JPH06169822A

JPH06169822A - 鏡板調整機構

Info

Publication number: JPH06169822A
Application number: JP4323348A
Authority: JP
Inventors: Toshiya Ueno; 季也上野; Yoshinobu Tanabe; 宜伸田名部
Original assignee: AARU PII TOUPURA KK; TOPLA R P KK
Current assignee: AARU PII TOUPURA KK; TOPLA R P KK
Priority date: 1992-12-02
Filing date: 1992-12-02
Publication date: 1994-06-21
Anticipated expiration: 2011-01-24
Also published as: JPH084537B2

Abstract

(57)【要約】【目的】引き出しが収納された状態で、鏡板の各辺を
簡単に調整でき、整理棚などの前面の外観を美しくする
ことができる鏡板調整機構を提供する。【構成】（ａ）引き出しの前面に装着される鏡板の
裏面に、左右一対突起状に形成された第一ネジ受けと、
該第一ネジ受けを摺動自在に支持しうるように前記引き
出しの前面に穿設された長孔と、前記第一ネジ受けを前
記長孔の所望の位置に固定する第一固定ネジとからなる
左右位置調整手段、および（ｂ）前記鏡板の裏面両脇
に設けられた突起と、該突起と嵌合しうる凹部および略
三日月状長孔を有し、前記引き出しの両脇に回転自在に
設けられる円盤と、前記略三日月状長孔に嵌入され、前
記円盤を引き出しの両脇に突設された第二ネジ受けに固
定する第二固定ネジとからなる上下位置調整手段からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、引き出しの前面に装着
される鏡板の位置を調整する鏡板調整機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、整理棚などにおいては、引き出し
とそれを収納する外枠とは別々に製造され、最終段階で
引き出しを外枠内に収納して出荷している。また、一般
家庭用の整理棚などには、外観を良くするために、内側
部分とは別の材料で形成されたり、特別に塗装されたり
する鏡板（化粧板ともいう）と呼ばれる板を引き出しの
前面に接着剤などで貼付していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、鏡板を正確に
ねじれないように引き出しに貼付することは非常に難し
い。また、前述のように鏡板を貼付したのちに外枠に引
き出しを収納するばあい、鏡板が微妙にねじれて貼られ
ていたり、あるいは外枠がねじれていたりすると、前記
整理棚などの前面の外観が著しく損なわれるという問題
がある。

【０００４】本発明はかかる問題を解消し、引き出しが
収納された状態で、鏡板の各辺がきれいに整列され、外
観を美しくすることができる鏡板調整機構を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の鏡板調整機構
は、（ａ）引き出しの前面に装着される鏡板の裏面
に、左右一対突起状に形成された第一ネジ受けと、該第
一ネジ受けを摺動自在に支持しうるように前記引き出し
の前面に穿設された長孔と、前記第一ネジ受けを前記長
孔の所望の位置に固定する第一固定ネジとからなる左右
位置調整手段、および（ｂ）前記鏡板の裏面両脇に設
けられた突起と、該突起と嵌合しうる凹部および略三日
月状長孔を有し、前記引き出しの両脇に回転自在に設け
られる円盤と、前記略三日月状長孔に嵌入され、前記円
盤を引き出しの両脇に突設された第二ネジ受けに固定す
る第二固定ネジとからなる上下位置調整手段からなるこ
とを特徴とするものである。

【０００６】また、（ａ）鏡板に回転自在に取り付け
られるピニオンと、該ピニオン方向に付勢されるように
引き出しに取り付けられるラックとからなり、前記鏡板
および引き出し前面の上下左右方向のうちの三方に設け
られる位置調整手段、（ｂ）前記鏡板の背面に突設さ
れ、前記引き出しの両脇に形成された凹部と嵌合しうる
あご部および当該あご部の反対側の凸部を備えた係止部
材、および（ｃ）略Ｃ字型キャップとからなり、前記
凸部には、位置決め終了後に前記鏡板を引き出し側に引
き込むように固定させるべく、前記キャップの内周面と
摺接しうる曲面が形成されてなることを特徴とするもの
である。

【０００７】

【作用】本発明によれば、引き出しを収納した状態で鏡
板の位置を簡単に調整できる。

【０００８】

【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明の鏡板調
整機構について説明する。図１および図２は本発明の鏡
板調整機構の第１の実施例の説明図、図３〜図６は同じ
く第２の実施例の説明図である。まず、第１の実施例の
説明をする。

【０００９】図１において、１０は引き出し、１は鏡板
である。そして、左右位置調整手段は、第一ネジ受け
２、長孔３、および第一固定ネジ４からなり、上下位置
調整手段は、突起６、凹部７ａおよび略三日月状長孔７
ｂを有する円盤７、第二ネジ受け８、ならびに第二固定
ネジ９からなる。

【００１０】左右位置調整手段は、引き出し１０の前面
に凹設された第一四角穴１１内に設けられ、蓋１２をす
ることによって引き出し１０の内側にネジなどが露出し
ないようになっている。

【００１１】長孔３は第一四角穴１１の底面の左右対称
な位置に、長手方向が水平になるように設けられる。第
一ネジ受け２は円筒形で内部に雌ネジ孔が形成されてお
り、鏡板１の裏面にあって、長孔３に挿入されて鏡板１
が引出し１０の前面にほぼ正確な位置に装着されるよう
な位置に突設される。この長孔３によって第一ネジ受け
２は左右方向に移動可能に支持される。したがって、左
右位置の調整は第一固定ネジ４を弛めて、鏡板１を左右
に移動させればよい。また、第一ネジ受け２と長孔３と
の上下方向には、後述する上下方向の位置調節のとき
に、第一ネジ受け２が上下位置調節手段の動きを規制す
ることがないように、隙間が適宜設けられている。

【００１２】一方、上下位置調整手段は、引き出し１０
の両側面に凹設された第二四角穴１３内に設けられ、蓋
１４をすることによって引き出し１０の外側に各部材が
露出しないようになっている。なお、本実施例の引出し
１０の側面に設けられている溝１５は、レールを設置す
るためのものである。

【００１３】円盤７は、径方向に開放された凹部７ａ
と、周方向に円盤７と同心の円弧を描く略三日月状長孔
を有する。また円盤７は、第二四角穴１３の底面に突設
される軸１６に回転自在に支持され、同じく底面に突設
される円筒形の第二ネジ受け８に、略三日月状長孔７ｂ
を挿入した状態で、第二固定ネジ９によって固定され
る。

【００１４】突起６は鏡板１の裏面両脇に突設され、前
述の円盤７の凹部７ａに嵌合し、円盤７を回転させるこ
とによって、鏡板１の上下位置が変えられるようになっ
ている。

【００１５】この上下位置調整手段を図２によりさらに
詳しく説明する。円盤７は軸１６を中心に回転自在であ
り、鏡板１の裏面にある突起６は円盤７の凹部７ａに嵌
入されている。そして、鏡板１を上にずらせたいときは
予め第二固定ネジを少し緩めておいて、円盤７を時計回
りに回転させ、鏡板一を所望位置までずらせたのちに第
二固定ネジ９を固定する。逆もまた同様に行われる。

【００１６】つぎに、本発明の鏡板調整機構の第２の実
施例について説明をする。図３は鏡板３１を裏面３１ａ
側から見た説明図、図４は引き出し３０を前面３０ａ側
から見た説明図である。

【００１７】鏡板３１は裏面３１ａが開放された箱状の
板部材であり、引き出し３０の前面３０ａに鏡板３１は
蓋をするように装着される。鏡板３１は、後述するラッ
ク３３の取り付け穴３６などを覆い隠す役目をも果たし
ている。位置調整手段は、ピニオン３２とラック３３と
からなり、本実施例では鏡板３１および引き出し３０の
前面３０ａの両脇に左右対称に取り付けられるほか、下
側にも取り付けられる。また、３４は係止部材、３５は
略Ｃ字型キャップである。

【００１８】ピニオン３２は、鏡板３１の横板３１ｂに
軸が鏡板３１の前面に対して垂直になるように埋め込ま
れ、指の腹で回転させることができるようになってい
る。また、ラック３３は、引き出し３０の前面３０ａに
凹設されたラック取り付け穴３６に、歯が外周を向くよ
うに取り付けられる。

【００１９】図５によって、この位置調整手段をさらに
詳しく説明する。図５は、鏡板３１を被せた状態で前面
側から見た一部切欠図である。ピニオン３２は前面に垂
直な軸４１によって鏡板３１に回転自在に取り付けられ
る。また、ラック３３は、引き出し３０の前面３０ａに
凹設されたラック取り付け穴３６の底面に、ラック固定
ネジ３７によって固定される。ラック固定ネジ３７とラ
ック３３の両端には弓なりの弾性板３８が介されてお
り、ラック３３をピニオン３２方向に付勢している。ま
た、ラック３３の両端の裏面側には、図５の破線で示さ
れる棒状突起３９が設けられており、ラック取り付け穴
３６の底面に凹設された長孔４０に支持され、ラック３
３が左右方向に移動可能となっている。つまり、鏡板３
１の移動によって押されても復元が可能で、歯車の噛み
合いが外れてしまうことのないようになっている。

【００２０】つぎに、図６より鏡板３１の裏面に突設さ
れる係止部材３４、および、引き出し３０の両側面に形
成される凹部４２の奥に回転自在に支持される略Ｃ字型
キャップについて説明する。係止部材３４は、引き出し
３０の両脇に形成された凹部４２と嵌合するあご部３４
ａと、そのあご部３４ａの反対側の凸部３４ｂとを備え
ている。また、略Ｃ字型キャップ３５は、この凸部３４
ｂの挿入口となる切り欠き３５ａを有する円筒蓋体で、
係止部材３４の凸部３４ｂの背面３４ｃは、略Ｃ字型キ
ャップ３５の内周面と同形に形成されている。したがっ
て、略Ｃ字型キャップ３５が回転すると、その内周面は
凸部３４ｂの背面３４ｃを摺動し、係止部材３４を引き
出し３０側に引き込むように固定させる。

【００２１】前述の係止部材３４および略Ｃ字型キャッ
プ３５の作動を説明する。図６の（ａ）に示されるよう
に、鏡板３１を引き出し３０の前面に被せると、係止部
材３４が引き出し３０の凹部に嵌入する。このとき、引
き出し３０と鏡板３１とのあいだには隙間ｇ（０．５〜
１．５ｍｍ程度である）のゆとりがあるようにあご部３
４ａは形成されていて、鏡板３１は容易に位置を修正で
きる。そこで、鏡板３１の横板からわずかに突出してい
る３個のピニオン３２を指の腹で回転させ、左右位置お
よび上下位置を調節する。位置が定まったら、図６の
（ｂ）に示されるように、略Ｃ字型キャップ３５を回転
させて凸部３４ｂを固定し、鏡板３１を引き出し３０に
固着させる。このばあい略Ｃ字型キャップ３５は真の回
転中心よりも引き出し奥側において軸支されており、回
転させるにつれてその内周面が凸部３４ｂの背面３４ｃ
と当接し、さらに回転させると前記凸部３４ｂを引き出
し側に引き込み、やがて前記隙間ｇはあご部３４ａと凹
部４２のあいだに吸収されて鏡板の固定が行なわれる。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、引き出しを収納した状
態で、上下左右の鏡板を比較しながらそれらのずれを修
正でき、整理棚などの前面の外観をきれいに整えること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の鏡板調整機構の第１の実施例の説明図
である。

【図２】第１の実施例の上下位置調節手段の説明図であ
る。

【図３】本発明の鏡板調整機構の第２の実施例の鏡板側
の部分説明図である。

【図４】本発明の鏡板調整機構の第２の実施例の引き出
し側の部分説明図である。

【図５】第２の実施例の位置調整手段の説明図である。

【図６】第２の実施例における係止部材および略Ｃ字型
キャップの説明図である。

【符号の説明】

１鏡板２第一ネジ受け３長孔４第一固定ネジ６突起７円盤７ａ凹部７ｂ略三日月状長孔８第二ネジ受け９第二固定ネジ１０引き出し３１鏡板３２ピニオン３３ラック３４係止部材３４ａあご部３４ｂ凸部３５略Ｃ字型キャップ４２凹部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）引き出しの前面に装着される鏡
板の裏面に、左右一対突起状に形成された第一ネジ受け
と、該第一ネジ受けを摺動自在に支持しうるように前記
引き出しの前面に穿設された長孔と、前記第一ネジ受け
を前記長孔の所望の位置に固定する第一固定ネジとから
なる左右位置調整手段、および（ｂ）前記鏡板の裏面
両脇に設けられた突起と、該突起と嵌合しうる凹部およ
び略三日月状長孔を有し、前記引き出しの両脇に回転自
在に設けられる円盤と、前記略三日月状長孔に嵌入さ
れ、前記円盤を引き出しの両脇に突設された第二ネジ受
けに固定する第二固定ネジとからなる上下位置調整手段
からなることを特徴とする鏡板調整機構。
【請求項２】（ａ）鏡板に回転自在に取り付けられ
るピニオンと、該ピニオン方向に付勢されるように引き
出しに取り付けられるラックとからなり、前記鏡板およ
び引き出し前面の上下左右方向のうちの三方に設けられ
る位置調整手段、（ｂ）前記鏡板の背面に突設され、
前記引き出しの両脇に形成された凹部と嵌合しうるあご
部および当該あご部の反対側の凸部を備えた係止部材、
および（ｃ）略Ｃ字型キャップとからなり、前記凸部
には、位置決め終了後に前記鏡板を引き出し側に引き込
むように固定させるべく、前記キャップの内周面と摺接
しうる曲面が形成されてなることを特徴とする鏡板調整
機構。