JPH06177393A - 不揮発性記憶装置およびその駆動方法、ならびに製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置およびその駆動方法、ならびに製造方法

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JPH06177393A
JPH06177393A JP32448392A JP32448392A JPH06177393A JP H06177393 A JPH06177393 A JP H06177393A JP 32448392 A JP32448392 A JP 32448392A JP 32448392 A JP32448392 A JP 32448392A JP H06177393 A JPH06177393 A JP H06177393A
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JP
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region
insulating film
film
gate
drain region
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JP32448392A
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English (en)
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Hironobu Nakao
広宣 中尾
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】書換回数を向上でき、信頼性のよい不揮発性メ
モリを提供する。 【構成】P型シリコン基板11上に、仮想グランドアレイ
をもってマトリクス状に配列形成されるメモリトランジ
スタMTr において、不純物拡散層13間で挟まれるように
生じるチャネル領域14の、ドレイン領域13b 側の予め定
める領域上にのみトンネル酸化膜16を形成し、残りの領
域上にトンネル酸化膜16よりも厚いゲート酸化膜15を形
成した。トンネル酸化膜16およびゲート酸化膜15上にト
ラップ窒化膜17、ブロック酸化膜18およびゲート19を順
次形成した。 【効果】ゲート−基板間に負のバイアスをかけると、ト
ンネル酸化膜直下のチャネル領域のみに基板からゲート
に向かってFNトンネル電流が生じ、このFNトンネル
電流によりホールがドレイン領域側のトラップ窒化膜に
注入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュEEPROM(Ele
ctrically Erasable Programmable Read OnMemory)
等、電荷を注入したり、取り出すことで情報の記憶を行
う不揮発性記憶素子を備えた不揮発性記憶装置およびそ
の駆動方法、ならびに製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、単一の半導体基板上に、電荷
を注入したり、取り出すことでデータの記憶を行う不揮
発性記憶素子(以下、「メモリトランジスタ」という)
が、行方向および列方向に沿ってマトリクス状に配列形
成されている不揮発性記憶装置(以下、「不揮発性メモ
リ」という)が種々提案されている。
【0003】上記メモリトランジスタの一例を図10に
示す。図10は従来のメモリトラジスタの概略構成を図
解的に示す図であって、同図(a)はデータの書き込み
方法、同図(b)はデータの消去方法、同図(a)はデ
ータの読み出し方法をそれぞれ示している。このメモリ
トランジスタは、フラッシュ型であって、図10(a)
〜(c)の如く、P型シリコン基板1と、シリコン基板
1の表面層に所定の間隔をあけて形成されたN+ 型ソー
ス領域2およびN+ 型ドレイン領域3と、ソース領域2
およびドレイン領域3で挟まれるように生じるチャネル
領域4上に形成され、チャネル領域4で発生する高エネ
ルギーを有する電荷を蓄積するONO(oxide-nitride-o
xide) 膜5と、ONO膜5上に形成され、コントロール
電圧が印加されるゲート6とを備えている。
【0004】ONO膜5は、Si3 4 からなるトラッ
プ窒化膜5bを、SiO2 からなるトンネル酸化膜5a
およびブロック酸化膜5cで上下から挟持したサンドイ
ッチ構造を有している。トンネル酸化膜5aは、チャネ
ル領域4で発生する高エネルギーを有する電荷をトンネ
ルさせ得る機能を、トラップ窒化膜5bは、トンネル酸
化膜5aをトンネルしてきた電荷を蓄積する機能を、ブ
ロック酸化膜5cは、トラップ窒化膜5bに蓄積されて
いる電荷を長時間閉じ込めておく機能をそれぞれ有して
いる。
【0005】ここで、図10(a)〜(c)を参照し
て、上記メモリトランジスタのデータの書き込み、消去
および読み出し動作について簡単に説明する。 <書き込み>データの書き込みは、図10(a)に示す
ように、ソース領域2を接地電位とし、ドレイン領域3
に9Vに印加し、ゲート6に10Vを印加して、ゲート
6−ドレイン領域3間に高電界をかけて行う。ソース領
域2−ドレイン領域3間に飽和チャネル電流が流れ、ド
レイン領域3近傍で高電界により加速された、いわゆる
チャネルホットエレクトロンが発生し、このチャネルホ
ットエレクトロンがFN(Fowler-Nordheim) トンネルし
てドレイン領域3近傍のトラップ窒化膜5bに注入され
る。 <消去>データの消去は、図10(b)に示すように、
ソース領域2を接地電位とし、ドレイン領域3に9Vを
印加し、ゲート6に−6Vを印加して行う。ゲート6−
ドレイン領域3間でのバンド間トンネリング(band to b
and tunneling)により生じたホットホールが、ドレイン
領域3からドレイン領域3近傍のトラップ窒化膜5bに
注入される。そうすると、このホールと、トラップ窒化
膜5bに蓄積されているエレクトロンとが電気的に結合
し、中和される。 <読み出し>データの消去は、図10(c)に示すよう
に、ソース領域2を接地電位とし、ドレイン領域3に1
Vを印加し、ゲート6に、書き込み状態でのしきい値と
消去状態でのしきい値との中間の電圧3Vを印加し、メ
モリトランジスタがOFFするかONするかで、メモリ
トランジスタのデータ記憶状態を確認する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記メモリトランジス
タの書込/消去特性を図11に示す。図11において
は、縦軸に読出状態のしきい値のしきい値電圧とドレイ
ン電流の双方が、横軸に書込/消去回数が表されてい
る。図11から明らかなように、上記メモリトランジス
タにあっては、上述したように、ドレイン領域側からホ
ットキャリアを注入して局所的なデータの書き込み、消
去を行っているため、書込/消去特性回数(以下、「書
換回数」という)が1000回程度まではデバイスの劣
化は見られないが、書換回数が40000回程度に達し
た頃から消去状態あるいはon-state特性に下降が見られ
る。すなわち、書換回数が40000回程度に達した頃
から、次第に書き込みおよび消去によるしきい値の差
(以下、「メモリウィンド幅」という)が小さくなって
いく。これは、書き込み、消去時のストレスにより、ト
ンネル酸化膜中のトラップが増加するためと考えられ
る。このトラップ密度が高くなると、トラップに捕獲さ
れた電荷による電界がつ強くなり、トンネル酸化膜が降
服し、保持不良となる。
【0007】そこで、トンネル酸化膜にかるストレスを
少なくするため、図12(a)(b)の如く、ソース領
域2およびドレイン領域3を開放(open)状態としてお
き、ゲート6に−15Vを印加して、データの消去を行
う方法が考えられる。すなわち、図12(a)に示すよ
うに、ゲート6−基板1間に負のバイアスがかかり、基
板1からゲート6に向かってFN(Fowler-Nordheim) ト
ンネル電流が生じ、このFNトンネル電流により、チャ
ネル領域4全体からホールがトンネル酸化膜5aをトン
ネルしてトラップ窒化膜5bに注入される。しかしなが
ら、ドレイン領域3近傍のトラップ窒化膜5bに蓄積さ
れているエレクトロンを消去している間に、図12
(b)に示すように、トラップ窒化膜5bのエレクトロ
ンが蓄積されていなかった領域にも、同量のホールの注
入が生じてしまい、いわゆる過剰消去状態となる。その
ため、消去状態、つまり初期のメモリトランジスタのし
きい値を変化させることになり、信頼性の上で問題とな
る。
【0008】本発明は、上記に鑑み、データの書き換え
に際し、トンネル酸化膜にかかるストレスを少なくして
書換回数を向上でき、しかも過剰消去が発生しない信頼
性のよい不揮発性メモリおよびその駆動方法、ならびに
製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するための不揮発性記憶装置は、予め定める第1の導
電型式をした単一の半導体基板上に、電荷を注入した
り、取り出すことで情報の記憶を行う複数の不揮発性記
憶素子が、行方向および列方向に沿ってマトリクス状に
配列形成されている不揮発性記憶装置であって、上記半
導体基板の表面層において、列方向に配列された不揮発
性記憶素子に沿って厚く形成された複数のLOCOS絶
縁膜、上記各LOCOS絶縁膜直下において、列方向に
沿って形成され、行方向に隣接する各不揮発性記憶素子
同士のソース領域およびドレイン領域となり、かつ列方
向に延びるビットラインとなっている、上記第1の導電
型式とは反対の第2の導電型式をした複数の埋め込み不
純物拡散層、隣合う上記各埋め込み不純物拡散層で挟ま
れるようにそれぞれ生じるチャネル領域の、ドレイン領
域側の予め定める領域を除く領域上に形成された相対的
に厚いゲート絶縁膜、上記各チャネル領域の、ドレイン
領域側の予め定める領域上に形成され、各チャネル領域
で発生する電荷を通過させる、ゲート絶縁膜よりも相対
的に薄いトンネル絶縁膜、上記各ゲート絶縁膜およびト
ンネル絶縁膜上に形成され、トンネル絶縁膜を通過して
きた電荷を蓄積する電荷蓄積層、ならびに上記電荷蓄積
層上において、行方向に沿って形成され、行方向に配列
された各不揮発性記憶素子同士に共有されワードライン
となっているゲートを含むものである。
【0010】上記不揮発性記憶装置を駆動させるための
方法は、情報の書き込み時に、情報を書き込むべき不揮
発性記憶素子のソース領域を含むビットラインを接地電
位とし、ドレイン領域を含むビットラインに対して高電
圧を印加し、ゲートを含むワードラインに対して高電圧
を印加し、情報の消去時に、情報を消去すべき不揮発性
記憶素子のソース領域を含むビットラインおよびドレイ
ン領域を含むビットラインをそれぞれ開放状態とし、ゲ
ートを含むワードラインに対して書き込み時とは極性の
異なる高電圧を印加し、情報の読み出し時に、情報を読
み出すべき不揮発性記憶素子のソース領域を踏むビット
ラインを接地電位とし、ドレイン領域含むビットライン
に対して低電圧を印加し、ゲートを含むワードラインに
対して読出電圧を印加するものである。
【0011】情報の書き込み時において、選択された不
揮発性記憶素子では、ゲート−ドレイン領域間に高電界
がかかり、ソース領域−ドレイン領域間に飽和チャネル
電流が流れる。これにより、ドレイン領域近傍で高エネ
ルギーを持つ電荷が発生し、この電荷がトンネル絶縁膜
をFNトンネルしてドレイン領域近傍の電荷蓄積層に注
入され、情報の書き込み状態となる。
【0012】情報の消去時において、選択された不揮発
性記憶素子では、チャネル領域の、ドレイン領域側の予
め定める領域上にのみトンネル絶縁膜が形成され、残り
の領域上にはトンネル絶縁膜よりも厚いゲート絶縁膜が
形成されているので、トンネル絶縁膜直下のチャネル領
域のみに基板からゲートに向かってFNトンネル電流が
生じ、このFNトンネル電流によりチャネル領域のドレ
イン領域側から書き込み時とは極性の異なる電荷がトン
ネル絶縁膜をトンネルして電荷蓄積層に注入される。そ
して、FNトンネル電流で注入された電荷と、電荷蓄積
層に蓄積されている電荷とが電気的に結合して中和さ、
情報の消去状態となる。
【0013】このように、FNトンネル電流により書き
込み時とは極性の異なる電荷を注入して情報の消去が行
われるため、トンネル絶縁膜にかかるストレスが少なく
なり、情報の書換回数が多くなっても、メモリウィンド
幅を初期状態のまま維持できる。よって、書換回数を向
上させることができる。また、FNトンネル電流は、ト
ンネル絶縁膜直下のチャネル領域のみに発生するから、
ドレイン領域近傍の電荷蓄積層に蓄積されている電荷を
消去している間に、電荷蓄積層の電荷が蓄積されていな
かった領域に書き込み時とは極性の異なる電荷が注入さ
れることがない。そのため、過剰消去状態となることが
なく、信頼性が向上する。
【0014】情報の読み出し時に、選択された不揮発性
記憶素子の電荷蓄積層に電荷が蓄積されておれば、ゲー
ト電荷の影響はゲート絶縁膜直下の半導体基板の表面に
及ぶものの、ドレイン領域側の電荷は電荷蓄積層に注入
されている電荷で打ち消されてしまい、この電荷の影響
がトンネル絶縁膜直下の半導体基板の表面まで到達しな
い。したがって、当該不揮発性記憶素子にチャネルが形
成されず、電流が流れない。一方、選択された不揮発性
記憶素子の電荷蓄積層に電荷が蓄積されていなければ、
ゲート電荷の影響がゲート絶縁膜およびトンネル絶縁膜
直下の半導体基板の表面まで及ぶ。したがって、当該不
揮発性記憶素子にチャネルが形成され、電流が流れる。
この状態をセンシングすれば、不揮発性記憶素子に記憶
されている情報の読み出しが行われる。
【0015】上記不揮発性記憶装置を製造するための方
法は、予め定める第1の導電型式をした単一の半導体基
板上に、パッド酸化膜および窒化膜を順次形成する工
程、窒化膜の予め定める領域を列方向に沿ってストライ
プ状に残存させるかたちで、窒化膜の一部を除去してパ
ッド酸化膜を露出させる工程、列方向に沿ってストライ
プ状に残存させた各窒化膜をマスクとして、上記第1の
導電型式とは反対の第2の導電型式をした不純物イオン
を注入する工程、熱酸化により、パッド酸化膜を列方向
に沿って厚く成長させて複数のLOCOS絶縁膜を形成
すると同時に、各LOCOS絶縁膜直下において、自己
整合的に行方向に隣接する各不揮発性記憶素子同士のソ
ース領域およびドレイン領域となり、かつ列方向に延び
るビットラインとなる第2の導電型式をした埋め込み不
純物拡散層を形成する工程、ウェット酸化により、各埋
め込み不純物拡散層で挟まれる領域上にゲート絶縁膜を
形成する工程、各ゲート絶縁膜の、ドレイン領域側の予
め定める領域を除く領域上にレジストを施し、ゲート絶
縁膜の、ドレイン領域側の予め定める領域を除去して半
導体基板を露出させる工程、レジストを除去した後、上
記半導体基板を露出させたドレイン領域側の予め定める
領域上に、ゲート絶縁膜よりも薄いトンネル絶縁膜を形
成する工程、各ゲート絶縁膜およびトンネル絶縁膜上
に、電荷蓄積層を形成する工程、ならびに電荷蓄積層上
に、行方向に配列される各不揮発性記憶素子同士に共有
されるワードラインとなるゲートを行方向に沿って形成
する工程を含むものである。
【0016】このように、ゲートを形成する前に、予め
埋め込み不純物拡散層をLOCOS絶縁膜直下に形成す
ることで、ゲートの位置がずれてもチャネル長に影響を
与えないため、ゲートの位置合わせが不要となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
説明する。図1は本発明の一実施例に係る不揮発性メモ
リにおいてパッシベーション膜を剥がした状態を示す平
面図、図2は図1のI−I断面図である。図1および図
2を参照しつつ、本実施例に係る不揮発性メモリMDの
構造について説明する。
【0018】本実施例の不揮発性メモリMDは、FAC
E(Flash Array Contactless EEPROM)型であって、単一
のP型シリコン基板11上に、電荷を注入したり、取り
出すことでデータの記憶を行う複数のフラッシュ型メモ
リトランジスタMTr1,MTr2,MTr3,MTr
4が、行方向Xおよび列方向Yに沿ってマトリクス状に
配列形成されている。
【0019】P型シリコンン基板11の表面層には、列
方向Yに配列するメモリトランジスタMTr1,MTr
3およびMTr2,MTr4に沿ってLOCOS(local
oxidation of silicon)膜121,122,123が形
成されている。図2において左端のLOCOS膜121
直下には、列方向Yに配列するメモリトランジスタMT
r1,MTr3のソース領域13a、すなわちビットラ
インBL1となるN+ 型埋め込み不純物拡散層131
が、列方向Yに沿って形成されている。また、右端のL
OCOS膜123直下には、列方向Yに配列するメモリ
トランジスタMTr2,MTr4のドレイン領域13
b、すなわちビットラインBL3となるN+ 型埋め込み
不純物拡散層133が、列方向Yに沿って形成されてい
る。さらに、LOCOS膜122の直下には、列方向Y
に配列する、メモリトランジスタMTr1,MTr3の
ドレイン領域13bおよびメモリトランジスタMTr
2,MTr4のソース領域13a、すなわちビットライ
ンBL2となるN + 型埋め込み不純物拡散層132が、
両端の埋め込み不純物拡散層131,133と所定の間
隔をあけて列方向Yに沿って形成されている。つまり、
ビットラインBL2となる埋め込み不純物拡散層132
は、行方向Xに隣接する、メモリトランジスタMTr
1,MTr2およびメモリトランジスタMTr3,MT
r4で共有している。
【0020】各埋め込み不純物拡散層131,132,
133で挟まれるようにそれぞれ生じるチャネル領域1
4の、ドレイン領域13b側の予め定める領域を除く領
域上には、ゲート酸化膜15がそれぞれ形成されてい
る。また、各チャネル領域14の、ドレイン領域13a
側の予め定める領域上には、チャネル領域14で発生す
る電荷をトンネルさせ得るトンネル酸化膜16がそれぞ
れ形成されている。
【0021】各ゲート酸化膜15およびトンネル酸化膜
16を含む全面には、各トンネル酸化膜17をトンネル
してきた電荷を蓄積するトラップ窒化膜17が形成され
ている。トラップ窒化膜17上には、トラップ窒化膜1
7で蓄積されている電荷を長時間閉じ込めておくブロッ
ク酸化膜18が形成されている。
【0022】行方向Xに配列するメモリトランジスタM
Tr1,MTr2形成領域のブロック酸化膜18上に
は、ワードラインWL1となっているゲート191が行
方向Xに沿って形成されている。また、行方向Xに配列
するメモリトランジスタMTr13,MTr4形成領域
のブロック酸化膜18上には、ワードラインWL2とな
っているゲート192が列方向Xに沿って形成されてい
る。すなわち、ワードラインWL1となっているゲート
191は、行方向Xに配列するメモリトランジスタMT
r1,MTr2で共有しており、ワードラインWL2と
なっているゲート192は、行方向Xに配列するメモリ
トランジスタMTr3,MTr4で共有している。
【0023】また、埋め込み不純物拡散層131,13
2,133およびゲート,191,192で囲まれるシ
リコン基板11の表面層には、図1において×印で示す
ように、列方向Yに隣接する、メモリトランジスタMT
r1,MTr3およびメモリトランジスタMTr2,M
Tr4を素子分離するための、チャネルストップイオン
が注入されている。
【0024】なお、以後の説明において、メモリトラン
ジスタMTr1,MTr2,MTr3,MTr4を総称
するときは「メモリトランジスタMTr」という。ま
た、LOCOS膜121,122,123を総称すると
きは「LOCOS膜12」と、埋め込み不純物拡散層1
31,132,133を総称するときは「埋め込み不純
物拡散層13」と、ゲート191,192を総称すると
きは「ゲート19」という。
【0025】P型シリコン基板11は、比抵抗が5〜2
0Ωcmくらいの低いものが使用されている。LOCO
S膜12は、SiO2 からなり、膜厚は約10000Å
程度に厚く設けられている。ゲート酸化膜15は、Si
2 からなり、膜厚は約300Å程度に薄く設けられて
いる。
【0026】トラップ窒化膜17は、Si3 4 からな
り、膜厚は、電荷を蓄積すべく所定の厚さに設定されて
いる。ブロック酸化膜18は、SiO2 からなり、膜厚
は、電荷をトラップ窒化膜17に閉じ込めておくべく所
定の厚さに設定されている。ゲート19は、例えばリン
を高濃度にドープして低抵抗化したポリシリコン等の導
電性物質からなる。
【0027】さらに、図示していないが、ゲート19上
の全面には、メモリトランジスタMTrの表面を保護す
るとともに、外部からの汚染物質の侵入を防止するた
め、例えばPSG等の絶縁物質からなるパッシベーショ
ン膜が積層されている。このように、上記不揮発性メモ
リMDは、シリコン基板11上で埋め込み不純物拡散層
13とコンタクトをとらない、いわゆる仮想グランドア
レイ(virtual ground array)とすることにより、メモリ
トランジスタMTrの高密度実装を図っている。
【0028】図3は不揮発性メモリの等価回路図であ
る。図3を参照しつつ、上記不揮発性メモリMDの電気
的構成について説明する。不揮発性メモリMDは、図3
の如く、一点鎖線で囲むメモリセルMC1,MC2,M
C3,MC4が配列され、各メモリセルMC1,MC
2,MC3,MC4が1つのメモリトランジスタMTr
1,MTr2,MTr3,MTr4からなる1セル/1
トランジスタ構造を有している。
【0029】そして、行方向Xに配列されたメモリトラ
ンジスタMTr1,MTr2のゲートにワードラインW
L1が接続され、行方向Xに配列されたメモリトランジ
スタMTr3,MTr4のゲートにワードラインWL2
が接続されている。また、列方向Yに配列するメモリト
ランジスタMTr1,MTr3のソースにビットライン
BL1が接続され、列方向Yに配列するメモリトランジ
スタMTr2,MTr4のドレインにビットラインBL
3が接続されされている。そして、行方向Xに隣接する
メモリトランジスタMTr1,MTr2およびMTr
3,MTr4のソース−ドレインが直列に接続されてお
り、当該接続中間点にビットラインBL2が接続されて
いる。
【0030】ここで、主として、図3および表1を参照
しつつ、上記不揮発性メモリMD10のデータの書き込
み、消去および読み出しの動作について説明する。な
お、表1において、データの書き込み、読み出しを行う
際に、図3に示すメモリセルMC1を選択した場合を想
定している。
【0031】
【表1】
【0032】<書き込み(WRITE)>ワードライン
WL2を接地電位0Vとし、ビットラインBL3に9V
を印加しておき、データの書き込みを行うメモリセルM
C1を選択すべく、ビットラインBL1を接地電位0V
とし、ビットラインBL2に対して9Vを印加し、ワー
ドラインWL1に対して10Vを印加する。
【0033】そうすると、図4に示すように、選択され
たメモリセルMC1内のメモリトランジスタMTr1で
は、ゲート191−ドレイン領域13a間に高電界がか
かり、ソース領域13a−ドレイン領域13b間に飽和
チャネル電流が流れる。ドレイン領域13a近傍のピン
チオフ領域(pinch off region)では、高電界により加速
された電子がイオン化(impact ionization) を起こし、
高エネルギーを持つチャネルホットエレクトロンが発生
し、このチャネルホットエレクトロンがトンネル酸化膜
16をFNトンネルしてドレイン領域13b近傍のトラ
ップ窒化膜17に注入され、データ「1」の書き込み状
態となる。
【0034】一方、非選択メモリセル内のメモリトラン
ジスタでは、ゲート−ドレイン領域間に高電界が印加さ
れず、ソース領域−ドレイン領域間に飽和チャネル電流
は流れないので、トラップ窒化膜17にチャネルホット
エレクトロンが注入されない。すなわち、データの書き
込みが行われない。トラップ窒化膜にエレクトロンが蓄
積されている状態と、蓄積されていない状態とでは、メ
モリトランジスタのソース−ドレイン間を導通させるた
めに必要なゲート電圧が変化する。すなわち、メモリト
ランジスタのソース−ドレイン間を導通させるためのし
きい値電圧VTHは、フローティングゲートにエレクトロ
ンを注入した状態では高いしきい値V1(例えば4V)
をとり、エレクトロンが注入されたいない状態では低い
しきい値V2(例えば0.5V)をとる。このように、
しきい値電圧VTHを2種類に設定することで、「1」ま
たは「0」の二値データをメモリトランジスタに記憶さ
せることができる。 <消去(ERASE)>データの消去は一括消去で行わ
れる。すなわち、ビットラインBL1,BL2BL3を
開放状態としておき、ワードラインWL1,WL2に−
15Vを印加し、ゲート−基板間に負のバイアスをかけ
る。
【0035】そうすると、図5に示すように、各メモリ
セル内のメモリトランジスタMTrにおいては、チャネ
ル領域14の、ドレイン領域13b側の予め定める領域
上にのみトンネル酸化膜16が形成され、残りの領域上
にはトンネル酸化膜16よりも厚いゲート酸化膜15が
形成されているので、トンネル酸化膜16直下のチャネ
ル領域14のみに基板11からゲート19に向かってF
Nトンネル電流が生じ、このFNトンネル電流によりチ
ャネル領域14のドレイン領域13b側からホールがト
ンネル酸化膜16をトンネルしてトラップ窒化膜17に
注入される。そして、FNトンネル電流で注入されたホ
ールと、トラップ窒化膜17に蓄積されているエレクト
ロンとが電気的に結合して中和さ、データの消去状態、
すなわちデータ「0」の書き込み状態となる。
【0036】このように、FNトンネル電流によりホー
ルを注入してデータの消去が行われるため、トンネル酸
化膜15にかかるストレスが少なくなり、データの書換
回数が多くなっても、メモリウィンド幅を初期状態のま
ま維持できる。よって、書換回数を向上させることがで
きる。また、FNトンネル電流は、トンネル酸化膜16
直下のチャネル領域14のみに発生するから、ドレイン
領域13b近傍のトラップ窒化膜17に蓄積されている
エレクトロンを消去している間に、トラップ窒化膜17
のエレクトロンが蓄積されていなかった領域にホールが
注入されることがない。そのため、過剰消去状態となる
ことがなく、信頼性が向上する。 <読み出し(READE)>ワードラインWL2を接地
電位0Vとし、ビットラインBL3に対して1Vを印加
しておき、読み出しを行うメモリセルMC1を選択すべ
く、ビイトラインBL1を接地電位0Vとし、ビットラ
インBL2に対して1Vを印加し、ワードラインWL1
に対してセンス電圧2Vを印加する。
【0037】このとき、図6(a)に示すように、メモ
リセルMC1のメモリトランジスタMTr1のトラップ
窒化膜17にエレクトロンが蓄積されておれば、ゲート
191の正電荷の影響はゲート酸化膜15直下のシリコ
ン基板11の表面に及ぶものの、ドレイン領域13b側
の正電荷はトラップ窒化膜17に注入されているエレク
トロンで打ち消されてしまい、この正電荷の影響がトン
ネル酸化膜16直下のシリコン基板11の表面まで到達
しない。しがたがって、メモリトランジスタMTr1に
チャネルが形成されず、埋め込み不純物拡散層132の
ドレイン領域13bから埋め込み不純物拡散層131の
ソース領域13aに電流が流れない。一方、図6(b)
に示すように、トラップ窒化膜17にエレクトロンが蓄
積されていなければ、ゲート191の正電荷の影響がゲ
ート酸化膜15およびトンネル酸化膜16直下のシリコ
ン基板11の表面まで及ぶ。したがって、メモリトラン
ジスタMTr1にチャネルが形成され、埋め込み不純物
拡散層132のドレイン領域13bから埋め込み不純物
拡散層131のソース領域13aに電流が流れる。この
状態を図示しないデコーダおよびセンスアンプでセンシ
ングすれば、メモリトランジスタMTr1に記憶されて
いるデータの読み出しが行われる。
【0038】ここで、センス電圧とは、上記しきい値電
圧のVTHの2種類のV1,V2の中間的な電圧である。
したがって、このセンス電圧を印加すると、トラップ窒
化膜にエレクトロンが蓄積されているか否かで、メモリ
トランジスタの導通/非導通が決定される。図7ないし
図8は不揮発性メモリの製造方法を工程順に示す概略断
面図である。なお、図7ないし図8においては、説明の
便宜上、1つのメモリトランジスタのみを示している。
【0039】まず、LOCOS膜および埋め込み不純物
拡散層を形成する。すなわち、図7(a)に示すよう
に、P型シリコン基板11を約900〜1000℃程度
で熱酸化し約1000Å程度のパッド酸化膜30を形成
し、ついでCVD(Chemicai Vapor Deposition) 法によ
り窒化シリコン(Si3 4 )膜31を形成する。そし
て、図7(b)に示すように、窒化シリコン膜31の予
め定める領域を列方向に沿ってストライプ状に残存させ
るかたちで、窒化シリコン膜31をエッチング除去して
パッド酸化膜30を露出させる。この残存した窒化シリ
コン膜31が、これから形成するメモリトランジスタの
形成領域となる。なお、このエッチングには、CF4
2 のプラズマエッチングが好ましい。
【0040】次に、図7(c)に示すように、列方向に
沿ってストライプ状に残存させた窒化シリコン膜31を
マスクとして、例えばAs+ 等のN+ 型不純物イオンを
注入する。その後、図7(d)に示すように、シリコン
基板11を約1000℃程度の水蒸気(H2 O)雰囲気
で約6〜7時間程度酸化し、パッド酸化膜31を列方向
に沿って約10000Å程度厚く成長させてLOCOS
膜12を形成する。これと同時に、LOCOS膜12直
下において、自己整合的に行方向に隣接するメモリトラ
ンジスタ同士でソース領域13aおよびドレイン領域1
3bを共有してビットラインとなるN+ 型埋め込み不純
物拡散層13が列方向に沿って形成される。ここで、ド
ライ酸化ではなく、H2 Oを用いたウェット酸化を用い
るのは、酸化速度が大きく酸化時間を短縮できるからで
ある。窒化シリコン膜31は、酸化剤(H2 O)の拡散
に対してバリアとなるため、窒化シリコン膜31で覆わ
れている部分のパッド酸化膜31は成長しない。
【0041】上記LOCOS膜および埋め込み不純物拡
散層形成工程が終了すると、ゲート酸化膜およびトンネ
ル酸化膜を形成する。すなわち、図8(a)に示すよう
に、残った窒化シリコン膜31、その下のパッド酸化膜
30を順次除去する。そして、図8(b)に示すよう
に、シリコン基板11を約900〜1000℃程度の水
蒸気雰囲気で約1時間程度酸化し、図8(a)の工程で
露出させたシリコン基板11の表面、すなわち埋め込み
不純物拡散層13で挟まれるように生じるチャネル領域
14上に、約300Å程度の薄いゲート酸化膜15を形
成する。このとき、ゲート酸化膜15の両端は、LOC
OS膜12のバーズビークに接続する。
【0042】次に、図8(c)に示すように、ゲート酸
化膜15の、ドレイン領域b側の予め定める領域を除く
領域上にレジストパターン32を形成し、ゲート酸化膜
15の、ドレイン領域13a側の予め定める領域をエッ
チング除去してシリコン基板11の表面を露出させる。
このエッチングには、RIE(reactive ion etching)を
用いるのが好ましい。というのは、レジストパターン3
2通りのエッチング加工を行えるからである。
【0043】その後、図8(d)に示すように、シリコ
ン基板11を約800℃程度のO2をN2 で1/100
に希釈した雰囲気で約30分程度酸化し、図8(c)の
工程で露出させたシリコン基板11の表面、チャネル領
域14の、ドレイン領域13a側の予め定める領域上
に、約60Å程度の極めて薄いトンネル酸化膜16を形
成する。
【0044】上記ゲート酸化膜およびトンネル酸化膜形
成工程が終了すると、電荷蓄積層を形成する。すなわ
ち、図9(a)に示すように、LPCVD(Low Pressur
e Chemicai Vapor Deposition)法により、全面にSi3
4 を約200Å程度厚く堆積してトラップ窒化膜17
を形成する。そして、図9(b)に示すように、約3時
間程度ウェット酸化を行う。そうすると、予め厚く堆積
されたトラップ窒化膜17の上層部がO2 により浸食さ
れ、トラップ窒化膜17上にブロック酸化膜18が形成
される。
【0045】上記電荷蓄積層形成工程が終了すると、メ
タライゼーションおよびパッシベーション膜を形成す
る。すなわち、図9(c)に示すように、スパッタリン
グ等により、全面にポリシリコンを堆積し、高濃度にリ
ン等の導電性物質をドープする。その後、このポリシリ
コンを行方向に沿ってストライプ状にパターニングし、
ゲート19を形成する。つづいて、CVD法により、窒
化シリコン等を全面に堆積してパッシベーション膜33
を形成する。
【0046】このように、ゲートをマスクとしたイオン
注入により不純物拡散層を形成するのではなく、ゲート
19を形成する前に、予め埋め込み不純物拡散層13を
LOCOS膜12直下に形成しているので、ゲート19
の位置がずれてもチャネル長に影響を与えることがな
い。したがって、ゲート19の位置合わせが不要とな
る。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を
加え得ることは勿論である。例えば上記実施例において
は、P型シリコン基板を使用した場合について記載した
が、N型シリコン基板を使用してもよい。また、表2に
示すように、データの書き込み時に、ビットラインBL
3に対して9Vを印加しておき、データの書き込みを行
うメモリセルを選択すべく、ビットラインBL1を接地
電位0Vとし、ビットラインBL2に対して9Vを印加
し、ワードラインWL1,WL2に対して10Vを印加
してもよい。また、データの読み出し時に、ビットライ
ンBL3に対して1Vを印加しておき、読み出しを行う
メモリセルを選択すべく、ビットラインBL1を接地電
位0Vとし、ビットラインBL2に対して1Vを印加
し、ワードラインWL1,WL2に対してセンス電圧2
Vを印加してもよい。
【0048】
【表2】
【0049】上記データの書き込み方法によると、ビッ
トラインBL1,BL2を共有するメモリセルに対し
て、データをライン一括書き込みできる。また、データ
の読み出し方法によると、ビットラインBL1,BL2
を共有するメモリセルに記憶されているデータをライン
一括読み出しできる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、情報の書き換えに際し、トンネル絶縁膜にかか
るストレスを少なくできるため、書換回数を向上させる
ことができる。しかも、過剰消去が発生しないので、信
頼性もよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る不揮発性メモリの平面
図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】不揮発性メモリの等価回路図である。
【図4】データの書き込み時におけるメモリトランジス
タの動作を図解的に示す説明図である。
【図5】データの消去時におけるメモリトランジスタの
動作を図解的に示す説明図である。
【図6】データの読み出し時におけるメモリトランジス
タの動作を図解的に示す説明図である。
【図7】不揮発性メモリの製造方法を工程順に示す概略
断面図である。
【図8】図7につづく製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図9】図8につづく製造方法を工程順に示す概略断面
図である。
【図10】従来の不揮発性メモリに利用されるメモリト
ランジスタの概略構成を図解的に示す図である。
【図11】メモリトランジスタの書込/消去特性を示す
図である。
【図12】FNトンネルによりデータの消去を行う場合
のメモリトランジスタの動作を図解的に示す説明図であ
る。
【符号の説明】
MD 不揮発性メモリ MC1,MC2,MC3,MC4 メモリセル MTr,MTr1,MTr2,MTr3,MTr4 メ
モリトランジスタ 11 P型シリコン基板 12,121,122,123 LOCOS膜 13,131,132,133 N+ 型埋め込み不純物
拡散層 13a ソース領域 13b ドレイン領域 14 チャネル領域 15 ゲート酸化膜 16 トンネル酸化膜 17 トラップ窒化膜 19 ブロック酸化膜 19 ゲート BL1,BL2,BL3,BL4 ビットライン WL1,WL2 ワードライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/024 9196−5D G11C 17/00 6741−5L H01L 21/318 B 7352−4M 27/115

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定める第1の導電型式をした単一の半
    導体基板上に、電荷を注入したり、取り出すことで情報
    の記憶を行う複数の不揮発性記憶素子が、行方向および
    列方向に沿ってマトリクス状に配列形成されている不揮
    発性記憶装置であって、 上記半導体基板の表面層において、列方向に配列された
    不揮発性記憶素子に沿って厚く形成された複数のLOC
    OS絶縁膜、 上記各LOCOS絶縁膜直下において、列方向に沿って
    形成され、行方向に隣接する各不揮発性記憶素子同士の
    ソース領域およびドレイン領域となり、かつ列方向に延
    びるビットラインとなっている、上記第1の導電型式と
    は反対の第2の導電型式をした複数の埋め込み不純物拡
    散層、 隣合う上記各埋め込み不純物拡散層で挟まれるようにそ
    れぞれ生じるチャネル領域の、ドレイン領域側の予め定
    める領域を除く領域上に形成された相対的に厚いゲート
    絶縁膜、 上記各チャネル領域の、ドレイン領域側の予め定める領
    域上に形成され、各チャネル領域で発生する電荷を通過
    させる、ゲート絶縁膜よりも相対的に薄いトンネル絶縁
    膜、 上記各ゲート絶縁膜およびトンネル絶縁膜上に形成さ
    れ、トンネル絶縁膜を通過してきた電荷を蓄積する電荷
    蓄積層、ならびに上記電荷蓄積層上において、行方向に
    沿って形成され、行方向に配列された各不揮発性記憶素
    子同士に共有されワードラインとなっているゲートを含
    むことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶装置を駆動さ
    せるための方法であって、 情報の書き込み時に、情報を書き込むべき不揮発性記憶
    素子のソース領域を含むビットラインを接地電位とし、
    ドレイン領域を含むビットラインに対して高電圧を印加
    し、ゲートを含むワードラインに対して高電圧を印加
    し、 情報の消去時に、情報を消去すべき不揮発性記憶素子の
    ソース領域を含むビットラインおよびドレイン領域を含
    むビットラインをそれぞれ開放状態とし、ゲートを含む
    ワードラインに対して書き込み時とは極性の異なる高電
    圧を印加し、 情報の読み出し時に、情報を読み出すべき不揮発性記憶
    素子のソース領域を踏むビットラインを接地電位とし、
    ドレイン領域含むビットラインに対して低電圧を印加
    し、ゲートを含むワードラインに対して読出電圧を印加
    することを特徴とする不揮発性記憶装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の不揮発性記憶装置を製造す
    るための方法であって、 予め定める第1の導電型式をした単一の半導体基板上
    に、パッド酸化膜および窒化膜を順次形成する工程、 窒化膜の予め定める領域を列方向に沿ってストライプ状
    に残存させるかたちで、窒化膜の一部を除去してパッド
    酸化膜を露出させる工程、 列方向に沿ってストライプ状に残存させた各窒化膜をマ
    スクとして、上記第1の導電型式とは反対の第2の導電
    型式をした不純物イオンを注入する工程、 熱酸化により、パッド酸化膜を列方向に沿って厚く成長
    させて複数のLOCOS絶縁膜を形成すると同時に、各
    LOCOS絶縁膜直下において、自己整合的に行方向に
    隣接する各不揮発性記憶素子同士のソース領域およびド
    レイン領域となり、かつ列方向に延びるビットラインと
    なる第2の導電型式をした埋め込み不純物拡散層を形成
    する工程、 ウェット酸化により、各埋め込み不純物拡散層で挟まれ
    る領域上にゲート絶縁膜を形成する工程、 各ゲート絶縁膜の、ドレイン領域側の予め定める領域を
    除く領域上にレジストを施し、ゲート絶縁膜の、ドレイ
    ン領域側の予め定める領域を除去して半導体基板を露出
    させる工程、 レジストを除去した後、上記半導体基板を露出させたド
    レイン領域側の予め定める領域上に、ゲート絶縁膜より
    も薄いトンネル絶縁膜を形成する工程、 各ゲート絶縁膜およびトンネル絶縁膜上に、電荷蓄積層
    を形成する工程、ならびに電荷蓄積層上に、行方向に配
    列される各不揮発性記憶素子同士に共有されるワードラ
    インとなるゲートを行方向に沿って形成する工程を含む
    ことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003003473A1 (fr) * 2001-06-28 2003-01-09 Hitachi, Ltd. Cellule memoire a semi-conducteurs non volatile, memoire a semi-conducteurs et procede pour produire une memoire a semi-conducteurs non volatile
JP2003204000A (ja) * 2002-01-10 2003-07-18 Sony Corp 不揮発性半導体メモリ装置および電荷注入方法
JP2003303905A (ja) * 2002-04-02 2003-10-24 Macronix Internatl Co Ltd 不揮発性メモリの消去方法
JP2003332476A (ja) * 2002-05-07 2003-11-21 Samsung Electronics Co Ltd 平坦しないゲート絶縁膜を具備する不揮発性メモリ装置及びその製造方法

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