JPH0618108A - 極低温冷凍装置 - Google Patents

極低温冷凍装置

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JPH0618108A
JPH0618108A JP19656992A JP19656992A JPH0618108A JP H0618108 A JPH0618108 A JP H0618108A JP 19656992 A JP19656992 A JP 19656992A JP 19656992 A JP19656992 A JP 19656992A JP H0618108 A JPH0618108 A JP H0618108A
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浩行 持原
Yuji Yamaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮部で圧縮した冷媒体を極低温冷却部に与
えて冷凍を行う極低温冷凍装置のクールダウン時の冷却
促進と、周囲温度の影響などによる過負荷による中断回
避が可能な運転制御を行う。 【構成】 極低温冷却装置500は、圧縮部100で加
圧した冷媒体を往路管21から極低温冷却部200に与
えて極低温冷却を行う。復路管25から排出された冷媒
体を再び圧縮部100で加圧して循環する。往路管21
側と復路管25側間の側路管31に配置した側路弁32
を所要の動作差圧で開通して運転調整を行う調整部30
0を設ける。側路弁32を可変差圧弁321とし、圧力
検出器33・34で検出した往路管側と復路管側との差
圧により始動時点からの差圧の変化によって極低温冷却
部200のクールダウン時を検出し、また、周囲温度・
圧縮部温度などの温度を検出する。各検出にもとづい
て、可変差圧弁321の動作差圧を、クールダウン時は
定常運転時よりも大きくし、また、温度に逆比例して小
さくするように制御回路101が制御するなどの制御構
成を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は加圧ガス体を冷却媒体
とし、膨張冷却機の負荷状態に対応して制御を行う極低
温冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、図4の極低温冷凍
装置500ように、電動機10Aによって駆動する冷媒
圧縮機10により、所定のガス体、例えば、ヘリウムガ
スを冷媒体として加圧した加圧冷媒体を往路管21に供
給し、所要の極低温冷却を果して低圧化した冷媒体を復
路管25から回収し、再び加圧して往路管21に供給す
る圧縮部100と、往路管21から得られる加圧冷媒体
を供給弁22を介して極低温冷却機23に与え、所要の
極低温冷却を行って低圧化した冷媒体を排出弁24を介
して復路管25に戻す極低温冷却部200と、往路管2
1と復路管25との間を側路する側路管31の途中に設
けた差圧で動作する側路弁32に所要の圧力調節を与え
ることにより、極低温冷却機23または冷媒圧縮機10
に対する不要な高圧などを側路して極低温冷却機23と
冷媒圧縮機10との異常運転を防止するなどの運転調整
動作を行う調整部300とを設けた構成(以下、第1従
来技術という)が周知である。
【0003】上記の極低温冷却機23を、電動機23A
により所定のシリンダ内を往復動作するディスプレーサ
により加圧冷媒体を膨張し、膨張時の吸熱作用によって
極低温の冷却を行う膨張冷却操作に関連付けて、供給弁
22と排出弁25とを開閉操作するようにした構成(以
下、第2従来技術という)が特開平3−158661な
どにより開示されており、こうした構成の極低温冷却機
を構成要素の一部に用いたものに、例えば、クライオポ
ンプがある。
【0004】また、上記の第1従来技術では、側路弁3
2は、一般には、入口側の圧力と出口側の圧力との差が
規定値以上になったとき、開通するように構成した単な
る差圧弁を用いているが、こうした差圧弁のみによる構
成では、周囲温度などの運転条件によっては、安定な冷
却動作を行えない場合があるので、上記の調整部300
を、圧縮機部100内の実際の圧縮動作に対応する部分
に圧力検出器33・34を設けて検出した各圧力の圧力
差を演算して制御する差圧制御回路35によって側路弁
32を制御するようにした構成(以下、第3従来技術と
いう)が特開平3−217763などにより開示されて
いる。
【0005】上記の第3従来技術の構成は、さらに具体
的には、図5のような構成になっている。図5におい
て、図4の符号と同一符号の部分は、図4によって説明
したものと同一の機能をもつ部分であり、各部は次のよ
うに動作する。
【0006】圧縮機11で加圧した冷媒体は、熱交換器
12で圧縮による加温などの温度上昇分を冷却した後、
オイルセパレータ13に与えて加圧の際に用いたオイル
分を分流し、オイル分は図示しない経路を介して圧縮機
11に戻し、冷媒体はアドソーバ14に与える。アドソ
ーバ14はオイルセパレータでは分流しきれなかった細
かいオイル分を吸収分離して冷媒体のみを往路管21に
送出する。
【0007】冷媒体は、極低温冷却部200で所要の冷
却目的を果した後、復路管25に排出し、アキュムレー
タ15に戻って、一時的に蓄え、再び圧縮機11で加圧
するという循環経路をたどる。
【0008】側路管31を介して圧縮部100に戻す冷
媒体は多少オイル分を含んだままでも、調整部30の動
作には影響ないので、側路弁31はオイルセパレータ1
3とアドソーバ14の間の往路管部分から分岐してあ
る。
【0009】差圧制御回路35は、図5のように、復路
管25のアキュムレータ15に近い管路に配置した圧力
検出器33と、圧縮機11と熱交換器12の間の圧縮機
11に近い管路に配置した圧力検出器34とで検出した
圧力により演算して制御している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の極低温冷凍装置
500における極低温冷却機23、例えば、クライオポ
ンプなどを始動させるには、排気対象の気体が極低温冷
却機23内の冷却体、例えば、コールドパネルに吸着さ
れる温度20K以下まで冷却することが必要であり、こ
の冷却に要する時間をクールダウン時間と言っている。
【0011】極低温冷却機23は始動時点で常温に近い
状態にあるため、極低温冷却機23内を流れる冷媒体の
流量は少なく、冷却が進行するに従って冷媒体の流量が
増加してくる。一方、圧縮機11の圧縮容積と圧縮動作
のための電動機10Aの回転数とは一定なので、冷媒体
の流量が少ないと、冷媒体の流量が多い場合よりも、圧
縮機11の入口側と出口側との圧力差は大きくなってし
まう。
【0012】この圧力差が大きくなると、圧縮機11に
は大きな負荷が掛かったことになり、圧縮機11の系統
に故障を生ずる原因と誤って判断することになり、保護
装置を設けた場合には、保護装置が働いて運転が停止し
てしまう。このため、上記の第1従来技術や第2従来技
術では、所定の圧力差以上になった場合に側路弁32を
差圧制御回路35で開通して圧縮機11に対する圧力差
を下げて所定値以下に維持するようにしているわけであ
る。
【0013】しかしながら、極低温冷却機23の始動時
点では、この圧力差が大きいほど冷凍量が大きくなり冷
却が促進し得るわけであり、これに対して差圧制御回路
35はこの圧力差を下げる方向に動作してしまうので、
極低温冷却機23側からみれば、冷却の促進を制限する
逆作用を行っていることになる。
【0014】このため、図4のように、極低温冷却機2
3を動作する電動機23Aに与える電源を可変周波数電
源27にして、極低温冷却機23の始動時点では高速運
転し、冷却度が進行するにつれて低速に変化するように
した構成(以下、第4従来技術という)が特開昭60−
171359などにより開示されている。
【0015】こうした極低温冷却機23を高速運転する
方法では、極低温冷却機23の機械的運動部分の高速化
に伴う故障を招き易く、また、使用寿命を短くしてしま
うという不都合がある。
【0016】一方、周囲温度が高い場合などは、圧縮部
100は苛酷な条件下で動作することになるので、オー
バーロードリレーなどの過負荷保護装置が動作してしま
い、極低温冷却機23が動作中にもかかわらず運転が中
断されてしまうという不都合がある。
【0017】このため、こうした不都合のない構成で、
クールダウン時間を短縮し得るようにした極低温冷凍装
置の提供が望まれているという課題がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な圧縮部で加圧した冷媒体を往路管から極低温冷却部に
供給して所要の極低温冷却を行うことにより復路管に排
出されて低圧化した冷媒体を再び圧縮部で加圧して循環
するとともに、上記の往路管側の経路に属する管路と復
路管側の経路に属する管路との間を側路する側路管に設
けた側路弁を所要の動作差圧にもとづいて開通動作する
ようにした極低温冷凍装置において、上記の側路弁とし
て可変差圧弁を設ける可変差圧弁手段と、上記の差圧弁
の往路管側の圧力と復路管側の圧力との差圧を検出して
始動時点からの差圧の変化により極低温冷却部のクール
ダウン時を検出するとともに、周囲温度あるいは圧縮部
温度を検出する検出手段と、上記の各検出にもとづい
て、可変差圧弁の動作差圧を、クールダウン時は定常運
転時よりも大きくし、周囲温度あるいは圧縮部温度に逆
比例して小さくするように制御する制御手段とを設ける
構成と、上記の側路弁として、所定の大きい動作差圧の
第1の差圧弁と、所定の小さい動作差圧の第2の差圧弁
とを並列に設ける並列差圧弁手段と、上記の極低温冷却
部のクールダウン時の情報を得る情報手段と、周囲温度
あるいは圧縮部温度を検出する検出手段と、上記の情報
と検出とにもとづいて、クールダウン時は第1の差圧弁
を選択し、周囲温度あるいは圧縮部温度が所定値よりも
高いときには第2の差圧弁を選択して動作するように制
御する制御手段とを設ける構成とにより上記の課題を解
決し得るようにしたものである。
【0019】
【作用】極低温冷却機がクールダウン時の状態にあると
き、つまり、クールダウン時間中は、差圧弁が大きい動
作差圧で側路するため、圧縮部の入口側と出口側との圧
力差を大きくして圧縮動作を行うので、極低温冷却機に
流入する冷媒体の量が多くなり極低温冷却を促進するよ
うに作用するが、極低温冷却機がクールダウン時以外に
あるとき、つまり、クールダウン時間を経過した定常運
転状態のときと、周囲温度が高いときには、差圧弁が小
さい動作差圧で動作するため、圧縮部の動作を不安定に
し、または、過負荷状態にして極低温冷却を進行途中で
中断したりしないように作用する。
【0020】
【実施例】以下、実施例を図1〜図3により説明する。
これらの図において、図4・図5の符号と同一符号で示
した部分は、図4・図5によって説明したものと同一の
機能をもつ部分である。
【0021】〔第1実施例〕まず、第1実施例を図1に
より説明する。図1の構成は、側路弁32として開通動
作する圧力差が可変調整できる差圧弁、つまり、可変差
圧弁321を設ける可変差圧弁手段と、差圧弁321の
往路管21側の圧力と復路管25側の圧力との差圧を圧
力検出器33と圧力検出器34により検出して始動時点
からの差圧の変化により極低温冷却部200のクールダ
ウン時を検出するとともに、周囲温度を室温検出器10
2により検出する検出手段と、上記の差圧の検出と周囲
温度の検出との各検出にもとづいて、可変差圧弁321
の動作差圧を、クールダウン時は定常運転時よりも大き
くし、周囲温度に逆比例して小さくするように制御する
制御回路101を設ける制御手段と設けたものである。
【0022】具体的には、側路管31は、往路管21側
の経路に属する管路、つまり、オイルセパレータ13と
アドソーバ14との間の管路と、復路管25側に属する
管路、つまり、アキュムレータ15の入口側の管路とを
側路するように設けてあり、また、側路管31に設けた
可変差弁321の往路管21側に圧力検出器33を、復
路管25側に圧力検出器34を設けて検出した各圧力値
を制御回路101に与えて、各検出値間の差、つまり、
差圧を検出することにより、始動時から始まるクールダ
ウン時間の間は差圧が大きく、定常運転に入ると差圧が
小さくなることを利用してクールダウン時を検出する。
【0023】制御回路101は、上記の圧力検出による
クールダウン時の信号と、室温検出器102が検出した
圧縮部100付近の周囲温度値、例えば、圧縮部100
などを収納したケーシングパネルの外気吸込用のスリッ
ト近辺の温度、あるいは、圧縮機11の本体の上部の温
度などの温度値と、上記の検出した差圧値とにより、ク
ールダウン時には可変差圧弁321の動作差圧を大き
く、つまり、開通動作する圧力差を大きくするように制
御するとともに、可変差圧弁321の動作差圧を検出し
た温度値に逆比例するように制御する。
【0024】したがって、クールダウン時は可変差圧弁
321がクールダウン時の強制的な加圧に必要な大きい
圧力まで開通動作しないので、圧縮機11は大きい圧力
で動作することができ、極低温冷却部200には多量の
冷媒体が送り込まれることになり、極低温冷却を促進し
得ることになる。一方、周囲温度が高いときには、可変
差圧弁321が開通する圧力を小さい方に移行するの
で、圧縮機11は無理のない圧力で動作することがで
き、オーバーロードリレーなどの過負荷保護装置を動作
して運転を中断してしまうようなことが起きない。
【0025】〔第2実施例〕次に、図2により第2実施
例を説明する。図2の構成は、側路弁32として、所定
の大きい動作差圧の第1の差圧弁322と、所定の小さ
い動作差圧の第2の差圧弁323とを並列に設ける並列
差圧弁手段と、極低温冷却部200のクールダウン時の
情報を始動時の電源投入から所定時間をクールダウン時
間とするように制御回路101Aなどによって得る情報
手段と、周囲温度を室温検出器102により検出する検
出手段と、上記の情報と検出とにもとづいて、クールダ
ウン時は第1の差圧弁322を選択し、周囲温度が所定
値よりも高いときには第2の差圧弁323を選択して動
作するように制御回路101Aにより制御する制御手段
とを設けたものである。
【0026】具体的には、側路管31は、第1実施例の
場合と同様に設けてあり、また、側路管31には、動作
差圧を調節した状態で固定できる差圧弁322・323
を並列にして設けてあり、差圧弁322は、クールダウ
ン時の圧縮部の強制的な運転に適するような大きい動作
差圧に調節して固定し、差圧弁322は、周囲温度が所
定値よりも高いときにオーバーロードリレーなどの保護
装置が動作しない程度の動作差圧に調節して固定してあ
る。
【0027】差圧弁322・323は、それぞれ、開閉
弁322A・323Aを直列に接続して、開閉弁322
A・323Aのうちのいずれかを選択して開通動作する
ことにより差圧弁322・323のうちのいずれかを選
択するようにしてある。
【0028】制御回路101Aは、電源投入などによっ
て始動時点の信号を得るとともに、この始動時点の信号
からタイマ回路を動作させてクールダウン時間に相当す
る時間を作り、この時間の間をクールダウン時とする情
報として開閉弁322Aを選択して開通動作することに
より、差圧弁322を選択して、側路管31の通路を差
圧弁322を通る管路側にするように動作する。
【0029】室温検出器102は、第1実施例の場合と
同様に温度を検出し、検出して得られた温度値が所定値
よりも高いときには、開閉弁323Aを選択して開通動
作することにより、差圧弁323を選択して、側路管3
1の通路を差圧弁323を通る管路側にするように動作
する。
【0030】したがって、クールダウン時は差圧弁32
2がクールダウン時の強制的な加圧に必要な大きい圧力
まで開通動作しないので、圧縮機11は大きい圧力で動
作することができ、極低温冷却部200には多量の冷媒
体が送り込まれることになり、極低温冷却を促進し得る
ことになる。
【0031】しかし、周囲温度が高いときには、仮にク
ールダウン時であっても差圧弁323が小さい圧力で開
通動作するので、圧縮機11は無理のない圧力で動作す
ることができ、オーバーロードリレーなどの過負荷保護
装置を動作して運転を中断してしまうようなことが起き
ない。
【0032】〔第3実施例〕次に、図3により第3実施
例を説明する。図3の構成は、側路弁32として電磁開
閉弁などの単なる開閉弁324を設ける側路弁手段と、
開閉弁324の往路管21側の圧力と復路管25側の圧
力との差圧を圧力検出器33と圧力検出器34により検
出する差圧検出手段と、始動検出回路111により極低
温冷却部200の電動機23Aの動作開始を検出すると
ともに、始動検出回路112により圧縮機10の電動機
10Aの動作開始を検出する始動検出手段と、室温検出
器102により周囲温度を検出する検出手段と、上記の
各始動検出にもとづいてクールダウン時と定常運転時を
検出し、定常運転時には小さい差圧値を選択し、クール
ダウン時には大きい差圧値を選択し、各選択した差圧値
を周囲温度の検出にもとづいて温度に逆比例して小さく
するように演算した演算値を得るとともに、この演算値
と上記の各圧力検出による各圧力の差圧値とを比較した
出力によって上記の開閉弁324を開通動作するように
制御する制御回路101Bを設ける制御手段と設けたも
のである。
【0033】具体的には、側路管31と、圧力検出器3
3・34と、室温検出器102とは、第1実施例の場合
と同様に設けてあり、また、側路弁32は単なる開閉弁
324にしてある。
【0034】始動検出回路111・112は、それぞ
れ、極低温冷却部200の極低温冷却機23を駆動する
電動機23Aに与える電圧を検出した検出信号Aと、圧
縮部100の圧縮機11を駆動する電動機10Aに与え
る電圧とを検出した検出信号Bを得るようにしてある。
【0035】制御回路101Bは、論理回路と演算回路
とによる処理部分と、クールダウン時に対応する大きい
差圧の基準値Cと、定常運転時に対応する小さい差圧の
基準値Dとを設定する設定部分と、クールダウン時に対
応する時間を計時する計時回路とを設けてある。
【0036】そして、検出信号Aと検出信号Bとを論理
回路に与えてクールダウン時か、定常運転時かを検出す
ることにより、クールダウン時には基準値Cを選択し、
定常運転時には基準値Dを選択するようにし、選択した
基準値を、室温検出器102から得られる温度値Eに逆
比例するように演算回路で演算して演算基準値Fを作
り、また、圧力検出器33・34の各圧力検出値から演
算回路で演算して差圧値Gを作り、差圧値Gと演算基準
値Fとを演算回路で比較演算して演算基準値Fよりも差
圧値Gの方が大きいときのみ、開閉弁324を開通動作
するための制御信号Hを得るとともに、論理回路で得ら
れたクールダウン時の出力で計時回路を計時してクール
ダウン時の終了信号Iを作り、この終了信号Iを論理回
路で判断して基準値Dを選択して動作するように切り替
えるようにしたものである。
【0037】したがって、開閉弁324は、上記の第1
実施例とほぼ同様の作用を行って、クールダウン時の極
低温冷却の促進運転と、周囲温度に対する保全運転とを
行えるように動作することができる。
【0038】〔変形実施〕 (1)側路管31を往路管21と復路管25との間に設
けて構成する。
【0039】(2)第2実施例におけるクールダウン時
の検出に、第3実施例における始動検出回路111・1
12と同様の検出信号を与えるように構成する。
【0040】(3)制御回路101・101A・101
Bをマイクロコンピュータによる制御回路にして構成す
る。また、装置全体または装置の一部がマイクロコンピ
ュータによる制御を行っているときは、そのマイクロコ
ンピュータの制御の中に制御回路101・101A・1
01Bの制御を含ませて構成する。
【0041】(4)各実施例において、室温検出器10
2による検出温度の代わりに、圧縮部100本体の上部
に温度検出器を設けて検出した検出温度を、制御部10
1・101A・101Bに与えて同様の温度に対する制
御を行うように構成する。
【0042】(5)第1実施例において、圧縮部100
に供給している電源電圧を検出し、検出した電圧値が所
定の基準値に対して比較し、この基準値よりも低いとき
および高いときに、可変差圧弁321の動作差圧を小さ
く……低いときは大きく、高いときは小さくするのでは
ないか?……して側路管31の管路を開通するようにし
た制御機能を制御回路101に設けて構成する。
【0043】また、第2実施例・第3実施例において、
上記と同様に、電源電圧を検出して得られる電圧値と所
定の基準値との比較に対応させて、側路管31の管路を
開通するようにした制御機能を制御回路101A・10
1Bに設けて構成する。
【0044】(6)第2実施例において、差圧弁とし
て、さらに、第3の差圧弁を1つ追加して並列に設ける
とともに、各差圧弁の動作差圧を「大」「中」「小」の
所要値に設定し、クールダウン時には「大」の動作差圧
の差圧弁を、検出した温度が所定値より高いときには
「小」の動作圧の差圧弁を、また、定常運転時には
「中」の動作差圧の差圧弁を通る管路の開閉弁を開通す
るようにした制御機能を制御回路101Aに設けて構成
する。
【0045】(7)第2実施例において、第1実施例と
同様に、圧力検出器33・34を設けて検出した差圧の
変化によりクールダウン時を判断して得られる情報によ
り開閉弁322Aを選択する機能を制御回路101Aに
設けて構成する。
【0046】(8)上記の(6)の構成において、上記
の(7)の構成を設ける。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、極低
温冷却機がクールダウン時の運転状態にあるときは側路
弁が大きい動作差圧で側路するため、圧縮部の入口側と
出口側との圧力差を大きくして圧縮動作を行い、極低温
冷却機に流入する冷媒体の量を多くすることができるの
で、極低温冷却を促進することができ、また、極低温冷
却機がクールダウン時以外で定常運転の状態にあるとき
や、周囲温度が高いときには、差圧弁が小さい動作差圧
で動作するため、圧縮部の動作を不安定にし、または、
過負荷状態にして極低温冷却を進行途中で中断したりす
ることがなく、つねに安定した運転を行える極低温冷凍
装置を提供し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1〜図3は、この発明の実施例を、また、図4〜図5
は従来の構成を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】第1実施例のブロック構成図
【図2】第2実施例のブロック構成図
【図3】第3実施例のブロック構成図
【図4】概略のブロック構成図
【図5】具体的なブロック構成図
【符号の説明】
10 冷媒圧縮機 10A 電動機 11 圧縮機 12 熱交換器 13 オイルセパレータ 14 アドソーバ 15 アキュムレータ 21 往路管 22 供給弁 23 極低温冷却機 23A 電動機 24 排出弁 25 復路管 27 可変周波数電源 31 側路管 32 側路弁 33 圧力検出器 34 圧力検出器 35 差圧制御回路 100 圧縮部 101 制御回路 101A 制御回路 101B 制御回路 102 室温検出器 111 始動検出回路 112 始動検出回路 200 極低温冷却部 300 調整部 321 可変差圧弁 322 第1の差圧弁 322A 開閉弁 323 第2の差圧弁 323A 開閉弁 324 開閉弁 500 極低温冷凍装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮部で加圧した冷媒体を往路管から極
    低温冷却部に供給して所要の極低温冷却を行うことによ
    り復路管に排出されて低圧化した前記冷媒体を再び前記
    圧縮部で加圧して循環するとともに、前記往路管側の経
    路に属する管路と前記復路管側の経路に属する管路との
    間を側路する側路管に設けた側路弁を所要の動作差圧に
    もとづいて開通動作するようにした極低温冷凍装置であ
    って、 前記側路弁として可変差圧弁を設ける可変差圧弁手段
    と、 前記差圧弁の前記往路管側の圧力と前記復路管側の圧力
    との差圧を検出して始動時点からの差圧の変化により極
    低温冷却部のクールダウン時を検出するとともに、周囲
    温度あるいは圧縮部温度を検出する検出手段と、 前記各検出にもとづいて、前記可変差圧弁の動作差圧
    を、前記クールダウン時は定常運転時よりも大きくし、
    前記周囲温度あるいは圧縮部温度に逆比例して小さくす
    るように制御する制御手段とを具備することを特徴とす
    る極低温冷凍装置。
  2. 【請求項2】 圧縮部で加圧した冷媒体を往路管から極
    低温冷却部に供給して所要の極低温冷却を行うことによ
    り復路管に排出されて低圧化した前記冷媒体を再び前記
    圧縮部で加圧して循環するとともに、前記往路管側の経
    路に属する管路と前記復路管側の経路に属する管路との
    間を側路する側路管に設けた側路弁を所要の動作差圧に
    もとづいて開通動作するようにした極低温冷凍装置であ
    って、 前記側路弁として、所定の大きい動作差圧の第1の差圧
    弁と、所定の小さい動作差圧の第2の差圧弁とを並列に
    設ける並列差圧弁手段と、 前記極低温冷却部のクールダウン時の情報を得る情報手
    段と、 周囲温度あるいは圧縮部温度を検出する検出手段と、 前記情報と前記検出とにもとづいて、前記クールダウン
    時は前記第1の差圧弁を選択し、前記周囲温度あるいは
    圧縮部温度が所定値よりも高いときには前記第2の差圧
    弁を選択して動作するように制御する制御手段とを具備
    することを特徴とする極低温冷凍装置。
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