JPH06177144A - バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
バイポーラトランジスタおよびその製造方法Info
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- JPH06177144A JPH06177144A JP32387892A JP32387892A JPH06177144A JP H06177144 A JPH06177144 A JP H06177144A JP 32387892 A JP32387892 A JP 32387892A JP 32387892 A JP32387892 A JP 32387892A JP H06177144 A JPH06177144 A JP H06177144A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】バイポーラトランジスタのベース抵抗を低減す
るために設けるグラフトベースによって生じるC−B間
の接合耐圧の低下、接合容量の増加を防ぐ。 【構成】バイポーラトランジスタのベース内の従来のグ
ラフトベース20となるべき領域上にMBE又はCVD
法を用いてベースと同一導電型の高濃度の半導体層10
を形成する。これにより、デバイスの接合容量の増加、
接合耐圧の低下をもたらすことなしに、ベース抵抗の低
下を促す。
るために設けるグラフトベースによって生じるC−B間
の接合耐圧の低下、接合容量の増加を防ぐ。 【構成】バイポーラトランジスタのベース内の従来のグ
ラフトベース20となるべき領域上にMBE又はCVD
法を用いてベースと同一導電型の高濃度の半導体層10
を形成する。これにより、デバイスの接合容量の増加、
接合耐圧の低下をもたらすことなしに、ベース抵抗の低
下を促す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラトランジス
タおよびその製造方法に関し、特にICの構造及び製法
に関する。
タおよびその製造方法に関し、特にICの構造及び製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年バイポーラトランジスタの高速化・
高性能化が急速に進められている。バイポーラトランジ
スタの高性能化には、第1に微細化による寄生容量およ
びベース抵抗の低減、第2に接合を浅くすることによる
キャリア走行時間の短縮が試みられている。具体的に
は、fT (カットオフ周波数)の向上、rbb’(ベー
ス抵抗)の低下が性能の良否の指標となっている。ここ
でrbb’を例にとると、rbb’は次式のように表す
ことができる。 rbb’=(rb1 rb2 +rb3 /(エミッタ本数) ここでそれぞれrb1 、rb2 、rb3 は図3の17、
18、19の抵抗に相当する。 rb1 ;真性(エミッタ直下)ベース抵抗 rb2 ;外部ベース抵抗 rb3 ;コンタクト部ベース抵抗 ダブルベースの場合 rb1 =ρS1・S1 /(12・le) rb2 =ρS2・S2 /(2・le) rb3 =ρS3・S3 /(6・le) である。ここで ρS1;真性ベース層抵抗 ρS2;外部ベース層抵抗 ρS3;コンタクト部層抵抗 S1 ;エミッタ幅 S2 ;エミッタ・ベースコンタクト距離 S3 ;ベースコンタクト幅 le;エミッタ長 ここからベース抵抗を低減する方法として (1)エミッタ幅を細くする。 (2)ベース・エミッタ間を短くする。 (3)各ベース層抵抗を低くする。 等が挙げられる。ここで上述のバイポーラトランジスタ
の高性能化のための微細化は、(1)と(2)に貢献し
ている。また(3)の低減には、グラフト・ベース20
の採用などが行われている。
高性能化が急速に進められている。バイポーラトランジ
スタの高性能化には、第1に微細化による寄生容量およ
びベース抵抗の低減、第2に接合を浅くすることによる
キャリア走行時間の短縮が試みられている。具体的に
は、fT (カットオフ周波数)の向上、rbb’(ベー
ス抵抗)の低下が性能の良否の指標となっている。ここ
でrbb’を例にとると、rbb’は次式のように表す
ことができる。 rbb’=(rb1 rb2 +rb3 /(エミッタ本数) ここでそれぞれrb1 、rb2 、rb3 は図3の17、
18、19の抵抗に相当する。 rb1 ;真性(エミッタ直下)ベース抵抗 rb2 ;外部ベース抵抗 rb3 ;コンタクト部ベース抵抗 ダブルベースの場合 rb1 =ρS1・S1 /(12・le) rb2 =ρS2・S2 /(2・le) rb3 =ρS3・S3 /(6・le) である。ここで ρS1;真性ベース層抵抗 ρS2;外部ベース層抵抗 ρS3;コンタクト部層抵抗 S1 ;エミッタ幅 S2 ;エミッタ・ベースコンタクト距離 S3 ;ベースコンタクト幅 le;エミッタ長 ここからベース抵抗を低減する方法として (1)エミッタ幅を細くする。 (2)ベース・エミッタ間を短くする。 (3)各ベース層抵抗を低くする。 等が挙げられる。ここで上述のバイポーラトランジスタ
の高性能化のための微細化は、(1)と(2)に貢献し
ている。また(3)の低減には、グラフト・ベース20
の採用などが行われている。
【0003】また、キャリア走行時間の短縮のために、
MBE等による薄いエピ厚をベースに適用することが行
われている。しかしながら、ベースの薄化に伴ない層抵
抗が増加し、ひいてはベース抵抗の増加を招くためグラ
フトベースの採用によるベース抵抗の低減が必須となっ
ている。図3に、MBEで形成した薄いベース層に、グ
ラフトベースを適用した従来例を示す。
MBE等による薄いエピ厚をベースに適用することが行
われている。しかしながら、ベースの薄化に伴ない層抵
抗が増加し、ひいてはベース抵抗の増加を招くためグラ
フトベースの採用によるベース抵抗の低減が必須となっ
ている。図3に、MBEで形成した薄いベース層に、グ
ラフトベースを適用した従来例を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来グラフトベースの
形成にはイオン注入法、熱拡散法を用いるため、一般に
接合が深くなり、グラフトベース下部の実効的エピタキ
シャル層厚の低下をもたらし、結果としてC−B間の耐
圧の低下、C−B間の接合容量の増加を招いてしまうと
いう問題点があった。
形成にはイオン注入法、熱拡散法を用いるため、一般に
接合が深くなり、グラフトベース下部の実効的エピタキ
シャル層厚の低下をもたらし、結果としてC−B間の耐
圧の低下、C−B間の接合容量の増加を招いてしまうと
いう問題点があった。
【0005】本発明の目的は、バイポーラトランジスタ
のベース抵抗を低減するために設けるグラフトベースに
よって生じるC−B間の接合耐圧の低下、接合容量の増
加を防ぐことができるバイポーラトランジスタおよびそ
の製造方法を提供することにある。
のベース抵抗を低減するために設けるグラフトベースに
よって生じるC−B間の接合耐圧の低下、接合容量の増
加を防ぐことができるバイポーラトランジスタおよびそ
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のバイポーラトラ
ンジスタはベース内のグラフトベースとなるべき領域の
上にベースと同一導電型の高濃度の半導体層を有するこ
とを特徴として構成される。また本発明のバイポーラト
ランジスタの製造製法は、バイポーラトランジスタのベ
ース内のグラフトベースとなるべき領域上にMBE又は
CYD法を用いて選択的に高濃度の半導体層を形成する
工程を含んで構成される。
ンジスタはベース内のグラフトベースとなるべき領域の
上にベースと同一導電型の高濃度の半導体層を有するこ
とを特徴として構成される。また本発明のバイポーラト
ランジスタの製造製法は、バイポーラトランジスタのベ
ース内のグラフトベースとなるべき領域上にMBE又は
CYD法を用いて選択的に高濃度の半導体層を形成する
工程を含んで構成される。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を説明するために工程順に
示した半導体素子の断面図である。
る。図1は本発明の一実施例を説明するために工程順に
示した半導体素子の断面図である。
【0008】まず、図1(a)に示すように、P型半導
体基板1にN型の不純物の埋込み層2を形成したのち、
N型エピタキシャル層3を成長させる。次に素子分離領
域4をつくったあと、コレクタコンタクト部5をあけ
て、リンイオン抽入を行ってコレクタ直下にN+ 型高濃
度領域6を形成する。その後、P型のベース層7を例え
ば厚さ50nmホウ素を1×1018atom/cm3 で
つくる。
体基板1にN型の不純物の埋込み層2を形成したのち、
N型エピタキシャル層3を成長させる。次に素子分離領
域4をつくったあと、コレクタコンタクト部5をあけ
て、リンイオン抽入を行ってコレクタ直下にN+ 型高濃
度領域6を形成する。その後、P型のベース層7を例え
ば厚さ50nmホウ素を1×1018atom/cm3 で
つくる。
【0009】次に図1(b)に示すように、例えば酸化
膜を用いてグラフトベース形成用保護膜9を作り、グラ
フトベース層10として例えば厚さ100nm、ホウ素
を1×1020atom/cm3 を形成させる。ここでベ
ース層及びグラフトベースの形成には、例えばMBE
(分子線エピタキシー法)、或いはCVD(化学的気相
成長)法などを使用する。
膜を用いてグラフトベース形成用保護膜9を作り、グラ
フトベース層10として例えば厚さ100nm、ホウ素
を1×1020atom/cm3 を形成させる。ここでベ
ース層及びグラフトベースの形成には、例えばMBE
(分子線エピタキシー法)、或いはCVD(化学的気相
成長)法などを使用する。
【0010】次に図1(c)のように全面に例えば酸化
膜11(あるいは、酸化膜と窒化膜等の積層膜でもよ
い)を成長させた後、コンタクト12を開口し、多結晶
シリコン13を成長させる。その後、図1(d)のよう
にAs+ I/Iを行い、N+ 層のエミッタ14を形成
し、更にそれぞれの電極15を形成する。このときエミ
ッタ、コレクタの上部にN型不純物をドープした多結晶
シリコン13を残してもよい。
膜11(あるいは、酸化膜と窒化膜等の積層膜でもよ
い)を成長させた後、コンタクト12を開口し、多結晶
シリコン13を成長させる。その後、図1(d)のよう
にAs+ I/Iを行い、N+ 層のエミッタ14を形成
し、更にそれぞれの電極15を形成する。このときエミ
ッタ、コレクタの上部にN型不純物をドープした多結晶
シリコン13を残してもよい。
【0011】次に第2の実施例を図2を使用して説明す
る。第1の実施例では集積回路中でのトランジスタの形
成を行なうためコレクタ引き出し口が上部に位置してい
るが、この発明をディスクリートトランジスタに使用す
る場合コレクタ部を図2の16に配置する。この場合も
グラフトベースの製法は、第1の実施例と同様に行な
う。
る。第1の実施例では集積回路中でのトランジスタの形
成を行なうためコレクタ引き出し口が上部に位置してい
るが、この発明をディスクリートトランジスタに使用す
る場合コレクタ部を図2の16に配置する。この場合も
グラフトベースの製法は、第1の実施例と同様に行な
う。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、バイポー
ラトランジスタのベース上に、グラフトベースを形成す
ることにより従来のグラフトベースと異なり、デバイス
の接合容量の増加、接合耐圧の低下をもたらすことなし
にベース抵抗の低下を実現することを可能とした。これ
は即ち、デバイスの持つ性能を高周波特性、直流特性の
両面から向上させることにつながる。特に接合耐圧は従
来のグラフトベース有りのものから単純に約15%向上
し、接合容量は約20%向上すると計算できる。
ラトランジスタのベース上に、グラフトベースを形成す
ることにより従来のグラフトベースと異なり、デバイス
の接合容量の増加、接合耐圧の低下をもたらすことなし
にベース抵抗の低下を実現することを可能とした。これ
は即ち、デバイスの持つ性能を高周波特性、直流特性の
両面から向上させることにつながる。特に接合耐圧は従
来のグラフトベース有りのものから単純に約15%向上
し、接合容量は約20%向上すると計算できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するために工程順に示
したバイポーラトランジスタ素子の断面図である。
したバイポーラトランジスタ素子の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】従来のバイポーラトランジスタの構造並びに製
造方法を説明するための半導体素子の断面図である。
造方法を説明するための半導体素子の断面図である。
1 P型半導体基板 2 N+ 埋込層 3 N- エピタキシャル層 4 素子分離用酸化膜 5 コレクタ引出部 6 コレクタ直下高濃度域 7 P型ベース層 8 表面保護膜1 9 G/B形成用保護膜 10 G/B層 11 表面保護膜2 12 エミッタコンタクト 13 多結晶シリコン成長膜 14 高濃度エミッタ 15 電極 16 N型半導体基板 17 真性(エミッタ直下)ベース抵抗 18 外部ベース抵抗 19 コンタクト部ベース抵抗 20 従来のG/B層
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体基板の一主面に形成された一導電
型のベース層と、前記ベース層上に選択的に形成されか
つ前記ベース層と同一導電型で該ベース層より高濃度の
不純物を有するグラフトベース層とを有することを特徴
とするバイポーラトランジスタ。 - 【請求項2】 半導体基板の一主面に一導電型のベース
層を形成する工程と、前記ベース層上に該ベース層と同
一導電型で、かつ該ベース層より高濃度の不純物を有す
るグラフトベース層をMBE法又はCVD法を用いて選
択的に形成する工程とを含むことを特徴とするバイポー
ラトランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32387892A JP3186265B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | バイポーラトランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32387892A JP3186265B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | バイポーラトランジスタおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06177144A true JPH06177144A (ja) | 1994-06-24 |
JP3186265B2 JP3186265B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=18159613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32387892A Expired - Fee Related JP3186265B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | バイポーラトランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186265B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP32387892A patent/JP3186265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3186265B2 (ja) | 2001-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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