JPH0617342Y2 - ワイヤクランプ付支持台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、シャーシより離間させて、電気組立部品とワ
イヤを支持することを目的としたワイヤクランプ付支持
台に関するものである。

（従来の技術） 従来、シャーシより離間させて電気組立部品を取り付け
る支持台は第５図に示すように、シャーシ１に複数個の
支持台２をネジで固定するとか、シャーシ１に弾性嵌合
させ係止させる等の手段で固定した後、電気組立部品３
を支持台２の上面にネジ４で固定していた。この電気組
立部品３から導出されるワイヤ５および図示しない他の
接続部品からのワイヤ５を支持する手段は、樹脂成形品
の複数個のワイヤクランプ６をシャーシ１の開口１ａに
挿入し、弾性嵌合して係止し、ワイヤ５をワイヤクラン
プ６に挿通して支持していた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、このような電気組立部品の支持構造は支
持台２とワイヤクランプ６をシャーシ１にそれぞれ別箇
に固定しているため、部品数が増え、総合的に金型費も
増し、コスト高になるとともに、作業性も悪いという問
題点があった。

（課題を解決するための手段） 本考案は上述の課題を解決するためになされたものであ
り、基台より離間させて電気組立部品を支持すると共に
ワイヤを支持するワイヤクランプ付支持台であって、前
記基台に係止する係止部を有し、前記ワイヤクランプ付
支持台の一側面に、弾性変形可能な略Ｌ形状なるワイヤ
クランプ腕を延設して、前記ワイヤクランプ付支持台の
一側面と前記Ｌ形状なるワイヤクランプ腕の間に、前記
ワイヤを挿通する間隙を設けてなり、前記ワイヤクラン
プ付支持台の係止部を、前記基台に係止させることによ
り、略Ｌ形状なるワイヤクランプ腕が弾性変形し、前記
間隙を狭くしてなるワイヤクランプ付支持台を提供する
ものである。

（実施例） 以下、本考案を図面と共に詳細に説明する。

第１図は本考案に係るワイヤクランプ付支持台を示す斜
視図である。

第２図(A)は本考案に係るワイヤクランプ付支持台の上
面図を示し、第２図(B)は側面図である。

第５図の従来例と同様な構成部分については、同一の符
号を用いることとする。

第１図，第２図(A)および(B)において、ワイヤクランプ
付支持台７は樹脂成形品で一体成形され断面が楕円形を
程する柱状の構造品である。

ワイヤクランプ付支持台７の一側面の中央部で且つ底面
より下方に基台となるシャーシ１の開口１ｂに嵌合する
Ｌ形状した巾ｌ_１なる突起（係止部）７ａを設けて、シ
ャーシ１をはさみ、且つ他側面にはシャーシ１の開口１
ｃに巾ｌ_２なる爪（係止部）７ｂを設けてあり、この爪
７ｂは、シャーシ１に弾性嵌合し、係止するようになっ
ている。

さらに、このワイヤクランプ付支持台７の他側面（爪７
ｂのある側面）には、その底面より、連続した略Ｌ形状
の巾_３なる一対のワイヤクランプ腕７ｃを爪７ｂを介
して底面上方にそれぞれ延設してあり、ワイヤクランプ
付支持台７の他側面とＬ形状となるワイヤクランプ腕７
ｃとの間に間隙８が形成されている。Ｌ形状をしたワイ
ヤクランプ腕７ｃは爪７ｂの両側に設けてあるが、必ず
しも爪７ｂの両側に設けず１カ所、又は複数カ所に設け
てもかまわない。

Ｌ形状なるワイヤクランプ腕７ｃの延設した先端底面７
ｃ_１には半球状の突起７ｄを突出して設けてある。半球
状の突起７ｄの高さｈはほぼシャーシ１の板厚ぐらいで
ある。ワイヤクランプ付支持台７をシャーシ１に取り付
けない状態の時は、半球状の突起７ｄはワイヤクランプ
付支持台７の底面よりｈなる高さ低くなっている。電気
組立部品３および図示しない他の接続部品からのワイヤ
５はワイヤクランプ付支持台７の側面とＬ形状なるワイ
ヤクランプ腕７ｃの間の間隙８に挿通して支持される。
第２図(B)に示す如く、このワイヤクランプ付支持台７
のシャーシ１に対する取付けは、その底面の突起７ａを
シャーシ１の開口１ｂに挿入し、底面の爪７ｂをシャー
シ１の他の開口１ｃに弾性嵌合することにより、シャー
シ１に係止固定される。ワイヤクランプ支持台７をシャ
ーシ１に係止させた時、Ｌ形状なるワイヤクランプ腕７
ｃの先端底面の半球状の突起７ｄは、シャーシ１の上面
に当接する。

半球状の突起７ｄが、シャーシ１の上面に当接すると、
Ｌ形なるワイヤクランプ腕７ｃは、弾性変形し、シャー
シ上面より上方の間隙８は、Ｌ形状なるワイヤクランプ
腕７ｃが、ワイヤクランプ付支持台７の側面側に傾斜
し、先端に行く程狭くなり、間隙８に挿入されているワ
イヤ５を圧接挟持することが出来る。

更にワイヤ５の保持力を増加するためにたとえば、シャ
ーシ１の上面側でワイヤクランプ支持台７の爪７ｂの上
方に第２図(A)に示す如く巾_２なる突起７ｅをこの爪
７ｂと連続して設けることにより、ワイヤ５は、ワイヤ
クランプ付支持台７の側面を楕行する。

その結果ワイヤ５は間隙８にて更に強く圧接挟持される
ため、より抜けにくくなり、保持力が増加する。

さらに、このワイヤクランプ付支持台７の上面には、電
気組立部品３の取付位置規制用の突起７ｆと、固定用の
取付穴７ｇが設けてある。

第３図及び第４図は、電気組立部品３および１０を本考
案のワイヤクランプ支持台７に固定する状態を示す外観
図および側断面図である。第３図は電気組立部品３とし
てコンパクトディスクメカ部９を本考案のワイヤクラン
プ付支持台７に採用した第１の実施例である。コンパク
トディスクメカ部９と、ワイヤクランプ付支持台７との
固定は、コンパクトディスクメカ部９に開口９ａ，９ｂ
を設け、ワイヤクランプ付支持台７の取付位置規制用の
突起７ｆに開口９ａを嵌合させ、ワイヤクランプ付支持
台７の固定用の取付穴７ｇに開口９ｂを介してネジで固
定している。

第４図は電気組立部品３としてプリント配線基板１０を
本考案のワイヤクランプ付支持台７に採用した他の例で
ある。プリント配線基板１０をワイヤクランプ付支持台
７に固定する他の方法として、ワイヤクランプ支持台７
の上面に、プリント配線基板１０の開口１０ａに嵌合し
て位置規制する突起７ｆと、プリント配線基板１０の開
口１０ｂに弾性嵌合して、プリント配線基板１０を係止
させる爪７ｈを突出形成することによりこれを固定用の
ネジ４の代りに用いることができる。従ってこの第２の
実施例にあっては、部品点数が少ないうえに組立作業性
はすこぶる良好なものとなる。

（考案の効果） 以上詳述したように本考案に係るワイヤクランプ付支持
台は、基台（シヤーシ）に係止する係止部を有し、電気
組立部品を支持するとともに、ワイヤを支持する弾性変
形可能なＬ形状なるワイヤクランプ腕をワイヤクランプ
付支持台の側面に設け、例えば、樹脂成形で一体成形品
にすることにより、従来支持台とワイヤクランプを２部
品使っていた所を１部品で可能となる。従って部品コス
トおよび総合的な金型代も安価となり、作業性が向上す
る等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るワイヤクランプ付支持台の一実施
例を示す斜視図、第２図(A)および(B)は上面図および側
面図、第３図および第４図は、電気組立部品としてコン
パクトディスクメカ部およびプリント配線基板を本考案
のワイヤクランプ付支持台に採用した実施例の外観図お
よび側断面図、第５図は電気組立部品を支持台に取り付
け、ワイヤクランプを別に設けた従来例である。 １……基台（シャーシ）、１ｂ，１ｃ……開口、 ５……ワイヤ、７……ワイヤクランプ付支持台、 ７ａ……突起、７ｂ……爪、 ７ｃ……Ｌ形状なるワイヤクランプ腕、 ７ｃ_１……Ｌ形状なるワイヤクランプ腕の底面、 ７ｄ……半球状の突起、７ｈ……爪、８……間隙、 ９……コンパクトディスクメカ部、 １０……プリント配線基板、_１……７ａ突起の巾、_２ ……７ｂ爪の巾、_３ ……７ｃＬ形状なるワイヤクランプ腕の巾。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基台より離間させて電気組立部品を支持す
   ると共にワイヤを支持するワイヤクランプ付支持台であ
   って、前記基台に係止する係止部を有し、前記ワイヤク
   ランプ付支持台の一側面に、弾性変形可能な略Ｌ形状な
   るワイヤクランプ腕を延設して、前記ワイヤクランプ付
   支持台の一側面と前記Ｌ形状なるワイヤクランプ腕の間
   に、前記ワイヤを挿通する間隙を設けてなり、前記ワイ
   ヤクランプ付支持台の係止部を、前記基台に係止させる
   ことにより、略Ｌ形状なるワイヤクランプ腕が弾性変形
   し、前記間隙を狭くしてなるワイヤクランプ付支持台。