JP3512206B2 - 不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置およびその製造方法

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JP3512206B2
JP3512206B2 JP33755392A JP33755392A JP3512206B2 JP 3512206 B2 JP3512206 B2 JP 3512206B2 JP 33755392 A JP33755392 A JP 33755392A JP 33755392 A JP33755392 A JP 33755392A JP 3512206 B2 JP3512206 B2 JP 3512206B2
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュEEPROM(Ele
ctrically Erasable Programmable Read Only Memory)
等、単一の半導体基板上に、電荷を注入したり、取り出
したりすることで情報の記憶を行う不揮発性記憶素子
が、行方向および列方向に沿ってマトリクス状に配列形
成されている不揮発性記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、単一の半導体基板上に、電荷
を注入したり、取り出すことで情報の記憶を行う複数の
不揮発性記憶素子が、行方向および列方向にマトリクス
状に配列形成されている不揮発性記憶装置が種々提案さ
れている。図9に、従来の不揮発性記憶素子を示す。従
来の不揮発性記憶素子は、図9の如く、P型シリコン基
板1と、シリコン基板1の表面層に、所定の間隔をあけ
て形成されたN+ 型ソース領域2およびN+ 型ドレイン
領域3と、ソース領域2およびドレイン領域3で挟まれ
るように生じるチャネル領域4上に形成されたONO(o
xide-nitride-oxide) 膜5と、ONO膜5上に形成され
たゲート6とを備えている。
【0003】ONO膜5は、窒化膜5bを、上下から酸
化膜5a,5cでサンドイッチした構造を有している。
ボトム酸化膜5aは、チャネル領域4で発生したエレク
トロンをトンネルさせ得る機能を、窒化膜5bは、ボト
ム酸化膜5aをトンネルしてきたエレクトロンを蓄積す
る機能を、トップ酸化膜5cは、エレクトロンを窒化膜
5b内に長時間閉じ込めておく機能をそれぞれ備えてい
る。
【0004】ここで、図9(a)〜(c)を参照しつ
つ、上記不揮発性記憶素子の情報の書き込み、読み出し
および消去の各動作について説明する。同図(a)は情
報の書き込みの際の動作を、同図(b)は情報の読み出
しの際の動作を、同図()は情報の消去の際の動作を
それぞれ示している。情報の書き込みに際しては、図9
(a)に示すように、ソース領域2を接地電位0Vとし
ておき、ドレイン領域3に9Vを印加し、ゲート6に1
0Vを印加する。そうすると、ゲート6−ドレイン領域
3間に高電界がかかり、ソース領域2−ドレイン領域3
間に飽和チャネル電流が流れる。ドレイン領域3の近傍
のピンチオフ領域(pinch off region)では、高電界によ
り加速された電子がイオン化(impact ionization)を起
こし、いわゆるチャネルホットエレクトロンが発生し、
このチャネルホットエレクトロンがONO膜5の窒化膜
5bに注入される。
【0005】情報の読み出しに際しては、図9(b)に
示すように、ソース領域2を接地電位0Vとしておき、
ドレイン領域3に1Vを印加し、ゲート6に3Vを印加
する。そうすると、ONO膜5の窒化膜5bにエレクト
ロンが蓄積されておれば、チャネルが形成されず、ドレ
イン領域3−ソース領域2間に電流が流れない。一方、
ONO膜5の窒化膜5bにエレクトロンが蓄積されて
なければ、チャネルが形成され、ドレイン領域3−ソー
ス領域2間に電流が流れる。
【0006】情報の消去に際しては、図9(c)に示す
ように、ソース領域2を接地電位0Vとしておき、ドレ
イン領域3に9Vを印加し、ゲート6に−6Vを印加す
る。そうすると、ドレイン領域3近傍でホットホールが
発生し、このホットホールがONO膜5の窒化膜5bに
注入される。よって、蓄積されているエレクトロンと、
注入されてきたホールとが再結合し、電気的に中和され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の不揮発性記憶素
子にあっては、情報の書き込みに際し、図9(a)に示
すように、ホットエレクトロン注入方式を採用している
ため、ONO膜5へのエレクトロンの注入効率が悪くな
っている。というのは、ソース領域2−ドレイン領域3
間に流れる電子の内の1%程度の電子が、いわゆるホッ
ト化するに過ぎない。つまり、書き込みに使用される電
流の殆どは、ソース領域2−ドレイン領域3間で消費さ
れる。そのため、ホットエレクトロンの注入効率を向上
させるには、ゲート6−ドレイン領域3間に高電圧を印
加しなければならない。しかし、消費電力が大きすぎる
ので、ワンチップ内の昇圧回路ではまかないきれず、外
部の電源回路にて書き込み電圧を印加する必要があっ
た。
【0008】そこで、情報の書き込み時の消費電力を低
減するため、ゲート−基板間でFN(Fowler Nordheim)
トンネル電流を発生させ、情報の書き込みを行う方法が
提案された。図10に、FNトンネル電流により情報の
書き込みを行う不揮発性記憶装置の等価回路図を示す。
この不揮発性記憶装置は、図10の如く、点線で囲むメ
モリセルMC1,MC2,MC3,MC4が行方向およ
び列方向にマトリクス状に配列されており、各メモリセ
ルMC1,MC2,MC3,MC4は、図9に示した不
揮発性記憶素子MTr1,MTr2,MTr3,MTr
4のみからなる1セル/1トランシスタ構造を有してい
る。
【0009】行方向に配列する不揮発性記憶素子MTr
1,MTr2のゲートに、ワードラインWL1が接続さ
れている。同様に、行方向に配列する不揮発性記憶素子
MTr3,MTr4のゲートに、ワードラインWL2が
接続されている。列方向に配列する不揮発性記憶素子M
Tr1,MTr3のドレインに、ビットラインBL1が
接続されている。同様に、列方向に配列する不揮発性記
憶素子MTr2,MTr4のドレインに、ビットライン
BL2が接続されている。
【0010】また、各不揮発性記憶素子MTr1,MT
r2,MTr3,MTr4のソースは、ソースラインS
Lに共通接続されている。ここで、図10を参照しつ
つ、上記不揮発性記憶装置における情報の書き込み方法
について説明する。なお、この説明においては、メモリ
セルMC1に情報の書き込みを行う場合を想定して行
う。
【0011】ワードラインWL2およびビットラインB
L1を接地電位0Vとし、ソースラインSLを開放(ope
n)状態としておき、メモリセルMC1に接続されている
ワードラインWL1に書込電圧10Vを印加し、非選択
のメモリセルMC2,MC4に接続されているビットラ
インBL2に書込禁止電圧6Vを印加する。そうする
と、メモリセルMC1内の不揮発性記憶素子MTr1の
ゲート−基板間に高電圧がかかり、FN電流が発生す
る。これにより、エレクトロンがONO膜に注入され
る。よって、情報の書き込み状態となる。
【0012】しかしながら、上記不揮発性記憶装置によ
ると、消費電力の低減は実現できるが、情報の非選択セ
ルへの書き込みを禁止できない。すなわち、非選択のメ
モリセルMCには書込禁止電圧6Vが印加されている
ものの、ソースラインSLが共通に接続されているた
め、図中矢印で示すようにセル電流が流れる。そのた
め、メモリセルMC2内の不揮発性記憶素子MTr2の
チャネルを6Vにチャージできない。その結果、不揮発
性記憶素子MTr2のゲート−基板間にFN電流が発生
してしまい、情報の書き込みが行われてしまう。
【0013】また、図11に上記不揮発性記憶装置の概
略断面図を示す。図中、7は不揮発性記憶素子MTr
1,MTr2を素子分離するフィールド酸化膜、8はソ
ースラインSL、ビットラインBL1,BL2およびワ
ードラインWL1を互いに絶縁する層間絶縁膜、9は表
面を保護すると共に、外部からの汚染物質の侵入を防ぐ
パッシベーション膜である。
【0014】上記不揮発性記憶装置は、図11の如く、
隣接する不揮発性記憶素子MTr1,MTr2がフィー
ルド酸化膜7によって素子分離されているので、素子分
離領域が大きくなっている。さらに、各不揮発性記憶素
子MTr1,MTr2のソース領域2、ドレイン領域3
およびゲート6は、ソースラインSL、ビットラインB
L1,BL2およびワードラインWL1とそれぞれコン
タクトがとられているため、コンタクトのためのマージ
ンが必要となっている。つまり、微細化に対応できな
い。
【0015】本発明は、上記に鑑み、情報の書き込み時
の消費電力を内部昇圧回路で充分にまかなえ、誤書き込
みを防止できると共に、微細化にも充分対応できる不揮
発性記憶装置およびその製造方法の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、予め定める第1の導電型式をした単一の
半導体基板上に、電荷を注入したり、取り出したりする
ことで情報の記憶を行う複数の不揮発性記憶素子が、行
方向および列方向に沿ってマトリクス状に配列形成され
ている不揮発性記憶装置であって、上記半導体基板の表
面層に、列方向に沿ってかつ行方向に所定の間隔をあけ
て厚く形成された複数のLOCOS絶縁膜、上記各LO
COS絶縁膜の直下に、列方向に沿って形成され、上記
第1の導電型式をしたチャネルストッパ、上記各チャネ
ルストッパの一方側部に接合すると共に、列方向に沿っ
て形成され、各不揮発性記憶素子のソース領域となり、
かつ列方向に配列する不揮発性記憶素子で共有されたソ
ースラインとなっている、上記第1の導電型式とは反対
の第2の導電型式をした第1の不純物拡散層、上記各チ
ャネルストッパの他方側部に接合すると共に、列方向に
沿ってかつ第1の不純物拡散層と所定の間隔をあけて形
成され、各不揮発性記憶素子のドレイン領域となり、か
つ列方向に配列する不揮発性記憶素子で共有されたドレ
インラインとなっている、上記第1の導電型式とは反対
の第2の導電型式をした第2の不純物拡散層、各不揮発
性記憶素子のソース領域およびドレイン領域で挟まれる
ようにそれぞれ生じる各チャネル領域上に形成され、各
チャネル領域で発生した電荷を通過させるトンネル絶縁
膜、上記各トンネル絶縁膜上に形成され、トンネル絶縁
膜を通過してきた電荷を蓄積する電荷蓄積層上記各電
荷蓄積層上に、行方向に沿って形成され、行方向に配列
する不揮発性記憶素子で共有されたワードラインとなっ
ており、上記半導体基板との間でFNトンネル電流を発
生させることにより上記電荷蓄積層に対して電荷を注入
させるゲート、選択された不揮発性記憶素子に接続され
ているワードラインに対して書込電圧 を印加し、選択さ
れた不揮発性記憶素子のゲートと基板との間でFNトン
ネル電流を発生させる手段、選択された不揮発性記憶素
子に接続されているドレインラインに、当該不揮発性記
憶素子のゲートと基板との間でFNトンネル電流を発生
させ得る所定電圧を印加し、非選択の不揮発性記憶素子
に接続されているドレインラインに、非選択の不揮発性
記憶素子の、ゲートと基板との間でのFNトンネル電流
の発生を禁止させ得る書込禁止電圧を印加する手段、な
らびに各ソースラインを相互に非接続状態とし、各ソー
スライン毎に所定電圧を印加する手段を含むものであ
る。
【0017】
【0018】請求項による課題解決手段は、請求項1
記載の不揮発性記憶装置を製造するための方法であっ
て、予め定める第1の導電型式をした半導体基板上に、
複数のダミーゲートを列方向に沿ってかつ所定の間隔を
あけて、ストライプ状に形成する工程、各ダミーゲート
の両側に、サイドウォールを列方向に沿って被着形成す
る工程、各サイドウォールおよびダミーゲートをマクス
として、上記第1の導電型式をしたチャネルストップイ
オンを注入する工程、LOCOS法により、半導体基板
の表面層に、列方向に沿ってかつ行方向に所定の間隔を
あけて、複数のLOCOS絶縁膜を厚く形成すると共
に、各LOCOS絶縁膜の直下に、チャネルストッパを
列方向に沿って自己整合的に形成する工程、各サイドウ
ォールを除去し、各ダミーゲートをマクスとして、上記
第1の導電型式とは反対の第2の導電型式をした不純物
イオンを注入する工程、この第2の導電形式をした不純
物をイオンを注入する工程の後に、LOCOS法によ
り、各チャネルストッパの一方側部に第1の不純物拡散
層を、各チャネルストッパの他方側部に第2の不純物拡
散層をそれぞれ列方向に沿って自己整合的に形成する工
程、各ダミーゲートを除去して素子領域の半導体基板の
表面を露出させた後、素子領域の半導体基板の表面上
に、トンネル絶縁膜を形成する工程、各トンネル絶縁膜
上に、電荷蓄積膜を形成する工程、ならびに各電荷蓄積
膜上に、ゲートを行方向に沿って形成する工程を含むこ
とを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法である。
【0019】
【作用】上記請求項1による課題解決手段では、各チャ
ネルストッパの側部に、不純物拡散層を列方向に沿って
形成して接合し、ゲートを行方向に沿って形成して、ワ
ードライン、ソースラインおよびドレインラインのコン
タクトをとらない仮想グランドアレイ構造としているの
で、コンタクトマージンがかせげ、充分に微細化に対応
できる。また、情報の書き込みは、FNトンネル電流に
より行われるので、電荷の注入効率がよくなり、消費電
力が低減され、書き込み時の消費電力を内部昇圧回路で
充分にまかなうことが可能となる。よって、外部電源は
単一で済む。
【0020】さらに、情報の書き込み時には、選択され
た不揮発性記憶素子のゲートと基板との間に高電圧がか
かり、基板からゲートに向かってFNトンネル電流が発
生する。その結果、電荷がトンネル絶縁膜を通過して電
荷蓄積膜に注入される。
【0021】また、ソースラインを相互に非接続状態と
し、各ソースライン毎に所定電圧を印加されるので、選
択された不揮発性記憶素子とワードラインを共有してい
る非選択の不揮発性記憶素子では、ドレインラインに印
加された書込禁止電圧により確実にチャネルがチャージ
される。そのため、選択された不揮発性記憶素子とワー
ドラインを共有している非選択の不揮発性記憶素子内で
電流が流れず、当該不揮発性記憶素子に誤って情報が書
き込まれることはない。
【0022】請求項3では、2度LOCOS酸化を行っ
て、LOCOS絶縁膜の直下にチャネルストッパおよび
不純物拡散層を形成することにより、素子分離領域が小
さくて済み、チャネル長も短くできるから、充分に微細
化に対応できる。また、ダミーゲートの両側にサイドウ
ォールを列方向に沿って形成し、サイドウォールおよび
ダミーゲートをマスクとして、チャネルストップイオン
を注入してから、サイドウォールを除去し、ダミーゲー
トをマスクとして、不純物イオンを注入しているので、
埋込不純物拡散層を形成するためのマスク合わせに係る
マージンが不要となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を添付図面に基
づき詳述する。図1は本発明の一実施例に係る不揮発性
記憶装置の電気的構成を示すブロック図である。図1を
参照しつつ、本実施例に係る不揮発性記憶装置の電気的
構成について説明する。なお、図1中、信号等を表す記
号に付したオーバーラインは、負論理のものであことを
表すものとし、明細書中ではオーバーラインの記載を省
略する。
【0024】本実施例の不揮発性記憶装置は、フラッシ
ュEEPROMであって、図1の如く、ワンチップ内に、情報
の記憶を行う複数の不揮発性記憶素子を備えたメモリレ
アレーMAと、メモリレアレーMAの周辺に設けられた
チップイネーブル(CE),出力イネーブル(OE),
ライトイネーブル(WE)バッファ10、アドレスバッ
ファ11、I/Oバッファ12、ワード線デコーダ1
3、Yゲートデコーダ14、Yゲート・センスアンプ1
5、データロードタイミング制御回路16、消去、書込
タイミング制御回路17、負高電圧発生回路18、ワー
ド線負電圧デコーダ19、ウェル駆動回路20、データ
プーリング(DATA Polling)回路21、ページデータロー
ドラッチ回路22、データ線負電圧デコーダ23、タイ
マ(I)24、タイマ(II)25、READY/BUS
Yバッファ26、誤書込防止回路27および電源電圧検
出回路28とを有している。
【0025】この不揮発性記憶装置においては、CE信
号、OE信号、WE信号のすべてをEEPROMの内部にラッ
チすることによって、以降内部タイマ24,25により
自動的に古い情報から新しい情報に書き換えられる。そ
して、情報の書き込み時には、負高電圧でウェル駆動回
路20とデータ線負電圧デコーダ23とを駆動し、情報
の消去時には、ワード線デコーダ13を駆動し、情報の
読み出し時には、Yゲートデコーダ14とYゲート・セ
ンスアンプ15とを駆動する。
【0026】タイマ24,25は、書換時間をEEPROM内
部で計算するもので、データロード時間は、消去、書込
時間をそれぞれ自動的に設定している。つまり、タイマ
24,25によって、情報の書き換えがEEPROM内部で自
動的に行われ、情報の消去および書き込みの間、WEの
信号をも占有する必要がなくなり、これによって、見掛
け上SRAMと同じタイミングを用いて情報を書き換えられ
る。
【0027】データプーリング回路21、ページデータ
ロードラッチ回路22およびREADY/BUSYバッ
ファ26は、情報の書換終了表示のために設けられたも
のである。READY/BUSYバッファ26は、チッ
プが情報の書換サイクル中であることをNo.1ピンの
出力状態で表示するハードウェア的な機能を有してお
り、情報の書き換え中は低レベル、書き換え終了後は高
インピーダンスによってチップ状態を表示する。データ
プーリング回路21は、特に表示用の出力ピンや外部回
路を使わないソフトウェア的な機能を有しており、情報
の書換サイクル中は出力D0 からD4 に読み出しをかけ
ても高インピーダンスであるが、出力D2は出力可能な
状態となっており、最後に書き込んだアドレスの情報を
読み出しにいったとき、実際の報と不一致であれば書
込サイクル中、一致すればサイクル完了を判定する。
【0028】誤書込防止回路27は、内部昇圧回路の誤
動作によって記憶されている情報が誤って書き換えられ
ないように、WEのノイズキャンセラ回路、WE内部信
号・High固定回路およびVccレベル判定回路が内蔵され
ている。WEのノイズキャンセラ回路は、読み出しある
いはスタンバイ時に所定幅以下のノイズが書き込み信号
WEにのっても感応しない。WE内部信号・High固定回
路は、各制御ピン(CE,OE,WE)がグランドある
いは電源電圧Vccに固定されていればREADY、ST
ANDBY、WRITEのどのモードでもPOWER
ON/OFFを可能とする。Vccレベル判定回路は、P
OWER ON/OFF時にVccが所定電圧以下の場合
に書き換えを禁止する。
【0029】図2はメモリアレーの構造を示しており、
同図(a)はパッシベーション膜を剥がした状態を示す
平面図、同図(b)は同図(a)のI−I断面図であ
る。図2参照しつつ、メモリアレーMAの構造につい
て説明する。メモリアレーMAは、図2の如く、単一の
P型シリコン基板30上に、エレクトロンを注入した
り、取り出したりすることで情報の記憶を行う複数の不
揮発性記憶素子MTr11,MTr12,MTr13,
MTr14(図2(a)中、点線で囲む)が、行方向X
および列方向Yに沿ってマトリクス状に配列形成されて
いる。
【0030】P型シリコン基板30の表面層には、複数
のLOCOS(local oxidation ofsilicon) 膜311,
312,313が列方向Yに沿ってかつ行方向に所定の
間隔をあけて形成されている。LOCOS膜311,3
12,313は、SiO2 からなり、その膜厚は約10
000Å程度に相対的に厚く設定されている。各LOC
OS絶縁膜311,312,313の直下には、P型チ
ャネルストッパ321,322,323が列方向Yに沿
って形成されている。
【0031】各チャネルストッパ31,32,3
3の一方(図において右側)側部には、第1のN+ 型埋
込不純物拡散層331,332が列方向Yに沿って形成
されて接合している。つまり、第1のN+ 型埋込不純物
拡散層331,332は、各不揮発性記憶素子MTr1
1,MTr12,MTr13,MTr14のソース領域
となり、かつ列方向Yに配列する各不揮発性記憶素子M
Tr11,MTr13およびMTr12,MTr14で
共有されたソースラインSL1,SL2となっている。
また、各チャネルストッパ31,32,33の他
方(図において左側)側部には、第2のN+ 型埋込不純
物拡散層341,342が列方向Yに沿ってかつ第1の
N型埋込不純物拡散層331,332と所定の間隔をあ
けて形成されて接合している。つまり、第2のN+ 型埋
込不純物拡散層341,342は、各不揮発性記憶素子
MTr11,MTr12,MTr13,MTr14のド
レイン領域となり、かつ列方向Yに配列する各不揮発性
記憶素子MTr11,MTr13およびMTr12,M
Tr14で共有されたドレインラインDL1,DL2と
なっている。
【0032】行方向Xに配列する不揮発性記憶素子MT
r11,MTr12のソース領域およびドレイン領域で
挟まれるようにそれぞれ生じる各チャネル領域351,
352上には、各チャネル領域351,352で発生し
たエレクトロンを通過させ得るトンネル酸化膜361,
362が形成されている。また、図示していないが、同
様に、行方向Xに配列する不揮発性記憶素子MTr1
3,MTr14のソース領域およびドレイン領域で挟ま
れるようにそれぞれ生じる各チャネル領域上には、トン
ネル酸化膜が形成されている。
【0033】トンネル酸化膜は、SiO2 からなり、そ
の膜厚は、エレクトロンを通過させ得るよう、約20Å
程度にきわめて薄く設定されている。そして、不揮発性
記憶素子MTr11,MTr12のトンネル酸化膜36
1,362を含むトンネル酸化膜の膜厚上には、トンネ
ル絶縁膜を通過してきたエレクトロンを蓄積する窒化膜
37が形成されている。
【0034】窒化膜37は、Si3 4 からなり、その
膜厚は電荷保持特性等を考慮して、約80Å程度に設定
されている。窒化膜37上には、窒化膜37に注入され
たエレクトロンを長時間閉じ込めておくためのブロック
酸化膜38が形成されている。ブロック酸化膜38は、
SiO2 からなり、その膜厚は、エレクトロンを有効に
ブロックできるよう、約50Å程度に定されている。ブ
ロック酸化膜38上には、ゲート391,392が行方
向Xに沿って形成されている。
【0035】ゲート391,392は、例えばリンを高
濃度にドープして低抵抗化したポリシリコン等の導電性
物質からなり、行方向Xに配列する不揮発性記憶素子M
Tr11,MTr12およびMTr13,MTr14で
共有されたワードラインWL1,WL2となっている。
なお、列方向Yに隣接する不揮発性記憶素子MTr1
1,MTr13およびMTr12,MTr14の境界領
域(図2(b)中×印で示す)には、当該各不揮発性記
憶素子MTr11,MTr13およびMTr12,MT
r14を素子分離するための、チャネルスットプイオン
が打ち込まれている。
【0036】上記構成において、各チャネルストッパ3
1,32,33の側部に、N+ 型埋込不純物拡散
層331,332および341,342を列方向に沿っ
て形成して接合し、ゲート391,392を行方向に形
成して、ワードラインWL1,WL2、ソースラインS
L1,SL2およびドレインラインDL1,DL2のコ
ンタクトをとらない仮想グランドアレイ(virtual grand
array)構造としているので、コンタクトマージンがか
せげ、充分に微細化に対応できる。
【0037】図3はメモリアレーの等価回路図である。
図3を参照しつつ、上記メモリアレーMAの電気的構成
について説明する。メモリアレーMAは、図3の如く、
点線で囲んだメモリセルMC11,MC12,MC1
3,MC14がマトリクス状に配列されており、各メモ
リセルMC11,MC12,MC13,MC14は、1
つの不揮発性記憶素子MTr11,MTr12,MTr
13,MTr14のみからなる1セル/1トランジスタ
構造を有している。
【0038】行方向に配列する不揮発性記憶素子MTr
11,MTr12のゲートには、ワードラインWL1が
接続されており、行方向に配列された不揮発性記憶素子
MTr13,MTr14のゲートには、ワードラインW
L2が接続されている。列方向に配列する不揮発性記憶
素子MTr11,MTr13のソースには、ソースライ
ンSL1が接続されており、ドレインにはドレインライ
ンDL1が接続されている。また、列方向に配列する不
揮発性記憶素子MTr12,MTr14のソースには、
ソースラインSL2が接続されており、ドレインにはド
レインラインDL2が接続されている。
【0039】ここで、主に図2および表1を参照しつ
つ、不揮発性記憶装置の情報の書き込み、消去および読
み出し動作について説明する。なお、表1においてはメ
モリセルMC11を選択した場合を想定している。
【0040】
【表1】
【0041】<書き込み(WRITE)>情報の書き込
みは、図1に示したウェル駆動回路20とデータ線負電
圧デコーダ23とを駆動して行う。つまり、ワードライ
ンWL2を接地電位0Vとし、ソースラインSL2を開
放状態とし、ドレインラインDL2に書込禁止電圧6V
を印加しておき、情報の書き込みを行うメモリセルMC
11を選択すべく、ソースラインSL1およびドレイン
ラインDL1を接地電位0Vとし、ワードラインWL1
に10Vを印加する。
【0042】そうすると、図4に示すように、選択され
たメモリセルMC11内の不揮発性記憶素子MTr11
では、ゲート391と基板30との間に高電圧がかか
り、基板30からゲート391に向かってFNトンネル
電流が発生する。その結果、エレクトロンがトンネル酸
化膜361をトンネルして窒化膜37に注入され、情報
「1」の書き込み状態となる。
【0043】一方、非選択のメモリセルの不揮発性記憶
素子では、ゲートと基板との間でFNトンネル電流が発
生せず、エレクトロンが窒化膜に注入されされること
ない。このとき、図1に示す誤書込防止回路27によ
り、ソースラインSL1,SL2を相互に非接続状態と
し、各ソースラインSL1,SL2毎に所定電圧を印加
しているので、ワードラインWL1に接続されているメ
モリセルMC12内の不揮発性記憶素子MTr12で
は、ドレインラインDL2に印加された書込禁止電圧6
Vにより確実にチャネルがチャージされる。その結果、
メモリセルMC2内にセル電流が流れないため、不揮発
性記憶素子MTr12に誤って情報が書き込まれること
はない。
【0044】窒化膜にエレクトンが蓄積されている状態
と、蓄積されていない状態とでは、不揮発性記憶素子の
ソース−ドレイン間を導通させるための必要なゲート電
圧が変化する。すなわち、不揮発性記憶素子のソース−
ドレインを導通させるためのしきい値電圧VTHは、窒化
膜にエレクトロンを注入した状態で高いしきい値V1を
とり、エレクトロンが未注入の状態では低いしきい値電
圧V2をとる。このように、しきい値電圧VTHを2種類
に設定することで「1」または「0」の二値データを不
揮発性記憶素子に記憶させることができる。 <消去(ERASE)>情報の消去は、図1に示したワ
ード線デコーダ13を駆動して行う。つまり、ワードラ
インWL2を接地電位0Vとし、ソースラインSL2お
よびドレインラインDL2を開放状態としておき、情報
の消去を行うメモリセルMC11を選択すべく、ソース
ラインSL1およびドレインラインDL1を開放状態と
し、ワードラインWL1に−10Vを印加する。
【0045】そうすると、図5に示すように、選択され
たメモリセルMC11内の不揮発性記憶素子MTr11
では、ゲート391と基板30との間に書き込み時とは
逆のバイアスがかかり、ゲート391から基板30に向
かってFNトンネル電流が発生する。その結果、窒化膜
37内に蓄積されていたエレクトロンがトンネル酸化膜
361をトンネルして基板30に流入し、窒化膜37か
らエレクトロンが取り出される。よって、情報の消去状
態、すなわち情報「0」の書き込み状態となる。
【0046】このように、情報の書き換えは、FNトン
ネル電流により行われるので、エレクトロンの注入効率
がよくなり、消費電力が低減され、書き換え時の消費電
力を内部昇圧回路で充分にまかなうことが可能となる。
よって、外部電源からの供給は5Vでよいので、外部電
源は単一で済む。 <読み出し(READ)>情報の読み出しは、図1に示
したYゲートデコーダ14とYゲート・センスアンプ1
5とを駆動して行う。つまり、ワードラインWL2を接
地電位0Vとし、ソースラインSL2およびドレインラ
インDL2を開放状態としておき、読み出しを行うメモ
リセルMC11を選択すべく、ソースラインSL1を接
地電位0Vとし、ドレインラインDL1に1Vを印加
し、ワードラインWL1に対してセンス電圧2Vを印加
する。
【0047】そうすると、図6(a)に示すように、メ
モリセルMC11内の不揮発性記憶素子MTr11の窒
化膜37にエレクトロンが蓄積されておれば、ゲート3
91の正電荷は窒化膜37に蓄積されているエレクトロ
ンで打ち消されてしまい、この正電荷の影響が基板30
の表面まで到達しない。したがって、不揮発性記憶素子
MTr11にチャネルが形成されず、電流が流れない。
一方、図6(b)に示すように、不揮発性記憶素子MT
r11の窒化膜37にエレクトロンが蓄積されていなけ
れば、ゲート391の正電荷の影響が基板30の表面ま
で及び、不揮発性記憶素子MTr11にチャネルが形成
され、電流が流れる。この状態をYゲートデコーダ14
およびYゲート・センスアンプ15でセンシングすれ
ば、不揮発性記憶素子MTr11に記憶されている情報
の読み出しが行われる。
【0048】ところで、センス電圧とは、上記しきい値
電圧VTHの2種類のV1,V2の中間的な電圧である。
したがって、このセンス電圧を印加すると、ONO膜に
エレクトロンが蓄積されているか否かで、不揮発性記憶
素子の導通/非導通が決定される。図7および図8は不
揮発性記憶装置の製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。図7および図8を参照しつつ、上記不揮発性記憶
装置の製造方法について説明する。なお、図7および図
8においては、説明の便宜上、1つの不揮発性記憶素子
のみ示している。
【0049】まず、ダミーゲートを形成する。すなわ
ち、図7(a)に示すように、P型シリコン基板30を
約900〜1000℃で熱酸化し、約1000Å程度の
パッド酸化(pad oxide) 膜40を形成し、ついでCVD
(Chemical Vapor Deposition)法により窒化膜41を約
1000Å程度形成し、さらに熱酸化により後の工程で
エッチングストッパとなる酸化膜(以下、「エッチング
ストッパ」という)42を約1000Å程度形成する。
【0050】そして、図7(b)に示すように、エッチ
ングストッパ42上にレジストパターン(図示せず)を
形成し、このレジストをマスクとしてエッチングストッ
パ42および窒化膜41をエッチングしてダミーゲート
を列方向に沿ってストライプ状に形成する。上記ダミー
ゲート形成工程が終了すると、LOCOS膜およびチャ
ネルストッパを形成する。すなわち、図7(c)に示す
ように、CVD法により、全面に酸化シリコン膜43を
堆積する。つづけて、この酸化シリコン膜43をエッチ
ングストッパ42の上面が露出するまでエッチバックし
て、エッチングストッパ42および窒化膜41の両側
(図において左側および右側)にサイドウォール44,
45を列方向に沿って被着形成する。
【0051】次に、図7(d)に示すように、サイドウ
ォール44,45、エッチングストッパ42および窒化
膜41をマスクとして、インプラ(implantation)等によ
り、P型の不純物である、例えばボロン等のチャネルス
トップイオンを注入する。そして、図7(e)に示すよ
うに、シリコン基板30を約1000℃の水蒸気(H2
O)雰囲気で約6〜7時間LOCOS酸化を行い、サイ
ドウォール44,45、エッチングストッパ42および
窒化膜41で覆われていないシリコン基板30の表面に
約10000Å程度のLOCOS膜31を列方向に沿っ
て成長させる。このとき同時に、LOCOS膜31の直
下にはチャネルストッパ32が列方向に沿って形成され
る。
【0052】上記LOCOS膜およびチャネルストッパ
の形成工程が終了すると、埋込不純物拡散層を形成す
る。すなわち、図7(f)に示すように、サイドウォー
ル44,45を除去した後、エッチングストッパ42お
よび窒化膜41をマスクとして、インプラ等により、N
型の不純物である、例えばAs等のイオンを注入する。
そして、図8(a)に示すように、再度LOCOS酸化
を行い、チャネルストッパ32の両側にN+ 型埋込不純
物拡散層33,34を列方向に形成する。
【0053】上記埋込不純物拡散層形成工程が終了する
と、トンネル酸化膜および電荷蓄積膜を形成する。すな
わち、図8(b)に示すように、エッチングストッパ4
2、窒化膜41およびパッド酸化膜40を除去し、素子
領域のシリコン基板30の表面を露出させる。そして、
図8(c)に示すように、素子領域の露出したシリコン
基板30を約900〜1000℃で約20Å程度のきわ
めて薄いトンネル酸化膜36を形成する。つづけて、C
VD法により、全面に窒化膜37を約80Å程度堆積
し、さらにCVD法により、窒化膜37上にブロック酸
化膜38を約50Å程度堆積する。
【0054】上記トンネル酸化膜および電荷蓄積膜の形
成工程が終了すると、ゲートを形成する。すなわち、図
8(d)に示すように、LPCVD(Low Pressure Chem
icalVapor Deposition)法により、全面にポリシリコン
を堆積し、ポリシリコンに対して高濃度にリン等の導電
性物質をドープする。つづけて、ポリシリコンを行方向
に沿ってストライプ状にパターニングしてゲート39を
形成する。そして、図図2(b)において×印で示す領
域に、LOCOS膜31をマスクとしてチャネルスット
プイオンを打ち込み、列方向で隣接する不揮発性記憶素
子MTr11,MTr13およびMTr12,MTr1
4を素子分離する。
【0055】上記ゲート形成工程が終了すると、パッシ
ベーション膜を形成する。すなわち、図8(e)に示す
ように、CVD法により、全面に窒化膜(Si3 4
等の絶縁物質を堆積してパッシベーション膜46を形成
する。このように、2度LOCOS酸化を行って、LO
COS膜31の直下にチャネルストッパ32および埋込
不純物拡散層33,34を形成しているから、素子分離
領域が小さくて済み、またチャネル長も短くできる。よ
って、充分に微細化に対応できる。
【0056】また、エッチングストッパ42および窒化
膜41の両側にサイドウォール44,45を列方向に沿
って形成し、サイドウォール44,45、エッチングス
トッパ42および窒化膜41をマスクとして、チャネル
ストップイオンを注入してから、サイドウォール44,
45を除去し、エッチングストッパ42および窒化膜4
1をマスクとして、不純物イオンを注入しているので、
埋込不純物拡散層33,34を形成するためのマスク合
わせに係るマージンが不要となり、この面からも微細化
に貢献する。
【0057】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例で
は、P型シリコン基板を使用した場合について記載した
が、N型シリコン基板を使用してもよい。また、電荷蓄
積膜を、フローティングゲートを備えた構造としてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、ワードライン、ソースラインおよびド
レインラインのコンタクトをとらない構造とできるの
で、コンタクトマージンがかせげ、充分に微細化に対応
できる。また、情報の書き込みは、FNトンネル電流に
より行われるので、電荷の注入効率がよくなり、消費電
力が低減され、書き込み時の消費電力を内部昇圧回路で
充分にまかなうことが可能となる。よって、外部電源は
単一で済む。さらに、ソースラインを相互に非接続状態
とし、各ソースライン毎に所定電圧が印加されるので、
選択された不揮発性記憶素子とワードラインを共有して
いる非選択の不揮発性記憶素子では、ドレインラインに
印加された書込禁止電圧により確実にチャネルがチャー
ジされる。そのため、選択された不揮発性記憶素子とワ
ードラインを共有している非選択の不揮発性記憶素子内
で電流が流れず、当該不揮発性記憶素子に誤って情報が
書き込まれることはない。
【0059】請求項では、2度LOCOS酸化を行っ
て、LOCOS絶縁膜の直下にチャネルストッパおよび
不純物拡散層を形成することにより、素子分離領域が小
さくて済み、チャネル長も短くできるから、充分に微細
化に対応できる。また、ダミーゲートの両側にサイドウ
ォールを列方向に沿って形成し、サイドウォールおよび
ダミーゲートをマスクとして、チャネルストップイオン
を注入してから、サイドウォールを除去し、ダミーゲー
トをマスクとして、不純物イオンを注入しているので、
埋込不純物拡散層を形成するためのマスク合わせに係る
マージンが不要となり、このことからも微細化に貢献す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る不揮発性記憶装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】メモリアレーの構造を示しており、同図(a)
はパッシベーション膜を剥がした状態を示す平面図、同
図(b)は同図(a)のI−I断面図である。
【図3】メモリアレーの等価回路図である。
【図4】情報の書き込み時における不揮発性記憶素子の
動作を図解的に示す図である。
【図5】情報の消去時における不揮発性記憶素子の動作
を図解的に示す図である。
【図6】情報の読み出し時における不揮発性記憶素子の
動作を図解的に示す図である。
【図7】不揮発性記憶装置の製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
【図8】図7につづく不揮発性記憶素子の製造方法を工
程順に示す概略断面図である。
【図9】従来の不揮発性記憶素子の情報の書き込み、読
み出しおよび消去の各動作を図解的に示す図であって、
同図(a)は情報の書き込みの際の動作を、同図(b)
は情報の読み出しの際の動作を、同図()は情報の消
去の際の動作をそれぞれ示している。
【図10】先行技術に係る不揮発性記憶装置の等価回路
図である。
【図11】同じくその概略断面図である。
【符号の説明】
MA メモリアレー 13 ワード線デコーダ 20 ウェル駆動回路 23 データ線負電圧デコーダ 27 誤書込防止回路 30 P型シリコン基板 MTr11,MTr12,MTr13,MTr14 不
揮発性記憶素子 31,311,312,313 LOCOS膜 32,321,322,323 チャネルストッパ 33,331,332 第1のN+ 型埋込不純物拡散層 34,341,342 第2のN+ 型埋込不純物拡散層 351,352 チャネル領域 361,362 トンネル酸化膜 37 窒化膜 38 ブロック酸化膜 391,392 ゲート ワードライン WL1,WL2 ソースライン SL1,SL2 ドレインライン DL1,DL2 40 パッド酸化膜 41 窒化膜 42 エッチングストッパ 44,45 サイドウォール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定める第1の導電型式をした単一の半
    導体基板上に、電荷を注入したり、取り出したりするこ
    とで情報の記憶を行う複数の不揮発性記憶素子が、行方
    向および列方向に沿ってマトリクス状に配列形成されて
    いる不揮発性記憶装置であって、 上記半導体基板の表面層に、列方向に沿ってかつ行方向
    に所定の間隔をあけて厚く形成された複数のLOCOS
    絶縁膜、 上記各LOCOS絶縁膜の直下に、列方向に沿って形成
    され、上記第1の導電型式をしたチャネルストッパ、 上記各チャネルストッパの一方側部に接合すると共に、
    列方向に沿って形成され、各不揮発性記憶素子のソース
    領域となり、かつ列方向に配列する不揮発性記憶素子で
    共有されたソースラインとなっている、上記第1の導電
    型式とは反対の第2の導電型式をした第1の不純物拡散
    層、 上記各チャネルストッパの他方側部に接合すると共に、
    列方向に沿ってかつ第1の不純物拡散層と所定の間隔を
    あけて形成され、各不揮発性記憶素子のドレイン領域と
    なり、かつ列方向に配列する不揮発性記憶素子で共有さ
    れたドレインラインとなっている、上記第1の導電型式
    とは反対の第2の導電型式をした第2の不純物拡散層、 各不揮発性記憶素子のソース領域およびドレイン領域で
    挟まれるようにそれぞれ生じる各チャネル領域上に形成
    され、各チャネル領域で発生した電荷を通過させるトン
    ネル絶縁膜、 上記各トンネル絶縁膜上に形成され、トンネル絶縁膜を
    通過してきた電荷を蓄積する電荷蓄積層 上記各電荷蓄積層上に、行方向に沿って形成され、行方
    向に配列する不揮発性記憶素子で共有されたワードライ
    ンとなっており、上記半導体基板との間でFNトンネル
    電流を発生させることにより上記電荷蓄積層に対して電
    荷を注入させるゲート 選択された不揮発性記憶素子に接続されているワードラ
    インに対して書込電圧 を印加し、選択された不揮発性記
    憶素子のゲートと基板との間でFNトンネル電流を発生
    させる手段、 選択された不揮発性記憶素子に接続されているドレイン
    ラインに、当該不揮発性記憶素子のゲートと基板との間
    でFNトンネル電流を発生させ得る所定電圧を印加し、
    非選択の不揮発性記憶素子に接続されているドレインラ
    インに、非選択の不揮発性記憶素子の、ゲートと基板と
    の間でのFNトンネル電流の発生を禁止させ得る書込禁
    止電圧を印加する手段、ならびに 各ソースラインを相互に非接続状態とし、各ソースライ
    ン毎に所定電圧を印加する手段 を含むことを特徴とする
    不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶装置を製造す
    るための方法であって、 予め定める第1の導電型式をした半導体基板上に、複数
    のダミーゲートを列方向に沿ってかつ所定の間隔をあけ
    て、ストライプ状に形成する工程、 各ダミーゲートの両側に、サイドウォールを列方向に沿
    って被着形成する工程、 各サイドウォールおよびダミーゲートをマクスとして、
    上記第1の導電型式をしたチャネルストップイオンを注
    入する工程、 LOCOS法により、半導体基板の表面層に、列方向に
    沿ってかつ行方向に所定の間隔をあけて、複数のLOC
    OS絶縁膜を厚く形成すると共に、各LOCOS絶縁膜
    の直下に、チャネルストッパを列方向に沿って自己整合
    的に形成する工程、 各サイドウォールを除去し、各ダミーゲートをマクスと
    して、上記第1の導電型式とは反対の第2の導電型式を
    した不純物イオンを注入する工程、 この第2の導電形式をした不純物をイオンを注入する工
    程の後に、LOCOS法により、各チャネルストッパの
    一方側部に第1の不純物拡散層を、各チャネルストッパ
    の他方側部に第2の不純物拡散層をそれぞれ列方向に沿
    って自己整合的に形成する工程、 各ダミーゲートを除去して素子領域の半導体基板の表面
    を露出させた後、素子領域の半導体基板の表面上に、ト
    ンネル絶縁膜を形成する工程、 各トンネル絶縁膜上に、電荷蓄積膜を形成する工程、な
    らびに各電荷蓄積膜上に、ゲートを行方向に沿って形成
    する工程を含むことを特徴とする不揮発性記憶装置の製
    造方法。
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