JPH0618070B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0618070B2
JPH0618070B2 JP61258467A JP25846786A JPH0618070B2 JP H0618070 B2 JPH0618070 B2 JP H0618070B2 JP 61258467 A JP61258467 A JP 61258467A JP 25846786 A JP25846786 A JP 25846786A JP H0618070 B2 JPH0618070 B2 JP H0618070B2
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magnetic recording
young
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幸雄 大谷部
重嘉 升田
山本  温
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録媒体に関し、更に詳しくは高密度長時
間記録可能な磁気記録媒体殊にVTR用磁気記録媒体に
関する。
[従来技術] 磁気記録媒体として、従来から、二軸配向ポリエチレン
テレフタレートフイルムを基体とし、その少なくとも一
表面に主としてγ−酸化鉄と高分子バインダーよりなる
磁性層を形成した磁気記録媒体が用いられている。ま
た、近年、該基体の少なくとも一表面にコバルト,ニッ
ケルなどの強磁性金属よりなる磁性層を形成した磁気記
録媒体が注目され、一部には用いられている。
これら磁気記録媒体については、近年、高密度記録化,
長時間記録化等の要望が高まり、特に家庭用VTRはそ
の小型化に伴い、テープ幅が12.7mmから8mmと狭くなっ
たり、またカセットも小型化してきており、この要望が
強い。これら特性の賦与にはベースフイルムを薄くし、
また磁性層を薄くする必要があるが、従来のベースフイ
ルムは、その厚みを薄くすると種々の問題が発生し、こ
れら特性の賦与に限界がある。例えば、ベースフイルム
を薄くすると、(1)磁性塗料の塗布,或は強磁性金属の
物理蒸着工程でのフイルムの安定性が低下し、その結果
磁性層を薄くかつ均一に形成するのが難しく、また(2)
磁気記録媒体の走行性,耐久性等が不良となる。
[発明の目的] 本発明の目的は、かかる問題点を改善し、電磁変換特性
がよく、しかもテープの走行性や耐久性が極めて、良好
な磁気記録媒体、殊に高密度長時間記録可能なVTR用
磁気記録媒体を提供することにある。
[発明の構成・効果] 本発明の目的は、本発明によれば、ベースフイルムの少
なくとも一表面上に磁性層を設けた磁気記録媒体におい
て、該ベースフイルムが、長手方向の5%伸長時応力が
15kg/mm2以上であり、長手方向のヤング率が650kg/mm2
以上で幅方向のヤング率が500kg/mm2以上でかつこれら
ヤング率の和が1400〜2100kg/mm2の範囲にあり、150℃
における長手方向の熱収縮率が4%以上で幅方向の熱収
縮率が0〜8%であり、かつ結晶化度が50%以下である
二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシ
レートフイルムであることを特徴とする磁気記録媒体に
よって達成される。
本発明においてベースフイルムを構成するポリマーは、
ポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシレートで
ある。このポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキ
シレートは小割合の第三成分が共重合されていてもよ
く、また小割合の他のポリマーが混合されてもよい。か
かるポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシレー
トは公知の方法で製造できる。
本発明において、ベースフイルムは、その長手方向(長
さ方向)の5%伸長時応力(以下、F−5値と略称す
る)が15kg/mm2以上である必要がある。このF−5値が
低いと、テープ走行系でトラブルを起し、繰返し走行に
耐えられなくなる。更に、ベースフイルムは長手方向の
ヤング率が650kg/mm2以上、好ましくは650〜1500kg/mm2
で、幅方向(横方向)のヤング率が500kg/mm2以上、好
ましくは500〜1200kg/mm2で、かつこれらヤング率の和
(長手方向のヤング率と幅方向のヤング率の和)が1400
〜2100kg/mm2の範囲にある必要がある。かかる高ヤング
率が要求される理由は、フイルムが薄くなるに伴い、ス
ティフネス(腰の強さ)が低下する為、ビデオテープの
場合は回転シリンダーヘッドとテープの当りが充分でな
く、電磁変換特性が低下する為である。長手方向のヤン
グ率が650kg/mm2未満の場合、電磁変換特性が充分でな
く、またこの長手方向のヤング率が高すぎるとテープの
引裂けが起きるので好ましくない。また、この幅方向の
ヤング率が500kg/mm2未満の場合、長手方向のヤング率
が高くても電磁変換特性が充分でなく、またこの幅方向
のヤング率が高すぎるとテープの引裂けが起るので好ま
しくない。更にまた、これらヤング率の和が1500kg/mm2
未満の場合、電磁変換特性が充分でなく、またこのヤン
グ率の和が2100kg/mm2を超えると破断なく二軸配向フイ
ルムを得ることが困難となる。
上記ベースフイルムは、更に、150℃における長手方向
の熱収縮率が4%以上で、幅方向の該熱収縮率が0〜8
%であることが必要である。長手方向の150℃の熱収縮
率が4%未満であると、幅方向の収縮に対応した張力を
フイルムかけることが出来ず、フイルムに不均一な張力
による皺を生じ、塗工斑や蒸着の斑を生じる。また、幅
方向の150℃の熱収縮率がマイナスであると、磁性層の
塗工或は蒸着工程でフイルムに適正な張力をかけること
ができず、塗工斑や蒸着斑を生じ、均一な磁性層を形成
するのが困難になる。逆に8%を越えると、過剰な張力
がかかり、塗工や蒸着が困難になる。
上記ベースフイルムは、更に、結晶化度が50%以下であ
ることが必要である。ここに云う“結晶化度”は、ポリ
エチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシレートの結晶
密度を1.407g/cm3、非晶密度を1.328g/cm3として、フイ
ルム密度より算出とした重量分布結晶化度をもって表わ
す。この結晶化度は、磁性層との接着性の観点から50%
以下であることが必要で、結晶化度が50%を越えると高
分子バインダーとの接着力や金属元素の蒸着力が低下
し、均一強固な磁性層を形成することが困難になる。
本発明においてベースフイルムは、70℃における長手方
向の熱収縮率が0.1%以下であることが好ましい。この
熱収縮率が大きすぎると、使用環境の温度変化により磁
気記録媒体の寸法変化を生じ、磁気記録時と再生時に信
号のズレを生じるようになるので、好ましくない。
本発明における二軸配向ポリエチレン−2,6−ナフタリ
ンジカルボキシレートフイルム(ベースフイルム)は、
その表面粗さ(Ra)が0.010μm以下、更には0.007μ
m以下であることが好ましい。この表面粗さ(Ra)が
大きすぎると、磁性層が高級品質の磁気記録テープとし
て必要な電磁変換特性を維持することができなくなるの
で、好ましくない。
上記表面粗さはポリエチレン−2,6−ナフタリンジカル
ボキシレート中(以下、PENと略称することがある)
に不活性固体微粒子を含有させることによって、或はフ
イルム表面の表面加工処理によって形成せしめることが
できる。このうち不活性固体微粒子を用いる方法が好ま
しい。
不活性固体微粒子としては、本発明においては、好まし
くは二酸化ケイ素(水和物,ケイソウ土,ケイ砂,石
英等を含む);アルミナ;SiO分を30重量%以
上含有するケイ酸塩(例えば非晶質或は結晶質の粘土鉱
物,アルミノシリケート(焼成物や水和物を含む)、温
石綿,ジルコン,フライアッシュ等);Mg,Zn,
Zr及びTiの酸化物;Ca,及びBaの硫酸塩;
Li,Na,及びCaのリン酸塩(1水素塩や2水素塩
を含む);Li,Na,及びKの安息香酸塩;C
a,Ba,Zn,及びMnのテレフタル酸塩;Mg,
Ca,Ba,Zn,Cd,Pb,Sr,Mn,Fe,C
e及びNiのチタン酸塩;Ba,及びPbのクロム酸
塩;炭素(例えばカーボンブラック,グラフアイト
等);ガラス(例えばガラス粉,ガラスビーズ等);
Ca,及びMgの炭酸塩;ホタル石及びZnSが
例示される。更に好ましくは、無水ケイ酸,含水ケイ
酸,酸化アルミニウム,ケイ酸アルミニウム(焼成物,
水和物等を含む)、燐酸1リチウム,燐酸3リチウム,
燐酸ナトリウム,燐酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化
チタン,安息香酸リチウム,これらの化合物の複塩(水
和物を含む)、ガラス粉、粘土(カオリン,ベントナイ
ト,白土等を含む)、タルク,ケイ藻土,炭酸カルシウ
ム等が例示される。特に好ましくは、二酸化ケイ素,酸
化チタン,炭酸カルシウムが挙げられる。これらの不活
性固体微粒子はその平均粒径が0.05−0.6μm,更には
0.08〜0.4μmが好ましく、またその添加量は0.01〜1.5
重量%(対PEN)、更には0.03〜1.0重量%(同)、
特に0.05〜0.6重量%(同)であることが好ましい。
本発明において二軸配向フイルムは上述の特性を有する
必要があるが、二軸配向の方法としては一般的なロール
やステンターを用いて縦横同時に延伸してもよく、又縦
横各々逐次に延伸してもよいが、少なくとも縦方向に2
段以上延伸することが好ましい。延伸条件は、例えば延
伸温度は1段目延伸温度(例えば縦方向延伸温度:
)が(Tg−10)〜(Tg+45)℃の範囲(但し、
Tg:ポリエステルのガラス転移温度)から、2段目延
伸温度(例えば横方向延伸温度:T)が(T+15)
〜(T+40)℃の範囲から選択するとよい。また、延
伸倍率は一軸方向の延伸倍率が2.5以上、特に3倍以上
でかつ面積倍率が8倍以上、特に10倍以上となる範囲か
ら選択するとよい。更にまた、熱固定温度は180〜250
℃、更には200〜230℃の範囲から選択するとよい。
二軸配向フイルムの厚みは15〜4μmが好ましく、さら
には塗布型磁性層のベースフイルムとしては9〜4μm
が好ましく、また蒸着磁性層のベースフイルムとしては
14〜6μmが好ましい。
本発明における磁気記録媒体は、上述のベースフイルム
の少なくとも一表面上、すなわち片面上または両面上に
磁性層を設けたものであるが、該磁性層は強磁性粉体を
含有する高分子バインダーからなるもの、いわゆる塗布
型磁性層でも、また強磁性金属を物理蒸着させたもの、
いわゆる蒸着型磁性層でも良い。
塗布型磁性層に用いる強磁性粉体としては、γ−酸化
鉄,Co含有酸化鉄,鉄粉,Coを含んだ鉄粉,これら
とバリウムフェライトとを組合せたもの等を好ましく例
示できる。これらは出来るだけ均一なものが好ましい。
更に強磁性金属粉末はその80重量%以上が0.1〜0.3μm
長さの微細針状鉄粉であることが好ましい。また、高分
子バインダーとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体,塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体,ポリビニルブチラール,塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸ブチ
ル−2−ヒドロキシチエルメタクリレート共重合体など
のビニル系樹脂,アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体などのゴム系樹脂,ニトロセルロース,アセチルセル
ースなどの繊維系樹脂、エポキシ,フェノキシ,ウレタ
ンなどの架橋性樹脂などを好ましく例示できる。これら
は単独で用いてもよく、又組合せて用いてもよい。又、
防錆のため、微細針状鉄粉の表面処理を施したものを用
いてもよく、バインダー中に防錆剤を含有せしめてもよ
い。
塗布型磁性層には、所望により、減磨剤(例えばアルミ
ナ等)、遮光剤(例えばカーボンブラック等),潤滑
剤,分散剤,帯電防止剤等の如き他の剤を加えても良
い。
塗布型磁性層は、従来から知られている方法で形成でき
る。磁性塗料の塗工には、例えばロールコート法,グラ
ビアコート法,ロールブラッシュ法,スプレーコート
法,エアーナイフコート法等を用いることができる。こ
の磁性層の厚みは3〜2μmが好ましい。
また、蒸着型磁性層に用いる強磁性金属としてはコバル
ト,ニッケル,これらとクロムの合金等を例示すること
ができる。この蒸着型磁性層は従来から知られている方
法で形成することができ、例えば真空蒸着法,スパッタ
法等で形成することができる。この磁性層り厚みは、約
1μmが好ましい。
本発明の磁気記録媒体は、その製造時のトラブルが改善
され、しかも走行性や耐久性が良好であり、磁性層が均
一かつ強固にベースフイルムと接着しているので、初期
及び経時後の電磁変換特性にすぐれており、高密度長時
間の磁気記録が可能な媒体として有用である。
[実施例] 以下実施例に基づいて本発明を更に説明する。なお、本
発明における種々の物性値及び特性は以下の如くして測
定されてものであり、かつ定義される。
(1)ヤング率 フイルムを試料幅10mm,長さ15cmに切り、チャック間10
0mmにして引張速度10mm/分、チャート速度100mm/分に
インストロンタイプの万能引張試験装置にて引張り、得
られた荷重−伸び曲線の立上り部の接線よりヤング率を
計算する。
(2)F−5値 上記ヤング率の測定時、引張速度100mm/分のチャート
速度100mm/分としたとき、5%引張時の応力より求め
る。
(3)150℃における熱収縮率 フィルムを35cm四方に切り抜き、30cm間隔の標点を長手
方向及び幅方向につけ、150℃で30分の熱処理を行な
い、熱処理前後の寸法変化より収縮率を求める。
(4)70℃における熱収縮率 フイルムを6.35mm幅で長さ55cmに、フイルムの長手方向
に切り抜き、標点間距離を約30cmとして印をつけ、15g
の荷重をかけてこれをデジタル精密測長機(フリー社
製)を用いて1/1000mmまで読みとり、このフイルムサン
プル片を70℃で1時間熱処理したのち、再びデジタル精
密測長機で熱処理後の標点間距離を1/1000mmまで読みと
り、熱処理前後の寸法変化により収縮率を求める。
(5)フイルム表面粗さ(Ra) 中心線平均粗さ:Ra(単位μm)としてJIS−B06
01で定義される値である。
本発明では、(株)小坂研究所の触針式表面粗さ計(S
URFCORDER SE−30C)を用いて、触針半
径:2μm,測定圧:0.03g,カットオフ値:0.25mmの
条件下にフイルム表面粗さ曲線をかかせ、得られるフイ
ルム表面粗さ曲線からその中心線の方向に測定長さLの
部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸と
し、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をY=f
(x)で表わすとき、次の式で与えられる値(Ra:μ
m)をフイルム表面粗さとして定義する。
Ra=1/L∫O L|f(x)|dx 本発明では、基準長を2.5mmとして5個測定し、値の大
きい方から1個除いた4個の平均値としてRaを表わ
す。
(6)磁気コーティングフィルムの電磁変換特性ビデオ特
性は、記録再生ヘッドをセンダスト合金に改造したVH
S方式VTR(日本ビクター(株)製造 商品名「HR
7300」)を用いて4MHzの再生出力を測定した値であ
る。標準テープは市販されているγ−Fe層塗布
タイプの1/2VHS用テープである。
C/N比は、4MNzのキャリヤー信号を記録し、再生さ
れた振幅変調信号の30MHzのところのレベルをノイズレ
ベルとするときのC/N比である。
再生出力及びC/Nが 7dB以上の時を優秀 3dB以上7dB未満の時を良好 3dB未満を不良 とする。
(7)磁気テープの耐久性 家庭用ビデオテープレコーダ(ヘリカルスキャン)にカ
セットし、走行開始,停止を繰り返しながら、100時間
送行させ走行状態を調べるとともに出力測定を行ない、
この走行において下記項目を全て満足する場合を走行
性:良好,そうでない場合を走行性:不良と判定する。
テープの端が折れたりワカメ状にならない 走行中のテープ鳴きが生じない テープが裂けたり、破断したりしない 実施例1 固有粘度0.60のポリエチレン−2,6−ナフタリンジカル
ボキシレート(PEN)のペレットを110℃3時間予備
乾燥し、更に180℃4時間乾燥した後、押出機ホッパー
に供給し、溶融温度295〜305℃で溶融し、この溶融ポリ
マーを1.0mm開度のスリット状ダイを通して表面仕上げ
0.3S程度,表面温度60℃の回転冷却ドラム上に成形押
出し、厚み140μmの未延伸のフィルムを得た。
このようにして得られた未延伸フイルムを、公知のロー
ル延伸法により、120℃に予備加熱したのち赤外線ヒー
ターで150℃に加熱しながら、縦方向に5.0倍に延伸し
(第1段延伸),更に公知のステンター法により、130
℃に加熱しながら横方向に4.0倍延伸し(第2段延
伸),200℃で熱固定したのち引続き180℃で横方向に1.
05倍に延伸し(第3段延伸)、厚み7.0μmの二軸配向
PENフイルムを得た。
一方、5%のコバルトを含有する針状のα−FeOOH
を加熱分解して得たα−Feを水素還元して、平
均針状長さ0.2μmの強磁性鉄粉を得た。
上記強磁性鉄粉100重量部(以下単に「部」と記す)と
下記の組成物をボールミルで12時間混練分散した。
ポリエステルポリウレタン 12部 無水マレイン酸共重合体 10部 α−アルミナ 5部 カーボンブラック 1部 酢酸ブチル 70部 メチルエチルケトン 35部 シクロヘキサノン 100部 上記分散処理後、更に を添加してなお15〜30分混練した。更に、トリイソシア
ネート化合物の25%酢酸エチル溶液7部を加え、1時間
高速剪断分散して磁性塗布液を調整した。
得られた塗布液を上記厚さ7.0μmのPENフィルム上
に乾燥膜厚が3.0μmとなるうに塗布した。
次いで直流磁場中で配向処理したのち、100℃で乾燥し
た。乾燥後、カレンダリング処理をして1/2インチ幅
にスリットして厚み10μmのビデオ用の磁気テープを得
た。
かくして得られた磁気テープの評価した結果は表−1に
示す通りであり、電磁変換特性も優秀であり、かつテー
プの耐久性も良好であった。
実施例2〜3 実施例1において未延伸フイルムの厚さ、延伸倍率及び
熱処理条件を調整して各々厚み10μmの磁気テープを得
た。
この磁気テープの評価結果を表−1に示すが、実施例1
と同様電磁変換特性もテープの耐久性も良好であった。
比較例1 実施例1において熱固定温度を250℃と変更する以外は
全く同様に行って厚み10μmの磁気テープを得た。この
テープの評価結果を表−1に示すが、電磁変換特性とし
てC/Nが不良で、磁気記録媒体としては不満足なもの
であった。
実施例4 実施例3に於いて第3段延伸フイルムを80℃で24時間
エージングした。実施例3のフイルムの70℃熱収縮率は
0.08%であるが、上記エージング後のフイルムは0.03%
である。このフイルムに実施例3と同様にして磁性層を
形成した。
こうして得られたテープは、温度0℃と50℃の雰囲気下
に100繰返しおいたのちもかかる温度変化を受けないテ
ープと同様に、走行性や耐久性、電気変換特性が良好で
あった。
比較例2,3 実施例1において未延伸フイルムの厚み、延伸倍率及び
熱処理条件を調整して各々厚み10μmの磁気テープを得
た。
この磁気テープの評価結果を表−1に示すが、比較例2
のフイルムは長手方向のF−5値、ヤング率が低く、ま
た比較例3のフイルムは幅方向のヤング率が低く電磁変
換特性として再生出力、C/Nが不良で、磁気記録媒体
として不満足なものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 温 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社プラスチツク研究所内 (56)参考文献 特開 昭47−38006(JP,A) 特開 昭49−114916(JP,A) 特開 昭62−28918(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフイルムの少なくとも一表面上に磁
    性層を設けた磁気記録媒体において、該ベースフイルム
    が、長手方向の5%伸長時応力が15kg/mm2以上であり、
    長手方向のヤング率が650kg/mm2以上で幅方向のヤング
    率が500kg/mm2以上でかつこれらヤング率の和が1400〜2
    100kg/mm2の範囲にあり、150℃における長手方向の熱収
    縮率が4%以上で幅方向の熱収縮率が0〜8%であり、
    かつ結晶化度が50%以下である二軸配向ポリエチレン−
    2,6−ナフタリンジカルボキシレートフイルムであるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】フイルムの70℃における長手方向の熱収縮
    率が0.1%以下である特許請求の範囲第1項記載の磁気
    記録媒体。
JP61258467A 1986-10-31 1986-10-31 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0618070B2 (ja)

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