら内周側切刃チップ2と外周
側切刃チップ3とは、図21に示すように軸線Oを含む
平面上の回転軌跡において互いの底刃とされる辺稜部切
刃4,4が交点Pにおいて交差するように、また両切刃
チップ2,3の軸線O方向先端側に突出する切刃間アー
ル刃7,7が軸線Oに垂直な一の仮想直線L上に一致す
るように配設されている。このような構成の穴明け工具
では、両切刃チップ2,3の辺稜部切刃4,4同士の交
点Pを適当位置に配設することにより、一つの切刃チッ
プを内周側切刃チップ2としても、また外周側切刃チッ
プ3としても使用することができ、これにより一つの切
刃チップの使い回しが可能となって、切刃チップの利用
効率を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
底刃を形成する切刃チップ2,3が工具本体1の内周側
と外周側とに偏って配設され、互いの底刃とされる辺稜
部切刃4,4やノーズ部切刃5,5も軸線Oに関して非
対称に配置された穴明け工具では、両切刃チップ2,3
に作用する切削力も異なる大きさとなってしまい、内周
側切刃チップ2に比べて回転半径の大きい外周側切刃チ
ップ3の方が、工具本体1が1回転する間により大きな
切削力を受けてしまうことになる。そして、これにより
工具本体1がその径方向に受ける力も偏倚してしまうた
め、穴明け加工中に工具本体1に振れやビビリが発生し
易く、加工精度や加工面の悪化を招くおそれがあった。
【0006】さらに、このような切刃4,5が非対称に
配置された穴明け工具ならずとも、またスローアウェイ
式穴明け工具に限らずとも、例えば細径深穴加工に用い
られる、いわゆるL/Dの大きな穴明け工具において
は、上述のような振れやビビリが一層生じ易く、加工精
度や加工面をさらに劣化させる原因となっていた。本発
明は、このような背景の下になされたもので、底刃とさ
れる切刃が工具本体の軸線に対して非対称に配置されて
たり、あるいはL/Dが比較的大きかったりしても、振
れやビビリを防止することが可能な穴明け工具を提供す
ることを主目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してかか
る目的を達するために、本発明は、略円柱状をなす工具
本体の先端部外周に、この工具本体の先端面に開口し、
該工具本体の軸線方向後端側に向けて該軸線を挟むよう
に延びる一対の切屑排出溝が形成されるとともに、これ
らの切屑排出溝の先端には底刃とされる切刃が設けられ
て成る穴明け工具において、上記工具本体に、上記軸線
方向先端側に向かうに従い漸次縮径する縮径部と、該軸
線方向後端側を向く環状面を有する略円板状のフランジ
部とを備えた鍔部を設け、上記環状面を、当該工具本体
を回転可能に保持する工作機械側の保持部の先端面の略
全面に当接可能としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】このような構成の穴明け工具では、工具本体に
形成された鍔部の環状面が工作機械の保持部の先端面に
全面的に当接可能とされており、このような状態で工具
本体が保持部に装着されることにより、工具本体の保持
部への接触面積を増大せしめて取付剛性の向上を図るこ
とができる。そしてこれにより、穴明け加工中の工具本
体の振れやビビリを確実に抑えることが可能となる。さ
らに、この鍔部には軸線方向先端側に向かって縮径して
先細りとなる縮径部が形成されており、これによって切
削力を受ける工具本体の先端部分が高い剛性で支持され
るので、一層振れやビビリの防止を図ることが可能とな
る。
【0009】
【実施例】図1ないし図7は、本発明の第1実施例を示
すものである。本実施例において工具本体10は鋼材等
から形成されて円柱軸状をなしており、その後端部は当
該工具本体10をマシニングセンタ等の工作機械に装着
するためのシャンク部11とされている。なお、このシ
ャンク部11の外周には、工具本体10の軸線O方向に
沿って延びるように、工具本体10を上記工作機械に固
定するための平面11aが形成されている。また、この
シャンク部11には、切削油剤を工具先端側に供給する
ための油穴12が上記軸線Oに沿って穿設されており、
該シャンク部11の後端面11bにはこの油穴12の工
具後端側の開口部12aが形成される。さらに、シャン
ク部11の上記平面11aには、この平面11aから軸
線Oに対する径方向内側に円錐状に凹む凹穴11cが形
成されている。
【0010】そして、このシャンク部11の先端側に
は、工具本体10の軸線O方向略中央に位置するように
鍔部13が形成されている。本実施例ではこの鍔部13
は、工具本体10の先端側に向かうに従い漸次縮径する
円錐台状の縮径部13aと、その後端側に連なる円板状
のフランジ部13bとから構成されており、このフラン
ジ部13bの後端側を向く面は環状面13cとされてい
る。しかして、図1に示すように当該工具本体10を上
記工作機械の主軸端等の円筒状の保持部Hに装着した状
態で、上記環状面13cはこの保持部Hの先端面に略全
面的に当接するように形成されている。なお、この環状
面13cの外径Eは工具本体10の寸法や加工条件等に
よって適宜に設定されるが、後述する底刃の外径Dに対
して1.1×D〜3.0×Dの範囲に設定されるのが望ま
しい。
【0011】また、シャンク部11の平面11aに形成
された上記円錐状の凹穴11cは、この鍔部13の環状
面13cを保持部Hの先端面に当接させた状態で、図2
に示すように保持部Hの内周に出没自在に設けられた固
定ネジHTの円錐状の頭部に係合可能とされるととも
に、この状態における凹穴11cの中心軸Adが固定ネ
ジHTの中心軸Asよりも軸線O方向先端側に僅かに偏
心して位置するように配設されている。さらに、上記鍔
部13のフランジ部13bの周面からは、工具本体10
の径方向内側に延びて上記油穴12に直交して連通する
孔12bが穿設されており、該周面にはこの孔12bの
開口部12cが形成される。ここで、この開口部12c
と上記シャンク部11の後端面11bの開口部12aと
の内周には、同呼び径の雌ネジが螺設されており、一方
の開口部から切削油剤を供給する場合には、他方の開口
部にプラグ(図示略)を螺着することにより、この他方
の開口部が閉塞されるようになされている。
【0012】一方、工具本体10の先端部外周には、こ
の工具本体10の先端面10aに開口して、上記軸線O
回りに工具本体10の回転方向(図3および図4におい
て反時計回りの矢線T方向)の後方側に螺旋状に捩れつ
つ工具後端側に向かう一対の切屑排出溝14A,14B
が、軸線Oを挟んで互いに反対側に位置するように形成
されている。ここで本実施例では、これらの切屑排出溝
14A,14Bはいずれも、工具本体10の側面視にお
いて軸線Oに対する捩れ角δが10°に設定されてお
り、また図1および図2に示すように工具本体10の先
端から上記鍔部13の先端部分に至り、さらに該鍔部1
3の縮径部12aからフランジ部13bに延びて工具外
周側に切り上げられている。そして図3に示すように、
これらの切屑排出溝14A,14Bは、その先端から後
端に至るまでに、すなわち上記鍔部13の先端部分に至
るまでに当該切屑排出溝14A,14Bが軸線Oの回り
に捩れる角度αが、10°〜150°の範囲内、好まし
くは10°〜90°の範囲内となるように設定されてい
る。従って上記捩れ角δは、この角度αと工具本体10
の先端部の突き出し長さに応じて設定されることとな
る。
【0013】本実施例では、これらの切屑排出溝14
A,14Bの内壁面はいずれも、工具回転方向側を向く
第1壁面14aと、この第1壁面14aに交差する方向
に形成されて工具回転方向後方側を向く第2壁面14b
と、これら第1壁面14aと第2壁面14bとの間に形
成されて両壁面14a,14bに対して工具本体10の
内周側に陥没する第3壁面14cとから構成されてい
る。ここで、両切屑排出溝14A,14Bの各々の第1
壁面14a,14a同士および第2壁面14b,14b
同士は、軸線Oに直交する断面においてそれぞれ互いに
略平行になるように形成されている。従って、軸線Oに
直交する断面において第1壁面14aの延長面と第2壁
面14bの延長面とがなす交差角φは、本実施例では図
4に示すように両切屑排出溝14A,14Bで互いに等
しくなる。また、各切屑排出溝14A,14Bの第1壁
面14aと第2壁面14bとの間の周方向の距離、すな
わち該切屑排出溝14A,14Bの溝幅Wは、一方の切
屑排出溝14Aの溝幅WAの方が他方の切屑排出溝14
Bの溝幅WBよりも大きくなるように形成されている。
【0014】これら第1壁面14aと第2壁面14bと
の間に形成される第3壁面14cは、本実施例では切屑
排出溝14の全長に亙っては形成されておらず、図1に
示すように切屑排出溝14の最先端よりも僅かに後端側
から、図2に示すように鍔部13の縮径部13aの先端
までに延設されている。この第3壁面14cは、軸線O
に直交する断面における断面形状が図4に示すように略
円弧を呈する凹曲面状に形成されている。ここで、この
第3壁面13cの断面がなす円弧の半径Rは本実施例で
は両切屑排出溝14A,14Bで略等しくなるように設
定されているが、例えば上記一方の切屑排出溝14Aの
第3壁面14cがなす円弧の半径を他方の切屑排出溝1
4Bの第3壁面14cがなす円弧の半径よりも大きくな
るように形成してもよい。
【0015】なお、各切屑排出溝14A,14Bにおい
て、第1壁面14aと第3壁面14cとが交差する稜線
部における両壁面14a,14cの交差角βA1,βB1
および第2壁面14bと第3壁面14cとの交差稜線部
における両壁面14b,14cの交差角βA2,βB2は、
いずれも鈍角をなすように形成されている。ただし、第
3壁面14cは上述の通りその断面が円弧を呈する凹曲
面状に形成されているため、上記交差角βは軸線Oに直
交する断面において、第3壁面14cの断面の上記稜線
部における接線と第1または第2平面14a,14bの
断面との交差角をいうものとする。また、軸線Oに直交
する断面において各切屑排出溝14A,14Bの第3壁
面14cがなす円弧の中心XA,XBと、該軸線Oとの間
のそれぞれの距離dA,dBは、上記一方の切屑排出溝1
4Aにおける上記距離dAの方が、他方の切屑排出溝1
4Bにおける上記距離dBよりも小さくなるように設定
されている。
【0016】そして、切屑排出溝14A,14Bの各壁
面14a,14b,14cがこのような構成を採ること
により、軸線Oに直交する断面において工具本体10は
図4に示すように膨れたH形の断面を呈することとな
り、また両切屑排出溝14A,14Bがなす断面形状は
該軸線Oに関して互いに非対称となる。すなわち、軸線
Oに直交する断面において、一方の切屑排出溝14Aの
断面を軸線Oを中心に該軸線O回りに回転させたとして
も、他方の切屑排出溝14Bの断面に重なり合うことは
ない。さらに、この軸線Oに直交する断面において切屑
排出溝14A,14Bがなす断面の断面積Sは、上記一
方の切屑排出溝14Aの断面積SAの方が他方の切屑排
出溝14Bの断面積SBよりも大きくなるように形成さ
れる。
【0017】一方、上記第3壁面14cが上述のように
切屑排出溝14A,14Bの先端よりも僅かに後端側か
ら延びているため、両切屑排出溝14A,14Bの先端
部分においては、その内壁面は第1壁面14aと第2壁
面14bとから構成されることとなる。そして、この切
屑排出溝14A,14Bの先端部分における各第1壁面
14aには、該第1壁面14aから一段凹んで工具先端
に開口するようにチップ取付座15がそれぞれ形成され
ている。しかして、これらのチップ取付座15のうち、
上記一方の切屑排出溝14Aの第1壁面14a先端に形
成されるチップ取付座15は、工具本体10の内周側、
すなわち上記軸線O側に位置して内周側チップ取付座1
5Aとされ、上記他方の切屑排出溝14Bの第1壁面1
4a先端に形成されるチップ取付座15は、工具本体1
0の外周側に位置して外周側チップ取付座15Bとされ
ている。
【0018】これらのチップ取付座15A,15Bに取
り付けられる切刃チップ16は、本実施例では超硬合金
等の硬質材料から成り、上述した従来の穴明け工具と同
様にそのすくい面17および着座面18側からの平面視
に略正三角形を呈する平板状に形成され、これらすくい
面17および着座面18の周囲に配置される逃げ面19
…に逃げ角が与えられたポジティブスローアウェイチッ
プとされている。そして、上記すくい面17の3つの辺
稜にはそれぞれ辺稜部切刃20…が形成され、また各辺
稜が交差する頂部Cには、それぞれ該頂部Cの二等分線
に対して対称で、かつ上記辺稜同士の交差角よりも大き
な交差角で交差する一対のノーズ部切刃21,21がV
字状に形成され、さらにこれらノーズ部切刃21,21
の交差部にはノーズアール刃22が形成され、また互い
に隣合う辺稜部切刃20とノーズ部切刃21との交差部
には切刃間アール刃23が形成されている。
【0019】本実施例ではこのような構成の切刃チップ
16が、内周側チップ取付座15Aと外周側チップ取付
座15Bとにそれぞれ一つずつ、すくい面17を工具回
転方向に向けるとともに一の切刃間アール刃22を軸線
O方向先端側に突出させて装着され、クランプネジ24
により締着されて工具本体10に固定されている。ここ
で図6は、図21と同様、内周側チップ取付座15Aに
装着された切刃チップ16(以下、内周側切刃チップ1
6Aとする。)と、外周側チップ取付座15Bに装着さ
れた切刃チップ16(以下、外周側切刃チップ16Bと
する。)との、軸線Oを含む平面における回転軌跡を表
わすものである。ただし、図6において、内周側切刃チ
ップ16Aの各要素には添え字Aが付されており、また
外周側切刃チップ16Bの各要素には添え字Bが付され
ている。
【0020】この図6に示されるように、内周側切刃チ
ップ16Aは、その一の辺稜部切刃20Aとこの辺稜部
切刃20Aに切刃間アール刃23Aを介してその内周側
に位置するノーズ部切刃21Aとが底刃とされ、かつ上
記切刃間アール刃23Aがその両端に隣接する辺稜部切
刃20Aおよびノーズ部切刃21Aより軸線O方向先端
側(図6において左側)に突出して位置するように配設
されている。また、上記内周側切刃チップ16Aは、底
刃とされた上記ノーズ部切刃21Aに隣接するノーズア
ール刃22Aが軸線Oを越えてオーバーセンターとなる
ように配設されている。なお、軸線Oに垂直で上記切刃
間アール刃23Aの先端を通る仮想直線Lと、上記辺稜
部切刃20Aとがなす交差角θ1は、本実施例では6°
に設定されている。
【0021】一方、外周側切刃チップ16Bは、その一
の辺稜部切刃20Bとこの辺稜部切刃20Bに切刃間ア
ール刃23Bを介してその外周側に位置するノーズ部切
刃21Bとが底刃とされ、上記切刃間アール刃23Bが
その両端に隣接する辺稜部切刃20Bおよびノーズ部切
刃21Bより上記軸線O方向先端側に突出して位置し、
かつこの切刃間アール刃23Bの先端が上記仮想直線L
上に略一致するように配設されている。すなわち、両切
刃チップ16A,16Bは、それぞれの切刃間アール刃
23A,23Bを工具本体10の最先端に位置させ、か
つ互いの切刃間アール刃23A,23Bの先端が軸線O
に垂直な仮想直線L上に位置するように、つまりこれら
切刃間アール刃23A,23Bの先端が軸線O方向につ
いては同じ位置となるように配設されている。なお、こ
の外周側切刃チップ16Bは、底刃とされたノーズ部切
刃21Bにノーズアール刃22Bを介して隣接する最外
周側のノーズ部切刃21Bが、軸線O方向後端側(図6
において右側)に向かうに従い軸線Oに対して半径方向
内側(図6において上側)に向かうように配設されてい
て、これによりこのノーズ部切刃21Bには逃げ角εが
与えられている。ここで、このノーズ部切刃21Bの逃
げ角εは2°〜28°とされるのが望ましく、本実施例
では2°に設定されている。
【0022】さらに、上記仮想直線Lとこの外周側切刃
チップ16Bの辺稜部切刃20Bとがなす交差角θ
2は、この仮想直線Lと上記内周側切刃チップ16Aの
辺稜部切刃20Aとがなす交差角θ1よりも大きくなる
ように設定されており、本実施例では8°に設定されて
いる。なお、上記交差角θ1は1°〜19°の範囲にお
いて、かつ上記交差角θ2は2°〜20°の範囲におい
て、θ1<θ2なる関係を満たすように設定されるのが望
ましい。そして、このような配置のもとで内周側切刃チ
ップ16Aと外周側切刃チップ16Bとは、軸線Oを含
む上記平面における回転軌跡において、内周側切刃チッ
プ16Aの底刃とされる辺稜部切刃20Aと外周側切刃
チップ16Bの底刃とされる辺稜部切刃20Bとが、交
差点Pにおいて互いに交差するように配設されている。
【0023】また一方、図7は切刃チップ16が装着さ
れた状態のチップ取付座15の断面を示すものである
が、この図7と図1とに示すようにチップ取付座15
は、切刃チップ16の上記着座面18が密着可能な取付
座底面15aと、この取付座底面15aから屹立して切
刃チップ16の上記逃げ面19に当接可能な取付座壁面
15b…とにより画成されている。ここで、互いに隣合
う取付座壁面15b,15b同士の交差部には、切刃チ
ップ16の頂部C周辺の逃げ面19部分と当該チップ取
付座15との干渉を避けるため、凹部15cが形成され
ている。また、図中に符号15dで示すのは、切刃チッ
プ16を締着するための上記クランプネジ24が螺着さ
れるネジ穴である。なお、工具外周側に位置す工具外周
との間の工具本体10先端部分には、焼き入れ等の表面
硬化処理が施されるのが望ましい。さらに本実施例で
は、切刃チップ16を装着した状態で、第1壁面14a
が切刃チップ16の辺稜部切刃20よりも高くなるよう
に設定されている。ここで、これら第1壁面15aと辺
稜部切刃20との間の高さtは0.3mm以下の範囲内に
おいて前者が後者よりも高くなるように設定されるのが
望ましく、本実施例ではこの高さtは0.1mmとされて
いる。
【0024】さらにまた、工具本体10の先端面10a
には、この先端面10aにおける切屑排出溝14A,1
4Bのそれぞれの開口部の工具回転方向後方側に、上記
油穴12の工具先端側の一端が開口して切削油剤の吐出
口12d,12dが形成されている。ここで上記油穴1
2は、工具本体10の後端側から先端側に向けて上記シ
ャンク部11の開口部12aから軸線Oに沿って穿設さ
れた後、鍔部13のフランジ部13b内で上記孔12b
に連結し、さらにここで2つの油穴12e,12eに分
岐している。そして分岐した油穴12e,12eは、両
切屑排出溝14A,14B同士の間に画成されるランド
部10b,10b内を、それぞれ直線的に、かつ軸線O
に関して互いに捩れの位置関係となる方向に傾斜しつ
つ、切屑排出溝14A,14Bの捩れに沿うようにして
延び、上記吐出口12d,12dにて工具本体10の先
端面10aに開口するように形成されている。従って、
鍔部13よりも先端側の工具本体10においては、油穴
12e,12eは軸線Oの近傍、いわゆる芯厚部Fを通
ることはなく、図4に示すように軸線Oから外周側に離
れた位置に穿通されることとなる。
【0025】このような構成に加えて本実施例では、上
記切屑排出溝14A,14Bの内壁面に、該切屑排出溝
14A,14Bの延びる方向に沿って延びるように、す
なわち切屑の排出方向に延びるように、複数列の溝25
…が互いに並列的に形成されている。ここで、本実施例
ではこれらの溝25…は、図4に示すように各切屑排出
溝14A,14Bの第3壁面14cのみに形成されてお
り、かつこの第3壁面14cの第1壁面14a側と第2
壁面14b側とに2群に分かれてそれぞれ3条ずつ配設
され、合計6条の溝25…が形成されている。また本実
施例では1群の溝25…は、凹曲して陥没する半円と凸
曲する半円とが交互に滑らかに連なったような波形の断
面形状を呈している。ここで、この溝25の断面形状に
ついては例えば三角形や方形などの他の形状としてもよ
いが、溝25の底部および隣合う溝25,25同士の稜
部は、その断面において十分に湾曲した形状とされるの
が望ましい。
【0026】このような構成の穴明け工具は、一般的に
は工具本体10がシャンク部11を介して上記のような
工作機械の主軸端に固定され、軸線O回りに回転されつ
つ該軸線O方向先端側に送りを与えられて、切刃チップ
16の各切刃20,21等により被削材に穴明け加工を
施す。ここで本実施例の穴明け工具では工具本体10に
鍔部13が形成されており、工具本体10はこの鍔部1
3の環状面13cを工作機械の保持部Hの先端面に全面
的に当接させて該保持部Hに装着されるため、工具本体
10の保持部Hへの接触面積を増大させてその取付剛性
の向上を図ることができる。そしてこれにより、工具本
体10を上記保持部Hに強固に保持させることでき、穴
明け加工中の工具本体10の振れやビビリを確実に抑え
ることが可能となる。さらに、この鍔部13の先端側に
は円錐台状の縮径部13aが形成されており、底刃とな
る切刃チップ16を備えて切削力を受ける工具本体10
の先端部分が、この縮径部13aによって高い剛性で支
持されるので、一層振れやビビリの防止を図ることが可
能となる。
【0027】従って、例えば本実施例や上記従来例のス
ローアウェイ式穴明け工具のように切刃チップ16A,
16Bが工具本体10の内周側と外周側とに偏って配置
されて、各切刃チップ16A,16Bに作用する切削力
が相違したり、あるいはL/Dの大きかったりして、工
具本体10に振れやビビリが生じ易い場合においても、
きわめて安定した加工を行い得て優れた加工精度と品位
の高い加工面を得ることが可能となる。なお、本実施例
ではこの鍔部13の環状面13cの外径Eを、上記底刃
の外径Dに対して1.1×D〜3.0×Dの範囲に設定し
たが、これは上記外径Eが1.1×Dよりも小さいと、
工具本体10と保持部Hとの間の接触面積が十分に増大
されず、工具本体10の取付剛性の向上が図られなくな
るおそれがあるからである。また逆に、上記外径Eが
3.0×Dより大きくても、上記保持部Hの先端面の面
積は工作機械によって一定であるためそれ以上の接触面
積の増大は図られず、却って工具の取扱い性が損なわれ
てしまうという不都合が生じる。
【0028】さらにまた、本実施例ではシャンク部11
の平面11aに円錐状に凹む凹穴11dが形成されてお
り、この凹穴11cは、鍔部13の環状面13cを工作
機械の保持部Hの先端面に当接させて工具本体10を取
り付けた状態で、この保持部Hに設けられた固定ネジH
Tの円錐状の頭部に係合可能とされ、かつこの状態で凹
穴11cの中心軸Adは、固定ネジHTの中心軸Asより
も軸線O方向先端側に僅かに後退した位置に偏心して配
置されている。従って、この固定ネジHTをねじ込むこ
とにより、工具本体10には軸線O方向後端側に向けて
引き込み力Fbが作用することとなるため、本実施例に
よれば鍔部13の環状面13cを保持部Hの先端面に強
く押し付けて工具本体10を保持することが可能とな
り、上述した効果と相俟って一層の取付剛性の向上を図
ることができる。
【0029】ところで、このように底刃を形成する切刃
チップ16A,16Bが工具本体10の内周側と外周側
とに偏って配置された穴明け工具では、両切刃チップ1
6A,16Bに作用する切削力が異なるものとなり、工
具本体10が径方向に受ける力も偏倚してしまうのは上
述した通りである。これに対して本実施例では、に軸線
Oを含む平面上の回転軌跡において、該軸線Oに直交す
る仮想直線Lに対し外周側切刃チップ16Bの辺稜部切
刃20Bがなす交差角θ2を、該仮想直線Lに対し内周
側切刃チップ16Aの辺稜部切刃20Aがなす交差角θ
1よりも大きくなるように配置することにより、かかる
要因を排除することができる。すなわち、このような構
成を採ることにより、内周側切刃チップ16Aの辺稜部
切刃20Aに与えられる横切刃角よりも外周側切刃チッ
プ16Bの辺稜部切刃20Bに与えられる横切刃角の方
が大きくなり、元々小さな切削力しか作用しない内周側
切刃チップ16Aの辺稜部切刃20Aにおいてはその切
削力の変動を抑えることができる一方、大きな切削力が
作用する外周側切刃チップ16Bの辺稜部切刃20Bに
おいては該切削力の低減を図ることができるのである。
【0030】従って本実施例によれば、底刃全体に作用
する切削力を低減させながら、内周側切刃チップ16A
が受ける切削力と外周側切刃チップ16Bが受ける切削
力とのバランスをとることが可能となり、これによって
穴明け加工時に工具本体10の径方向に作用する力を効
果的に相殺して、このような径方向の力のアンバランス
に起因する工具本体10の振れやビビリを抑えることが
できる。このため、上記鍔部13による工具本体10の
取付剛性の向上と相俟って、より安定した加工を行うこ
とが可能となる。しかも本実施例では、鈍角に交差する
辺稜部切刃20A,20Bとノーズ部切刃21A,21
Bとの交差部の切刃間アール刃23A,23Bが工具本
体10の最先端に位置して、それぞれの先端が軸線Oに
垂直な一の仮想直線L上に配置されており、この先端が
軸線O方向については同じ位置となるように配設されて
いる。つまり、両切刃チップ16A,16Bはその切刃
間アール刃23A,23Bを工具本体10の先端側に突
き出して装着されており、このため被削材に喰い付く際
には、これら切刃間アール刃23A,23Bの先端がそ
れぞれ点接触で、かつ同時に喰い付くこととなるので、
この喰い付き時における工具本体10の振れ等をも抑え
ることが可能となり、さらに安定した加工を促すことが
できる。
【0031】なお本実施例では、上記仮想直線Lに対す
る内周側切刃チップ16Aの辺稜部切刃20Aの交差角
θ1を6°に、また外周側切刃チップ16Bの辺稜部切
刃20Bの交差角θ2を8°に設定したが、上述したよ
うにこれらの交差角θ1,θ2は、交差角θ1が1°〜1
9°の範囲で、交差角θ2が2°〜20°の範囲で、θ1
<θ2の関係を満たすようにされるのが望ましい。交差
角θ1,θ2が小さすぎると、底刃とされる辺稜部切刃2
0A,20Bが上記仮想直線Lに接近するため、辺稜部
切刃20A,20Bに作用する切削力のうち工具本体1
0の軸線方向に作用する押し込み力が過大となってしま
うとともに、被削材に喰い付く際に、上述のような切刃
間アール刃23A,23B先端の点接触による喰い付き
にならずに、辺稜部切刃20A,20Bも同時に喰い付
いてしまって振れが生じるおそれがある。また、逆に交
差角θ1,θ2が大きすぎると、辺稜部切刃20A,20
Bに作用する切削力のうち工具本体10の周方向に作用
する分力が過大となって、工具の回転駆動力の増大を招
く結果となる。
【0032】一方、この種の穴明け工具による加工で
は、底刃とされる上記辺稜部切刃20やノーズ部切刃2
1によって被削材が削り取られて切屑が連続的に生成さ
れ、この切屑は切屑排出溝14A,14B内を通ってそ
の後端側から排出される。また、穴明け加工中は、冷却
剤として適当な切削油剤が油穴12e,12eを通って
吐出口12d,12dから切削部位に連続的に供給さ
れ、この切削油剤は切削部位に供給された後に切屑排出
溝14内を切屑とともに軸線O方向後端側に流れてゆ
く。そしてこれにより、切屑は強制的に後端側に押し流
され、その排出が促されるのである。ここで本実施例で
は、これら切屑排出溝14A,14Bの内壁面がそれぞ
れ、工具回転方向を向く第1壁面14aと工具回転方向
後方を向く第2壁面14bとに加え、これら第1および
第2壁面14a,14bに対して陥没する第3壁面14
cを備えており、これにより軸線Oに直交する断面にお
いて両切屑排出溝14A,14Bに大きな断面積を与え
ることが可能となる。従って、このような第3壁面14
cを設けることにより、切屑排出溝14A,14Bの容
量の増大が図られ、切屑の排出能力を向上させて円滑な
切屑処理を行うことが可能となる。
【0033】しかも本実施例では、この第3壁面14c
と第1および第2壁面14a,14bとの稜線部におけ
る交差角βA1,βA2,βB1,βB2が、いずれも鈍角とな
るように設定されており、第1および第2壁面14a,
14bから第3壁面14cへの切屑の流入を滑らかにす
ることができるので、切屑を速やかに第3壁面14c内
に送り込んで排出することが可能となる。さらにこの第
3壁面14cは工具本体10の内周側に凹む凹曲面とさ
れ、また軸線Oに直交する断面においては略円弧状の断
面を呈するように形成されており、このため切屑排出溝
14A,14B内に狭窄した部分が生じることはない。
よって、このような部分に切屑が詰まったり、滞留した
りするようなこともなく、一層円滑な切屑排出を促すこ
とができる。
【0034】また一方、本実施例や上述した従来例のよ
うに、工具本体10先端の底刃とされる切刃20,21
等が内周側と外周側とに偏って配置された穴明け工具で
は、両切刃20A,20Bの交点Pの位置にもよるが、
一般に内周側の切刃20A,21Aの方が外周側の切刃
20B,21Bよりも多くの量の切屑を生成する。これ
に対して本実施例では、内周側の切刃20A等に連なる
一方の切屑排出溝14Aの溝幅WAが外周側の切刃20
B等に連なる他方の切屑排出溝14Bの溝幅WBよりも
広くされるとともに、軸線Oに直交する断面において一
方の切屑排出溝14Aの第3壁面14cがなす円弧の中
心XAと軸線Oとの距離dAが、他方の切屑排出溝14B
の第3壁面14cがなす円弧の中心XBと軸線Oとの距
離dBよりも小さくなるように設定されている。そし
て、これにより両切屑排出溝14A,14Bの軸線Oに
直交する断面が該軸線Oに関して非対称となるととも
に、上記一方の切屑排出溝14Aの断面積SAが、他方
の切屑排出溝14Bの断面積SBよりも大きくなる。す
なわち、比較的多くの切屑が流れる上記一方の切屑排出
溝14Aに大きな容量が与えられるので、このような切
屑排出溝14A内で切屑詰まり等が発生するのを未然に
防止することが可能となる。
【0035】ところで、単に切屑の排出能力を高めるた
めだけならば、切屑排出溝14A,14Bの断面積
A,SBをできるだけ大きくしてその容量を増やしてや
ればよいが、徒に切屑排出溝14A,14Bの断面積S
A,SBを大きくすることは取りも直さず工具本体10の
断面積を小さくすることを意味し、工具の剛性を低下さ
せて振れやビビリの発生を招く結果となる。これに対し
て本実施例では、上述のように切屑排出溝14A,14
Bの断面形状を非対称とするとともに、多くの切屑が流
れる一方の切屑排出溝14Aの断面積SAを他方の切屑
排出溝14Bの断面積SBよりも大きくすることによ
り、工具本体10の断面積が徒に小さくなるのを防ぐこ
とができる。
【0036】また、両切屑排出溝14A,14Bの内壁
面において、工具本体10の内周側に陥没する第3壁面
14cは、互いに交差する方向に形成された第1壁面1
4aと第2壁面14bとの間に設けられており、これに
よってランド部10bの外周側の部分(切屑排出溝14
Aの第1壁面14aと切屑排出溝14Bの第2壁面14
bとの間、および切屑排出溝14Bの第1壁面14aと
切屑排出溝14Aの第2壁面14bとの間の部分)に比
較的大きな肉厚を確保することができる。このため、切
屑排出溝14A,14Bの断面積SA,SBを大きくする
に伴って工具本体10の断面積が減少したとしても、工
具本体10の断面2次モーメントの減少は小さく抑える
ことができるので、工具本体10の剛性を維持すること
が可能となり、上述の切屑排出溝14A,14Bの断面
を非対称とする構成と相俟って、切屑の排出を効果的に
促しつつ工具本体10に振れやビビリが生じるのを防止
することができる。
【0037】さらに本実施例では、各切屑排出溝14
A,14Bの第3壁面14cに複数列の溝25…が形成
されており、これによって第3壁面14cとこの第3壁
面14cを擦過して流れる切屑との間の接触面積を減少
させることができる。そして、これに伴い両者の間に生
じる摩擦を低減することが可能となるので、かかる摩擦
により切屑の流れが阻害されるような事態を防いで、一
層円滑な切屑の排出を促すことができる。なお、切屑と
切屑排出溝14の内壁面との接触摩擦を極限まで低減さ
せるためには、上記溝25…は該内壁面を構成する各壁
面14a,14b,14cのすべてに、かつ少なくとも
その溝幅方向については全域に亙って形成されるのが望
ましい。しかしながら、本実施例のように溝25…を第
3壁面14のみに、しかも溝幅方向に部分的に形成した
としても、切屑の接触摩擦の低減を図ることができる。
また、本実施例では第3壁面14cが切屑排出溝14の
チップ取付座15の後端側から鍔部13の先端部分にま
でしか形成されていないため、溝25…も切屑排出溝1
4の全長に亙ってはいないが、上述のように第1および
第2壁面14a,14bにも溝25…を形成する場合な
どには、溝25…を切屑排出溝14の先端にまで延ばし
たり、切屑排出溝14後端の切り上がりの部分にまで延
設したりしてもよい。
【0038】さらにまた、本実施例では切刃チップ16
を装着した状態で、切屑排出溝14の第1壁面14aが
切刃チップ16の各切刃20,21等よりも高さtだけ
僅かに高くなるように設定されており、すなわちチップ
取付座15の取付座壁面15b側などにおいて切刃20
等が第1壁面14aより突出することがない。このた
め、切屑が切刃チップ16のすくい面17から第1壁面
14aへと擦過する際に、かかる切刃20が欠損したり
するような事態を防止することができるとともに、切刃
チップ16の逃げ面19が第1壁面14aよりも突出す
るようなこともないので、これら逃げ面19と第1壁面
14aとの間への切屑の巻き込みをも防止可能となると
いう利点を得ることができる。ただし、この切刃20か
ら第1壁面14aまでの高さtが大きすぎると、この間
の段差部に切屑が当たって欠損や摩耗が生じるおそれが
あるので、上記高さtは0.3mm以下に設定されるのが
望ましい。
【0039】ところで切屑の円滑な排出を促すには、切
屑排出溝14A,14Bに十分な容量を確保するととも
に、切削油剤を効率的に供給して切屑排出溝14A,1
4B内に流れ込んだ切屑を強制的に押し流す必要がある
ことは、上述した通りである。そして、本実施例では工
具本体10内に先端に向けて油穴12e,12eが穿設
されており、この油穴12e,12eを通して工具先端
側の吐出口12d,12dから切削部位に切削油剤を供
給することが可能とされている。ここで、本実施例のよ
うに捩れ溝状の切屑排出溝14A,14Bを有する穴明
け工具では、工具本体10の周方向に切屑排出溝14
A,14B間に画成されるランド部10b,10bも同
様に捩れて形成されるが、この捩れに合わせて捩れた油
穴を該ランド部10b,10bに形成することは困難で
ある。このため、捩れ溝状の切屑排出溝を有する一般的
な穴明け工具では、工具先端近傍までは工具本体の芯厚
部に沿って直線的に油穴を形成し、この油穴を工具先端
側において分岐させて、2つの吐出口が工具本体の先端
面に開口するようにしている。
【0040】しかしながら本実施例では、切屑排出溝1
4A,14Bの内壁面に第1および第2壁面14a,1
4bに対して陥没する円弧状断面の第3壁面14cが形
成されることにより、芯厚の大きさが制限されることは
避けられず、このため上記構成を採って芯厚部Fに油穴
12を穿設した場合には、工具先端近傍までの油穴12
の径が小さくなって、工具先端側に十分な量の切削油剤
を供給できなくなってしまうという問題が生じる。そこ
で本実施例では、切屑排出溝14がその先端から後端に
至るまでに軸線Oの回りに捩れる角度αを、好ましくは
10°〜90°の範囲内に設定するとともに、切屑排出
溝14A,14B間に画成されるランド部10bに、切
屑排出溝14A,14Bの捩れに沿うように軸線Oに対
して傾斜する方向に直線的に油穴12e,12eを形成
することにより、このような問題の解消を図っている。
【0041】すなわち、切屑排出溝14A,14Bが軸
線O回りに捻れる角度αを上記のような比較的小さな範
囲に設定することにより、ランド部10b,10bの捩
れも緩やかになるため、油穴12e,12eをこのラン
ド部10b,10bの捩れに沿うように、つまり切屑排
出溝14A,14Bの捩れに沿うように傾斜させること
で、捩れ溝状の切屑排出溝14A,14Bを有する穴明
け工具でも直線的な油穴12e,12eを形成すること
が可能となるのである。しかも、上述したように、この
ランド部10b,10bには比較的大きな肉厚が確保さ
れているので、油穴12e,12eの径も大きくするこ
とができ、これにより大量の切削油剤を供給することが
可能となって、冷却・潤滑効果の向上が図られると同時
に切屑排出能力を一層高めることができる。ただし、当
該穴明け工具の外径Dが大きく、第3壁面14cを形成
した上でも芯厚部Fに油穴12を形成することが可能な
場合には、上述のように工具先端近傍までは工具本体1
0の芯厚部Fに沿って直線的に油穴12を形成し、これ
を工具先端側において分岐させるようにしてもよい。
【0042】なお、本実施例ではこのように工具本体1
0内に油穴12が穿設されており、この油穴12を通し
て切削油剤を工具内部から供給することが可能となって
いるが、上述のように切屑排出溝14A,14Bに大き
な断面積が与えられることから、上記油穴12を通さず
とも切屑排出溝14A,14Bを通して工具外部から切
削油剤を供給することも十分に可能である。そしてこれ
により、例えば工具本体10内の油穴12に切削油剤を
供給するための油剤供給機構を持たない工作機械であっ
ても、穴明け加工中に切削部位に切削油剤を十分に供給
して安定した加工を行うことが可能となる。したがって
本実施例によれば、このような工作機械にも対応し得る
穴明け工具を提供することができ、その汎用性を高める
ことが可能となる。
【0043】また、このような穴明け工具はマシニング
センタ等の工作機械の主軸端に取り付けられて軸線O回
りに回転され、いわゆる転削工具として加工に供される
のは上述した通りである。そして、このような場合に
は、本実施例のように切屑排出溝14A,14Bが捩れ
溝状に形成されていた方が、切屑の排出を促すためには
好ましい。ところが一方、このような穴明け工具を旋盤
の刃物台等に図2に示すような向きで固定し、被削材の
方を回転させて旋削により穴明け加工を行うような加工
方法が近年多く行われるようになってきた。しかして、
このような加工方法を採る場合には、工具剛性を考慮し
て切屑排出溝は軸線O方向に沿って平行に延びる直溝状
に形成されるのが望ましい。
【0044】しかるに本実施例では、切屑排出溝14
A,14Bが軸線O回りに捩れる角度αが上記範囲内に
あって比較的小さく設定されており、このため一般的な
転削工具として使用される場合には捩れ溝状の切屑排出
溝14A,14Bによって良好な切屑排出性を得ること
ができる。また、その一方で、旋削工具として用いる場
合にも工具剛性を維持して安定した加工を行うことがで
きるので、本実施例によれば、さらに高い汎用性を穴明
け工具に与えることが可能となる。なお、本実施例の穴
明け工具をこのように旋盤等に固定して使用する場合、
切削油剤の油穴12への供給は、鍔部13のフランジ部
13bの周面に形成された開口部12cから孔12bを
介して行われる。
【0045】さらに本実施例では、工具本体10の鍔部
13の縮径部13aを、その縮径する割合が一定となる
円錐台状に形成したが、例えば図8に示すように、この
鍔部13の縮径部13dを、その縮径する割合が軸線O
方向先端側に向かうに従い漸次増加するように形成し
て、該縮径部13dが側面視に凸曲状、あるいは半球状
をなすようにしてもよい。このような構成を採ることに
より、工具本体10の剛性は図1ないし図7の実施例の
場合に比べて一層向上し、これに伴って振れやビビリも
より効果的に低減せしめることが可能となる。さらにま
た、上記実施例では、切屑排出溝14A,14Bの内壁
面が第1および第2壁面14a,14bと、これらに対
して陥没する第3壁面14cとから構成されており、か
つこの第3壁面14cに複数列の溝25…が形成された
穴明け工具について説明したが、加工条件等によって円
滑な切屑の排出が保証される場合などには、例えば図9
および図10に示すように上記内壁面が第1壁面14a
と第2壁面14bのみから構成された穴明け工具や、図
11および図12に示すように溝25…を有さない穴明
け工具を用いてもよい。
【0046】また、これらの実施例ではいずれも切屑排
出溝14A,14Bが軸線O回りに螺旋を描く捩れ溝状
に形成されているが、例えば図13ないし図15に示す
ように切屑排出溝14C,14Dを軸線O方向に沿って
平行に延びる直溝状に形成してもよい。なお、この実施
例では工具本体10の先端面10aに、切屑排出溝14
の開口部の工具回転方向後方側の縁部に沿ってそれぞれ
凹所26が形成されており、油穴12の吐出口12dは
この凹所26の底面に開口し、該凹所26を介して切屑
排出溝14に連通せしめられている。また、この凹所2
6の底面は、上記縁部に沿う方向からみて図15に示さ
れるように、工具本体10の後端側に凹む凹曲面状に形
成されて容量の確保が図られている。そして、このよう
な構成を採ることにより、切削油剤は吐出口12dから
凹所26を通って切屑排出溝14の幅方向全域に広が
り、しかる後該切屑排出溝14の内壁面を満遍無く全体
的に流れてゆくことになるので、切屑排出溝14内の切
屑を余すことなく効率的に排出できるとともに、満遍無
く広がって溝25…内に侵入した切削油剤によって内壁
面と切屑との接触摩擦を一層低減することが可能とな
る。
【0047】ところで、このような吐出口12dから切
屑排出溝14への切削油剤の流入を促すためには、工具
本体10の先端面10aに上記凹所26に加えて、図1
6および図17に示すように油穴12の吐出口12dと
切屑排出溝14とを直接的に連通する凹溝27を形成し
てもよい。これにより、切削油剤を切屑排出溝14によ
り安定的に流入させ得るとともに、その流入量の増大を
図ることができる。ここで、図示のようにこの凹溝27
は、工具回転方向後方側に向かうに従い工具本体10の
内周側に向かう方向に形成されていて、ちょうど各切刃
チップ16の切刃20部分に切削油剤が流れ出るように
図られている。このため、切刃20による切削部位に集
中的に切削油剤を供給することができ、かかる部位や切
刃の冷却を効率よく行うことができるという利点も得ら
れる。なお、このように工具本体10の先端面10aに
凹所26と凹溝27との両方を形成せずとも、いずれか
一方のみを形成したような構成としてもよい。
【0048】また、上記実施例ではいずれも、略正三角
形平板状の切刃チップ16を用いた穴明け工具について
説明したが、本発明がこのようなスローアウェイチップ
の形状に限定されるようなことはなく、例えば図18に
示すように菱形平板状のスローアウェイチップを内周側
切刃チップ28Aおよび外周側切刃チップ28Bとして
用いるようにしてもよい。さらに、3つ以上のスローア
ウェイチップを切刃チップとして用いるようにしてもよ
い。さらにまた、本発明はこのようなスローアウェイチ
ップに形成された切刃を底刃として用いるスローアウェ
イ式の穴明け工具に限定されることもなく、図19にそ
の先端部を示すように、底刃とされる切刃29を備えた
切刃チップ30をロウ付けによって工具本体10に接合
した穴明け工具としてもよい。さらに、上記実施例の各
構成を適宜に組み合わせた構成としてもよい。ただし、
これら図8ないし図19に示した各実施例において、図
1ないし図7に示した実施例と共通する部分については
同一の符号を配して説明を省略してある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鍔
部に形成される環状面を工作機械の保持部の先端面に全
面的に当接させて該工具本体を保持部に装着することに
より、両者の接触面積を増大させてその取付剛性の向上
を図ることができ、工具本体を強固に保持することが可
能となる。そしてこれにより、穴明け加工中の工具本体
の振れやビビリを抑制し得て、例えば底刃が内周側と外
周側とに偏って配置された穴明け工具や、あるいは細径
深穴加工用のL/Dの大きな穴明け工具においても安定
した加工を行うことができ、優れた加工精度と品位の高
い加工面を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す実施例のY方向視の側面図である。
【図3】図1に示す実施例の先端側からの正面図であ
る。
【図4】図1に示す実施例の工具本体10先端部の軸線
Oに直交する断面図である。
【図5】図1に示す実施例の後端面11bの背面図であ
る。
【図6】図1に示す実施例の内周側切刃チップ16Aと
外周側切刃チップ16Bとの軸線Oを含む平面における
回転軌跡を示す図である。
【図7】チップ取付座15の断面図である。
【図8】本発明の他の一実施例を示す側面図である。
【図9】本発明の他の一実施例を示す側面図である。
【図10】図9に示す実施例の軸線Oに直交する断面図
である。
【図11】本発明の他の一実施例を示す側面図である。
【図12】図11に示す実施例の軸線Oに直交する断面
図である。
【図13】本発明の他の一実施例を示す側面図である。
【図14】図13に示す実施例の先端側からの正面図で
ある。
【図15】図13に示す実施例の先端部の拡大側面図で
ある。
【図16】本発明の他の一実施例を示す側面図である。
【図17】図16に示す実施例の先端側からの正面図で
ある。
【図18】本発明の他の一実施例を示す側面図である。
【図19】本発明の他の一実施例の先端部を示す側面図
である。
【図20】従来の穴明け工具の先端部の側面図である。
【図21】図20に示す従来例の切刃チップ2,3の軸
線Oを含む平面上の回転軌跡を示す図である。
【符号の説明】
10 工具本体 11 シャンク部 11c 凹穴 12,12e 油穴 12d 吐出口 13 鍔部 13a 円錐部 13b フランジ部 13c 環状面 14 切屑排出溝 14a 第1壁面 14b 第2壁面 14c 第3壁面 15 チップ取付座 16A 内周側切刃チップ 16B 外周側切刃チップ 20 辺稜部切刃 21 ノーズ部切刃 22 ノーズアール刃 23 切刃間アール刃 25 溝 O 工具本体の軸線 H 工作機械の保持部 HT 保持部Hに設けられた固定ネジ Ad 凹穴11cの中心軸 As 固定ネジHTの中心軸 D 底刃の外径 E 環状面13cの外径 L 軸線Oに垂直で各切刃チップ16A,16Bの切刃
間アール刃23,23の先端を通る仮想直線 WA,WB 切屑排出溝14A,14Bの溝幅 SA,SB 切屑排出溝14A,14Bの軸線Oに直交す
る断面における断面積 α 切屑排出溝14が、その先端から後端に至るまでに
軸線O回りに捩れる角度 β 切屑排出溝14の第1および第2壁面14a,14
bと第3壁面14cとの交差角 θ1 内周側切刃チップ16Aの辺稜部切刃20Aと仮
想直線Lとがなす交差角 θ2 外周側切刃チップ16Bの辺稜部切刃20Bと仮
想直線Lとがなす交差角

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱状をなす工具本体の先端部外周
    に、この工具本体の先端面に開口し、該工具本体の軸線
    方向後端側に向けて該軸線を挟むように延びる一対の切
    屑排出溝が形成されるとともに、これらの切屑排出溝の
    先端には底刃とされる切刃が設けられて成る穴明け工具
    において、 上記工具本体に、上記軸線方向先端側に向かうに従い漸
    次縮径する縮径部と、該軸線方向後端側を向く環状面を
    有する略円板状のフランジ部とを備えた鍔部が設けら
    れ、上記環状面は、当該工具本体を回転可能に保持する
    工作機械側の保持部の先端面の略全面に当接可能とされ
    ていることを特徴とする穴明け工具。
  2. 【請求項2】 上記鍔部の縮径部は、その縮径する割合
    が上記軸線方向先端側に向かうに従い漸次増加するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の穴
    明け工具。
  3. 【請求項3】 上記切屑排出溝の内壁面が、工具回転方
    向側を向く第1壁面と、この第1壁面に交差する方向に
    形成されて工具回転方向後方側を向く第2壁面とを備え
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の穴明
    け工具。
  4. 【請求項4】 上記第1壁面と第2壁面との間には、こ
    れら第1壁面および第2壁面に対して陥没する第3壁面
    が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の穴
    明け工具。
  5. 【請求項5】 上記第1壁面と第3壁面との稜線部にお
    ける交差角、および上記第2壁面と第3壁面との稜線部
    における交差角が、それぞれ鈍角に設定されていること
    を特徴とする請求項4に記載の穴明け工具。
  6. 【請求項6】 上記第3壁面が、上記工具本体の内周側
    に凹む凹曲面に形成されていることを特徴とする請求項
    4または5に記載の穴明け工具。
  7. 【請求項7】 上記軸線に直交する断面において、上記
    第3壁面がなす断面が略円弧状を呈するように形成され
    ていることを特徴とする請求項6に記載の穴明け工具。
  8. 【請求項8】 上記第3壁面が、上記軸線方向後端側に
    は上記鍔部の先端部分にまで延設されていることを特徴
    とする請求項4ないし7のいずれかに記載の穴明け工
    具。
  9. 【請求項9】 上記軸線に直交する断面において上記一
    対の切屑排出溝がなす断面が、上記軸線に関して互いに
    非対称となるように形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし8のいずれかに記載の穴明け工具。
  10. 【請求項10】 上記軸線に直交する断面において、上
    記一対の切屑排出溝のうち一方の切屑排出溝がなす断面
    の断面積が、他方の切屑排出溝がなす断面の断面積より
    も大きくなるように設定されていることを特徴とする請
    求項9に記載の穴明け工具。
  11. 【請求項11】 上記一対の切屑排出溝の先端には、同
    形状同大のスローアウェイチップが少なくとも一つず
    つ、その切刃を上記底刃として着脱自在に装着されると
    ともに、上記一方の切屑排出溝の先端に装着されるスロ
    ーアウェイチップは上記工具本体の内周側に配置されて
    内周側切刃チップとされていることを特徴とする請求項
    10に記載の穴明け工具。
  12. 【請求項12】 上記切屑排出溝の内壁面には、該切屑
    排出溝に沿って延びる複数列の溝が形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の穴
    明け工具。
  13. 【請求項13】 上記切屑排出溝が、上記軸線の回りに
    螺旋を描く捩れ溝状に形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし12のいずれかに記載の穴明け工具。
  14. 【請求項14】 上記切屑排出溝がその先端から後端に
    至るまでに上記軸線の回りに捩れる角度が、10°〜9
    0°の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項
    13に記載の穴明け工具。
  15. 【請求項15】 上記工具本体の先端部には、上記一対
    の切屑排出溝同士の間に画成される一対のランド部内に
    それぞれ切削油穴が穿設されており、これらの切削油穴
    は、上記切屑排出溝の捩れに沿うように上記軸線方向に
    対して傾斜する方向に直線的に延設されていることを特
    徴とする請求項13または14に記載の穴明け工具。
  16. 【請求項16】 上記切屑排出溝が、上記軸線方向に沿
    って平行に延びる直溝状に形成されていることを特徴と
    する請求項1ないし12のいずれかに記載の穴明け工
    具。
  17. 【請求項17】 上記工具本体の先端面には、この先端
    面における上記切屑排出溝の開口部の工具回転方向後方
    側の縁部に近接するようにして、切削油剤の吐出口が開
    口せしめられていることを特徴とする請求項1ないし1
    6のいずれかに記載の穴明け工具。
  18. 【請求項18】 上記工具本体の先端面には、上記切屑
    排出溝の開口部の工具回転方向後方側の縁部に沿って延
    び、上記軸線方向後端側に凹んで上記切屑排出溝に連通
    する凹所が形成されるとともに、上記吐出口は、この凹
    所の底面に開口せしめられていることを特徴とする請求
    項17に記載の穴明け工具。
  19. 【請求項19】 上記凹所の底面は、上記縁部に沿う方
    向からみて凹曲面状に形成されていることを特徴とする
    請求項18に記載の穴明け工具。
  20. 【請求項20】 上記工具本体の先端面には、上記吐出
    口から工具回転方向後方側に延びて上記切屑排出溝に連
    通する凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1
    7ないし19のいずれかに記載の穴明け工具。
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