JP2006169415A - 粘着層転写テープ及び粘着層転写テープ用転写具 - Google Patents

粘着層転写テープ及び粘着層転写テープ用転写具 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の粘着層転写テープのキレに対して、粘着層のキレを格段に向上した粘着層転写テープを提供する。また、粘着層転写テープの幅を11mm以上の広幅にしても、充分実用に耐えうる粘着層転写テープ用転写具を提供する。
【解決手段】粘着層転写テープ用転写具に装填されて使用される粘着層転写テープにおいて、粘着層が、基材上に第1の粘着層、キレ向上層、第2の粘着層を順次積層されたものであり、キレ向上層が天然又は合成ゴム、アクリル樹脂、オレフィン樹脂、シリコーン樹脂及びウレタン樹脂から選択される樹脂により形成された粘着層転写テープとする。

【選択図】 図3

Description

本発明は、手持ち型の転写テープ用転写具によって紙面などに押しつけられることにより粘着層が紙面などの被転写体に転写されて、当該被転写体と他の物品を糊付けすることができる粘着層転写テープに関する。
近年、取り扱いの容易さから両面接着テープやスティック糊に替わって粘着層転写テープが注目を集めている。
この種の粘着層転写テープとしては、有機高分子フィルムや紙などの基材の片面に粘着層を設けた構造のものが知られている。この粘着層転写テープは手持ち型の転写具に装着して使用されている。
図1は従来の粘着層転写テープを装着した手持ち型の転写具の1例を示す概略図である。1は転写式粘着テープであり、基材2上に粘着層3を設けたものである。転写具の主要構成要素は、粘着層転写テープ1を巻き回した供給リール10と、基材2の巻き取りリール11と、粘着層転写テープ1を紙などの被転写体13に押圧し、粘着層3を転写するための、クサビ形状や円筒形状のヘッド12とからなる。なお図1においては、供給リール10、巻き取りリール11を駆動するためのギヤ機構、供給リール10、巻き取りリール11をセットして転写具に装着するためのカートリッジ、ケース本体などは省略されている。
転写具を矢印Aの方向に被転写体13上を移動させると、粘着層転写テープ1が引き出されヘッド12で押圧されることにより、粘着層3が基材2より剥離されるとともに被転写体13上に接着されていく。一方、粘着層3と分離した基材2は巻き取りリール11に巻き取られる。粘着層3の所定長が転写された後、転写具を被転写体13の表面から引き上げ、粘着層3を切断することによって、転写作業が終了する。
しかしながら、従来の粘着層転写テープにおいては、粘着層のキレ性が悪く、粘着層3の転写が終了した後、転写具を被転写体13の表面から引き上げた際に、図2に示されるように、粘着層3が切断されずに、被転写体13の表面に転写された粘着層3と、転写具14の側の粘着層3との間で粘着剤が糸4を引く現象(以下、糸引き現象という)が発生し、転写作業に支障を来す場合があった。
従来においては、粘着層のキレ性を向上させて糸引き現象を防止するために、アクリレートベースの粘着剤にアルギン酸を分散させたり(特許文献1)、あるいは粘着剤を架橋させることが提案されている。また、粘着層にシリカを添加すること(特許文献2)や、粘着層に針状粒子を添加すること(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、本発明者らが検討したところでは、これら従来技術では、糸引き現象を必ずしも充分に防止できず、さらなる改善が望まれている。
国内の市販の粘着層転写テープ用転写具のテープの幅は、いずれも10mm幅以下のものである。これらの転写具の用途は、主に文具用途である。つまり封筒を封緘したり、記録紙を被転写体に貼り付けしたりする等に使われるものであった。このようにテープの幅が狭いため、ポスターを掲示板に貼り付けたりとか、トイレ表示板、非常口案内板、エレベータ案内板、危険表示板等の銘板を壁等に貼り付けたい場合は、使用できないものであった。仮に従来の粘着層転写テープのテープ幅をポスター貼り用に50mm幅でスリットし、手持ち型の転写具に組み込んだものを用意しても、粘着層のキレは、文具用の10mm幅以下のものに比べ同じ粘着層であっても極端に悪くなり到底使えるものにはならなかった。この理由は、50mm幅のものは、粘着層の断面積が大きくなる分、粘着層の伸び%が大きくなるためである。
さらに、前記の粘着層の厚みは、15〜20μmの範囲のものであるが、この程度の厚みでは、銘板やポスター貼りには、粘着力不足になる。粘着力を上げる方法の1つには、粘着層の厚みを30〜100μmの範囲に上げる方法がある。粘着層の厚みを上げることは、テープの幅を広くすると同じように、粘着層の断面積を大きくすることになる。このことによっても、ますます粘着層のキレは悪くなる。
このように従来の粘着層転写テープを単に広い幅にスリットして、転写具に組み込んでも、粘着層のキレは、思いもよらないほど悪くなり、到底実用できるものにはならなかった。
特開平5−239413号公報 特開平4−131297号公報 特開2003−113353号公報
本発明は、上記実情に鑑みて、従来の粘着層転写テープのキレに対して、粘着層のキレを格段に向上した粘着層転写テープを提供することを課題とする。
さらに、銘板等を壁に貼り付けたい場合、従来は、粘着層転写テープや接着剤を用いていた。例えば、粘着層転写テープを使う場合は、銘板に対して、粘着層転写テープを長さ方向に貼っては、はさみ等でカットする、を繰り返して全面に貼った後、離型紙を剥がして壁に貼ることをしていた。しかし、広幅(例えば、11〜50mm幅のテープ幅)の粘着層転写テープ用転写具があれば、銘板の全面に対して、転写具を長さ方向に対して押さえながらなぞって粘着層を転写すればすむことであり、テープをカットする必要もなく、離型紙を剥がす手間も無くなる。この作業性の向上から、銘板貼り付け施工業者、ポスター貼り付け業者等からは、広幅の手持ち型粘着層転写テープ用転写具の製品化が以前から望まれていたが、未だどこからも提供されていない。本発明は、このようなニーズに応えるべく、粘着層転写テープの幅を11mm以上の広幅にしても、充分実用に耐えうる粘着層転写テープ用転写具を提供することを課題とする。
第1発明は、手持ち型の転写テープ用転写具に装填されて使用される粘着層転写テープにおいて、粘着層が、基材上に第1の粘着層、キレ向上層、第2の粘着層 を順次積層されたものであり、キレ向上層が天然又は合成ゴム、アクリル樹脂、オレフィン樹脂、シリコーン樹脂及びウレタン樹脂から選択される樹脂により形成されたことを特徴とする粘着層転写テープである。
第2発明は、前記キレ向上層の伸び%(JIS Z 0237−1991に準じて測定、試験片の厚み10μm、幅10mm、つかみ間隔10mm)が、30〜200%であることを特徴とする第1発明の粘着層転写テープである。
第3発明は、前記第1の粘着層、第2の粘着層の伸び(JIS Z 0237−1991に準じて測定、試験片の厚み10μm、幅10mm、つかみ間隔10mm)が、200〜2000%であり、かつキレ向上層の伸びと第1の粘着層の伸びの比、キレ向上層の伸びと第2の粘着層の伸び比がいずれも1:1.5〜1:30であることを特徴とする第1、2発明の粘着層転写テープである。
第4発明は、前記第1の粘着層と第2の粘着層とが、異なる樹脂により形成されており、
第2粘着層の樹脂と被転写体の材質が同系の材料であり、第1粘着層の樹脂と被転写体に付ける物品の材料が同系の材料であることを特徴とする第1〜3発明の粘着層転写テープである。
第5発明は、第1〜4発明の粘着層転写テープを組み込んだ前記の転写具のテープの幅が、11〜50mmであることを特徴とする粘着層転写テープ用転写具である。
本発明の粘着層転写テープを使用することで、従来からある文具用の粘着層転写テープ用転写具での粘着層のキレの向上を測ることができる。さらに、銘板貼りやポスター貼りで要求される広幅の粘着層転写テープを手持ち型の転写具に収納して使用すると、粘着層のキレは良く広幅で銘板やポスターにこの粘着層転写テープで接着できるので、作業性の向上が可能となる。また、建材の固定、電気製品の部品の固定、車両の内装材の固定等従来粘着層転写テープで固定されていたものも、本発明の粘着層転写テープ(テープ幅は、狭いものは、2mmから、広いものは、50mm程まで)を収納した粘着層転写テープ用転写具を使うことによって、作業性の向上ができる。
転写具を手持ち型でなく、機械体の転写具であればテープ幅は、50mmを超えるものもあり得るが、この場合でも、本発明の粘着層転写テープを収納して使用することができる。この場合は、従来の転写具を使わない手貼りに比べ、機械化により作業性が格段に向上することになる。
以下の説明で、単に粘着層と呼ぶときは、[第1の粘着層+キレ向上層+第2の粘着層]の3層が積層されたものを言う。
本発明は、図1、図2に示されるような、基材上に粘着層を有する粘着層転写テープがロール状に巻き回された供給リールと、該供給リールから巻き戻されて供給される該粘着層転写テープを被転写体に押圧し粘着層を転写させるためのヘッドと、転写後の粘着層と分離された基材を巻き取るための巻き取りリールとからなる転写具に収納されて使用される粘着層転写テープに関する。ただし、図1、図2に示される転写具に限定されるものではない。例えば、図2における尖頭型のヘッドがロール状のヘッドであったり、図2の縦引き式の転写機構が、横引き式の転写機構であるものが考えられる。
本発明において使用される基材としては、ポリエステルフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリメチルメタクリレートフイルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフイルム、ポリイミドフイルムなど種々の有機高分子フイルムの使用が可能であるが、コストおよび性能面から、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフイルムが特に好ましい。また、フイルムの膜厚は、転写性およびコスト面から好ましくは6〜50μmの範囲であり、より好ましくは12〜25μmである。また、紙基材も使用可能であり、紙基材としては、グラシン紙のような高密度紙、およびクレーコート紙、クラフト紙、上質紙などにポリエチレンなどの有機高分子フィルムをラミネートしたラミネート紙などの使用が可能であるが、コストおよび性能面から、グラシン紙の使用が好ましく、紙厚は20〜50μmの範囲が好ましい。
なお、これらの基材は、基材両面の表面上にシリコーン化合物、フッ素樹脂、フルオロシリコーン樹脂などの離型剤を塗布することにより、剥離シートとして使用するのが好ましい。
キレ向上層とは、粘着層の3層の中で比較すると一番キレ易い層であり、3層全体のキレを向上する働きをもつ層である。
キレ向上層は、第1、第2の粘着層の伸びに比べ伸びにくいものとする。ここでの伸びとは、JIS Z 0237−1991に準じて測定(試験片の厚み10μm、幅10mm、つかみ間隔10mm)した伸び(%)をいう。このような構成とすることで、キレ向上層の機能が発現される。
本発明の3層型の粘着層が、従来の1層型の粘着層に比べ、キレが良い理由を、図3〜図6を使って説明する。
図3は、本発明の粘着層の3層構造を表す図である。第1、第2の粘着層の組成は、同じものである。図4は、粘着層が銘板(被転写体)に転写され、銘板の端部で、粘着層が図の右方向に基材に引っ張られて、粘着層が切れようとする図である。図4において、粘着層が引っ張られると、最初に伸びの小さいキレ向上層がキレ出す。さらに引っ張られて第1、第2の粘着層の断面が細くなり、ついには、粘着層全体が切れるものである。
これに対して、図5は、従来の1層型の粘着層が基材に設けられた図である。図6は、1層型の粘着層が銘板(被転写体)に転写され、銘板の端部で、粘着層が図の右方向に基材に引っ張られて、粘着層が切れようとする図である。図6において、粘着層が引っ張られると粘着層全体が細くなるものの粘着層の断面積が大きいので、その分粘着層の伸びは、大きくなり粘着層のキレが悪くなるものである。
つまり、本発明の第1、第2の粘着層は、従来の1層型の粘着層よりも層の厚みは、各々薄いので、引っ張られる際の断面積が小さく、必然的に伸びは、小さくなりキレ易いものとなる。
この説明は、本発明のキレが良いメカニズムの一例の説明であって、粘着層の3つ層の組成内容によっては、他のメカニズムによるキレの良い理由もあり得るもので、発明の内容をこの説明に限定するものではない。例えば、キレ向上層が先にキレるものではなく、キレ向上層がキレると同時に、第1、第2の粘着層がキレ向上層に引っ張られて3つの層が同時にキレる場合もあり得る。
キレ向上層は、通常粘着剤として使用される樹脂を所望の厚さにフィルム成形してなるものである。例えば、下記の樹脂により形成される。天然ゴム。スチレンーブタジエン系、ポリイソブチレン系、イソプレン系等の合成ゴム。アクリル樹脂、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルアクリレートの重合体。オレフィン樹脂、例えば、ポリスチレン−エチレン/ブチレン共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン−エチレン−プロピレンの共重合体。シリコーン樹脂、例えば、ビニルポリジメチルシロキサンの共重合体、ビニルトリクロロシラン−アルコキシシラン共重合体。ウレタン樹脂、例えば、ポリイソシアネートと下記のポリオールとの反応により得られるもの:ポリエステルポリオール、ポリエステルポリオール・ポリラクトンポリオール等。ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル。
キレ向上層は、好ましくはアクリル樹脂により形成される。さらに好ましくは、キレ向上層は水系のアクリル系エマルジョン樹脂により形成される。アクリル樹脂は、例えば、下記のモノマーの1種類又はそれ以上を、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等により重合して得られるものである:アクリル酸、メタクリル酸、アルキル基が未置換であるか又は置換されており、1〜20個の炭素原子を有するアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルエステル(例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸イソノニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル)、酢酸ビニル、アクリルニトリル、アクリルアミド、スチレン、塩化ビニリデン、イタコン酸、アクリルアミド、メチロールアクリルアミド、メタクリル酸グリシジル、無水マレイン酸等。
また、好ましくは、キレ向上層を形成する樹脂は、第1の粘着層を形成する樹脂及び/又は第2の粘着層を形成する樹脂と同じ組成のモノマーにより形成される。さらに好ましくは、キレ向上層は、第1の粘着層を形成する樹脂及び/又は第2の粘着層を形成する樹脂と同じ組成であり、且つ該粘着剤を形成する樹脂より分子量の大きい樹脂からなる。キレ向上層の分子量は、例えば10,000 〜1,200000 、好ましくは、200,000 〜1,000,000である。前記範囲未満であると、キレ向上層の伸びが大きくなりキレにくくなる。前記範囲を超えると、キレ向上層の引張り強度が増し、キレが悪くなる。
また、好ましくは、キレ向上層を形成する樹脂は、第1の粘着層を形成する樹脂及び/又は第2の粘着層を形成する樹脂と同じ組成のモノマーにより形成され、且つ第1及び又は第2の粘着層を形成する樹脂より架橋度の高い樹脂である。架橋度を高くすることによって、キレ向上層の伸びは小さいものとなる。キレ向上層樹脂の架橋は、重合の際に適当な架橋剤を配合することにより行われる。架橋剤としては、例えばエポキシ樹脂、イソシアネート、メラミン樹脂、尿素樹脂、エーテル化アミノ樹脂、金属キレート等を使用できる。
なお、キレ向上層は、老化防止剤、、添加剤、後述する層のキレを良くするための粒子、導電性材料等を含有できる。
キレ向上層の厚さは、用途及び使用されるキレ向上層材料及び粘着剤材料により異なるが、好ましくは1〜150μm、より好ましくは5〜50μmである。前記範囲より小さいと、粘着層中に占めるキレ向上層の厚みの比率が小さくなり、キレ向上の機能が弱くなる。前記範囲より大きいとキレ向上層の引張り強度が大きくなりキレが悪くなる。
キレ向上層は、一種類又はそれ以上の原料モノマー、及び所望により配合される架橋剤等の添加剤を配合し、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等により重合したものを原料として用い、Tダイ法、インフレーション法等の押出法、キャスティング法等によりフィルム状に形成できる。。
キレ向上層の原料の配合の例を表1に示す。
Figure 2006169415
Tダイ法によるキレ向上層の形成は、原料を押出機に入れ、加熱溶融した後、Tダイから押出し、延伸して冷却することにより行われる。インフレーション法によるキレ向上層の形成は、押出機中で加熱溶融した原料をインフレーションダイから押出し、空気圧により膨張させ、空気冷却することにより行われる。キャスティングによるキレ向上層の形成は、原料を溶剤に溶解し、濾過し、流延し、乾燥することにより行われる。
第1、第2の粘着層は、通常粘着剤に使用される樹脂により形成され、所望により粘着付与剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤、架橋剤等の添加剤、後述する層のキレを良くするための粒子、導電性材料を含む層である。
樹脂は、例えば下記のものである。天然ゴム。スチレンーブタジエン系、ポリイソブチレン系、イソプレン系等の合成ゴム。アクリル樹脂、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メチル)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート。オレフィン樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン。シリコーン樹脂、例えば、シロキサン・トリクロロシラン、アルコシラン。ウレタン樹脂、例えば、ポリエステルポリオール、ポリカーボネート、ポリエールポリオール、ポリアルキレンポリオール等。
好ましくは、第1、第2の粘着層はアクリル樹脂により形成される。アクリル樹脂は、上記でキレ向上層について列挙したモノマーの一種類又はそれ以上を、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等により重合して得られるものである。
粘着付与剤は、例えば下記のものである。ロジン系(例えばロジン、ガムロジン、変性ロジン、ロジンエステル)、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、合成石油樹脂(例えばイソプレン、シクロペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1−ペンテンのコポリマー、2−ペンテン、ジシクロペンタジエンのコポリマー、1,3−ペンタジエン主体の樹脂、インデン、スチレン、メチルインデン、αーメチルスチレンのコポリマー)、フェノール樹脂、キシレン樹脂、脂環族系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂。
架橋剤は、上記でキレ向上層について列挙したものから選択される。
キレ向上層、第1、第2粘着層のキレを良くする粒子としては、形状から分類すると、針状粒子と球状粒子がある。
本発明の各層において、少なくとも1層に針状粒子を含有させると層のキレがよくなる。特に、キレ向上層に含有させると転写された層の面に対して、斜め上方に層を引き切る際に、針状粒子が層を突き破り、層のキレがより良くなる。
針状粒子には、柱状のものと、尖頭状(端部が尖っている形状)のものがあるが、望ましくは尖頭状の粒子が良い。柱状であってもよいが、そのときは最大粒子径と粒子の長さの比が、1:3以上の棒状(球状ではない)である粒子が、全針状粒子中において90%以上含有するのが望ましい。
針状粒子を含有させると、次の作用が生じる。基材に対する粘着層の塗布面以外の方向に力が加わり、層の膜が薄くなった後、膜を針状粒子が突き破り、層を切断することとなる。そして、切断された層は、切断端部が針状粒子に引きつけられ、結果として糸を引くことなく完全に切断される。
針状粒子としては、例えばガラス、ケイカイ石、セピオライト、クリソタイル、針状ホウ酸アルミニウム、針状酸化チタン、針状チタン酸カリウムなどがある。
さらに、針状粒子のモース硬度を6以上のものを使用すると良い。その理由は、モース硬度が6より軟らかいと、層の主成分に針状粒子を含有させて、最終的な転写テープを製作する段階で、針状の形状が崩れやすいためである。そして、モース硬度が6以上の針状粒子を含有させることで、より容易に層の膜を突き破ることができ、粘着層を容易に切断することができる。モース硬度が6以上である材料としては、ガラス、針状酸化チタン、針状ホウ酸アルミニウムがある。
また、針状粒子の最大粒子径を5〜30μm、かつ粒子長さ30〜500μmとすると良い。この理由は、針状粒子の最大粒子径が5μmより小さく、かつ粒子長さが30μmより短いと、層の切断容易性に寄与しない傾向が強くなり、また、針状粒子の最大粒子径が30μmより大きく、かつ粒子長さが500μmより長いと、グラビアコーターのスムーサー、キスコーターのメイヤバーに針状粒子が引っかかることによる塗工すじが生じて塗工性が悪化する傾向が強くなる。
各層中には、針状粒子を1.0〜3.0重量%含有するのが好ましい。前記範囲未満であると、切断容易性を安定して維持することができない場合が生じ、前記範囲を超えると、粘着力が低下する場合が生じる。
導電性が要求される場合には、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性材料をキレ向上層及び第1、第2の粘着層に分散できる。導電性材料の粒径は、好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.01〜0.02μmである。導電性材料の量は、キレ向上層及び第1、第2の粘着剤の量に対して各々20〜40重量%とするのが好ましい。前記以外の導電材料としては、カーボンナノチューブがある。この材料は、尖頭状の針状形状で、材料同士が接触する面積が大きくなり前記の配合重量%よりも少ない含有量で導電性の効果をあげることができるので、粘着力を大きく下げないで導電性を付与する効果がある。
粘着層の厚さは、好ましくは片面で4〜100μm、より好ましくは10〜50μmである。前記範囲より薄いと、粘着力が不足する。前記範囲より厚いとキレが悪くなる。
本発明の粘着層転写テープの粘着層厚(第1の粘着層+キレ向上層+第2の粘着層)は、好ましくは10〜200μm、特に15〜150μmである。前記範囲より薄いと、粘着力が不足する。前記範囲より厚いとキレが悪くなる。
本発明の粘着層転写テープは、例えば下記の方法により製造される。剥離シートに第1粘着層の粘着剤又はその溶液を、キスロールコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、リバースロールコーター等により、乾燥時の厚さが4〜100μmになるように塗布し、60〜120℃の温度で乾燥する。これに、前記の製造方法で製造したフィルム形状のキレ向上層を積層し、60〜120℃の温度で乾燥し、巻き込んでいく。さらに、これを巻き戻しながら、キレ向上層上に第2粘着層の粘着剤又はその溶液をキスロールコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、リバースロールコーター等により、乾燥時の厚さが10〜100μmになるように塗布し、60〜120℃の温度で乾燥し、巻き上げる。
本発明の粘着層転写テープは、片面が剥離シートで覆われ、巻き上げられたテープ形状である。この場合、上記の巻き上げ工程に続いて、所望のテープ幅にスリットする工程が存在する。(以上が第1発明)
キレ向上層の伸び%は、30〜200%の範囲とする。(第2発明)前記範囲未満では、層の引張り強度が増しキレにくくなる。前記範囲を超えると、層が伸びやすくなりキレにくくなる。なお、本願において、伸び%は、JIS Z 0237−1991に準じて測定(試験片の厚み10μm、幅10mm、つかみ間隔10mm)するところの伸び%である。
第1の粘着層、第2の粘着層の伸び%が、200〜2000%であり、かつキレ向上層の伸びと第1の粘着層の伸びの比、キレ向上層の伸びと第2の粘着層の伸び比がいずれも1:1.5〜1:30、好ましくは1:1.5〜1:15とする。(第3発明)第1の粘着層、第2の粘着層の伸び%が前記範囲未満であると、被着体に対する粘着力が小さくなり、2つの被着体間で剥がれる不具合が出てくる。伸び%が、前記範囲を超えると第1の粘着層、第2の粘着層の伸びが大きくなりキレが悪くなる。
また、キレ向上層と第1、第2の粘着層の伸び%の比が、1:1.5より接近した伸び%であると、キレ向上層の機能が発現しにくくなる。前記比が1:30より離れた伸び%であると第1の粘着層、第2の粘着層の伸びが大きくなりキレにくくなる。
被転写体と他の物品を本発明の粘着層転写テープを使って接着させる場合、被転写体と物品の材質が異なる場合がある。例えば、被転写体がアクリル樹脂板で物品がゴム成型品(天然ゴム製)の組合せ等である。この場合、第1、第2の粘着層をアクリル樹脂で形成すると、ゴム成型品に対面する第1の粘着層の粘着力が高くならず、粘着力不足で剥がれる問題が出てくる。この問題を解消するには、第1の粘着層を、天然ゴム系の粘着剤で形成し、第2の粘着層を、アクリル樹脂で形成すると、ゴム成形品に対しては、第1の粘着層の天然ゴム系の粘着剤が対面することになり粘着力を高くすることができる。
このように被転写体と他の物品の材質が異なる場合は、第1の粘着層と第2の粘着層とが異なる樹脂より形成するとよい。つまり、被転写体と他の物品の材質が異なる場合は、第2粘着層の樹脂と被転写体の材質が同系の材料であり、第1粘着層の樹脂と被転写体に付ける物品の材質が同系の材料とすることで、被転写体に付けた物品との粘着力は強いものとなる。(第4発明)
第5発明は、本発明の粘着層転写テープの幅を11〜50mmをスリッターでスリットしたテープを図1、図2のような転写具に収納した転写具である。この転写具は、幅が従来より広いものであるが、粘着層のキレがよい。そのため、従来の文具用のみならず、ポスターを掲示板に貼り付けたりとか、トイレ表示板、非常口案内板、エレベータ案内板、危険表示板等の銘板を壁等に貼り付けたい場合に、従来の両面粘着テープを使った貼り付け作業に比べ少ない作業工数で作業ができる。
従来の両面粘着テープを使って、銘板を壁に貼り付ける場合、まず銘板の長手方向に対して、(1)両面粘着テープを貼る。(2)カットする。の作業をする。(1)、(2)の作業を繰り返して、銘板の全面に両面粘着テープを貼り終える。その後、(3)貼り付けた両面粘着テープの離型シートを剥がす。銘板の粘着層面を所望の壁の位置に貼り付けて完了となる。これに対して、第5発明の転写具を使うと、銘板に転写具のヘッド部を押さえて引くことにより、銘板の長手方向に数回、粘着層を転写して銘板の全面に転写後、壁に銘板を貼ることで完了となる。本発明の転写具を使えば、従来していた前記の(2)、(3)の作業がなくなり、少ない作業工数となる。
50mm幅を超えると(片)手持ち型では、使用しづらくなる。50mm幅を超える粘着層転写テープを使いたい場合は、両手持ちの転写具や、電動式機械体の転写具に収納して使うことができる。
[実施例1]
(剥離シートの製造)剥離シートとして、厚み16μmのポリエチレンフィルムの片面に、シリコーン剥離剤(信越化学工業(株)製、KS−3502)97部とシリカ(日本シリカ工業(株)製、ニップシール220A)3部の混合物を、乾燥重量が0.7g/mとなるようグラビアコーターで塗工し、熱風乾燥して重剥離面を得た。次いでこの剥離シートのもう一方の面に、シリコーン剥離剤(信越化学工業(株)製、X−62−2676)を、乾燥重量が0.5g/mとなるようグラビアコーターで塗工し、熱風乾燥して軽剥離面を得た。
(キレ向上層の製造)アクリルエマルジョン系樹脂(メタアクリル酸エステル;分子量60万、DM772ヘキスト合成(株)製)、キャスティング装置(コンマコーターでOPP フィルム厚み25μm)を用いて流延し、100℃で乾燥して、厚さ10μmのキレ向上層を形成した。なお、得られたキレ向上層の伸び%は80%であった。
(粘着剤溶液Aの調製)
アクリル酸アルキエステル−酢酸ビニル共重合体粘着剤、例えば、商標SKダイン1717; 綜研化学製により、粘着剤溶液Aを調製した。
Figure 2006169415
表2の材料を混合して、粘着剤溶液Bを調製した。
(粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造)
上記のように調製した粘着剤溶液Aを、剥離シートに、乾燥時の厚さが10μmとなるような量でグラビアコーターにより塗布し、100℃で乾燥し、巻き上げて第1粘着層を形成した。これを巻き戻しながら、上記のように製造したキレ向上層を、粘着層上に積層し、100℃で乾燥した後、巻き上げた。さらに、これを巻き戻しながら、上記のように形成されたキレ向上層上に、粘着剤溶液Bを乾燥時の厚さが10μmとなるような量でグラビアコーターにより塗布し、100℃で乾燥し、巻き上げて第2粘着層を形成した。得られた粘着層転写テープをスリッターにより、25mm幅にスリットした。スリット時に粘着剤のはみ出しは見られなかった。
なお、上記のように形成される粘着層(A)及び粘着層(B)の伸び%は各々450%、370%であった。
上記で製造された粘着層転写テープを図1,2で示される構造を持つ試作転写具に収納してテープ幅25mm幅の粘着層転写テープ用転写具を作成した。
[実施例2]
実施例1の粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造において、第2粘着層を第1粘着層と同じ粘着剤溶液Aを使った以外は、同じ仕様、同じ製造方法で、粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造をした。
[実施例3]実施例1の粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造において、キレ向上層の組成中に、2重量%のガラス(針状粒子、モース硬度6.5、平均粒子径10μm、平均粒子長さ348μm)を含有させた以外は、同じ製造方法で、粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造をした。
[実施例4]実施例1の粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造において、キレ向上層、第1、第2粘着層の各層の組成中に、それぞれ2重量%のガラス(針状粒子、モース硬度6.5、平均粒子径10μm、平均粒子長さ348μm)を含有させた以外は、同じ製造方法で、粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造をした。
[比較例1]
(アクリル系粘着剤溶液の製造)アクリル系共重合体からなる粘着剤(一方社油脂工業(株)製、バインゾールR−1500S)100重量部に対して、粘着付与樹脂である不均化ロジンエステル樹脂(荒川化学工業(株)製、スーパーエステルA115、)15重量部とメラミン系架橋剤(一方社油脂工業(株)製、架橋剤C)2重量部を混合して、アクリル系粘着剤溶液を得た。
(粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造)前記アクリル系粘着剤溶液を前記剥離シートの軽剥離面上に30μm(乾燥後)の厚さになるようコンマコーターにて塗布し、100℃で乾燥したのち重剥離面側と貼り合わせるようにして巻き取り、さらに25mm幅にスリットして、粘着層転写テープを得た。実施例1で使用した試作転写具に、粘着層転写テープを収納して粘着層転写テープ用転写具を作成した。
[比較例2]
比較例1の粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造において、粘着層の組成中に、2重量%のガラス(針状粒子、モース硬度6.5、平均粒子径10μm、平均粒子長さ348μm)を含有させた以外は、同じ製造方法で、粘着層転写テープ、粘着層転写テープ用転写具の製造をした。
[評価]
(1)キレ性
実施例1、比較例1で得られた25mm幅の粘着層転写テープ用転写具を8.8Nの押圧力でPPC用紙に押しつけながら走行させて粘着層を転写した後、図2に示されるように転写具14を垂直方向に400mm/分の速度で引き上げた際に、粘着剤の糸引き4が生じ、それが切れたときの当該糸引きの長さLを測定(10回測定の平均値)し、下記の基準でキレ性を判定した。測定結果を表3に示す。
○:糸引きの長さL≦20mm
△:糸引きの長さ20mm<L≦50mm
×:糸引きの長さ50mm<L
(2)粘着力
被転写体として、厚み2mmのA4サイズの天然ゴムシート、このシートに貼り付ける他の物品として厚み2mm、サイズは縦横50mmのアクリル樹脂板を使用した。天然ゴムシートに対して、実施例1と比較例1の転写具を使って、粘着層を縦横50mmの転写領域に転写させた。転写された粘着層に前記のアクリル樹脂板を貼り合わせた。常温で1時間養成したのち、アクリル樹脂板を剥がした。
実施例2と比較例1は、ほぼ同程度の粘着力であったが、実施例1、実施例3は、前記の2例の粘着力に比べ、強い粘着力で接着していた。実施例1、実施例3の転写具は、天然ゴムシートに対面する粘着層がゴム系の粘着層で形成されているので、他の例に比べ強い粘着力をもつものと考えられる。実施例4の転写具は、実施例2の粘着力よりも大きいが、針状粒子が全3層に含有されているため、実施例1よりは、小さい粘着力であった。
粘着力を表3中に、大、中、小で表した。
Figure 2006169415
本発明の粘着層転写テープが使用される手持ち型の転写具の一実施例を示す概略図である。 本発明の粘着層転写テープについてのキレ性の評価試験方法を示す説明図である。 本発明の粘着層転写テープの断面図である。 本発明の粘着層転写テープを銘板(被転写体)に粘着層を転写後、転写具を図の右方向に引いて、粘着層を切ろうとする図である。 従来の粘着層転写テープの断面図である。 従来の粘着層転写テープを銘板(被転写体)に粘着層を転写後、転写具を図の右方向に引いて、粘着層を切ろうとする図である。
符号の説明
1 粘着層転写テープ
2 基材
3 粘着層
4 糸引き
10 供給リール
11 巻き取りリール
12 ヘッド
13 被転写体
14 転写具
21 第1粘着層
22 キレ向上層
23 第2粘着層
24 1層型の粘着層

Claims (5)

  1. 基材上に粘着層を有する粘着層転写テープを供給するための供給リールと、該粘着層転写テープを被転写体に押圧し粘着層を転写させるためのヘッドと、転写後の粘着層と分離された基材を巻き取るための巻き取りリールとからなる転写具に装填されて使用される粘着層転写テープにおいて、前記粘着層が、基材上に第1の粘着層、キレ向上層、第2の粘着層を順次積層されたものであり、キレ向上層が天然又は合成ゴム、アクリル樹脂、オレフィン樹脂、シリコーン樹脂及びウレタン樹脂から選択される樹脂により形成されたことを特徴とする粘着層転写テープ。
  2. 前記キレ向上層の伸び%(JIS Z 0237−1991に準じて測定)が、30〜200%であることを特徴とする請求項1記載の粘着層転写テープ。
  3. 前記第1の粘着層、第2の粘着層の伸び%(JIS Z 0237−1991に準じて測定)が、200〜2000%であり、かつキレ向上層の伸びと第1の粘着層の伸びの比、キレ向上層の伸びと第2の粘着層の伸び比がいずれも1:1.5〜1:30であることを特徴とする請求項1、2記載の粘着層転写テープ。
  4. 前記第1の粘着層と第2の粘着層とが、異なる樹脂により形成されており、
    第2粘着層の樹脂と被転写体の材質が同系の材料であり、第1粘着層の樹脂と被転写体に付ける物品の材料が同系の材料であることを特徴とする請求項1〜3記載の粘着層転写テープ。
  5. 請求項1〜4の粘着層転写テープを組み込んだ前記の転写具のテープの幅が、11〜50mmであることを特徴とする粘着層転写テープ用転写具。
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