JPH06165842A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JPH06165842A
JPH06165842A JP43A JP34315892A JPH06165842A JP H06165842 A JPH06165842 A JP H06165842A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34315892 A JP34315892 A JP 34315892A JP H06165842 A JPH06165842 A JP H06165842A
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resin
fiber
layer
face
golf club
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JP43A
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Kanji Miyao
巻治 宮尾
Makoto Takezawa
誠 竹澤
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
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    • A63B53/04Heads
    • A63B53/0466Heads wood-type
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
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    • A63B53/0416Heads having an impact surface provided by a face insert
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    • A63B2209/02Characteristics of used materials with reinforcing fibres, e.g. carbon, polyamide fibres
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    • A63B2209/02Characteristics of used materials with reinforcing fibres, e.g. carbon, polyamide fibres
    • A63B2209/023Long, oriented fibres, e.g. wound filaments, woven fabrics, mats

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属箔層と、硬化した樹脂層との間の剥離が
なく、耐摩耗性に優れ、しかも衝撃強度などの機械的強
度も優れており、更には、使用時の感触及び美観的にも
優れたゴルフクラブヘッドを提供する。 【構成】 ゴルフクラブヘッド200のフェース成形物
100は、金属箔層2の少なくとも一側に、樹脂フィル
ム層3を介して、強化繊維の中にマトリクス樹脂が含浸
された繊維強化複合樹脂層などからなる樹脂層4が貼付
された複合層1’が1層或は複数層、積層されて構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にゴルフクラブヘ
ッドに関するものであり、特に、少なくともフェース
に、即ち打球面に、例えば箔或は薄板状の金属製シー
ト、パンチングメタル或はエキスパンドメタルのような
金属製メッシュ、又は、金属繊維シートとされる金属箔
層が積層されて形成される複合層が一体に形成されたこ
とを特徴とするゴルフクラブヘッドに関するものであ
る。更に詳しく言えば、本発明にて、複合層は、前記金
属箔層の少なくとも一側に、樹脂フィルム層を介して、
強化繊維を有するか或は有さない樹脂層が配置された、
特に耐衝撃性、耐摩耗性などに優れたプリプレグを使用
して形成される。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、ゴルフクラブヘッド
200は、ウッド(図4(a))或はアイアン(図4
(b))に拘らず、ゴルフクラブヘッド200のフェー
スには、その一部或は全面にわたって、機械的強度が高
く且つ耐摩耗性が良いという理由から、樹脂板又は、例
えば強化繊維としてガラス繊維或は炭素繊維を使用した
繊維強化複合材にて作製されたフェース成形物100が
インサート成形により、或は一体的に接合することによ
り設けられることがある。
【0003】しかしながら、上記樹脂板或は繊維強化複
合材にて形成されたゴルフクラブヘッドフェースは、特
に耐摩耗性の点で問題があり、耐摩耗性の向上が望まれ
ている。この問題を解決するべく、樹脂板或は繊維強化
複合材からなる樹脂層の表面に、箔或は薄板状の金属製
シートなどからなる金属箔層を貼付したフェース成形物
100が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂板
或は繊維強化複合材の表面に金属製シートを貼付したフ
ェース成形物100は、長期間の使用により、金属製シ
ートと、樹脂板或は繊維強化複合材からなる樹脂層との
間が剥離してくるという問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、金属箔層と、樹
脂板或は繊維強化複合材からなる樹脂層との間の剥離が
なく、耐摩耗性に優れ、しかも衝撃強度などの機械的強
度も優れており、更には、使用時の感触及び美観的にも
優れたゴルフクラブヘッドを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
ゴルフクラブヘッドにて達成される。要約すれば本発明
は、金属箔層の少なくとも一側に樹脂フィルム層を介し
て、強化繊維を有するか或は有さない樹脂層が配置され
て構成される複合層を、少なくともフェースの一部或は
全面に、1層或は複数層設けたことを特徴とするゴルフ
クラブヘッドである。金属箔層としては、ステンレス
鋼、鉄、アルミニウム、チタン、銅、黄銅、ニッケル、
ニクロム、錫、鉛、マグネシウム、金、銀、白金、その
他種々の金属及び合金などの金属材料で作製された、箔
或は薄板状の金属製シート、パンチングメタル或はエキ
スパンドメタルのような金属製メッシュ、更には、金属
繊維を用いて製造した金属繊維シートなどが好適に使用
される。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係るゴルフクラブヘッドを図
面に則して更に詳しく説明する。
【0008】本発明は、図4に示すように、ウッド(図
4(a))或はアイアン(図4(b))のいずれにても
具現化し得るものであり、その特徴は、ヘッドのフェー
スの構成にある。即ち、本発明によれば、図1及び図4
に図示するように、少なくともフェースの一部或は全面
に、詳しくは後で説明するが、金属箔層が積層された1
層或は複数層の複合層1’からなるフェース成形物10
0が一体に設けられる。
【0009】ゴルフクラブヘッド200自体は、当業者
には周知のように、木材、金属、その他種々の材料にて
作製することができる。従って、本発明に従って作製さ
れたフェース成形物100は、ゴルフクラブヘッド20
0の成形加工時にインサート成形により一体に成型する
こともでき、又、ゴルフクラブヘッド200を後加工す
ることによりフェースに接着剤或は接着剤としての機能
をも成す繊維強化プリプレグなどを使用して加熱押圧す
ることによって一体に接合することもできる。
【0010】次に、本発明の特徴とするフェース成形物
100について更に詳しく説明する。
【0011】本発明に係るフェース成形物100は、金
属箔層の少なくとも一側に、樹脂フィルム層を介して、
強化繊維を有するか或は有さない樹脂層が、即ち、樹脂
板或は繊維強化複合材からなる樹脂層が一体に接合され
た複合層1’を、1層或は複数層、積層して構成され
る。この複合層1’は、例えば、図5に図示するよう
に、金属箔層2の少なくとも一側に、樹脂フィルム層3
を介して、強化繊維の中にマトリクス樹脂が含浸された
半硬化の、所謂、繊維強化プリプレグである繊維強化複
合樹脂層4を貼付して複合プリプレグ1を作製し、この
複合プリプレグ1を1層或は複数層、積層した後硬化す
ることによって作製するのが好ましい。
【0012】更に説明すると、図5に示す本実施例の複
合プリプレグ1は、金属箔層3の一側には樹脂フィルム
層3を介して、強化繊維5の中にマトリクス樹脂6が含
浸された繊維強化複合樹脂層4が積層される。複合プリ
プレグ1の総厚さ(T)は、一般に50〜300μmと
される。金属箔層2及び樹脂フィルム層3については後
で詳しく説明する。
【0013】繊維強化複合樹脂層4において、強化繊維
5は、炭素繊維、ボロン繊維、ガラス繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維;アラ
ミド繊維、ポリアリレ−ト繊維、ポリエチレン繊維、ポ
リエステル繊維などの有機繊維;或は、チタン繊維、ア
モルファス繊維、ステンレス鋼繊維などの金属繊維から
選択される1種を用いて、或は、複数種をハイブリッド
の形態にて使用することができる。又、強化繊維5は、
一方向に整列して配置することもでき、又、クロス(織
布)の状態で使用することもできる。
【0014】又、マトリクス樹脂6としては、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジ
アリルフタレート樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性
マトリクス樹脂が使用可能である。又、更に、硬化温度
が50〜200℃となるように硬化剤その他の付与剤、
例えば可撓性付与剤などが適当に添加される。
【0015】好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂
としてはエポキシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキシ
樹脂としては、例えば、(1)グリシジルエーテル系エ
ポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹
脂、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノール
A系エポキシ樹脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂;
(3)グリシジルエステル系エポキシ樹脂;(4)グリ
シジルアミン系エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミ
ノジフェニルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェ
ノールなど;(5)複素環式エポキシ樹脂;その他種々
のエポキシ樹脂から選択される1種又は複数種が使用さ
れ、特に、ビスフェノールA、F、Sグリシジルアミン
系エポキシ樹脂が好適に使用される。又、硬化剤として
はアミン系硬化剤、例えばジシアンジアミド(DIC
Y)、ジアミノジフェニルスルフォン(DDS)、ジア
ミノジフェニルメタン(DDM);酸無水物系、例えば
ヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルヘキサ
ヒドロ無水フタル酸(MHHPA)などが使用される
が、特にアミン系硬化剤が好適に使用される。
【0016】又、本発明の繊維強化複合樹脂層4におけ
る強化繊維5及びマトリクス樹脂6の配合割合は、通常
の繊維強化プリプレグと同様に、任意に調整し得る。従
って、本発明に従えば、繊維強化複合樹脂層4の厚さ
(T3 )は、通常20〜200μm程度とされるであろ
う。複合プリプレグ1の厚みが20μm未満では薄すぎ
て、複合プリプレグ1の製造が困難であるばかりか、フ
ェース成形物100を作製するのに使用するには実用的
でない。又厚みが200μmを超えると厚すぎて、フェ
ース成形物100を作製するのが難しくなる。
【0017】次に、金属箔層2及び樹脂フィルム層3に
ついて説明する。
【0018】本発明において、金属箔層2は、フェース
成形物100に機械的強度、特に耐摩耗性、圧縮強度な
どを付与することができる。このような金属箔層2は、
例えば箔或は薄板状の金属製シート、パンチングメタル
或はエキスパンドメタルのような金属製メッシュ、又
は、金属繊維を用いて製造した金属繊維シートなどを用
いることができる。金属箔層2の厚み(T1 )は、通常
5〜50μmとされる。金属箔層2の厚みが5μm未満
では薄すぎて、得られるフェース成形物100の耐摩耗
性、圧縮強度などの機械的強度を向上する効果が十分に
得られない。逆に、50μmを超えると厚すぎて、成形
時の作業性が悪くなると共に、得られるフェース成形物
100の重量が大きくなり過ぎ、好ましくない。
【0019】金属箔層2に使用し得る金属材料として
は、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、チタン、銅、黄
銅、ニッケル、ニクロム、錫、鉛、マグネシウム、金、
銀、白金、その他種々の金属及び合金を挙げることがで
きる。
【0020】特に、好ましい金属箔層2としては、例え
ば昭和アルミニウム株式会社製の厚さ20〜50μmの
アルミニウム箔、或いは竹内金属箔粉工業株式会社製の
厚さ5〜30μmのチタン箔、厚さ15〜50μmのス
テンレス鋼箔、高強度スチール箔などが一般に好適に使
用される。又、金属繊維シートとしては、繊維径が2〜
12μm、繊維長が1〜10mmとされるステンレス鋼
短繊維を使用したステンレス鋼繊維紙が好ましく、例え
ば株式会社巴川製紙所よりステンレス鋼繊維シートとし
て市販されているものなどが好適に使用し得る。
【0021】本発明において、上記金属箔層2と繊維強
化複合樹脂層4との間に配置される樹脂フィルム層3
は、複合プリプレグ1を硬化してフェース成形物100
を作製する際に、金属箔層2と繊維強化複合樹脂層4と
の接着性を向上させ、両者の間の界面強度を増大する作
用をなす。これによって、フェース成形物100の、金
属箔層2と、硬化した繊維強化複合樹脂層4との間の剥
離をなくし、機械的強度を増大せしめる、更には、使用
時の感触をも向上することができる。又、万一、フェー
ス成形物100が破損した場合にも、破片が飛散するの
を防止する。
【0022】本発明にて、樹脂フィルム層3としては、
ポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、変性ナイロン樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂などの熱可
塑性樹脂フィルムを使用することができる。
【0023】特に、樹脂フィルム層3は、繊維強化複合
樹脂層4のマトリクス樹脂6との相溶性の高いものを使
用することが好ましく、例えば、マトリクス樹脂6にエ
ポキシ系樹脂などを使用した場合には、ポリウレタン樹
脂、変性ナイロン樹脂フィルムなどが好適である。
【0024】樹脂フィルム層3の厚み(T3 )は、5〜
100μm程度必要であり、厚みが5μm未満では薄す
ぎて、金属箔層2と繊維強化複合樹脂層4との接着強度
が十分に得られず、又100μmを超えると厚すぎて、
フェース成形物100の機械的強度の低下が無視し得な
くなる。
【0025】更に、金属箔層2と樹脂フィルム層3との
接着性を向上せしめるために、金属箔層2の表面は、特
に、箔状又は薄板状の金属製シートにおいては、機械
的、物理的方法による穴開け、筋付け、凹凸の付与な
ど、表面を粗にする表面加工を施したり、又は、重クロ
ム酸カリ、重クロム酸ソーダ、パーカライジング、AC
P法などの化学的方法により、金属箔層2の表面に繊維
強化複合樹脂層4のマトリクス樹脂6と作用する官能基
を付ける表面処理を施すことができる。金属箔層2がア
ルミニウム或いはスチールからなるときは、陽極酸化を
行なうことも有効である。
【0026】斯る構成の複合プリプレグ1は、任意の方
法にて製造し得るが、一例として、前記繊維強化複合樹
脂層4として、先ず強化繊維5にマトリクス樹脂6を含
浸させて繊維強化プリプレグを製造し、その後、該プリ
プレグ4の一側面に、樹脂フィルム3を配置し、更に、
その上に金属箔層2を積層し、そして、例えばローラな
どにて押付けることにより、各層を互いに貼着して製造
することができる。
【0027】別法として、予め、金属箔層2の片側、或
は、図6に示すように、両面に樹脂フィルムを貼り付け
るか、或は、樹脂を薄膜にてコーティングすることによ
り樹脂フィルム層3を形成し、この樹脂フィルム層付き
金属箔層2を繊維強化複合樹脂層4に押圧することによ
り、製造することもできる。
【0028】更に、上述の図5及び図6に示す実施例で
は、金属箔層2の一側にのみ繊維強化複合樹脂層4が配
置されたが、必要に応じて、図7に示すように、金属箔
層2の両側に、樹脂フィルム層3を介して繊維強化複合
樹脂層4を設けることもできる。
【0029】上記実施例の説明では、金属箔層2には樹
脂フィルム層3を介して強化繊維を有した繊維強化複合
樹脂層4を設けるものとして説明したが、この繊維強化
複合樹脂層4の代わりに強化繊維を有していない樹脂層
とすることもできる。又、金属箔層2の片側には強化繊
維を有した繊維強化複合樹脂層4を、他の側には強化繊
維を有さない樹脂層4を配置することも可能である。
【0030】更に、上記説明では、本発明に係るフェー
ス成形物100は、複合プリプレグ1を作製し、この複
合プリプレグ1を1層或は複数層、積層した後硬化する
ことによって作製するものとして説明したが、別法とし
て、金属箔層の少なくとも一側に、樹脂フィルム層を介
して、強化繊維を有するか或は有さない硬化した樹脂層
を積層して加熱押圧することにより、1層或は複数層の
複合層1’を形成して作製することも可能である。
【0031】次に、本発明のゴルフクラブヘッドを実施
例について更に具体的に説明する。
【0032】実施例1 強化繊維5して繊維径が7.0μm、引張強度3.53
GPa、引張弾性率230GPaとされるPAN系の炭
素繊維(東レ株式会社製:商品名「T300」)を使用
し、マトリクス樹脂6としてエポキシ樹脂を使用して、
繊維強化プリプレグである繊維強化複合樹脂層4を作製
した。又、該繊維強化複合樹脂層4におけるマトリクス
樹脂6の含有量は35重量%、FAWは150g/m
2 、厚さ(T3 )は150μmであった。
【0033】次いで、この繊維強化複合樹脂層4に、厚
さ(T2 )が30μmのナイロンフィルム3(融点12
0℃)及び厚さ(T1 )が30μmのステンレス鋼箔2
(竹内金属箔粉工業株式会社製)を積層し、ローラにて
押圧して貼着し、図5に示す構成の複合プリプレグ1を
作製した。
【0034】更に、このような複合プリプレグ1を、各
複合プリプレグ1間には厚さ(T2)30μmのナイロ
ンフィルム3(融点120℃)を介在させて39枚積層
し、硬化することによって、フェース成形物100を作
製した。フェース成形物100の総厚さは8mmであっ
た。次いで、このフェース成形物100を、図1及び図
2に示すように、市販のウッドクラブ200のフェース
に加工して接着剤20にて一体的に接合した。その後、
フェース表面を所定形状に研磨して仕上げ、ゴルフクラ
ブヘッドを製造した。複合層1’における強化繊維5は
フェース成形物100の横方向に、即ち、図1にて左右
方向に延在するように配列した。
【0035】作業性が容易であり、ゴルフクラブヘッド
のフェースは、美感的にも好ましいものであった。又、
6000回の打撃試験を行なったが、フェースの金属箔
層2と、硬化した繊維強化複合樹脂層4との間に剥離は
発生しなかった。更に、使用時の感触も良好であった。
【0036】比較例1 繊維強化複合樹脂層4と金属箔層2との間に樹脂フィル
ム層3を設けなかった以外は、実施例1と同様にしてフ
ェース成形物100を作製し、そしてゴルフクラブヘッ
ドを製造した。
【0037】このゴルフクラブヘッドにて打撃試験を行
なったが、1200回目にて、フェースの金属箔層2
と、硬化した繊維強化複合樹脂層4との間に剥離が発生
し、それ以上の使用は不可能であった。
【0038】実施例2 金属箔層2を、脱脂処理した後、その表面を重クロム酸
カリを使用して化学処理して使用した以外は、実施例1
と同様にしてフェース成形物100を作製し、そしてゴ
ルフクラブヘッドを製造した。
【0039】このゴルフクラブヘッドにて打撃試験を行
なったが、6000回の打撃試験を行なった後において
も、フェースの金属箔層2と、硬化した繊維強化複合樹
脂層4との間に剥離は発生しなかった。
【0040】実施例3 実施例1と同じ材料及び方法にて作製した繊維強化プリ
プレグである繊維強化複合樹脂層4に、厚さ(T2 )が
30μmのナイロンフィルム3(融点120℃)を両面
に張り付けた厚さ(T1 )30μmのステンレス鋼箔2
(竹内金属箔粉工業株式会社製)を積層し、ローラにて
押圧して貼着し、図6に示す構成の複合プリプレグ1を
作製した。
【0041】更に、このような複合プリプレグ1を39
枚積層し、硬化することによって、フェース成形物10
0を作製した。フェース成形物100の総厚さは8mm
であった。次いで、このフェース成形物100を、図3
に示すように、市販のウッドクラブ200のフェースに
加工して接着剤20にて一体的に接合した。このとき、
フェース外表面には、繊維強化複合樹脂層4が位置する
ように配置した。
【0042】その後、フェース表面を所定形状に研磨し
て仕上げ、ゴルフクラブヘッドを製造した。複合層1’
における強化繊維5はフェース成形物100の横方向
に、即ち、図1にて左右方向に延在するように配列し
た。
【0043】作業性が容易であり、ゴルフクラブヘッド
のフェースは、美感的にも好ましいものであった。又、
6000回の打撃試験を行なったが、フェースの金属箔
層2と、硬化した繊維強化複合樹脂層4との間に剥離は
発生しなかった。更に、使用時の感触も良好であった。
【0044】実施例4 強化繊維5して繊維径が7.0μm、引張強度3.3G
Pa、引張弾性率700GPaとされるピッチ系の黒鉛
繊維(東燃株式会社製:商品名「FORCAFT70
0」)を使用した以外は、実施例1と同じ材料及び方法
にて作製した繊維強化プリプレグである繊維強化複合樹
脂層4に、厚さ(T2 )が30μmのナイロンフィルム
3(融点120℃)を両面に張り付けた厚さ(T1 )3
0μmのステンレス鋼箔2(竹内金属箔粉工業株式会社
製)を積層し、ローラにて押圧して貼着し、図6に示す
構成の複合プリプレグ1を作製した。
【0045】更に、このような複合プリプレグ1を39
枚積層し、硬化することによって、フェース成形物10
0を作製した。フェース成形物100の総厚さは8mm
であった。次いで、このフェース成形物100を、図3
に示すように、市販のウッドクラブ200のフェースに
加工して接着剤20にて一体的に接合した。このとき、
フェース外表面には、繊維強化複合樹脂層4が位置する
ように配置した。
【0046】その後、フェース表面を所定形状に研磨し
て仕上げ、ゴルフクラブヘッドを製造した。複合層1’
における強化繊維5はフェース成形物100の横方向
に、即ち、図1にて左右方向に延在するように配列し
た。
【0047】作業性が容易であり、ゴルフクラブヘッド
のフェースは、美感的にも好ましいものであった。又、
6000回の打撃試験を行なったが、フェースの金属箔
層2と、硬化した繊維強化複合樹脂層4との間に剥離は
発生しなかった。更に、使用時の感触も良好であった。
【0048】実施例5 強化繊維5して繊維径が7.0μm、引張強度3.0G
Pa、引張弾性率500GPaとされるピッチ系の黒鉛
繊維(東燃株式会社製:商品名「FORCAFT50
0」)を使用した以外は、実施例1と同じ材料及び方法
にて作製した繊維強化プリプレグである繊維強化複合樹
脂層4を作製した。そして、片面に厚さ(T2 )が30
μmのウレタンフィルム3(融点120℃)を、他方の
面には厚さ(T2 )が30μmのナイロンフィルム3
(融点120℃)を張り付けた、厚さ(T1 )30μm
のステンレス鋼箔2(竹内金属箔粉工業株式会社製)を
前記繊維強化樹脂層4に積層し、ローラにて押圧して貼
着し、図6に示す構成の複合プリプレグ1を作製した。
このとき、ステンレス鋼箔2のウレタンフィルム面が繊
維強化複合樹脂層4側に位置するようにした。
【0049】更に、このような複合プリプレグ1を39
枚積層し、硬化することによって、フェース成形物10
0を作製した。フェース成形物100の総厚さは8mm
であった。次いで、このフェース成形物100を、図3
に示すように、市販のウッドクラブ200のフェースに
加工して接着剤20にて一体的に接合した。このとき、
フェース外表面には、繊維強化複合樹脂層4が位置する
ように配置した。
【0050】その後、フェース表面を所定形状に研磨し
て仕上げ、ゴルフクラブヘッドを製造した。複合層1’
における強化繊維5はフェース成形物100の横方向
に、即ち、図1にて左右方向に延在するように配列し
た。
【0051】作業性が容易であり、ゴルフクラブヘッド
のフェースは、美感的にも好ましいものであった。又、
6000回の打撃試験を行なったが、フェースの金属箔
層2と、硬化した繊維強化複合樹脂層4との間に剥離は
発生しなかった。更に、使用時の感触も良好であった。
【0052】
【発明の効果】以上の如くに構成される本発明に係るゴ
ルフクラブヘッドは、金属箔層と、硬化した樹脂層との
間の剥離がなく、耐摩耗性に優れ、しかも衝撃強度など
の機械的強度も優れており、更には、使用時の感触及び
美観的にも優れているという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフクラブヘッドの概略構成図
である。
【図2】本発明に係るゴルフクラブヘッドフェース面の
一実施例の一部断面図である。
【図3】本発明に係るゴルフクラブヘッドフェース面の
他の実施例の一部断面図である。
【図4】本発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施例の
斜視図である。
【図5】本発明に係るゴルフクラブヘッドを製造するた
めのプリプレグの一実施例の断面構成図である。
【図6】本発明に係るゴルフクラブヘッドを製造するた
めのプリプレグの他の実施例の断面構成図である。
【図7】本発明に係るゴルフクラブヘッドを製造するた
めのプリプレグの他の実施例の断面構成図である。
【符号の説明】
1、1’ プリプレグ(複合層) 2 金属箔層 3 樹脂フィルム層 4 樹脂層 5 強化繊維 6 マトリクス樹脂 100 フェース成形物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔層の少なくとも一側に樹脂フィル
    ム層を介して、強化繊維を有するか或は有さない樹脂層
    が配置されて構成される複合層を、少なくともフェース
    の一部或は全面に、1層或は複数層設けたことを特徴と
    するゴルフクラブヘッド。
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