JPH06172332A - 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法 - Google Patents

2−イミノチアゾリン誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH06172332A
JPH06172332A JP32525992A JP32525992A JPH06172332A JP H06172332 A JPH06172332 A JP H06172332A JP 32525992 A JP32525992 A JP 32525992A JP 32525992 A JP32525992 A JP 32525992A JP H06172332 A JPH06172332 A JP H06172332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
optionally substituted
general formula
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32525992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3206157B2 (ja
Inventor
Toshio Nagatomi
利雄 永富
Katsuhisa Masumoto
勝久 増本
Yoshimi Yamada
好美 山田
Akihiko Nakamura
明彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP32525992A priority Critical patent/JP3206157B2/ja
Priority to DE69305828T priority patent/DE69305828T2/de
Priority to US08/160,261 priority patent/US5463069A/en
Priority to EP93119454A priority patent/EP0600489B1/en
Priority to KR1019930026384A priority patent/KR940014366A/ko
Priority to CA002110652A priority patent/CA2110652A1/en
Priority to CN93121665A priority patent/CN1042224C/zh
Publication of JPH06172332A publication Critical patent/JPH06172332A/ja
Priority to US08/434,589 priority patent/US5648533A/en
Priority to US08/659,545 priority patent/US5684196A/en
Priority to CN98116026A priority patent/CN1125045C/zh
Priority to CN98116025A priority patent/CN1073099C/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3206157B2 publication Critical patent/JP3206157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアリール基等を表し、R2 は水素原子
等を表し、R3 、R4 およびR5 は同一または相異な
り、水素原子等を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。〕
で示されるチオウレア誘導体を、酸で処理することを特
徴とする、一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じ意味を表す。〕で示される2−イミノチアゾリン誘導
体の製造法。 【効果】 本発明により、一般式 化2で示される2−
イミノチアゾリン誘導体を簡便に製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、農薬の中間体と
して、特に除草剤の中間体(ヨーロッパ特許出願EP−
A−446802号公開明細書、米国特許出願7694
85号出願明細書、ヨーロッパ特許出願9211407
3.7号出願明細書などに記載)として有用な2−イミ
ノチアゾリン誘導体の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、2−イミノチアゾリン誘導体の製造法として、例え
ば、下記反応式 化4
【化4】 で示される方法がJ.Chem.Soc.Perkin Trans.I,3巻,
639 頁(1987)に記載されている。しかしながら、この方
法は上記のように反応の位置選択性に問題があったり、
適用範囲が限られたりしており、2−イミノチアゾリン
誘導体の製造法としては必ずしも充分ではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、下記一般
式 化6で示される2−イミノチアゾリン誘導体の製造
法について種々検討した結果、下記一般式 化5で示さ
れるようなチオウレア誘導体を酸で処理することによ
り、下記一般式 化6で示される2−イミノチアゾリン
誘導体が得られることを見い出し、本発明を完成させ
た。即ち、本発明は、一般式 化5
【化5】 〔式中、R1 は置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいシクロアルキル基、置換されていても
よいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリ
ール基を表し、R2 は水素原子、置換されていてもよい
アルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、
置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよ
いアルキルカルボニル基、置換されていてもよいシクロ
アルキルカルボニル基、置換されていてもよいアリール
カルボニル基、置換されていてもよいアルコキシカルボ
ニル基、置換されていてもよいシクロアルキルオキシカ
ルボニル基、または置換されていてもよいアリールオキ
シカルボニル基を表し、R3、R4 およびR5 は同一ま
たは相異なり、水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル基または置換されていてもよいアリール基を表し、X
は、ハロゲン原子を表す。〕で示されるチオウレア誘導
体を、酸で処理することを特徴とする、一般式 化6
【化6】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じ意味を表す。〕で示される2−イミノチアゾリン誘導
体の製造法を提供するものである。本発明において、R
1 の具体的な例としては、複数置換されていてもよい炭
素数1〜8のアルキル基(置換基としては、炭素数1〜
8のアルコキシ基、アリール基、炭素数3〜8のシクロ
アルキル基等が挙げられる)、複数置換されていてもよ
い炭素数3〜8のシクロアルキル基(置換基としては、
炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ
基、アリール基等が挙げられる)、複数置換されていて
もよいアリール基(置換基としては、ハロゲン原子で複
数置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基、ハ
ロゲン原子で複数置換されていてもよい炭素数1〜8の
アルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ハロゲン原子等
が挙げられる)、複数置換されていてもよいヘテロアリ
ール基(置換基としては、ハロゲン原子で複数置換され
ていてもよい炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子
で複数置換されていてもよい炭素数1〜8のアルコキシ
基、アリール基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙げられ
る)が挙げられる。R2 の具体的な例としては、水素原
子、複数置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル
基(置換基としては、炭素数1〜8のアルコキシ基、ア
リール基、炭素数3〜8のシクロアルキル基等が挙げら
れる)、複数置換されていてもよい炭素数3〜8のシク
ロアルキル基(置換基としては、炭素数1〜8のアルキ
ル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基等が挙
げられる)、複数置換されていてもよいアリール基(置
換基としては、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜
8のアルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ハロゲン原
子等が挙げられる)、複数置換されていてもよいアルキ
ル(炭素数1〜8)カルボニル基(置換基としては、炭
素数1〜8のアルコキシ基、アリール基、炭素数3〜8
のシクロアルキル基等が挙げられる)、複数置換されて
いてもよいシクロアルキル(炭素数3〜8)カルボニル
基(置換基としては、炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数1〜8のアルコキシ基、アリール基等が挙げられ
る)、複数置換されていてもよいアリールカルボニル基
(置換基としては、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
1〜8のアルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ハロゲ
ン原子等が挙げられる)、複数置換されていてもよいア
ルコキシ(炭素数1〜8)カルボニル基(置換基として
は、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基、炭素数
3〜8のシクロアルキル基等が挙げられる)、複数置換
されていてもよいシクロアルキル(炭素数3〜8)オキ
シカルボニル基(置換基としては、炭素数1〜8のアル
キル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基等が
挙げられる)または複数置換されていてもよいアリール
オキシカルボニル基(置換基としては、ハロゲン原子で
複数置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基、
ハロゲン原子で複数置換されていてもよい炭素数1〜8
のアルコキシ基、アリール基、ニトロ基、ハロゲン原子
等が挙げられる)が挙げられる。R 3 、R4 およびR5
の具体的な例としては、水素原子、複数置換されていて
もよい炭素数1〜8のアルキル基(置換基としては、炭
素数1〜8のアルコキシ基、アリール基、炭素数3〜8
のシクロアルキル基等が挙げられる)、複数置換されて
いてもよいアリール基(置換基としては、炭素数1〜8
のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール
基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙げられる)が挙げら
れる。上記において、「アルキル」とは、たとえばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec −ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、オクチ
ルを表わし、「シクロアルキル」とは、たとえばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロオクチルを表わし、「アルコキシ」とは、
たとえば、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、イソ
プロピルオキシ、ブトキシ、イソブチルオキシ、sec −
ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、ヘキシルオキシ、
オクチルオキシを表わし、「アリール」とは、たとえ
ば、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチルを表わし、
「ヘテロアリール」とは、たとえば、ピリジル、ピリミ
ジニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサ
ゾリルを表わし、「ハロゲン原子」としては、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子が挙げられ、
「複数置換されていてもよい」とは、例えば水素原子が
1個から3個置換基で置換されていてもよいことを示
す。Xとしては塩素原子または臭素原子が通常用いられ
る。本発明に用いる原料化合物である一般式 化5で示
されるチオウレア誘導体としては例えば下記のものが挙
げられる。 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−(2−クロロ
−2−プロペニル)チオウレア N−(4−メトキシフェニル)−N−(2−クロロ−2
−プロペニル)チオウレア N−(3−クロロフェニル)−N−(2−クロロ−2−
プロペニル)チオウレア N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェ
ニル)−N−(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレ
ア N−ブチル−N−(2−クロロ−2−プロペニル)−
N’−フェニルチオウレア N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−1−メチル−2−プロペニル)チオウレ
ア N−(2−クロロフェニル)−N−(2−クロロ−2−
プロペニル)チオウレア N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−ブロモ−2−プロペニル)チオウレア N−ブチル−N−(2−クロロ−2−プロペニル)−
N’−ブチルチオウレア N−ブチル−N−(2−クロロ−2−プロペニル)−
N’−ベンジルチオウレア N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−ブテニル)チオウレア N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−ブテニル)チオウレア N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル)−N−(2−クロロ−2−ブテニル)チオウレ
ア 一般式 化6で示される2−イミノチアゾリン誘導体と
しては例えば下記のものが挙げられる。 2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル)−5−メチル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−
メチル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(4−メトキシフェニル)−5−メチ
ル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(3−クロロフェニル)−5−メチル
−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメトキシ)フェ
ニル)−5−メチル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(4−フルオロ−3−(トリフルオロ
メチル)フェニル)−5−メチル−4−チアゾリン 2−(N−フェニルイミノ)−3−ブチル−5−メチル
−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル)−4,5−ジメチル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(2−クロロフェニル)−5−メチル
−4−チアゾリン 2−(N−ブチルイミノ)−3−ブチル−5−メチル−
4−チアゾリン 2−(N−ベンジルイミノ)−3−ブチル−5−メチル
−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル)−5−エチル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメトキシ)フェ
ニル)−5−エチル−4−チアゾリン 2−イミノ−3−(4−フルオロ−3−(トリフルオロ
メチル)フェニル)−5−エチル−4−チアゾリン 本発明において用いられる酸としては、プロトン酸、ル
イス酸性を有する金属塩およびそれらの混合物が挙げら
れる。
【0004】本発明の酸処理の一実施態様として、一般
式 化5で示されるチオウレア誘導体を、強酸性のプロ
トン酸で処理することを特徴とする、一般式 化6で示
されるイミノチアゾリン誘導体の製造法が挙げられる。
ここで、強酸性のプロトン酸の具体的な例としては、硫
酸(濃度は通常98〜50%、望ましくは98〜75%
のものを用いる)や酸強度が硫酸と同等以上の強酸性無
機酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン
酸、トリフルオロ酢酸等の強酸性有機酸が挙げられる。
該反応は通常無溶媒で行なうが、酸に対して不活性な溶
媒を共存させても良い。反応に用い得る溶媒としては、
ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、モ
ノクロロベンゼン、クロロホルム、エチレンジクロライ
ド等のハロゲン系炭化水素溶媒、蟻酸、酢酸等のカルボ
ン酸系溶媒など、およびそれらの混合物が挙げられる。
該反応は、通常0.2〜24時間かけて、通常0〜150
℃の範囲内の温度で行われ、望ましくは20〜120℃
の範囲の温度で行われる。用いられる試剤の量比は、一
般式 化5で示されるチオウレア誘導体1モルに対し
て、強酸性プロトン酸が通常1〜1000モルの割合であ
る。反応終了後の反応液は、水を加えてアルカリで中和
した後に、有機溶媒で抽出、濃縮等の通常の処理を行
い、必要であれば、クロマトグラフィー等の操作により
精製することにより、目的物の一般式 化6で示される
イミノチアゾリン誘導体を得ることができる。
【0005】本発明の酸処理の他の実施態様として、一
般式 化5で示されるチオウレア誘導体を、ルイス酸性
を有する金属塩およびプロトン酸で処理することを特徴
とする、一般式 化6で示されるイミノチアゾリン誘導
体の製造法が挙げられる。ここで、ルイス酸性を有する
金属塩の具体的な例としては、塩化第二スズ(SnCl 4 )
、臭化第二スズ(SnBr4 ) 、ヨウ化第二スズ(SnI4 )
等のスズのハロゲン化物、塩化亜鉛(ZnCl2 ) 、臭化
亜鉛(ZnBr2 ) 、ヨウ化亜鉛(ZnI 2 ) 等の亜鉛のハロ
ゲン化物、塩化第二銅(CuCl2 ) 等の銅のハロゲン化
物、塩化アルミニウム(AlCl3 ) 等のアルミニウムのハ
ロゲン化物が挙げられる。これらの金属塩は無水物であ
る必要はなく、結晶水を含むものでも良い。プロトン酸
の具体的な例としては、塩酸や硫酸などの無機酸、メタ
ンスルホン酸やトリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸などの有機酸が挙げられるが、ルイス酸性を
有する金属塩が反応系中で加溶媒分解してプロトン酸を
生じる場合は必ずしも加える必要はない。該反応は、通
常、溶媒中で行われ、反応に用いうる溶媒としては、ヘ
プタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、モ
ノクロロベンゼン、クロロホルム、エチレンジクロライ
ド等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、
アセトン、メチルイソブチルケトン等のカルボニル系溶
媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど、あるい
はそれらの混合物が挙げられる。該反応は、通常0.2〜
24時間かけて、通常0〜150℃の範囲内の温度で行
われ、望ましくは20〜120℃の範囲の温度で行われ
る。用いられる試剤の量比は、一般式 化5で示される
チオウレア誘導体1モルに対して、ルイス酸性を有する
金属塩が通常0.01〜20モルの割合、後処理と反応速度
の影響から望ましくは0.2〜2モルの割合であり、プロ
トン酸が通常1〜100モルの割合である。反応終了後
の後処理法としては、反応終了後の反応液に水を加えて
アルカリで中和し、必要であれば濾過などの処理をした
後に、有機溶媒で抽出、濃縮等の通常の処理を行い、必
要であればクロマトグラフィー等の操作により精製する
ことにより、目的物の一般式 化6で示される2−イミ
ノチアゾリン誘導体を得ることができる。
【0006】本発明の酸処理の他の実施態様として、一
般式 化5で示されるチオウレア誘導体をルイス酸性を
有する金属塩の存在下に反応(以下、反応aと称する)
させて、一般式 化7
【化7】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じ意味を表す。〕で示される2−イミノチアゾリジン誘
導体を得たのち、これをプロトン酸で処理(以下、反応
bと称する)することを特徴とする、一般式 化6で示
される2−イミノチアゾリン誘導体の製造法が挙げられ
る。反応aにおいてルイス酸性を有する金属塩の具体的
な例としては、塩化第二スズ(SnCl4 ) 、臭化第二スズ
(SnBr4 ) 、ヨウ化第二スズ(SnI4 ) 等のスズのハロ
ゲン化物、塩化亜鉛(ZnCl2 ) 、臭化亜鉛(ZnBr2 ) 、
ヨウ化亜鉛(ZnI 2) 等の亜鉛のハロゲン化物、塩化第
二銅(CuCl2 ) 等の銅のハロゲン化物、塩化アルミニウ
ム(AlCl3 ) 等のアルミニウムのハロゲン化物が挙げら
れる。また、これらの金属塩は無水物である必要はな
く、結晶水を含むものでも良い。該反応は、通常、溶媒
中で行われ、反応に用いうる溶媒としては、ヘプタン、
ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、モノクロロベ
ンゼン、クロロホルム、エチレンジクロライド等のハロ
ゲン化炭化水素系溶媒、ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトン、
メチルイソブチルケトン等のカルボニル系溶媒、メタノ
ール、エタノール等のアルコール系溶媒、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリドン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドなど、あるいはそれらの混
合物が挙げられる。該反応は、通常0.2〜24時間かけ
て、通常0〜150℃の範囲内の温度で行われ、望まし
くは50〜120℃の範囲の温度で行われる。用いられ
る試剤の量比は、一般式 化5で示されるチオウレア誘
導体1モルに対して、ルイス酸性を有する金属塩が通常
0.01〜20モルの割合、後処理と反応速度の影響から望
ましくは0.2〜2モルの割合である。反応bにおいてプ
ロトン酸の具体的な例としては、塩酸や硫酸などの無機
酸、メタンスルホン酸やトリフルオロ酢酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸などの有機酸が挙げられる。該反応
は、通常、溶媒中で行われ、反応に用い得る溶媒として
は、ヘプタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶
媒、モノクロロベンゼン、クロロホルム、エチレンジク
ロロライド等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメトキシ
エタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
系溶媒、アセトン、メチルイソブチルケトン等のカルボ
ニル系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系
溶媒、酢酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸系溶媒、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水など、あ
るいはそれらの混合物が挙げられる。該反応は、通常0.
2〜24時間かけて、通常0〜150℃の範囲内の温度
で行われ、望ましくは20〜100℃の範囲の温度で行
われる。用いられる試剤の量比は、一般式 化7で示さ
れる2−イミノチアゾリジン誘導体1モルに対して、酸
が通常1〜100モルの割合である。具体的なプロトン
酸の処理方法としては、単離した一般式 化7で示され
る2−イミノチアゾリジン誘導体に対して処理してもい
いし、一般式 化5で示されるチオウレア誘導体を一般
式 化7で示される2−イミノチアゾリジン誘導体とし
た反応終了後の反応液に、ルイス酸性を有する金属塩の
存在下に処理してもよい。反応aおよび反応bの反応終
了後の後処理法としては、反応終了後の反応液に水を加
えてアルカリで中和し、必要であれば濾過などの処理を
した後に、有機溶媒で抽出、濃縮等の通常の処理を行
い、必要であればクロマトグラフィー等の操作により精
製することにより、一般式 化6または一般式化7で示
される化合物を得ることができる。
【0007】本発明に用いる原料化合物である一般式
化5で示されるチオウレア誘導体は例えば下記反応式
化8
【化8】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 およびR6 は前
記と同じ意味を表し、Yは脱離基(たとえば、塩素原
子、臭素原子、メシルオキシ基、トシルオキシ基)を表
す。〕で示される方法により得ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではな
い。尚、得られた生成物の純度は、NMRスペクトルお
よび液体クロマトグラフィーの結果より決定した。NM
Rスペクトルおよび液体クロマトグラフィーにおいて不
純物ピークが観測されなかったものは、純粋であるとし
た。得られた生成物の収率は、単離した生成物の重量か
ら求めるか、あるいは、液体クロマトグラフィーを用い
た外部標準法(LC−ES法)またはガスクロマトグラ
フィーを用いた内部標準法(GC−IS法)により求め
た。LC−ES法では、単離した純粋な目的物の一定濃
度の液体クロマトグラフィーの検出強度を求め、次に反
応終了後の反応液を一定濃度に調製し、この液体クロマ
トグラフィーの目的物の検出強度より収率を算出した。
使用した液体クロマトグラフィーカラムは逆相系のOD
S A 212(住化分析センター株式会社製)を用
い、展開溶媒はpH7.2リン酸緩衝水溶液:メタノー
ル:テトラヒドロフラン=40:55:5である。ま
た、GC−IS法では、単離した純粋な目的物と内部標
準物質(ビフェニル)との、ガスクロマトグラフィーの
検出強度の比を求め、次に反応終了後の反応液に一定量
の内部標準物質を加え、ガスクロマトグラフィーの検出
強度比により収率を算出した。使用したガスクロマトグ
ラフィーカラムはワイドボアのキャピラリーカラムのD
B−1(J&W サイエンティフィック株式会社製)0.
53mm×30mを用い、キャリアーはヘリウム10ml/mi
n である。
【0009】実施例1 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア1.00g
を室温攪拌下に98%硫酸9.96gに添加し、90℃
に昇温し同温度で1.0時間攪拌した。冷却後、反応液に
氷水を加え、炭酸ナトリウムを用いて中和し、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水洗した。溶媒を減圧下に留去し
て、オイル状の2−イミノ−3−(3−(トリフルオロ
メチル)フェニル)−5−メチル−4−チアゾリン0.
835g〔収率81%(後記純度より補正済の値〕を得
た。液体クロマトグラフィーの分析結果より、純度は8
5%であった。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):7.9 〜7.5(4H,m) 、6.3(1
H,q) 、5.3(1H,br)、2.1(3H,d) mass(FD):m/e親ピーク 258 実施例2 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア29.5mgを室
温攪拌下に90%硫酸1.0mlに添加し、90℃に昇温し
同温度で1時間攪拌した。冷却後、反応液を氷水とアセ
トニトリルにより所定量に希釈した。LC−ES法よ
り、2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)フ
ェニル)−5−メチル−4−チアゾリンの収率は60%
であった。 実施例3 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア29.5mgを室
温攪拌下に、トリフルオロメタンスルホン酸1.0mlに添
加し、25℃で1時間攪拌した。冷却後、反応液を氷水
とアセトニトリルにより所定量に希釈した。LC−ES
法より、2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチ
ル)フェニル)−5−メチル−4−チアゾリンの収率は
86%であった。 実施例4 N−(3,5−ジクロロフェニル)−N−(2−クロロ
−2−プロペニル)チオウレア0.30gを室温攪拌下に9
0%硫酸3.5gに添加し、90℃に昇温し同温度で1時
間攪拌した。冷却後、反応液に水を加え、炭酸水素ナト
リウムを用いて中和し、酢酸エチルで抽出し、有機層を
水洗した。溶媒を減圧下に留去して得られたオイル状物
質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−
イミノ−3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチ
ル−4−チアゾリン0.16g(収率62%)を得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):7.4 (2H,d)、7.2 (1H,
t)、6.3(1H,q) 、5.3(1H,br)、2.0(3H,d) 実施例5 N−ブチル−N−(2−クロロ−2−プロペニル)−
N’−フェニルチオウレア0.26gを室温攪拌下に90%
硫酸2.5gに添加し、50℃に昇温し1.5時間攪拌し
た。冷却後、反応液に水を加え、炭酸水素ナトリウムを
用いて中和し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗し
た。溶媒を減圧下に留去してオイル状の2−(N−フェ
ニルイミノ)−3−ブチル−5−メチル−4−チアゾリ
ン0.09g(収率34%)を得た。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):7.4 〜7.2(5H,m) 、6.5(1
H,q) 、4.1(2H,t) 、2.0(3H,d) 、1.8(2H,tt)、1.4(2H,
tq)、1.0(3H,t)
【0010】実施例6 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア2.94gおよ
び塩化亜鉛6.08gをキシレン50mlに室温下加え、90
℃に昇温し同温度で1.5時間攪拌した。冷却後、反応液
に水を加え、炭酸水素カリウムを用いて中和し、酢酸エ
チルで抽出し、有機層を水洗した。溶媒を減圧下に留去
して得られたオイルを、分取液体クロマトグラフィーに
付し、2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)
フェニル)−5−メチリデンチアゾリジン1.92g(収率
74%)を得た。液体クロマトグラフィーの結果より、
純度は99%以上であった。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):7.9 〜7.3(4H,m) 、6.9(1
H,br)、5.3(1H,dd)、5.1(1H,dd)、4.6(2H,t) mass(FD):m/e親ピーク 258 このようにして得た2−イミノ−3−(3−(トリフル
オロメチル)フェニル)−5−メチリデンチアゾリジン
の29.4mgを、90%硫酸0.5mlに添加し、40℃に昇温
し同温度で1時間攪拌した。冷却後、炭酸水素ナトリウ
ムを用いて中和し、酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗
した。溶媒を減圧下に濃縮後、ビフェニルとともにアセ
トニトリルに溶解した。GC−IS法より、2−イミノ
−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−
メチル−4−チアゾリンの収率は98%〔2−イミノ−
3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メ
チリデンチアゾリジン基準〕であった。また、上記2−
イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)
−5−メチリデンチアゾリジンの29.4mgを、35%塩酸
0.5mlに添加し、40℃に昇温し同温度で1時間攪拌し
た。冷却後、炭酸水素ナトリウムを用いて中和し、酢酸
エチルで抽出し、有機層を水洗した。溶媒を減圧下に濃
縮後、ビフェニルとともにアセトニトリルに溶解した。
GC−IS法より、2−イミノ−3−(3−(トリフル
オロメチル)フェニル)−5−メチル−4−チアゾリン
の収率は96%〔2−イミノ−3−(3−(トリフルオ
ロメチル)フェニル)−5−メチリデンチアゾリジン基
準〕であった。 実施例7 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア29mgおよ
び臭化亜鉛63mgをキシレン約2gに室温下加え、90
℃に昇温し同温度で1時間攪拌した。冷却後、水とアセ
トニトリルにより所定量に希釈した。LC−ES法よ
り、2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)フ
ェニル)−5−メチリデンチアゾリジンの収率は85%
であった。このようにして得た2−イミノ−3−(3−
(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチリデンチ
アゾリジンは実施例9の後半部分に示した方法と同様に
して、2−イミノ−3−(3−(トリフルオロメチル)
フェニル)−5−メチル−4−チアゾリンに導く。 実施例8 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア294mgと
塩化第二スズ無水物24μlをトリフルオロ酢酸1.0ml
に室温下加え、75℃に昇温し同温度で3時間攪拌し
た。冷却後、水を加え炭酸水素ナトリウムにより中和し
た後に、アセトニトリルにより所定量に希釈した。LC
−ES法より、2−イミノ−3−(3−(トリフルオロ
メチル)フェニル)−5−メチル−4−チアゾリンの収
率は84%であった。 実施例9 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア1.47gおよ
び塩化第二スズのn水和物(n=4〜5)0.09gをメチ
ルイソブチルケトン7.50gに室温下加え、90℃に昇温
し同温度で7時間攪拌した。冷却後、35%塩酸0.52g
を攪拌下に加え、90℃に昇温し、同温度で2.5時間攪
拌した。冷却後、水を加え炭酸水素ナトリウムを用いて
中和し、メチルイソブチルケトンで抽出し、有機層を水
洗した。溶媒を減圧下に留去し、2−イミノ−3−(3
−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4
−チアゾリン1.08g〔収率75%(後記純度より補正済
みの値)〕を得た。液体クロマトグラフィーの結果より
純度は89%であった。 実施例10 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア295mgと塩
化亜鉛64mgをメチルイソブチルケトン2.50gに室温下
加え、更に35%塩酸100mgを室温攪拌下に加え、9
0℃に昇温し同温度で9時間攪拌した。冷却後、塩化亜
鉛137mgを攪拌下に追加し90℃に昇温し、同温度で
2時間攪拌した。冷却後、反応液をアセトニトリルによ
り所定量に希釈した。LC−ES法より、2−イミノ−
3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メ
チル−4−チアゾリンの収率は65%であった。 実施例11 N−(4−メトキシフェニル)−N−(2−クロロ−2
−プロペニル)チオウレア0.26gと塩化第二スズのn水
和物(n=4〜5)を室温攪拌下に1,3−ジメチル−
2−イミダゾリドン2.5gに添加し、90℃に昇温し同
温度で1時間攪拌した。次に35%塩酸0.16gを90℃
攪拌下に加え、90℃で11時間攪拌した。冷却後、反
応液に水を加え炭酸水素ナトリウムを用いて中和し、酢
酸エチルで抽出し、有機層を水洗した。溶媒を減圧下に
留去してオイル状の2−イミノ−3−(4−メトキシフ
ェニル)−5−メチル−4−チアゾリンと1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリドンの混合物0.28gを得た。1 H-
NMR より、2−イミノ−3−(4−メトキシフェニル)
−5−メチル−4−チアゾリンの収率は53%であっ
た。
【0011】次に、本発明に用いる原料化合物である一
般式 化5で示されるチオウレア誘導体の製造例を示
す。 参考例1 N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)シアナミ
ド18.6gをジメチルホルムアミド93.0gに溶解し、これ
に炭酸カリウム20.7gとヨウ化カリウム1.7gを室温攪
拌下に加えた。更に2,3−ジクロロプロペンを室温攪
拌下に滴下した後、50℃に昇温し同温度で1時間攪拌
した。室温に冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、
有機層を水洗した。溶媒を減圧下に留去し、オイル状の
N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−
(2−クロロ−2−プロペニル)シアナミド25.8g(収
率99%)を得た。液体クロマトグラフィーの結果よ
り、純度は99%以上であった。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):7.8 〜7.3(4H,m) 、5.6(2
H,s) 、4.4(2H,s) mass(EI):m/e親ピーク 260 このようにして得たN−(3−(トリフルオロメチル)
フェニル)−N−(2−クロロ−2−プロペニル)シア
ナミド23.2gをエタノールに溶解し、これにS含量0.6
%のアンモニウムスルフィド水溶液を室温攪拌下に滴下
した後、50℃に昇温し同温度で8時間攪拌した。室温
に冷却後、エタノールを減圧下に留去した後、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水洗した。溶媒を減圧下に留去
し、固体のN−(3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル)−N−(2−クロロ−2−プロペニル)チオウレア
25.2g(収率96%)を得た。液体クロマトグラフィー
の結果より、純度は99%以上であった。1 H-NMR(CDCl3 /TMS) δ(ppm):7.8 〜7.6(4H,m) 、5.9(2
H,br)、5.4(2H,s) 、5.1(2H,s) mass(FD):m/e親ピーク 294
【0012】
【発明の効果】本発明により、一般式 化6で示される
2−イミノチアゾリン誘導体を簡便に製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 明彦 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 化1 【化1】 〔式中、R1 は置換されていてもよいアルキル基、置換
    されていてもよいシクロアルキル基、置換されていても
    よいアリール基または置換されていてもよいヘテロアリ
    ール基を表し、R2 は水素原子、置換されていてもよい
    アルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、
    置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよ
    いアルキルカルボニル基、置換されていてもよいシクロ
    アルキルカルボニル基、置換されていてもよいアリール
    カルボニル基、置換されていてもよいアルコキシカルボ
    ニル基、置換されていてもよいシクロアルキルオキシカ
    ルボニル基、または置換されていてもよいアリールオキ
    シカルボニル基を表し、R3、R4 およびR5 は同一ま
    たは相異なり、水素原子、置換されていてもよいアルキ
    ル基または置換されていてもよいアリール基を表し、X
    は、ハロゲン原子を表す。〕で示されるチオウレア誘導
    体を、酸で処理することを特徴とする、一般式 化2 【化2】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
    じ意味を表す。〕で示される2−イミノチアゾリン誘導
    体の製造法。
  2. 【請求項2】 酸が強酸性のプロトン酸である、請求項
    1に記載の製造法。
  3. 【請求項3】 酸がルイス酸性を有する金属塩およびプ
    ロトン酸である、請求項1に記載の製造法。
  4. 【請求項4】 前記一般式 化1で示されるチオウレア
    誘導体を、ルイス酸性を有する金属塩で処理して、一般
    式 化3 【化3】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は前記と同
    じ意味を表す。〕で示される2−イミノチアゾリジン誘
    導体を得たのち、これをプロトン酸で処理することを特
    徴とする、前記一般式 化2で示される2−イミノチア
    ゾリン誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】 前記一般式 化1で示されるチオウレア
    誘導体を、ルイス酸性を有する金属塩で処理することを
    特徴とする、前記一般式 化3で示される2−イミノチ
    アゾリジン誘導体の製造法。
  6. 【請求項6】 前記一般式 化3で示される2−イミノ
    チアゾリジン誘導体を、プロトン酸で処理することを特
    徴とする、前記一般式 化2で示される2−イミノチア
    ゾリン誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】 前記一般式 化1で示されるチオウレア
    誘導体。
JP32525992A 1992-04-12 1992-12-04 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法 Expired - Fee Related JP3206157B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32525992A JP3206157B2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法
DE69305828T DE69305828T2 (de) 1992-12-04 1993-12-02 Verfahren zur Herstellung von 2-Iminothiazolin-Derivaten und Verfahren zur Herstellung ihrer Zwischenprodukte
US08/160,261 US5463069A (en) 1992-12-04 1993-12-02 Process of producing 2-iminothiazoline derivatives and process of producing their intermediates
EP93119454A EP0600489B1 (en) 1992-12-04 1993-12-02 Process for producing 2-iminothiazoline derivatives and process for producing their intermediates
CA002110652A CA2110652A1 (en) 1992-12-04 1993-12-03 Process for producing 2-iminothiazoline derivatives and their intermediates
KR1019930026384A KR940014366A (ko) 1992-12-04 1993-12-03 2-이미노티아졸린 유도체의 제조 방법 및 이의 중간체의 제조 방법
CN93121665A CN1042224C (zh) 1992-12-04 1993-12-04 制备2-亚氨基噻唑啉衍生物的方法
US08/434,589 US5648533A (en) 1992-12-04 1995-05-04 Process of producing 2-iminothiazoline derivatives and process of producing their intermediates
US08/659,545 US5684196A (en) 1992-04-12 1996-06-06 Process of producing 2-iminothiazoline derivatives and process of producing their intermediates
CN98116026A CN1125045C (zh) 1992-12-04 1998-07-08 2-亚氨基噻唑啉衍生物的制备方法中的中间产物的制备方法
CN98116025A CN1073099C (zh) 1992-12-04 1998-07-08 2-亚氨基噻唑啉衍生物的制备方法中的中间产物的制备方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32525992A JP3206157B2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06172332A true JPH06172332A (ja) 1994-06-21
JP3206157B2 JP3206157B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=18174817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32525992A Expired - Fee Related JP3206157B2 (ja) 1992-04-12 1992-12-04 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206157B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3206157B2 (ja) 2001-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0794180B1 (en) Process for the preparation of 2-chloro-5-chloromethyl-1,3-thiazole
JPH09110844A (ja) 置換チアゾールの製造方法
US8314249B2 (en) Process for the preparation of [4-(2-chloro-4-methoxy-5-methylphenyl)-5-methyl-thiazolo-2-yl]-[2-cyclopropyl-1-(3-fluoro-4-methylphenyl
EP0889020A1 (en) A process for the production of benzene derivatives
US5463069A (en) Process of producing 2-iminothiazoline derivatives and process of producing their intermediates
KR100827940B1 (ko) 농약 클로로티아졸의 연속적인 제조 방법
JP3206157B2 (ja) 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法
JP3173210B2 (ja) 2−アミノチアゾール誘導体の製造法
JP5112670B2 (ja) 置換アミノ酸シッフ塩基化合物の製造方法
US10807962B2 (en) Process for the synthesis of firocoxib
CA1229619A (en) Method for the synthesis of 5-thio-1,2,3-thiadiazole
KR19990015053A (ko) 2-(4-할로메틸페닐)프로피온산의 제조방법
US9079862B2 (en) Process for preparing acetanilides
JP3646224B2 (ja) ベンゾイルアセトニトリル誘導体の製造方法
JPWO2006123648A1 (ja) 3−置換チオフェンの製法
JPH10507769A (ja) テトラゾールの製法
JPH01186854A (ja) 2−置換オキシイミノ−3−オキソ酪酸の製造法
JPH07291952A (ja) 2−イミノチアゾリン誘導体の製造法
JP3486911B2 (ja) 5−アミノ−4−クロロ−3−メチルピラゾール塩酸塩の製造方法
BG62806B1 (bg) Метод за получаване на халогенметилбензоилцианиди
KR19990015050A (ko) 페닐프로피온산 유도체의 제조방법
JPH09124569A (ja) ベンズアミド誘導体の製造方法
JP2943972B2 (ja) β−γ不飽和ケトン類の製法
JPS58216166A (ja) N−置換イミダゾ−ル類の製造法
JPH01153673A (ja) 2−アシルシクロヘキサン誘導体およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees