JP2002081793A - 温調装置 - Google Patents

温調装置

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JP2002081793A
JP2002081793A JP2000271988A JP2000271988A JP2002081793A JP 2002081793 A JP2002081793 A JP 2002081793A JP 2000271988 A JP2000271988 A JP 2000271988A JP 2000271988 A JP2000271988 A JP 2000271988A JP 2002081793 A JP2002081793 A JP 2002081793A
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Tsugio Itami
丹 次 男 伊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷に直接熱媒体を導くことにより直接負荷
を冷却または加熱する温調装置において、負荷の温度を
精度良く広範囲に制御することができ、省エネルギー
で、運転コスト及び設備コストを低減できる温調装置を
提供する。 【解決手段】 負荷から還流する熱媒体を所定の温度に
冷却または加熱して負荷に供給する熱媒体回路部を備え
る温調装置において、上記熱媒体回路部は、圧縮機、水
冷式凝縮器、膨張弁から成るメイン回路部と、熱媒体を
所定の温度に制御する制御部とを備え、上記制御部は、
上記インバータ電源で回転数制御される圧縮機の回転数
を制御することにより、負荷に供給する熱媒体の温度を
直接所定の温度に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷を温度制御さ
れた熱媒体で冷却又は加熱することにより、負荷の温度
を設定温度にする温調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷に冷凍機冷媒を直接導く直接冷却式
の温調装置はすでに提案されているが、従来の直接冷却
式の温調装置は一定温度での制御精度が悪く、また、設
定温度変化時にも設定温度付近に到達する前に実際温度
がオーバーシュートやアンダーシュートを生じ、その温
度制御は+−5℃程度が限界で、室温より低温に冷却す
ることだけが可能で、加熱はできなかった。したがっ
て、負荷の温度を精度良く制御するために、一般には間
接冷却式の温調装置が採用されていた。図2は、既提案
の間接冷却式の温調装置の一例を示し、この温調装置1
は、負荷2において温度が上昇した冷媒液を冷却するた
めの冷凍回路部3と、該冷凍回路部3の冷媒によって冷
却した負荷冷媒液を所定の温度に調整した後、負荷2に
供給して循環させる冷媒液回路部4と、負荷2に供給す
る冷媒液の温度を制御する制御部5とを備えている。
【0003】上記冷凍回路部3は、適宜の冷媒を圧縮し
て高温高圧の冷媒ガスとする圧縮機7と、この冷媒ガス
を冷却凝縮して高圧の液冷媒とする凝縮器8と、この液
冷媒を減圧して低温化する膨張弁9と、膨張弁9で減圧
した液冷媒を蒸発させる蒸発器10とを順次直列に接続
したものとして構成されている。膨張弁9はその下流側
の冷媒の圧力を制御するものである。上記冷凍回路部3
は、蒸発器10の出口温度が高いときに、凝縮器8にお
いて凝縮した液冷媒を、凝縮器8の出口から圧縮機7の
入口に還流させる還流回路12と、該回路12中の温度
式膨張弁13とを備え、温度式膨張弁13は、圧縮機7
に還流される冷媒の温度を検出して信号を出力する温度
センサ14によって制御される。
【0004】上記冷媒液回路部4は、冷媒液のタンク2
4と、負荷2において温度が上昇した冷媒液を冷却する
熱交換器25と、熱交換器25において冷却された冷媒
液を所定の温度に加熱するヒータ27を有するヒータユ
ニット26と、ヒータ27によって所定の温度に調整さ
れたタンク24内の冷媒液を負荷2に供給して循環させ
るポンプ28と、タンク24内の冷媒液の水位を検出す
るレベルスイッチ29とを備え、熱交換器25、ヒータ
ユニット26及びポンプ28は、いずれもタンク24に
組み付けられている。また、ヒータ27の外周には、こ
れを取り囲み有底筒状で上部が開口するヒータカバー3
0が設けられている。冷凍回路部3の蒸発器10が組み
込まれた上記熱交換器25は、入口に負荷2から還流す
る冷媒液の戻り管32が、出口にヒータカバー30の下
部に連通する配管33が、それぞれ連結されている。
【0005】ポンプ28の吐出口に連結された供給管3
6には、該管内を流れる冷媒液の温度を検出する温度セ
ンサ37が設けられている。また、タンク24の底壁に
は、該タンク24内の冷媒液を排出するためのドレン管
40が設けられている。上記制御部5は、装置全体を制
御するもので、温度センサ37の温度信号に応じて必要
な信号を出力する温度コントローラ42と、タンク24
内のレベルスイッチ29の信号に応じて必要な信号を出
力するプログラマロジックコントローラ43と、温度コ
ントローラ42とプログラマロジックコントローラ43
とが出力する信号によって圧縮機7とポンプ28の運
転、ヒータ27への通電を制御する電磁接触器・電磁開
閉器44、及び必要な表示を行う操作表示パネル45と
を備えている。
【0006】上記冷媒液回路部4においては、負荷2に
よって温度が上昇した冷媒液が、戻り管32を通って熱
交換器25内を流れるときに、蒸発器10を流れる冷凍
回路部3の低温の冷媒で冷却されて、ヒータカバー30
内に流入する。そして、ヒータ27により所定の温度に
加熱された冷媒液は、ヒータカバー30の上部開口から
タンク24内に流出し、この冷媒液はポンプ28によっ
て負荷2に供給され、その負荷を冷却する。
【0007】上記温調装置1は、負荷2によって温度が
上昇した冷媒液を熱交換器25により冷却し、この冷媒
液をヒータ27により加熱して所定の温度の冷媒液とす
るので、冷媒液の温度調整が容易なものである。しかし
ながら、上記温調装置1は、熱交換器25において冷却
した冷媒液をヒータ27によって加熱するために、運転
に必要な電力量が多くなり、特に、温調装置1の運転状
態によっては、圧縮機7、ポンプ28及びヒータ27に
同時に通電されることがあるが、これに対応するために
は温調装置1への通電許容量を多くする必要があり、通
電のための設備コストも大きくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、負荷に直接熱媒体を導くことにより直接負
荷を冷却または加熱する温調装置において、負荷の温度
を精度良く広範囲に制御することができ、省エネルギー
で、運転コスト及び設備コストを低減することができる
温調装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の温調装置は、負荷から還流する熱媒体を所
定の温度に冷却または加熱して負荷に供給する熱媒体回
路部を備える温調装置において、上記熱媒体回路部が、
インバータ電源で回転数制御される圧縮機、水冷式凝縮
器、膨張弁、及びこれらの機器を直列に上記負荷に接続
する配管から成るメイン回路部と、熱媒体を所定の温度
に制御する制御部とを備え、上記制御部が、上記インバ
ータ電源で回転数制御される圧縮機の回転数を制御する
ことにより、負荷に供給する熱媒体の温度を直接所定の
温度に制御する、ことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の温調装置は、上記熱媒体回
路部が、上記水冷式凝縮器及び膨張弁をバイパスすると
共に制御弁を有するホットガス回路部を備えているのが
適している。また、本発明の温調装置は、上記制御部
が、上記膨張弁や制御弁の開度を制御することにより、
負荷に供給される熱媒体の温度を直接所定の温度に制御
するのが適しており、さらに、上記熱媒体回路部が、負
荷の熱媒体入口または熱媒体出口付近に熱媒体の温度ま
たは圧力を検出するセンサーを有し、上記制御部が、上
記センサーで検出した熱媒体の温度または圧力と設定温
度または設定圧力との差により、上記圧縮機の回転数や
膨張弁の開度や制御弁の開度を制御するのが適してい
る。また、本発明の温調装置は、上記水冷式凝縮器が冷
却水の流量を調節できる制御弁を有し、上記制御部が、
上記制御弁の開度を制御することにより上記水冷式凝縮
器で冷却される熱媒体の温度を制御するのが適してい
る。また、本発明の温調装置は、上記熱媒体回路部が、
負荷の熱媒体出口と上記圧縮機との間に、膨張弁及び水
熱交換式蒸発器から成る蒸発器回路部、及び該蒸発器回
路部をバイパスする蒸発器バイパス回路部を備えている
のが適している。
【0011】
【作用及び効果】負荷から還流する熱媒体は、インバー
タ電源で回転数制御される圧縮機により圧縮され高温高
圧の熱媒体ガス(ホットガス)となり、該高温高圧の熱
媒体ガスは水冷式凝縮器により冷却され高圧の熱媒体液
となり、該高圧の熱媒体液は膨張弁で膨張されることに
より、低温低圧の熱媒体ガスとなって負荷に供給され
る。そして、本発明の温調装置は、熱媒体回路部に設け
た制御部が、インバータ電源で回転数制御される圧縮機
の回転数を制御することにより膨張弁に供給される熱媒
体の圧力や流量を制御し、それにより膨張弁で膨張され
ることにより発生する冷熱を制御して負荷に供給する熱
媒体の温度を直接所定の温度に制御しているから、負荷
の温度を精度良く制御することができる。さらに、本発
明の温調装置は、上記制御部が上記膨張弁の開度やホッ
トガス回路部に設けた制御弁の開度を制御することがで
き、それによりいっそう負荷の温度を精度良く制御する
ことができる。
【0012】また、本発明の温調装置は、熱媒体回路部
が負荷の熱媒体入口または熱媒体出口付近に熱媒体の温
度(または圧力)を検出するセンサーを有し、制御部が
上記センサーで検出した熱媒体の温度(または圧力)と
設定温度(または設定圧力)との差により、上記圧縮機
の回転数、膨張弁の開度、制御弁の開度を制御している
ため、負荷の温度を迅速かつ精度良く設定温度に制御す
ることができる。また、本発明の温調装置は、冷却水の
流量を調節できる水冷式凝縮器を有しており、冷却水の
流量を調節できると共に空冷式の凝縮器に比して熱容量
が大きいため、設定温度変化時の設定温度付近での実際
温度のオーバーシュートやアンダーシュートを防ぐこと
ができる。
【0013】また、本発明の温調装置は、負荷を冷却し
て温調するだけでなく、負荷を加熱して室温より高い温
度に温調することができる。負荷を室温より高い温度に
温調するには、水冷式凝縮器及び膨張弁をバイパスして
ホットガスをホットガス回路部に設けた制御弁で流量を
制御しながら負荷に供給する。本発明の温調装置は、負
荷の熱媒体出口と上記圧縮機との間に、膨張弁及び水熱
交換式蒸発器から成る蒸発器回路部、及び該蒸発器回路
部をバイパスする蒸発器バイパス回路部を備えているか
ら、負荷を加熱するための熱はヒートポンプの原理で水
熱交換式蒸発器から吸熱することができる。すなわち、
負荷を温調した後のホットガスは、上記膨張弁で膨張さ
れることにより低温の熱媒体ガスになって水熱交換式蒸
発器へ流入し、該低温の熱媒体ガスは上記水熱交換式蒸
発器を流れる水から熱交換により吸熱し、該吸熱した熱
媒体ガスは圧縮機に吸い込まれる。
【0014】負荷を冷却して温調する場合、または負荷
の加熱がほとんど必要がない場合は、水熱交換式蒸発器
から吸熱する必要がないので、負荷から還流する熱媒体
は、蒸発器回路部をバイパスする蒸発器バイパス回路部
を通って圧縮機に吸い込まれる。本発明の温調装置は、
負荷に温度制御された熱媒体を直接導入して、負荷を冷
却だけでなく加熱によっても温調することができ、しか
も負荷を加熱して温調する場合には、ヒートポンプの原
理で水熱交換式蒸発器から吸熱しているから、負荷の温
度を精度良く、広範囲に制御することができ、しかも省
エネルギーで、運転コストや設備コストも低減すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示し、
この温調装置51は、負荷52から還流する熱媒体を所
定の温度に冷却または加熱して負荷に供給する熱媒体回
路部53を備え、該熱媒体回路部53は、インバータ電
源90で回転数制御される圧縮機54、水冷式凝縮器5
5、膨張弁71、及びこれらの機器を直列に上記負荷5
2に接続する配管から成るメイン回路部61と、熱媒体
を所定の温度に制御する制御部70とを備えている。さ
らに、上記熱媒体回路部53は、上記水冷式凝縮器55
及び膨張弁71をバイパスすると共に制御弁72を有す
るホットガス回路部62とを備えている。また、上記熱
媒体回路部53のメイン回路部61は、負荷52の熱媒
体出口81と上記圧縮機54との間に、蒸発器用膨張弁
73及び水熱交換式蒸発器56から成る蒸発器回路部6
3、及び該蒸発器回路部63をバイパスするバイパス弁
74を有する蒸発器バイパス回路部64を備えている。
また、上記熱媒体回路部53は、上記膨張弁71、負荷
52、蒸発器回路部63、及び蒸発器バイパス回路部6
4をバイパスして、上記凝縮器55を通過した熱媒体を
上記圧縮機54に直接供給する膨張弁75を有するバイ
パス回路部65を備えている。
【0016】上記熱媒体回路部53のメイン回路部61
を構成する、インバータ電源90で回転数制御される圧
縮機54、水冷式凝縮器55、膨張弁71は、冷却装置
を構成する機器でもあるから、上記熱媒体回路部53の
メイン回路部61は冷凍サイクルを構成しているとも言
える。また、上記熱媒体回路部53は、上記メイン回路
部61のほかに制御弁72を有するホットガス回路部6
2と、蒸発器用膨張弁73及び水熱交換式蒸発器56か
ら成る蒸発器回路部56を備えているから、冷却装置だ
けでなく加熱装置にもなることができる。上記熱媒体回
路部53を冷却装置として機能させる場合には、上記制
御部70は蒸発器用膨張弁73を閉、蒸発器バイパス回
路部64のバイパス弁74を開とし、負荷52から還流
する熱媒体を蒸発器バイパス回路部64を通って上記圧
縮機54へ流入させている。
【0017】また、上記熱媒体回路部53を加熱装置と
して機能させる場合には、上記制御部70は蒸発器バイ
パス回路部64のバイパス弁74を閉とし、負荷52か
ら還流する熱媒体を蒸発器用膨張弁73及び蒸発器56
を通って上記圧縮機54へ流入させている。なお、図1
に示す実施例では、上記バイパス弁74を蒸発器用膨張
弁73と並列に設けたが、上記バイパス弁74を設ける
代わりに、蒸発器用膨張弁73の上流側の蒸発器回路部
63と蒸発器バイパス回路部64とが分岐する部分に、
上記制御部70により制御される3方向へ切換可能な切
換弁(図示せず)を設け、該切換弁により負荷52から
還流する熱媒体を上記蒸発器回路部63へ流したり、蒸
発器バイパス回路部64へ流したり、該切換弁を閉位置
にして熱媒体を流さないようにしてもよい。また、上記
制御部70は、制御弁72、蒸発器用膨張弁73、バイ
パス弁74、膨張弁75等の機器を自動で制御するばか
りでなく、これとは別個に手動制御用の切換えスイッチ
を設け、該切換えスイッチを操作することにより、これ
らの機器を手動で操作(例えば、開弁位置や閉弁位置に
操作)できるようにしてもよい。
【0018】上記バイパス回路部65は、上記制御部7
0により制御される膨張弁75を有しているから、温度
センサー79により検出した上記圧縮機54の温度が設
定値より高いときは、上記凝縮器55において凝縮した
液冷媒を膨張弁75で膨張させ、該膨張により発生する
冷熱により上記圧縮機54の温度を適正な温度に制御す
ることができる。上記熱媒体回路部53を冷却装置とし
て用いる場合の本発明の作用を述べる。上記熱媒体回路
部53を冷却装置として用いる場合には、上記制御部7
0が蒸発器用膨張弁73を閉、バイパス弁74を開とす
るから、負荷52から還流する熱媒体は、蒸発器バイパ
ス回路部64を通ってインバータ電源90で回転数制御
される圧縮機54へ流入し、該圧縮機54により圧縮さ
れ高温高圧となった熱媒体ガス(ホットガス)は水冷式
凝縮器55に供給され、該水冷式凝縮器55により冷却
された熱媒体は高圧の熱媒体液となり、該高圧の熱媒体
液は膨張弁71で膨張されることにより冷熱を発生し低
温の熱媒体となって負荷に供給される。
【0019】そして、上記制御部70は、インバータ電
源90で回転数制御される圧縮機54の回転数を制御す
ることにより膨張弁71に供給される熱媒体の圧力や流
量を制御し、それにより膨張弁71で膨張されることに
より発生する冷熱を制御して負荷に供給する熱媒体の温
度を所定の温度に精度良く制御している。また、上記制
御部70は、上記膨張弁71及び上記ホットガス回路部
62に設けた制御弁72の開度を制御することによって
も、負荷52に供給する熱媒体の温度を精度良く制御し
ている。すなわち、従来技術では負荷を冷却する冷媒の
温度を精度良く制御するために、冷却された冷媒をヒー
タで再度加熱しているが、本発明の温調装置は、上記制
御部70が、上記圧縮機54の回転数や膨張弁71の開
度を制御することにより冷熱の発生を精度良く制御し、
さらに、負荷52の温度を上げる必要が生じた場合に
は、上記制御部70がホットガス回路部62に設けた制
御弁72の開度を制御して、膨張弁71を通過した熱媒
体(冷媒)にホットガスを混入させて負荷52に供給す
るから、ヒータを用いなくても負荷52に供給する熱媒
体の温度を精度良く制御できる。
【0020】上記熱媒体回路部53は、負荷52の熱媒
体出口81または熱媒体入口82付近に熱媒体の温度を
検出するセンサー77または78を有し、上記制御部7
0が上記センサー77または78で検出した熱媒体の温
度と負荷の設定温度(目標温度)との差により、上記圧
縮機54の回転数、膨張弁71の開度、制御弁72の開
度を制御している。なお、上記熱媒体回路部53におけ
る上記熱媒体出口81または熱媒体入口82付近の熱媒
体は、その温度と圧力と流量の間に一定の相関関係があ
るため、熱媒体の温度を検出する代わり熱媒体のに圧力
あるいは流量を検出し、該検出された圧力あるいは流量
と設定温度に対応する設定圧力あるいは設定流量との差
により、上記圧縮機54の回転数、膨張弁71の開度、
制御72弁の開度を制御してもよい。
【0021】また、この実施例においては、上記熱媒体
回路部53における負荷52の熱媒体出口81または熱
媒体入口82付近に、熱媒体の温度を検出するセンサー
77または78を設けたが、該センサー77または78
の設置場所は必ずしもこの場所に限定する必要はなく、
例えば負荷52内に熱媒体の温度や圧力を検出するセン
サーがある場合には、該センサーの出力を用いても良
い。上記熱媒体は、低沸点媒体のような液化しやすいガ
スが用いられ、具体的には冷凍機の冷媒として知られて
いるR134aが適しているが、必ずしも該熱媒体に限
定されるものではない。上記インバータ電源90で回転
数制御される圧縮機54としては、2シリンダロータリ
ー式圧縮機、スクロール式圧縮機、またはヘリカルブレ
ード式圧縮機が適しているが、必ずしもこれらの圧縮機
に限定されるものではない。また、上記水冷式凝縮器5
5は、冷却水の流量を調節できる制御弁83を有し、該
制御弁83は上記制御部70によりその開度が調節さ
れ、上記水冷式凝縮器55で冷却される熱媒体の温度を
制御することができる。そして、上記膨張弁71、7
3、75や制御弁72、83の駆動にはパルスモータが
用いられているから、弁の開度は精度良く制御できる。
【0022】このように、本発明の温調装置51は、上
記制御部70が上記インバータ電源90で回転数制御さ
れる圧縮機54の回転数や上記膨張弁71の開度やホッ
トガス回路部62に設けた制御弁72の開度を制御して
いるため、負荷52の温度を迅速かつ精度良く設定温度
に制御することができる。これらの制御に加え、本発明
の温調装置は、制御弁83により冷却水の流量を調節で
きる水冷式凝縮器55を有しており、冷却水の流量を調
節できると共に空冷式の凝縮器に比して熱容量が大きい
から、設定温度変化時の設定温度付近での実際温度のオ
ーバーシュートやアンダーシュートを防ぐことができ
る。また、本発明の温調装置は、負荷を冷却して温調す
るだけでなく、負荷を加熱して室温より高い温度に温調
することができる。
【0023】上記熱媒体回路部53を加熱装置として用
いる場合の本発明の作用を述べる。上記熱媒体回路部5
3を加熱装置として用いるには、上記制御部70が上記
膨張弁71を閉じ、上記圧縮機54からのホットガスを
制御弁72で流量を制御しながら、水冷式凝縮器55及
び膨張弁71をバイパスして負荷52に供給する。ま
た、前述のように、上記制御部70は蒸発器バイパス回
路部64のバイパス弁74を閉とし、負荷52から還流
する熱媒体を、蒸発器用膨張弁73及び蒸発器56を通
って上記圧縮機54へ流入させているから、負荷52を
加熱するための熱を、ヒートポンプの原理で上記水熱交
換式蒸発器56から吸熱することができる。すなわち、
負荷52を温調した後の熱媒体は、上記膨張弁73で膨
張されることにより低温の熱媒体ガスになって水熱交換
式蒸発器56へ流入し、該低温の熱媒体ガスは上記水熱
交換式蒸発器56を流れる水と熱交換して熱を奪うこと
により吸熱し、該吸熱した熱媒体ガスは上記圧縮機54
に吸い込まれる。
【0024】また、負荷52を室温より高温に温調して
いる場合に負荷の温度を下げる必要が生じた場合には、
閉じていた膨張弁71を短時間開いて膨張により生じる
冷ガスをホットガスに混入させたり、あるいは上記制御
部70により制御される制御弁84により水熱交換式蒸
発器56へ流入する水の量を調節したりして、負荷を適
切な温度に温調する。また、負荷52を加熱する場合で
も、負荷の加熱に必要な熱量がわずかなため水熱交換式
蒸発器56から吸熱する必要がない場合には、負荷52
から還流する熱媒体は蒸発器回路部63をバイパスする
蒸発器バイパス回路部64を通って圧縮機54に吸い込
まれるようにしてもよい。
【0025】上述のように、本発明の温調装置は、負荷
を冷却だけでなく加熱によっても温調することができ、
しかも負荷を加熱して温調する場合には、ヒートポンプ
の原理で水熱交換式蒸発器56から吸熱することにより
負荷の温度を広範囲に制御することができるから、本発
明の温調装置は、負荷の設定温度を例えば−30℃〜+
90℃といったように、非常に広範囲に制御することが
できる。負荷を主に冷却により温調する場合をAサイク
ル、負荷を主に加熱により温調する場合をBサイクルと
呼ぶとすると、負荷の設定温度が例えば−30℃〜0℃
といったように、負荷を室温より十分低い温度に温調す
る場合にはAサイクルが用いられ、負荷の設定温度が例
えば+30℃〜+90℃といったように、負荷を室温よ
り十分高い温度に温調する場合にはBサイクルが用いら
れる。
【0026】また、負荷の設定温度が例えば0℃〜+3
0℃といったように、負荷を室温に近い温度に温調する
場合には、AサイクルまたはBサイクルが用いられる
が、AサイクルにするかBサイクルにするかの選択に
は、水冷式凝縮器への流入水温(通常は20℃〜30
℃)が関係する。また、AサイクルとBサイクルの切換
時にハンチングが起きないように、本発明の温調装置
は、昇温時と降温時の切換温度に差(10℃〜20℃)
を持たせている。また、負荷52の熱媒体出口81付近
にあるメイン回路部61の配管には、弁76を介して逆
止弁付きの空の圧力容器(または真空ポンプ)86が接
続されている。該圧力容器86は、負荷52に本発明の
温調装置51を最初に接続する際に、負荷52内に残っ
ていたガスを収納するための容器であり、負荷52に本
発明の温調装置51を接続してから、上記弁73、74
を閉じ、上記弁72、76を開いて最初に負荷52に熱
媒体を供給すると、負荷52内に残っていたガスは新し
い熱媒体により押出され、メイン回路部61の配管及び
弁76を通って圧力容器86内に押込まれる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の温調装置
は、負荷に温度制御された熱媒体を直接導入して、負荷
を冷却だけでなく加熱によっても温調することができ、
しかも負荷を加熱して温調する場合には、ヒートポンプ
の原理で水熱交換式蒸発器から吸熱しているから、負荷
の温度を精度良く、広範囲に制御することができ、しか
も省エネルギーで、運転コストや設備コストも低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温調装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図2】既提案の温調装置の構成図である。
【符号の説明】
51 温調装置 52 負荷 53 熱媒体回路部 54 圧縮機 55 水冷式凝縮器 56 水熱交換式蒸発器 61 メイン回路部 62 ホットガス回路部 70 制御部 71 膨張弁 72 制御弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷から還流する熱媒体を所定の温度に冷
    却または加熱して負荷に供給する熱媒体回路部を備える
    温調装置において、 上記熱媒体回路部は、インバータ電源で回転数制御され
    る圧縮機、水冷式凝縮器、膨張弁、及びこれらの機器を
    直列に上記負荷に接続する配管から成るメイン回路部
    と、熱媒体を所定の温度に制御する制御部とを備え、 上記制御部は、上記インバータ電源で回転数制御される
    圧縮機の回転数を制御することにより、負荷に供給する
    熱媒体の温度を直接所定の温度に制御する、ことを特徴
    とする温調装置。
  2. 【請求項2】上記熱媒体回路部は、上記水冷式凝縮器及
    び膨張弁をバイパスすると共に制御弁を有するホットガ
    ス回路部を備えている、ことを特徴とする請求項1に記
    載した温調装置。
  3. 【請求項3】上記制御部は、上記膨張弁や制御弁の開度
    を制御することにより、負荷に供給される熱媒体の温度
    を直接所定の温度に制御する、ことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載した温調装置。
  4. 【請求項4】上記熱媒体回路部は、負荷の熱媒体入口ま
    たは熱媒体出口付近に熱媒体の温度または圧力を検出す
    るセンサーを有し、 上記制御部は、上記センサーで検出した熱媒体の温度ま
    たは圧力と設定温度または設定圧力との差により、上記
    圧縮機の回転数や膨張弁の開度や制御弁の開度を制御す
    る、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載した温調装置。
  5. 【請求項5】上記水冷式凝縮器は冷却水の流量を調節で
    きる制御弁を有し、 上記制御部は、上記制御弁の開度を制御することにより
    上記水冷式凝縮器で冷却される熱媒体の温度を制御す
    る、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに
    記載した温調装置。
  6. 【請求項6】上記熱媒体回路部は、負荷の熱媒体出口と
    上記圧縮機との間に、膨張弁及び水熱交換式蒸発器から
    成る蒸発器回路部、及び該蒸発器回路部をバイパスする
    蒸発器バイパス回路部を備えている、ことを特徴とする
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載した温調装置。
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