JPH06168921A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法

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JPH06168921A
JPH06168921A JP34327492A JP34327492A JPH06168921A JP H06168921 A JPH06168921 A JP H06168921A JP 34327492 A JP34327492 A JP 34327492A JP 34327492 A JP34327492 A JP 34327492A JP H06168921 A JPH06168921 A JP H06168921A
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insulating film
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーバーエッチング時に生じるダメージ層
の除去を完全に行うことを可能とし、耐圧劣化等の懸念
のない良好な特性を得ることができる半導体装置及び半
導体装置の製造方法の提供。ウェット処理によりエッ
チング後の不要な側壁保護膜を良好に除去することがで
きる半導体装置の製造方法の提供。 【構成】 ドライエッチングによって下地絶縁膜に与
えられたダメージ層Dをウェットエッチングによる処理
により除去する半導体装置の製造方法。絶縁膜上に成
膜された膜が、絶縁膜のダメージ層を介することなく形
成されている半導体装置。ドライエッチングによりパ
ターン形成された形成後のパターン側壁の側壁保護膜の
除去を、スプレー式スピン洗浄装置により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及び半導体
装置の製造方法に関する。本発明は、ポリサイド構造を
有するシリコン系半導体装置その他各種の半導体装置に
ついて利用することができる。
【0002】近年、半導体装置の分野ではますます集積
化が進行して、例えば超LSIについてその微細化が進
み、微細加工技術への要求は益々厳しいものとなってき
ている。例えば、Poly−SiをはじめとするSi系
材料を用いたゲート加工に関しても、異方性と高選択比
を両立するプロセスの開発が強く望まれている。
【0003】高選択比を得るためには、高密度プラズマ
を用い、低イオンエネルギーでオーバーエッチングを行
うことなどが必要となる。しかしながら、例えば図5に
示すように、Si基板59の上に下地SiO2 60、n
+ PolySi61、シリサイド(WSix )62上に
レジストマスク64を形成した構造について高密度プラ
ズマ処理を行うと、下地絶縁膜60(SiO2 )には、
このプラズマ照射により、ダメージ層Dが形成される
(図6)。図7はレジストマスク64を除去した状態を
示す。このダメージ層Dのほとんどは、LDD形成用サ
イドウォール(SiO2 )67のエッチング時に同時に
除去されてしまうが、図8に示すように、ゲートポリサ
イド61,62のLDD下部にはダメージ層Dが残るこ
とになる。このためこの部分におけるゲートポリサイド
と上層の配線9間での酸性劣化が懸念される(図8参
照)。
【0004】従って、このような場合、LDD形成前に
このダメージ層を除去技術が望まれる。
【0005】上記のように、ドライエッチング加工時で
の下地へのダメージ層の除去技術が、そのほかの場面で
も望まれている。
【0006】一方、次のような問題がある。臭素系ガ
ス、または塩素系ガス、例えば臭化水素系ガスを用いた
Si系材料層のエッチングにおいては、異方性を達成す
る手段としてフォトレジストとBrの反応生成物やSi
とBrの反応生成物を利用して側壁保護を行っている。
また、オーバーエッチング時には対下地選択性が優先さ
れるため、対下地選択性とトレードオフの関係にある異
方性は低下する。従ってより強固な側壁保護膜、例えば
SiO2 膜を用いて異方性の低下を補償するプロセス条
件によるエッチングが行われる。例えば図16に示すよ
うに、フォトレジストマスク56によりドープドポリS
i(n+ PolySi)53及びWSix膜54をパタ
ーニングする場合、図17に示すように、側壁保護膜5
7を形成する条件で、エッチングが行われる。図中、5
1はSi基板、52はゲート酸化膜、55は反射防止膜
(SiOx NまたはPolySi)である。Si系材料
層のエッチング工程終了後は、エッチングマスクとして
使われたレジスト層を酸素プラズマによってアッシング
除去する。このときSi系材料層のエッチング時に利用
した側壁保護膜はマスクであるレジスト層の側壁にも付
着しているため、酸素プラズマによってエッチング除去
できない側壁保護膜が、アッシングにより硬化し、結局
レジスト層のアッシング除去後も帯状に残る。取り除く
ことのできない側壁保護膜58(図18)は、次工程以
降で積層される層間膜の平坦性等に悪影響を及ぼすた
め、層間膜を積層する前に除去しなければならない。
【0007】従来の技術では側壁保護膜を利用した異方
性加工後、ウェハーを弗酸水溶液槽に浸漬して、ウェッ
トエッチングにより不要な側壁保護膜を除去していた
が、図19に示すように不十分であり、かつウェハース
テージに密着させた際の数万個レベルのパーティクルが
ウェハーには付着しているので、ウェットエッチングの
際に水溶液槽内の水溶液を汚染するという問題が生じ
る。また、弗酸水溶液槽に浸漬するウェットエッチング
では微細化されたパターンの損傷(水圧による)が懸念
されるとともに、薄いゲート酸化膜のエッチング量を制
御性良く抑制することが困難である。
【0008】
【発明の目的】本発明は上述した各種の問題点を解決し
た技術を提供することを目的とする。即ち、オーバーエ
ッチング時に生じるダメージ層の除去を完全に行うこと
を可能とし、耐圧劣化等の懸念のない良好な特性を得る
ことができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。また、ウェット処理によりエ
ッチング後の不要な側壁保護膜を良好に除去することが
できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】本出願の請求項1の発明は、下地絶縁膜上
にドライエッチングによりパターン形成する工程を有す
る半導体装置の製造方法において、前記ドライエッチン
グによって下地絶縁膜に与えられたダメージ層をウェッ
トエッチングによる処理により除去することを特徴とす
る半導体装置の製造方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。
【0010】本出願の請求項2の発明は、前記ウェット
エッチングによる処理を、前記ドライエッチングのダメ
ージ付与環境にさらされた絶縁膜材料の該ウェットエッ
チングのエッチングレートの経時変化曲線における変曲
点に相当する時間を処理時間として行うことを特徴とす
る請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、こ
れにより上記目的を達成するものである。
【0011】本出願の請求項3の発明は、前記ドライエ
ッチングによりパターン形成された形成後のパターン側
壁の側壁保護膜の除去を、前記ウェットエッチングによ
り同時に行うことを特徴とする請求項1または2に記載
の半導体装置の製造方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。
【0012】本出願の請求項4の発明は、絶縁膜上に膜
形成されて成る半導体装置において、該絶縁膜上に成膜
された膜は、絶縁膜のダメージ層を介することなく形成
されていることを特徴とする半導体装置であって、これ
により上記目的を達成するものである。
【0013】本出願の請求項5の発明は、下地上にドラ
イエッチングによりパターン形成する工程を有する半導
体装置の製造方法において、前記ドライエッチングによ
りパターン形成された形成後のパターン側壁の側壁保護
膜の除去を、スプレー式スピン洗浄装置を用いて行うこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法であって、これに
より上記目的を達成するものである。
【0014】本出願の請求項6の発明は、臭素系または
塩素系ガスを用い、Si系材料をエッチングすることを
特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法であ
って、これにより上記目的を達成するものである。
【0015】本出願の請求項7の発明は、O2 プラズマ
によるレジストマスクのアッシング除去の前に側壁保護
膜を除去することを特徴とする請求項5または6に記載
の半導体装置の製造方法であって、これにより上記目的
を達成するものである。
【0016】本出願の請求項8の発明は、1:100
(HF:純水)以下の希釈した希酸水溶液を用いてゲー
ト酸化膜のエッチング量を制御性良く抑制することを特
徴とする請求項5ないし7のいずれか記載の半導体装置
の製造方法であって、これにより上記目的を達成するも
のである。
【0017】本出願の請求項9の発明は、後処理に使用
した希弗酸水溶液を回収循環しないで、廃棄することで
ウェハー裏面のダストの薬液への混入を防止する請求項
8に記載の半導体装置の製造方法であって、これにより
上記目的を達成するものである。
【0018】本出願の請求項10の発明は、1.0〜
2.0MHzの低周波を付加した純水で洗浄を併用して
側壁保護膜を除去することを特徴とする請求項5ないし
9のいずれか記載の半導体装置の製造方法であって、こ
れにより上記目的を達成するものである。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。なお当然のことではあるが、本発明は実施
例により限定を受けるものではない。
【0020】実施例1 この実施例は、ゲート材料をドライエッチングする工程
を含む半導体装置の製造の際に、本発明を適用したもの
である。特に、希弗酸処理を行うことによりダメージ層
の除去を行うことにより、エッチング処理後の下地Si
2 ダメージ層に起因する耐圧劣化等をもたらすことな
ど、良好なトランジスタ特性を得ることを可能としたも
のである。
【0021】本実施例において、エッチングを行うサン
プルは、図1(a)に示したような、W−ポリサイドサ
ンプルである。これは基板59上に、ゲート酸化膜60
を熱酸化で100nm形成した後に、ゲート材料である
ポリシリコン61(n+ −Poly−Si)及びシリサ
イド62(WSix )をそれぞれCVDを用いて100
nmずつ積層し、更にフォトレジスト64によりゲート
パターンを形成したものである。今、このサンプルを有
磁場μ波エッチング装置を用い、以下の条件でエッチン
グする。 ガス系 :SF6 /HBr=30/20SCCM 圧力 :1Pa μ波 :250mA RFバイアス:30W(2MHz) ウェハ温度 :−50℃
【0022】この条件で、オーバーエッチング量は50
%である。
【0023】この時、下地SiO2 60で、オーバーエ
ッチング時に高密度プラズマに晒される部分には、図1
(b)に示すようにダメージ層Dが形成される。
【0024】そこで、上記エッチング直後に100:1
の希弗酸溶液に10秒浸すことにより、このダメージ層
Dを完全に除去した(図1(c))。
【0025】このHF処理時間とSiO2 エッチング量
との関係は、図2に示されるようになっている。即ちエ
ッチング初期においてエッチングレートが速くなってい
ることが確認されている。これより、ダメージ層(エッ
チングレートが速い部分)は、SiO2 表面付近数nm
に形成されていることがわかるため、HFの処理時間
は、この部分が無くなる(即ち、エッチングレートが安
定する)時間を設定することが望ましい。即ち、ダメー
ジ層除去のこのウェットエッチング処理は、ダメージ付
与環境(プラズマ処理)にさらされた絶縁膜材料の該ウ
ェットエッチングのエッチングレートの経時変化曲線の
変曲点に相当する処理時間で行うことが好ましい。
【0026】HF処理後、アッシングを行った状態を図
3(a)に示す。その後、SiO2CVD及びエッチバ
ックを行い、LDDを形成した後のサンプル(図3
(b))には、SiO2 のダメージ層は無くなってお
り、耐圧やリークに問題のない良好なトランジスタ特性
を得ることができた(図中、67はLDD形成用サイド
ウォールである)。
【0027】実施例2 本実施例では、エッチング後に残存するSiO2 系側壁
保護膜の除去と、実施例1に示したダメージ層除去を同
時に行った。サンプル及びエッチング装置は実施例1と
同様のものを使用し、以下の条件でエッチングを行っ
た。 メインエッチング ガス系 :Cl2 /O2 =45/5SCCM 圧力 :1Pa μ波 :250mA RF :30W ウェハ温度:30℃ (ジャストエッチ) オーバーエッチング HBr/O2 =45/5SCCM 圧力 :1Pa μ波 :250mA RF :15W ウェハ温度:30℃ (オーバーエッチング100%) このように臭素系のガス系(塩素系ガス系でも同様)で
エッチングを行う場合、レジスト側壁及びW−ポリサイ
ド側壁には、SiO2 系の保護膜57が形成される(図
4(a))。これはアッシング工程では除去できないた
め、HFによるウェット処理が必要となる。この側壁保
護膜について、HFの濃度は、実施例1の場合と同様で
除去が可能である。
【0028】また、ダメージ層Dの形成は実施例1と同
様に生じるため、この除去のためにもHF処理は必要で
ある。
【0029】従って、エッチング後のHF処理時間を 側壁保護膜の除去に必要な時間 ダメージ層除去に必要な時間 のうち長い方に設定することで、これらを同時に行うこ
とが可能であり、これを行った結果、図4(b)に示す
ように、側壁保護膜57が除去され、かつダメージ層D
が除かれた良好な構造を得ることができた。
【0030】実施例3 本実施例においては、Wポリサイド構造を持つゲート電
極のドライエッチング時に、レジストマスク及びゲート
電極側壁に付着する反応生成物からなる側壁保護膜をフ
ォトレジストのアッシング除去以前にスプレー式スピン
洗浄装置を用いて除去する構成とした。
【0031】図9に示すのは、本実施例に用いたスプレ
ー式スピン洗浄装置である。図9中、符号1はウェハー
ロード用カセット、2はウェハーアンロード用カセッ
ト、3は未洗浄ウェハー、4は洗浄済ウェハー、5はカ
セット上下移動用ステージ、6はスライドバルブ(上下
移動)、7は搬送室カバー、8は隔壁、9はウェハー搬
送用アーム、10は搬送ロボット回転シャフト、11は
洗浄室ドーム・カバー、12はHF水溶液供給用スプレ
ーノズル、13は純水供給用スプレーノズル、14はウ
ェハー裏面洗浄用スプレーノズル、15は純水供給用ス
プレーノズル、16は超音波洗浄用純水供給スプレーノ
ズル、17はウェハー裏面洗浄用スプレーノズル、18
はスピン回転シャフト、19はウェハー点接触保持用グ
リップ、20はHF水溶液処理中のウェハー、21は純
水洗浄・乾燥中ウェハー、22はドレインポート(排水
口)、23は搬送室、24は薬液処理洗浄室、25は洗
浄・乾燥室である。
【0032】半導体ウェハーは、ウェハーロード用カセ
ット1からウェハー搬送用アーム9を介して薬液処理・
洗浄室24に搬送され、1:100(HF:H2 O)の
希弗酸でライトエッチング処理、及び薬液を除去するた
めの純水洗浄処理が行われる。その後、一旦半導体ウェ
ハー上及び裏面の水分をスピン回転で振り切り乾燥させ
た後、ウェハー搬送アーム9を介して純水洗浄乾燥室に
搬送され、仕上最終処理として再度、念入りに純水洗浄
により、残留希弗酸をウェハー上から取り除き、高速ス
ピン回転により乾燥した後、ウェハーアンロード用カセ
ット2に搬送される。
【0033】本実施例では希弗酸をウェット処理時の制
御性確保のために用いているが、ここでは図10に示す
装置系統を用いた。図10中、符号26は一次側(工場
側)純水供給ライン、27は一次側(工場側)弗酸供給
ライン、28はエアーオペレーションバルブ、29は微
小流量計量ショットポンプ、30は循環・送付用ポン
プ、31はオーバーフロー式純水計量槽、32はオーバ
ーフロー式弗酸計量槽、33は純水、薬液計量装置部、
34はオーバーフロー受け、35は薬液混合供給槽、3
6は薬液温調ヒーター、39は弗酸水溶液供給用スプレ
ーノズル、40は純水供給用スプレーノズル、41は処
理ウェハー、42は点接触式ウェハー保持用グリップ、
43はスピン回転シャフト、44はスプレーノズル水平
方向スキャン機構である。即ち、図10の装置は、希弗
酸を精度良く調整する計量装置33及び薬液をスプレー
式スピン洗浄室38に供給する供給槽35が接続された
系統であり、これにより制御性の良い洗浄を行える。
【0034】スプレー式スピン洗浄装置としては、図1
1にその概念図を示すものを用いた。図11中、45は
半導体ウェハー、46はウェハー固定用グリッパー、4
7はグリッパー支持アーム、48は回転シャフト、49
は薬液(純水)スプレー(スキャン機構付)、50は薬
液(純水)裏面洗浄用スプレーである。このようにスプ
レー式スピン洗浄装置によれば、ウェハー周辺部をグリ
ッパー46により点接触保持するため、半導体ウェハー
45の表面及び裏面を同時にウェット処理(洗浄・薬液
・乾燥処理)することができる。従ってドライエッチン
グ時にウェハーステージから付着するウェハー裏面ダス
トの影響を受けること無くプロセス処理をすることが可
能となる。
【0035】上記スプレー式スピン洗浄装置を用いたゲ
ート電極加工のプロセスフローについて、以下に説明す
る。
【0036】はじめに、図12に示すように、Siウェ
ハー基板をバッチ式熱拡散炉によって熱酸化し、Si基
板59の上にゲート酸化膜60を成膜する。ゲート酸化
膜の厚さは例えば10nm、ゲート酸化膜上にn+ Po
ly−SiをLP CVD装置で例えば100nm成膜
する。この時の成膜条件を下に示す。 ガス系:SiH4 =400SCCM、 PH3 (SiH4 ベース0.5%)=100SCCM 圧力 :40Pa(300mTorr) 温度 :550℃
【0037】次にゲート酸化膜、n+ PolySi上に
WSix 膜を例えば100nm成膜する。この時の成膜
条件を下に示す。 ガス系:SiH4 =1000SCCM、WF6 =10S
CCM 圧力 :26.6Pa(200mTorr) 温度 :360℃
【0038】ゲート酸化膜60、下層n+ PolySi
層61、WSix 層62を成膜後、フォトレジストマス
クパターン形成時の反射防止膜としてPolySi層ま
たはSiOx N層63を成膜する。反射防止膜にPol
ySi層を例えば11nmを成膜する場合の条件を以下
に示す(装置はLP CVDを用いた)。 ガス系:SiH4 =400SCCM〜500SCCM 圧力 :40Pa(300mTorr) 温度 :550℃ 次に反射防止膜63の上にパターン形成用レジスト層、
例えばポジ型を形成して、光、電子あるいはX線により
露光処理を施し、その後現像する。これによりフォトレ
ジストパターン64が形成される。続いてECRプラズ
マエッチング装置において反射防止膜63、WSix
62、n+ PolySi層60を以下の条件でドライエ
ッチングする。 ガス系 :Cl2 /O2 =74/6SCCM RFバイアス:70W(2MHz) 圧力 :0.67Pa μ波パワー :800W(2.45GHz) ステージ温度:20℃ 更に段差部分のオーバーエッチングとして以下の条件で
連続エッチングする。 ガス系 :HBr/O2 =120/4SCCM RFバイアス:55W(2MHz) 圧力 :1.3Pa μ波パワー :800W(2.45GHz) ステージ温度:20℃
【0039】これにより、図13に示すようにWSix
層62、n+ PolySi層61が異方性加工される。
この時、エッチング中に発生した反応生成物、例えばS
iOx ,SiOx Bry ,SiBrx ,WBrx 等が側
壁保護膜65としてレジストマスク側壁部分、ゲート電
極側壁部分に付着する。
【0040】Wポリサイド層の側壁保護膜を用いた異方
性加工後、O2 プラズマで不要になったフォトレジスト
マスクを除去すると図18に図示したように側壁保護膜
はアッシング時の熱(〜250℃)と酸素で硬化してし
まう。そのため、希弗酸による後処理工程後も図19に
示すように側壁保護膜は取り除くことができなくなって
しまう。
【0041】そこで、本実施例においては、図14に示
すように、図9、図10、図11で詳細を示したスプレ
ー式スピン洗浄装置を用いて、アッシングの前に側壁保
護膜を除去した。以下に後処理条件を示す。 ステップ1:(1:100)希弗酸水溶液スプレーノズ
ル圧力=1.47×105 Pa(1.5kgf/c
2 ) ステップ2:純水スプレーノズル圧力=1.47×10
5 Pa(裏面用スプレーノズルも同じ条件) スピン回転数=500rpm 処理時間=30sec (ステップ1,ステップ2は薬液処理室(図9の符号2
4)で連続処理) ステップ3(乾燥):スピン回転数=1500rpm
(処理室はステップ1,ステップ2と同じ) 処理時間=10sec ステップ4(仕上げ洗浄):純水スプレーノズル圧力=
1.47×105 Pa(裏面も同様) スピン回転数=500rpm 処理時間=60sec ステップ5(仕上げ乾燥):スピン回転数=2500r
pm 処理時間=60sec (ステップ4,ステップ5は、洗浄・乾燥室(図9の符
号25)で連続処理)
【0042】最後にO2 プラズマアッシングでフォトレ
ジストマスクをアッシング除去し、図15の構造を得
る。
【0043】実施例4 Wポリサイド膜の成膜及びドライエッチングは、実施例
3と同様に図12,13に示すように工程を進めた。本
実施例においてはエッチング・後処理後のゲート酸化膜
の残膜制御性を高めるため、200:1(H2 O:H
F)の希弗酸水溶液を用いた場合のスプレー式スピン洗
浄装置の処理条件を以下に示す。 ステップ1: 1:200(HF:H2 O)希弗酸水溶液スプレーノズ
ル圧力=1.47×105 Pa(1.5kgf/c
2 ) 薬液温度=20°(±2℃) スピン回転数=500rpm 処理時間=40sec ステップ2: 純水スプレーノズル圧力=1.47×105 Pa(1.
5kgf/cm2 ) スピン回転数=500rpm(裏面も同様) 処理時間=30sec ステップ3(乾燥): スピン回転数=1500rpm 処理時間=10sec (ステップ1,ステップ2,ステップ3は薬液処理室
(図9の符号24)で連続処理する) ステップ4(仕上げ洗浄): 1.5MHz超音波純水スプレーノズル圧力=1.47
×105 Pa 裏面純水スプレーノズル圧力=1.47×105 Pa スピン回転数=500rpm 処理時間=60sec ステップ5(仕上げ乾燥): スピン回転数=2500rpm 処理時間=60sec (ステップ4,ステップ5は洗浄乾燥室(図9の符号2
5)で連続処理)
【0044】最後に実施例3と同様に、O2 プラズマ・
アッシングでフォトレジストマスクをアッシング除去
し、図15の構造を得る。
【0045】実施例5 本実施例では、実施例1と同様にしてダメージ層Dをウ
ェット除去するとともに、側壁保護膜を実施例2,3と
同様の構成でスプレー式スピン洗浄装置で洗浄した。こ
れにより良好なダメージ層D除去と、側壁保護膜の洗浄
が達成できた。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、オーバーエッチング時
に生じるダメージ層の除去を完全に行うことが可能と
し、耐圧劣化等の懸念のない良好な特性を得ることがで
きる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供するこ
とができる。また、ウェット処理によりエッチング後の
不要な側壁保護膜を良好に除去することができる半導体
装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の工程を示す図である。
【図2】実施例1におけるウェット処理時間と被処理部
のエッチング時間との関係を示す図である。
【図3】実施例1で得られた構造を示す図である。
【図4】実施例2の工程を示す図である。
【図5】従来技術の工程を示す(1)。
【図6】従来技術の工程を示す(2)。
【図7】従来技術の工程を示す(3)。
【図8】従来技術の工程を示す(4)。
【図9】実施例3で用いたスプレー式スピン洗浄装置の
断面構成図である。
【図10】実施例3で用いたスプレー式スピン洗浄装置
の系統図である。
【図11】実施例3におけるスプレー式スピン洗浄部の
構成図である。
【図12】実施例3における被処理基板の構成を示す図
である(1)。
【図13】実施例3における被処理基板の構成を示す図
である(2)。
【図14】実施例3における被処理基板の構成を示す図
である(3)。
【図15】実施例3における被処理基板の構成を示す図
である(4)。
【図16】従来技術を示す(1)。
【図17】従来技術を示す(2)。
【図18】従来技術を示す(3)。
【図19】従来技術を示す(4)。
【符号の説明】
D ダメージ層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地絶縁膜上にドライエッチングによりパ
    ターン形成する工程を有する半導体装置の製造方法にお
    いて、 前記ドライエッチングによって下地絶縁膜に与えられた
    ダメージ層をウェットエッチングによる処理により除去
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ウェットエッチングによる処理を、前
    記ドライエッチングのダメージ付与環境にさらされた絶
    縁膜材料の該ウェットエッチングのエッチングレートの
    経時変化曲線における変曲点に相当する時間を処理時間
    として行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ドライエッチングによりパターン形成
    された形成後のパターン側壁の側壁保護膜の除去を、前
    記ウェットエッチングにより同時に行うことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】絶縁膜上に膜形成されて成る半導体装置に
    おいて、該絶縁膜上に成膜された膜は、絶縁膜のダメー
    ジ層を介することなく形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  5. 【請求項5】下地上にドライエッチングによりパターン
    形成する工程を有する半導体装置の製造方法において、 前記ドライエッチングによりパターン形成された形成後
    のパターン側壁の側壁保護膜の除去を、スプレー式スピ
    ン洗浄装置を用いて行うことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】臭素系または塩素系ガスを用い、Si系材
    料をエッチングすることを特徴とする請求項5に記載の
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】O2 プラズマによるレジストマスクのアッ
    シング除去の前に側壁保護膜を除去することを特徴とす
    る請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】1:100(HF:純水)以下の希釈した
    希酸水溶液を用いてゲート酸化膜のエッチング量を制御
    性良く抑制することを特徴とする請求項5ないし7のい
    ずれか記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】後処理に使用した希弗酸水溶液を回収循環
    しないで、廃棄することでウェハー裏面のダストの薬液
    への混入を防止する請求項8に記載の半導体装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】1.0〜2.0MHzの低周波を付加し
    た純水で洗浄を併用して側壁保護膜を除去することを特
    徴とする請求項5ないし9のいずれか記載の半導体装置
    の製造方法。
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