JPH06172715A - 多層粘着剤構造物 - Google Patents

多層粘着剤構造物

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JPH06172715A
JPH06172715A JP35220492A JP35220492A JPH06172715A JP H06172715 A JPH06172715 A JP H06172715A JP 35220492 A JP35220492 A JP 35220492A JP 35220492 A JP35220492 A JP 35220492A JP H06172715 A JPH06172715 A JP H06172715A
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一宏 村尾
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憲司 渡辺
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俊久 漁
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高度の粘着物性、クリープ特性、曲面適用性等
を備え、さらに粘着剤層の形成時や貯蔵時における圧
力、熱、湿度、光などの外的要因にも安定な粘着物性を
有し、生産性も良好な多層粘着剤構造物を提供。 【構成】少なくとも2種以上の粘着剤層よりなる多層粘
着剤構造物において、少なくとも1つの粘着剤層(A)が
該多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の最外層をな
す粘着剤層(B)に対して相対的に強靱化されたものであ
り、該多層粘着剤構造物は実質的に気泡を含まず、その
引張り伸びが特定範囲であることを特徴とする多層粘着
剤構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2種以上の
粘着剤層よりなる、粘着テープ、粘着シートなどの多層
粘着剤構造物に関し、詳しくは、少なくとも1つの粘着
剤層(A)が該多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の
最外層をなす粘着剤層(B)に対して相対的に強靱化され
たものであり、該多層粘着剤構造物は実質的に気泡を含
まず、その引張り伸びが特定範囲である多層粘着剤構造
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来各種部品等を、両面粘着テープ等に
より固定することは広く利用されている。しかし、粘着
剤層の接着力の不足、クリープ特性の劣悪、曲面粘着の
しにくさ、該粘着剤層の形成時や貯蔵時における圧力、
熱、湿度、光などの外的要因による物性変化等、幾多の
課題が存在している。これに対して粘着剤自体の改良、
粘着剤層の間に不織布、発泡シートなどフイルムやシー
トをサンドウィッチする方法、粘着剤層内に気泡を含有
させたり、ガラスバルーンなどの中空体を含有させたり
する方法等が提案されている。
【0003】しかしながら、例えば粘着剤自体の改良に
よる方法のみでは接着力とクリープ特性の相反する性質
を共に充分に満足させることは容易ではなく、実際に産
業上の要望を充分に満たすことは困難な状況である。
【0004】粘着剤層の間に不織布やプラスチックなど
の硬いシートをサンドウィッチする方法では、柔軟性に
欠け、接着力、曲面適用性などの物性の点で必ずしも満
足できるものとはなっていない。また発泡シートをサン
ドウィッチする場合も、硬い発泡シートであれば不織布
などをサンドウィッチしたときと同様の欠点を有し、柔
らかいシートでは、使用時の加圧が高すぎると凹みを生
じてその部分の復元が難しくなり、接着不十分な部分が
生じたり、発泡シートと粘着剤との界面において剥離を
起こしたりするなどの問題点がある。
【0005】さらに粘着剤層内に気泡を含ませる方法で
は、発泡シートサンドウィッチの場合と同様に使用時の
加圧が高すぎると凹みを生じることがあり、また、製造
時における気泡の均一分散など煩雑で困難な工程を必要
とするとともに、耐吸水性、耐吸湿性等の粘着剤シート
としての物性を低下させることが多い。特に、粘着剤層
内にガラスバルーン等の中空体を含有させる場合には、
製造時における該中空体の均一分散の困難さ、攪拌混合
による不均一な破砕などの問題が避けられず、そのため
安定した品質の粘着シートを得ることは容易ではない。
【0006】このように、粘着シートについての従来の
各種提案には、それぞれに欠点を有しており、前記の諸
課題を同時に解決した優れた粘着シートは未だ完成され
ていないのが実情であり、本発明はこれら諸課題を同時
に解決しようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記欠
点に鑑み、高度の粘着特性、クリープ特性、曲面適用性
等を備え、さらに粘着剤層の形成時や貯蔵時における圧
力、熱、湿度、光などの外的要因にも安定な粘着物性を
有し、生産性も良好な粘着剤構造物を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、少な
くとも2種以上の粘着剤層よりなる多層粘着剤構造物に
おいて、少なくとも1つの粘着剤層(A)が該多層粘着剤
構造物の少なくとも一方の側の最外層をなす粘着剤層
(B)に対して相対的に強靱化されたものであり、該多層
粘着剤構造物は実質的に気泡を含まず、その引張り伸び
が 100〜5000%であることを特徴とする多層粘着剤構造
物を提供することによって従来の課題を解決するもので
ある。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて粘着剤層に使用される粘着性樹脂としては、特に
限定されるものではなく、例えば、アクリル系樹脂、天
然もしくは合成ゴム系樹脂、オレフィン系樹脂、シリコ
ン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などを挙げ
ることができる。
【0010】上記のアクリル系樹脂としては、例えば、
2-エチルヘキシルアクリレートや n-オクチルアクリレ
ート等のアクリル酸エステルを主体とする(メタ)アクリ
ル酸エステル系(共)重合体;天然もしくは合成ゴム系樹
脂としては、例えば、天然ゴム、ブタジエン重合体、ス
チレン-ブタジエン共重合体、スチレン-イソプレン共重
合体、アクリルニトリル-ブタジエン共重合体、メチル
メタクリレート-ブタジエン共重合体、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム等;オレフィン系樹
脂としては、例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体、
エチレン-プロピオン酸ビニル共重合体、プロピレン-酢
酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合
体;などを挙げることができる。
【0011】これら粘着性樹脂のうち、耐候性の優秀さ
等の観点からアクリル系樹脂の使用が好ましい。
【0012】本発明に好適に用いられるアクリル系樹脂
としては、上記のように、例えば、エチルアクリレー
ト、n-プロピルアクリレート、n-ブチルアクリレート、
n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルアクリレート、i-
オクチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレー
ト、n-ノニルアクリレート、i-ノニルアクリレート等の
アクリル酸エステル(以下、主単量体と称することがあ
る)の(共)重合体;
【0013】また、これらの主単量体を主体として、こ
れらに必要に応じて、例えば、メチルアクリレート、t-
ブチルアクリレートなどのその他のアクリル酸エステ
ル;例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、n-ブチルメタクリレート、i-ブチルメタクリレー
ト等のメタクリル酸エステル;例えば、蟻酸ビニル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、「バーサチック酸ビニ
ル」(商品名)等の飽和脂肪酸ビニルエステル;例え
ば、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン等
の芳香族ビニル単量体;例えば、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体;例えば、
塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル単量
体;例えば、エチレン、プロピレン、n-ブテン、i-ブテ
ン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のオレフ
ィン系単量体;などの共単量体(以下、単に共単量体と
称することがある)を共重合したアクリル酸エステル系
共重合体、
【0014】さらに必要に応じて、該主単量体、共単量
体とともに、分子中に1個のエチレン系不飽和基の他に
少なくとも1個の官能基を有する単量体(以下、官能性
単量体と称することがある)を共重合した反応性アクリ
ル酸エステル系共重合体;等を挙げることができる。
【0015】このような官能性単量体としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カ
ルボン酸;例えば、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタク
リルアミド等のアミド基または置換アミド基含有単量
体;例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレート、グリシジルアリルエーテル、グリシジルメ
タリルエーテル等のエポキシ基含有単量体;
【0016】例えば、2-ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリ
レート等の水酸基含有単量体;例えば、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリ
レート等のアミノ基または置換アミノ基を有する単量
体;例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエト
キシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルメトキシシ
ラン等の活性珪素含有単量体;例えば、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、ト
リアリルイソシアヌレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テト
ラエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、アリルメタクリレ
ート等の2個以上のエチレン系不飽和基を有する単量
体;等の単量体群を挙げることができる。
【0017】本発明に用いることのできる粘着性樹脂
は、例えば、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重
合、または、紫外線、電子線等による放射線重合、イオ
ン重合、付加重合、重縮合など従来公知の方法で製造す
ることができる。特にアクリル系樹脂の場合には、前記
主単量体の1種以上、または、該主単量体と前記共単量
体、さらにはこれらと上記官能性単量体を、例えば、溶
液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合、または、紫外
線、電子線等による放射線重合等の方法により製造する
ことができる。
【0018】本発明の多層粘着剤構造物を構成するにあ
たって、粘着剤層はそれぞれ、アクリル系、オレフイン
系、ゴム系、シリコン系、ウレタン系、エポキシ系など
同一系統の同種または異種の粘着性樹脂を使用するのが
一般に好ましいが、必ずしもそれに限定されるものでは
はなく、得られる多層粘着剤構造物の用途によっては、
異なる系統の粘着性樹脂を使用することもできる。
【0019】本発明に使用される粘着性樹脂は、一般に
は分子量の高いものが好適に使用されるが、必ずしも限
定されるものではなく、分子量の高いものと低いものの
混合物であってもよく、また用途に応じては、分子量の
低いものも使用することもできる。また、本発明の粘着
性樹脂は架橋反応性を有しているものが、目的に応じて
架橋度を調整でき得るので一般的には好ましい。
【0020】本発明に使用される粘着性樹脂の硬さは、
前記単量体の種々の選択によって、いかようにも変更可
能であって、特に低温域にて使用される場合には、Tg
の低い単量体の組み合わせを、また高温域で使用される
場合にはTgの高い単量体の組み合わせにより適宜選ん
で作られる。架橋反応もまた適用温度を高めることに役
立つものである。
【0021】本発明においては、少なくとも2種以上の
粘着剤層よりなる多層粘着剤構造物において、少なくと
も1つの粘着剤層(A)が該多層粘着剤構造物の少なくと
も一方の側の最外層をなす粘着剤層(B)に対して相対的
に強靱化されていることが必要である。また本発明にお
いては、該粘着剤層(A)と該粘着剤層(B)の他に、中間層
としてその他の粘着剤層(C)を設けることができる。
【0022】上記粘着剤層(A)を上記粘着剤層(B)、また
は該粘着剤層(B)および上記粘着剤層(C)に対して強靱化
する方法としては、
【0023】(1) 粘着剤層(A)に充填剤を添加する方
法、
【0024】(2) 粘着剤層(A)に使用する粘着剤を他の
層の粘着剤より架橋度の高い樹脂を使用する方法、
【0025】(3) 粘着剤層(A)に使用する粘着剤を他の
層の粘着剤より分子量の高い樹脂を使用する方法、
【0026】(4) 粘着剤層(A)に使用する粘着剤を他の
層の粘着剤に比してTgの高いものを使用する方法、及
び、
【0027】(5) 上記(1)、(2)、(3)及び(4)の2つ以上
を組合せた方法、
【0028】が挙げられ、いずれの方法も使用できる。
ただし、これらの強靭化の方法は、多層粘着剤構造物の
引張り伸びが 100〜5000%の範囲内に設定されることが
必要である。
【0029】強靭化方法(1)においては、各種の充填剤
を添加することによって達成できる。添加する充填剤量
は粘着剤層(A)の樹脂100%容積に対して1〜60容積%で
あるのが好ましく、より好ましくは1〜50容積%、更に
好ましくは5〜40容積%であるのがよい。
【0030】上記充填剤の粒子の大きさは、粘着剤層
(A)の厚みを越えない大きさであればよく、好ましくは
0.1〜200μ、より好ましくは1〜100、特に好ましくは
1〜60μである。該粒子の大きさを該範囲内にすること
により、一般に本発明の目的のうち、得られる多層粘着
剤構造物の引張り伸びの適切さ、粘着剤層の平滑性など
の優れた特徴を発揮させるので好ましい。
【0031】本発明に用いることのできる充填剤として
は、粘着剤層(A)に安定に分散できるものならば有機系
充填剤、無機系充填剤のいずれでも使用できる。
【0032】上記の有機系充填剤としては、各種(共)重
合体の粉体、例えば、メチルメタクリレート重合体、エ
チルメタクリレート重合体、メチルメタクリレート-ジ
ビニルベンゼン共重合体等の(メタ)アクリル酸エステル
系(共)重合体;例えば、スチレン重合体、スチレン-ジ
ビニルベンゼン共重合体等のスチレン系(共)重合体;例
えば、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-エチル
アクリレート共重合体、エチレン-プロピレン共重合体
等のオレフィン系(共)重合体;
【0033】例えば、スチレン-ブタジエン共重合体、
スチレン-イソプレン共重合体、アクリルニトリル-ブタ
ジエン共重合体、メチルメタクリレート-ブタジエン共
重合体、架橋イソプレンゴム、架橋クロロプレンゴム、
架橋ブチルゴム等のゴム系樹脂;塩化ビニル(共)重合
体;塩化ビニリデン(共)重合体;フッ素系樹脂;飽和ポ
リエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;
【0034】不飽和ポリエステル系樹脂;ポリカーボネ
ート系樹脂;アミノ系樹脂;シリコーン系樹脂;エポキ
シ系樹脂;ウレタン系樹脂;等の各種熱可塑性樹脂もし
くは熱硬化性樹脂の粉体、または、粉末パルプ、綿粉、
粉末状レーヨンなどのセルロース系高分子粉体などが挙
げられる。
【0035】また前記無機系充填剤としては、例えば、
アルミニウム、銅、黄銅、鉄、鋼、ステンレス鋼、亜
鉛、鉛等の金属粉またはこれら金属のウィスカー;例え
ば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化珪素、酸化マ
グネシウム、クレー、マイカ、タルク等の金属酸化物ま
たはそれらの混合物;例えば、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、硫酸バリウム等の金属塩;例えば、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;
例えば、炭化珪素、炭化チタン、窒化珪素、窒化チタ
ン、窒化アルミニウム等の金属炭化物または窒化物;ガ
ラスフレーク、ガラス繊維;例えば、黒鉛、グラシーカ
ーボン、活性炭、炭素繊維、炭素ウィスカー等のカーボ
ン類;などが挙げられる。
【0036】なお、これら充填剤の形状は特に制限され
るものではなく、球状、塊状、平板状、繊維状、針状、
その他の形状のものがいずれも使用できる。
【0037】本発明においては、前記充填剤のうちから
適宜選択されたもの1種類のみを使用することもできる
が、2種類以上の混合物でも使用することができる。ま
た充填剤は、粘着剤層(A)を形成する粘着性樹脂と接着
性の良否によらず用途に応じて随時選択使用することが
できるが、該粘着性樹脂にたいして接着性のよいものの
使用がより好ましい。
【0038】ただし本発明においては、肉薄のバルーン
のように、粘着剤層に混合して使用した場合、外圧など
により破壊したり、粘着性樹脂との比重の違いにより粘
着剤層内で偏在化したりして、本発明の1つの主要目的
である安定した物性の保持が困難となるような充填剤を
主成分量使用するのは適当ではない。もっとも、外殻の
厚みの大きいガラスバルーンのように、外圧により破砕
されにくく、粘着物性に影響を与えにくいものであれば
使用するができる。また、肉薄のガラスバルーンであっ
ても、破砕を起しても粘着物性に影響を与えない程度の
少量の添加は差しつかえない。
【0039】充填剤を粘着剤層(A)に分散する方法は、
該粘着剤層(A)を形成する前の粘着性樹脂の形態によっ
て、インクミル、ポットミル、ディスパー、溶融混練な
ど従来通常に行われている方法を適宜使用することがで
きる。また、電子線、紫外線などの放射線による重合を
行って粘着剤層(A)を得るときは、使用する単量体中に
充填剤を混合、分散した後、放射線照射により重合を行
って所定のものを得ることができる。
【0040】充填剤の混合・分散は前記のように極めて
簡単に行うことができるので、従来技術にみられる気泡
や中空体を粘着剤層中に入れる場合の問題点は皆無であ
る。これら従来技術においては、例えば、発泡剤を用い
て粘着剤層中に気泡を入れる場合は、製造時における発
泡剤の均一分散化の他に、発泡工程設備の設置、発泡倍
率を均一にするための発泡材料や発泡温度の煩雑なコン
トロールなど数々の問題点を解決する必要がある。また
機械的に気泡を導入する場合にも、製造時において均一
な気泡を作るための機械的条件の調整が容易でなく、ま
た生成する気泡は連続気泡となり易く得られる粘着剤層
の強度や物性が不十分となりがちである。
【0041】さらにガラスバルーンなどの中空体を使用
する場合は、製造時の分散・混合による機械力で中空体
が部分的に破壊され易く、しかも製品の使用時における
加圧などによる破壊の程度は一定ではないので安定した
物性の粘着シートが得られ難いなど従来技術には克服す
べき多くの問題点が残されている。それに対して、本発
明における充填剤の粘着性樹脂との混合は煩雑な操作は
全く不要で、極めて簡単に製品品質の安定化を図ること
ができる。
【0042】前記強靭化方法(2)においては、粘着剤層
(A)に使用する粘着性樹脂を、多層粘着剤構造物の少な
くとも一方の側の最外層をなす粘着剤層(B)の粘着性樹
脂より架橋度の高い樹脂を使用することによって達成で
きる。本法によって一層クリープ性能の向上をはかるこ
とができるが、極端に架橋度を上げ過ぎた場合は該多層
粘着剤構造物の引張り伸びが 100%未満に低下すること
があるので適度に架橋を行う必要がある。
【0043】架橋度をあげる方法としては、樹脂の製造
時に前記のように、ジアリルフタレート等の1分子中に
2個以上のエチレン系不飽和基を有する単量体を共重合
する方法;例えば、アクリル酸等の不飽和カルボン酸、
2-ヒドロキシエチルメタクリレート等の水酸基含有単量
体、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有単量
体、N-メチロールアクリルアミド等の置換アミド基含有
単量体、ビニルトリエトキシシラン等の活性珪素含有単
量体などの官能性単量体を共重合して官能性基を導入し
ておいた後、イソシアネート化合物、シラン系化合物、
有機金属化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物な
どの架橋剤を添加反応させる方法;等を挙げることがで
き、また必要に応じてその他の方法も採用できる。
【0044】上記の架橋剤のうち、イソシアネート系化
合物といては、例えば、m-または p-フェニレンジイソ
シアネート、2,4-または 2,6-トリレンジイソシアネー
ト、m-または p-キシリレンジイソシアネート、4,4'-ジ
フェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシ
アネート化合物;例えば、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、上記芳香族ジイソ
シアネート化合物の水素添加物、ダイマー酸ジイソシア
ネート等の脂肪族または脂環族ジイソシアネート化合
物;これらイソシアネートの2量体または3量体;これ
らイソシアネートと、例えば、エチレングリコール、ト
リメチロールプロパン等の2価または3価のポリオール
とのアダクト体などを例示できる。
【0045】またブロック化イソシアネート化合物も使
用することができ、例えば、トリメチロールプロパント
リトリレンジイソシアネートメチルエチルケトオキシム
アダクトなど、前記ポリイソシアネート化合物に揮発性
低分子活性水素化合物を付加させたものを挙げることが
でき、
【0046】このような揮発性低分子活性水素化合物と
しては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n-ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、
ベンジルアルコール、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、フェ
ノール等の脂肪族、脂環族または芳香族アルコール;例
えば、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタ
ノールなどのヒドロキシ第3アミン;例えば、アセトキ
シム、メチルエチルケトオキシム等のケトオキシム類;
例えば、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、マロ
ン酸エステル等の活性メチレン化合物;ε-カプロラク
タム等のラクタム類;などを例示できる。
【0047】シラン系化合物としては、例えば、3-グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、N-(2-アミノエ
チル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、3-クロロプロピルトリメト
キシシラン等;有機金属化合物としては、例えば、イソ
プロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピ
ルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルトリス
(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、チタニウ
ムジイソステアレートオキシアセテート、アルミニウム
イソプロピオネート、アルミニウム-s-ブチレート、モ
ノ-s-ブトキシアルミニウムジイソプロピオネート、エ
チルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピオネー
ト、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)等;
【0048】エポキシ化合物としては、例えば、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオ
ールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジ
ルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等;
【0049】アジリジン化合物としては、前記イソシア
ネート化合物とエチレンイミンとの反応生成物、例え
ば、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネートとエチレ
ンイミンとの反応生成物などが使用できる。
【0050】また架橋促進剤として各種触媒の併用も必
要に応じて行うことができる。
【0051】強靭化方法(3)においては、粘着剤層(A)に
使用する粘着性樹脂を、多層粘着剤構造物の少なくとも
一方の側の最外層をなす粘着剤層(B)の粘着性樹脂より
分子量の高い樹脂を使用することによって達成できる。
【0052】分子量を高くするには、粘着剤層(A)に使
用する粘着性樹脂の製造に際して単量体濃度を高くした
り、重合開始剤濃度を低くしたり、ラジカル重合温度を
低くしたり、イオン重合を採用するなど公知の理論及び
知識により反応条件を適宜選択することによって比較的
容易に達成することができる。また、通常の重合によっ
て得られた樹脂から、溶解分別法などの公知の方法によ
り分子量の高い部分のみを分別することによっても得る
ことができる。さらに粘着剤層(A)に使用する粘着性樹
脂にのみ分子量の高い樹脂をブレンドすることによって
もこの目的を達成することが可能である。
【0053】強靭化方法(4)においては、粘着剤層(A)に
使用する粘着性樹脂を、多層粘着剤構造物の少なくとも
一方の側の最外層をなす粘着剤層(B)の粘着性樹脂に比
してTgの高いものを使用することによって達成でき
る。
【0054】Tgを高くする方法としては、粘着剤層(A)
に使用する粘着性樹脂の製造に際して、公知の理論およ
び知識により、上記粘着剤層(B)の粘着性樹脂に比して
高Tgの(共)重合体を生成させうるような単量体を選択
し、または、単量体の共重合比を選択することによって
極めて容易に可能である。また該粘着剤層(B)の粘着性
樹脂にTgの高い樹脂をブレンドすることによって、Tg
を上げる手法も何ら問題なく採用できる。ただしTgを
上げることによってクリープ特性は著しく増大する反
面、引張り伸びを低下させるので、粘着性樹脂のTgは
得られる多層粘着剤構造物の引張り伸びが 100%以上、
好ましくは 400%以上を保つ範囲内において適宜決定す
ることが必要である。
【0055】本発明における多層粘着剤構造物は、二種
類以上の粘着剤層よりなるので実際の用途に応じて種々
の構成形態が存在する。
【0056】(1) 2層粘着剤構造物の場合 図1は、粘着剤層(A)を被着体に他の接着剤を利用した
り、加熱などの方法を用いて接着したものである。粘着
剤層(B)は他の被着体に対する接着機能を有する。また
図2は、被着体に粘着剤層(B)を接着したものである。
この場合、粘着剤層(A)には再剥離型粘着剤の機能を発
揮させることもできる。
【0057】(2) 3層粘着剤構造物の場合 本発明にとって最も好適な構造物である。図3は強靭化
された粘着剤層(A)を内層とし、その両側に粘着剤層(B)
を積層したものであり、図4は該粘着剤層(A)の両側に
粘着剤層(B)および該粘着剤層(B)と粘着性樹脂を異にす
る粘着剤層(B')を積層したものである。また図5は該粘
着剤層(A)の片側のみに粘着剤層(C)を積層し、さらにこ
の粘着剤層(C)に粘着剤層(B)を積層したものである。こ
の場合、該粘着剤層(C)に用いられる粘着性樹脂は該粘
着剤層(B)に用いられるものと同一であっても、相異な
るものであってもよい。
【0058】(3) 多層粘着剤構造物 図6及び図7は、本発明において4層以上の粘着剤層か
らなる態様を示すものである。図6は、強靱化された粘
着剤層(A)を内層とし、相異なる粘着剤層(C)及び(C')を
介して、互いに相異なる粘着剤層(B)及び(B')を積層し
て多層粘着剤構造物の両側の最外層としたものである。
ここで該粘着剤層(C)及び(C')に用いられる粘着性樹脂
はそれぞれ該粘着剤層(B)または(B')に用いられるもの
と同一であってもよい。
【0059】また図7は、相異なる2種の強靱化された
粘着剤層(A)及び(A')を粘着剤層(C)を介して接合し、そ
の両側に粘着剤層(B)を積層して多層粘着剤構造物の両
側の最外層としたものである。ここで該粘着剤層(C)に
用いられる粘着性樹脂は該粘着剤層(B)に用いられるも
のと同一であってもよい。
【0060】本発明の多層粘着剤構造物は実質的に気泡
を含まないことを特徴とするものである。気泡を含む
と、該多層粘着剤構造物の表面平滑性が損なわれがちに
なるため、接着力が不十分であったり、吸水・吸湿する
など外界の影響を受け易く、粘着物性を長期間安定に保
持することが困難となり、また、使用時の加圧が強すぎ
ると凹みを生じてその部分が復元しにくくなり、部分的
に接着不良を起こすことがあるなど種々の問題点を抱え
ることになる。なお、上記の「実質的に気泡を含まな
い」とは、これらの問題を生じない程度の気泡の存在を
排除するものではない。
【0061】本発明においては、多層粘着剤構造物の引
張り伸びが 100〜5000%、好ましくは 300〜5000%、さ
らに好ましくは 400〜4000%であることが必要である。
引張り伸びが 該下限値未満の場合は一般に接着力が不
十分となりがちであり、また曲面適用性を劣化させ本発
明の目的を達成できないことがあるので好ましくない。
一方、該上限値超えて大き過ぎる場合には一般に本発明
による良好なクリープ性能が維持できないので好ましく
ない。
【0062】本発明の多層粘着剤構造物における各粘着
剤層の厚みは、粘着剤層(A)、(A')で一般に 50〜5000
μ、好ましくは 100〜3000μ程度、粘着剤層(B)、(B')
及び粘着剤層(C)、(C')で一般に 10〜500μ、好ましく
は 10〜100μ程度であるのが適当である。
【0063】本発明多層粘着剤構造物の製造は、従来公
知の任意の方法が採用される。すなわち、例えば、アク
リル系粘着性樹脂の有機溶媒溶液に、前記強靱化法に従
って充填剤や架橋剤等を混合したものを、ドクターブレ
ード等を用いて離型紙上に塗布し、定法に従って乾燥
し、必要に応じて硬化させ、さらに必要に応じて積層し
て粘着剤層(A)となる粘着剤層を形成し、またこれと同一
または相異なるアクリル系粘着性樹脂の有機溶媒溶液を
そのまま、または必要に応じて、粘着剤層(A)用粘着剤
層形成の場合より架橋度が大きくならないような範囲で
架橋剤を添加して、同様に離型紙上に塗布・乾燥し、必
要に応じて硬化・積層させて粘着剤層(B)または粘着剤
層(C)となる粘着剤層を形成する。得られた粘着剤層
(A)、(B)及び(C)を用途に応じて、該粘着剤層(B)が目的
の多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の最外層とな
るように積層して本発明の多層粘着剤構造物を得る。
【0064】また、上記の様にして得られた粘着剤層
(A)の片面または両面に粘着剤層(B)用の粘着性樹脂溶液
を塗布・乾燥し、必要に応じて硬化・積層させる方法も
採用できる。さらに粘着性樹脂として、紫外線硬化型樹
脂や電子線硬化型樹脂などの放射線硬化型樹脂を用いる
こともできる。
【0065】本発明の多層粘着剤構造物を好適に使用す
ることのできる被着体としては、例えば、紙;織布、編
布、不織布等の繊維製品;鉄、鋼、ステンレス鋼、亜
鉛、トタン、ブリキ、銅、黄銅、アルミニウム、ジュラ
ルミン等の各種金属材料;木材;ポリ塩化ビニル、熱可
塑性ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート樹脂、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹
脂;フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂;ガラス、セラミ
ック、スレート、モルタル、コンクリート等の無機質材
料;等を挙げることができる。
【0066】具体的には、該多層粘着剤構造物を、例え
ば、銘板、ロックウール板、石膏ボード、看板、ディス
プレー用文字、家電部品、自動車等の車両のサイドモー
ル等上記被着体で形成された成形体表面に従来公知の方
法、例えばロール圧着法などにより貼付し、これをさら
に他の被着体に貼付けるなどして使用することができ
る。
【0067】
【作用】本発明では、少なくとも1つの粘着剤層(A)が
該多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の最外層をな
す粘着剤層(B)に対して相対的に強靱化されたものであ
り、該多層粘着剤構造物は実質的に気泡を含まず、その
引張り伸びが 100〜5000%であることを特徴とする多層
粘着剤構造物であるので、これを使用する際の強い圧力
などによってその物性が左右されることなく、従来技術
では成し得なかった接着力、クリープ特性、曲面適用性
等の全てに優れた粘着物性を有する構造物が得られた。
【0068】気泡やガラスバルーン等を含む従来の粘着
シートは限度を超える圧力によって、製造時または使用
時に気泡やガラスバルーン等の破壊があるなど、外的条
件によって粘着物性が変化し、不安定であるが、本発明
の多層粘着剤構造物は安定的に優れた粘着物性を有す
る。
【0069】また本発明の粘着剤構造物は、製造時に起
泡工程やガラスバルーン等の中空体の混合・分散工程な
ど繁雑な工程を含まず極めて安定的に行いうる点でも画
期的である。
【0070】さらに本発明の多層粘着剤構造物はすべて
の層が粘着剤から構成されており、曲面に対しても充分
なじみ、粘着性にすぐれている。
【0071】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて本発明を一層
詳細に説明する。なお、物性の測定方法は次のとおりで
ある。
【0072】(1) 引張り伸び JIS Z 0237に準拠した。
【0073】(2) 剪断強度 2枚のアルミニウム板(厚み 0.8mm、巾 25.4mm、長さ
100mm)を 25.4mm×25.4mmの多層粘着剤構造物(両面粘
着テープ)を介して接着し、10kgの荷重を接着面に約10
分間加え、次いで 72時間標準状態(23℃、65%RH)で
放置した後、標準状態で 50mm/minの速度で引張って剪
断強度を測定し、クリープ特性の目安とした。
【0074】(3) 接着力 JIS Z 0237に準拠し、180゜剥離強度を測定した。
【0075】実施例1 ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)〔重量比
90/10:重量平均分子量(以下、単に分子量というこ
とがある)65×104:Tg=−46℃〕共重合体からなるア
クリル系粘着性樹脂の溶液(約34重量%酢酸エチル・ト
ルエン混合液)100重量部と、架橋剤としてイソシアネ
ート化合物(トリレンジイソシアネートのトリメチロー
ルプロパンアダクト:約45重量%酢酸エチル溶液)2.5
重量部と、酢酸エチル 20重量部とを充分に混合した
後、強靱化法(1)に従って充填剤としてエチレン・アク
リル酸共重合体〔「EA 209」(商品名)、住友精化(株)
製、真比重 0.92、平均粒径 10μ〕20重量部〔粘着剤層
(A)中 24容量%〕を加え充分に混合し脱泡した後、剥離
紙の上へ塗布して常温で約24時間充分に乾燥後 100℃で
3分乾燥した。得られた粘着剤層を必要に応じ積層し、
厚さ約1mmの粘着剤層(A)を得た。得られた粘着剤層(A)
は柔軟性を有しエチレン・アクリル酸共重合体は均一に
分散されていた。
【0076】次に上記と同じアクリル系粘着性樹脂の溶
液を用い、充填剤であるエチレン・アクリル酸共重合体
を含まない以外は上記と同様にして得られた配合物を剥
離紙の上へ塗布、乾燥して厚さ 40μの粘着剤層を得、
これを粘着剤層(B)として上記粘着剤層(A)の両面に積層
し多層粘着剤構造物(両面粘着テープ)を得た。得られ
た両面粘着テープを使用し各種粘着物性(引張り伸び、
剪断強度、接着力)を測定した。使用した粘着性樹脂の
共重合組成、強靱化の方法及び各種粘着物性測定結果を
表1に示した。
【0077】実施例2〜4及び比較例1〜2 実施例1において、充填剤としてエチレン・アクリル酸
共重合体 20重量部用いる代わりに、ガラスフレーク
(真比重 2.52、標準厚さ3〜7μ、標準長さ 100μ)1
0重量部〔粘着剤層(A)中5容量%〕、マイカ(真比重
2.8、標準厚さ約2μ、標準フレーク径約90μ)25重量
部または 71重量部〔粘着剤層(A)中 20容量%または 42
容量%〕または活性炭(真比重 0.2、標準粒子径約50
μ)4重量部または 12重量部〔粘着剤層(A)中 38容量
量%または 63容量%〕を用いる以外は実施例1と同様
にして厚み約1mmの粘着剤層(A)を得た。得られた粘着
剤層(A)は柔軟性を有し、充填剤は均一に分散されてい
た。以下実施例1と同様にして多層粘着剤構造物(両面
粘着テープ)を得、同様にして各種粘着物性を測定し
た。使用した粘着性樹脂の共重合組成、強靱化の方法及
び各種粘着物性測定結果を表1に示した。
【0078】実施例5 実施例1で用いたのと同じアクリル系粘着性樹脂を用
い、架橋剤のイソシアネート化合物の配合量を、強靱化
法(2)に従って5重量部に増量し、充填剤を配合しない
以外は実施例1と同様にして、厚み約1mmの柔軟性のあ
る粘着剤層(A)を得た。以下実施例1と同様にして多層
粘着剤構造物(両面粘着テープ)を得、同様にして各種
粘着物性を測定した。使用した粘着性樹脂の共重合組
成、強靱化の方法及び各種粘着物性測定結果を表1に示
した。
【0079】実施例6及び比較例3 実施例5において、架橋剤のイソシアネート化合物を5
重量部用いる代わりに、それぞれ 10重量部または 2.5
重量部〔粘着剤層(B)形成用の配合物と同量〕用いる以
外は実施例5と同様にして厚み約1mmの粘着剤層(A)を
得た。以下実施例1と同様にして多層粘着剤構造物(両
面粘着テープ)を得、同様にして各種粘着物性を測定し
た。使用した粘着性樹脂の共重合組成、強靱化の方法及
び各種粘着物性測定結果を表1に示した。
【0080】実施例7 実施例1において、アクリル系粘着性樹脂として分子量
65×104のものを用いる代わりに、強靱化法(3)に従っ
て分子量 100×104のものを用い、充填剤を配合しない
以外は実施例1と同様にして、厚み約1mmの柔軟性のあ
る粘着剤層(A)を得た。以下実施例1と同様にして多層
粘着剤構造物(両面粘着テープ)を得、同様にして各種
粘着物性を測定した。使用した粘着性樹脂の共重合組
成、強靱化の方法及び各種粘着物性測定結果を表1に示
した。
【0081】実施例8 実施例7において、アクリル系粘着性樹脂として分子量
100×104のものを用いる代わりに、分子量 110×104
ものを用いる以外は実施例1と同様にして、厚み約1mm
の柔軟性のある粘着剤層(A)を得た。以下実施例1と同
様にして多層粘着剤構造物(両面粘着テープ)を得、同
様にして各種粘着物性を測定した。使用した粘着性樹脂
の共重合組成、強靱化の方法及び各種粘着物性測定結果
を表1に示した。
【0082】実施例9 実施例1において、アクリル系粘着性樹脂として BA/A
Aの重量比 90/10の共重合体〔分子量 65×104:Tg=
−46℃〕を用いる代わりに、強靱化法(4)に従って BA/
AAの重量比 85/15の共重合体〔分子量 64×104:Tg=
−39℃〕を用い、充填剤を配合しない以外は実施例1と
同様にして、厚み約1mmの柔軟性のある粘着剤層(A)を
得た。以下実施例1と同様にして多層粘着剤構造物(両
面粘着テープ)を得、同様にして各種粘着物性を測定し
た。使用した粘着性樹脂の共重合組成、強靱化の方法及
び各種粘着物性測定結果を表1に示した。
【0083】実施例10 実施例9において、アクリル系粘着性樹脂として BA/A
Aの重量比 85/15の共重合体〔分子量 64×104:Tg=
−39℃〕を用いる代わりに、BA/AAの重量比 80/20の
共重合体〔分子量 63×104:Tg=−33℃〕を用いる以
外は実施例9と同様にして、厚み約1mmの柔軟性のある
粘着剤層(A)を得た。以下実施例1と同様にして多層粘
着剤構造物(両面粘着テープ)を得、同様にして各種粘
着物性を測定した。使用した粘着性樹脂の共重合組成、
強靱化の方法及び各種粘着物性測定結果を表1に示し
た。
【0084】実施例11 実施例1において、得られた粘着剤層(A)の片面に、該
粘着剤層(A)に用いたものと同じアクリル系粘着性樹脂
を用いて充填剤であるエチレン・アクリル酸共重合体を
含まない厚さ 40μの粘着剤層を粘着剤層(B)として積層
し、次いでもう一方の面に、アクリル系粘着性樹脂とし
て BA/AAの重量比 92/8の共重合体〔分子量 64×1
04:Tg=−48℃〕を用いて充填剤であるエチレン・ア
クリル酸共重合体を含まない厚さ 40μの粘着剤層を粘
着剤層(B')として積層して多層粘着剤構造物(両面粘着
テープ)を得た。得られた両面粘着テープを使用し各種
粘着物性(引張り伸び、剪断強度、接着力)を測定し
た。使用した粘着性樹脂の共重合組成、強靱化の方法及
び各種粘着物性測定結果を表1に示した。
【0085】実施例12 実施例1で用いたのと同じアクリル系粘着性樹脂の溶液
に、単量体としてトリメチロールプロパントリアクリレ
ート(TMPTA)2重量部及び 2-エチルヘキシルカルビト
ールアクリレート(EHCA)4重量部を加え、光重合開始
剤として 2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-
1-オン(HMPPO)0.2重量部を加え、さらに強靱化法(1)
に従って充填剤として実施例2で用いたと同じガラスフ
レーク10重量部を加えて充分に混合して紫外線硬化型配
合物とし、次いでこの配合物を脱泡した後、剥離紙の上
へ塗布し、紫外線を 400mJ/cm2照射した。得られた粘
着剤層を必要に応じ積層し、厚さ約1mmの粘着剤層(A)
を得た。得られた粘着剤層(A)は柔軟性を有し、ガラス
フレークは均一に分散されていた。
【0086】次に上記と同じアクリル系粘着性樹脂を用
い、充填剤であるガラスフレークを含まない以外は上記
と同様にして得られた配合物を剥離紙の上へ塗布し同様
に紫外線照射して厚さ 50μの粘着剤層を得、これを粘
着剤層(B)として上記粘着剤層(A)の両面に積層し多層粘
着剤構造物(両面粘着テープ)を得た。得られた両面粘
着テープを使用し各種粘着物性(引張り伸び、剪断強
度、接着力)を測定した。使用した粘着性樹脂の共重合
組成、強靱化の方法及び各種粘着物性測定結果を表1に
示した。
【0087】実施例13 実施例12において、単量体として TMPTA2重量部及び E
HCA4重量部を用いる代わりに、強靱化法(2)に従って T
MPTA6重量部及び EHCA 12重量部に増量し、光重合開始
剤として HMPPO 0.2重量部用いる代わりに HMPPO 0.6重
量部用い、充填剤を配合しない以外は実施例12と同様に
して、厚み約1mmの柔軟性のある粘着剤層(A)を得た。
以下実施例12と同様にして多層粘着剤構造物(両面粘着
テープ)を得、同様にして各種粘着物性を測定した。使
用した粘着性樹脂の共重合組成、強靱化の方法及び各種
粘着物性測定結果を表1に示した。
【0088】
【表1】
【0089】
【発明の効果】本発明の多層粘着剤構造物は、少なくと
も2種以上の粘着剤層よりなる多層粘着剤構造物におい
て、少なくとも1つの粘着剤層(A)が該多層粘着剤構造
物の少なくとも一方の側の最外層をなす粘着剤層(B)に
対して相対的に強靱化されたものであり、該多層粘着剤
構造物は実質的に気泡を含まず、その引張り伸びが 100
〜5000%であることを特徴とするものである。
【0090】本発明の多層粘着剤構造物は、クリープ特
性、接着力及び曲面適用性にすぐれているので凹凸面や
曲率の大なる面によくなじみ、剪断力が加えられても破
壊することなく、また粘着剤層の中に実質的に気泡を含
まないので、使用時などの加圧に対しても凹みを生ずる
ことがなく吸水・吸湿などもほとんどないので、長期間
安定な粘着物性を保持しすることができるという優れた
性能を併せもっているため、自動車のサイドモール、建
材用内装材、外装材、電気部品、看板、デイスプレー等
の各種成形体固定用の粘着テープ、シートとして好適に
用いられるほか、広い用途に使用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層粘着剤構造物(2層)の粘着剤層
(A)を被着体に接着したものである。粘着剤層(B)は他の
被着体に対する接着機能を有する。
【図2】本発明の多層粘着剤構造物(2層)の粘着剤層
(B)を被着体に接着したものである。粘着剤層(A)には再
剥離型粘着剤の機能を発揮させることができる。
【図3】本発明にとって最も好適な多層粘着剤構造物
(3層)の一例である。粘着剤層(A)を内層とし、その
両側に粘着剤層(B)を積層したものである。
【図4】本発明にとって最も好適な多層粘着剤構造物
(3層)の一例である。粘着剤層(A)を内層とし、その
両側に粘着剤層(B)及び粘着剤層(B')を積層したもので
ある。
【図5】本発明にとって最も好適な多層粘着剤構造物
(3層)の一例である。粘着剤層(A)の片側のみに粘着
剤層(C)を積層し、さらにこの粘着剤層(C)に粘着剤層
(B)を積層したものである。
【図6】本発明の多層粘着剤構造物(5層)の一例であ
る。粘着剤層(A)を内層とし、相異なる粘着剤層(C)及び
(C')を介して、互いに相異なる粘着剤層(B)及び(B')を
積層して多層粘着剤構造物の両側の最外層としたもので
ある。
【図7】本発明の多層粘着剤構造物(5層)の一例であ
る。粘着剤層(A)及び(A')を粘着剤層(C)を介して接合
し、その両側に粘着剤層(B)を積層して多層粘着剤構造
物の両側の最外層としたものである。
【符号の説明】
(A)・・・・・・・強靱化された粘着剤層。 (A')・・・・・・上記粘着剤層(A)とは異なる強靱化された粘
着剤層。 (B)・・・・・・・多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の最
外層をなす粘着剤層。 (B')・・・・・・多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の最
外層をなす粘着剤層であって上記粘着剤(B)とは相異な
るもの。 (C)・・・・・・・上記粘着剤層(B)または(B')に用いられる粘
着性樹脂と同一の粘着性樹脂で形成されていてもよい粘
着剤層。 (C')・・・・・・上記粘着剤層(B)または(B')に用いられる粘
着性樹脂と同一の粘着性樹脂で形成されていてもよい粘
着剤層であって、上記粘着剤層(C)とは相異なるもの。 (D)・・・・・・・被着体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種以上の粘着剤層よりなる
    多層粘着剤構造物において、少なくとも1つの粘着剤層
    (A)が該多層粘着剤構造物の少なくとも一方の側の最外
    層をなす粘着剤層(B)に対して相対的に強靱化されたも
    のであり、該多層粘着剤構造物は実質的に気泡を含ま
    ず、その引張り伸びが 100〜5000%であることを特徴と
    する多層粘着剤構造物。
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